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第一話 新メンバー到来 & 第二話 新たな師団の始動
|悪魔学校《バビルス》には、毎年血に飢えた悪魔たちが入学してくる。
そして、我々師団にいるメンバーの|4/7《よんぶんのなな》は今年、二年生へと学年が繰り上がり一つ下の学年を支える|悪魔《ひと》となる。
「 お前ら何組になった!? 」
「 えーっと……お、C組や 」
「 俺はE組になったで 」
「 変わらずDなんやけど!!大先生たちと離れるん嫌やわ! 」
「 ゾム、俺もD組やから1人にはならんぞ 」
「 ロボロ…!! 」
「 え゛ーっ!!まじかよ、俺B組なんやけど!! 」
新学期早々のクラス発表。
ドキドキハラハラの重大なもので、これで学校生活の運命が決まると言っても過言ではないだろう。いや、過言か。
そして、見事にこいつらはクラスが分かれたらしい。
不貞腐れながらも、B組の教室へと向かうシャオロン。
ため息をつきながら扉を開ければいきなり何かが顔面に飛びかかり、思わずびっくりして仰け反りブリッジが完成した。
すごい光景の奥から澄んだ声が聞こえ、耳を傾けたくても目の前の何かが邪魔しているのでブリッジから解放されないと言う地獄を浴びていた。
「 こら、離れんかいな…!すまんな、うちの使い魔が 」
「 大丈夫やねんけど……助けて… 」
「 …綺麗なブリッジやね、体操でもしとったんか? 」
「 してへん!!ええから助けろ!! 」
………まぁ色々あり、なんとかブリッジから帰還。
声の正体は目に十八の傷を負った悪魔で、ザ・和風な感じの兄貴分のようなそんな感じの人物。
シャオロンの顔面に張り付いたのはその人物の使い魔らしく、大人しく肩に乗せられていた。
「 いやー、ほんま迷惑掛けましたわ……あ、俺クルトゥーラ・パランパと申します~。一部からはパランパ18と呼ばれてますんで好きな呼び方でええですよ 」
「 パランパ……俺はトイフェル・シャオロン!よろしく!ところでパランパはここのクラスなん? 」
「 せやで。今年もB組になってしもうて……また知能指数低い奴らが集まるんかと… 」
「 知能指数て……俺はアホちゃうぞ 」
「 まだシャオさんなんて言ってはりませんがな 」
漫才の様な会話。そもそも2人の存在が濃いのでどうやっても漫才みたくなるのは仕方ないだろう。不可抗力だ。
クルトゥーラ・パランパ、通称パランパ18は意外とスカすのが得意らしい。知能指数もその一つである。
なんだかんだで話していれば、あっという間に時間は過ぎていき…気を抜いていたせいで居眠りをかまして、起きた時にはもうみんな大体解散していた。
パランパの姿もなくなったので、慌ててカバンを持ってどこかへ向かうシャオロン。
向かった先は第三倉庫と書かれていて、扉には「無慈悲なお悩み相談受付中!」などのチラシが雑に貼られている場所。その扉を開ければ「|我々師団《われわればとら》」と書かれており、既にシャオロン以外のメンバーは集まっていた。
わーわーぎゃーぎゃー騒いだあと、いきなり落ち着きもはやなんと言えばいいのかわからないほどに動物園である。
そんな我々師団、ある議題が上がったようで——————
「 ……このメンバーで続けるんむずない? 」
「 それはそう 」
「 贅沢は言わないんであと10人は欲しいっすね 」
「 贅沢言うとるやんもうそれは 」
「 強欲で何が悪いんや!悪魔は強欲であるべきっす 」
トイフェル・シャオロン。非公認師団である、我々師団の顔とも言える悪魔。
一年生の時の素行はあまりにも酷く、職員室にカチコミしたり持ち物検査で余計なものを学校内に持ち込んだり…と新聞に高頻度で載り生徒会からも悪い意味で目を付けられていた。しかし当の本人は説教をされてもなお「生徒会カッケェ…」と感動している。
そんなシャオロンが所属するこの場所は制御する人がほとんどいないこの状況で現在いる7人では運営が難しいと判断したらしく、どうすべきか頭を悩ませる。
三年生になったイロニー・ショッピの贅沢はもちろん、悪魔一人さえ引き入れるのはとても難易度が高い。
非公認師団はそういった意味でも不利な立ち位置であった。
「 もうルーキーハント無視してシャオさんたちの時みたいに入学早々入れましょうよ 」
「 それもありなんやけど…入学初日て厳しないか?チーノの案を否定するわけではないんやけどさ… 」
「 エ○本で釣ったらいけるやろ 」
「 デブは黙っとけ 」
「 デッ………⁉︎ 」
「 なんや、新メンバーの話か? 」
ショッピ同様、三年生へとなったガオナァ・チーノ の案は去年シャオロンたちにしたことを今年もしたらいい。と言うものだった。
そもそも一年生の入団はルーキーハントまで禁止されており、本来であればその時期が来るまで無所属でないと行けないのが原則。
しかし、シャオロンたちは元団長であるグルッペンによってルーキーハント前に(強制的に)所属していた。それを今年もやろうと言うわけだ。
そしてエ○本とかほざいているのはシャオロンの腐れ縁であり、クズ代表格のレイラー・ウツ。大体女かエ○本があればこいつは釣れるので扱いに困らない。
まともな思考を持たない団員だらけでちゃんとした事もまとまらない中、使い魔………ではなく悪魔学校の生徒であるシュヴァイン・トントンがひょっこりと顔を出した。
「 お、トントン。せやねん、新メンバー迎え入れようぜって思って 」
「 なるほどな。それなら俺宛あるで、今年の一年の中に 」
「 マジで⁉︎早速紹介してくれや! 」
さすトンの名がつくほど人脈も広い。
と言うわけでトントンの知り合いと言う一年生を呼び出す事となった。
数分待てば、爽やかな声が師団室に響き、その後に乾いた木のノック音がする。普通は順番が逆のはずだが、まぁ魔界なので人間界とはルールがまた違うのだろう。
扉が開けば、少々垂れ目で豹柄のヘッドホンと上着を着た銀長髪の青年が入ってくる。
「 誰やお前!!新入りか!? 」
「 どうも!レパロウと申します! 」
「 レパロウ………よし、レパロウや。好きな女のタイプは? 」
「 初対面相手に聞くもんとちゃうやろ 」
「 好きな女のタイプは~………何でも言う事聞いてくれる女です 」
「 なるほど、ショッピタイプか 」
「 ゾムさん?? 」
レパロウ、と名乗った悪魔は愛想が非常に良く、まともそのものだった…はずが好みの女が大分やばい。まともの皮が剥がれかけているだろう。
これは…やばいのが来た。そう、全員が思った。
やはりこの師団にはまともがくるなんて事は到底叶わない。
それでも人手が来てくれたとなれば…
「 よし、レパ。採用や 」
「 えっ? 」
「 ようこそ!!我々師団へ! 」
(強制的に)迎え入れるしかない!!
♡・・・・・・♡・・・・・・♡・・・・・・♡・・・・・・♡
「 えっ? 」
完全に困惑の声を漏らすレパロウ。
無理もないだろう、まだ入団するとも言っていないのになんか勝手に決められたからだ。
元々そういう師団ということは知らないだろう、てか知っていたら怖いレベルである。未就学の悪魔にまで広まっていたらそれこそもう主役である事を達成しているも同然なので知っていなくてよかったと心底思っている。
「 いやー、やっと新メンバー来たな! 」
「 光栄やわ… 」
「 ……あ、せやシャオさんたち今年、『心臓破り』があるんやないんすか? 」
「 心臓破り?なんそれ 」
心臓破り。
それは、二年生が一年生を守るイベント。長年の経験を積んできた教師陣が敵となり、心臓すなわち風船を割るためだけに一年生を襲うという過酷なもので、去年はしていないので初のイベントとなる。
簡単に言えば教師による襲撃イベントだ。
とは言え、後輩を守るなんて事はしたことがないのでもちろんのこと、現二年生は絶望するだろう。
「 ………俺ら向いてなくね? 」
「 こいつ(レパロウ)を守るんか… 」
「 絶対内ゲバ起きるわ… 」
今までの行動を振り返ればわかる通り、こいつらは手の付けようがない程争いばかりし、毎イベント大体どこかしらで内ゲバは起きる(音楽祭は起きていないが)。
守ると言う行為自体、程があまりにも遠すぎるものであり本来は守るべき対象を敵と見てしまうか、心臓を割ってしまうかの二択だろう、恐らく。
初イベントでそれはもう…また新聞に載る羽目になるだろう。悪い意味で。
とにかく、新メンバーの歓迎とショッピによって落とされた爆弾の処理をする事が新学期始まって早々に決まってしまい、多忙になるのだろう。
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同時刻、パランパ視点。
「 ……よし!準備できた! 」
「 じゃあシンディーあそこに貼ってや 」
「 任せろって! 」
「獄中フレンズの集い」と書かれた看板?の様なものを取り付けるジャッカルの悪魔。
それを見守るパランパと、白い前髪を伸ばし目を隠す中華風の悪魔、皇帝らしい服装をした悪魔に女性に似た姿の悪魔、そして何故尻の部分に×が付いているか分からない悪魔。
彼らがいる師団名、それは…
「 獄中師団………活動開始だーっ!! 」
「 よっしゃー!また3分の2、俺の手で治めさせてもらうかな 」
「 収納すんなって 」
「 お前アホ?素でズレてんのか区別出来ないんだけど 」
ミツオもといネケッシタース・ミツオ。
獄中師団所属のメンバーであり、悪魔学校内最年長の三年生(四年生はほとんど学校に居ません)。監獄に行く前は魔界の3分の2を治めていたようで、目的は女の子を守る為。なお、クズ罪で捕まったよう。
使い魔は未契約であり、トイフェル家同様使い魔の契約が全体的に見て低い傾向がある為、魔力不足の件はクリアしていても現れないこともある。
そして、もう一人名前の出ていたシンディーもといインサーヌス・シンディー。
ミツオと同じく三年生で、飽き性故に集中力がなく、暇になると人をいじめ出す。メンバー内最狂。現在は落ち着いてきているよう。
このメンバーの中で一番背が高い悪魔である。
ジャッカルを被っているのでツノは見えていないがある。尻尾はもう犬である。
使い魔はジャッカル…らしいがその詳細は不明。家系全体で見れば使い魔との契約率がほぼ100%である事から、魔物愛好家の家系とも言われたりする。
彼らが立ち上げた「獄中師団」………当たり前の様に非公認である。
メンバーはまだ6人と少ないが、今後増えるのか…活躍が楽しみな師団でもある。
「 てかさ、師団の目的何…? 」
「 それは思った 」
「 我々師団あるじゃん、あれ超えて魔界にコネシマ像建てるんだってよ 」
「 いや規模でか!? 」
獄中師団、活動目的はただ一つ。
監獄からの仮釈放………社会奉仕活動をし、悪魔学校を盛り上げ、知名度を高める事である。そんな彼らにはライバル視している師団が一つ………我々師団である。
両師団、どんな輝きや争いを見出してくれるのだろうか…。
主役を狙う同士の争いが………今、ここで始まろうとしていた————
えー … 僕自身 は 魔入り を 持ってないので AI に 聞きながら 心臓破り などは 書いていきます 。