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極秘の奈落ゲーム ②始まる恐怖のデスゲーム!
奈落への入り口である森へたどり着いた秘影さきと秘影まき。楽園アイランによるデスゲームが今始まる!
--- **3.最悪の第一問目** ---
『それじゃあ、ビリビリクイズゲーム……第1問よ!』
「ええええぇぇぇぇーーっっ⁉さきぃっ⁉」
まきが絶叫する中、森の奥からバチバチと青白い電撃の火花が飛び散り、アイランのスピーカーのような声が響き渡る。
『問題!**ここに、絶対に割れない『無敵の電球』があります。この電球を、100メートルの高さからコンクリートの床に落としました。《《電球はどうなったでしょう?》》**』
「……え?」まきが涙目でパチクリと瞬きをした。
「無敵の電球……? 割れないんだよね? じゃあ、傷ひとつついてないとか、跳ね返った、とか?」
「待って。そんな単純な問題、怪しすぎる……」
さきが冷や汗を流しながら、脳内のゲームデータベースを高速で検索する。
高さ100メートル……コンクリート……無敵の電球……。割れないんだから、電球自体は無事。でも、何か別のトラップが……?
『制限時間はあと10秒よ! 10、9、8……。さあさあ、早く答えないと、わたしの可愛い電撃ちゃんたちがウズウズしちゃうわよぉ!』
「さき、早く! 適当でもいいから叫んでぇ!」
まきがさきの服を引っ張ってガタガタと震える。
「くっ……答えは、**『どこも壊れず、そのまま転がった』**!」
さきが決死の覚悟で叫んだ。
『ぶぶーーーーーっ!!! 残念、大ハズレぇ!!!』
アイランの嬉しそうな声が響き渡る。
「「────はぁっ?」」
さきとまきが同時に言った。
『答えはね……【まぶしくて、みんなが目を細めた】よ!』
「えっ、えっ、えっ…どっ、どういうことなの?」
さきの頭の中に?が飛び交う。
『だ・か・ら! 「コンクリートの床に落としました」じゃなくて、部屋の電気を落として、無敵の電球を点灯させたって意味よ! 電球を点けたんだから、100メートルの高さにあっても、まぶしくなるに決まってるじゃない! あはははは!』
「そ、そんなの……っ、物理的に落としたんじゃないの!?」
まきがくやしそうな顔をする。
『ああ、知らないわ。とにかく、ハズれたんだから、みなさんお待ちかねのビリビリタイムよ!』
アイランが楽しそうに言った。
「ちょ、ちょっと待って…!」
さきが冷や汗を垂らしながら説得しようとする。
『は~い、何よ?ペナルティーがなしとか言わないでよ?これが楽しいもの!』
「いや、第一問だしっ…みっ、見逃してよっ!」
さきの声が裏返る。
『いやよぉ、そんなの。文句は受け付けないわ!』
「じゃっ、じゃっ、じゃ、じゃ、じゃあっ、じゃあ!」
『何よ?』
「まきの分もわたしがっ!だから、**まきは見逃して!**」
『へぇ、さっすが双子の姉ね。う~ん、どーしよっかな?』
「ええっ!さき!危ないよ!」
「わたしのせいでこうなったの。いくら双子でも、まきは私の妹だよ!」
「そういうことじゃなくって!」
『うん、面白そう!いいわね、そういうドラマ、だ~い好きよ!いつかⅢ区に昇格してほしいわ!』
「えっ…! アイラン!さっきのは冗談!わたしも受けます!」
まきがあわてて言う。
「アイラン!いいから!」
『**いいわよー!**』
「__さ、__さ、**さきいいいいいいぃぃぃぃぃぃーーーーーっっっ!**」
***バチバチバチーーーーーーーーーーーー―ッ!***
--- **4.厳しすぎるお仕置き** ---
**「────────っ!」**
アイランはさきに**《《電気ショックを与えた。》》**
「…………………__あっ__…」
**ばたんっ。**
「さき?ねぇ、さきってば!」
「…だい…じょうぶ……これ…で…」
さきの息は荒い。
「いい…の……」
「よくない!いいわけないよ、さき!!」
まきがあふれそうなほどの涙を瞳にためながらそう叫んだ。
「アイラン!何とかして!」
「いや、知らないわよ。本人が望んだことなんだから、許してあげたら?」
「ふざけないで!…えっ?」
まきの目の前には、見下ろすように立っている**楽園アイラン**本人がいた。
「はじめまして、Ⅲ区のアイドル、楽園アイランよ」
そう言って、アイランはほほ笑んだ。
「さきは…、さきは、無事なの!?」
「さあ、どうかしら?」
アイランはからかうようにそう告げた。
「ふざけてる時間はないの!」
「ああ、本気だったの?ごめんごめん」
アイランは罪のなさそうな顔で謝る。
「さきは大丈夫よ。…__多分ね__」
アイランはそう言った。
「…ええい、しかたない。次のゲーム、かかってきなさい!」
まきは立ち上がった。
「いい度胸ね。それじゃ、そうしましょう」
アイランは鼻で笑う。
「それじゃ、第2問よ!第2問は…わたしと勝負よ!」
「………………………はぁっ?ど、どういうこと?」
「わたしとバトルで勝負よ!」
「そっ、そんなのっ…」
「あらぁ、ごめんなさぁい。わたし、バトルが好きなのぉ」
アイランはバカにしたように言った。
「そ・れ・と・も!あなたはここでさきと一緒にジ・エンド?ああ、今までのゲーマー人生ドラマはここで終わり?うう、悲しいし、さみしい。次のドラマも楽しみにしてるわ」
「なっ…や、やるよ!やってやるよ!そのバトルとやらを!」
「あら、うれしい返事。それじゃ、そうしましょう」
「__う、うん__…」
まきは急に弱々しくなる。
「あららー?どうしたの?まさか、《《怖い》》の?あはは、これくらいどうってことないわよ!」
「ま、また、電気ショック使う気…?」
「使わないわ。わたし、電気ショックを浴びせるのは好きだけど、浴びるのは嫌いなの」
アイランは首を横に振る。
「そんなのずるいっ!」
「ごめぇん」
アイランはペロッと舌を出す。
「でもまきの方もなしなんだからいいでしょう」
アイランは、口をとがらせる。
「もういい。早く始めよう」
「いいわよ」
そう言い、アイランはファイティングポーズをとった。
「………………………えっ?」
「1対1で、**殴り合いよぉぉぉっ!**」
アイランはまきにおそいかかった。