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2話「刺客」
その日の夜。
コンコン
と。
ノックがなった。
「……あ…?ノック?一体誰だろ…」
そうして目をこすりながら
ドアノブに手をかけてドアを開ける。
「どうも。王都からの使い、及びクルシア王家の殲滅を任された…シュルト・シュターナブルです」
「クルシア王家の…殲滅…?」
そう疑問を声と顔に出すとシュルトは
「あなた、名前は?」
「あ…アルト…です…」
その名前を聞いてシュルトの目が一瞬細くなる
「…ファミリーネームは?」
そう聞く。
クルシアかどうかの確認だろう。
だが__
「ありません」
「わーお。やっぱりか」
「やっぱり…?」
「えぇ。隠されていたら、ファミリーネームもないですよね〜」
納得したようにシュルトが続けると
「…急になんですか…?」
「…王国随一の魔法使い、国王唯一の側近!シュルト・シュターナブル、参る!」
そうシュルトが喋ると__
「…ぐ…」
戦うしか…ないのか……?
シュルトは杖を取り出して
「氷で壊死してください。**アイシクルアーズ!**」
シュルトの杖から氷柱が50本は出る。
それが飛んでくる。
防御魔法…!
えぇっと……
これって中級だったよな…
ええいままよ!
「**ディフェンシングアーズ!!**」
アルトの周りに半円のバリアが展開される。
氷と相殺しあって…
どっちも跡形もなく消える。
「っは!面白いですねぇ!!!!でも…これならどうですかッ!」
杖を上に掲げて。
「あぁ。神よ。私に力をください。**アイシクルウーズ!!**」
その杖から鋭い氷柱。
鋭い剣の形をした剣が。
杖の周りに現れる。
上級魔法!?
俺の魔力で…やるしか…
ない!!!!!!!!!
防戦一方じゃダメだ!
攻撃しろ!!!!!!
「**ファイアリングウーズ!!!!**」
アルトがかざした手から火の塊が出てきて。
それは、一直線にシュルトへ向かって走って行った。
シュルトが慌てて放った氷魔法も全て溶かされ。
「へぇ…**ディフェンシングウーズ・セコンズ 集中バリア!**」
バリアはシュルトの前面にだけ展開される。
そのかわり、防御性能は高い。
ファイアリングウーズでこれだけしか出ていないという事は…
無意識にセコンズを発動していますね…
なかなかのやり手じゃないですか…
さすがあの人の息子ですよ。
炎とバリアが相殺しあって。
最終的に爆発する。
さすがに直前まで炎とやり合っていたバリアは、爆発によって壊され…
爆風でシュルトが吹っ飛ぶ。
「がはぁ!?」
シュルトは隣の家へと突っ込む。
街に警報が鳴り響く。
魔力探知機が反応した。
中級魔法に2発、上級魔法3発。
反応しないわけがないだろう。
「っはぁ…はぁ…対戦ありがとうございました。……お父さんに…ウィシタ・クルシアに…シュルト・シュターナブルが来たって…伝えておいてくださいね?あの人はいずれ…戻ってきますよ…。では…また…近いうちに会うことになると思います」
そうシュルトが残すと。
急に頭痛がアルトを襲う。
「いた__!?」
意識を失って倒れかけるアルトをシュルトが支えて
「おぉっと…やはりまだ体が適用していませんか…しばらくの間は私が面倒を見ることにしましょう。国王には…そうですね。まだ探している…そう伝えておきましょうか」
シュルトはアルトを運んで、結構ボロボロになった家の中へ入る。
「修理費ってどっちが払うんでしょうか…どう考えても年上の僕ですよねぇ…はぁ…もう少し場所を変えればよかったかなぁ…そんなことを考えてても仕方ないですね」
寝室へ入って
「失礼します」
アルトをベッドの上へ乗せる。
「…少し待ちましょうか…」
そうして、数時間後。
「…あ…」
「起きましたか?」
「シュル、ト…?」
そうアルトが問いかけるシュルトは
「はい。シュルト・シュターナブルです」
「っあ!?**ウィンキング__**」
「ここで魔法の詠唱はやめてください!!って詠唱的に風魔法じゃないですか…心配して損しましたよ…」
風魔法は大抵、吹っ飛ぶ位なので、
敵を遠ざけたり、
撤退したりするときに使える魔法。
セコンズによって風の刃なども出せるが、一部の魔法使いしか出せない。
しかし、威力は絶大だ。
「っはぁ…そうですね。今ここで嘘をつく必要もないですし…少し嘘をついていたことがありました」
「嘘…?」
「…私の名前は…本名は…シュルト・クルシアです」
3話次回予告
「はい!今度の次回予告はアルトくんが来てます!」
「そんな大々的に説明しなくてもいいですって!!」
「っていうことで魔法戦をした正直な気持ちを」
「えぇっと…なんかすごかったです!」
「なんかすごかったんですね!次回!3話「真意」お楽しみに!」
「お楽しみにしてください!」
「では次回も〜ファイアリングウーズ・セコンズ 火炎放射(今回アルトが使っていた技)」
「ウワァァァァァァ」
ちなみにめっちゃどうでもいいのですが…
アーズとかウーズあるじゃないですか。あれって意味があって。
階級表してるんですよね。
ってことで何が何を表してるか書いていきます。
日常魔法:アース(魔法によってはなし)
初級魔法:アール
中級魔法:アーズ
上級魔法:ウーズ
です!
んで書いてなかったんですけど、禁句魔法っていうのもありまして…
禁句魔法:シュート
です!
禁句魔法の登場は第二部になってからでしょうかね〜