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君の願い 中
続きです。
そこから毎日欠かさず、君に会いに行くようになった。
夜は本当に冷え込んでいるし、寒くて動きたくない。
でもいつも2人でみる、その|宇宙《そら》が、僕にとって何よりの宝物になりつつあった。
「...」
そういえば、僕は君の名前を一度も呼んだことがない。
...今日聞いてみよう。
そう思って、お昼の時間から就寝についた。
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夢の中。
ふわふわとした雪の上で、僕は立っていた。
雪が、ふやけすぎている。
歩くたびに、べちゃべちゃと音が鳴る。
「あ、!」
君を見つけて、タッと走り出した。
あんなにふわっとした雪が、固く、コンクリートのようになっていた。
後もう少し、手を伸ばせば届きそう!
___ガゴンッ!
今まで走っていた所から、硬く重い、鳴るはずのない鉄の音が響いた。
声を漏らす暇もない、僕はそのまま逆さまになって消えかけていった。
道中、君と見た夜空がこっちを向いて嘲笑ったよ。
「バカだね」
って。
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「は、ッ!?」
額から、冷たい水がかかっている衝撃で目が覚めた。
どくどくと、早く心臓の音が鳴る。
木材の床、謎の穴が空いた壁。白く、蛍光灯が沢山つけられている天井。
未だに聞き慣れない、見慣れない声と顔。
また...夢?
ぐにゃりと、視界が歪む。
僕を笑った声が脳内にこびり付く。
そのまま、僕は意識を手放した。
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今度は聞き慣れた声が耳を通す。
まるで、僕を呼んでるかのような...?
「おーい!」
意識がフッと戻る。
それは、魂が危機を察知してすぐ戻ってきたかのように。
「え、ぁ、ご、ごめん!」
暗い君が目の前にいた。
あれ、?夢見てなかったっけ...
「もう、!しっかりしてよね!」
「あ、あはは...」
「そういえば、聞いてきたね。」
君は、思い出したかのように僕に問いかけてくる。
僕は何を言ったのかが自分でもわからない。
「えぇっと...なんて言ったっけ...?」
「あ、『君の名前は何?』だよ!」
そんな事、僕って聞いたっけ。
あれ、?...ま、いっか。
「そう、私は...あれ、」
困ったかのようにこちらを見つめてくる。
その目は、とても困惑しており、夜の星を映して...
とても綺麗だった。
「どうしたの?」
顔が、なんとなくだけれど火照ってる気がする。
「私、の...名前が、わからない...」
今にも泣きそうな顔。本当におかしいけれど。
僕には『可愛い』と感じてしまった。
「じゃあ、一緒にさが___」
瞬きも、言い終わりもしない間に、彼女は潰された。
ぐちゃッ!
星が散るかのように、赤い液体が僕にかかる。
内蔵が、三日月の形を示す。
また、視界が回る。
今度は、潰されるかのように。
頭にずっしりと重いものがのる。
あぁ、僕も終わるの?
ここで?
次回完結予定。
番外編も投稿するかもしれない。