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7話
黒さん目線
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保護室に入れられて、5日たった。
外には出してもらえないし、何もすることもないし、誰もいないし、同じ景色で飽きた。
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意識の中
ナレーションなくなります。
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悠佑「いぶき....疲れた....ギュ」
いぶき「うん、頑張たね ギュ‐ ナデナデ」
かづ「悠くんは一杯頑張ってるよぉナデナデ」
悠佑「ッッもぅ...ややッッ....無理...ギュッポロポロ」
いぶき「しんどいねぇ ナデナデ」
かづ「ほらっ先生きたよ? 僕でよっか?」
悠佑「.....ぅうん フルフル ッ俺出る...ポロポロ」
いぶき「辛くなったらすぐ言ってね? ナデナデギュ」
悠佑「ッありがと ギュッ」
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黒さん目線
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「悠佑? 調子どうかな?」
部屋に入ってきたまろ先生と目が合う。
ここに閉じ込められたような怒りと、不安から冷たい視線を送ってしまう。
「.....まろ先生...」
「ん? どうしたん?」
発声してみると、いつもより低いトーンに自分でも驚いた。
「...ッいつここから出してくれるん...」
「ん〜...先生にもわかんないなぁ〜...」
そう、とそっけない返事をし、そのまま上を見てボーっとする。
少しぼーっとしていると、ネガティブな言葉が頭によぎる。
(.....嫌だ。無理。疲れた。終わりたい。消えたい。生きたくない。いなくなりたい。)
「....ッ死にたいッッ ボソッ ポロポロ」
(ッ何やってんねん....声出てるやん...)
生理現象で、嗚咽とともに、涙が流れる。
腕の裾で涙を拭く時、目の端で手を上げるまろ先生が見えた。
「ッッッ?! ....ッッ触らんでッッッッッ!!!!!! バシッ ポロポロ」
小さい頃、大人に手を上げた瞬間に強い痛みが全身に走った記憶が蘇り、手を振り払ってしまった。
「....! ______!___!!!?」
その後は何が起きたか何も覚えていない。
気がつくと、そこはベッドの上だった。
ぼやぁっとしている視界で、辺りを見渡そうと体を起こそうとする。
体が思うように動かないのだ。体を引っ張られるような感覚に、体を見下ろすと、ベッドに備え付けてある拘束具で体を固定されていたのだ。
「...?! なんやこれ...ッ!!ややッ! バダバダ[暴れる]」
拘束具を壊そうと少し力強く引っ張っても暴れても、拘束具が食い込むだけで、運動神経がいいとしても、長い間病院生活でほぼ運動してしていない体に対しては、とても疲れてもっとしんどくなるだけ。
「ハァッハァッ...」
暴れて少し落ち着いてきたのでよく辺りを観察してみることにした。
俺が5日間いた誰もいない保護室。ベッドが置いてあるだけで、本当になにもない部屋。床は赤ちゃんが転んでも痛くないような柔らかくて、角など尖ってるものはなく、部屋の中からは出られない、自傷他傷できない完璧な部屋。おまけに拘束具もしっかりあるし、死角がない監視カメラも常時付いている。
窓が付いているので、外は結構見えるが、鍵もないし、割れそうもない。
拘束具は、両手首足首と、腰、肋骨辺りに白い拘束具で大の字で固定してあり、手脚は少し緩く、ギリギリ首を触れるか触れないかくらいだ。
つまり、この部屋は極端に言えば牢獄のようなところで、本当に怖い場所だ。
一人ベッドから動けない状態で、頭はふわふわするし、拘束されているところは脈打つように、ジンジンと痛む。
おまけに頭痛も出てきたわけだ。
拘束具のせいで、寝返りも打てないし、今までのように部屋の中を移動することもできない。
「........最悪やッッ...ポロポロ」
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意識の中
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悠佑「ねぇ、誰か起きとる...?」
いぶき「辛くなっちゃった?」
悠佑「...うん」
いぶき「そっか...こっちおいで [両手を広げる]」
悠佑「ギュッ 誰でもええから変わって欲しいねん... ポロポロ」
いぶき「うん...悠くんが辛いなら変わる以外の選択肢はないね ギュゥ サスサス 大丈夫だよ、ここは悠くんを傷つけるようなクズはいないから。 変わってほしかったらいつでも言ってね ナデナデ」
悠佑「ありがとな...ギュッスリスリ[頬すり]」
いぶき「かづ、表出ておいてくれる? ギュ」
かづ「りょーかいっ!」
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黒さん(かづ [防御人格] )視点
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悠くんから変わって、5分もしないうちに、まろ先生が診察に来た。
どうやら保護室は、24時間ずっと監視されていて、変化があったら先生が取んでくるし、ナースコールもしっかりある。そして、1日に1回以上様子を見に来てくれるから、入っててもそこまで嫌じゃないが、好んで入りたいとも思わないし、いつもいる病室とどっちがいいか、と言われたら、もちろん病室を選ぶ。それに加えて固定されてるなんて論外だ。今すぐにでも外してほしいが、りうらやないこ、先生達を傷つけてしまったり、悠くんの命が危険にさられるなら一生このままでも良いと思う。
そんな事を考えていると、ドアの鍵が開いて誰かが入ってくる音がする。
「おはような、調子はどんな感じや?」
いつもより声のトーンを抑えてくれているのか、いつもより落ち着いている感じがした。
「頭ふわふわするのに、頭がすごく痛い。あと縛られてるとこが痛い。」
「そっか〜 ナデナデ じゃあ、頭痛薬持ってくるな、あともう少し拘束緩めるわ カチャカチャ」
まろ先生の細く長い指で、僕の手足に付いている拘束具を緩める。
「お腹空いてたりする?」
ベッドの横にしゃがんで、目線を合わせながら言う。
「お腹は空いてないけど、喉乾いた。」
「OK、あとで頭痛薬と一緒に飲もうね〜 他になんかやってほしいこととかある?」
「また呼ぶからいい。」
「そっか、じゃあ持ってくるから待っててね〜」
「うん」
鍵をかけて出ていく音が耳に入る。
他の患者が入ってきたりしないようになのと、もしこの拘束具が外れて脱走しないように、鍵をかけているらしい。
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「ガチャ はいるで〜」
5分くらいして、まろ先生が帰ってくる。
「持ってきたで! ニッ」
マグカップを首の位置まで上げてニコニコしながら、顔を覗かせるまろ先生。
もう片方の手には、錠剤を持っている。
すぐに隣に来て、マグカップを手渡してくれる。
中を覗くと麦茶が入っていて、それを一気に飲む。
「一気飲みはあかんで?」
「ん....ゴクゴク」
一気飲みするとなんかだめらしいが、そんなことは気にせずにごくごくと飲む。
僕の両手で囲えるくらいの大きさなのに、気づくと マグカップの中身はなくなっていてた。
「...w もう全部飲んだん? 一気すなや〜...もっかい持ってくるから待とってな!」
「...うん」
僕が持ってたマグカップをひょいと取って、すぐに部屋を出ていく。
ひらひらと手を振りまた鍵をかけて部屋を出ていくので、閉じ込められたような気がしてちょっとさみしい。
さっきより、待ち時間が少し長かった。
外には中庭があり、そこでは入院着を着ている小学校くらいの子供が遊んでいて、それを木陰に置いてあるベンチに親御さんと看護師さんが座って眺めている。
保護室は、中からは見えるが、外からは見えない曇りガラスなので、ガン見してても目は一切会わないのだ。
ここは閉鎖病棟と言って、勝手に外に出られないから外に出たい場合は、先生に許可をもらわないといけないらしい。
特にないこやりうらがいるような部屋辺りは施錠が固く、中庭にもほぼ出られない。
出られたとしても先生同伴だ。
ぼけーっと、架空を見つめて、耳をすませていると、足音が廊下側から聞こえてきた。
ここは本当に看護師さんも少ないし、保護室は端の辺りにあるから、ほとんど誰もこない。
(まろ先生、来たのかな...。)
そう期待をかけて、ドアの方をジッと見た。
「ガチャ 悠くーん?」
ひょこっと顔を出したのは、まろ先生より低身長で、短い白髪にぴょこっと頭の両端のアホ毛が特徴的な、しょー先生だ。
「悠くん久しぶりやん ! 元気?」
そう言いながら、右手に持ってるマグカップと一緒に薬を渡してくれる。
無言で貰うが、それよりもっと不思議なものを脇に挟んでいる。
「しょー先生....それ何.....?」
恐る恐る聞くと、ニコっとしながら答えてくれる。
「これ? これはなー! らびまるのでっかいぬいぐるみやで !!」
満面の笑みで見せてくるこのぬいぐるみはしょー先生が大好きな『らぶりぃらびっと』というアニメのキャラクターらしい。
「...それをどうするん...?」
だいたい予想はついているが一応聞いてみる。思い込みはよくない。
「これをなー! 悠くんに貸したるわ !!」
「...。」
絶対にそう来ると思ったが.....
まぁ、何もないよりかはいいか。
「ここにらびまる置いとくなぁ〜 ほらっ!薬飲んでや!」
さっき渡してくれた錠剤を口に放り込み、お茶を含んでごくっと飲む。
目の端で、僕の隣に笑顔でぬいぐるみを置く、しょー先生が見える。
薬を飲み終わりじっと見ていると、しょー先生がフッと笑う。
「...w 僕の顔ばっかり見てないで早く寝ぇーや w」
所々ツボりながら、注意される。
「はぁーい」
そのまま2分もしないで、眠りについた。
おはようございます!こんにちは!こんばんわ! 僕です!(?)
最近投稿できてないんです。。。ごめんじゃん(((
ネタはなんとなくあるんです(なんとなくです)!! ないのは時間と僕の頭です!!
書き溜めもしてないんですよ?!
今日から学校始まるんですよねーー。。。。(泣)
=浮上ほぼできなくなります!!
まぁ、1ヶ月に1回くらい? 書いてきますけど。。。。
今日は4000文字くらい(四捨五入)かいたので!!許してください!!
ネタをくれ。。
今回は長いし、また読み返すの面倒((なのでほぼ見返してません!!
誤字脱字やイントネーションおかしかったりしたら『バカだなぁーこいつw』って嘲笑って流してください! みんなの頭なら僕の言いたいこと変換してくれるはず!!(((
テストでも見返しなんてしてないんで、まぁ大丈夫でs(((((殴
長くなりましたが、ここまで読んでくれてありがとうございました!! 次回もよろしく!((