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死んだ私の結末にエピローグを。《第五話》
今回めちゃくちゃに長いです。
多分途中で疲れちゃうかも…
乃愛「では、次に真壁鈴、あなたの人生をお聞かせください」
鈴「はぁ……最悪…」
昔からみんなと違った。
みんなにとっての普通は私にとっての普通じゃなかった。
とにかく、誰かにわかってもらいたかった。
鈴「はぁ……最悪…」
鈴「………名前は真壁鈴。23歳。一応高卒で社会人だけど一人暮らし始めてからはほぼ引きこもり。外に出るとしたら深夜のコンビニバイトだけだった。」
乃愛「………」
鈴「あとは…ああ、私の死因は自殺。ナイフで首筋切って死んだ」
乃愛「……ありがとうございます。それではあなたの願いはなんですか?」
鈴「願いなんて……願いなんて、ないに決まってるでしょ。生きてるのに嫌気が差して死んだんだから」
そう、嫌気が差した。生きることに対してもそうだけどそんなことを考える私に一番、嫌気が差した。
A「ねえねえ!昨日のドラマ見た⁉︎」
B「見た見た!あのシーンとか特に好き!」
何がいいの?
B「見て!これ買ってもらったのよ。可愛いでしょ!」
A「いいな〜私も欲しい!」
どこが可愛いの?
A「あんま面白くなかったね」
B「ちょっと理解できない内容だった…」
C「グロかったしちょっと怖かったかも」
鈴「どうしてそう思ったの?素敵な映画だと思ったけど」
C「え?」
B「なんでそう思うの?」
A「あれが素敵とか普通じゃないよ」
普通って何?
どうしてみんな分かってくれないの?
私は普通じゃないの?
何がおかしいの?
自分の気持ちを言っただけでしょ?
どうして?
どうして、私にとっての普通でいたらいけないの?
どうして、みんな私から離れていくの?
鈴「もう終わっていい?」
乃愛「よろしいですが…その場合こちらで全て決めてしまいますが、よろしいですか?」
鈴「……らない……いらない…来世なんていらない、もう生きたくない、いらないの。幸せも、なにも」
乃愛「……」
鈴「だから、だから私を境界行きにして。私を消してよ」
乃愛「…………__めんどくさ__」
乃愛「何故、そのようなことを?」
鈴「さっきも言ったでしょう?もう行きたくないから。来世はいらないから」
乃愛「でも」
鈴「あぁ、説得は意味ないですよ。変える気はないから」
乃愛「何故?」
鈴「何故?おかしなことを聞くのね。あなたに、あなたには他人なんてどうでもいいんでしょう?」
乃愛「……そうですね。私はあなた方他人が、そもそも死者自体、人間自体心底どうでもいい。頼ってという癖に頼られれば答えることなどできない。絶対に守るからという癖に実際は守ることはできない。人間は本当、身勝手で、矛盾していて、理解ができない」
鈴「人間人間って、まるで自分が人間じゃないみたいにいうのね」
乃愛「……あぁ、そうですね。第一話私は人間じゃないので」
鈴「…え?人間じゃ…ない?…じゃあ、……じゃああなたは何者なの?」
乃愛「そうですね…人間ではない何か…ですね。簡単に言えばあなたたちを彼岸へ、この先へ案内するために存在している。私はあなたたちから人生を、願いを聞かなければならない。それが仕事ですから。その上で、何回でもあなたに問います」
乃愛「……あなたの望みはなんですか?」
鈴「……普通に、幸せに生きたい。孤独とかそんなんじゃなく、ただ、みんなが私を否定しない場所で生きたい」
鈴「こんなわがままでも叶えてくれるの…?」
乃愛「えぇ、それが私の仕事ですから」
長いのに読んでくれてありがとう!
次回で佐藤かな&真壁鈴編、終わります〜