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帰蝶様の侍女姉妹『2話』
「姉様!姉様!物思いに耽っておられるのですか?父上から大事なお話だそうですよ?」
「そうなの?急ね。どうなされたのかしら。」
「さあ。私は知りません」
知りませんというのは嘘だ。本当は知っている。姉様、というか我が家の娘に断れないような縁談が来たのだ。姉様が望まれぬのなら、私が嫁ぐ覚悟でいる。といっても帰蝶様と違って国外に嫁ぐわけではないのだけれど。
「では、参りましょう。父上は何処に?」
「あちらの屋敷にいらっしゃるそうです。」
「そう。参りましょう。」
姉様は冷たい声でそう言い、立ち上がった。私もその後に続いて歩き出した。
「お久しぶりでございます。父上。如何なる御用でしょうか?」
「久しいな。雪音。今日はそなたか鈴鹿に縁談があって呼んだ。儂の友人の輝成は知っておるな。彼からだ。彼の嫡男、輝政とそなたらのどちらかじゃ。」
「私がお受け致します!」
私は大きな声で叫んだ。姉様をこんな人と結婚させなくはない!私は耐えられる自信がある。耐えることがそもそもないかもしれないけれどね。彼とは友人として長年付き合ってきている。女心に疎い以外は大丈夫だろう。
「鈴鹿…そんなに急がんでも良い。結婚はどうせ5年もあとじゃ。しばらくは許嫁として付き合うてもらうがの。」
「いえ。大丈夫です。」
「そうか……そなたらの母上も会いたがっておったぞ。顔を出してやってくれ。」
「はい。」
話は終わりかな。と思ったので私はさっと母上のいるであろう部屋を目指した。
「母上!」
私は部屋に飛び込んだ。母上だ。懐かしいわね。
「鈴鹿。久しぶり…!」
「母上!お会いできて嬉しうございます!」
母上は相変わらずお綺麗だわ。
「ゆるりと語り合いましょう?鈴鹿。」
「はい!小松!準備を頼みます。」
「はい!!!!」
その後、一刻ほど母上と語り合った。
「今、よいか。」
「はい。父上」
襖が開き、父上が入ってくる。
「そなたの許嫁の、輝政殿が5日ほど後に面会をしたいと申し出て来られた。よいか?」
「はい!もちろんです!」
許嫁となって初めて輝政殿に会うのね。緊張する…
今横になりながら書き終わりました!