公開中
月光の花盛り(1巻)
松野武
この話は異世界の話です。たまにグロもあるかもしれません。バッドエンド系の話です。
【''月光''⁑】
「月光石」それは、この異世界にとって、とても恐れらているものであった。輝く石、宝石、または悪神の魔力のこもった邪悪な石。そう言われることもある。この話は、ある少年少女がそんな石と戦う、そう言う物語だ。
この大きな高原、灰色に澄んだ空、町中に広がるたくさんの灯り、それを見て僕はぼんやりしていた。この美しい背景がいつかは、滅んでしまうのだろうか。
そんな僕は「寂しい」っと小声でつぶやいた。この僕が初めて口にした言葉だった。どうやら、なんだかんだ言って''この世界が好き''らしい。
「あぁ〜追いついたよぉ〜」と少女が泣きながら近づきて来た。その時、僕は一瞬、驚いた。「もう!あんたなんなのよ!?、あたしがせっかく婚約やる気満々!で かよわい少女を演じていたのにぃ!」と彼女はいきなりキレた。
そう、この少女は僕の婚約者だ。名前は、桜月希川 弥美 だ。しかしどうして僕が一瞬驚いたかって、それは、
過去の話になる。
「うちの息子がお世話になります。」
「いえいえ、こちらこそ、どうぞ私達の娘をよろしくお願いしますね」
その会話は僕にとって正直、どうでも良かった。
「ねえ、あなた、葩愛君よね?」
「あ、うん・・・」
「葩愛かぁ〜、素敵な名前ねっ!」
「そうなの?」
「そうよー!?」
「だってねぇー?あなたの名前 はな?花びら?と言う意味に、愛!愛よ!?素敵じゃない」
「・・・」 何も言えなかった。だけど、この言葉を聞いて僕は嫌な気はしなかった。
「君だって、弥美、弥生の弥に、美しい、綺麗な名前じゃないか、」
その時彼女の顔は、一瞬悲しげな顔になった。
「あら、ありがと」
なんだったんだろう。、、 そんな時だった。
いきなり僕たちの耳に、汚らしい、女の声が響いた。
「私、リアム」
「あなた、幸せ?、あなた、孤独?あなた、親嫌い?、あなた、友達いない?あなた、ゴミ?あなた、」
『私の、駒!」
最後の言葉だけ妙に吐き気がした。
「なんなんだこの声は!」
「私もっ!あぁ、た、す、け、て、」 と彼女は言い残し倒れてしまった。
「僕はずっと女の声が聞こえる」何もわからない、怖い!、どうしよう、など不安な気持ちができる。気がついたら僕は、
“死んでいた”
そうだった、僕はあの女に殺されたのだった。正体は、
「泣かないで、安心して、私が守る、大丈夫よ」
『月光、欲しい・月光、みんな、殺す・月光、世界救う』
カーン カーン (鐘の音)
そして僕が目を覚ました頃には、この草原で寝ていた。
おかしな話だ。
「君は、誰だ?」
「だーかーらー!弥美よっ!みーよっ!」 やはり彼女は、キレているにしても、おかしい。
「わかっている」
「じゃあ、聞くなよ?」
「えっ?」
嫌な予感がしたので話しをさいぎる。
「君は、どんな景色を見てきたんだい?」
「えっ?私?あなたと一緒よ?多分」
「綺麗だったなぁー、湖があってね?、そこに茜色の夕景が写ってね?、素敵だったわ、」
「少し時間が経つとあっという間に!夜景なの!月光よねえー」
「?ちょっと待ってくれ、月光?なぜだ?なぜ君は?なぜ、、、」
『“月光”っと言ったんだい?』