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エレクロ 本編 第15話「想いの欠片、織り成す暗影」
1期エレクロOP曲
➔https://d.kuku.lu/46yd2sz4a
※イヤホン推奨※
**本編 第15話「想いの欠片、織り成す暗影」**
____主な登場人物たち_____
レッド・フレイア
レイラ・アクランド
フレイ
ミズリー
_________________
暖かい日差しが気持ちいい昼。
青く澄んだ空は、この星の海の色をそのまま天に投影しているようだった。
あれから学校は臨時休校として、俺たちが残した跡を修復しているそう。
しばらくは、いつもより時間の余裕ができる。
今日はその時間を使って、レッドとレイラは神獣に呼び出された。
レイラ「わ〜! またレッドの家だー! 来たよ〜!」
レッド「だからなんで毎回俺の家なんだよ...」
フレイ「めんどくさいから」
レッド「え、、」
ミズリー「長くなりそうだから、早く進めるわよ」
神獣たちからは、あの異変でレッドたちがしていたこと、
起きたことなどについてまとめをするそうだ。
レッドたちにとってはまだわからないことが多くある。
そのため、これからのことも考えて総合的に、ということらしい。
__※以下、ほぼ会話文です。__
レッド「それで、俺たちに伝えたかったことって?」
フレイ「まず、あの狂戦士が使った技、何なのかわかるか?」
レッド「ばーすと、、、、なんとかって言ってたな」
ミズリー「『BURST技』ね。簡単にいえば、使う人が持つ究極の技の一つよ」
レイラ「???」
フレイ「相手がまさか**『奥義』**より先にBURST技を使うのは、
こちらも少々想定外の出来事だった」
レッド「ちょっと待ってくれ、『BURST技』の他に『奥義』があるって一体.... 」
ミズリー「ややこしいでしょ。でもこれらはれっきとした別物よ。
要は、『奥義』はその人がもつ必殺技やその他相当の効果を持つ技。
『BURST技』は奥義よりも比べ物にならない程の攻撃だったり、
効果を発揮する技のことを指すわ。これが主な違いね」
レッド「つまり、奥義の上がBURST、ってことか」
ミズリー「そゆこと」
レイラ「 ??????????? 」
フレイ「2人はずっと『スキル』しか使わなかったからな。
知らなくても当然ということだ。これはしょうがない」
レッド「なら、早くそれを教えてくれたら俺たちだって....!」
フレイ「そう簡単なことじゃないんだぞ」
レッド「え....?」
ミズリー「2人は知らないかもだけど、あの狂戦士は恐らくランクが〈D〉。
あなたたちは〈E〉だから、相手の方が絶対的に強いのよ」
フレイ「故に、やつはBURST技を使えるほどには戦えるやつということだ」
ミズリー「悔しいけど、2人はまだBURSTどころか、奥義すらも使えないのよ」
レッド「.....」
フレイ「奥義はスタミナを多く消耗するからな。BURST技では考えられない程に。
奥義は基本的に一度の戦闘で3回まで。しかし全ての体力までは使わない。
しかし、BURST技は未熟な者が使えばたった1回使うだけで、
その日は戦闘不能になる程消耗する。まぁ大量に体力がある場合は別だが」
レッド「じゃあ、ランクはどうやって上げられる?」
ミズリー「経験と技術を磨く、しか言いようがないわね...」
レッド「....奥義とかは、俺たちにはまだ早い....と....」
フレイ「....」
ミズリー「この話ももちろん大事だけど、まだ別の話があるわよ?」
レイラ「もー! とにかくどんどんいこー!() 」
フレイ「これに関してはほぼレッド向けなんだが、何か心当たりはないか?」
レッド「あいや、、特になにも」
レイラ「でもさ! レッドなんかピカピカしてたよ! ピッカピカ!」
フレイ「うん...きっとそれだな。注目すべきところは目だ」
レッド「は、はぁ」
ミズリー「裏でレッドの戦いっぷり見てたけど、あの時だけはやつと互角だったわよ」
レッド「全く知らなかった、、」
フレイ「その瞬間、お前の瞳は俗に言う光ってた、ということになる」
ミズリー「けどこれは人間がそう感じるだけだからね.....」
レッド「う〜ん、なんかすごいね(棒) 」
フレイ「あの時のお前は、いわゆる**『覚醒』**という状態だった」
レイラ「かくせー? ナニソレ?」
フレイ「意味は....実際になった方がわかりやすいんだが、これもそう簡単じゃない」
ミズリー「色々と条件があるのよね。でもそれはほとんどの人が無意識でなるの。
主な条件として、一言でいうと、`〝エレメントと共鳴したとき〟`ね」
レッド「全くわからない」
フレイ「そうだな、でもそこはまだ無理に理解しようとしなくていい。
そして覚醒状態となると、エレメントや体力の使用が極限まで効率的に
なり、運動神経などのあらゆるステータスが上昇する、という効果がある」
レッド「う〜ん、ふむふむ」
ミズリー「強さだけで言ったら、ランクが1つ分上がったくらいって感じよ」
レッド「なるほど。でもやっぱり、意図的にはできないのか?」
ミズリー「もし意図的にやるとしたら、これも研鑽を積むしかないわね...」
レッド「....わかった」
フレイ「そして最後に、2人は**『オーバートリガー』**を知っているか?」
レイラ「いやいや全っっっ然まったくなにも!」
フレイ「そうか....まぁ、説明はしておこう。きっといつか....出てくるからな。
オーバートリガーというのは、**“|聖紋具《せいもんぐ》”** とよばれるものだ。
`核となる部分が1つ`と、その周りの`欠片の部分が6つ`ある。
その部品たちは今もこの世のどこかで眠り続けている。そして、
長くなるので短くするが、これは人類、いや生命が誕生するずっと前、
我々神獣のみの世界だった**〚神代〛** という時代から存在する。
そして、それは世界を変える程の力をもつ道具だ。願望機、といってもいい」
レッド「願望....機、、、?」
フレイ「そのまま、あらゆる願いを叶える程の力があるということだ」
レッド「つまり、願い事を叶えるための道具ってこと?」
フレイ「正確には違うが、使い方によってはそういったこともできる。
簡単にいうと、普通では成し遂げられないことでも、各部品が全て
集まれば、難なく成し遂げられる力を手に入れることができるんだ」
レッド「そうなのか。でも、それがどうかしたの?」
ミズリー「.....それは、、、」
フレイ「っ、.............《Code 0.0 ZERO》があったからだ」
レッド「コードゼロ?」
フレイ「....いや、なんでもない。色々と長話しすぎたな。
1つの異変を終わらせた後だというのに、申し訳ない」
レッド「あっ、全然そんなことは...」
ミズリー「私たちからは以上よ。聞いてくれてありがとね」
レイラ「だいじょーぶ! なんちゃらかんちゃら言ってたけどうん!」
フレイ「本当に大丈夫か....?」
レッド「何かあれば俺が叩き込んでおきます」
レイラ「へ??」
ミズリー「それじゃあ、私たちはこれで」
レッド「うん、ありがと。またいつか」
そうして、神獣たちは光の泡となってその場を去った。
しかし、神獣たちはまだ思い残していることがある。
レッドたちからは見えない場所で、ミズリーは呟いた。
ミズリー「ねぇフレイ、あのままでよかったの? だってあの時の “あれ” って...」
フレイ「 `『|炎神乱舞《レオ・フレア》』`....レッドは確かにそういった」
ミズリー「はじめはただの偶然かと思ったけど、、」
フレイ「あれは間違いなく、レオが編み出した武術だ。全く同じだった」
ミズリー「やっぱりそうなの....」
フレイ「でもなんでレッドが....? 2人は血縁関係も何もないはずだというのに....」
ミズリー「直接本人に聞くのは、、?」
フレイ「それはダメだ。逆にレッドに混乱を招いてしまう」
ミズリー「....そう」
◆◇◆◇◆◇◆◇◆
この世の誰も知らない、光すらも通さない闇に覆われた場所。
立ち入った者は、奪われる視界で永遠に彷徨ってしまう、そんな場所だ。
その中に佇む基地内に、2人の男女の姿があった。
?R「....ねぇ、結局任務はどうなったの?」
エリック「....目標の魂量は達成できたんだ。それでいいだろう」
?R「つまり、今回の目的は達成できたから奴らの相手を諦めた、と」
エリック「.....っ」
そして、その2人が話していると、1人の男がやってきた。
その姿は、世界に存在する全ての闇を具現化しているようだった。
果たして周りと同じく実体があるのかも怪しい程だ。
しかし、そこには`絶対に逆らえない`という “存在” がある。
?W「エリック、仕事ご苦労だったね。おかげその件は順調だよ」
エリック「....恐れ入ります」
?W「そして、オーバートリガーの欠片も1つ手に入れられた。
大きな進展だが、完成まであと6つ。まだまだ先は長いね」
?R「それで、これからどうするの?」
?W「まぁそう焦るな。果報は寝て待て、というだろう? どうせすぐに尻尾を出すさ」
?R「なら、いいんだけど」
?W「特に、次は君が出番になってくるだろうし、覚悟しとけよ?」
?R「....あっそう」
?W「あの**〔第5代〕**エレメンターの2人は、今回大きな事をやり終えたと
思っているだろうけど、残念ながら〔第4代〕には遠く及ばない。
そして、お前らにとっての本当の闇は__ 」
---
--- **「まだ、これから始まっていく―――」** ---
---
**本編 第15話「想いの欠片、織り成す暗影」 終わり**
最後まで読んでいただきありがとうございます!!
これにて、エレクロ本編の1章は完結となります!!
ここまでこれたのは、本当に読者の皆様のおかげです!!
まだまだエレクロは続くので、どうかこれからもよろしくお願いします!!
2章➔https://tanpen.net/novel/series/6306382d-60b6-4af0-bb78-941d5758710a/
※今回ワードとしてでてきた「神代」ですが、本来の読みは「かみよ」など
というところ、作中では「しんだい」と読むことにさせていただきます。
〜おまけ〜
作者
「はあぁぁぁぁぁっぴぃぃいいはろうぃぃいいぃぃんん!!!!!!」
ミズリー
「....うるさい」
レッド
「ハピハロー!」
レイラ
「とりーとおあとりーとぉぉ!」
フレイ
「もう11月2日だぞ」
作者
「2日ぐらいのズレはセーフ!! ってなわけでお菓子よこせぇぇ」
レイラ
「食べたーい!!」
レッド
「フレイたちもせっかくだし楽しまないと!」
フレイ
「....いや....」
ミズリー
「私たちは....」
作者
「🔪( ^-^ )」
レイラ
「⚔️( ^-^ )」
(神獣たち、強制的にやらされる)
フレイ&ミズリー
「は....はっぴー、、ハロウィン......///」