【中古本】書くことがなくてしんどい時のメモ

書くネタがなくてしんどい ・「自分のこと」を書こうとしなくていい ・自分のことを発信するのは難しくても、自分の周りで起きたことや、自分の心が動いた瞬間を書いてみればいい。 　 例： 職場に変わった人がいる 本で読んだ仕事のノウハウ 誰かから聞いたこと。 コンビニで思ったこと 新聞で見つけた記事・テレビで聞いたこと 街に出かけたり、誰かと話をしたり。 　 例： ゴッホ展などの美術展に行ったとする。入ってすぐのところにある「はじめに」に、長々とした文章が書いてある。ゴッホは何年に生まれ、何とか財団の協力を得て、どうのこうのと壁に書いてある。 ……あの長文、意味なくないですか？ だって、文章なら紙に書いて配ってもらえば手元で読めるし、サイトに載せてもらえばいいのに。 という気づきについて書く。 ・情報やコンテンツ自体はすでにありふれており、全く新しいものを発信することは相当難しい。 ・唯一無二の存在である「あなた」を通して発信することに意味があり、その間どういうフィルターを通ったか、どういう人が伝えたか、その情報に対してあなたがどう感じたか？　そこが重要である。 ・物事に敏感な人、神経質な人、違和感を抱きやすい人はネタを見つけやすい。世の中に何の感情もない人はネタを見つけづらい。 ・普段常識としてそのまま受け入れてしまうものを疑ってみて、違和感を見つけていく。 --- 最初から完璧を目指さないこと。 最初から分かりやすくて面白い文章が書けるような人はほぼいない。 多くの人は水から生み出した「よくわからない文の塊」を試行錯誤しながら整えていく。 　 「現行の段階でもう数えきれないくらい書き直しますし、出版社に渡してゲラになってからも、相手がうんざりするくらい何度もゲラを出してもらいます。ゲラを真っ黒にして送り返し、新しく送られてきたゲラをまた真っ黒にするという繰り返しです。」 村上春樹『職業としての小説家』より 　 最初の段階では、考えすぎないこと。 まずはどんどん書き出していく。 どんなに雑でもいいから、書きたいことを原稿の上に並べていく。 矛盾してもいい。 後で直せばいいのだから、まずはどんどん書き進めることのほうが大切。 それに多少スキのある文章であっても、読者は脳内補完してくれる。 　 つまり、一気にバーッと書いて最後まで行ってしまって、最初から書き直していく。 このやり方だと、まず全体が見えるのでモチベも下がりにくくなる。 なかなか進まない人は、編み物をするように前から一文一文編んで行こうとするので、進むのが遅くなるし、いつ終わるかわからない作業で、途中で挫折してしまう。 ――― ・分かりやすい文章を書く。A→Bにする。 A： 私はスポーツで身体を動かすのも好きだし、家の中でゲームをすることも好きです。 インドア派はアウトドア派かと聞かれてもどちらとは言い切れません。趣味が色々あるからです。 最近特にハマっているのがネットフリックスで作品を鑑賞することです。そして子供のころからずっと続けているのが読書です。 読書は色々なジャンルの物を読みます。仕事で悩んだときはビジネス書を読みます。私にとってはエナジードリンクのようなものです。 一方で小説もよく読みます。小説は役に立たないと言われますが、私はそんなことはないと思います。 小説はいろんな人の立場に立つことができるので、想像力を養うことができます。 最近はSNSでの誹謗中傷が問題になっていますが、みんな小説を読めば、他人がどう思うかを想像することができるようになり、やさしくなれるんじゃないかなと思います。 　 　 B： 小説は役に立ちます。 ビジネス書と違って、小説は役に立たないと思われがちですが、そんなことはありません。 小説はいろんな人の立場に立つことができるので、想像力を養うことができます。 最近はSNSでの誹謗中傷が問題になっています。 みんな小説を読めば「他人がどう思うか」を想像することができるようになるでしょう。やさしくなれるはずなのです。 　 　 Point： Aの文章では、ぱっと見結論と一番伝えたいことが分からない。 たくさん趣味があること？ ネットフリックスにハマっていること？ 子供のころから読書を続けていること？ 前置きの文章は削ってもOKで、「結局これは何が言いたいんだろう？」と冷静に考えてみると、結論を先に持っていくことで、伝わりやすい文章になりやすい。 　 一文で多くのメッセージを伝えようとしない。 大事なところを残していくこと。