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本章 魅せられて…
この章は最終章に繋がる最後の話
「昼ご飯食べた?」
「まだ」
「じゃあ食べに行こうぜ」
朝ご飯を食べずに家を出て行ってしまったから、お腹がすごい空いている。
「なんで今日外歩いてるんだ?」
「毎日散歩してるんだよ。気分がすっきりするから」
「僕も毎日散歩してるんだ。偶然だな」
散歩くらい誰でもする。別に違和感なんて感じないだろう。
ご飯を食べて、店を出る。誰かと一緒に行く散歩も気分が上がって良い。
「もう一つ行きたいところがあるんだけど」「じゃあ行こう」
2人で並んで歩く。なぜか、ほとんど会話はしない。
10kmくらい歩いただろうか。一向に着かない。
「どこまで歩くんだ?」
「もう少しで着くから」
「いつもこんなに長い距離歩いて散歩してるのか?」
「ううん、でも前行った時に、お前と一緒に行きたいって思ったんだ」
歩いて行くうちに、目が霞んできた。視界がどんどん白くなっていく。
「ところでさ、散歩っていつも同じ道で歩いているのか?」
「違う」
「じゃあ何で違う道を散歩したんだ?」
「それはな、お前に会うためだ…」