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桜の木の下で
ふわり、ふわりと何かが舞い落ちてきた。
「桜の花びら?」
そう呟いた瞬間、ぶわっと強い風が吹いた。
すると、何かが飛んでいった。
「あ。」
そう思ったけれど、もう遅い。
私の帽子が桜の花びらに紛れて、どこかへと飛んでいこうとしていた
身長の低い私は、手を伸ばせる限り伸ばしても、もう届かなくなっていた。
あぁ...どうしよう。
そう思っていると
ひょい、とどこからともなく手が出てきて。
びっくりして横を見ると
1人の男の子と
私の帽子を掴んでいる手があった。
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「ありがと」
私は帽子を返してもらって、お礼を言う。
「えへ」
その子は、そう返事した。
なんで、「ありがと」の返事が「えへ」なのかは、分からないけど。
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そうして、私たちは一緒に遊ぶようになった。
毎日毎日、一緒に遊んだ。
それから数年たったけれど、その関係は変わらなかった。
まあ、いわゆる幼馴染という関係。
私たちの出会いは、桜の木の下なのだった。