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病院の少女くらら!二話
まりん華音
「ねえ!あなたのお名前は~!?」「……」
シーン…。あ、あっけない無視!私は昨日の男の子の部屋、501号室に来ています!
嫌がられたかなぁ…。私もハイジみたいにみんなを楽しませたいのにっ!男の子はボソッと答えた。「…小5の、山梨碧…」なるほど、アオくんね!
「碧君!碧君は何が好き!?」「入ってこないでくださいっ…」なんか敬語なのに敬意が0!口だけでやってるというかっ!私は碧君のベッドの上に無造作に置いてあるswitchを見つめる。「ゲーム好きなの?」「…マイクラです」「今度一緒にやろう~!じゃあ好きな色は?」「黒とか…」「黒か!かっこいいよね~……!」
よし、嫌がられなくなったかな、す、少しはっ!
「好きなアニメは?」「仮面ライダー…」「昔弟がよく見てたな~!好きなマンガは?」「この…」と、昨日のタブレットを指さした。あ、「前見てたやつが好きなんだね!?恋愛もの!」
碧君は少し恥ずかしそうにこくりと頷く。「恋愛ってあこがれるよね~!」「…ひ、人に好きになってもらうってあこがれるなって…思いまして…」「それなら私が!碧君の彼女になって愛をささげるよ!」
すると碧君は真っ赤になって「え、それって、そういう…」とブツブツ言っている。あれ?私なんか変なこと言ったっけ?私は必死に自分の台詞を脳内で一つずつ再生してみる。
私アウトなこと言った覚え……『それなら私が!碧君の彼女になって愛をささげるよ!』
…めっちゃアウトなこと言っちゃってる私!
慌てて訂正しようと口をパクパクさせるが、もう遅い。
碧君は顔を赤くしながら「…彼氏になってやっても、いい…かも…で、です」
ここで断ると嫌な思いさせちゃうよね絶対っ~…!
私はただ「う、うん!」ということしかできなかった。
「ああ、山梨碧君?白血病の」
「え、白血病だったの⁉」
その日の夜、私は告白の件を伏せてお母さんに聞いてみた。
お母さんはあきれたようにため息をついて「だから見てわかんないの~?病院娘歴15年じゃないの…」わかんないよっ!とは言わないで置いた。
「あ、あと今日からあげだから。碧君礼儀正しいわよね、いつも敬語でニコニコしてて」「ニコニコ!?むしろツンツンしてるよ!たまにタメ口になるし!」ねえ、これって!
「心を許されてるってことだよね~~~!?」「くららが子供っぽいだけじゃないの?」
そんなことないもん~!
よし、明日から彼女…として、頑張っていきましょっかっ(!?)
次回は7月8日投稿です!ファンレター頂けると創作の励みになります!