長くて読みにくい文章は嫌われる

①　長文の原因「という」 ＜1＞　省略可能な「という」 後に続く名詞を修飾するのが「という」の役割であり、その前後はイコールの関係で結ばれる。「という」は等しい関係の語句を後にどんどん文章をつなげてしまうので、文章が長くなる原因になってしまう。 例1 ×　お土産を買いつつ食事も楽しむという目的があるのなら、国際通りという沖縄のメインストリートがおすすめです。 〇　お土産を買いつつ食事も楽しむなら、沖縄のメインストリートである国際通りがおすすめです。 --- ＜2＞　どうしても省けない「という」 「～ということになる。」、「～というのだろうか」、「～というものだ」のような、文末にある意味のない冗長な表現は、検討の余地なくバッサリカットしてOK。 ただし省略できない「という」がある。 例2 ×　仕入れコストの急増という課題を解決できなければ、今年度の利益率は大幅に下がってしまうということになるだろう。 〇　仕入れコストの急増という課題を解決できなければ、今年度の利益率は大幅に下がってしまうだろう。 「仕入れコストの急増【という】課題」のように、課題を強調している。 　このように、読み手が知らない情報や読み手にどうしても伝えたい情報を添えている場合は省略することを勧めない。 --- ②　無くても意味が伝わる「こと・もの」 「～したことの」や「～というものがある」は、なくても意味が伝わるので、機械的に引いてOK。「～することで」は「～により」などに置き換えられる。「～することができる」は、シンプルに「～できる」と表現するか、可能を示す「～られる」に置き換えてもよい。 例3 ×　経費がアップしたことの原因のひとつに、資料の印刷回数が増えたというものがある。資料の一部をペーパーレス化することで、経費を30％も削減することができる。 〇　経費がアップした原因のひとつに、資料の印刷回数の増加がある。資料の一部ペーパーレス化により、経費を30％も削減できる。 例4 ×　10年後に後悔しないためにも、自分に合った働き方を選択していくことが大切です。働き方を通して、あなたらしさを追求することが重要です。 〇　10年後に後悔しないためにも、自分に合った働き方を選択しましょう。重要なのは「あなたらしさの追求」です。