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異世界に転生したから魔王を倒そうとしたら魔王のほうがチートだった件について
次回第3節「迷路の先にある新しいデアイ」
コツン…コツン…と歩く音だけが響く。
懐中電灯で辺りを照らしながら進むと少し開けた半球状のどこかにたどり着いたようだ。
俺はとりあえずと思い、辺りを懐中電灯で照らし、何があるか見ると…奥で少女がうずくまって泣いている。こんなところに少女がいるなんて…気味が悪さと心配がしてきた。
「ねえ、何で泣いてるの?」
思わず話しかけてしまった。
しかし、少女がそもそも声すら聞こえていないのか、見向きもせずずっと泣いている。
すると、誰もいないのに、コツン…コツン…と歩く音が響く。
「おやおや…我が主を泣かしたのは…あなたですか?」
と後ろからとてつもない威圧感を感じる。
「俺が泣かしたわけじゃない!!!こいつが泣いてるのを見つけただけだ!」
「お前は誰だ!!!!なぜ俺以外に人がいる!!!!」
「私は我が主、**リリィ**様の式神的存在…いやマネージャー…従者的な存在…いや裏ボス的な存在です。」
「な、なんかすごそう…(納得)」
「オフコーッス!!!あ、私の名前はイクリプスです。」
「(テンション高…)」
「主、この男になにかされたのですか?」
「シクシク…うぅん……さっきから……背の高いお姉さんに…シク…追いかけられてるの…シクシク…」
その後、リリィは続けた。
「顔見えなかった…顔がない…首もない…」
と言った。
「なるほど…ならば悪霊がここに住んでいる可能性が高いですね。」
「悪霊?悪い幽霊的な?」
「オフコース!まあ幽霊は全員悪いとされていますが…その中でもトップクラスにやばいのが世界三大悪霊という幽霊たちです。その下もたくさんいますが…女性が悪霊になる確率は低いんですよね…」
「なんで女性は悪霊になる確率は低いの?」
「さあ。ただし…一説ではあるが…」
コツン…
「おっと…見逃しませんよ。その音。」
とイクリプスはスーツの中から御札を取り出し、音のしたほうに投げると
次の瞬間、御札が止まった所にビリビリ静電気と焦げ臭い匂いが漂う!!!
「あれが悪霊です。ですが…これは女性ではなく、
男性…しかも下っ端中の下っ端ですね…
とりあえずこの洞窟から出ましょう。」
そして来た道を戻る。
そしてあの時は枝分かれが3つしていたはずなのに、
一方通行になっていた。
「ど、どういうことだ!?俺が来た時は確かに枝分かれの道が3本あったはず!!!」
「しかし…この一方通行、きっちり外に出させてくれるようです。」
「いやどういうことだよ!!!こういう展開って魔王とかさっきの話してた幽霊が洞窟に閉じ込めたとかじゃないの!?」
「まあ作品名が『異世界に転生したから魔王を倒そうとしたら魔王のほうがチートだった件について』っていう題名ですから、そういうこともあるでしょう。」
「お兄さん、後ろから…なにか来る…」
コツンコツンコツンコツンコツン!!!!
後ろから顔がない女性の幽霊が素早い脚力でこっちに来る!?
「いやどういうことだよ!!!!なんで目がないのに前見えてるんだよ!!!!!」
「ツッコんでいる場合じゃないです。さあ出口に向かって走りましょう。」
「な、なんかカッコイイ!」
「まあ読者に好感度を持ってもらうためですね。」
「⋯⋯⋯もう何も言わないほうが良い?」
次回第4節「魔王軍、まさかの◯◯◯!?」