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浪花街・ゲット・バック Episode.2
「えっ、ああ、俺か。勝手に入って悪いな。ただの見物客だよ。なんでこんなところで喧嘩なんかしてるんだい?」
桐嶋は動揺していない。ちょっとしたニュースでも取り逃さないつもりだった。
「この女、俺がここにいるだけで文句言ってきやがったんだよ。お巡りさん、どうせこいつヤクザっすよ」
「…っこいつ!勝手にここに住んでるらしいんだよ!不法侵入じゃないの!?」
松田と幕内は再び睨み合った。このままだとまた喧嘩してしまう。
「まあまあ、落ち着いてください。はぁ……どうすればお互い解決できますか?」
「「こいつが居なくなればいいんだよ!!」」
その場の全員が怒りと憎しみと面倒臭さを抱えたとき、またも屋上のドアから誰かが顔を出した。藤田ほとりだった。
「幕内さん!!ここにいた…あれ?桐嶋さん?警察!?」
「今ちょっちゴタゴタしててな。ごめん。どうした?」
「大変なんですよ!この紙!役所の人が来て、代表に渡せって!!」
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浪花街にて飲食店及びサービス提供者の皆様へ
このたび区会議にて、「浪花街治安向上条例」を可決いたしました。
浪花街の治安向上、犯罪率低下のため店舗の立ち退きをお願いいたします。
立ち退き期間…1月15日から1月30日まで
ご迷惑をおかけしますがよろしくお願いします。
浪花街 生活課
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「なんだこれ??」
一同は覗き込んでいた顔を見合わせた。
「だから、ここのお店も閉めなきゃいけないんですよ!私たち捕まっちゃいます!!」
「それじゃあ、もう俺、ほとりちゃんと会えないってこと?」
「そうなっちゃいます!とにかくなんとかしないと!!」
みんな徐々にパニックになっていった。困惑から来る焦りだ。
「…俺にいい提案がある」
口を開いたのは松田だ。
「俺は前まで役所で働いてた。俺だけじゃ…ちょっと力不足かもしれないけど…この事態を止められるんじゃないかと思う」