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浪花街・ゲット・バック Episode.1
「…誰だ?」
幕内は声をかけた。返事はない。ただ淡々とタバコを吸っている。
「…誰だっつってんだよ、おい!」
「別にあんたに迷惑かけてないしいいじゃねーか」
ぶっきらぼうな返事をする。風の音が相変わらず耳障りだ。
「さっ…そういう問題じゃなくて…誰だっつってんだよ!?」
「…まぁ…諸事情でここに住んでる。こう見えてあんたらの店ができる前からここにいるんだぜ?」
幕内は今自分がどんな感情かわからない。何が言いたいんだこの男は。
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階段を上がる音がそこら中に響く。その足の目的地は屋上。
「はぁはぁ…俺は…フリーになったんだ…クビなんかじゃない…へへ…でけぇスクープのにおいだ…はぁはぁ…」
さっきから上の階から怒号が聞こえる。しかしここは最上階である三階。何か事情があるんだろう…
40代半ばと、人生半分も行っていないが体が衰えるのをひしひしと感じる。
「…っ着いた!!」
開きっぱなしのドアの隙間から外を覗くと、男女が激しい口喧嘩をしていた。
ここには従業員以外入れなさそうだが…何ゆえここで痴話喧嘩?
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「………だよ!!……くのが……………じゃ……」
「…せぇ!…………にも事情…………ね!!」
頭上から声が聞こえた。上を向くとビルの屋上で男女が揉み合いになっている。あんなところで喧嘩なんかしたらどちらかが落ちてしまう。そんなことになったら仕事が増えるぞ…
「ちょっとー!やめてくださーい!危ないですよー!!」
聞こえていないようだ。どこからか登れないだろうか…
ふと、ビルの脇に螺旋階段があるのを見つけた。ここから上がろう。まあ行ったらなんかの罪には問えるはず。
「やめてください!怪我しますよ!!」
屋上へ着いてもまだ二人は争っていた。割って入ろうとする。しかしドアには——
「あっ」
見知らぬ男がカメラを向けていた。三人とも思わず声を揃えて言ってしまった。
「あんた、誰だよ??」
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ショック!/サカナクション