リレー開始者:烏音
#うらしまたろう
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1
浦島太郎は今日も釣りに来ていた。慣れ親しんだ潮の香り。青く澄んだ空。
「そこだ!」
「捕まえろ!」
のどかな時間に幼い声が木霊した。
子供が亀をいじめている。あの亀は、正直うまい。美味しい。
「やめなさい。ほらほら、亀をいじめてはいけません」
子供を追い払う。欲を抑えることができなかった。どうしても、どうしても、この亀を食べたい。
「あっ」
手が滑った。亀は海に帰っていった。
悔しい思いを抱えて、帰路についた。
次の日、海に、大きな亀がいた。その亀は、意味ありげにこっちを見つめた。
「昨日は助けていただきありがとうございました。お礼に龍宮城に案内します」
どこかに連れて行ってくれるみたいだ。好奇心からその甲羅に飛び乗った。
よろしくお願いします!
2
い゙、息が…。
亀「ちょっと距離がありますけど、我慢してくださいね。」
浦島太郎「…!(あと何分ぐらいなんだ…!?)」
亀「うーん、あと20分ぐらいですかねー。」
浦島太郎「…!(←絶望)」
どうやら、この亀は人の心を読めるらしい。そこが唯一助かったが…。
亀「ボクは時速60mで、亀の中でも早いんですよ!」
浦島太郎(一分で1m…!?泳いだほうが早い…!もうだめだ、一回陸に…)
亀「ちょっとどこ行くんですか!お礼をさせていただかないと!」
浦島太郎「ぼ、ぶび…。(もう、むり…。)」
亀「あれ?気絶しちゃった…?僕の言葉にそんなに感動してくれたのかな!?もう、むり…感謝を受けきれないってことか…?いや、遠慮しないでください!さぁさぁ、早く行きますよ!」
つぎのひとよろししくおねがいします!
3
(あんの...馬鹿亀がぁ...死んだら...呪って...やる...)
意識が途切れる寸前、俺は朦朧とする中であの亀を呪わんばかりに睨み付けた。
憎き亀の声はだんだん遠くなっていく。そして_
---
「...ガフっ!!!」
何か重たいものが腹にのしかかり、俺は鯨のように高く潮を噴き上げた。霞んだ視界の中でその噴水が美しい虹を作る。
「...あ!起きました!起きましたよ、恩人が!」
目の前に片手に収まるくらいのボールみたいなものがある。よくよく見てみるとあの亀の顔面だった。
亀は俺にのしかかったまま嬉しそうにヒレをジタバタさせる。そのはずみで俺は再び潮を噴き上げた。
「...そろそろ、|退《ど》いてくれないか。」
俺は砂の上に寝転がった体を傾け、堪忍できずに腹の上の亀を床にゴロリと落っことした。亀はひっくり返ってヒレをジタバタしている。
「なんで亀を助けただけで死にかけなきゃならないんだ...というか、ここはどこだよ。」
辺りを見回してみると、泡のような透明な壁が周りに張ってあった。触れてみると、微かな弾力とひんやりとした感覚が指を伝わってくる。その壁の外側には色とりどりの魚が泳いでいて、まるで海の中のようだった。
さらに見渡してみると、見上げた視線の先にこの世のものとは思えないほど美しい宮殿が|聳《そび》え立っていた。乳白色の壁に|紅《くれない》の屋根が乗っかっていて、黄金の装飾が施されている。
俺はさっきまで死にかけていたことも忘れて、その宮殿に釘付けになった。
その感動も束の間、真横でピーピー泣き喚く声が聞こえてきた。
「人間さんっ!僕をひっくり返して元に戻してください!このままでは起き上がれなくて死んでしまいますっ!どうか何卒お願いします!」
俺は内心この亀に苛立ちを隠せないでいたが、仕方がないので起こしてやることにした。最終的には食ってやるつもりだからな。さて、どう調理しようか。
その時だった。
柔らかい砂の上を踏みしめながら何者かが近づいてくる音がした。
顔を上げてその正体を見ると、俺は思わず息を呑んだ。
長くてすみません...
合言葉は「うらしまたろう」です!(カッコなし)
次の方どうぞよろしくお願いします!