リレー開始者:夏
#愛情 #テーマ
最低100文字/最大3000文字
話数 1 / 15
自分が参加させてもらって、とても楽しかったので自分でも開いてみました。
暇な時に是非参加してみてください!
合言葉は「あいじょう」です
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大男と少女のおはなし
私は小さな生き物を拾った。
最初は怯え、抵抗してきたが、それも生きているということを実感し、愛らしささえも感じていた。
一度頭を撫でてやると、大粒の涙をぽろぽろとこぼしてきた。
コートが汚れてしまうぞ、だから泣き止んでくれ。
それでもずっと、私の胸にすがりついて離れようとしなかった。
私は仕事に向かおうとした。
その生き物が、いつも怪我を負いながら帰って来る私を心配してか、ずっと「行かないで」という視線を送ってくる。
それでも無理やり向かおうとすると、車に居座ることがあるから困ってしまう。
大丈夫、私を信じて、とその生き物が落ち着くまでなんども言い続ける。
いつか独り立ちしてくれると良いのだが…
私達はこっそり遊園地にきた。
その生き物はいつもの倍笑顔を見せた。
パフェ、チュロス、ポップコーン、アイスクリーム、フランクフルト…
……財布が悲鳴を上げて、とてもまずい状況だが、目の前の生き物が喜んでいるので私も嬉しい。
乗り物にも乗った。
ジェットコースターは身長制限で乗ることが出来なかったが、全力でコーヒーカップを回して楽しんでくれたようだった。
ずっと危惧していたことが起こってしまった。
それは暑い夏の日だった。
生き物が敵対組織に誘拐された。
交換条件は私、だそうだ。
仲間たちに、なんども説得された。
「お前が居なくなったら困る」「お前のほうが命が重い」「何故そこまであの少女に執着するのか」「お願いだからここに残ってくれ」「前はもっと冷酷だっただろ」「俺たちを見捨てないで」「仲間だろ」「感情なんてお前になかっただろ」「行かないで」「一緒に戦ってきただろ」「お前が犠牲になる意味はない」「まだやるべきことがある」「頼むから冷静になってくれ」「あの少女のために全員を危険に晒すのか」「そんな選択、間違ってる」「それでも行くつもりか」「裏切らないでくれ」「俺たちのリーダーだろ」
私は、
今は光の当たらない部屋にいる。
交換当日に見た、あの生き物が泣いてこちらに手を伸ばしていた光景が脳裏に焼き付いている。
あぁ、もうあいつが泣いてなければ良いのだが。
ふと、大きな物音がした。
突然、真っ暗なこの部屋に光が入ってきて、私の傷だらけの手が見えるようになった。
--- **「** お父さん!!!! **」** ---
なんでもこんな感じでなんでも大丈夫です!
皆様のご参加待っています