リレー開始者:花火
#一次創作
最低100文字/最大3000文字
話数 10 / 10
いろんな人の設定を見てみたい!と思い開催。書き下ろしでもそうじゃなくても大丈夫です!二次創作は今回はNGです。前後の繋がりはなくていいです。合言葉は一次創作です!
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リレー参加者
1
今書こうかなと迷っている小説の冒頭です。
雨の音が響く。ちょうどよく今日は雨だ。
今日は〈ツォイバー〉の入業式。貴族が入る魔法団だ。
ほとんどの女子が袴を履いているため最悪なんだけどーとみんながいっている。袴普通の魔法団の入学式はローブをはおるのだが、さすが貴族の魔法団だ。
(雨が嬉しいのなんてわたしだけか)
月が綺麗ですねこれはとても有名な告白の言葉だ。平民ても知っているつまりこれを言ったら確定で好きだとばれる。
ならこれならどうだろうか。
『雨音が響きますね』
知らない人もいるのではないだろうか。だが、貴族ならこのくらい知っている。そして私の家柄は平民という設定。そして、ここ〈ツォイバー〉には第一王子が入学する。
この第一王子は、いろんな人に想われている。入学から告白する人も少なくない、というよりほとんどの人がするのである。このひとは小学校、中学校とそれが恒例行事なのだ。だが、一応平民という設定なので、そんな直接的な告白はできません。という設定。
はぁ
潜入調査めんどくさ。
合言葉は一次創作です!
2
参加失礼
2025/09/22
その日、私の家は少しだけ傾いていた。いや、傾いているのは私の方なのかもしれなかった。私にはわからない。うちには鏡がないからだ。外に出ることもなかったので、家を客観的に見ることも不可能だった。私は太陽が嫌いだった。長く伸びる影が好きではなかった。誰かに自分の姿を晒すことも苦手だった。鏡を置かないのも、自分で自分の姿を認識しないようにするためなのかもしれなかった。なので、外に出るのは夜だけだった。暗い夜では、家が傾いているか否かなど判別ができない。
家の中を歩くのが大変だった。斜めっているせいで、うまく歩けないのだ。何度かバランスを崩し、転びそうになった。転びそうになるたびに私は恐怖し、そしてどうすればこの傾きがなくなるのかを考えた。四つん這いになって歩けば良いのではないかと閃いた。そうすると安定感も出て、うまい具合に移動することができた。動物のようで、誰も見ていないとはいえ恥ずかしかった。あまり楽しくはなかった。すぐにやめた。できるだけ歩かないようにした。私はどうしようもない不安に駆られながら、家の中でじっとしている他なかった。私ではなく家が傾いている場合、がらがらと崩壊してしまうのではないかと想像した。
今日は満月だそうだ。カレンダーに書かれていた。窓から空を見ると、柔らかな光が月を包んでいた。私は外に出た。家を見上げた。その輪郭は、はっきりとは見えなかったが、今にも崩れそうな弱さはなかった。やはりおかしいのは私の方なのかもしれないと思った。そのことに少し安心した。病院に行かない限り治らないのだろうが、すぐに死んでしまいそうな異常もこれといってなかった。結論は後回しにすることができた。家に戻ろうと、ドアノブに手をかけた。ドアを開ける前に、月を見た。太陽よりもずっとずっと愛情深い光を纏っていた。そしてそれは私をまっすぐに見つめてくることがなかった。だから、私は月が好きだ。誰のことも照らさないから。
そんな月も、私の大好きだった月も、今ばかりは歪んでいた。満月には見えなかった。
やっぱり、おかしいのは私の方なんだね。
月が嫌いになりそうな予感がした。
3
参加失礼します
ふっと、恋をしてしまう。
特段特別なことなんて無い。
ただ街頭に照らされたあなたを見ただけで、刺さってしまう。
「ありがとう」
そのきらきらとした笑顔で、おちていってしまっていた。
ふっと、恋をしてしまう。
あなたは引っ越してしまう、と
しばらくは二度と会えない、と言った。
「最後に」と握ってあなたの手は、とても優しく暖かかった。
ふっと、恋をしてしまう。
帰り道、二人で海にいこう、と言ってくれた。
すっかり黒くなった夏の水が、あなたをより際立たせていた。
「綺麗だ」と言ってくれたあなたがどこを見ていたか。
わからなかったけど、そんなあなたに恋していた。
ふっと、恋をしてしまう。
なかよしグループで一緒にごはんを食べに行った。
美味しい!!と無邪気に喜ぶ友達と笑いながら、僕はあなたを見ていた。
あなたは、酔った友人を介抱していた。
「まじでぇ…おまえらぁはぁ…なんでぇ…くっつかないんだよぉぉ…」
あなたは苦笑いをした。
酔ったとはいえ、そこまで言える友人が羨ましく思った。
恋をしてしまった。
私は通勤のため電車からおりて職場へ向かっていた。
季節外れと思うほどの涼しい日だった。
青々しい空と風が心地良い。
このくらいの気温がちょうど良いと思った。
小さい隕石がおちてきたらしい。
目が覚めた病室でそう言われた。
私はなんにもわからず、とりあえず声を出そうとする
喉が焼けるほどいたい。
慌てて手で喉を抑えようとする。
動かない…!?
「落ち着いてください、大丈夫です」
すぐ近くにいた白衣を着た人になだめられた。
すぐに医者だ、ということが理解できた。
私は涙が出そうになった。
のに、なにも出来なかった。
「貴方が生きていたのは、奇跡なんです」
なんでも、私を庇った人がいるとのことで、私は一命をとりとめたらしい。
その人は、黒焦げになって煙となってしまったらしい。
なんにも、跡形もなく。
--- *輪廻転生* ---
--- *死んでもなおまた新たな生命となって生まれ直すこと。* ---
--- *生まれ直す過程内で、不完全な状況で、もがいて守ろうと、やり残したことがあると急いで戻った結果、記憶がまだ抜け落ちて無いことが多数。* ---
--- *よく、この地球が他の惑星に脅かされているのが見やすいだとか。* ---
4
「今日の気温は、48度です。」
今年も暑くなってきた。
まだ暑くない方。
過去の人々はこれを|経験した《あじわった》ことがないんだって。
過去の人々は|熱くなってから|雪《白くて冷たいなにか》をあんまり見れなかったんだって。
この|雪《白くて冷たいなにか》の名前はわからない。
でも、過去の人々にゆきちゃんって娘がいたらしい。
その娘は|雪《白くて冷たいなにか》が名前の由来らしい。
だから、|雪《白くて冷たいなにか》は、|雪《ゆき》と読むのかもしれない。
わからないけれど、この|雪《白くて冷たいなにか》はなんなのか。
それはみんなに名前を募集しているから、いつか決まる。
いつ決まるのか、楽しみだな。
5
参加失礼しまーす!
今設定を考案中のお話の冒頭です(いらない説明)
灰色の街並み。どこを見ても建物建物建物建物。
そんな国の中心にそびえ立つ高い塔はこの国のどこから見ても見える。
しかし、私に塔を見ている余裕は無かった。もう随分と走っている。
彼処にまた戻るのは嫌だった。しかし、私に行く宛はない。
曲がり角を曲がって、工場のような場所の地下に逃げ込む。
何人かの足音。私は息を押し殺して、ただ静かにいなくなるのを待った。
足音が消え去ったときには、私は寝ていた。
---
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ。」
がむしゃらにどこまでも走った。段々、走るスピードが落ちて、彼等に追いつかれる。
仕方なく、私は自分の手を切った。溢れ出す血。高鳴る心臓。
そして、血は紅色の火の手をあげた。私は血を床に撒き散らした。血は全て発火し、瞬く間に燃え広がった。彼等が戸惑った隙に、私は窓ガラスを割って逃げ出した。
どんなに卑怯な手を使っても生きていれば勝ちだ。
いつだってそう思ってきた。そう、生きてさえいれば勝ちなんだ。
たとえ、それが期限付きだとしても。
---
ずっと見ている。彼女は待っている。彼らが来るのを。見守っている。そして、夢を見ている、ここから出られる日を。ずっと待っている。この|■《牢獄》からでれる日を。
歯切れ悪いですね………。素敵なリレー小説を作っていただき、ありがとうございます。
6
タイトル:ジェネリック・グラス
「は」
白い息が口から漏れた。
自分でもわかる。さぞ呆れに呆れた、腑抜けた声が聞こえたことだろう。
けれども目の前の人物は、外のきりりとした空気にも負けぬ冷たいあしらいを気にすることもなく、言った。
「ですから、当選おめでとうございます! あなたは『シンデレラ・ストーリー』に選ばれました!」
草臥れた布を纏いながらも、にぱーっと明るく笑った怪しい人物は、見た目通り可笑しい人物なのかもしれない。
シンデレラ。
誰もが知る、美しい少女の出世を描いた一代期。
美しく、優しく、謙虚で真面目、そして少し夢見がち──いわゆる『女子』らしい子供。
分かりやすく華々しい物語は、あらゆる子供を虜にしたことだろう。
そこから転じて、華々しい出世を遂げた芸能人や登場人物のその経緯を『シンデレラ・ストーリー』とも言うが。
それに私が選ばれたと言うのはどういうことか。
シンデレラは、継母や義姉に虐げられ、父からは見て見ぬ振りをされ、召使と同じ扱いを受ける、という両家のお嬢様にとっては耐え難い仕打ちを受ける。
つまり、シンデレラ・ストーリーに選ばれる人物には過酷な幼少期や苦労話が付き物だ。
しかし、私はどうだろう。
にこにこと食えない笑みを浮かべる人物を視界に入れないようにしつつ、自らの容姿を顧みる。
別に特徴のない顔立ち。
健康的に伸びた手足。
平均的な家庭らしい服装。
これといって『シンデレラ・ストーリー』の少女には当てはまらない。
実際、何不自由なく過ごしてきて、順当に高等な教育も受けさせていただいている幸福な人間だ。
シンデレラらしいシンデレラ、と言うのはもっと、世に好かれ、儚げで、悲哀を誘い、そして適度に阿呆な人ではないか。
毎度思うが、あの主人公は突然現れた老女兼自称仙女を信用しすぎなのだ。
普通詐欺や誘拐、身代金や強盗を気にするべきなのである。
そもそも、偶然出会った貧しそうな人にパンを渡す、など付け込まれても仕方のない行動だと思う。
そんな、疑いと日頃の疑問と鬱憤の八つ当たりを込めて、目の前の『当選発表者』を見つめる。
「もう少し詳しく言ってください。意味がわかりませんよ」
「ええ、ほんとうですかぁ? 仕方ないですねぇ」
腹立つ喋り方をするものである。いちいちチラチラとこちらを見るのが鬱陶しい。
によによと笑いつつも、目の前の人物は語り出した。
「私は、まあ所謂魔法使いです。おや、信じていらっしゃらない? えぇ、信じてくださいよぉ。
とにかく、魔法使いは社会の中でも陰の中を好んで暮らしているのですが、決まりがありまして。非魔法使いの長との契約ですよ。定期的に、民に幸福をもたらすこと。そうすれば日陰者という一生を約束しよう──というものです。
けれども幸福をもたらすには色々と方法がある。全体に細やかな祝福をもたらしたり、特定の国に幸を願ったり。けれどもそうすると、人々はその幸福に慣れてしまうのです──」
魔法使いの話は、いやらしいほど筋の通ったものだった。
幸福は慣れる。
これほど、人間社会の根幹に根差した条理があるだろうか。否、ないだろう。
一時の幸福を知り、慣れ、其れが奪われた時。
奪われた瞬間、力づくで取り返す、という暴力手段が姿を表す。
日本史や世界史でよく聞く話だ。
顔を顰めつつも大人しく耳を傾けている私を見ると、魔法使いは目を細めて続きを唇に乗せた。
「──なので考え出されたのが、『シンデレラ選考』。非魔法使いの御伽話に準えて、選ばれた一人に多大なる祝福を与えるということです。中でも、幸福を与える人物は苦労や過酷な経験があればあるほど、『神に選ばれた』という修飾語がつきやすくなり、印象も良くなります。
そして人は、人の幸福に同調したり、羨んだりする傾向が有る。つまり、集団の中に幸福な人を含めれば、全体には幸福と羨望、僅かな妬み──感情と行動のエネルギーが生まれる。
それをもたらすのが、我々魔法使いの、非魔法使いに対する役割なのです。
お分かりいただけましたか?」
「……なるほど」
私は顎に手を添えつつ頷いた。
しかし、軽く挙手しながら問う。
「少し、質問をしても良いでしょうか?」
「どうぞ」
私の置かれている状況は理解した。
けれども、この話には穴がある。
「何故私が当選したのでしょう?」
それは、当選者の主観だ。
『可哀想』な。
『過酷な幼少期』を過ごし。
『天才ゆえの孤独』を抱え。
これら挙げた言葉たちは全て、他者からの評価に過ぎない。
その人にとっては?
それは、『チャンス』で『幼少期の挑戦』で『合う人が居なかっただけ』かもしれない。
なんとも馬鹿らしく、そして仕様のないものだと思う。
人は主観でしか物事を測れないのだから、仕方のないことではあるのだ。
けれども『しあわせ』までも測ってほしくはない。
そんな苛立ちを込めて問うた言葉は、薄っぺらい笑みに砕けた。
「あなたが『可哀想』だからです」
目の前が赤く染まった。
握りしめた手が震える。
「本気で? 本気で言ってるわけ?」
声までもが小刻みにぶれたようだ。
ドアから入った冷気のせいだ。そうに違いない。
はて、けれども。今、寒いだろうか。
ああ、どうしようか。今、私は怒りを抑えられていない。
「? はい」
悪びれる様子もなく、頭上から降り注いだ声に殴りかかりたくなった。
可哀想?
其方が決めてんだろ?
昔言われた言葉がリフレインした。
『偉いわねえ、中学受験なんて。遊べないのも我慢して。本当に偉い』
『お父さんを支える為って、すごすぎ。めっちゃ良い子じゃん』
『親は一人なの? 可哀想に。お父様もあなたも苦労したんでしょうね』
此方は自分を憐れんだことなんて無い。
憐れんだら負けだ。悪夢だ。
私にだって、自分なりの矜持がある。
けれども、私は顔を上げて絡んだ視線に息を止めた。
澄んだ双眸。
真っ直ぐな笑み。
ああ、此奴は。
此奴は。
自分が正しいと信じているのだ。
この人は可哀想で、この人は幸福。
それが正しい、間違ってない。
そう思っている。
そう悟った瞬間、全てが馬鹿らしくなった。
ここまで出来るだけ真摯に対したことも、話を真面目に考えて受け取ったことも。
この人も、私を型にはめているのだ。
ガラスの型にはめている。
不幸という名の灰を被った『シンデレラ』の型に押し込んで見ている。
「さあ、当選しましたが、どうなさいますか?」
億万長者にもインフルエンサーにも成れますよ、と。
固められた笑顔で、固形にされた言葉を吐く人物が、私には歪んで見えた。
ちょっと前に書いたやつです。
魔法使いがいるという設定があるので、参加してみました!
眠り姫
7
空が赤い。どこか、おかしい。
ぼーっとしている意識をもどす。
「は?」
空が、赤い。
`赤い`
授業中、多分私は居眠りをした。その証拠に、頬に服のあとがついている。
そして、今、ここにいる。
教室ではあるけれど、誰もいない。そして、空が赤い。さっきまで青かったのに。
「誰?」
振り返ると私にそっくりな少女が立っていた。
**私にそっくりな**
服装こそ違うものの、私だ。戦闘服のようなものを着ている。
「私?」
声がカラカラだ。
「ここ、どこ」
問うてみる。
「ここは、日本だ」
もう一人の私が言う。性格は私とは違うらしい。
「いつ」
問うてみる。
「西暦3XXX年8月1日」
「は?は?はああああああ?」
私の住んでいた2026年はどこ行った。私の、世界は、どこ................?
絶望。涙も出ないほど、絶望。
「お前は誰だ?」
「私は、佐藤レイナ」
私の口はロボットのようにカクカクと動く。
「私は、リーナ・サトウだ」
もう一人の私はリーナ・サトウらしい。私は、この世界は別世界なのか、ただ、時間が過ぎただけなのか、知りたい。
「2000年代のニュース、何か言ってみて」
「2025年、日本初の女性総理が誕生する」
割と素直に答えてくれた。が。あってる。私も見た、その瞬間を。嘘だ、嘘だと言ってほしい。
「お前はどこから来た」
「日本」
私は嘘を言ってない。過去の日本の現在から来た佐藤レイナだ。
--- ウウウウウウウウウ ---
「隠れろ!!敵襲だ」
どうやら日本は今現在、戦闘状態にあるようだ。
どこか冷静な自分と、信じられないほどの恐怖を覚えている自分。怖かった。
「私は行く」
リーナ・サトウは立ち上がった。
「ついてこい」
2026年から1000年がたった日本。地球は異星人からの侵攻を受けており、地球は団結して戦おうとしている。しかし、異星人の文明のほうが進んでおり、太刀打ちできない。
そんななか、リーナ・サトウたち、超能力者(スピュラー)は、地球を守ろうと立ち上がる。
至って平凡な佐藤レイナ。将来はそこそこの仕事につくことを目標にしている。
授業中に居眠りをすることにより、1000年後の日本へ転移する。
なんか、ちょっとまだ完成していない部分もあり、曖昧です....。
8
退会ユーザー
シリーズにするか迷っていた作品で参加させていただきます。
学校の裏の山。そこは長く立入禁止になっている。
噂ではそこの山に入るとその山の主に木にされてしまうらしい。
そんな馬鹿な話が現実にはあるわけがない。
あるわけがない、のだが。
俺―――|五十嵐真《いがらしまこと》は今、山に入っていった作業員を追っていた。
理由は単純に、その作業員達が何をするのか気になったから。
しばらくすると、作業員は木を切り出した。
ギコギコと木を切る音が山中に響き渡る。
噂が本当なら、それは木に変えられた人間だ。本当なら、ね。
「よかったんですか?無断で入って木を切ったりして」
「ばーか。ここは私有地でもなんでもないんだ。だから多少木を持ち出しても誰も何も言わねーよ」
話している内容から分かる通り、どうやら誰かに許可を得てはいないらしい。
すると、作業の手が少し止まった。
木を切ると、ドロっと赤黒い樹液が流れ出すのだ。
その山の主に木にされてしまう、その噂を思い出し、身震いする。
すると、風も吹いていないのに木がざわめき出した。
作業員たちの手が止まる。
すると、木が道を作るように揺らぎ、その道から誰かが出てきた。
現実の色ではない、深い緑色の髪と目をした少女だ。
その姿はまるで、山を人の形に作り変えたように綺麗で美しく、そして恐ろしい。
「なんだい?嬢ちゃん。ここは工事中だ。危な⋯」
作業員の一人が少女に手を触れた瞬間、木になってしまった。
周囲がどよめく。少女はニコリともせず、作業員達の下へ向かっていく。
作業員達は逃げようとし⋯いつの間にか自分に絡みついているツルに気づく。
俺の方にも絡みついてるのではと自分に目を向けるが、ツルはついていなかった。
そして、その少し目を離した間に作業員全員が木に変わっていた。
あの噂は本当だった。その事実だけが目の前に広がっている。
「貴方、は。そこの、学校の、生徒?」
たどたどしい口調の少女は真っ直ぐに俺を見ていた。
見つかった。ならばと茂みから出る。
近くに行くとやっぱり人間味のない少女だった。
「あぁ。そうだ。君は、この山の主?」
こんな質問を別の人間に聞かれたら鼻で笑われてしまいそうだ。
けれど、この少女を前にして。俺はこんな質問しか出てこなかった。
俺の言葉に少女は小首を傾げる。
「主?うん。そんな感じ、かな。」
その日から、俺は毎日放課後に彼女の下へ通うようになった。
そして色んな話をした。彼女が300年以上生きていること、その間ずっと一人だったこと。
この山は元々村で、その村人をとあることから守るために木に変えてしまったこと。
それ以来、彼女はこの山を、この木々を、守り続けていること。
そんな放課後が続いたある日、複数人の作業員が山に入ってきた。
彼らは木々を切っていた。彼女が守っている木々を。
俺は作業員達に辞めるように言った。許せる行為じゃない。
けれど、作業は止まらなかった。そんな中、また、彼女は現れた。
表情の薄い彼女。けれど、人を木に変えるのに何も感じていないわけじゃない。
長い付き合いになったからわかる。彼女は今、とても苦しそうだ。
やめろ、やめてくれ。そんな顔をしてまで木を守ろうとしないでくれ。
長い付き合い。俺が彼女に惹かれるには十分な時間だ。
俺は作業員たちが木に変えられてしまう前に彼女の手を取った。
あぁ。木になった後でも、意識ってあるんだな、と場違いな考えがよぎる。
彼女は驚いていた。そして、同時に絶望していた。
彼女は俺に駆け寄ると、涙を流した。
「ぃや!真!ごめんっなさい⋯!う、うわあああ!」
子供のように泣きじゃくる彼女は年相応に見える。
作業員たちは人が木に変わる光景に怯え逃げていった。
ざわざわと木々が彼女の悲しみを表すように揺れている。
ポタポタと涙が地に落ちた。その瞬間、大地が光った。
そして、俺は人間に戻った。周りの人々も人間に戻っている。
俺はまだうずくまって泣いている彼女の頭をそっと撫でた。
顔をあげた彼女の顔が驚きに染まる。
そんな彼女に「ただいま」と微笑んだ。
学校の裏の山。そこにはもう木々は生えていない。
彼女は今、村の人達と共に暮らしている。楽しそうに、幸せそうに。
そして、俺と彼女は恋人同士になるのだが、それはまた別の話。
9
新しくかいたやつで参加させてもらいます!!
全部は入らなかったのでちょっと端折ってね
あの日はやけに蝉がうるさかった.
今までと変わらない景色の中に、澄んだはずのその場所が、僕の瞳には紅色に写っていた.
そんな夏の日の記憶だ.
---
---
カーテンの隙間から、ぼんやりと光を放った青い空がぼやける視界の中に入り込んでくる
あぁ、もう朝が来てしまったのか
憂鬱な気持ちと共に洗面所へ向かう
制服を着て、髪にドライヤーをかけて、朝食を食べる
そうこうしているうちに、あっという間に時間になってしまった
仕方なく靴を履いてドアを開ける
「行ってきまーす」
今日もいつもと同じ、青い空だ
---
地面と睨めっこしながら学校へ向かい、授業を受けて、ご飯を食べる
また授業を受けて、掃除をして帰るだけの面白みのない生活だ
でも今日は、いつもより少し慌ただしかった
昼休みに課題をする生徒、大量の冊子を持って忙しそうに歩き回る先生、いつもよりも長い掃除
あぁ、そうか
思い出した
明日は夏休みなのか
いつもと少し違うイレギュラーな周りの生活の中でも、やることは変わらない
ぼーっとしているうちに、いつの間にか寝てしまっていた
起きた頃には空がオレンジ色に染まりかけていた
退屈だと思いながら、リュックを背負って帰り道を歩く
無意識にいつもと違う道を歩いていた
いつもとは少し違う景色
その先には茜色に染まった海が広がっていた
誰かが砂浜に腰かけていた
思わず見とれてしまうような、すぐ壊れてしまいそうなくらい綺麗な少女だった
僕は砂浜に座り込んで、ぼーっと海と少女を眺めていた
その時、横に人の気配がした
少女だった
「あなたは、誰?」
---
いつの間にか日は暮れかけていて、さっきよりも暗さが増していた
声をかけてきたのは、さっき眺めていた少女だった
いつの間にか隣に来ていた少女は華奢で、おとなしそうだった
砂浜で並んで座りながら少し話した
その少女はこんなに人と話すのが楽しかったのは久しぶりだと言って
どこか疲れているようにも見える笑みを浮かべた
そしてまた明日の放課後、ここで会おうと言って彼女は僕に別れを告げた
---
また日が昇り、学校へ行く準備をするために洗面所へ行こうとする
階段を降っていた時、突然叔母に早いねと声をかけられた
不思議だなと思ってカレンダーを見ると、夏休みと書いている
今日から不快な声も騒がしい声も聞かなくていいと思うと、少し心が軽くなる
放課後まで、何をして暇を潰そうか
課題をして色々していると
あっという間に放課後は訪れた
早く荷物を置いて、昨日の海に行こう
そう思った時、外から声が聞こえてくる
どこか聞いたことのある声
嫌な予感がする
咄嗟に開けかけていたドアから手を離し、鍵をかけ直す
念のため家の電気をけし、耳を澄ませて会話を聞く
この声は
クラスメートだ
幸いそいつらはただ芸能人の話をしているだけだった
安堵して通り過ぎるのをじっと待つ
その時、色白の綺麗な少女というキーワードが聞こえた
昨日の少女が頭によぎったが、流石に違うだろうと思い、聞き流した
通り過ぎたのを確認すると、僕は急いで家を出て一目散に駆け出した
海に着くと、まだ誰もいなかった
早かったかなと思い砂浜に座って少女を待つ
なかなか来ないので本を眺めながら待つ
だいぶ時間が経って辺りが茜色に染まってきた頃、突然後ろから声をかけられた
彼女は遅くなってごめんねといい、僕の隣に座った
彼女は絵を描くのが好きらしく、一緒に海の絵を描いた
彼女の絵はとても上手で、透明感も夕日の反射も僕の後ろ姿さえも綺麗に描かれていた
でもどこか切なさの感じる絵に、少し違和感を抱いた
そんなことは話しているうちに忘れて頭の片隅にしまってしまった
時がすぎるのが早く感じる
小さい頃に遊んでいた時もなっていたような、懐かしい感覚
これは、僕は話すのが楽しいと思っているからだろうか
ずっと続けばいいのにと思う
でも彼女は用事があるから、と言って日が沈みそうな時に去ってしまった
話している途中に仕事があるとポロッとこぼしていたことを思い出し、どんな仕事なんだろうかと思った
その時、昼間クラスメートが話していたことを思い出す
色白で、綺麗な少女.
まさかとは思いつつ、一応検索してみる
名前は教えてくれなかった
なんとか特徴を絞り出して調べてみる
するとそれっぽいものを見つけた
タップしてサイトを開く
さっきの少女にとても似ている
芸能事務所。
芸能の仕事をしていたから遅くなったのか
急にいろんなことが理解できたと思う
明日海であったらまた聞いてみようと思い、とりあえず寝転がって目を瞑る
すると疲れていたのかすぐに眠りについてしまった
---
次の日
昨日早く寝たせいか異様に早く起きてしまった
やることもないのでとりあえず散歩をしようと思い外へ出る
ぶらぶらと歩いていると海が見えてきた
無意識に行きたいと思っていたのだろうか
うっすらと人影が見えた気がした
急いで近づくと、少女がいた
咄嗟に声をかけると、少女はいつもと同じ声のトーンでおはよう、と返してくれる
ふと昨日のことを思い出し、仕事のことを聞いてみる
やっぱり昨日のあの子は彼女だったらしい
なぜか気まずそうにしながら彼女は問いかけた
何か他に知ってる?、と
特に何も知ってることはなかったので知らない、と答えると
彼女は少し安堵したような表情を浮かべた
本当は知りたかったけれど聞かれたくなさそうだったので帰ってから調べてみよう、と思った
彼女は今日は忙しいらしく、あまり話せないままいなくなってしまった
僕も家に帰って少女のことを調べてみる
すると少女のことについていろんなことが書かれていた
彼女を非難する声、批判のコメント。
中にはみてもいられないようなぐらい酷いことが書かれているコメントも少なくはなく、事実ではない偏見からのコメント、人格を否定しているものもあった
怒りを抑えながら他のものも見ていく
すると、何か嫌なものが一瞬視界に入った
嫌な予感がする
これは見てはいけないと本能が言っている
でも見なければいけないと思い、指を振るわせながらそれをみる
そこに書かれていたのは
行方不明 の言葉
信じられなかった
昨日も、今日だって僕は会っていたのに
日にちを見る
昨日の朝。
正確にいうと、一昨日の夜から、と書いている
この記事には、僕が初めて会い、別れた後の一昨日の夜にはいなくなっていたと書いている
おかしいと思って家を飛び出す
海へ走る
今回は人影は見えなかった
その代わり、何か小さなモノが見えた
靴だ
急いで駆け寄る
そこには少女の姿はなく、一冊のノートと靴だけが残されている
全てを悟って海を見つめる
澄んでいるはずの海が、ひどく濁った紅色に染まって見えた
震える手でノートを開く
美しさは時に誤解を招き、時に悪意の矛先を向けられる
そして美しさはその代償に知らず知らずのうちにいろんなものを壊してしまう
その連鎖を断ち切るために、私は人生の幕を下げよう
そして、深い深い海に閉じ込めて、
もう二度と同じ過ちは起こさない
最後のページに、こう書いてあった
まるで物語のように描かれていた
それは彼女という優れた役者にぴったりの
演劇のような最後の物語だった
救いようがないようなこの世界でも、君のおかげで諦めずに済んだんだ
さよなら
来世こそは彼女と僕が幸せな世界でありますように
そう願いながら僕は彼女のいる海の中に溶けていった
美しさは儚く脆く、罪な存在だ
人の愚かさから、どうかこれ以上そんな過ちが犯される日は来ませんように
その言葉で、この物語は幕を閉じた.
【End】
10
アンカー!創作キャラ達の絡みでもぶん投げとくか……(
【英会話伝言ゲーム】
※ネタ
カイ「Is it possible to return it?」
アース「…パスポート…取りたいんです?」
(周囲:「wwwwwwwwwww」)
カイ「Is it possible to return it?」
アース「そんなこと言ってないってわかってるんです!聞こえるのもうw!」
(白いパーカーの少女)
「続いて伝言するのは、「Is it possible to return it?(返品可能でしょうか?)」」
「海外のショッピングで役立つ英会話。」
カイ「Is it possible to return it?」
アース「パスポート取りたいんです?って言ってる!!絶対そう言ってるってwww!!(周囲大爆笑)」
カイ「Is it possible to return it?」
アース「wwwwwwww(パスポート取りたいんですにしか聞こえないアース)」
アース「、wどうしよう!!」
カイ「Is it possible……to return it?(ニコォ😊(楽しくなってきた人)」
アース「WWWWWWW(やかんの音みたいに笑うアース)」
アース「もうダメだ僕!ぅえ……ちょっと待ってぇw、wwwwwwww(爆笑)」
アース「wwwwwwww」
イーサン「…???(アース:www)」
アルヴァレック「???(アース:www」)」
アース「ッスゥー、言えるかなwww」
(ナース服の少女)「空耳から抜け出せないまま伝言─」
【アース→フェイ】
アース「イズ…パスポート取りたいんです。」
(周囲:「wwwwwwww」)
フェイ「…それ普通語じゃない?(苦笑い)」
アース「イズ、イトゥ…パスポート取りたいんです。(真剣)」
(周囲:wwwwwwww」)
フェイ「Is it possible to return it!」
アース「wwwww」
アース「やったぁ!!(フェイにハグ)」
とりあえずキャラ詳細とかは本編を見てくださいませ…ちゃんとした設定もあります