ただの会社員が転生します。それだけです。
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目次
転生
転生していた
そうとしか言いようがない
第一、僕はこんなに小さくない
しかも今いる部屋はとにかく豪華だ
それ以前に死んだ記憶があった
アパートが崩れたのだ
家賃月5000円などという値段を疑えばよかった
でも、いくら接続の悪い駅とはいえ、駅まで徒歩5分である
借りないわけがない
ガチャ
ドアが開いた
誰か入ってきた
誰だろう、知らないんだけど
お母さん、なのか?
「$@#%^^*&*::`;®™£§℉√∆µ€」
なんて言ってんだか分からん
もう笑うしかない
突然視界が真っ白になった
---
気がついたら目の前に「だれか」がいた
女性である
とにかく美人である
「こんにちは、佐藤さん。」
???
前世での名字は「佐藤」ではなかったのだが・・・
「ああ、間違えました田中さん。」
だから田中でもない
「え、では誰なのですか?」
心の声を読んでいるとしか思えない
「はい正解です」
合っていたようだ
「まあ、誰でもいいのですが、これからあなたには、次の二つから選んでいただきます。」
突然すぎる
「まず1つ目は、この世界やその体についての知識」
欲しい、というか必須
「次は、チート能力」
うん、これも欲しい
でも知識は必須だし・・・
「分かりました、あなたに知識を授けましょう」
マダナニモイッテナイヨ
「ではどうぞお楽しみを」
マッテモウスコシエラバセテ
しかしそんな願いはかなわずもとの豪華な部屋にもどっていた
---
さきほど入ってきた人がいる
お母さんではない
メイドさんである
ずいぶんいい家に生まれたものだ
なにしろ伯爵なのだ
つまり貴族である
「レイン様、お勉強の時間です」
今度は分かる
やはり知識でよかったのだ
この世界は平和そのもの
チートなどいらなかったのだ
しかも、この体はずいぶん才能がある
これで十分だ
僕はそう思って彼女についていった
---
「今日は、魔法の授業をします。」
魔法!そんなものがあったのか
いかにもファンタジーだ
「魔法には、4つの属性があります。」
ほう。
この|先生《メイドさん》が言ったことはこうだ
・魔法には、8つの属性がある
・8つの属性とは、火、水、土、風、雷、氷、自然、爆発である
・これらは、難しいほうから風、水、土、火、氷、雷、自然、爆発となる
・初めの4つに比べて後の4つはとても難しい
・まず初めに火、水、土、風の魔法を教える
・詠唱は、ファイア、ウォーター、アース、ウィンド
・やってみなさい
適当に言ってみる
「ファイア」
目の前に人間の頭くらいの火の玉がでた
???
この体もといレインくんやばい...
手違い
初めて魔法を使った次の日、僕はのんびり過ごしていた
はずだった
またあの女神に呼び出されていたのだ
「すみません、私の手違いで、高橋さんと佐藤さんの転生先を交換してしまったのです。」
佐藤と呼ばれたのはこのせいだったのか
僕は高橋である
「そこで、二人にはこれから新しい転生先へ移ってもらいます。」
二人?
隣を見るともう一人日本人がいた
「佐藤さんはレインに、高橋さんは…まだ名前が分かりませんね。」
「えっ」
思わず声が出た
突然佐藤さんが言いだした
「レインってあの悪役貴族の...」
やっぱいいや
「さて、そろそろでーす!」
---
僕は二回目の転生をした
今度は赤ちゃんだった
「おおこの子がわが息子かかわいいのうこの子にはいずれ子爵を継がせるのだ名前はどうしようローズやい名前なんかいい案あるか」
切れ目どこやねん
つまりこれがお父さんで彼は子爵だそうだ
隣の女性はお母さんで、ローズというのだろう
女神様が名前のところで止まったのはまだ名前が無かったからか
「ヨアンというのはどうじゃ」
へー、これが名前になるのか
「そうですね、ではヨアンとしましょう」
ということで僕の名前は決まった
すると、急にとびらが開いて、だれかがはいって来た
10歳ぐらいだろうか
「あーごめん言うの忘れてた。あなたの弟、生まれたわよ。」
「じゃなくて、明日までに買わなきゃいけないものがあったの思い出しちゃって…」
2人とも、忘れっぽいのか
「ローズ、また忘れたのか。それとリア、それはいつ言われたのだ」
そうだそうだ
「あっと、2週間前です。」
おい
「もっと早く言ってくれ」
お父さん、大変そう
そのまま眠ってしまった
懇親会
そのまま眠ってしまった
その日の夜、僕はまた見覚えのある所にいた
あの女神の部屋である
なんにもない部屋である
そしてなぜか、佐藤さんもいた
「さあ、日本人の懇親会を始めます。」
2人だけだけど女神さま
「じつは私も日本人なので3人ですが」
えっ
「今2人同時に『えっ』って思ってましたよー」
「あと、声ださないと、2人とも聞こえませんよー」
「あ、ところで、佐藤さんのことってなんて呼んだらいいですか」
ちょっと聞いてみた
「じゃあ、せっかくだから、異世界での呼び方なんてどうですか、一応、俺はレイン」
うん、なんかいいな
「僕はヨアンです。あっ、女神さんは?」
「この私にさん付けとは!どういうことですか」
「ハイメガミサマスミマセン」
「女神ケセドと呼びなさい。それと、この会は1ヶ月ごとに行うので、覚えておきなさい。」
「ところで、なに話しますか」
ちょっと聞いてみた。
「じゃあ、自己紹介でもしようよ」
佐藤さん、ではなくレインが言った。
「ええと、俺はレイン。前世では大学生だった。アパートでゲームしてたら崩れてきて、そしたらここにいた。」
「え、僕もアパートが崩れたんですが。」
「あれ?2人とも、知り合いじゃなかったの。」
「「どういうことですか(だ)」」
「同じアパートに住んでいたのに、知らないなんて」
「だって仕事が忙しくて…」
「毎日10時に起きてたし…」
「10時!それでよく大学生やってられますね」
「あ、自己紹介の続きしませんか」
「僕はヨアンで、会社員でした。ブラックな上司もいなかったけど、給料は安いかったです。」
「へー、いい名前だな。ところで、女神さまも日本ではなにをしていたんだ?」
「だから女神ケセドと呼べと言っているでしょう。ええと、私は女子高生だったんだけど、あれ?なんで死んだんだろう。」
「「おい」」
そんな感じで懇親会は続いたのだった。
それから
懇親会の次の日、目が覚めたらお母さんがいた
「まあ、起きたのね!あの子呼んでこなきゃ〜」
だれだろう。ちょっと気になる
戻って来た。女の子をつれて
「これがあなたのメイドよ〜」
「はい、マーガレットといいます。よろしくおねがいします。ヨアンさん。」
なんか意外とかわいかった
「さ〜今日からこの子にいろいろ教わるのよ〜」
ところで、このお母さん、テンションおかしくないか?
「はい、ではまず、この世界のかたちについてです。」
あれ、そういえば、僕って生まれたばかりだったような
「この世界は、5つの大陸と、12の島からできています。」
長かった話を要約するとこうだ。
---
・丸い平らな円盤の上に、東西南北と中央合わせて5つの大陸がある。
・周りの4つの大陸と中央の間に1つづつ島がある。
・残りの8つの島は散らばっている。
・その中に大小様々な国がある。
・僕たちは大カルム帝国に住んでいる。
・この国は中央の大陸と西の大陸にまたがり、その間の島に首都がある。
・カルムとは間にある島の古い呼び方である。
・この家は、ローズのための別荘で、中央の大陸にある。
ちなみに、この円盤というのは、探検家が見てきたようなので、正しいのだろう。
---
聞いているうちに、寝てしまっていた
そういえば、この年齢から勉強ってどうなんだろう
「おはよー」
びっくりした。
「おい、なんで僕はここにいるんだ?」
そこは、あの女神さまの部屋だった
「さあ、訓練を始めましょう。」
なんでだよ
「ところで、魔法と武器どっちがいいですか。」
「うーん、m」
「やっぱり両方にしましょう。」
魔法がいいです...
「では、先に魔法をやりましょう。」
変わらないじゃん
「では、利き手はどちらですか。」
右だよ
「では、これを左手でもってください。」
なんでだよ、利き手と逆にする必要があるんだろうか
「もちろん、ワンドのほうがふりやすいので、武器のために残しているんですよ。」
やっぱり両方やらせる気だったらしい
「では、初級魔法です。まず、それを縦に振ってみてください。そして、振りながら適当にしゃべってください。」
ゲームみたいなことを言えばいいのか。
「エクスプロージョン」
その瞬間意識が無くなった。
女神の特訓は続く
何が、起きたんだ?
答えはすぐに帰ってきた。
「前世で厨二病極めてたことは分かりましたから。」
失礼な
「まさかいきなりエクスプロージョンだなんてwww」
地味に傷つくのでやめてくれませんか女神さま
「当たり前ですが、爆発魔法なんて消費魔力の多いもの使ったら魔力切れ起こすに決まってるじゃないですか。というか、厨二病なら魔力の概念も分かりますよね?」
転生チートの夢が、、、
「それが無いから私が特訓してるんです!あと、そろそろ声出したらどうですか?」
「やっぱやめていいですか(圧)」
「ダメです!やれやれ、これから来る世界の危機に立ち向かわなくてはならないのに」
あ、無視された、、、
「言いませんでしたっけ?聞こえてますよ?」
よし、諦めよう。
「魔力ってどうやったら増えるんですか」
「諦めてくれて結構です。使ってれば増えます。あと、一般の子どもよりは魔力多いんですよ?これでも」
「よし、明日からやるぞぉー」
「やっぱり厨二病極めてたんですね」
イラッ
やっぱこの女神、嫌いだ
---
目が冷めた
やっぱり家だった
隙だったから魔法を使ってみることにした。
「ファイア」
炎、が、出現、しなかった
なんか赤いものがヒュン、おしまいみたいな
おかしいな、呪文がだめなのか。
「レッツメイクファイア」
なんか炎っぽい形になった
なんか、呪文があれだ
英語の勉強し始めた小学生だ
なんか考えよう!
「キャンプファイヤー」
なんか、呪文っぽくない
あと出た炎がデカすぎた
「コンロ」
あ、なんかぜんぜん違う
出てきたブツはそれっぽいけど…
「アブラカタブラ」
なんか滅茶苦茶なものが出てきた。
これ違う…
よし、「コンロ」をそれっぽくしよう!
「コロンコロン」
「コレンロ」
「コロレンコ」
なんか、あれだ
出てくるものはあってるけど、めちゃくちゃ変だ
「フーラミンゴ、フラミンゴ」
?????????
ガチャ
あ、マーガレットだ。
「あ、お坊っちゃま、今フラミンゴとか言う生物を見てきたところであります。」
ああ、足のピンクのあれか。急に何故…
「どーしても見てみたかったんです!」
なるほど、口調が違う。
その日は、彼女の話で終わった。
呪文は、フラミンゴにあやかって、「フラムコ」とした。
唱えてみたら、いい感じだった。