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目次
1
目黒side
今はそれスノの収録が終わったところ 。
このあと全員での雑誌撮影があるから 、 楽屋で待機中なんだけど 。
しょーたさんは事情があって雑誌だけなんだけど 。
なかなか来ないんだよね 。
宮舘「 どしたのかな 、 全然来ない 」
舘さんはしょーたさんのことが好きなんだって 。
想いを伝えることはまだできてないみたい 。
メンバーには打ち明けてくれたんだけどね 。
阿部「 道路渋滞してるとかじゃない? 」
佐久間「 すぐ来るでしょー 」
「 あれ? 康二は? 」
向井「 ここやでめぃめぃ!! 」
「 いた 」
宮舘「 うーん 、 心配だな 、 」
深澤「 翔太ももう大人だし大丈夫でしょ! わら 」
岩本「 精神年齢5才だけどな 笑 」
宮舘「 心配しすぎな自覚はしてるんだけど 、 」
と舘さんは苦笑する 。
少しそわそわしている舘さんは 、 道路の渋滞状況とか確認すると言ってスマホを見つめ始めた 。
佐久間くんと康二とふっかさん 、 いわゆるドラマ班はわちゃわちゃとふっかさんのドラマについて 。
俺は 、 岩本くんと阿部ちゃんが話してる中に飛び込んだ 。
阿部「 次のライブツアーどーする? 」
岩本「 〜〜したいんだけど 、 どう? 」
「 いいじゃん 」
宮舘「 えッ 、 !!? 」
いつもは大きい声を出さない舘さんが悲鳴に近い大声を上げた 。
そのまま電話口に向かって「 すぐ行きます 」と叫び 、 呆然とスマホの画面を見つめている 。
佐久間「 涼太どしたの? 」
流石の佐久間くんも 、 驚いたのかおふざけを引っ込めて真顔 。
宮舘「 … っ 、 」
宮舘「 しょうた 、 が … 」
宮舘「 事故に遭った 、 って 、 」
阿部「 は!? 」
岩本「 ちょ 、 え? 」
宮舘「 いま 、 病院 、 って 、 」
「 え 、 」
宮舘「 いかなきゃ 、 っ 、 」
舘さんはそう小さく叫ぶと 、 動こうとして前につんのめった 。
阿部「 あぶなッ ! 」
阿部「 ゆっくり行こう? 」
宮舘「 ゆっくりじゃ 、 だめ … っ 、 」
宮舘「 翔太が 、 翔太が … 」
岩本「 俺車先準備しとく 、 俺運転するで良いよね? 」
岩本「 宮ちゃん 、 どこ病院? 」
宮舘「 、 っ 、 〇〇 、 病院 、 」
「 俺スタッフさんに説明しとくんで 、 先行ってください! 」
向井「 俺も! 」
岩本「 わかった 、 みんな行くよ 」
ラウ「 え? みんなどうしたの? 」
阿部「 説明は後でするから 、 準備して! 」
新シリーズまじで書きたいネタ多すぎる(
3
目黒side
俺と康二以外が楽屋を飛び出して行ったのに驚いたのか 、 何人かのスタッフが楽屋に入ってきた 。
スタ「 なにかあったん_ 」
「 しょーたさんが事故に遭って病院に運ばれたらしいんです 、 ! 」
向井「 俺らは報告したらすぐ行く 、 って 」
スタ「 え!? 」
スタ「 そうですかっ 、 わかりました! 」
スタ「 何かわかったら連絡お願いできますか? 」
スタ「 とりあえず一週間分の仕事は後に回しておきます 」
スタ「 処理はこちらでします 」
「 ありがとうございます! 」
向井「 めめ! 俺運転するから行くで! 」
しばらくして病院に着くと 、 入り口にはひかるくん 。
岩本「 場所わかんないだろ 、 行くぞ 」
「 ありがとう 、 」
ふと 、 康二が走りながらつぶやいた 。
向井「 … しょっぴー 、 大丈夫なんかな 、 」
康二を見ると 、 泣きそうな顔をしている 。
「 … きっと大丈夫だよ 」
「 しょーたさんのことだから 、 ぐははって笑ってくれるでしょ 」
向井「 … そやな! 笑 」
無理に作った笑顔 。
無事であってくれと祈りながら 、 俺たちは走るスピードを上げた 。
少しして病室へ 。
病室の前には 、 舘さんを筆頭に何人かが崩れ落ちている 。
かろうじて立っているメンバーも 、 呆然と床を見つめるだけ 。
すると 、 舘さんが立ち上がって医者に詰め寄った 。
宮舘「 翔太っ 、 翔太が起きないわけないッ 、 !! 」
宮舘「 なおせよ 、 なおせよ … っ!! 」(ポロポロ
そこで 、 ぼうっと立っていた佐久間くんが慌てて舘さんを止める 。
佐久間「 涼太落ち着いて 、 !! 」
佐久間「 すみません 、 っ 」
佐久間「 涼太ストップ!! 」
宮舘「 ぅ 、 ぁ … ッ 、 」
宮舘「 ぅああああああっ 、 !!! 」(ボロボロ
舘さんは力尽きたように床に崩れ落ち 、 泣き叫んだ 。
「 … なにが 、 あったんですか 」
向井「 舘 、 」
岩本「 聞かせてもらえる? 」
阿部「 … 」
阿部「 翔太 、 … 」
阿部「 目が覚めないかも 、 って 」
2
ラウールside
沈黙の車内 。
気まずい 。
俺はスタッフさんと喋ってたから何も知らないし 。
舘さんはずっと泣きながらしゃくりあげている 。
阿部ちゃんが舘さんの背中を優しくさすっている 。
ふっかさんも佐久間くんもうつむいている 。
宮舘「 っぅ 、 ひッ 、 … 泣 」(ポロポロ
「 … 何があったの 、 ? 」
阿部「 … 」
佐久間「 … 」
深澤「 … 翔太が 、 事故に遭ったんだって … っ 、 」
そこまでで限界だったのか 、 ふっかさんもぽろぽろと涙をこぼす 。
「 なんで 、 !! 」
佐久間「 俺らもよくわかんない 、 」
宮舘「 … っ 、 ッ 、 … 」(ポロポロ
舘さんは顔を覆って 、 一層泣き始めた 。
「 ご 、 ごめん 、 舘さんっ 、 」
佐久間「 涼太今ちょっとパニクってるから 、 」
岩本「 … 」
岩本「 きっと無事だろ 」
岩本「 幼馴染のこと信じなくてどーすんの 」
宮舘「 ごめ 、 … っ 、 」
車内の空気は冷たかった 。
岩本「 言い方悪かったな 、 ごめん 」
岩本「 … 好きな人が事故に遭ったら 、 泣くよな 」
「 … 」
それがしょっぴーのことを表しているのが 、 メンバー全員わかった 。
「 … 無理しないでね 」
宮舘「 … 」(ポロポロ
阿部「 もうすぐつくからさ 、 ね? 」
宮舘「 … うん 、 ごめん … 」(グス
再び車内は沈黙 。
少しして 、 病院の駐車場に車を停める 。
舘様は止まるなり車を開けてダッシュ 。
あんなに走れるんだってくらい 。
メンバーは慌ててそれを追いかけた 。
岩本「 ラウは行け 」
岩本「 俺目黒と康二がわかるように入り口で待ってる 」
「 ありがとう! 」
俺は岩本くんにお礼を言って 、 走り出した 。
短いし駄作だね 。
マジでスランプだ 。
4
いろんな視点でごめんね 。
自分でもわかんなくなりそう(
この書き方できたらおしゃれやしかっこいいやん(?)
やっぱやめるわ 、 このままじゃ意味わからんストーリーになりそうだし 。
佐久間side
病院について 、 教えてもらった病室にみんなで走る 。
病室の前につくと 、 先生が少しぎょっとしてこちらを見た 。
宮舘「 翔太 、 翔太は … っ 、 ! 」
涼太は今にも泣きそうな顔で翔太の名前を叫ぶ 。
先生「 関係者様ですね 」
阿部「 はい 、 翔太の容態は … 」
一番マシな阿部ちゃんが 、 先を促した 。
先生「 … すみません 」
先生「 … 目が覚めない可能性が 、 高いです 」
「 … は? 」
先生「 とりあえず渡辺さんを見てもらって良いですか? 」
そうして入らせてもらったのは大きな病室 。
俺らは 、 驚きで声も出なかった 。
翔太は 、 たくさんの管のようなもので繋がれていたからだ 。
「 翔太 … 」
宮舘「 … なん 、 で … ? 」
涼太の目はうつろで 、 焦点があってなくて 。
それでも必死に翔太を見つめて 、 言葉をこぼした 。
先生「 頭部の衝撃が酷かったので 、 」
先生「 植物状態になる可能性も高いですし 、 目が覚めたとしても車椅子生活になると思います 」
「 … 」
先生「 すみません 、 今から検査なので病室の外で待機していてください 」
しばらくして蓮 、 康二 、 照が走ってきた 。
すると 、 涼太が立ち上がって医者に詰め寄った 。
宮舘「 翔太っ 、 翔太が起きないわけないッ 、 !! 」
宮舘「 なおせよ 、 なおせよ … っ!! 」(ポロポロ
俺は慌てて涼太を止める 。
「涼太落ち着いて 、 !! 」
「 すみません 、 っ 」
「 涼太ストップ!! 」
宮舘「 ぅ 、 ぁ … ッ 、 」
宮舘「 ぅああああああっ 、 !!! 」(ボロボロ
涼太は力尽きたように床に崩れ落ち 、 泣き叫んだ 。
目黒「 … なにが 、 あったんですか 」
向井「 舘 、 」
岩本「 聞かせてもらえる? 」
阿部「 … 」
阿部「 翔太 、 … 」
阿部「 目が覚めないかも 、 って 」
岩本「 … は? 」
目黒「 どゆ 、 こと … ? 」
阿部「 植物状態 、 なんだって 」
向井「 うそやん … っ 、 ! 」(ポロポロ
康二は早くも泣き出してる 。
向井「 なんでなん … !? 」
向井「 なんでしょっぴーが事故に遭わなあかんのッ!? 」(ポロポロ
宮舘「 ぅ 、 … っ 、 」
すると 、 突然涼太が立ち上がって照が持っていた車の鍵をひったくったかと思うと 、 駐車場の方向に走り始めた 。
岩本「 えちょ 、 宮ちゃん!? 」
深澤「 舘さん免許持ってない … 」
阿部「 多分 、 ちょっとだけ一人になりたいんじゃないかな 、 」
阿部「 … 」
「 俺っ 、 一応追いかけてくるよ! 」
「 誰かに話聞いてもらったら 、 きっと楽になるだろうし! 」
「 邪魔って言われたら戻ってくるから! 」
俺はメンバーにそう叫んで駐車場の方向に走り出した 。
走っていなきゃ涙がこぼれそうだった 。
5
宮舘side
車に戻って 、 一番後ろの端の席に座る 。
目を閉じると 、 翔太の声が勝手に再生される 。
翔太『 涼太おはよ 』
俺が楽屋入りすると 、 必ず挨拶してくれる翔太 。
翔太『 ぐははははっ! 』
俺が面白いこと言えば 、 大声で笑ってくれる翔太 。
翔太『 俺見てんだよ! 病院の時から見てんだよ!! 』
クイズで1人だけ当てた時に嬉しがってくれた翔太 。
翔太『 あ 、 涼太ありがと 』
俺が何かすれば 、 すぐお礼を言ってくれた翔太 。
翔太『 元気出せよ 、 涼太は涼太だろ 』
俺が落ち込んでいるのを隠してても 、 すぐに見つけて慰めてくれた翔太 。
数え切れないくらいの思い出が 、 次々蘇ってくる 。
気づけば涙がこぼれていたけど 、 止めることなんか不可能だった 。
「 … 翔太 、 」
「 なんで 、 」(ポロ
佐久間「 涼太! 」
「 … さく 、 ま 」
佐久間「 車の鍵開けて! 」
「 … 」
車の鍵を開けると 、 すぐ俺の隣に座った佐久間 。
佐久間「 辛いよね 、 」
それだけ呟いて 、 俺の背中をさすさすとさすってくれる 。
「 … っ 、 」(ポロポロ
「 なんで 、 しょうた 、 なの … ? 」
佐久間「 … 」
俺の呟きは 、 消える 。
深澤「 やっぱいた 、 よかった 、 」
ふっかが安心した顔で車に乗り込んでくる 。
佐久間「 なんで? 俺いるからよかったのに 」
深澤「 心配だった 」
佐久間「 ん 」
「 … 」(ポロポロ
涙を止めようと思っても 、 ダメだった 。
翔太『 泣くなんて涼太らしくねぇな 』
翔太『 ま 、 泣くだけ泣いて元気になりゃいっか! 笑 』
きっと翔太ならそう言うだろう 。
そう言ってくれるのはきっと翔太だけ 。
俺は 、 そんな人を亡くしてしまうかもしれないの?
信じたくない 。
ただ事故を起こした人が悪い 。
そんなのは分かっていても 、 考えてしまう 。
「 … 俺だったらよかったのに 」
呟いた瞬間 、 佐久間に頬を平手打ちされた 。
多分 、 力は抜いていると思う 。
叩かれたところが 、 じんじんと熱を帯びているのが分かった 。
痛い 。
そう感じた瞬間 、 体に熱が戻ってきた気がした 。
翔太が目覚めないかもって言われて 、 自分の体がどんどん冷たくなって 。
辛い以外の感情が 、 わからなくなっていたのかもしれない 。
「 … さ 、 くま 」
深澤「 何やってんの!? 」
佐久間「 うっさい! 」
佐久間「 涼太だったら良いとかそんなわけないだろッ!! 」
佐久間「 バカじゃないの!? 」
佐久間「 良い加減目覚ませよ!! 」
深澤「 佐久間 、 」
佐久間「 涼太がああなってたら翔太だって悲しむに決まってる! 」
佐久間「 涼太だったら良いとか 、 そういうのないだろ! 」
佐久間「 阿部ちゃんみたいに語彙力ないから上手く言えないけどさ! 」
佐久間「 涼太は 、 翔太がいつでも戻ってこれるように 、 」
佐久間「 準備とか 、 いろいろ 、 そういうのやれば 、 っ 、 」
佐久間「 良いってことだよ! 」(ポロッ
そう言い切った佐久間の目から 、 涙がこぼれた 。
6
「 … ごめん 」
佐久間「 俺もごめん 、 ほっぺ痛いよね 」
佐久間「 あーやっぱ赤くなっちゃってる … 」
深澤「 佐久間も叩いちゃったのはあれだけど 、 」
深澤「 舘さんはもうああいうこと言っちゃダメ 、 ね? 」
「 … ごめん 、 」
佐久間「 腫れちゃうよね 、 ごめんほんと 、 顔大事なのに 、 」
「 気にしなくて良いよ 、 」
深澤「 んー 、 心配されちゃうしね 、 」
深澤「 とりあえずさ 、 佐久間は先みんなのとこ戻っててくれる? 」
深澤「 俺舘さん連れて氷だけもらってくるよ 」
佐久間「 うん 、 ありがと 、 」
深澤「 ほら元気出せって! どうせ舘さん泣きまくって目真っ赤に腫れてるし! わら 」
「 … どーせってなに 、 」
深澤「 いーからいーから! 」
深澤「 はい 、 氷もらってきたよん 」
深澤「 タオル挟んだ方がいいって言うけど 」
ふっかは自分のポケットからハンカチを取り出し 、 その上から頬に当ててくれる 。
「 … つめた 」
深澤「 冷たい? 一回離そっか? 」
「 だいじょぶ 」
深澤「 … なべは大丈夫だよ 」
深澤「 あいつのことだし! 」
ふっかが無理してるのは 、 わかった 。
それが俺のせいだってことも 、 わかってるのに 。
「 … うん 」
こんな返事しかできなかった 。
7
それから 、 俺らSnowManは活動休止を決めた 。
翔太は意識がないからもうどうしようもなく 。
他のメンバー 、 特に俺は活動ができるほどの元気がなかったから 。
俺は毎日病室に行った 。
何度病室に泊まったか分からないくらいに 、 毎日行った 。
毎日翔太に話しかけた 。
毎日翔太の好物を作った 。
子持ち昆布のおにぎり 、 冷凍の焼きおにぎり 、 駄菓子 、 …
それを近くにやってみたりしたけど 、 翔太は目を覚まさなかった 。
俺が作ったり持ってきたりしたものは 、 メンバーが処理してくれた 。
毎日翔太の手を握った 。
毎日翔太の顔を見つめた 。
毎日翔太が目覚めるよう願った 。
毎日泣いた 。
毎日翔太に会わないと 、 どうにかなってしまいそうで怖かった 。
時折メンバーが来て 、 俺と翔太に話しかけてくれた 。
それでも話が長く続くことはなくて 、 メンバーは悲しそうな顔をして翔太を見た 。
毎日寝ようとも思わなかった 。
何日も病室に泊まって 、 何日も寝ないまま翔太のそばにいた 。
サンダイヨッキュウが大事なんだよって阿部は言ってくれたけど 、 サンダイヨッキュウを漢字に変換するほどの気力はなかった 。
自分の欲求なんてどうでも良かった 。
食欲も 、 睡眠欲も 、 なにもかも忘れていた 。
隈がひどいこともわかってるし 、 何度もメンバーに寝ろって言われたし 、 怒られた 。
しまいには医者にすら心配される始末 。
それでも 、 俺はなによりも翔太が大事だった 。
阿部「 舘様 」
「 … 」
メンバーが俺のことを心配してくれてるのは分かってる 。
それが嫌なわけではない 、 はずだったのに 。
深澤「 寝なよ 、 本当に … 」
岩本「 隈ひどいよ 」
阿部「 寝ないとダメ 、 食べなきゃダメ 」
「 … うるさいなッッ!! 」
佐久間「 涼太 、 ? 」
「 俺なんかどうでもいい 、 翔太が大事に決まってるだろ!? 」
「 翔太が目覚めなかったら … !! 」
向井「 ッだて 、 … 」(ポロポロ
ラウ「 舘さん … 」(ポロポロ
2人が泣いてるのが視界に入って 、 怖がらせてるんだな 、 心配させてるんだなと思った 。
それでも 、 その優しさが今は鬱陶しい 。
阿部「 みんなは舘様も同じくらい大事なんだよ! 」
「 うるさいうるさいうるさい!!! 」
「 なんでわかんないの!? 俺は翔太を心配してるの!! 」
阿部「 舘様!! 」
「 翔太_ッ 、 」
阿部が叫んだその瞬間 、 視界が暗転した 。
目黒「 舘さん!! 」
向井「 だてッ!!! 」(ポロポロ
(ドサッ
目黒や他のメンバーの俺を呼ぶ声と同時に 、 自分が倒れたらしい音が聞こえた 。
体の感覚は消えていた 。
視界は真っ暗になって 、 体の力が一気に抜けたかと思うと 、 俺の意識はふっと消えた 。
完結早いけど良いかなぁ (
書きたいシリーズいっぱいあんだよね 、 長引かせても完結しないし (
8
ふと 、 視界に光が入った 。
光と言って良いのかはわからない 。
目が覚めた 、 というのかもわからない 。
前を見ると 、 俺は誰かにおぶられていて 、 その誰かは無言で歩いている 。
その横顔を見て 、 俺は叫んでしまった 。
「 翔太!? 」
渡辺「 ん 、 涼太 」
「 なんで 、 目覚め … 」
渡辺「 あーなんか 、 ここ現実じゃないっぽいわ 」
「 … ? 」
渡辺「 夢っつーのかな 、 」
渡辺「 俺さ 、 植物状態?なんでしょ 」
渡辺「 でもなんか周りの声は聞こえるわけよ 」
渡辺「 あとなんかここ特別だから 、 現実見れるんだよね 」
「 現実 、 見れる 、 ? 」
渡辺「 んーあれ 、 テレビみたいなのあるっしょ? 」
そう言って翔太が指差したのは 、 モニターのようなもの 。
そこには 、 翔太のベッドの隣のベッドに俺が寝ていた 。
周りにはメンバー 。
渡辺「 俺はあそこに涼太を運んでるってわけ 」
渡辺「 気になるっしょ 」
「 … 」
渡辺「 ほら 、 聞いてみろよ 」
モニターの前に2人で座り 、 それを見つめる 。
向井『 舘まで目ぇ覚めなかったらどうするん 、 ! 』(ポロポロ
佐久間『 待つしかないよ 、 』
阿部『 舘様に関しては寝たりしてないだけだから死にはしないはずだけど 、 』
岩本『 … なんで 』
深澤『 とにかく待とう 』
ラウ『 舘さん 、 しょっぴー … 』(ポロポロ
目黒『 舘さん 、 しょーたさん 、 早く戻ってきてください … 』
「 … みん 、 な 」
渡辺「 ほら 、 みんな待ってる 」
「 でも 、 翔太だって … !! 」
俺が叫びかけると 、 翔太は首を横に振る 。
「 っ 、 翔太 、 」
渡辺「 … 俺は 、 まだっぽい 」
渡辺「 大丈夫だろ 、 死にはしないし 笑 」
「 俺 、 … 翔太をおいてなんか 、 ! 」
渡辺「 そのうち行くし 笑 」
渡辺「 涼太は先行っとけ 」
「 っ 、 」
渡辺「 俺が戻る場所作るためだって思えば良いだろ 」
「 … わかった 」
幼馴染で好きな人のお願いなんか 、 聞くしかないじゃん 。
嫌だけど 。
けど 、 何もなしでそのまま行くのはなんだか嫌で 、 俺は口を開いた 。
「 ねぇ翔太 、 俺 _ 」
翔太は 、 そっと俺の口を押さえて笑った 。
渡辺「 続きは起きたらな 」
「 … 翔太のバカ 」
渡辺「 このスクリーンに飛び込めば帰れる 」
「 翔太は無理なの? 」
渡辺「 うん 、 無理っぽい 」
「 … 置いてって良いの? 」
渡辺「 うん 」
「 … 一人にさせんな 、 バカ 」
渡辺「 うん 」
「 … 待ってるから 、 ずっと 」
渡辺「 うん 」
「 … 来なきゃ許さないから 」
渡辺「 うん 」
「 … 翔太からも聞かせてよね 」
渡辺「 早く行けって 笑 」
「 … 翔太のバカ!! 」
渡辺「 うぉ 、 なんだよ急に 笑 」
俺はそう言い捨ててモニターに飛び込んだ 。
モニターの向こうで 、 翔太が微笑んだ 、 ような気がした 。
9
まばゆい光に包まれて 、 目を開ける 。
周りは真っ白 。
眩しさに目を細め 、 起きあがろうとすると悲鳴が聞こえた 。
目黒「 舘さん 、 !? 」
「 … め 、 ぐろ 、 ? 」(ゴホゴホッ
まだ白さに慣れず 、 声を出すと喉が痛かった 。
目黒「 え 、 え 、 」
目黒「 とりあえずメンバーに連絡しますっ 、 ! 」
目黒「 ナースコール?呼んだほうがいいのかな 、 」
「 … 」
阿部「 舘様!! 」
佐久間「 涼太っ 、 よがっだよぉ” … 泣 」(ポロポロ
「 みん 、 なは 、 ? 」
阿部「 みんなは仕事 、 今フリーなのめめと佐久間と俺だけなの 」
そういえば 、 活動休止は明日からだった気がする 。
阿部「 グルラに送られてるからみんな終わったら来ると思うけどね 」
佐久間「 うわぁあ 泣 」
阿部「 舘様 、 もう無理しちゃダメだからね 」
阿部「 結構危なかったんだってよ 、 舘様も 」
「 … ごめ 、 ん 」
阿部「 ちゃんとご飯とか食べること 」
阿部「 ちゃんと寝ること 」
「 … はい 」
それから 、 お医者さんに見てもらって 、 その日は帰ることになった 。
帰る前に全員駆けつけてくれて 、 8人でぞろぞろ佐久間の家に泊まることに 。
「 … あのさ 」
家に着いて 、 俺が口を開くとみんなが俺の方を見る 。
「 … 」
深澤「 とりあえず上がろっか 、 座って話そ 」
俺は 、 倒れた時のことを説明した 。
「 … 」
深澤「 翔太が … ? 」
阿部「 舘様があまりにも落ち込んでるから 、 励ましてくれたんだよ 」
阿部「 舘様が起きてきてくれたのも翔太のおかげだよ 、 きっと 」
「 … うん 」
佐久間「 とりあえず今日は寝よ! 」
佐久間「 活休もしてるし 、 心配することもない 、 はず! 」
岩本「 そこでもうちょっと 、 っつってたなら大丈夫だろ 、 翔太だし 」
「 ありがと 、 」
バドエンとハピエンどっちも書くね 。
10
これと同時に 、 11も出してます 。
こっちバドエン 。
バドエンつってもまぁハピ 、 ??くらいではあるのかな(?)
事が起こったのは 、 1ヶ月後だった 。
プルルルル
俺の携帯が鳴る 。
今日はたまたま家に康二と目黒が来ていて 、 俺が料理していたから康二に出てもらった 。
最初は普通に応答していた康二の声が 、 だんだんと曇っていく 。
目黒も心配したのか 「 どうしたの 」 とでも言いたげな顔をして康二を見つめている 。
向井「 … わかり 、 ました 」
そう 、 呆然と電話を切った康二の手から 、 俺の携帯がすべりおちた 。
そこに表示されていた連絡先は 、 『 〇〇病院 』 だった 。
向井「 どうしよ 、 … っ 」
「 何があったの 、 ? 」
向井「 … しょっぴーが 、 … 」
向井「 … 死にそう 、 なんやって 、 … っ 、 」(ポロ
「 … は 、 ? 」
目黒「 死にそう 、 って 、 」
「 早く行かなきゃ 、!! 」
目黒「 俺運転します 、 俺らが来た車乗ってください! 」
「 翔太 、 翔太 … っ 、 」
康二はパニックになりながらもグルラでその旨を伝える 。
きっとみんなも驚いているのか 、 さっきからスマホの通知がうるさい 。
目黒「 着きましたッ! 」
目黒のその声で 、 俺は転がるように車を降りて走った 。
せめて 、 せめて最後に顔を見たい 。
俺の気持ちを 、 伝えたい 。
病室に着く直前 、 メンバーもちょうど来て 、 8人で廊下をダッシュした 。
走っちゃダメとか危ないとか 、 そういうことはどうでも良かった 。
「 翔太!! 」
ベッドに横たわった翔太は 、 意識がないいつもより少し苦しそうで 。
ただ 、 今は意識がある 。
「 翔太 、 翔太 、 」
渡辺「 … 」
もう 、 気持ちを抑えることはできなかった 。
「 俺 、 … っ翔太のこと 、 好き … 」
「 つたえ 、 られなかった … 」
「 俺ね 、 … 事故に遭った日 、 告白しようと思ってたんだよ … 」(ポロポロ
「 なんで死んじゃうの 、 っ 、 」
その時だった 。
渡辺《 ご ・ め ・ ん 》
口パクで 、 泣き笑いのような顔で 。
… 許すわけないじゃん 。
渡辺《 お ・ れ ・ も 》
みんなが 、 翔太を見つめていた 。
涙で翔太が滲むのを必死に拭っていた 。
渡辺《 す ・ き ・ だ ・ よ 》
翔太は 、 口パクでそう言うと 、 俺に向かって手を伸ばした 。
俺がその手を掴んだ瞬間 、 翔太は俺の手を強く握った 。
… それが 、 最期だった 。
急に手から力が抜け 、 俺の手から滑り落ちてベッドに落ちた 。
(パタン
医者「 〜〜〜 、 ご臨終です 」
もう 、 ダメだった 。
「 あああああああああッ 、 !! 」(ポロポロ
阿部「 翔太 … っ 、 」
佐久間「 なんで死んじゃうんだよ 、 」(ポロポロ
岩本「 … 」(ポロポロ
深澤「 なべ … 」(ポロポロ
ラウ「 しょっぴーっ 、 死なないでよっ 、 !! 」(ポロポロ
目黒「 翔太さん … 」(ポロ
向井「 なんでや 、 」(ポロポロ
しばらく泣き続けて 、 少しだけ落ち着いてきた頃 。
看護師さんがそうっと手紙を渡してくれた 。
『 SnowManへ 』
こっちの手紙は 、 たった一言 『 じゃあね 、 ごめん 』 だけだった 。
メンバーが泣いている時 、 こっそりと看護師さんは俺に手紙を渡した 。
『 涼太へ 』
驚いて看護師さんを見ると 、 静かに首を振って病室を出ていった 。
しばらくして 、 手続きなども終わって家に帰る 。
靴を脱ぐのも惜しく 、 その場で手紙を開けた 。
『 涼太へ
なんか小学生みたいで面白いな 、 手紙って 笑
ごめん 、 無理だったわ 。
すぐ行くっつったのに 、 嘘ついたわ 笑
言っとくけど 、 絶対後追ったりなんかすんなよ?
涼太は涼太らしくいろよ 。
あとたまには江戸川帰れよ 。
なんか親みたいなことしか言ってねーな 笑
最後に 。
涼太 、 好きだよ 。
来世でも幼馴染で病院まで一緒になってまたアイドルやってやるから 、 待ってろよな
幼馴染 ・ 翔太より 』
何度も読み返した 。
涙を拭う時間すらもったいなくて 、 涙を流したままずっと泣いた 。
ありきたりかもしれない 。
それでも 、 翔太の分まで生きようと 、 そう思った 。
_6ヶ月後
今日は 、 いよいよ国立競技場でのライブの日 。
ここに 、 9人で立つことは叶わなかったけど 。
翔太の魂はきっとここにいる 。
こぼれそうになった涙をそっと拭って 、 前を向いた 。
そこには 、 笑顔の7人が立っていた 。
翔太のおかげで 、 俺は今ここで生きていれる 。
岩本「 行くぞ! 」
SnowMan「 おー!!! 」
その8人の叫びの中に 、 翔太の声が聞こえた気がした 。
次はハピエンー
11
ハピエン
「 … え 」
みんなで集まっていた時 、 俺の携帯にかかってきた電話 。
『 〇〇病院 』 、 その表示にみんなが息を呑む 。
「 で 、 出るよ … ? 」
阿部「 うん 、 」
「 もしもし 、 ! 」
先生『 そちら宮舘さんのお電話ですか ? 』
「 はいそうです っ 、 翔太に何かあったんですか 、 ! 」
先生『 それが 、 __ 』
「 え !? ほほっ 、 ほんとですか 、 !? 」
佐久間「 なんだって !? 」
「 翔太が 、 目覚ましたって … !! 」
深澤「 ええっ 、 なべが !? 」
岩本「 よし行くぞ 」
ラウ「 うそ … !! 」
阿部「 ほんとに!? 」
佐久間「 早く行こう !! 」
目黒「 康二早く ! 」
向井「 おん !! 舘も早よ ! 」
「 うん 、 っ 」
翔太は 、 約束を破らないで来てくれた 。
自分の心臓の音がうるさくて 、 なぜか緊張してくる 。
気づけば病院に着いていて 、 みんな走り出していた 。
みんなで病室に入る 。
そこにいたのは _
渡辺「 よ 、 久しぶり 」
紛れもなく 、 翔太だった 。
メンバーが翔太に駆け寄っていく中 、 俺はその場で動けなかった 。
翔太が 、 動いて笑ってる 。
その事実がどうしようもなく嬉しくて 、 なのに足が動かなかった 。
渡辺「 ちょ 、 お前ら泣きすぎ 笑 」
渡辺「 んで涼太はどした ? 」
翔太が 、 俺を見て名前を呼ぶ 。
その瞬間 、 体から力が抜けていく 。
「 しょ 、 うた 」
なぜか声は全然出なくて 、 かっすかすの声を絞り出す 。
渡辺「 うん 、 翔太だよ 」
「 翔太 、 っ 、 」(ポロポロ
足に力が入らなくて 、 へなへなと座り込んでしまう 。
涙は止まらない 。
佐久間「 おおい涼太 ! 」
「 翔太ぁ 、 … っ 、 」(ポロポロ
佐久間「 こっち来なよー 、 翔太だよー? 」
「 んんぅ” 、 っ 、 」(ポロポロ
渡辺「 ほら 、 涼太 」
「 ぅあぁああ 、 っ 、 泣 」
阿部「 よいしょっ 、 よいしょっ 、 」
阿部がずりずりと俺を引きずって 、 翔太のそばで止まる 。
渡辺「 あの夢ぶりだな ? 」
「 … うん 」
「 … 戻ってくんの遅い 、 バカ 」
渡辺「 ごめん 笑 」
「 … 心配させんな 、 … ばかぁ 、 っ 、 」(ポロポロ
渡辺「 うん 」
「 … 」(グス
渡辺「 んで 、 俺は続きを聞きたいんだけどな 」
「 … 」
出ていた涙は全て引っ込み 、 顔が引き攣って青ざめていく 。
そうだ 、 俺だって約束してた 。
「 … n 」
渡辺「 内容わかってるからパスっていうのは無しな 」
「 … なんで言おうとしてたこと言うの 」
渡辺「 幼馴染だから ? 笑 」
「 … ばーか 」
渡辺「 バカじゃねーよ 笑 」
恥ずかしい 、 恥ずかしいけど 。
気付いたら 、 メンバーは気を遣ってくれたのか全員いない 。
「 … 好き 」
「 翔太が 、 好き 」
「 … ほんとは 、 事故の日告ろうと思ってた 、 」
「 … なのにいなくなるから 」(ポロ
引っ込んだはずの涙がこぼれてきて 、 笑ってしまう 。
「 ぁは 、 俺ずっと泣いてるね 、 笑 」(ポロ
そのとき 。
頭を 、 強く強く抱きしめられた 。
「 … へ 」
渡辺「 俺も好き 、 大好き 、 愛してる 」
渡辺「 ごめん 、 」
渡辺「 泣かせてごめん 」
「 … 」
渡辺「 寂しい思いさせてごめん 、 」
「 … 許さない 」
渡辺「 … 」
「 … 早く退院しろ 、 バカ 」
「 … 甘やかすまで許さないから 、 」
俺はそう言って翔太の頬にキスをした 。
渡辺「 へ 」
翔太の耳がみるみる赤くなる 。
そして顔はほぼニヤニヤ 。
なんというか … 32がする顔ではない 。 ←
「 唇にしてくれたら許してやっても良い 」
渡辺「 するから目ぇつぶって 」
言われた通り 、 そっと目をつぶる 。
唇に 、 柔らかいものが触れる 。
渡辺「 ん 、 」
「 … っ 、 」
どれくらい 、 そうしていただろう 。
渡辺「 ふは 、 」
渡辺「 俺大好きだわ 、 涼太のこと 」
「 … ばーか 」
渡辺「 バカでけっこーでーす 」
6ヶ月後
結局 、 そのあと車椅子で過ごすしかなくなった翔太 。
医者もびっくりしてたけど 、 なぜか治っちゃったんだよね 。
今日は 、 いよいよ国立競技場ライブ 。
岩本「 行くぞ! 」
スノ「 おー!!!! 」
みんなで円陣をして 、 ステージ裏の階段の前に立つ 。
渡辺「 何してんの涼太 、 行くよ 」
「 ん 」
「 … 好き 」
渡辺「 俺も好きだよ ? 」
「 ばか 」
渡辺「 バカバカ言い過ぎ 笑 」
「 … ふん 」
渡辺「 … りょーた 」(チュ
「 なっ 、 ! 」
「 め 、 メイク崩れる! 」
渡辺「 言い訳だー 笑 」
「 んもぅ 、 翔太のバカ! 」
渡辺「 あ 、 また言った 笑 」
そして階段を登り 、 ステージに上がる 。
ファンのみんなの温かい歓声が 、 俺らを包み込んでいた 。
実はハピエン書くの苦手とか絶対言えない (
えどうしよ (
めっちゃ長くなったし普通にごめん (
終わり方変だけどいちおー完結でぇす 。