自主企画でメインキャラ、サブキャラを募集して、集まったキャラで作った物語です。
~あらすじ~
あるきっかけで「消えたい」と思ってしまった主人公たちが共に助け合うストーリー。
果たして全員救われるのだろうか…。
追記 物語の順番は 詩奈→ 覇亞→ 瀬良→こころ→ 陽葵→ムメイ でいきます!
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目次
プロローグ
「あーあ。消えたい。」
そう、思ったことはありますか?そう思っている高校生たちが戦うストーリー。
辛くても必死に頑張っている主人公たちを見守っていてください。
期待なんてしないで①
「|詩奈《しいな》はやっぱりすごい子ね!」
「さすが詩奈!世界一の娘だ!」
期待なんてされなければ、こんなことは思わなかったのに____
南桜川高校。ここは私が通っている学校で、頭がいい高校だ。
「しーなっ!やっほ!」
「わっ!びっくりした…|優陽《ゆうひ》か。」
私は|白鈴優陽《しらすずゆうひ》という1年生と家が近いから長い間友達でよく話していた。
「せっかくだし一緒に行こうよ!」
「まあ、いいけど。」
「しーな、最近ぼーっとしてない?何かあったの?」
「あー、なんか昔のことをよく思い出すんだよね。」
誰も私が「消えたい」と思っているなんて思いもしないだろう。
暴力を振られているなんてもっと誰も思いもしないだろう。
「ふーん、昔のことか…」
「そこのおふたりさーん?」
「うわあっ!だだだっ!誰ですかー!?」
「わいは|北臺鶴満《きただいつるみ》。」
緑色の髪を黒いリボンでまとめた少し不気味な子が話しかけてきた。
「しーなに何するっていうんですかー!」
「もしかして、わいのことが怖いの?」
「怖くなんかないです!」
「わい、詩奈ちゃんと仲良くしたいなー?」
「え?なんで私の名前を?」
「ちょいちょい!同じクラスでしょー?忘れちゃったの!?」
「忘れたというか…興味がないというか…。」
「とりあえず!わいと仲良くしない?詩奈ちゃん!」
何故か自分のことを期待されているみたいで怖くなった。期待なんかじゃなくて、きっと北臺さんの優しさなのに……。
「う、うん!よろしくね!」
それから北臺さんはよく話しかけてくれてよく一緒にいるようになった。
でも、家に帰れば毎日地獄が待っていた。
「じゃあバイバーイ、しーなと鶴さん!」
「うん、バイバイ。」
「詩奈ちゃん、また明日ね。」
「うん、また明日…。」
◆◆◆
「ただいま…」
「まあ!今回もテスト1位なのね!」
「さすが、《《世界一》》の俺の娘だ!どっかの誰かとは違ってな!がははは。」
うるさい、うるさいうるさいうるさい!
「あら、帰ってきてたのねー。」
「相変わらず、馬鹿みてーな顔してるな。」
頭のいい高校に行ったって、どんなに成績がよかったって、私への態度は変わらなかった。
お父さんが大きな足音を立てて私のもとへやってくる。
パァン!
私の頬を叩いた音が大きく響く。それを見た妹とお母さんはくすくすと笑う。
「お前なんか、この家にいる価値ないんだよ!クズが!」
「期待しないでよ!どうせ裏切るならさぁ!!!」
「あなたに、期待したことなんて《《一度も》》ないわ。」
「っ!」
もう我慢の限界だった。私は走って家を出た。
「雨…か。」
外は大粒の雨が降っていた。さっきまではすごく晴れていたのに。
1人で泣いていると、自分に当たっていたはずの雨が急に当たらなくなった。
??「そんなところで1人でいたら、風邪ひいちゃうよ?」
期待なんてしないで②
みなさま沢山のファンレターありがとうございます!!!!!
嬉しすぎて2話も勢いで書けちゃいそうです!
これからも応援よろしくお願いします✨
「そんなところで1人でいたら、風邪ひいちゃうよ?」
「え、|優陽《ゆうひ》…?」
優陽が傘を差してくれていた。
「なんでここにいるの?」
「お母さんに買い物頼まれたから。でもしーながこんな雨の中1人でいたからびっくりしたよ!」
「そうだよね、!ごめん。なんでもないよ。」
笑顔でそう言ったつもりだったが、そう上手くはいかなかった。
「しーな、嘘つかないで。」
「バレちゃった…か。」
「鶴さんも実は心配してたんだよ?」
「そうなの…?」
「うん。しーな。まずはぼくに教えて。何があったの?」
「辛いの…何もかも。5年生の時までずっと親の期待に応えてきた。でも…妹ができてから暴力振るわれるようになったの。」
「そうだったの!?結構前からじゃん!」
「そうだよ。でもずっと我慢してきた。でも、もう限界。消えたいよ…。」
「優陽くんと、詩奈ちゃん?」
「あれ!鶴さん!?なんでここに?」
「なんか胸騒ぎがして…。」
「2人とも、心配かけてごめん。」
嬉しいのか、悲しいのかわからないが涙が出てきた。
|北臺《きただい》さんには優陽が私のことについて説明してくれた。
「そんなことが…。」
「しーな…家大丈夫?ぼくの家来る?」
「そうだよ!とりあえず今日だけでも優陽くんの家に行ったら?」
「いいの?優陽…?」
「もちろんだよ!しーなのこと、助けたいもん!」
「わいもなんでも協力するから!なんでも言って?」
「ありがとう…2人とも!」
「わああ!しーな泣かないでぇ!」
その日は優陽の家に泊まらせてもらって、安心して生きることができた。
雨も止んで、綺麗な星が広がっていた。
◆◆◆
次の日。今日は幸い土曜日なので学校はなかった。
(家には帰れない。いや、**帰りたくない**。)
そんなことを考えていえるとピンポーンとインターホンが鳴り響いた。
「あら!佐々木さんじゃない!」
お母さんとお父さんが来たみたいだ。
(どうしよう、どうしよう…。)
冷や汗が止まらなかった。優陽は部活でいない。
「詩奈ちゃーん、お母さんとお父さんが!」
「わっ、わかりました。」
視界が暗くなってくる。
「、、、、、、、、、何?」
「もーう詩奈~!心配したのよ~!昨日は雨の中1人でどこかに行っちゃうんだから~」
「昨日は少し言いすぎちゃったな。ごめんな。」
許せない、今だけいい顔しやがって…。
「詩奈ちゃん、お母さんたちも心配しているみたいだしそろそろ戻ったら?」
「そう…ですね。本当に、ありがとうございました。」
迷惑かけるわけにもいかないし、帰るしかなかった。
(あーあ。また地獄が始まるんだ。)
「さあ、帰りましょ。|白鈴《しらすず》さん、ありがとうねー。」
「アンタ、私たちにも迷惑かける上に、他の人にも迷惑かけるっていうの?」
「やっぱりお前はダメな奴だな。」
耳鳴りが酷い。視界も暗いし、倒れそうだ。
__「もう、何もかも限界だよ。」__
期待なんてしないで③
詩奈の回はこれで最終回になります!よし、気合い入れて書くぞ~!
__「もう、何もかも限界だよ。」__
「さあ、家に戻ってお仕置きをしなくちゃねぇ?」
「あれあれー?面白いことになってるじゃないですかー?」
そこには1つの自転車と2人の人がいた。
「|北臺《きただい》さんと…|優陽《ゆうひ》…?」
「やっほ!しーな!」
「あなたたちは、詩奈の友達かしら?」
「はい。しーなを助けるために来ました。」
「助けるって…何のことかな?」
「あっはは。とぼけないでくださいよ。わいたち、全部知ってますからね?」
親たちが笑顔から真顔に変わる。
「詩奈が悪いのよ。全部。」
「え、、、、、、?」
「《《期待していた》》のに、なーんにもできないんだもん。」
「しーなが何もできないなんて、そんなはずない!」
「優陽…。」
優陽が厳しい目つきで言う。
「しーなは…ずっと頑張ってる!努力して努力して!それも分かんない奴が、親と名乗るな!」
「娘を消えたいって思わせるまで放っておいて…ふざけないでよ!」
北臺さんも厳しい顔つきでそう言う。
「っ!なんなんだ、君たちは!」
「2人とも、ありがとう。後は、私から言わせて?」
早くなっていく鼓動と共に、小さく口を開く。
「私は…確かに妹よりダメダメだと思う。でも…でも!少しは、気づいてほしかったな。」
◆◆◆
それから私はおばあちゃんの家に引き取られることになった。優陽と家は遠くなってしまったけど、仲良くしていた。北臺さん…いや、|鶴満《つるみ》とも仲良くしていた。
「おーい、佐々木さん!」
「えっ、はい?」
「僕は|乙木理策斗《おとぎりさくと》です。家が近くなったみたいなのでお話ししたくて。」
「わざわざ…クラスも違うのにありがとうございます。あ、私は佐々木詩奈、です。」
「てことで、これからよろしく。」
「はい。」
『消えたい』と思っていた自分が遠い存在になった気がした。だから、救われた…のかな?まだ分からないけど、前よりも、人生が楽しくなった気がする。
「おーい、詩奈~!」
「あ、鶴満。どうしたの?」
「今日は~優陽とわいと詩奈で、新しくできたカフェに行かない?」
「めっちゃいい!あそこのカフェおしゃれそうだし、写真からみてもスイーツとか美味しそうだよね!」
「ちょっ!詩奈、オタクモードになってるよ!」
「あっ、ごめん、つい…。」
「しーなと鶴さーん、お昼一緒に食べよー?」
「今行くー!」
終わり
楽しそうな日常で終わらせてみました!終わり方って重要ですよね…!ということで、詩奈の回の小ネタなどを紹介していきます!
1話で詩奈は鶴満のことを期待されているみたいで怖いと感じていましたが、鶴満が話しかけてくれたり気遣ったりしてくれることでその気持ちは薄れていっています!
よく1話、2話で使っているのですが、天気で詩奈の心情を表しています。気になった方は見てみてください!
3話で1つの自転車と鶴満と優陽がいたみたいなことを書いているのですがえ、なんで1つの自転車なん?って思った方、いるかもしれません。これはですねー、鶴満の自転車で、またまた胸騒ぎがした鶴満が優陽を連れて相乗りして、爆走してきたという設定です!伝わったでしょうか…?
1話から3話どこでもいいので、何か質問とかある場合はファンレターで教えてください!
さてさて、次からは覇亞の回です!応援よろしくお願いしますっ!
自由に生きたい①
覇亞編だあああああああああああああああああ
「あの子、大丈夫そ?知らんけど」
「包帯だらけだよ!やばくない?コスプレ?w」
辛いなんて思わない。そう考えると、めんどくさいから。
どんなに|莫迦《ばか》にされても、どんなことをされても私は___。
「|覇亞《はつ》ー!式は体育館だって。」
今日は私が入学する学校、南桜川高校の入学式だ。恋人の|兎羽《とわ》と体育館に移動した。
「ああああ!覇亞~~~~!」
「え?あ!|心花《みはな》!」
心花は、南桜川高校の3年生で、幼稚園が一緒だったので仲が良かった。
「あれ、あなたが…兎羽さん?」
「あ、はい。」
「いつも覇亞がお世話になってます!これからもよろしくお願いします!」
「あ、はい、わかり、ました…。」
「あっごめん!ぐいぐいいきすぎちゃったかな!?」
心花は優しいけど、かなりの心配性なんだよね。でもそこがいいところ、かな。
「|増田《ますだ》~!会場準備しろ~!」
「えっ!?あ!すみません!今行きます!」
「ごめん!会場準備しないと!じゃあまた後で!」
「うん、また後で。」
心花とお別れをすると、兎羽が口を開いた。
「ねえ、覇亞。」
「ん?」
「無理は…しないでね。」
「無理なんて、してないよ。」
「ほんとに?作り笑顔じゃない?」
「作り笑顔はしない。好きなことして好きに生きる。そんなことしても楽しくないじゃん」
自分なりの笑顔で言った。
「そっ…か。」
入学式。眠いが、校長先生の話を聞いていた。
「南桜川高校に来てくれてありがとう。これから一緒に楽しく、生活しましょうね!」
話を聞いていると、急に息苦しくなってきた。
(心拍も速いし激しい…。めまいもする…。どうしよう、パニック障害だ…。)
「金をかけさせるな!」
「アンタなんかいらない!」
ああ、なんで、なんで蘇ってくるんだ!
「柊さん?大丈夫?」
「ごめん、発作が出ちゃって…。ありがとう、|夏芽《なつめ》くん、心配してくれて。」
「本当に大丈夫?先生呼ぼうか?」
「ううん、大丈夫。気にしないで…!」
だんだん症状も落ち着いてきた。教室に戻って、何事もなかったみたいに過ごしていた。
「お前ってさ、施設暮らしなんだろ?」
隣の席の|神谷亜月《かんやあづき》くんが話しかけてきた。
「え、うん。そうだけど…なんで?」
「施設とかさ、なんか自由にできなそう」
「苦しくないよ笑 施設暮らし。寒いしお腹空くし障害も出て苦しい。でも辛いって思う時なんてないからね」
「障害?どういうこと?」
「あー…たまにパニック障害でるから症状が出たら無視してくれるとありがたい。」
亜月くんが不思議そうな顔をして話しかけてくる。
「……へぇ。つか、昨日全然寝れなかったわ。」
「私も。寝ても悪夢障害で寝れない。眠いんだけどね~笑笑」
「お前…大丈夫か?」
「全然大丈夫だよ!ていうか亜月くん、ほんとにかっこいいね!」
「え?あ。ありがとう。」
なんて嘘。大丈夫なんかじゃない。あーあ、誰にも知られず、消えたいな___
今回うまく書けたかな(´;ω;`)ウッ…
自信ないよ~!!
次も頑張ります!
自由に生きたい②
「|覇亞《はつ》。」
「あっ。|兎羽《とわ》!どうしたの?」
「今日、大事な話があるんだ。」
「え、うん。分かった。」
どうしよう、別れよう、とか、かな…
--- ~帰り道~ ---
「それで、大事な話って?」
「覇亞、過去に何があったの?」
「…どうしてそんなこと聞くの?」
「覇亞が、辛そうに見えるから。」
「え、大丈夫だって!私は辛くない…」
「嘘つかないで。」
兎羽が今まで見たことがないような真面目な顔をした。
「そう、なのかな?わからなくて…」
「わか、らない?」
「うん。でも…過去のことも、自分も…考えると、辛い。消えたいって思っちゃう。」
「覇亞は、よく頑張ってるよ。」
「頑張ってなんかないよ、ただ、思ったまま行動してるだけ。」
「でも、覇亞は頑張ってるの。それで、過去に何があったの?」
「私、生まれつき身体が弱くて、何回も病気にかかってたんだよね。それで、金をかけさせるな!って言われて怒られちゃったんだ…。暴力も振るわれて、この包帯の下も後遺症だらけ。左目も…潰されちゃったの。今は義眼。」
「なんでそんなこと言わなかったんだ!気づけなかった僕も…ダメダメじゃないか…。」
「そんなこと思わないで。」
そう言うと、なんだかくらっとしてきて、またパニック症状が出てきてしまった。
「え、あ。ゆっくり息吸って、。落ち着くまでいるから。」
あたたかかった。嬉しかった。少し、気が楽になった気がした。
「落ち着いた。ありがとう。」
「ううん。施設は、大丈夫なの?」
「辛いというより…自由じゃない、かな。」
「うち、くる?」
「え?いいの、かな。」
「おいでおいで!施設には連絡すれば大丈夫でしょ。」
「ありがとう、!ほんとに…ありがとう!」
「じゃーあ。たくさん話したことだし、クレープ食べに行かない?奢り奢り」
「いいね!久しぶりに甘いもの食べれるよ~!」
その日は本当に幸せで、自由に生きることができた。
(これが、当たり前だったらよかったのにな。)
きっと明日にはまた施設に戻らないといけない。幸せな時間はすぐに過ぎちゃう。
◆◆◆
「覇亞~~!」
「あ、|心花《みはな》。久しぶり。」
「施設…嫌じゃない?正直に言って!」
「急だなぁ…。えっと、施設は…自由にできないかな…」
「ってことは…嫌だってことで大丈夫?」
「うーん…嫌に近い感情かな。」
「じゃあさ!もう覇亞も高校生なんだから、寮とかどう?」
「寮…?」
「うん!南桜川高校にあるんだよ!きっと、覇亞には辛いことがあるんでしょ?」
「え?なんで…」
心花が少しむっとした顔で言った。
「そんなのわかるよ。何年の付き合いだと思ってるの?」
「そっか…。」
「私、なんでも協力するから!寮、少し考えてみてね。」
「わかった。」
(覇亞、絶対に…助けてあげるから)
自由に生きたい③
(寮…か。自由に生きれるし、いいのかもしれない。)
「ねえ、|亜月《あづき》くん。」
「何?」
「このクラスにさ、寮の人とかっているのかな?」
「寮の人か…。あ。|夜高《よだか》とか?|影野夜高《かげのよだか》。」
「影野くんって…あの隅っこに座ってる?」
「うん。悪い奴じゃないよ。」
「わかった。ありがとう。」
寮のことを聞くために、影野くんの方へと向かった。
「影野くん。」
「はいっ!?えーと確か…柊さん?で、でしたっけ…すみません、あまり覚えるのは得意じゃなくて…」
「うん。私は、|柊覇亞《ひいらぎはつ》。急にごめんね。」
「あ、!な、何か用があって来たのでは?ど、どうしました?」
「えっと、影野くんって…寮に住んでるんだよね?」
「え?ま、まあそうですけど…」
「私、寮考えてるんだけどなんか情報あるかなー?って思って。」
「なるほど…。基本的には自由ですよ。あっ、でも異性の部屋に入らないとか、ペットはダメとか…そういうのは、ありますね。」
「寮の費用は…親とかに払ってもらってる?」
「そ、そうですね。少しは…でも僕も、バイトで稼いだお金で少し払ってますよ」
大変な生活になるかもしれないが、少しだけ希望の光が見えた気がした。
「ありがとう、影野くん。また何かあったらよろしくね!」
「は、はい!」
その日は寮のことばかり考えていた。
「おーい覇亞!覇亞ってば!」
「あっ、ごめん!考え事してた…。」
|兎羽《とわ》が話しかけてきた。
「今日、なんかぼーっとしてるけど大丈夫?」
「えっと…|心花《みはな》から提案されたんだ。」
「提案…?」
「施設暮らしが辛いなら寮考えてみたら?って。今、寮に住んでる人にも色々聞いてみたんだ。」
「寮か…確かにいいかもしれないね…。今日、言ってみるの?施設の人に。」
「うん。怖いけど…頑張る。」
その日、心花と兎羽からの応援を受けて施設の人に言ってみた。
「柊さんが…寮?」
「お願いします!」
「時間は掛かるかもしれないよ?」
「掛かってもいいです!」
「そんなに…この施設が嫌だった?」
「自由に…生きたいんです。気楽でいられる場所にいたい。だから…。」
「わかったわ。話してみる。」
「えっ!ありがとうございます!」
月日は流れ、4月。私は高校2年生になった。
「は~つっ!」
「あっ!兎羽!久しぶりだね!!」
「覇亞、包帯取ったんだね。」
「うん。後遺症もだいぶよくなったしね。今日から寮か~…。」
始業式である今日、この日から私は寮で生活することになった。バイトは心花と一緒のカフェで働くことにした。パニック障害も前よりも落ち着いていた。
「あ、覇亞。久しぶり。」
「亜月くん!久しぶり!」
「てかお前…彼氏、いたんだな…。」
「あれ?言ってなかったっけ?そう!私の彼氏、兎羽くんで~す!」
消えたいって思っていた自分が嘘みたいに楽しい日常が待っていた。
これからは、いい夢を見ていきたい。
覇亞編終了です!!!!!!
今回はクラスメイト多めで書いてみました!(いや、そんなこともないか、?)
ということで、覇亞編の裏設定を書いていきます!
私が考えた設定とかが大半なので何ってんだおまえええええええって思ったことがあったらファンレターで教えてください!
まず1つ目。亜月は覇亞に「ほんとにかっこいいね!」って言われてから覇亞に惹かれていっています。だから最後に彼氏いるのか…って悲しそうだったんですよねっ!
次に2つ目。覇亞が終わりにこれからは、いい夢を見ていきたいって言ってますが、悪夢障害もだんだん落ち着いていることがわかります!体もどんどん救われてますね(^▽^)/
一応以上になります!次は瀬良編です!でも私旅行に行ってくるのでおそらく1話は4月前半ぐらいになるかな、と思います!ではありがとうございました~