クラスの太陽的存在、子旋律は実は天才作曲家。本性は深夜3時までエナドリ片手にパソコンで作曲する陰キャ。ある日誰もいない教室でまだ世に出ていない、自分と提供先のアイドルしか知らない歌を歌っていた律は……?
真夜中の天才作曲家×キラキラ猫かぶりアイドルのラブコメディ。
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
プロローグ 猫かぶりな私
新シリーズ開幕!
ゆったり更新していきます。
カチカチカチカチ……
「ここ、半音上げた方が……」
深夜3時。
カチカチカチカチ……
「うーん、何か違うよな……」
どこにでもいる女子高校生の私は、
カチカチ♪~♪♪~
「うん、いい感じだね。」
部屋で一人パソコンと向き合っていた。
私、子旋律(こより りつ)。高校二年生。
Nixというペンネームで活動している作詞、作曲家。
「よし、送信しよ。」
今できた曲を提供先のアイドルに送信する。
右手に握っていたエナジードリンクをぐっと飲み干す。
かーっ……やっぱ、エナドリ最強!!
せっかくだから、歌詞もつけちゃおうかな。
「君の光はまぶしすぎる、僕なんかは焼きついてしまう。……と」
まあ、いいだろう。
……というか……眠っ……
もういいか今日はここで寝ても。
「すー……すー……」
---
スマホの目覚まし音で起きると7時20分だった。
まあ、間に合うだろう。
結局、四時間弱しか眠ることができず、瞼は重くて開かない。
あー眠っ……だる……
今日、休もっかな……
でも、キャラ的にだめなので顔を洗おうと布団からでる。
あー、顔面、ぶっさいくだな……隈ひでぇ……
コンシーラーどこやったっけ……
制服、汚れてる。ガムテープどこ?
腹へってねぇ……まあ、グミでいいか。
グミを二三粒口にいれてエナドリで流し込み玄関にでる。
鏡の前で笑顔の練習。
「よし、かわいかわい。」
「行ってきます。」
「いってらっしゃい」なんて返ってくるはずもないのですぐに鍵を閉めて家をでる。
私の学校は別に音楽に特化したわけでもない、普通の公立校。
自宅の最寄り駅から二駅先が学校の最寄り駅。
学校の最寄り駅に電車がついたので、電車を降りる。
ここからは、どこで誰が見ていてもおかしくないので深く深呼吸をして「明るくて優しい人気者」のスイッチをいれる。
背筋がピンと伸びて、瞼がぱっちり開く。
自分でもここまでのオンオフを使い分けられるのはすごいと思う。
少し歩くと近くにオンのときの私の友達である、瀬良未来(せらみらい)がいた。
ーーよし、始める
たたたっと駆け足で未来に近づく。
手が届く距離まで近づき、未来の肩をとん、と叩く。
「みーらいっ!!おっはよ!!」
「りっちゃーん、おはよ~今日も可愛いね~」
「ふふっそうでしょ?てかさ、未来、今日部活?」
「うん、今日は美術部の活動日だけど……どうかした?」
「いやーカラオケでも行きたいなと思って。部活ない日にまた行こうな。」
「うん。またさそってね。」
「オッケー、美術部がんば!!」
「うん。ありがとう。」
そんな言葉を並べて話を盛り上げる。
ちなみに今の話のなかで私の本音は一つも入っていない。
未来が部活なのは知っていたし、カラオケなんてあんながやがやしたところは大嫌い。
唯一、本音があるとすれば未来に部活頑張ってと思ったぐらいだ。
未来と他愛もない会話を続けていると学校についた。
もう、完璧にスイッチが入っているので嫌がることなく教室に入る。
すると、
「子旋さん、おはよー」「律、おっはー」「りっちゃんおはようー」「こ、子旋さん、お、おはよう」などとあいさつをしてもらう。
みんなにおはよーと返していき、自分の席に座る。
みんなに好かれていることはわかっているし、何よりそうしたのは自分だ。
そう思いながらノートのはしに新曲の歌詞を書き始めた。
新シリーズ、やっと書けました……!!
杏ちゃんとは違う、自分を最大限まで知っている子が主人公なのでごっちゃにならないようにするのが大変でした……
気に入ってもらえたらファンレターくれると嬉しいです。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!!