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目次
光の当たる場所で〜いじめられていた``オタク‘’を、俺は見捨てなかった〜
【プロローグ】
教室の片隅で、あいつはいつも一人だった。
机に広げられたラノベの表紙。
誰も話しかけない。むしろ、ヒソヒソと笑う声が周囲に広がる。
「うわ、またオタク本読んでるよ」
「キモ……」「まじ無理」
クラスの中心にいる人間たちは、あからさまに嫌悪感を示していた。
そして、俺——タカミチは、その輪の外にいる“その他大勢”だった。
いじめられているのは知ってた。でも、見て見ぬふりをしてた。
ただ、それが「ある日」を境に変わった。
彼——佐倉ユウトが、血を流して保健室に運ばれた日から。
【第1章:あいつは「異物」だった】
俺の学校、私立緋城学園は、表面上は平和だ。
都心から少し離れた進学校で、大学進学率も高く、校則は比較的ゆるい。
でも実際は、“空気を読めない奴”には冷たい。
特に、「浮いてる奴」はターゲットにされやすい。
佐倉ユウトは、完全にそのタイプだった。
黒縁メガネにボサボサの髪、猫背気味で、口数は少ない。
授業中も一人、昼休みも一人、いつもアニメやゲームのグッズを机に置いていた。
そして、クラスのボス・榊リョウは、そういう“違う奴”を見つけると、笑いものにする。
最初は些細なちょっかいだった。
ユウトの机の中にゴミを入れたり、靴を隠したり。
俺は心のどこかで「やりすぎだな」と思ってた。
でも、言えなかった。
言ったら、自分が今度は笑われる側になるって思ったから。
光の当たる場所で 2話
第2章:壊れたメガネと、泣いた背中
その日、昼休みの終わり頃だった。
俺は廊下の隅で自販機の缶コーヒーを飲んでいた。いつも通りの、なんでもない昼休み。
だったはずだ。
「おい、マジで似合ってんじゃん、そのクソメガネ!」
バキッ。
乾いた音が教室から響いてきた。すぐに笑い声が追いかけてくる。
俺は思わず立ち止まり、教室の扉の隙間から中を覗いた。
佐倉ユウトが、床に座り込んでいた。
彼のメガネは真っ二つに折れていて、片方のレンズが床に転がっている。
立っているのは、榊リョウとその取り巻きたち。
榊が片足でメガネのフレームを踏みつけて、さらに笑い声を上げた。
「なに泣きそうになってんの? お前、アニメのヒロインかよ」
「やべー、泣く泣く。あ、誰かスマホ撮れよ」
「インスタの裏垢にあげようぜ、“リアル・オタ芸人”ってタグ付けてさ」
ユウトは何も言わなかった。ただ、肩を震わせて、じっと床を見つめていた。
その背中が、なんだか小さくて、壊れそうで、俺の胸に刺さった。
そのとき、俺は一歩踏み出すか、黙って引き返すかの分かれ道に立たされていた。
そして俺は——引き返した。
自販機の前に戻って、空き缶を強く握りしめた。手の中でアルミがへしゃげる。
「……最低だな、俺」
どうして動けなかった?
正義感が足りなかった? 勇気がなかった? それとも、ただ“目立ちたくなかった”だけか?
放課後。ユウトは教室にいなかった。
机の上には教科書が開いたままで、ノートも中途半端に置かれていた。
俺はふと、あることに気づいた。
ユウトの机の上に、1枚の紙があった。
《——またやってくれたね。次はスマホ壊してあげようか?》
誰かが殴り書きしたメモ。悪意しかない文字。
俺はその紙を無意識に握りしめて、破っていた。
このままでいいわけがない。
このままじゃ、あいつは……壊れてしまう。
その夜。
俺は、スマホのメッセージアプリを開いた。
前に一度だけクラス連絡網で共有された、ユウトのIDを探し出し、メッセージを打ち込む。
---
From:タカミチ
《今日、大丈夫だったか? 俺、ちゃんと見てた。……ごめん。》
---
返事は、すぐには来なかった。
でも、その「送信」ボタンを押したとき、俺の中で何かが少しだけ変わった。
“傍観者”から、“行動する側”へ。
まだ始まったばかりだ。
でも、もう目をそらすつもりはなかった。
光の当たる場所で 3話
第3章:選んだのは「傍観者」じゃない道
翌朝、教室に入ると、空気がよどんでいた。
ユウトの席は空っぽ。誰も何も言わない。
まるで「いないこと」が当たり前かのように、クラスはいつも通りに振る舞っていた。
だけど俺の心は、違っていた。
昨夜、ユウトから返事が来た。
---
From:ユウト
《……見てたんだ。そっか。ありがと。
でも、もういいよ。俺が我慢すれば、それで済むから》
---
その文章を見たとき、胸がざわついた。
「我慢すればいい」なんて、おかしいだろ。
1限が終わったあと、俺は保健室に行った。
案の定、ユウトはベッドで丸くなっていた。
「……佐倉」
声をかけると、ユウトは一瞬、びくっと身体をこわばらせた。
それでも、ゆっくりと顔を上げた。
「……高道、くん?」
「……あのさ、昨日、ほんとごめん。俺、止められたのに、何もできなかった」
ユウトは少しだけ笑ったような顔をした。どこか、あきらめたような目だった。
「もう慣れたから。別に、誰にも期待してないし」
「でも俺は、期待されてもいい。……見てるだけ、もうやめたくてさ」
その言葉が、ちゃんと伝わったかどうかはわからない。
けどユウトはほんの少しだけ、視線を落としながら言った。
「……じゃあ、昼、一緒に飯食ってくれる?」
俺は、うなずいた。
---
昼休み、教室の一番後ろの席で、俺たちは一緒に弁当を食べた。
誰がどう見てるかなんて、どうでもよかった。
けれど——予想通り、黙ってはいないヤツらがいた。
「おーい、タカミチぃ? なんでよりによって、そいつと一緒に飯食ってんの?」
榊リョウが、ニヤニヤ笑いながら近づいてきた。
取り巻きが後ろに2人、嫌な空気を引き連れている。
俺は箸を止めずに言った。
「……俺の昼飯の相手、指図される筋合いないけど?」
教室の空気が一瞬で凍る。
誰も笑わない。けれど、全員が「え、マジか」という顔をしていた。
榊の顔が、わずかに引きつる。
「……は? なにそれ。お前、いつからそっち側の人間になったの?」
「“そっち側”とかじゃねーし。お前の言う“こっち側”がくだらなすぎて、もういいやってだけ」
「……あ?」
榊が机を蹴った。その音に、ユウトがびくっと肩を震わせる。
俺はゆっくり立ち上がった。
「やめとけ、榊。ここで何かしたら、先生にも、ネットにもバレるぞ」
俺のスマホが、ポケットにあるのをわざと見せた。
「録音中」の画面をチラ見せしただけで、榊の顔色がほんの少しだけ曇った。
「……チッ、つまんねーの」
そう吐き捨てて、榊たちは引き下がった。
けど、その背中には、これまでのような余裕はなかった。
---
昼休みのあと。ユウトがぽつりと言った。
「……ありがと。でも、あんなのに逆らったら、お前が今度はやられるかも」
「別にいい。俺、もう傍観者やめたから」
ユウトが少しだけ、目を見開いた。
そして、初めて、ちゃんと笑った。
光の当たる場所で 4話
第4章:秘密の部室と、オタクの本音
「放課後、ちょっと寄りたいとこあるんだけど、付き合ってくれる?」
昼休みが終わった後、ユウトがぽつりと言った。
その声はいつもより少しだけ明るくて、どこか照れくさそうだった。
「いいけど、どこに?」
「……漫画研究部。今は実質、俺しかいないんだけどさ。空き部屋を借りてて」
「へえ、部室とかあったんだな、あの学校に」
「一応、登録はしてるから。俺、部長なんだ」
そう言ってユウトは、小さく笑った。
---
放課後。校舎の旧棟の3階、誰も通らない奥まった廊下に、その部屋はあった。
ドアには「漫研」とだけ手書きで貼られた紙。何度も貼り直された痕があって、セロテープが黄ばんでいる。
ユウトが鍵を開けて入ると、中には意外な空間が広がっていた。
本棚にはぎっしり詰まった漫画やラノベ。
ポスターやフィギュアがきれいに並べられていて、部屋全体にユウトの“好き”が詰まっていた。
「……すげぇ、普通にプロだろ、これ」
俺が言うと、ユウトは「そうかな?」と照れたように笑った。
「ここが、俺の逃げ場だった。どんなに学校が嫌でも、ここに来れば落ち着く。
でも……逃げてばっかりだったんだよね、ずっと」
ユウトは窓際に座り、曇った外を見ながら言った。
「小学校の頃からさ、“変わってる”って言われてた。
アニメが好きだと話すと、急に距離を取られて。
中学ではもう、言わなくなった。けど、なんとなくバレるんだよ。オタクってことが」
俺は椅子に座りながら聞いていた。
たぶん、ユウトの話をちゃんと聞いてやったのは、俺が初めてだったんだろう。
「だから、漫画もアニメも、ゲームも、全部“隠すもの”になった。
でも……ホントはさ、俺、描くのが好きなんだ。ストーリー考えたり、キャラ作ったり。
“誰か”に見せたかった。でも怖くて……バカにされるのが」
そう言いながら、ユウトは机の引き出しからスケッチブックを取り出した。
俺が受け取ると、1ページ目に描かれていたのは、勇者と魔法使いの少年たち。
表情が生きていて、背景もしっかり描かれていた。なにより、ページをめくるごとに、物語があった。
「……うわ、これすげえな。まじで本気で描いてるやつじゃん。投稿とかしたことある?」
「ないよ。出したって、どうせ——」
「バカだな」
俺は言葉を遮った。
「こんなん描けるやつ、そうそういねぇよ。
てか、これ見せたら、好きだって言ってくれるやつ絶対いるって。
お前の“好き”は、恥じるもんじゃないだろ」
ユウトは、俺の顔をしばらく見ていた。
そして、ぽつりと呟いた。
「……ありがとな」
---
その帰り道。俺のスマホに新しいメッセージが届いた。
---
From:ユウト
《今日、ちゃんと話せてよかった。
俺、もうちょっとだけ、学校にいてもいいかなって思えた》
---
その瞬間、俺は思った。
“助けてやった”んじゃない。
“助けられた”んだ、俺のほうが。
光の当たる場所で 5話
第5章:拡散された動画、逆転の兆し
翌週の月曜日、朝の教室にざわめきが広がっていた。
普段はうるさいグループさえ、どこか声のトーンが低い。
俺が教室に入ると、何人かの視線が一斉に向けられた。
そして、ひそひそと会話が飛び交っている。
「マジで? 本物なの? あの動画……」
「顔、モロに映ってたじゃん」
「やばくね? これ普通に、停学とか……」
俺はすぐにピンときた。
動画——榊たちがユウトのメガネを壊し、笑いながら踏みつけていた、あの場面だ。
金曜の昼休み、俺のスマホには録画機能が起動していた。
何が起こるか、予想していたから。
でも俺は、それを拡散するつもりはなかった。あのときまでは。
*
「——このままじゃ、またやられるよ」
放課後の漫研部室。
ユウトがスケッチブックをめくりながら、ぽつりとつぶやいた。
「どれだけ絵を描いても、何を好きでも、クラスの空気は変わらない。
“おかしい”って気づいてる人も、誰も声を出さないから」
「……それって、俺のことだな」
「違うよ。高道くんは、ちゃんと向き合ってくれた。
でも——それだけじゃ足りないことも、あるんだと思う」
俺は少し考えてから、スマホを取り出した。
あの日の録画データ。
再生ボタンを押すと、榊たちの笑い声と、ユウトがメガネを拾おうとする姿が映る。
俺は言った。
「これ、出すよ」
「えっ……!」
「怖いのはわかる。でも、黙ってる方がもう怖い。
“本当に見てた人間”がいるって、証明しなきゃ」
ユウトは少しのあいだ、何も言わなかった。
やがて、力なくうなずいた。
「……ありがとう。でも、俺もやる。俺の絵も、外に出す」
「え?」
「いじめられても、“俺の好き”を否定されないって、証明したい。
自分の存在を、ちゃんと出したいんだ」
——そのときのユウトの目は、はっきりと前を見据えていた。
*
そして月曜日、事件は起きた。
動画がアップされたのは、ある匿名の生徒が運営する学園裏掲示板だった。
タイトルは《【拡散希望】緋城学園・いじめ現場の証拠》。
動画には「同級生によるいじめ」「教師による対応の遅れ」といった説明文も添えられていた。
コメント欄は瞬く間に炎上し、数時間で学校にも情報が届いた。
HRの途中で、担任の先生が顔を青くして入ってきた。
「……動画の件については、学校として事実確認を行います。
関係者は、放課後職員室まで来てください」
榊は無言だった。
普段なら「なんだよこれ、ふざけんなよ」と騒ぐはずなのに。
そのとき、クラスの何人かが——ほんの数人だったが——俺とユウトに目を向けた。
そして、軽く、うなずいた。
---
放課後。職員室から出てきた榊は、完全に力を失っていた。
そのまま、保護者が迎えに来て連れて行かれた。
数日後、学校から正式な連絡があった。
榊リョウと取り巻き2名は、停学処分。
動画の拡散元は明かされなかったが、「いじめを受けた側の勇気ある行動」に対して、校内放送でのコメントも流された。
---
そして、ユウトは一つの投稿をした。
SNSに、自作のキャラクター漫画の1ページを投稿したのだ。
【勇者じゃなくても、君を守るって決めたから。】
そんなセリフとともに、主人公の少年が剣を振るうシーンだった。
コメント欄には、少しずつ「すごい」「絵うまい」「応援してる」という言葉が並びはじめていた。
俺はスマホの画面を見ながら、笑った。
たぶんこの日が、ユウトにとって“はじめての逆転”だった。
光の当たる場所で 最終章
第6章:光の当たる場所で
榊がいなくなってから、教室は静かになった。
でも、それは「平和」になったというより、空気が変わったという方が正しい。
あいつの存在が消えたことで、クラス全体が妙に落ち着いていた。
誰もが“あれはやりすぎだった”と思っていたくせに、何も言えなかったという後ろめたさが、教室中に残っていた。
そんな中、ユウトは——堂々と教室に戻ってきた。
「おはよう」
その日、ユウトは教室のドアを開け、まっすぐ自分の席へ歩いて行った。
黒縁メガネは新調されていて、髪もすっきり切っていた。
背筋も、前より少しだけ伸びていた。
ユウトの机の中には、もうゴミなんか入っていなかった。
「……おはよう」
誰かが、そう返した。
続けて、もう一人が「おはよ」と言った。
少しずつ、確実に、ユウトのまわりに言葉が戻ってきた。
俺とユウトは相変わらず、昼休みを一緒に過ごしていた。
だけど今はもう、後ろ指をさされることはなかった。
それどころか、「この前アップしてた絵、見たよ」「絵、ガチすぎん?」と声をかけてくる生徒さえいた。
ユウトは最初、戸惑っていた。でも、慣れてくると笑顔を見せるようになった。
「ねえ、今度、漫研に来てみない? 漫画の話できる人、実は意外と多いかもよ」
そんなふうに、自分から誰かを誘えるようになったのだ。
ある放課後、俺たちはまた漫研の部室にいた。
「最近、描くのが楽しくなってきた。
前は“逃げ場所”だったけど、今は“武器”って感じ」
そう言って、ユウトは新しいスケッチブックをめくって見せてくれた。
その中には、あのときと同じキャラクターたちが、より生き生きと描かれていた。
「タカミチくんが、俺に“戦ってもいいんだ”って教えてくれたからだよ」
「戦うってほどじゃない。ただ……見て見ぬふり、もうやめただけだよ」
「でも、それが一番難しいことなんだと思う」
——たしかに、そうかもしれない。
勇気を出すって、別に誰かを殴ることじゃない。
「自分の中の怖さ」に勝つことだ。
帰り道。夕焼けが差し込む校舎の廊下に、長く影が伸びていた。
ユウトはその影を踏みながら、ふと空を見上げて言った。
「今、ちゃんと“光の当たる場所”にいる気がする」
「……俺もだよ」
いじめは、なくならないかもしれない。
でも、それに立ち向かう人間が一人でもいれば、空気は変わる。
誰かの背中を押せるのは、いつだって“傍観者をやめた人間”だ。
だから、俺はこれからも、胸を張って歩く。
誰かが隠れて泣く世界じゃなく、ちゃんと光の当たる場所で、生きられるように。
〈完〉
エピローグ:あの日、声をかけてよかった
春の匂いが風に混じっていた。
俺は、駅前のカフェに向かって歩いていた。スマホの通知には一通のメッセージが残っている。
---
From:佐倉ユウト
《大学、合格したって聞いた。会える? ちょっと話したいことある》
---
あれから3年。
俺たちはそれぞれの道を歩いていた。
ユウトは美術系の高校に進学し、漫画・イラストの道を本格的に目指し始めた。
俺は普通の進学校で受験勉強に追われながらも、たまに連絡を取り合っていた。
今日、久しぶりに会う。
カフェに入ると、角の席にユウトがいた。
黒縁メガネはもうかけていなかった。髪は整えられ、雰囲気も少し大人びて見える。
「よう、久しぶり」
「……うん、マジで久しぶり」
少しの沈黙のあと、ユウトはニコッと笑った。
「いろいろ話したいことあるけど……まず、これ見て」
そう言って、カバンから一冊の薄い本を取り出した。
表紙には、あのときの少年キャラが堂々と立っていた。背景は光の射す空。
「——初めて、自分で描いて出した同人誌。イベントで完売したんだ」
俺はページをめくった。
その絵は、昔のスケッチブックよりもずっと力強くて、感情が伝わってきた。
「すげぇな……これ、プロでもいけるだろ」
「そう言ってもらえると、ちょっと自信つくよ。
あのとき——助けてくれたこと、ずっと感謝してる。
でも最近、やっと思えるようになった。
“自分で立ち上がった”って。あのときの俺、逃げなかったからって」
俺は静かにうなずいた。
「うん。お前が立ったから、俺も動けたんだよ」
あの日、声をかけてよかった。
あの日、動画を出してよかった。
あの日、「見てるだけ」をやめて、本当によかった。
ユウトの描くキャラクターは、もう孤独じゃない。
光の中で、まっすぐに剣を構えている。
それは、まるで——あいつ自身の姿だった。
店を出ると、空は春らしいやわらかな色をしていた。
進学、夢、未来。
俺たちはもう“過去”にはいない。
これからの時間を、自分で選べる場所にいる。
光の当たる場所で、今、ちゃんと生きている。
【本当に完】
---
向日葵柚子月さん。感想、リクエストありがとうございました。向日葵柚子月さんが思ったとうりの小説になりましたか?なってれば嬉しいです。
---
この小説が、いじめに関わっている人の心に響きますように。 彩り豊かな小説を。