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目次
【意味怖シリーズ】男と公園
俺は今とある自然公園に来ている。
この公園はかなり自然が多くて、さまざまな年齢層の人が訪れる。
俺はガキの頃から、近所であり尚且つ綺麗なこの公園へよく遊びに来ていた。
最近会社でかなりストレスが溜まっていたから、ここで全部忘れようと思ってここに来たのだ。
公園の中でぶらぶらしていると、子供たちの声が近づいてくる。
正直いうと、俺は子供が苦手だ。だからあまりこっちには来ないでほしい…
そんな思いも届かず、子供たちの声がすぐそこまで来た時、
子供たちが俺を指さして大声で騒ぎだした。
ああ、せっかく会社や人間関係のストレスから解放されていたのに…
これだから子供は苦手なんだ。
---
解説
「公園の中でぶらぶらしている」は、日本語として少し歪な気もする。
正しくは「公園の中をぶらぶらしている」ではないか?
では、なぜ子供たちは彼を見て騒いでいたのか。
そういえば「会社でかなりストレスが溜まっていてここで全部忘れようと思った」と彼は言っていた…
もしかしたら彼は、会社や人間関係のストレスに耐えきれず、
思い出の公園で、首を吊ってぶらぶらしていたのかもしれない…
こんにちは!「読書が好き🍵」です!
今回から「意味怖シリーズ」を始めることにしました!
さて、いかがでしたでしょうか。
正直かなりいい出来なのでは!?と自負しております(調子のんな)
修正すべき点やアドバイスがあれば書いていただけると、主が泣いて喜びます。
それではまたどこかで会いましょう!
【意味怖シリーズ】監視カメラ
俺はストーカー被害に遭っている。
最初は「愛してるよ」と書かれた手紙がポストに入れられていて、
「あれ、隣の家と間違えたのかな?」などと軽く思っていた。
しかし、数週間前から家のポストに髪と手紙が入った封筒が入っていたり、
俺が映った写真がドアに貼られていたり、玄関口に小動物の遺体が置いていたり、
かなり露骨になっていた。
そしてここ最近、ついに家の中にまで被害が及ぶようになった。
寝室に「なんで振り向いてくれないの」「私はこんなにあなたを愛しているのに」
などと綴られた手紙が大量においてあったり、異臭がする人形が風呂に沈められて
いたり、正直気持ちが悪く、一刻も早く犯人を特定して警察に突き出したかった。
そして昨日、ついに「呪ってやる」と殴り書きされた手紙が届いた。
俺は恐怖に震え、思わず友人に相談した。すると監視カメラを勧められた。
だから俺は、監視カメラを使ってみることにした。
俺は日中は仕事でどうしても夜まで家を空けなければいけないが、
監視カメラなら24時間家を見張っていてくれる。
これで少しでも犯人が映り込めば、真っ先に警察に通報してやる。
今日はかなり遅くなってしまった。
時刻は夜11時30分。正直今すぐにでも寝たいところだが、
監視カメラの映像も気になるところだ。それだけ確認してから寝よう。
被害に遭うのは圧倒的に寝室が多いため、寝室にカメラを置いておいた。
俺の寝室は入って奥右側にベッドがあり、反対側に大きめのクローゼットがある。
手前右側には机があり、花瓶には俺が差した百合がゆれている。
俺は花瓶の裏に隠しておいたカメラを手に取り、そのままベッドに転がる。
そしてカメラの録画機能を止め、日中の映像を確認し始めた。
もう画面の中は夜になった。ここまでは変化なしだ。
俺は眠さを紛らわすために大きく背伸びをした。
机の花瓶が目に入る。
と、その時、俺は気付いた。
俺が生けていたのは白百合のはずだ。なのに。
--- `なぜあの花瓶には黒百合が生けてあるんだ` ---
その時、画面の中で音がした。俺はそちらに目を落とす。
その時の時刻は11時26分。その画面には長い髪をおろした女が映り込んでいた。
手には、鋭く磨かれたナイフが握られていた。
女は花瓶に近づき、白百合を投げ捨てて黒百合を生けた。
そしてカメラに向かって二チャリと微笑んだ後、俺に囁いた。
--- `「そこから動かないでね。」` ---
そして女はそのままクローゼットに入っていった。
その直後にまたドアを開ける音がして、俺がカメラを掴んで映像は終わった。
俺は体を起こし、震えながらクローゼットに目を向けた。
その瞬間、カメラの電源が落ち、部屋は闇の中に落ちた。
解説
映像の最後、女はクローゼットに入ったが、そこから男が帰ってくるまでの
時間とはほとんど差がない。つまり、部屋から出る時間などないのだ。
最後に男が見たクローゼット、その中にはまだあの女がいる。
そして女はナイフを持っている。
男は、朝を無事に迎えられたのだろうか…
そういえば、黒百合には「復讐」「呪い」などの花言葉がある。
女は、いつまでも自分に好意を抱かない男に復讐をするのだろうか…
真相は、あの部屋のように闇に飲まれている。
こんにちは!「読書が好き🍵」です!
今作は「意味怖シリーズ」第二弾となります!
今回の話はややベタでしたね…しかし細かく説明したりオリジナル要素を入れる等、
私なりにアレンジを加えているつもりです!
もしアドバイス等があれば、言っていただけると嬉しいです!
それではまたどこかで会いましょう!
【意味怖シリーズ】ハムスター
直球に言うと、私は全くモテない。
男性運や容姿に見舞われない私には、恋人なんて無縁の存在だった。
その上私は早くに親を亡くしているため、実家にも人影はない。
だからと言ってずっと一人暮らしだと生き物の温もりが足りなくなってくる。
だから私は5匹のハムスターを飼うことにした。
全員目がクリクリしていて、とても可愛かった。
家に来た時こそ怯えていたが、しばらく経つとすっかり慣れたのか、
回し車で遊んだり、仲間と戯れたりしている。
とても愛らしくて、毎日の世話が楽しくて仕方がなかった。
しかしある日、5日間の出張が入ってしまった。
かなり大事な仕事の上、周りに頼れる人もいないため、
お皿にご飯を山盛り入れて家を出た。
出張から帰ってきて、私は真っ先にハムスターたちの様子をみた。すると、
ハムスターが1匹いなくなっていた。
脱走の形跡はない。出張前にケージを開けた覚えもない。
ああ、私の管理不足のせいで…一体どこへ行ってしまったんだ…
幸いにも、他の4匹は餓死することもなく元気だ。
あの子のためにも、この子達はしっかり育てないと…
解説
出張中に不運にも姿を眩ませた一匹のハムスター。一体どこへ消えたのか…
ところで、ハムスターが絶食して生きていられるのは、たったの2日程度だそうだ。
いくら山盛りに入れたとしても、5匹で5日は持たないだろう。
そういえば、ハムスターには共食いの性質があるそうだ。
…ここまでいえば気付いた人も多いだろう。
そう、消えたハムスターはずっと檻の中にいる。
彼らの寝床の奥にある骨に、早く気づけるといいが…
こんにちは!「読書が好き🍵」です!
意味怖シリーズ第三弾となりました!
さて、今回はいかがだったでしょうか。
実は今回の話、とある掲示板の方に教えていただいた話なんです!
とても面白いですよね!これぞ「綺麗な花には棘がある」ですね!
普段は可愛らしい見た目だからこそ、その反抗に気付けない…
考えたら怖くないですか…?
今回教えてくださった方、ありがとうございます!
皆様からもアドバイス等があれば、是非教えてくださいね!
それではまたどこかで会いましょう!