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目次
君に初めて嘘をついたのは、最初で最後の終わり。
♡
私はみんなに嫌われている、
当たり前だ。
いつも不機嫌で 冷たくて 自分勝手で
わがままで 無視するし 嘘つきだから
---
でも、中学2年生の初めに会った
君だけは違った。
明るくて私にも優しかった
そんな君に私は嘘をついたことはなかった、
---
〜4年後〜
「もうすぐ卒業だね〜!」
「うん」
「もう〜相変わらずテンション低いなー!」
「テンション高いだけでしょ」
「いやいや、私は通常だよ!」
「でも私達大人になっても
ず〜っと一緒にいようね!約束だよ!」
「うん約束」
---
君と大人になってもずっと
一緒だと私も思ってた
だけど数日後私は
病院で心臓病と言われ
『卒業まで寿命はもたないでしょう』
と言われた。
その時
君との約束が果たせないのが悲しかった
それでも君を悲しめたくなかった
---
「おはよ!課題やった〜?」
「・・・」
「ちょっと〜何で無視するのさ〜
なんかあった?」
「はぁ、もう喋りかけないで顔も見たくない」
「え、なんで?待って謝るから!」
「喋りかけんなって言ってんじゃん」
「、、、、、ごめんね。」
---
これが君との最後の会話だった
君からの最後の言葉は『ごめんね。』だった。
♡
神社
♡
24年ぶりだろうか___、
久しぶり神社に行った
山の川の音に包まれている私
空を見上げれば
絵の具で作ったような色の青紫が
空一面に広がっていた
少し歩けば
鳥居が見えてきた
ここの神社は、古いけど自然が
綺麗で良い香りがする
でもここは田舎の山奥にあるから
みんな知らない
だから学生時代はよくあの人と
ここの神社に来て遊んでいたのを
思い出す
だからここは好きじゃない__、
大好きだった彼が最後に
別れを告げた場所だから____。
♡
自分勝手
♡
勝手に振って、勝手に恋しくなって、
勝手に嫉妬して、勝手に病んで、勝手に泣いて、
---
彼の目の先にいるのは
私じゃないって分かっているのに。
自分から勝手に振って、また好きになって、
私はなんでこんな自分勝手なんだろう?
♡
シンデレラの落としもの。
♡
虐められるのは慣れていた、
でも嫌だった。
---
そんな毎日にも呆れながらも学校に行く。
学校が終わっても、
また明日が始まると考えると苦痛だった。
なんて考えて下駄箱に行き、上履きを脱ぐと、
片方の靴が無かった。
---
その時、後ろから何かが落ちた。
それは階段の真ん中に落ちる私の靴だった。
---
私は、泣くのをこらえ、
下駄箱の前で固まった。
中に靴を取りに戻ると
負けを認めてしまうようで嫌だった。
---
すると、階段から足音が聞こえてきて
急いで靴を取りに行こうとした時、
目の前の階段に立つ美青年は、
私の靴を手にとり、言った。
---
「シンデレラの落とし物だよ。」
彼はいつだって私にも優しい人だった。
♡