ある日、武装探偵社に1人の女の子が入社。
その子はあらゆる経歴が不明で、能力を持っているのか、何の為に入社したのか、どこから来たのかさえもわからなかった。
ところが、社員の1人である中島敦は、ひょんなことから彼女の日記を拾ってしまい、彼女に起きた悲劇、そして能力の秘密を知ってしまい・・・。
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目次
 
    
        少女の秘密
        
            この物語はクロスオーバーです。
主が大好きなゲームのキャラを惜しげもなく登場させてます。
最初は出てきませんが、途中からバンバン増えます。
ゲームを知らなくても楽しめますが、詳しく知りたいという人は、花鳥風月の日記『ハマりすぎてやばい』を見ていただくと、ゲーム作品がわかると思います。
以上のことを踏まえて、読んでいただけると幸いです。
        
        
        ある夏の日のこと。
ヨコハマ武装探偵社に、1人の女の子がやってきた。
彼女の名は|神月凛《こうづきりん》。年齢は17歳。
異能を持っているのは確かだが、どんな能力かはわからない。
入社理由も、どこ出身なのかもわからない、不思議な子だった。
凛は戦闘が苦手だった。
前線に立って戦うこともなく、能力を使おうともしない。
ただし機械関係にはめっぽう強く、花袋が対処できないエラーやコンピュータウイルスも、あっという間に処理してしまう。そして探偵社メンバーとの関わりも少なく、最小限でしかなかった。
そのため、誰も彼女の素性を知ることができなかった。あの乱歩でさえも、わからないのだから____。
凛がやってきて数日後。
敦「ん?これ・・・何だろう?手帳かな?」
敦は両手に収まるくらいの本が落ちているのを見つけた。本にはマグネット式の蓋があり、閉じたカバーを留められるようになっていた。
敦「名前は・・・裏に書いてある!神月・・・凛?これ、凛ちゃんの本・・・?」
届けてあげようと拾い上げると、本の隙間から何かが落ちた。
それは、凛が映った写真だった。今まで見せたこともないような笑顔で笑っている。後ろに祖父らしき老人が、手前に兄弟と思われる男の子と女の子が映っている。横に8人、人間には見えない何かが凛を挟むように立っている。凛の両隣には黒髪の女の子、白髪の女の子がいた。
敦「この本に挟まってたのか。戻しておかないと怒るよね・・・」
写真をもう一度挟むため、本を適当にペラっと開いた。
敦「・・・え、何・・・これ・・・⁉︎」
開いたページには、凛の字で『みんないなくなった。友達とも離れ離れになった。もう生きていたくない』とはっきり書かれていた。これは凛の日記だったのだ。
敦は思わず日記を寮に持って行き、最初から日記を読んだ。
そこには、凛が祖父や友人達と過ごした楽しい日々、そして突然起きた悲劇、逃げ出すまでの経緯が生々しく書かれていた。さっき開いたページのさらに先にも日記は書かれていて、『やっぱり死んじゃダメだと思った。死んだらおじいちゃんや弟達を助けられなくなる。二度と会えなくなる。絶対救ってみせる』という決意だけが記されていた。
敦「この写真に写ってたの、ロボットだったんだ・・・」
日記でわかったことは、凛は異世界から逃げてきた異世界人であること、祖父はライト博士というロボット工学者であること、写真にいた8人の“何か”はロボットだったこと、そして手前にいた男の子と女の子もロボットであること。
敦は身震いした。凛の秘密を知ってしまった後悔、そして勝手に日記を読んでしまったことの罪悪感からのことだった。