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目次
エスの過去 その1
「もうどーしよ…」
独り言を呟きながらいつもの通学路を歩く。
家から学校まではそう遠くないから徒歩で通学してる。…30分くらいでつく。
でも、何があってもいいようにいつも少し早めに出る。
そうして、何事もなく無事に学校につく。
「あ、おはよー!」
「おはー」
いじめとか、そういうのは何も無い。ただ、いつもの日常の繰り返し。
「そういや瑠々、昨日のあのテレビ番組見た?」
私は、ふと気になり瑠々に問いかける
「あれでしょ?最近話題のお笑いコンビが出てきたやつ!」
そこから話はどんどん広がり、気がつけば朝のHRの時間となっていた。
そして休み時間、授業、休み時間、授業、………
~昼休み~
学食で瑠々と日替わりランチを食べる
瑠々「ねぇ、異世界があるとしたる行きたい?…転生、してさ」
瑠々は突然私に言った。
「まぁ、行きたいよ。だって人以外にも色々な種族がいるじゃないか!魔法だって使いたいし…」
瑠々「それに!転生といえば、最強とかだよねー!」
「最強じゃなかった…と思いきや最強だったみたいな!」
2人で異世界トークを楽しむ。しかし、時間はあっという間にすぎる。
「あ、時間やば…」
瑠々「教室戻ろっか!」
~放課後~
放課後は、いつも一人で帰る。よく話す友達は瑠々しかいないし、その瑠々との帰り道は反対
だから
「…まぁ、明日また会えるしいっか。」
そうして、歩くスピードを少し早める。
向かいから猛スピードで走ってくる車に気付かずに。
「___えっ?」
鈍い音と共に視界が暗転する。
ふと、目を覚ますと…地面がすぐ近くにあり、ぼやけてよくみえないが赤い液体が少しずつ地面を這う。
立ち上がらないと、と思ったが、体が思うように動かない。
なんなら意識が遠のいていく。
(せめて最後に瑠々に挨拶くらいしたいな…)
そして、ゆっくりと目を閉じた。
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パチッ
「…ん?えっと…ここは、?」
ぼんやりしたまま目を覚ます。まだぼやけてよく見えないが…1面緑だ
「……えっ、ここ…」
視界がようやく使い物になってきて、目を凝らす
そして、そこにあったのは木、木、木、木、木、🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳🌳…
「エ?」
「あっ、ここ異世界っすか。あーなるほど」
「いやなるほどじゃねぇだろ自分」
1人でボケてひとりで突っ込む。
…しんだのはちょっとあれだけど、でも…異世界かぁ、
正直少し太ってるから…ダイエットしてから異世界を楽しみますか!!
「よーし!ずっとぼけっとしててもしょうがないし、まずはこの森を探索しよう!」
そして、1歩踏み出す。
「あ、れ……」
それと同時に、またもや急に頭が痛くなり、倒れ込む。
意識を失いそうになる瞬間、見えたのは
森には合わない白い服を着たものたちがいたということ。
終わる気がしない(がんばる)
エスの過去 その2
私「ん、、…?」
__モブが出てくるので私となってますが本名ちゃいますご了承ください()__
目が覚めると、緑がない場所だった。
白くて、なにやら何かの施設のように見える。
よく見ると、透明なガラスのようなものがあって自由に歩けるスペースは限りなく少なかった。
そして、何故ここにいるのか分からない…と思っていたのは私だけではなかったようだ。何故ならば、句切られてはいるが他にも同じ状況だと思われる子供がいる。
そして、異世界だと言うこともあるからか、ヒトは勿論、ケモノ…リザードマン…などなど、まだ沢山いる。
それと、少し気になることがある。
みんな、小太りだということ。
(…なんかやだな…)
(分かってるよ、太ってることはもう分かってるけど…!でもやだ!!( ᐪ꒳ᐪ ))
ガチャ
誰かが部屋に入ってくる。
?「お、起きたか。」
白い制服を着た人だ。
顔はマスクで覆われていて見えない。
?「どうしてここに連れてくられたか教えて欲しい人は…ほぼ全員だと思うし言うね。えと、」
?「実験目的だね。」
私「じっ、…けん…」
(つまり、人体実験ってこと…?え、?)
「何それ、!嫌よ!どうしてそんなことされないといけないのよ?!」
1人の子供が問いかける。
?「んーと。僕の野望の為…だね?」
野望…?
?「まぁまぁ、痛いだろうけど耐えきれたらかなりいいと思うよ!__ニコニコ__」
(痛いのかよ!)
「痛いのは嫌ッ!!」
突然、1人のケモノの子供が爪をたてて引っ掻く攻撃をかました。
しかし、避けるどころかそのまま受けたがなんにも痛がる様子など何も無い。__自分だったら泣き叫んでますわ__
?「はは…そんなに実験が楽しみ?わかったよ。どんな感じにやるのかやってみようか。」
と言うと、先程攻撃してきた子を掴み、よく見る透明なケースの中へと入れられた。
「な、何これ…」
?「…さぁ、みんなもよく見てね?」
すると、ケースの中に突然白い粉が噴射される。
?「まずは体の内側を耐えれるように慣らしてもらいます。その為にこの粉末を体の中へ入れます。しかし、チューブ等で強制的に入れるのことは出来ないのでこうして自然と入ってもらいます。」
(それだけなら痛くなさそうだけど…)
?「_しかし、だいたいここで失敗します。」
「な、何…かッ、身体中が痒くなってきて…ッ、」
段々と様子がおかしくなってくる。
「痒い痒い痒い痒い゛がゆ゙い゛ゔぁ゙ぁ゙ァ゙ァ゛ッ゙ッ゙!!」
かいたところから血が出る。さらに強くかくからか、血が吹きでる。目や口、鼻、耳…穴という穴から血がふきでる。また、皮膚が弱くなっていってるのか、かいてないと思う場所からも血が出る。
「うッ…お゙えェ゙ッ゙…」
その光景に、耐えきれず体調が悪くなった子、嘔吐した子もいた。
私は、ただその光景をぼーっと眺めていた。
--- “私もこうなるのかもしれない。” ---
そう思ってた。
?「あら…失敗ですね…失敗するとこのように慣らすそこの地点で耐えきれず、体が熔けます。しかし、この段階をせず一気に本番へ行くと、成功率はゼロに近いので絶対にやらなければいけないのです。」
?「では、皆さんもやりますよ。__ニコニコ__」
さっきも見た笑顔だが、こうして見ると狂気の笑顔にしか見えなくなっていた。
---
1人ずつやるのかと思っていたが、みんな一気に行うらしい。
…恐怖で失神してしまいそうになる。
?「では、やりますね。」
そして、みんな同時にケースの中に粉末が噴射される。
その粉末は、少し冷たくてあまり好きではない香りがする。
__「か、痒いよぉ…」__
早くも症状が出た子がいる。
__「いやァ゙ァッ゙!」__
__「なんで、ごんな゙…」__
__「がゆ゙い゙ぃ゙ィ゙ィ゙」__
ケース越しで声はそこそこ遮断されてるものの、四方八方から断末魔が聞こえるから気が狂いそうになる。
私「う…ぅぅ…」
聞こえる断末魔が、よく嫌なほど頭に残る。
どうして私はこんな目にあっているのだろうか?
どうしてこんなこと、|異世界《ここ》でもこんな理不尽なことになるのか?
私「…………?」
数分はたった。しかし、痛みどころか、痒みひとつすらない。周りをみると、私以外のケースの中が赤く染っているが、みんな死んではいなくて、瀕死状態の子や、少しだけ症状が出た子…中には目にだけ症状が出たのか、目がない子もいる。
…なんの症状が無かったのは私だけだった。
?「皆さん、これでまずはいったん終了___?!」
私を見た瞬間、ぴたりと視線が私を射るかのように見る。
?「おぉ……おおおおぉぉ!素晴らしい!素晴らしすぎる!!生き残るだけでも難しいと言うのに…!まさか!!無傷が居るとは!!!これは期待できる…!!!!!」
とても、喜んでいる。暑苦しいほど。
(こんなことで喜ばれても何も嬉しくない…)
?「…おっと!申し訳ない。つい嬉しくてね…フフ。」
そして、ケースの蓋が開く。
私は急いでそこから出る。
?「ほぉ…無傷な上に動ける…これは期待が大きすぎるな…!」
私達は運ばれて別の部屋へと運ばれた。
---
in ???
?「皆さん、少し準備があるのでゆっくり休んでてください。」
そう言うと、せかせかと、歩いて…
「あの。あんた、名くらい言ったらどう?」
1人の子供がそう言うと、立ち止まる。
?「確かにそうですね…でも本名を言う訳にも行かないですし…では、私が好きな英語でー」
エム「エム、とでも名乗っておきますね。では。」
そして、立ち去って言った。
…いくら、念の為と言っても治療しないのはさすがにやばいと思う。
瀕死の子とか、そのままだし…このまま死んでもおかしくない。
ここから脱出しようかと思ったけど、そうには行かない。壁がとても頑丈で非力な女の子にはどうしようもない。
私「…」
私はただ、
端っこで小さくなることしか出来なかった。
やっと2個目…大変どすなぁ(?)
エスの過去その3
私達は、一体何をされるのだろうか。
先程沢山の子達がタヒんだ。
タヒんでいなかったとしても、何らかの障害があった子は沢山いた。
私はたまたま何も無かったけど……
でも、もしかしたらこの後とても痛いことをされるのかもしれない。
エム「皆さん、お待たせ致しました!ささ、行きますよ。…反抗はしないでくださいね?」
誰も反攻せずついて行った。
皆、とても逃げたそうにしていたが……逃げたらどうなるかは誰も見てない。でも、どうなるかは予想がついていたからだ。
---
次の部屋は、先程と似た感じだが……容器が頑丈そうに見え、更には何やら機械がごちゃごちゃとついている。
エム「それにしても……まさかこんなにも沢山の子供たちが生き残るとは想像してなかったので、設備してる培養器がこのように数個しかないんですよ。なので、3回に分けて行いますね」
まずは、みんな小太り気味の人間の子、半身獣の子、エルフの子。
みんなが恐る恐る入れられる。そして、培養器?とやらはがっちりと閉められる。
エム「まずは……酸素を…」
エムがボタンを押すと、空気が入る。
(ただの酸素でもとても恐ろしく見える……)
エム「……成功することを祈りますよ。」
そして、もうひとつのボタンを押すと、黒い霧のようなものが少しだけ入る。
おかしい事に、その霧は生きてるかのように口の中へとはいる。
__「な、何っ?!」__
__「ナニカが入ってきたよ……?!」__
__「おれ……しぬのかよ……?」__
皆、慌てていた。私も、みてるだけだったけど……心臓の音がうるさい。
……でも、何も変化はなかった。数分たってもなかった。
エム「……んー、残念です。失敗ですね。」
そう呟くと培養器が開く。
皆、慌ててでる。
(失敗…なの?私みたいに何も変化なかったから成功じゃないのかな…)
次の子達も、同じようにされたが何も無かった。
そして、最後……私の他の子、2人は私と同じ人間だ。
私たちは個別の培養器に入れられて、酸素を入れられる。そして、黒い霧を入れられる。……
自ら口に入ってきた。
(怖い…けど、私も何も無いよね…)
心臓がバクバクしすぎて、なんならそっちのほうがやばい感覚……
「……?」
何だか、おかしくなってきた。
なんだろ……痛くない。まじで全く。でも、何かがおかしい……あれ、
なんか……足の感覚が無くなってきた……?
私は、足に力が入らなくなって、その場に座り込んだ。
「え……あれ…なんで……?」
立とうとしても、立てない。まるで神経が、骨が何もかも繋がってないみたいに……
エムが、こちらを興味深そうに見ている。
「何これ……」
足からどんどんと、感覚が薄れていく。このまま行ったら、顔もこうなってしまって……動かなくなった体をうまく利用されるのでは無いかと思ってしまう。
でも、予想は超えた。
「……えっ、?」
足の先にから、はらはらとなにか黒っぽい粒?のようなものが出てくる。
それは時間経過とともに増えていく。
「これって……?!」
先程、自ら口に入ってきた黒い霧に似ている。
突然、エムがかちらをガン見して少しずつ近づき……培養器を叩いた。
エム「あぁ……あああああぁぁぁぁぁ!これだよ……!私がこの何十年間も創りたかったッッッ……!最高の生命体ッッッッッッ!!!」
エムはとても興奮した様子で、足からどんどんと黒い霧になっていく私を見ている。
「え……え??」
しかし、よく見てみると霧は霧状になったり、1部だけ足になったりと繰り返してる。
段々と足の感覚も戻っていく。その調子で、腕、腹、顔までも足と同じ状態になった。
私だけが、異質だった。2人の人間の子も何も無かった。
そして、培養器が開く。その時、私の体は上手く動かせなかった。
動かそうとすると霧になって動けなかったりした。
足を踏み出して、足を地面につければ霧となって転ぶ。その瞬間、ほぼ全身が霧となる。
「……うぅ、」
エム「最高です……あなたは最高です……!!」
エムは、私にか眼中が無かった。
エム「失敗作は…では、あなた達は地下室へ。」
エムが2回軽くてを叩くと、白い服装の人達が現れ子供たちを連れていく。
m「な、なにをするのよっ、!?」
m「はなせ!」
しかしみんな連れてかれてしまった。
……私はエムと2人きりになった。
エム「体はやや不安定だが……心配は無いですね。体に慣らせばいいだけの事。」
(これ、ほぼ全身を霧にするととても苦しい……1部だけなら大丈夫だけど、ほぼ全身となると胸が締め付けられるような……)
私の体はようやく、元に戻ってきた。
そして、何とか立ち上がる。
エム「では、ゆっくりでいいので私について来てください!」
エムは嬉々として私をどこかの部屋へと案内する。
---
in ???
「えッ……」
その部屋を見た瞬間、立ち尽くしてしまった。
それは、とても大きな部屋で……ロケット何個が入るくらい、東京ドームよりも少し大きいくらい?
とにかく、とてもでかいそんな部屋の中にはナニカがいた。
それは、黒いドラゴンだった。……霧のドラゴンだった。
見ただけでわかる。私が私たちが吸ったのはそのドラゴンの1部だということを。
「わ、私……将来ああなるの……ッ?」
考えただけで震えが止まらない。なんなに恐ろしい怪物になるのか……?
エム「それは私にも分からない。でも、ああはなって欲しくないね……だって、アイツらは理性がないから。見たもの全てを吸収しようとするんだ。」
エム「私の目的はね。」
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黒い霧のドラゴン……名は|沌々黒霧龍《オメガブラックエアドラゴン》。鱗、目、臓器、全てが黒い霧出できているドラゴン。霧は自由に操ることが出来て、ギュッとひとつの固形として爪を作り引っ掛けたり、霧と霧との等間隔を大きくして攻撃を受けても攻撃が当たらないようにしたりできる。沌々黒霧龍ははっきり言って最強に近い生物?である。
しかし、欠点がひとつある。それは、理性がないこと。見たもの全てを吸収しようとする為、手慣らしたり出来ない。
そこでひとつ作があった。確定では無いが、この龍の霧を他の生物と融合させたらどのようになるのだろう?と。
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「ッ……」
エム「でも、それを作るのが大変でね……」
まず、言うことをきかせるために人語を話す、人語が理解できる生き物。
寿命等がまだどのようになるのか分からないため寿命が長い子供であること。又、子供であることで使う霧の量も制御できるため。
ここが大事で、やや太り気味、肥満気味がいい。普通の体型だと栄養等が足りず、体力を大量に消費する。その体力は永遠に戻ってこない。
だからって太り過ぎは上手く霧が浸透せず意味が無くなってしまう。
2度目の霧の投入は一回目よりも入りやすく、更にもっと栄養を使うため出来ない。
この条件を満たして実験を行う。
1.いきなり霧が入ると拒絶反応を起こし100%で死に至るため沌々黒霧龍の生息地の空気に触れさせたり体内に入れて慣らす。だいたいここでみんな耐えきれずにタヒぬ。
2.成功したら、外に出だして暫く安静にさせて全体に浸透するまで待つ。
3.黒い霧を入れる。ここでなんの反応もなかったら、失敗。
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エム「ここから先はまだした事ないんだ。……君が初めてだったからね。」
「何を……するの?」
恐る恐る聞く。
エム「……今から、この部屋に入ってもらう。それだけだよ。」
沌々黒霧龍が沢山ある部屋へと入れ……?
エム「大丈夫。君と沌々黒霧龍とはもう同じもんだから!」
そうして、私は入れられた。
「ひっ……」
龍達は、私をじっくりと見る。……全身黒で目がどこにあるか分からないけど大体わかる。
近づいたがそれだけであとは何も無かった。
(これは……私が沌々黒霧龍になった……完全にって事よね……)
人間ではなくなってしまった。あっさりと。
---
あのあと、私は知らない部屋に閉じ込められた。でも、牢屋みたいな部屋ではなかった。広々とした部屋、大きめのソファ、ベッド、机……他にもいろいろあった。
でも、いい気分ではなかった。この後どんな事をされるのか想像つかなかったから。
ソファの端っこで小さく座っていたが……ずっと不安と緊張、いつ酷い目にあうのか分からない状態だったから、少し気を抜いて眠くなってしまった。
(これ……このまま寝たら、絶対まず__い……の、に…………)__
そのまま眠ってしまった。