有名作品の夢小説・二次創作
短編カフェ内の作品の二次創作
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目次
桃色の鳥
参加させていただきます
こちら、ハイキューの日向翔陽の夢小説となります
永遠に女主人公目線です
ざっと内容を言えば、主人公の一目惚れの話です
大きな茶色の目、ふわふわとしたオレンジの髪。小柄だけど、ものすごい跳躍力を持ってる男の子。
...日向翔陽。彼は“小さな巨人を彷彿”とさせる。
昔から、バレーボールが好きで、大会を見たり自分でやってみたりしていた。その好きをつき貫く内に自然と“小さな巨人”がいたという鳥野高校へ入学していた。
そこで出会った。出会ったと言ってもただ、練習を見ただけだった。
けど、私が彼に惹かれたのは言うまでもない。
---
ボールの振動が床に響く。男子の声が飛び交う。やがて、どこからか大きく何かが跳ねる音がして、誰かの声援が聞こえる。
私はその音に釣られるようにして、体育館へ足を運ぶ。
ガヤガヤと賑やかな声に目を向ければ、複数の男子生徒たちによる部活の風景がある。
皆、休憩中なのか友人と話をしたり、次の相手との作戦会議だったり十人十色に時間を過ごす中、大きな茶色の瞳にふわふわとしたオレンジの髪の少年と目があった。
日向翔陽だった。彼は私を数秒じっと見つめたかと思うと、すぐに微笑んで手を振った。
私も手を振り替えそうとした時、練習を再開する笛の音が鳴った。
また、ボールの振動が響く。でも、今度は黒髪の男の子が日向翔陽に何か合図したかと思うと、高く跳んだボールより少し遅れて彼も大きく跳んだ。
あの小柄な身体では想像できないくらいとてつもないジャンプだった。そして、彼の手がボールに触れて、相手側に風を切るようにしてボールが床に叩きつけられた。
...“小さな巨人”。
彼のその姿を見て、瞬時を重ねたある選手の姿。
「...カッコいい」
私は一度、そう呟いた。
試合はやがて終わり、彼は片手でボールを持とうとして、落とした。
「あーっ!!!」と声を出して、ころころと転がるボールを追う。それは私の方向へ。
彼がそのボールを拾う前に私はそのボールを拾った。
「はい」、と差し出すと彼は太陽みたいに明るく笑って「ありがとう」と言った。
その笑顔が今も脳裏に焼きついて離れない。ずっと考えていると心が暖かくなってぽかぽかする。
そこで自覚した。
--- 私は、彼に一目惚れをしてしまったのだ。 ---
私を仲間と呼んでくれますか
リクエストがあったので、それの消化です
【主人公】
⚪︎明るく元気な女の子
⚪︎照れ屋で褒められるのが苦手。褒められると真っ赤になりそっぽをむく
⚪︎すごく顔が整っており、可愛い系の美人。
⚪︎自分の家柄が嫌で家を飛び出た。
事前に主人公指定がありましたが、そこそこ情報を拾ってうまく読み手に当てはめれたらなと考えております。
ワンピース、ルフィの夢小説です。大変失礼ですが、にわかですのでご了承下さい
「海賊王に、おれはなりたいッ!」
フーシャ村にそんな声が木霊した。歳は8歳くらいの男の子はそう言って、元気に笑ってみせた。
モンキー・D・ルフィ...後に〖麦わらのルフィ〗と異名つく男である。
私...#主人公#はその男の子の擦り傷を手当てしながら、話す。
「海賊王なんて、どうしてなりたいの?」
「.........ええっと.........」
「...いいね、その夢。ガープさんは怒るだろうけれど...私は素敵だと思う」
「ほんとか!?#主人公#!!だったら、#主人公#...」
その言葉が途切れる。ふと、ルフィの視線が私の上にいく。振りかえれば、コワモテだがガタイの良い老人の姿がある。
「じっ、じいちゃん...」
ルフィにしては珍しく怖じけついた声色で彼は私の背中の後ろに隠れた。
その老人はこちらに一瞥くれると、ゆっくりと私の背中の後ろに手を伸ばして、ルフィを掴んだ。
その瞬間、ぐんと彼の体を持ち上げてそのままひきづっていった。無論、彼も暴れたり叫んだりしているがお構い無しである。
私は少し羨ましいといつも思う。暴力はいささかどうかとは思うが、怒ってくれるのは愛されているからこそなのではないかと思う。ただ、何にしろ家柄を嫌がって出てきた身としては無い物ねだりだ。
---
「ルフィが...麦わらの一味がまたやったって!」
そんな声が酒場に響く。その声は興奮げに話す村民からだ。
ルフィが海賊になって、それから色々と動き始めた。王下七武海が倒されたとか、大監獄から脱走したとか、舞い込んでくるルフィの成功。皆、嬉しそうに彼の成功、あがっていく賞金額について情報を掴んでは思い出話をするのが好きだった。
「懸賞金、30億ベリーだって!」
「ええ?4億ベリーじゃなかったかい?」
「最新の情報、見たかよ!?」
「四皇も倒したらしいぞ!」
皆、口々にルフィが、ルフィがと言う。それを聞いて無事を確認して安堵する自分がいる。
「おい、聞いてくれよ!ルフィが...」
「帰ってくるって!!」
それを聞いて、皆が目の玉を飛び出すほど驚いたのは言うまでもない。
嘘だろう、とかどこかの商人のデマでも拾ってきたのでは、とか言うものの彼はやってきた。
モンキー・D・ルフィは、帰ってきた。
---
すらっとした背格好、ボロボロになったが大切にされたことがよく分かる麦わら帽子、昔と変わらない元気いっぱいの笑顔。
確かにそこに彼はいた。
「#主人公#!」
彼は目を輝かせて私に駆け寄る。後ろには仲間と思わしき鹿のような子や橙色の髪の綺麗な女性、変わった眉の金髪男性、様々な人がいる。
ルフィは私の手を掴んで、あの時の言葉の続きを言う。顔が赤くなるのを感じる。
「#主人公#、仲間になってくれ!」
それが|仲間《なかま》から、|仲間《こいびと》になるのはそう遠くない話。
嘘吐きの遺却
リクエストのものです
バッドエンドの星のカービィ小説とのことですが、カービィが可哀想(個人の意見)なのでバッドエンド気味(モヤモヤ)です
星のカービィwiiデラックスのネタバレを含みます
時間軸はアナザーディメンションのエンド後
詳細は全キャラクターがアナザーディメンション後→マホロアエピローグ後→(カービィハンターズ後)→マホロアランド(今ここ)
つまり、マホロアが消滅?直後のマホロアエピローグからカービィハンターズの店主から何らかの方法でマホロアランドにてプププランドへ戻ってきたということです(星のカービィWiiリメイクのマホロアランドをどうにか本編のマホロアと同一にしたいだけ)
永遠にカービィ視点。カービィの一人称等を『自分』
特徴的な青と白のファンシーな洋服、茶黒い肌に細く丸い黄色の瞳、小さいが空中に浮いている身体。それが背後のお城の大きさと相まって、酷く小さく見える。
この|彼《マホロア》は、誰なのだろう。そればかりカービィはとても大きなロリポップを持ちながら考えていた。
自分がスフィアを集めていても、自分がマスタークラウンによって|彼《マホロア》と闘っていてもここにいた。まるで、始めからそこにいたような雰囲気を纏っているが、そんなわけがないのだ。
しかし、カービィは一つ気づいたことがある。
この|彼《マホロア》は自分が以前、闘った|彼《マホロア》であって、別れた後の|彼《マホロア》なのではないか、と。
バンダナワドルディやデデデ大王、メタナイトは自分たちも闘ったくせに何も疑問に思わない。
それどころか、|彼《マホロア》が用意したアトラクションを楽しんでいる。
それがとても、悲しくて、切なくて、心苦しい。
始めて会った時、この倒したはずの|彼《マホロア》は平然とした顔で自分へ近づいて、挨拶をした。マホロアランドの支配人としての挨拶だとしても、それが「はじめまして」や「久しぶり」で片づいて良いはずがない。
それなのに、|彼《マホロア》は「はじめまして」と言った。
同じ旅人だった。友達だった。そして何より、|助けるべき存在《仲間》だった。
今の今まで積み上げてきた石が崩されていくような感じがした。
「はじめまして」ではなくて、恨み言や怒りの一つでも言ってくれれば良かった。
でも、何も言わなかった。言えなかったのかもしれない。
仮に彼が|彼《マホロア》なら、あの時のことを覚えているなら、きっと素直に謝らないだろう。
でも、それでも良かった。良かったはずなのに今の|彼《マホロア》が何も言わないということが分かるのが辛かった。
それでも、あの時の苦しそうな瞳と疲れが出ている自分が貰ったリンゴの味が忘れられない。
どうか、あの時の|彼《マホロア》に戻ってほしいと願わずにはいられない。
また友達になりたいと思う。けれど、きっと|彼《マホロア》は|彼《マホロア》ではないから難しいだろう。
それがとても、悲しくて、切なくて、心苦しい。
ロリポップを一口、齧る。そして、口の中に転がす。
あの時のリンゴと同じ甘さが、口の中に広がり続けた。
悩む角には福来たる
参加です。
エセ関西弁ですし、キャラクターは一人しかいませんが、それでもよろしければ。
パソコンのディスクトップには様々な記事が映し出されている。
それがあるゲームの配信記事であるが、共通しているのはかなり難しいミステリー系列のゲームということ。
そのゲームの記事を見ながらややクリーム色に薄い緑の瞳、かなり顔の整った若い男性は頭を掻きながら、あるいはしばらく考え込んだりしながら記事のサイトから少し大きめに映されたゲームをプレイしている。そして、おもむろに手を離して〖221B〗と名札された個室の扉から出ていった。
---
「あれ、日村さん。クリアできたんですか?」
重そうな本を数冊、抱えながら黒髪の青年が先程、個室から出た人物へ話しかける。
「いや...まだだよ。結構難しいみたいで、ひとまず休憩がてらにね」
「なるほど、お疲れ様です。休憩するのは良いですけど、夏休みに入って小さい子も漫画を読みに来たりするので、ぶつかったりしないように気をつけて下さいね」
「分かってるよ。涼くんは、それをどこに持ってくんだい?」
「ああ...子供たちがそのままにした本を元の場所へ戻そうかと。読書感想文でもあるのか、難しい本を借りる子もいるみたいで」
「へぇ...夏休みの宿題ってやつだ。とりあえずその作業、無事に終わるといいね」
「ええ、日村さんもゲームの方、解けると良いですね」
涼くん、と呼ばれた青年が日村さんと言う男性に踵を返して去っていく。
それを見送って近くにあった本を手に取った。パラパラと紙の捲る音だけが辺りに響く。
暫くして、その音を止めると棚へ本を戻し、陳列された棚の森を歩き始めた。
そこから30分経って、ベストセラー小説が並べられた棚へ来た頃、後ろから何かがぶつかった感触がした。
「うわっ」
「なんやっ?」
特徴的な瞳に四つ葉のクローバーを頭に飾った背の低い小学生高学年くらいの女の子だった。
おそらく、宿題のテーマにする本でも探していたのだろう。
「わ、ほんまにすんまへん!」
「ああ、いや...こっちこそ気づかなくて申し訳ない」
反射的に謝った彼女に腰を屈めて、言葉を投げ掛けた。
「君は読書感想文のテーマを探してるのかな?」
「お、せやで。兄ちゃんは何探しとん?」
「私は、ただの気分転換だね。君、名前は?」
「.........」
日村がそう聞けば、少しむっとした顔でこちらを見る彼女。
まるで、文句でもあるような顔を察したのか先に日村が続けた。
「私は日村修だよ。ここに滞在している」
「...!...うち、木翡四葉や!」
「木翡さんか。素敵な名前だね」
「おおきに!読書感想文のテーマが見つからんなんて、どうして分かったん?」
「なんとなく、そう思っただけだよ。君が浮かない顔をしていたから」
「兄ちゃんの方が浮けへん顔をしてるように見えるで?」
「へぇ、そうかい。観察力がいいね」
「ありがとさん。そや!うち、幸運をもたらす程度の能力を持っとるん!」
「...能力?」
能力。ああ、子供の言うことなのだから、そういうことなのだろう。
なんとなく、悪い意味ではなくその純粋さが微笑ましく思う。
「そりゃあ、素晴らしいね。私は少し悩んでることがあるから、その悩みが解決できるようにしてもらおうかな」
「かめへんで!ここで会うたんもなんぞの縁やさけ!」
「あ~...ああ、それは...ありがとう」
おそらく、かけてくれるのだろう。
四葉は何か目を閉じて祈ったかと思うと、すぐに目を開け、口も開いた。
「かけたで!その悩み、ええ方向へ傾くとええな!」
「...それは...えっと、なんだか良くなりそうだね。かけてくれて、有り難う」
「かめへん!かめへん!ほな、宿題があるさけ、もう行くな!またな!」
「またね。気をつけて帰るんだよ」
また、去っていく人を見送る。気分転換も上々である。
これ幸いと、個室に戻りパソコンへ向かうと、先程まで解けなかった問題やステージがすらすらと簡単に解けるようになっていた。
あの女の子の言う能力なのか、それとも自分の努力なのか定かではないが...きっとあの女の子の力なのだろうと結論づけてキーボードを打つ手を動かし続けた。
やがて、そのゲームをクリアした頃に和戸涼...涼くんが職場の人から貰ったと、マカロンを差し入れしてきた。
そのマカロンを口の中で溶かしながら、何故だか、今日はとても有意義な良い日だったと思わずにはいられなかった。
星の羽ばたき
一応、原作やってるタイプなので所々専門用語を知らずのうちに使っているかもしれません。
正直に言うと王子生まれなのでそこぐらいのオープニングの始まり方しか知りません。
そして、生まれた。
柔らかい砂の上に硬い陶器のような身体を埋めて、初めて見る景色をしかと黄色い瞳に焼きつける。
初めて“砂”を踏みしめる感触、涼しげな少し強めの風、眩しい朝日のような光、そして手に突如として現れる赤く心強いたった一本のキャンドル。
ゆっくりと確実に歩き、周りにその赤いキャンドルが生えているかのように置かれた数本、数本に火を灯していく。
やがて、その火が全体に燃え移り、洞窟のような空間の黒い岩壁に白く何らかの物語が描かれる。
そしてそこで、ようやく自覚する。
とても大層な使命を抱えていることを確認し、再び他のキャンドルに火を灯していった。
物語を、自分の使命を、粗方理解し始めた頃、初めて水に触れて少し心が踊っていた頃に遠くで自分の瞳のように黄色く輝く人の形を模した誰かがいるのに気づいた。
その誰かは私に手を差し伸べると、すぐに姿を消し、私の中に吸い込まれていった。
暖かな感覚に包まれながら、自分の前に立つ大きな壁に気づく。
跳んでも越えられそうにはない。
どうするべきかと悩んでいると、先程の輝く誰かが何か助言をしたような気がした。
それに素直に従って自分の身体を浮かすように跳ぶように跳ねると、すぐに自分の身体が浮遊し鳥のように飛ぶことができた。
あの誰かは私の“羽”になったようだった。
更に進んでいき、青白く発光する人と会った。それは何も喋らず、うずくまるような姿勢で何かを憂いているようだった。目の前の薄い壁は通れず仕方なく、その人物に近づく。
その人物を慰めようとして、赤いキャンドルが触れてしまった。その瞬間、それは高く飛び上がり移動したかと思うと複数人で何かをしているような思い出...記憶、が流れる。
それは決して私の記憶ではなく、その人物の記憶で何やら空を飛ぶ舟を作っているようだった。
最後の記憶が流れ、人物は化石のように黒い石を纏い俯く。また火を灯すとその人物がお礼を言って、薄い壁の先の神殿のようなものを指差した。
また初めての草花を踏みしめる。良い香りが辺りに充満していた。
神殿のような場所には白い鳥が描かれた大きな扉に両脇に赤いキャンドルの祭壇が一つ。
祭壇に火を灯せば、すぐに扉が開き、大きな墓のようなものに新しく白いキャンドルが神聖な雰囲気で並べられている。
火を灯し、座禅を組む。たったそれだけのことが自分のいる場所が大きく変わり、青く暗い空に背格好の大きい老人が杖に火を差し出すよう促す。
促されるまま、火を灯すと老人の周りに白い鳥が飛び回り、老人が杖で指した方向へ鳥が羽ばたいていった。
まるで、その先へ進めと教えられているようだった。
目が醒めると、神聖な空間に更に強い光が射し込んだ。奥の扉が開かれ、白い雲と青い空の先に緑の大地があった。
ここから私の物語が、使命が始まるのだと心が踊った。
一歩を踏み出して飛んだばかりの羽を大きく動かし、私は羽ばたいた。
仮の苦悩
なんとなくカービィの二次創作が書きたくなったので...永遠にカービィ目線です。
内容は今まで倒してきた敵をもし、殺していたら?と考える話。
どちらかというと、角川つばさ文庫版のカービィですね。
一応、ハッピーエンドです。
ハルトマン、セクトニア、マホロア...様々な人をこの手で倒してきた。
それが良いことだったのか、悪いことだったのかなんて分からないけれど少なくとも、皆が喜んでくれた。
でも、皆が笑ってボクを祝う度に口には出さないけど、思うことがあった。
ボクが倒した後の皆は、どこに行くんだろうって。
今までは考えもしなかった。それがマホロアの一件で考えるきっかけになった。
赤くて円いリンゴを託してどこかへ消えたのを何度も何度も、ポップスター中を全て探し回るくらい探した。
いなくなったのが信じられなくて、ずっと一人で誰にも見られないように泣いていた。
やがて、もう戻って来ないという結論に辿りついた。今までは倒したら皆戻ってきたりしていた。
それがなくなった一つの変化だった。
それを考えて、倒した人たちを振り替えるとマホロアのように戻ってもこない人もたくさん、たくさんいた。
悲しくて、寂しくて、どうにも晴れない気持ちと罪悪感に押し潰されそうだった。
もし、ボクが今まで倒した人が目を覚まさなかったら?
もし、ボクが今まで倒した人が戻ってこなかったら?
もし、ボクが今まで倒した人が...死んでいるとしたら?
それは、ボクが殺したことになるのだろうか。
すがるような思いで星の夢を語るハルトマン、己の美に絶大な自信をもって醜さを嫌悪するセクトニア、ボクらを騙してまで目的を果たしたかったマホロア。
ハルトマンにはスージーがいて、セクトニアにはタランザがいて、マホロアは...きっと、ローアがいた。
デデデ大王だって、あんななりだけどワドルディたちからは厚い信頼を寄せられている。
ボクが倒した後の皆。残された皆。彼等は何を思ったんだろう。
悲しかったのだろうか。寂しかったのだろうか。それとも、ボクを恨んでいたのだろうか。
でも、皆はボクを感謝して褒め称えてくれる。きっと、良いことなんだろう。
それでも納得がいかないのは事実だから、それとなくメタナイトに聞いてみた。
経験豊富そうで、ボクらの中で大人なメタナイトだから良い答えをくれると思っていた。
でも、答えは、
「分からない。それを以て、どう思うかはその人次第だろう」
身体を羽のようなマントに隠したまま、仮面の中に黄色い瞳を光らせていつもと同じ冷たいけど暖かい声でそう言った。
そんな答えが欲しいわけじゃなかった。曖昧じゃなくて、はっきりとした答えが欲しかった。
やっぱり納得がいかなくて、デデデ大王のところへ駆け込んだ。
唐突にやってきたボクに少し驚いたような顔をしたけど、ちょっと考えて口を開いた。
「そんなもん、考えたことなかったぞ。なんで、そんなこと聞くんだよ?」
質問に質問で返された。ボクも口を開いた。
「だって、ボクらが倒した人たちの中で何人かは戻ってこないんだよ?!」
「そうだとしたって、それを考えても何にもならないだろ」
確かにその通りだ。けど、
「あのな、そう考えるのは別に悪いことじゃない。けど、倒さなかったら倒さなかったでアイツらのせいで滅茶苦茶になってたかもしれないだろ?」
「...でも...」
「確かに戻ってこないのは悲しいし、寂しい。でも何かが原因で戻ってこない可能性だってあるだろ。例えば...全員、大きなパフェを食い続けてるとかよ」
それは羨ましい。けど、そうじゃない。
「......お前は正しいことをしてるんだよ。だから皆、お前を褒め称える。どんなに大切な人でも悪いことをしたのは事実だ。殺したとか、倒したんじゃなく正しい行いができるように注意したと思えばいい。それにお前らしくないんだよ」
続けて言った。
「お前は、お前らしく美味いもん食って、寝て、笑って、戦ってればいい。それが《《星のカービィ》》だろ?」
そう聞いて、靄のような何かが晴れたような気がした。
自分らしく生きて、自分らしさを貫く。
それでいい。
それが、| ボ ク 《星のカービィ》だから。
個人的にはボスの中でハルトマンが一番可哀想かなと思いますね。
セクトニア(あの子)は美に囚われすぎた。マホロアは力に溺れた。ハルトマンは最愛の娘を探す為に人工知能に望みを賭けた結果、悲惨な末路を辿った。
黒い任天堂ですよ、本当に。それを考えるとディスカバリーは珍しくハッピーエンドですね。
なんですか?本編がマホカビっぽいって?悪いね、好きなんだよ。
趣味の話だけど、食べられないパンはなんだ?と聞いてマルクの靴という返答に対し、マルクが自分の足を食べて、だらだらと血を流しているイラストが好きです。pixivにあった。
ドラえもんもどっかで書きたいね、鬱だけど。
⦅ 堕 落 ⦆
う~ん...粗方キャラクターを明白にして起こしたはいいものの、納得いかず...。
色々と調べましたが、やはり難しいと感じたので、第三者視点で、面白そうだしマーファさんに殺害されるストーリーで良いのでは?となりましたので、今回書き起こさせて貰いました。
場面としては〖マーダラたちのアセンブリー〗のプロローグにて亡くなった男性です。
普通に口調に関しては自信がなかったのでないです。
世界観的に主要キャラクターだけが人外なのか?はたまた全員なのか?...不明だったので分かりやすく前者の設定にしました。
作中で刺されているのは頭だけですが、残虐性が欲しかったので背中等も刺しています。
殺し屋ならスムーズに事を済ませたいとは思いますがご了承下さい。
お目汚しでしたら、申し訳ない限りです。
人気のない路地を一人の男が逃げるように走っていく。
その男性の後ろを余裕そうに嘲笑う人物が追っていた。
何故、奇妙なものに追われているのかも分からないし、何故、自分が危険な状態であるのかも分からない。
そもそも、追っているものが“人”なのかすらも定かではない。
遠目から見ては確かに人に見えた。しかし、改めて見るとどうだろうか。
その瞳はいやに光っていて人とは思えないし、雰囲気的にもどこか異質だ。
だが、それがどこか美しさを感じざるを得ない。まるで、《《元は光だった》》かのように。
そんなことを考えながら走っていると息の乱れが目立つようになった。
息の乱れを回復させようと足を一瞬、止めた瞬間に両足首に熱い感覚が走る。
すぐ鋭い痛みと両足から感覚がなくなるようなものを感じ、その場にうつ伏せで倒れる。
足音が響き、焦りが募る。明らかに近づいてきている。何で足首を切られたのだろうか。
一体、何で?...そう考えている内に背中に|ソレ《マーラ》の足が乗りうつ伏せの体制を維持する結果になる。
そして、両足首と同様に背中に熱い感覚が走り、今度は何かが抜けていくような感覚に陥る。
頭の中がふわふわと夢見心地になったかと思うと熱く鋭い痛みが背中や腕、太股に広がっていく。
身体中から液体のようなものが抜け出ていく感覚で終わるかと思われたが、突如として頭に強く激しい痛みが走った。
呻くような、絶叫するような声で叫び頭に突き立てられた何かを抜こうと必至になってもがいた。
もがき続けても効果はなく、更に強く大きな力で押し込まれた。
そのまま、それが滑って背中へ到達した途端に背中が大きく裂かれるような痛みに襲われる。
その痛みが引かない内に突き立てられた何かが勢いよく抜かれ、路地裏の壁に向かって身体を投げ飛ばされた。
刺された痛みと投げ飛ばされた衝撃の痛みがひどく刺さる。
投げ飛ばした人物とは言えばと、よく手入れのされたナイフを持ちながら厳かな雰囲気のある様子で鼻歌を歌っている。
その血に濡れた姿に天使のような...いや、堕天使のような美しさを持って、それに藁にもすがる思いで手をゆっくりと動かして今にも途切れそうな声を口にした。
ミルクティ様、お誕生日おめでとうございます。
多種多様な人外のキャラクター達がとても好きです。
お読みいただけたのなら幸いです。
譚狸隊軍露日
軍人さんが一列に何人も連なって、ロボットみたいに同じ歩き方をしている。
お腹を空かせてその近くをうずくまっていると、不意に将校の一人に見つかった。
その男性が私の尻尾を持って「腹が減ってるのか。そら、喰え」と懐から握り飯を差し出した。
その握り飯のなんと美味いことか。稼ぎに行っても戦争ばかりで物は少なく、米などの穀物は全て政府が押収している。満足に贅沢もできないのだ。
その中で、こんな握り飯にありつけるなどなんて幸せなことだろうか。
「...おぅい、なに狸に飯なんか...おお、美味そうに食ってるな」
「だろ?戦争続きで動物もまともに食事にありつけてないんだろう、可哀想なことだ」
「全くだ。...この狸が私達に化けてでもくれるといいんだがな」
「なんだ、そりゃ...お前はこの狸が妖怪とでも_」
「xxxx!xxxx!船が出ます!」
「おい、急げ!」
握り飯を食べていた最中、船が出ることを告げられ二人の将校が急ぐ。
その内の一人のポケットに入るようにして小豆に化けるとそのままついていくことができた。
---
口の周りに米粒をつけながら、甲板で情報を収集する。
まず、これは露西亜へ行く艦船で増援の為に駆けつけたそうだ。
それが分かればやることは一つ。動物は恩義に素直である。
「おい、貴様!甲板でなに油を売っているんだ!」
「申し訳ありません!」
男の声色でそう言って、すぐに近くで召集をかけていた軍人さんの近くへ急いで立つ。
何やらラジオを聞いているようでアンテナを調整する人の手が揺れる。
やがて、しっかりとした電波を受信したのか、ノイズ混じりの声が聞こえた。
「...す、1905年9月1日...が、......して......天皇陛下......」
何を言っているかは定かではないが、人間のことだからあのテンノウヘイカとやらを称えているのだろう。盲目的な宗教の、洗脳のようだと常々思う。
ふと、周りを見るとラジオに向かって全員が綺麗にお辞儀をして中には涙を流しているものもいた。
誰もが、その偶像を信じきっていた。
---
「何故貴様は___!」
ラジオを聞き終わった後にガタイの良い一人の男性に頬を殴られた。
驚いたが、周りを見ると姿勢を崩すことのなく一列に真っ直ぐに前を向いて並ぶ。
やはり、ロボットのようだと思うほかなかった。
そこから鞭のようなもので何度か叱咤を受けたが、誰も助けようとはしなかった。
それが当たり前であるから、完璧に化ける為にその光景をとくと瞳に焼きつけた。
---
ごとん、ごとん、ごとん。ごとん、ごとん、ごとん。
鉄道の車両に揺られながら、時折ぽっぽーと鳩のような音がした。
鉄道など|鉄道員《ぽっぽや》のおじちゃんや黒い煙を吐く怪物としか知らなかったから中が異世界のような豪華で鉄の塊だとは知らなかった。
「なんだ、お前...初めて汽車に乗ったような顔をして......その顔、引き締めろよ」
「ああ、分かってる...」
笑いながら、背中をぽんと叩かれる。周りは先程のが嘘のように楽しそうに笑い、言葉を交わす同期の風景。どれも中高年の青年ばかりで、それがずっと続けばいいと密かに願った。
---
人が焼けたような匂いがする。血の匂いも、火薬の匂いも、全てが地獄のような景色を表すように物語っていた。
悲鳴は聞こえない。聞こえるのはボルトアクション式小銃の三十年式小銃の銃弾と肉が潰れるような音だけだった。
袋に入った小銃と弾薬120発あまりのものとガスマスク、水筒、|手榴弾《パイナップル》、鉄帽と擬装用網、軍服上下、予備の靴一足、そして配給鉄剤が4袋と米6キロの中で手榴弾を取り出して、安全ピンを外して味方軍の後方から迫る敵軍を散らした。
宙に瞳に光のない欧米人の生首やもげた手足、日本人と色の変わらない赤い血が踊るように舞った。
その光景をいやに惹かれて見ていると近くで死体を何やらぐちゃぐちゃと手足や胴体に切り分け、喰おうとしている同僚が目に止まった。
「そこ!何してる?!」
誰かが顔をあげ、その同僚へ怒号を投げた。すぐに後ろから頭へ何かが暴れるような音がしたかと思うと地に倒れたような音がした。
その瞬間に物凄い轟音と火薬の匂いが充満した。そこに遺体を欠損させている同僚の姿はなく、周りにぶつぶつとした肉塊が広がっていた。
美しいというよりは、気味の悪さとこの世のものではない恐怖が背中に走った。
すぐに銃弾がこちらに向かって飛んだが、痛みよりも痒さが増した。
遠くで撃つ欧米人の顔が強張って、近くの同僚が黙っていた。
何をするでもなく、全員が私を見た。
ただ、私を見た。
化け物でも見たような顔で、鳩が豆鉄砲を喰らったような顔だった。
黙ってもう一つの手榴弾を欧米人へ投げた。
すぐに再戦が始まった。
---
仲間とじゃれあうのも、
仲間と戦うのも、好きではあった。
ただ、一時の物事を忘れようとして鱗粉のように火薬を舞わせ、花のように黒い雲を咲かせて、音を響かせる。
それがどうにも、一刻一刻と時を刻む上で、ある程度の常識を保つ一つの手段でしかないのだろうと、恩義を返した後でも深々と重い浸る。
---
また、崩壊したこの場所で、
かつての同僚のような者とお互いに信じるものが違うのを信じて、
同じことを繰り返すのは人ではない私が理解しがたいせいか、
それとも、それが人の性とでも言うのか分からないが、
確かにそれは《《己の正義》》なのだろうか。
Tough cookie!
【譚狸隊軍露日】に続かない【人間らしい正義のカタチ】(すい 様)の二次創作になります。
全体的にダークで、どちらかというとこちらの趣味全開です。
「女ってのは、大変だな」
汗の滲んだタオルを見ながら、そう呟いた。
「だって、少女ってだけでサティロスとかいう化物を相手する機会があるんだろ?」
そこから続けて思ったことを口に出した。
隣で座る齢15歳もいっていなさそうな少女は神妙な顔をして、何も言わない。
自分と同じ年齢の女が、魔法少女なんて役柄を請け負って死んだって何も言わない。
自分のことじゃない。どうでもいい。そんなところだろう。
守られる側が正義のヒーロー様をどう思おうと、勝手な話だ。
「…アンタは、どう思うの?」
少女が話題を返した。ひどく面白がるような顔だった。
「別に。魔法少女って肩書きがある以上、男には関係ない。あんなヒラチャラ、男が着てみろよ。嫌だろ?」
「あたしはそういう話をしてるんじゃないけど」
「じゃあ、なんだよ」
「ただ、単に…女性が大変とか、そういう差別的なことじゃなくて…あの子達って、いつまで戦うんだろって、思って、それで…」
「そりゃあ、|サティロス《怪物》が皆死ぬまでだろ」
「…そのサティロスにも戦う理由があったら、どうするの?」
「はぁ?…売女なくせに、小難しいこと考えるんだな、お前」
「……アンタ、本当に…」
「ああ、悪かった、悪かったよ。その綺麗な顔、歪ませて怒らないでくれ」
首に手を回して抑えたつもりの腕が身体ごと突き飛ばされる。
どうやらダメらしい。気難しい女だと思うが、なんとなく加虐心に駆られた。
床に尻もちをついたまま、口を開く手前で激しい揺れと衝撃に襲われ、不意に上を向く。上に設置されたランプが外れて風を切るような音に思わず目を瞑る。
何か自分よりも小さい身体が入るような感覚と鈍い物音が瞼の奥で響いた。
やがて、うっすらと瞼を開き、腕の中で頭が切れた少女が目に入る。
先程の威勢はなく虚ろな瞳で身体も柔く愛しい唇も動こうとしない。
口の中で舌打ちが弾けた。急いで身体を起こして、腕の中の少女を丁寧に抱え込む。
荷物も置いて寝床とシャワーしかない部屋の扉を開けようとし、つんざくように耳に大きな爆発音が響いた。
その衝撃のせいか壊れた扉を蹴り破いて、部屋の外の惨状を目に映す。
遠くで古ぼけた軍服に身を包む狸のような化け物と、似たような軍服だが、真新しい深緑の短い髪をした少女が戦っている様子が見える。
|斗霧 芽衣《ミール・リーフェーズ》とかいう|正義のヒーロー様《魔法少女》に守ってもらえるなら、光栄なことだ。
運の良さにほくそ笑んで、滑るように建物から飛び出す。
周囲を見回して、少女の首筋に手を当てる。弱々しいが、確かに動いてはいる。
ズボンに手を突っ込んで携帯から言葉を向こうの相手にぶん殴った。
何も言わずに戦う目の前の魔法少女にこの時ばかりは感謝を述べようと考えた。
腕の中の少女や例の魔法少女然り、どちらもなんとなく、強い女性だという考えが現実的に冷えた脳の中で暖かく光のように駆け巡った。
Tough cookie = 強い女性
SFな幻影夢
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いつものように階段を駆けあがり、君の待つ自室へ僕は向かう。
そして、僕は君に泣きつくのだ。
青く空のような優しさに包まれながら、喉の奥に押し込んだ嗚咽を引っ張り出す。
それを君は花のように笑って頭を撫でながら僕に言葉を返す。
やがて、僕を宥めながらも白く常に膨らんだ腹部のポケットに手を突っ込んで、とても便利で空想的な夢のような道具を手渡してくる。
僕をその青い狸のような猫の君の話に首を縦に振りながら、道具を活用しようとする。
その話が終わった頃に僕は部屋を飛び出すように出ていく。
後ろで君の怒る声と、赤い首輪についた丸い鈴が響いた。
その変わり映えのない日常は僕に安楽をもたらし、幻想の渦へと呑み込まれてゆく。
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いつものように病室へ入り、貴方の待つ部屋へ私は向かう。
そして、私は起きない貴方に泣きつくのだ。
黄色い向日葵のような優しさに包まれながら、喉の奥に押し込んだ嗚咽を漏らす。
それを貴方は穏やかな寝顔で眠ったまま、決して私に言葉を返さない。
やがて、私を宥める医師が白く常に膨らんだ腰のポケットに手を突っ込んで、幾度となく言ってきたはずの言葉を伝えてくる。
私はその白い悪魔のような医師の話に首を横に振りながら、懸命に貴方へ言葉を投げ掛ける。
その言葉が薄く小さくなるにつれ、医師は逃げるように病室を出ていく。
正面に貴方の安らかな寝息と、隣に立ちっぱなしの機械が激しく鳴り響いた。
その変わり映えのない日常は私に苦痛をもたらし、現存の渦へと呑み込まれてゆく。
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