異次元ミアレのスピンオフです。
私が描きたいお話を書いて投稿します
時々完結後の時間軸にぶっ飛びますです。ついでに更新クソです。
(その代わりめちゃくちゃ長くします)
宣伝とファンレター求めます(((
続きを読む
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
切り札としての重責①
ばに:🍌
ガイ:✨
デウロ:💧
ピュール:🧵
ジプソ:⛓️
ホテルZで、私は物思いに沈んでいた。
数日前にデウロちゃんと共にサビ組に出向いて、
トップに会うためにジプソって人とバトルしたんだけど、負けてしまった。
初めてバトルで負けた私は激しく動揺してその場から走り去ってしまった。
椅子に座って黙り込んでいる私をよそに、デウロちゃんとピュールは何かを話していた。
**───ズキッ**
🍌「…っ」
最近、ピュールがデウロちゃんとかと話してると心っていうのか、
胸がモヤモヤするんだよね…。なんでだろう…
でも、そんなことよりバトルで負けてしまった衝撃の方が大きかった。
身体的なダメージじゃなくて、心にダメージが来たっていうのかな。
実際、ジプソさんとのバトルに負けてからZAロワイヤルでも連敗するようになってしまった。
ポケモンたちとうまく連携が取れない。自分がうまく立ち回れない。
🍌(………ハァ…。)
最近、ため息ばかりついている。
ワイルドゾーンには行きたくないし、かと言ってバトルゾーンに行く気にもなれない。
何もしたくない。ただ疲れてしまった。
・・・・・
こんな気持ちになるの、あの時ぶりだな。
いやいや。もうこんなことは思い出さないって決めたじゃない。
あの時は、みんなみんな大嫌いだった。
憎くて、うらやましくて、誰も助けてくれないのが悲しくて寂しくて。
みんな大嫌いだった。「あのこと」だあってから私は
**人を簡単に信じない。**
そう決めた。
いくら信じていても、裏切られる時は裏切られるから。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
私は、あの時にされたことを思い出して、あの時受けた苦痛を思い出して
涙が滲んできた。
ふっと視線を上げると、
🍌(───…!!)
ピュールが、ほんの少しだけ笑った。
💧「──────!!」
🧵「──…────?…」
私のすぐ近くで2人が話している。
そのはずなのに、何も内容が聞こえない
いや、聞きたくない。
🍌(やめてよ…。私の近くでこんな話しないで…!お願いだから…っ!)
そう私が心で叫んでいるにもかかわらず、2人はずっと話している
そんな2人を見ていると、私の心の痛みもどんどんひどくなる。
**───ズキッ**
もう、駄目だ。これ以上、ここにはいられない。
私は無言で立ち上がると、玄関へ行ってドアを開けた。
💧「ばに、どこ行くの?」
🍌「──…んでもない。」
💧「聞こえないってば!もう一回お願い!」
なんで、そんなに怒ったように言われなきゃいけないんだろう。私が。
起こりたいのはこっちなのに……!!!
胸の奥から真っ黒な感情が次々と溢れてくる。
💧「ばn───」
🍌「…るさい。**うるさいうるさいうるさい!!!**」
💧「!?」
🍌「もうほっといて!!私にかまわないで!!」
私はそれだけ叫ぶと、玄関から外に飛び出した。
溢れる涙を拭こうともせず、ただ一心不乱にはしりつづけた。
続く。
切り札としての重責②
私は一心不乱に夕暮れのミアレシティを走っていた。
どこに行くかなんて決まっちゃいない。
とにかくホテルZから離れたかった。仲良く話すあの二人をこれ以上見ていたくなかった。
私はただただ走った。
行き着く場所はどうでもよかった。
はずなのに。
🍌「ここ...って...」
たどり着いたのはジョーヌ地区9番地
かつてピュールとジュペッタの暴走メガシンカを止めたところ。
なんで、ピュールのことを考えたくない時に限ってこんなところに来てしまったんだろう。
離れなきゃ。
そう思ってまた走り出した次の瞬間
**───ガッ**
🍌「あっ」
どこかの段差につまづいて、私は派手に転んだ。
幸い受け身は取れたけど、膝を大きく擦りむいてしまった。
擦りむいたところが痛くて、またそれが悲しくて。
涙がじわっと滲んだ。その涙を消すために目を閉じて上を向く。
真っ暗な瞼の裏に浮かび上がったのは、
**デウロちゃんと楽しそうに話すピュールの姿。**
なんで、こんなことを想像してしまうんだろう。
心が痛くて、擦りむいた膝も痛くて、
そんな痛みにも、ずっと泣かずに耐えていた。
人前で泣きたくなかったから。もう泣かないって決めて
自分の中で堤防のようなものを作って涙を止めていた。我慢していた。
でも、今この瞬間───
**───私の激情を受け止めていた堤防が、崩れる音がした。**
もう我慢できない。
🍌「っ....うっ.....」
私の目から大粒の涙がぼろぼろ落ちてきた。
苦しい時も、辛い時も我慢して耐えて、泣かずに溜めていた涙が全部。
声を抑えることもできず、私は幼い子供のように泣いていた。
───十数分後。
**───サクッ**
草を踏む音が聞こえて、私は顔を上げた。
そこにいたのは───
🍌「え...!?ピュール?」
なぜかとても怒ったような、心配そうな顔をしたようなピュールが立っていた。
なぜここにいる?そうきこうとしたら、ピュールが先に口を開いた。
🧵「ばにがホテルZを飛び出してから全然帰ってこなかったので探しているだけです」
🍌「え...?」
私がホテルZを飛び出してからそんなに時間が経ってたんだ。
🧵「そんな**バカ**なことしてないで、早く帰りますよ」
*バカ**という単語を聞いて私は硬直した。
そして、私が幼い頃のある日の光景が浮かび上がってきた
?『ばにの「ば」はバカガキの「ば」www!!』
??『ばにの「に」は人間性がないクソガキの「に」wwww』
???『ほんとコイツって、「バカ」だよなぁwww』
?『親がいないくせにいい子ぶりやがってよ』
??『ムカつくからもっと殴ってやろうぜww』
そう言って彼らは、私を笑いながら殴りつけていた。
幼い頃の光景がフラッシュバックして、私は硬直していた。
息がうまく吸えない。息苦しい。
私はいつの間にか過呼吸になっていた。
🍌「はぁっ...はっ....はっ...はぁっ」
🧵「ちょ...大丈夫ですか───」
そこまで言いかけたピュールが一度言葉を切った。
過呼吸が落ち着くのを待ってから私は口を開いた。
🍌「大丈夫...。だから気にしないで」
🧵「大丈夫...ならいいんですけど、なんで───」
**🧵「───なんでそんなにも、「バカ」って言葉に反応するんですか...?」**
🍌「っ...」
その言葉は今、私が一番聞きたくなかった言葉。
私は何も言わず黙っている。すると
🧵「イヤだったら別に言わなくてもいいんです。でもボクは───」
🍌「ボクは...?」
そこで言葉を切ったピュール。そこから一拍置いて大きな声で、こう言った。
**🧵「ばにのことが、心配だから言ってるんです」**
その言葉を聞いた瞬間、心臓が大きな音を立てた。
なんで、そこまでして私のことを心配するの…?
そう思ってしまったけど、そんな考えを打ち消して口を開いた。
そして幼い頃のことをピュールに一つ残らず話した。
私はもともと片親だったこと。
3歳ぐらいの頃に母親が交通事故で死んだこと。
その後、親戚に引き取られたがそこで差別を受けていたこと。
親がいない子だからという理由でいじめられていたこと。
いじめの中で私の名前である"ばに"の「ば」はバカガキの「ば」と言われていたこと。
そのせいで自分の名前と「バカ」という単語がきらいになってしまったこと。
いじめと親戚の差別から逃げるようにミアレにやってきたこと。
全てを話し終わった。その後に彼の方を見ると
🧵「なんで...言ってくれなかったんですか...?」
驚いているような、悲しんでいるような複雑な表情をしていた。
だって
🍌「だって...みんなのことを心配させたくなかったから」
🧵「現に今みんなのことを心配させてるじゃないですか」
🍌「ごめん」
現実はそうだった。またみんなに心配をかけてしまう。
あの時から何も変われていない自分なんか、大嫌いだ。
買われないのが悔しくて。みんなに心配をかけてしまったことが申し訳なくて。
また、涙が溢れてきた。
🧵「泣かないでくださいよ...」
困ったようにそう言ったピュール。
その表情が面白くて
🍌「だって…泣かせたのそっちじゃん…w」
🧵「はぁ?」
いつもの口調が砕けていて面白くて。
🍌「ふふっ……w」
思わず笑ってしまった。
🧵「やっと笑いましたね。」
🍌「へっ?」
🧵「だってサビ組とのバトルに負けてから、ずっと笑ってなかったですよ。」
言われてみればそうかもしれない。
バトルに負けたショックで、最近どんな表情をしていたかわからない。
🍌「なんかごめん…。」
🧵「別に謝らなくたって大丈夫ですよ」
そう言った後、ピュールは私の頬にそっと触れた。
そして私を見て───
**───ふっと微笑んだ。**
柔らかいのに、どこか切ないような微笑み。
どくっ
心臓が大きな音を立てた。
顔が熱い。体が熱い。
どくどくどくどく
これまでにないような速さで心臓が脈打っている。
やっぱり、これって。
**恋....なのかな**
だってずっとドキドキしてるし、多分私の顔赤いし
なんか恥ずかしいのに、"嬉しい"って思ってるし…
黙って考えていると、ピュールが私の手を取って立ち上がった。
🧵「夜も遅いですし、そろそろ帰ります...?」
🍌「!?......そうだね...。」
いきなり手を繋がれたことにびっくりしながら返事をする。
繋がったままのピュールの手から温もりが伝わる。
温もりがつたわると共に、心臓の鼓動も早くなる。
私はピュールの手をそっと握り返した。
驚いたような表情をしてに振り向いた彼にこう言った。
🍌「ピュール、ありがとね。」
🧵「どういたしまして、です」
その返事がピュールらしくて笑ってしまう。
いつか、ピュールに対する**特別な**この気持ちを伝えられたらいいな。
切り札としての重責 完
過去一長いね。おもんな
要するにばにちゃんはピュールさんのことが好きなんだよ!多分ね☆
色々修正入れたら3000文字余裕で超えて草。
伏線ありかもね。多分((こういう時は絶対にないです信じないでください))
次はピュールさん視点のお話だね。むっず