主人公『西宮 楓』
主人公の楓が過ごす学校生活を小説にしました。
17話ぐらいから病み始めます。
自傷表現あります。
1話ごとの文章が短いので読みやすいと思います!
暇な時でいいので読んでみてください!
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目次
死にたい僕へ 1話『好きな人ができました』
死にたい僕へ シリーズ第1話です。
水泳の授業が始まった7月。
私には好きな人ができました。
ー3ヶ月前ー
今日から私は小学5年生。
私は、廊下に貼り出されていたクラス分けの表を見た。
楓「うわ…最悪…」
「違うクラスじゃん…」
え、少なすぎる??んな事ないよね。
題名と内容が合ってないとか言わないで((
死にたい僕へ 2話『違うクラス』
2話です。今回は長いかもしれない。
登場人物増えます。澪(みお)です。楓と同じクラスです。
楓「ほんっと最悪…」
澪「かえでー!おはよ〜」
楓「うるせぇ」
澪「なに怒っとん?w」
「どしたん!」
楓「クラス替えの結果が最悪」
澪「なんでー?」
楓「知らん」
澪「知らん事ないやろwまぁ別にいいけど」
「とりあえず教室入ろ?」
楓「はい」
私はクラス替えの結果が最悪だった理由をみんなに言えない。
アイツに、言ったらダメって言われたから…。
うん、1話より文字数多いな。
死にたい僕へ 3話『言わないで』
登場人物増えるよ。
舘林 芭瑠(たてばやし はる)
頑張って覚えて!!!
私が落ち込んでいる理由…それは…
彼氏と違うクラスだからっ!
でも、この事はみんなに言えない。
私の彼氏の名前は|舘林 芭瑠 《たてばやし はる》。
私が小4の時の冬。告白して、付き合った。
告白の返事をもらった時に館林はこう言った。
舘林「でも、俺らが付き合ってる事は他の人に言わないでね」
「言ったら別れるから」
ーーーーーーーーーー
こんな事があったから私は、舘林の事を言えない。
本当は言いたいんだけどね…。
次回をお楽しみに。
死にたい僕へ 4話『不安』
4話です。
登場人物増えたよ。でもサブキャラだから覚えなくても大丈夫。
4月はあっという間に終わり、5月になった。
楓 (はぁ…5年生になってから一度も館林と話してない…。)
私には、不安があった。
それは、彼氏が浮気をするのではないか?という不安だ。
私らが付き合ってる事を知らない女子たちは、館林に告白されたら
なんの|躊躇《ためら》いもなく、付き合うだろうな。
楓 (怖いなぁ……)
(今度、館林に聞いてみようかな…。私の事を好きかどうか。)
だけど、“今度”なんてものは来なかった。
澪「ねぇ、あれ聞いた?」
|来実《くるみ》「あれって?」
澪「|梨乃《りの》が館林に告られたって!!!」
みなさん忘れていませんか!?
これは3ヶ月前の話です!回想だよ!まだ7月じゃないy((うるさい
あと、これは恋愛小説じゃない。ちゃんと病みも入るから、安心して((
死にたい僕へ 5話『6月の』
5話です。
それは6月の出来事だった。
澪と来実の会話を、私は聞いてしまった。
楓「え………」
澪「あ、聞いてた?w楓は知ってたん?」
楓「え、ううん…知らなかった」
澪「そうなんや〜」
「あの2人ってお似合いやんな!」
楓「………2人は、付き合ったの?」
澪「え、知らんwww」
ーーーーーーーーーー
楓 (あーあ…やっぱりじゃん…)
(私の事なんか、好きじゃなかったんだね…)
澪「どしたん?なんかあった?」
楓「なんでもないよ…」
澪「そっか」
言えない。何が辛くて悲しいのかを言う事ができない。
苦しい。
6月になりました。あと1ヶ月で7月。
次回をお楽しみに。
死にたい僕へ 6話『席替え』
6話です。
みなさんは席替え好きですか?
彼氏の浮気が発覚してから
1週間ほど経ったある日。
私はもう元彼に|呆《あき》れて
悲しみも苦しみもなくなっていた。
先生「今日は席替えですよ〜」
楓 (席替え…館林の事があったから完全に忘れてたわ)
(席替え…どうでもええわ…)
澪「誰の隣がいい??」
楓「別に、苦手な人じゃなかったら誰でも」
澪「そっかー」
席替えはくじ引きだった。
楓 (えっと…前から2番目の席…
あっ、あそこか)
|聖奈《せな》「お、楓やん」
楓「おー!聖奈やん!」
私の前の席は聖奈だった。
聖奈とは結構仲がいい。
聖奈「よろしくー」
楓「おう」
聖奈「うわ、楓の隣の席男子やんw」
楓「となり?」
私は隣の席を見た。
どーですか
めっちゃつまらんやろ笑
つまらない物を作りたいんだよ((嘘つけ
次回をお楽しみにー
死にたい僕へ 7話『隣の席』
7話です。
私は隣の席を見た。
楓(えっと…青山くんだっけ…?)
隣の席は|青山 涼《あおやま すず》だった。
前は、習い事が同じでよく話していたが、最近は話していない。
同じクラスになるのは今回で2回目だ。
楓(なんか気まず…)
聖奈「次体育だぞ〜」
楓「ほんとだ、楽やね」
楓(あ…でも次…2組と合同だ…)
まだ恋愛系しか出てきてないね。
どうしよう。
死にたい僕へ 8話『バレーって楽しいよね』
題名と内容が合ってないとか言わないで((
みんなはバレー好きですか?
2組には、舘林がいる…。
ーーーーーーーーーー
先生「今日の体育はバレーをします」
「それでは、ネットなどの準備をしましょう」
澪「バレーやってさ!楽しいな!」
楓「授業よりマシ」
楓(楽しい時間ってあっという間に過ぎるよね。あ、もうチャイム鳴る…。)
--- キーンコーンカーンコーン ---
楓「鳴った…」
先生「はーいじゃあ片付けしようか」
来実「片付けってめんどくさいよね」
楓「それな」
楓(あー…そういえば舘林ってどこにいるんだろう)
私は無意識に、舘林を探した。
楓(あ、いた…)
書きたいことはあるけど上手くまとめられない。
死にたい僕へ 9話 『片付け』
9話です。
短いです。
私は舘林を見つけた。
その隣には、女の子がいた。
楓(あ…聖奈じゃん)
舘林と聖奈が楽しそうに笑っていた。
楓(なんやアイツ…)
もう付き合ってないから、怒っちゃダメなのに。
悲しんじゃダメなのに。
楓「腹立つなぁ…ボソッ」
めっちゃ短いね。
これだったら8話と一緒にした方が良かったかも。
死にたい僕へ 10話『授業中に』
題名のセンスないのは許して。
体育が終わって次は社会だ。
楓(小5の社会って面白くないんだよね…)
聖奈「ねぇ、ここの問題分かる?」
楓(聖奈…舘林となに話してたんだろう)
楓「私に聞くな」
聖奈「え〜」
楓「………」
楓(聖奈に八つ当たりしてもダメだよね…)
「なぁ」
隣の席から声をかけられた。
次回をお楽しみに
死にたい僕へ 11話『青山 涼』
11話です。
青山 涼は覚えてあげてください。
突然の事に驚いた。
話しかけられるなんて思ってなかったから。
私は隣を向いた。
そこには、|青山 涼《あおやま すず》がいた。
楓「何?」
青山「なんで怒ってるの?」
楓「怒ってないよ」
(なんなのコイツ、私の気持ちなんか分からないでしょ)
青山「館林のこと?」
楓「え、」
青山「体育の時間女子と話してたもんな〜」
楓「見てたの…?」
「てか、なんでわかったの」
青山「だってお前ら付き合ってたんでしょ?」
楓「なんで知ってんだよ」
青山「男子は全員知ってるよ」
楓「そうなんだ…」
青山「それに、俺は天才だから」
楓「は?」
青山「天才だからなんでも分かる!」
楓「へ〜」
いつもは退屈な社会の授業が、今日は何故か楽しく思えた。
今までで1番長いです。
死にたい僕へ 12話『初夏の恋』
12話です。
11話でファンレターもらって喜んでいます((
私と青山はすごく仲が良くなったと思う。
女子の中では1番青山と親しい自信がある。
私は、青山に興味を持つようになった。
青山は…優しくて、運動神経も良くて、頭もいい、面白いし、人気があって…
気づけば青山のことばかり考えていた。
そして、6月が終わった。
水泳の授業が始まった7月。
私には好きな人ができました。
これでやっと回想シーン終わりましたね〜
ここまで見てくれた人ありがと。
死にたい僕へ 13話『作戦』
13話です。
短いです。
私は、どうしたら青山と両思いになれるかを考えた。
青山は、人気があって、めっちゃモテる…。
ライバルが多いため、難しい。
楓(あーそういえば青山の誕生日いつなんだろう)
楓「なぁ青山〜」
青山「何?」
楓「誕生日いつ?」
青山「…教えない」
楓「教えてよ!」
青山「なんで?」
楓「…なんでもないよ」
楓(自分で調べるしかないか…)
--- 休み時間 ---
楓「ねぇ、青山の誕生日っていつなん?」
私は、澪に聞いてみた。
澪「え、わからんw」
「てか、楓って青山のこと好きなの?」
楓「うん、好きだよ」
私は、恥じることなく好きだと言った。
澪「おー!頑張ってー!」
楓(頑張れか…澪も、青山のこと好きなくせに…)
次回をお楽しみに。
死にたい僕へ 14話『誕生日』
14話です。
私は、青山の誕生日を調べた。
そして見つけた。
英語の時間だった。
先生「英語で自己紹介をしてみましょう」
楓(先生神かよ)
自己紹介は、自分の名前、好きなもの、そして、“誕生日”をみんなに発表するというものだった。
青山の発表が終わった。
青山の誕生日は“6月23日”だった。
楓(あー…もう過ぎてるんだね)
(来年は絶対祝う!)
だいぶ短かったと思います。
死にたい僕へ 15話『好き』
15話です。
7月が終わり、夏休みが明け、9月となった。
先生「今日は席替えをします」
楓 (青山と離れちゃうのか…)
でも、離れることはなかった。
私の席は前から4番目。
隣の席は、青山だった。
青山「またお前かよ」
楓「そうですけど何か」
楓(やった!!!また隣になれた!)
--- 休み時間 ---
|沙織《さおり》「楓って青山のこと好きなの?」
澪の次は、沙織に聞かれた。
楓「好きだよ」
沙織「まじ?」
「ねぇー!楓って青山のこと好きなんだって〜」
クラスのみんなの前で言われてしまった。
楓(あー言われちゃった…まぁいいけど、恥ずかしい事じゃないし)
私の周りに女子が集まってきた。
いつから好きだったの、どこが好きなの、告白したのか、色々聞かれた。
--- 授業が始まった ---
先生「新学期なので、掃除当番などを決めましょう」
聖奈「楓!一緒に掃除しよ〜」
楓「いいよ」
1学期は青山と違う掃除場所だった。
だけど今回は…
楓「同じ掃除場所だ…」
掃除の時間が楽しくなった。
昼休みが長く感じて、掃除時間が短く思えた。
9月になってしばらく経った。
私は、青山に告白した。
青山「ごめん………」
初めて、告白で振られた。
意外だった。絶対両思いだと思ってたから。
普通の人はこれで諦めるのだろうか。
だけど私は諦めきれなかった。
その後もずっと、好きって伝えて、告白した。
それがダメだったんだろうな。
素直に好きって言うのはダメなことだった。
告白しなきゃよかったと後悔した。
今までで1番長いぜ〜
次回をお楽しみに。
死にたい僕へ 16話『感染』
16話です。
私が青山に告白してから2ヶ月ほど経った11月。
私はいつも通り青山に話しかけた。
楓「おはよー」
青山「…」
楓「無視かよw」
私は、青山に無視されたのだ。
青山だけじゃない、他の男子からもだ。
青山「キモい」
と、青山に言われた。
他の男子も言ってきた。
「きもい、しね」
「転校しなよ」
「生きてる価値ない」
なんでこうなったのか、私が素直すぎるからか。
恥じらうことなく好きと言えるのは
駄目なことなのか。
『勇気を持って告白しなよ』って言う人がいるけど、私は勇気なんかなくても告白できた。
その結果、男子からのいじめを受けた。
毎日毎日死ねと言われて、
廊下ですれ違うとキモいと言われて、殴られて。
でも、これだけではなかった。
男子のいじめは女子に《《感染》》した。
私は、女子からもいじめを受けるようになった。
話しかけたら無視されて、仲間はずれ。
仲の良かった聖奈もいじめのグループに
入ってしまった。
私は独りになった。
やっと病んできたね
次回をお楽しみにー
死にたい僕へ 17話『一冊の本』
17話です。
いつも通り短いです。
いじめをされ始めてから、学校に行きたくないと思った。
でも行かなきゃいけない。
教室に入るのが嫌だ。
何をされるのか分からない、怖い。
澪「おはよ〜」
楓「え、おはよう」
澪「いつもより来るの遅かったね」
楓「そうかな…?」
澪「学校休むのかと思ったのに」
楓「…」
その後もいつも通りいじめられた。
ー昼休みー
私は、最近図書室に通っている。
学校の図書室は静かで落ち着くし、
同じクラスの人がいないから、いじめられない。
いつも通り私は面白そうな本を探していた
そして私は、一冊の本と出会った。
ふぁんれた〜たくさんありがとうございます!
嬉しいです!
死にたい僕へ 18話『心の病気』
18話です。
18話から本格的に病みます。
私は一冊の本を見つけた。
その本の題名は、『精神医学~こころの病気~』
楓(精神医学ってなんだろう…)
私は、その本を読む事にした。
その本には、《《自傷行為》》について書かれていた。
自傷とは、意図的に、自分で自分の体を傷つける事らしい。
私は初めて《《自傷》》という言葉を聞いて、興味を持ってしまった。
楓(あ…もうすぐ昼休み終わる…)
私はこの本を借りて、教室に戻った。
次回をお楽しみに。
死にたい僕へ 19話『リストカット』
19話です。
学校が終わり、私は家に帰った。
自分の部屋に行き、借りてきた本を開いた。
自傷には、カミソリやカッターなどの刃物を使うらしい。
読めば読むほど「やってみたい」という気持ちになった。
私は、カミソリを探す事にした。
楓「ん〜…カミソリ無いな〜」
「カッターでしようかな」
私は、部屋にあったカッターを使い、手首を《《刺した》》
楓「痛っ…!」
初めての自傷。緊張していたのか、|躊躇《ためら》っていたのか。
私は手加減してしまった。血は出なかったが、痛かった。
初めての自傷は、痛くて、怖かった。
次回をお楽しみに〜
死にたい僕へ 20話『生きるため』
20話です。
この日から私は、毎晩毎晩手首を切った。
カチカチカチ…カッターの刃を出す音。
親にバレたらどうしようと思いながら、切っていた。
そして気づいた。
楓「痛く…ない…」
私は、手首を切っても痛みを感じなくなっていた。
楓「あれ…?」
「涙…が……」
毎日毎日いじめられて、誰にも助けを求める事ができず、ずっと一人で抱え込んでいた。
生きていても楽しくなくて、「死にたい」と呟くようになった。
でも、手首を切ると、落ち着く…。少し、楽になる。
リスカは生きるための行為だ_
どーでしょうか
次回をお楽しみに。
死にたい僕へ 21話『同じ』
21話です。
それは給食の時間に起こった。
私が手を洗う時、うっかり|袖《そで》をまくってしまった。
私の左手首には《《傷》》がある。
|小春《こはる》「え…楓?」
「何…その傷」
同じクラスの小春だった。
楓「あー…えっと…」
(どうしよう、傷を、見られた、どうしたら)
小春「…同じだね」
小春はそう言って、私に微笑んだ。
そして、《《左手首》》を見せてきた。
小春「私も、リスカしてるんだよね…」
登場人物増えましたね。
次回をお楽しみに。
死にたい僕へ 22話『母親』
22話です。
2週間ぶりの投稿だぜ笑
楓「そうなんだ…」
楓(私以外にも、リスカしてた人いたんだな…)
ーーーーーーーーーー
だいぶ傷が薄くなってきたな。
私は、リビングで自分の傷を見ていた。
母「どうしたのその傷⁉」
楓「えっ…」
私の後ろに母親が立っていた。
母「怪我したの?」
楓「うん…!走ってたらこけた」
母「そっか…」
楓(危なかった…)
母「一応、お父さんに言っとこうね」
楓「え、」
次回をお楽しみに。
死にたい僕へ 23話『義父』
私の家は母親と父親の三人家族。
だけど、私の両親は私が9歳のときに離婚した。
そして母親は再婚し、私には新しい父親ができた。
当然、父親のことを《《父さん》》と呼ぶことはない。呼べるわけがない。
信用も、信頼もしていない。
そんなやつにこの傷のことを伝えるのは
すごく嫌だった。
母「ねぇ、楓が怪我したのよ」
父「怪我?見せてごらん」
私は傷を見せた。
父「なんか…リストカットみたいだな…」
楓「違うよ」
父「本当に?」
楓「はい」
6ヶ月ぶりに短編小説来たよ、、、()
家族構成の説明でした、!
次回をお楽しみに
死にたい僕へ 24話『修学旅行』
24話です。
1年ぐらい放置してた、、、()
季節は冬。12月になった。
自傷行為を始めてから一週間ほど経っただろうか。
先生「明日は修学旅行ですね。忘れ物しないよう準備をして、今日は早く寝ましょうね」
と、帰りの会で先生が言った。
楓(修学旅行か…)
ー翌日ー
楓「行ってきまぁす」
母「行ってらっしゃい」
私は、バックの中に《《カミソリ》》を入れていた。
母親の使っていないカミソリを見つけたので、カミソリで切ってみようと思った。
楓(ばれませんように…!)
短かったですね。
次回をお楽しみに
死にたい僕へ 25話『バスの中で』
25話です。
日帰りの修学旅行が終わり、バスで学校に帰っていた時だった。
私の後ろの席には、4~5人の男子が座っていた。
楓(青山…)
その中には青山もいた。
|横田《よこた》「西宮ってリスカしよんやろ?笑」
|平井《ひらい》「かまってちゃんかよ」
北原「きも」
楓「……」
私は無意識に、バックの中からカミソリを取り出した。
聖奈「えっ…」
私は、手首を切ってしまった。
なぜ切ってしまったのか、分からなかった。
楓(男子に、悪口言われて、それで、カッとなって…)
(あ、やばい、血が……)
浅く切ったつもりの左手首は血の色に染まっていた。
聖奈「大丈夫⁉︎」
「うわ…血が…」
小春「聖奈!これ、楓に|渡《わた》して!」
小春が、ガーゼと包帯をくれた。
楓「ありがとう…」
こんなにも血を流したのは初めてだった。
全身の力が抜けてしまい、私はバスの中で眠りについた。
これ書いてる時なんかめっちゃドキドキした((きも
死にたい僕へ 26話『白日』
26話です。
私は家に帰ったあと、ガーゼと包帯を外し、すぐ風呂に入った。
楓(痛っ……)
傷が染みて痛い。
楓(大丈夫…ばれない…)
(ちゃんとバックに入れてあるから)
お風呂上がり、髪を|拭《ふ》いていると、母の声が聞こえた。
母「楓!ちょっと来なさい!」
楓(ここまでか…)
私がリビングに行くと…
机の上には、カミソリが置かれていた_
結構いいんじゃない?((黙れ
次回をお楽しみに!
死にたい僕へ 27話『母親失格』
27話です。
題名考えるの難しいです((
母「これ何?」
楓「カミソリです…」
母「なんでバックの中に入れてたの?」
楓「……」
母「腕見せなさい」
私は、もう言い逃れできないと思い、母に腕を見せた。
母「うわ…」
バシッ!!!
楓「痛ッ…」
母は私の顔をしばいた。
母「なんでこんなことしたの!?」
「何が辛いの?」
「何があったの!?」
質問攻めにされた。
楓(ほっといてよ…余計なお世話なんだよ……)
母「黙ってないで何か言いなさい!!!」
母はもう一度私の顔をしばいた。
楓(よくもまぁ、病んでいる大切な娘を、しばけるんだな。母親失格だ…。)
(これ以上傷つけて何になるんだよ…やめてよ……)
母は泣いていた。泣きたいのはこっちの方だ。
自分の体を傷つけて、何が悪い。
次回をお楽しみに〜!
死にたい僕へ 1話〜12話『総集編』
総集編です。
短い(?)と思うから読んでほしい。
1話『好きな人ができました』
水泳の授業が始まった7月。
私には好きな人ができました。
ー3ヶ月前ー
今日から私は小学5年生。
私は、廊下に貼り出されていたクラス分けの表を見た。
楓「うわ…最悪…」
「違うクラスじゃん…」
____________________________
2話『違うクラス』
楓「ほんっと最悪…」
澪「かえでー!おはよ〜」
楓「うるせぇ」
澪「なに怒っとん?w」
「どしたん!」
楓「クラス替えの結果が最悪」
澪「なんでー?」
楓「知らん」
澪「知らん事ないやろwまぁ別にいいけど」
「とりあえず教室入ろ?」
楓「はい」
私はクラス替えの結果が最悪だった理由をみんなに言えない。
アイツに、言ったらダメって言われたから…。
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3話『言わないで』
私が落ち込んでいる理由…それは…
彼氏と違うクラスだからっ!
でも、この事はみんなに言えない。
私の彼氏の名前は|舘林 芭瑠 《たてばやし はる》。
私が小4の時の冬。告白して、付き合った。
告白の返事をもらった時に館林はこう言った。
舘林「でも、俺らが付き合ってる事は他の人に言わないでね」
「言ったら別れるから」
ーーーーーーーーーー
こんな事があったから私は、舘林の事を言えない。
本当は言いたいんだけどね…。
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4話『不安』
4月はあっという間に終わり、5月になった。
楓 (はぁ…5年生になってから一度も館林と話してない…。)
私には、不安があった。
それは、彼氏が浮気をするのではないか?という不安だ。
私らが付き合ってる事を知らない女子たちは、館林に告白されたら
なんの|躊躇《ためら》いもなく、付き合うだろうな。
楓 (怖いなぁ……)
(今度、館林に聞いてみようかな…。私の事を好きかどうか。)
だけど、“今度”なんてものは来なかった。
澪「ねぇ、あれ聞いた?」
|来実《くるみ》「あれって?」
澪「|梨乃《りの》が館林に告られたって!!!」
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5話『6月の』
それは6月の出来事だった。
澪と来実の会話を、私は聞いてしまった。
楓「え………」
澪「あ、聞いてた?w楓は知ってたん?」
楓「え、ううん…知らなかった」
澪「そうなんや〜」
「あの2人ってお似合いやんな!」
楓「………2人は、付き合ったの?」
澪「え、知らんwww」
ーーーーーーーーーー
楓 (あーあ…やっぱりじゃん…)
(私の事なんか、好きじゃなかったんだね…)
澪「どしたん?なんかあった?」
楓「なんでもないよ…」
澪「そっか」
言えない。何が辛くて悲しいのかを言う事ができない。
苦しい。
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6話『席替え』
彼氏の浮気が発覚してから
1週間ほど経ったある日。
私はもう元彼に|呆《あき》れて
悲しみも苦しみもなくなっていた。
先生「今日は席替えですよ〜」
楓 (席替え…館林の事があったから完全に忘れてたわ)
(席替え…どうでもええわ…)
澪「誰の隣がいい??」
楓「別に、苦手な人じゃなかったら誰でも」
澪「そっかー」
席替えはくじ引きだった。
楓 (えっと…前から2番目の席…
あっ、あそこか)
|聖奈《せな》「お、楓やん」
楓「おー!聖奈やん!」
私の前の席は聖奈だった。
聖奈とは結構仲がいい。
聖奈「よろしくー」
楓「おう」
聖奈「うわ、楓の隣の席男子やんw」
楓「となり?」
私は隣の席を見た。
____________________________
7話『隣の席』
私は隣の席を見た。
楓(えっと…青山くんだっけ…?)
隣の席は|青山 涼《あおやま すず》だった。
前は、習い事が同じでよく話していたが、最近は話していない。
同じクラスになるのは今回で2回目だ。
楓(なんか気まず…)
聖奈「次体育だぞ〜」
楓「ほんとだ、楽やね」
楓(あ…でも次…2組と合同だ…)
____________________________
8話『バレーって楽しいよね』
2組には、舘林がいる…。
ーーーーーーーーーー
先生「今日の体育はバレーをします」
「それでは、ネットなどの準備をしましょう」
澪「バレーやってさ!楽しいな!」
楓「授業よりマシ」
楓(楽しい時間ってあっという間に過ぎるよね。あ、もうチャイム鳴る…。)
--- キーンコーンカーンコーン ---
楓「鳴った…」
先生「はーいじゃあ片付けしようか」
来実「片付けってめんどくさいよね」
楓「それな」
楓(あー…そういえば舘林ってどこにいるんだろう)
私は無意識に、舘林を探した。
楓(あ、いた…)
____________________________
9話『片付け』
私は舘林を見つけた。
その隣には、女の子がいた。
楓(あ…聖奈じゃん)
舘林と聖奈が楽しそうに笑っていた。
楓(なんやアイツ…)
もう付き合ってないから、怒っちゃダメなのに。
悲しんじゃダメなのに。
楓「腹立つなぁ…ボソッ」
____________________________
10話『授業中に』
体育が終わって次は社会だ。
楓(小5の社会って面白くないんだよね…)
聖奈「ねぇ、ここの問題分かる?」
楓(聖奈…舘林となに話してたんだろう)
楓「私に聞くな」
聖奈「え〜」
楓「………」
楓(聖奈に八つ当たりしてもダメだよね…)
「なぁ」
隣の席から声をかけられた。
____________________________
11話『青山 涼』
突然の事に驚いた。
話しかけられるなんて思ってなかったから。
私は隣を向いた。
そこには、|青山 涼《あおやま すず》がいた。
楓「何?」
青山「なんで怒ってるの?」
楓「怒ってないよ」
(なんなのコイツ、私の気持ちなんか分からないでしょ)
青山「館林のこと?」
楓「え、」
青山「体育の時間女子と話してたもんな〜」
楓「見てたの…?」
「てか、なんでわかったの」
青山「だってお前ら付き合ってたんでしょ?」
楓「なんで知ってんだよ」
青山「男子は全員知ってるよ」
楓「そうなんだ…」
青山「それに、俺は天才だから」
楓「は?」
青山「天才だからなんでも分かる!」
楓「へ〜」
いつもは退屈な社会の授業が、今日は何故か楽しく思えた。
____________________________
12話『初夏の恋』
私と青山はすごく仲が良くなったと思う。
女子の中では1番青山と親しい自信がある。
私は、青山に興味を持つようになった。
青山は…優しくて、運動神経も良くて、頭もいい、面白いし、人気があって…
気づけば青山のことばかり考えていた。
そして、6月が終わった。
水泳の授業が始まった7月。
私には好きな人ができました。
1話〜12話が回想シーンです。
13話からもお楽しみに。
死にたい僕へ ―番外編―
―楓と青山の休日―
『死にたい僕へ』を知らない方でも
気軽に読んでいってください。
《 楓 》
いじめられる前は、学校に行くのが楽しくて、休みの日は嫌いだった。
いじめられるようになってからも、
休みの日は大嫌い。
特に土曜日。
毎週土曜日には塾に行く。
8時ぐらいに起きて、正午にはもう家をでなければいけない。
それから約6時間。
私は塾に閉じ込められる。
楓(6時間もしたら逆に頭バグって成績下がるわ)
家に帰ってくるのは6時半ごろ。
その後は特にすることはない。
ただ親に怒られるだけ。
母「|怠《なま》けるな、勉強してよ、休む暇なんかないんだよ」
毎日毎日言われる。
楓(私ってそんなに|出来損《できそこ》ないかな)
日曜日は土曜日よりはマシ。
母は仕事が休みでずっと家にいる。
私は母のご機嫌取りをする。
怒らせないように、気を使う。
友達もいない私は、休みの日も一人。
友達と遊園地に行ったり、家にお泊りしたり、
外で元気に遊ぶことも、私は出来ない。
カーテンを閉じている部屋は暗くて、
陽の光を浴びる事なく、私の休日は終わる。
塾に行っているときも、母に怒られているときも、どんな時も、
いつも思ってる。
楓(青山は何してるんだろう…)
番外編のリクエストをしてくれた方、
ありがとうございます!
次回は青山の休日の番外編を出します。
読んでいただけると嬉しいです。