天気を操る人々がいた。だが、それを恨まれ、村を追放される―
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目次
#Prolog
ある世界の片隅に天気を操りし人がいた
その人々は|天気人《テンキビト》と呼ばれた。その能力ゆえ、恨まれ、住んでいた村を追放されてしまう。
晴れの少女は言った
『私がこの能力の正しさを証明するのだ!』
と。これはそんな少年少女の物語―
#晴れを待つ、曇を呼ぶ、雪が来る
誰かが言った。
『晴れはまだか』
と。
「くっそ…。なんで|天気人《俺ら》は追放されたんだよっ!可笑しいだろ……。」
と言った。
その人こそ、
--- 晴レノ神 ---
--- ハレワ・サニールック ---
だ。
ハレワはある理由から|住んで《信仰されて》いた村を追い出されてしまったのだ。
「ん~。なんか暇だなぁ……。」
ドンドンドン
ハレワの隠れ家のドアの音がなる
__「ハレワ~。開けてくれぇ!助けて」__
ガチャ
ハレワはドアを開け声の主を招き入れる
「助かった~」
「久しぶり、クモレ。」
声の主は
--- 雲ノ神 ---
--- クモレ・クラウディア ---
だった。ハレワの仲間である
「なんかさ、|天幸村《てんこうむら》の奴らが追ってきたんだ!彼奴ら、桑を持っている!」
「またあいつらかっ!やっつけんぞ」
「可哀想だよぉぉぉ」
「しょうがないのだ。クモレ…。お前も偉大なる神ゆえにね。恨まれるのさ」
「この事を■■に打った方がいいかな?」
「そうだな。打っておけ」
|天幸村《てんこうむら》とはハレワ達天気神の信仰が強かった村である。
とある事件から信用を失い追い出されてしまった。
この事から、襲撃もよくあることだ。
だが、この日を境に他の村も襲ってくるようになる―
---
---
---
ハレワ達が隠れ家にいる頃
|雪那山《せつなのやま》では、
--- 雪ノ神 ---
--- ユキ・スノーウィー ---
がひっそりと暮らしている。
「さて、どうしたものかな。」
ユキも最近意味もなく、石を投げられるなど、村の子達などからの嫌がらせが絶えない。
そこへ一つの矢文が飛んできた。
ヒューゥ
***パキッ***
飛んできた矢文が氷る
「あっ……。能力出ちゃった……。も~。めんどくさぁ……。」
今度は
ジュワァ
氷った矢文の氷が溶ける
「えーと。なになに?」
矢文にはこんなことが記されていた
「お久し振りです。ハレワとクモレです。今回矢文を送ったのは、訳があります。まず、最近、村の奴らの嫌がらせが絶えませんよね?その為、俺らは俺らのために、正義の証明のために旅に出ることにしました。ですので、ご同行願いたいのです。貴方だって、悔しいですよね?悔しいなら、俺らに着いてきてください。お願いいたします。
ハレワ・サニールック
クモレ・クラウディア」
これを読んだ者こそ
--- 雪ノ神 ---
--- ユキ・スノーウィー ---
である。
さて、ハレワ、クモレ、ユキは旅に出る。
そこで苦難や仲間に出会うことも知らずに