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目次
奴隷事件
15歳の女子中学生「瞳 七幸(ひとみ ななこ)」は、海で知らない男に連れ去られてしまう。その男は、自分が入っているグループの総長を殺されたと言うのだ。その様な事は全く身に覚えがないが、罪を償うためにアジトで一生家事と仕事をする事になる。七幸は奴隷からの解放を目指す。
|瞳《ひとみ》 |七《なな》|幸《こ》は、海で写真を撮っていた。
パシャ、パシャ、パシャ………
七幸(以下「七」)「やっぱり夕焼けはいいねぇ………あ、人写っちゃった」
?「おい!」
その写真に写った人が、話しかけてきた。
七「あ……なん…です….か?」
?「おまえ、俺たちの総長殺したろ!!」
七「え……こ、殺してないですよ………!」
?「見たんだからな!」
謎の男は、上着から結束バンド、ロープ、ガムテープを取り出し、七幸を結束バンドで手首と足首、ロープを体に巻きつけて、ガムテープで口を塞いだ。
そして、車でアジト(一戸建て)に連れ去った。
七幸は、なぜか眠くなった。
目を覚ますと、そこは一戸建てだった。
6人の大人が、黙って七幸を見ている。
さっきの男が口を開いた。
?「いいか、お前ら………こいつが零長様を殺したガキだ」
七「ん……え、え、ここどこ…………?」
?「アジトだ!お前はまだ喋るな」
七「……誰?」
?「うるさいなぁ………!!」
痩せ細っている女性から、自己紹介が始まった。
?「|私《わたし》は|壱《いち》|火《か》です」
?「|俺《おらぁ》|弐《に》|水《すい》だ!」
?「|俺《おれ》|参《さん》|雷《らい》だ!俺がお前をアジトへ運んだ!」
?「|私《わたくし》は|肆《し》|風《ふう》です」
?「|僕《ぼく》………|伍《ご》|闇《おん》………」
?「|私《わたし》は…|陸《ろっ》|光《こう》です……」
参雷(以下「参」)「お前はここで一生働くんだ!」
七「えー………」
七(脱出できないかな………)
夜。
集団は、ゲームで遊んでいた。
参「はっはっはっはっは!コイツよえ〜!……お前は仕事しろ!」
七幸は、いつもこき使われている。
七「ゲームどんだけするのよ……早く寝てよ……」
しばらくして、集団は寝始めた。
ここからは、自分の時間が自由に使える。
脱出の通路を探すことにした。
しかし、防犯カメラが設置されている。
一人、昼夜逆転で監視している人がいるからだ。
七幸は家事をするふりをして、通路を探している。
七「疲れた………………」
そして、自分の部屋の壁にもたれかかったその時。
ギィ………ガッ……………バコッ!
七「え、通路!?通ってみよう」
その穴の下には、はしごがかかっていた。
はしごを下りて、辺りを見回した。
そこには、高層ビルや大きな建物がずらりと並んでいる。
それに、エルフがそこら辺を歩いている。
ここは、異世界だった。
七「ここ……未来………………………?」
七幸は、公園を探し回ることにした。
七「…あ、なんか踏んだ…」
?「痛い!痛い!」
七「ああ、えーっと……」
?「ちょっと、足上げて!!」
七幸は、謎の声に言われた通りに足を上げた。
そこにいたのは、豆粒のようなものだった。
七「す、すごい………豆が喋ってる!!」
?「ロボットだよ!」
七「踏んじゃってたんだね、ごめん」
?「大丈夫!僕………名前無いや………」
七「じゃあ、まめくんでいい?
?「いいよ!」
「まめくん、なんでここにいるの?」
まめ(以下「ま」)「……持ち主に捨てられたんだよ」
七「……なんで………………?」
ま「あの人は友達がいないから、僕を友達にしていたんだ………前までは、名前は「モモ」だったよ!」
---
持ち主(以下「持」)「モモ〜!ただいま〜!」
---
ま「でも、友達が出来てからお出かけばっかり」
---
持「お出かけ行ってきま〜す!」
---
ま「だから、食品、生活費、水道代とか以外は全部友達とのお出かけのお金になったんだよ」
---
持「モモ、今友達と話してるから無理ー」
---
ま「それで僕のローンが払えなくなっちゃって、解約されて捨てられたんだ」
---
モモ(旧名 以下「モ」)「解約完了」
持「やっと捨てられる……」
モ「2年6ヶ月13日間、本当に楽しかったよ!ありがとう!」
持「………………」
モ「10分以内にボタンを押せば、解約は取りやめとなります」
持「……ゲームでもしてよ……………あ、このアプリ消さなきゃ………………えーっとこれがこうで…………」
モ「4、3、2、1、残り9分、59、58、57……」
---
七「ねえねえ、もしかして私、使える?」
ま「うーん…まあ、いいよ!」
七「やったー!」
ま「太陽光充電だから電気代は0、防水で、イヤホン使うと会話できるよ!」
七「じゃあ、なんでさっきはイヤホンなしでも会話できたの?」
ま「イヤホンなしのモードを使ったんだよ、ほらイヤホン」
七「じゃ、つけさせてもらうね………」
弍水(以下「弐」)「おい!」
七・ま「!?」
弐「お前!勝手にそっちへ行くな!」
七(ば、ばれた!)
七幸は、ロボットをポケットにしまった。
参「弍水、七幸を見つけるとはお手柄だな!」
弐「へへっ、サンキュー!」
参「七幸!帰ってこい!」
七「………………!!」
七幸はただひたすら、道を走って逃げた。
空き家に隠れようとしている。
参「弍水!」
弐「おう!」
参雷は無線通信機を取り出した。
参「あー、あー、マイクテス、マイクテス、聞こえるか?ガキが第二の世界の隠れ家へ逃げた、ワープでこっちへ来い」
壱・肆・伍・陸「……はい…………………………………………」
七幸は、空き家の窓から外を見ている。
弍水と参雷は、ワープの出入り口にあるはしごを登っていった。
シュッ
七「え?」
七幸の後ろには、あの6人が立っていた。
参「逃げても無駄だ!あっちへ行ってもこっちへ行ってもお前は仕事と家事だ!」
弍「働け働け!!」
参「じゃないと本当に殺すぞ!」
七幸は勇気を振り絞って、言い返した。
七「…………なんで私がリーダーを殺したと言うんですか!」
参「…………ふん!話してやろう!お前の母は、零長様を車で轢いたんだ!」
七「それは母ではありません!」
参「ふん!写真だってあるぞ!」
参雷の持っている写真に写っている人は、七幸にも自分の母に見えた。
しかし、母にしてはおかしいところがあった。
七「でも…!」
参「まだ口答えする気か!証拠はもうあるんだぞ!」
七「母には双子がいます!」
参「似てない双子だっているんだぞ!」
七「一卵性双生児なんです!」
参「だから何だ!俺は区別できるんだぞ!」
七「………はぁ、無駄か……………………」
参「分かったか!家事と仕事をしろ!ガキ!」
弍「こういうのはどうだ?1週間以内にお前の母を殺せ!」
参「弍水、それ良いじゃないか!」
弍「明日やろう!」
参「ようし!現実世界に戻るぞ!ガキ以外はもう寝ろ!」
翌日。
連れ去る時に使った車に乗って、七幸の家に行った。
そして、参雷は家のチャイムを押した。
ピンポーン
七幸の母(以下「母」)「はーい」
参雷は、無理やり七幸の母を車に乗せた。
七幸は、ガムテープで口を塞がれているので声を出せない。
母「七幸ー!!」
七(お母さん………!)
七幸の母は、運転している弍水以外のメンバーに結束された。
七幸を連れ去った時の様に、結束バンドで手首と足首、ロープを体に巻きつけて、ガムテープで口を塞いだ。
七幸の母は、自分の娘がいることに気づかない。
そのまま、あの海へ行った。
弍水と三雷は、他4人が立てた大きな柱に七幸の母を固定した。
そして七幸は、ナイフを持たされた。
参「コイツを殺せ」
参雷は、七幸の耳元でささやいた。
七幸はナイフを持って、自分の母に少しずつ近づいた。
参「さあ、刺せ!」
しかし。
七幸は母を刺さず、ロープと結束バンドだけを切った。
そして母の手を握って、走って逃げた。
参「裏切り者ー!帰ってこーい!」
弍「………車で追いかけるぞ!」
七「オラアァァァァァァァァ!」
母「あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛あ゛!」
ブオォォォォォォォォォ!
七「車で追いかけてくるー!」
母「ドラアァァァァァァァ!」
参「な………なんだコイツら、クソ速いぞ!」
弍「火事場の馬鹿力か………!!」
参「スマホ……?歩きスマホってか?コイツ、自分が損する事分かってねぇなぁww」
弍「これやべぇぞ………」
参「何が?」
母「もしもし!警察ですか!?」
参「あーーーー!そういう事かーーーーーーーー!」
母「私の娘を連れ去った人がいます!」
参「逆方向へ逃げるぞ!」
ウーーウーーウーーウーー
参「もうこうなったら…」
弍「警察を殺すぞ!」
2人は警察を殺そうとした。
しかし、運動神経抜群な警察たちによって、6人は逮捕された。
壱(私何もしてないのに……)
弍「……俺はやってない!」
参「クソがーー!お前もやったろ!」
肆(来世では罪無く生きる)
伍「…………………」
陸「壱火………」
七「性格悪い男2人しか悪くないのに…………みんな逮捕………………」
母「とりあえず家へ帰るよ!」
七「うん!」
七幸とその母は、結局走って家へ帰った。
(原文:あめじすと)
15歳の中学生が思い出の場所で知らない集団「〇〇したな」と言われた後、拘束され奴隷にされる。連れていかれた所から、何とか脱出しようと試みた。逃げ出せるところを探していたら、通路を見つけ、そこを進んでいくと異世界にたどり着いてしまった。やっと逃げ出せたと喜んだ主人公。がしかし!そこでもまた「〇〇したな」と何故か身に覚えがないことを言われ、奴隷にされる。さあ、主人公は奴隷から解放されるのか!そして、元の世界に戻ることができるのか!
春祭り
16歳の男子中学生「壱香和 源(いちかわ げん)」は、悪魔の夢を見る。その悪魔は、自分のくしゃみは凄いと言うのだ。今日開催する春祭りの会場へ向かう時に、弟が悪魔のくしゃみでしばらく宙を浮いてしまう。そして、源は好きな人の元へ飛んでいってしまう。
悪魔(以下「悪」)「おれのくしゃみは凄いんだ!人間が空を飛ぶほどだぞ!」
---
さっきまで、目の前に悪魔がいた。
|壱《いち》|香《か》|和《わ》 |源《げん》は、夢を見ていた。
源「ん……」
今は、朝8時。
スマートフォンを手に取る。
源「やべ、9時から春祭りやん」
急いで準備をする。
源「|譲《ごん》、行くよ」
弟を連れて、走って会場へ行く。
悪「へっくじょん!」
源「…………………ご、譲!」
譲「なに?…それよりみておにいちゃん!ぼく、ういてるよ!」
源「それだよ!何で浮いてんの!?」
譲「わかんない…でも、たのしい!」
源「あんた魂だったん!?!?」
譲「そんなわけないでしょ〜」
源「……あ、浮かなくなった……………」
悪「へっくじょん!」
源「やべっ、風強すぎっ、うぅあああああっ!!」
源は、ゆっくり地面に落ちていった。
怪我はなかった。
?「源くん、大丈夫?」
源「あの…………|呼《こ》|田《だ》 |舞《ま》|衣《い》さん………ですよね……?」
舞衣(以下「舞」)「そうだけど?」
舞衣は、源が思いを寄せている人。
まさか春祭りで会えるとは、夢にも思っていなかった。
舞「もしよかったら、一緒に出店巡りしない?」
源「は……はい……!」
沢山の出店が並んでいる。
焼きそばやチョコバナナに、三色団子や弁当が売ってある。
さらにはゲームコーナーもあった。
三色団子と弁当を買って、3人で花見をする。
譲「おだんごおいしい!」
舞「この子が弟くん?かわいい〜」
譲「ぼくかわいいじゃない!かっこいいもん!」
舞「フフフ………」
源「あの……舞衣さん!後で、近くの海へ行けませんか……」
譲「おにいちゃん?どうしたの?」
舞「私は良いよ」
譲「ぼくもいく!」
弁当などを食べ終わって、海へ行く。
弟は、砂で遊んでいる。
源(…………よし!告白しよう!)
舞「…………………」
源「舞衣さん!」
舞「何?」
源「あの………付き合って下さい!本当にお願いします!」
舞「あ、え……ごめん………いつまでも付きっきりって訳には行かなくて………別に嫌いって事じゃ無いよ?」
源「……まあ…………そうだよね…………」
告白は失敗した。
だんだん、「カップル」とは何かが分からなくなってきた。
ただの友達と何が違うのか。
2人は、しばらく海を眺めていた。
悪「へっくじゅん!」
源「!」
弟の体が光り出した。
白い鳩になり、空を飛んだ。
源「譲!」
舞「弟くん!」
弟は、春祭りの会場へ飛んでいった。
桜の花びらが自分の体に降り注ぐ。
その美しい姿を見て、舞衣は何かを決心した。
舞「源くん!」
源「あ……なんですか?」
舞「さっきは無理だなんて言ってごめんね!本当は、ずっと好きだったの!急だったから、混乱しちゃって…」
源「舞衣さん………!」
譲「おにいちゃん!」
源「譲、戻ってたんだ……」
舞「付き合って下さい!」
源「……はい!」
譲「つきあうってなぁに〜?」
舞「ひみつ!」
譲「え〜!」
舞「ひみつだよ〜!」
譲「なんで〜!おしえて!おしえて!おしえて!おしえて!おしえて!おしえて!おしえて!おしえて!」
舞「ごめんね〜!」
源「………」
空から、白い羽が落ちてきた。
弟のものかは分からない。
花びらを拾って、家に持ち帰った。
お守りにするつもりだった。
(原文:ラック・リック)
とある悪魔のくしゃみで弟は空を飛んでしまい、自分は好きな人と接近するチャンスがおとずれる
ビギナースパイ
16歳の少女スパイ「野々田 光与(ののだ こよ)」と16歳の少年スパイ「西園寺 理久(さいおんじ りく)」は、レストランに任務へ行く。そのレストランは、食中毒事件の原因の候補の中の一つ。あらゆる道具で犯人を突き止めようとするが、見つける事ができるのか。
食中毒で、大量の患者が病院に運ばれていた。
スパイと繋がっている医者が、患者に質問する。
医者(以下「医」)「昨日、何を食べましたか?」
患者(以下「患」)「朝はトースト、ココア、昼はハンバーグ、夜は焼き鮭、ご飯、味噌汁です…」
医「おとといは、何を食べましたか?」
患「朝はトースト、ココア、昼はご飯、味噌汁、夜は外食です…」
医「外食は、どこで食べましたか?」
患「「ネイチャー・ブレッシング」と言うレストランです…」
医(また「ネイチャー・ブレッシング」…)
運ばれてきた患者に、おとといに何を食べたかと聞くと、ほとんどが、ネイチャー・ブレッシングの料理だ、と答えていた。
医者は、スパイたちに情報を送った。
---
--- 属色組 ---
---
「ほとんどの患者が「おとといにネイチャー・ブレッシングに行った」と言っています。」>
<「情報ありがとうございます。」
---
16歳の少女、|野々《のの》|田《だ》|光《こ》|与《よ》・コードネーム「|光《こう》|白《びゃく》・|探《たん》」と、16歳の少年、|西《さい》|園《おん》|寺《じ》 |理《り》|久《く》・コードネーム「|闇《おん》|黒《こく》・|探《たん》」は、そこに所属しているスパイだった。ある日、光白たちに任務が与えられた。
---
[任務]
食中毒事件について、レストランで潜入捜査をする。
[詳細]
最近、食中毒事件が多発している。原因の候補の中の一つに、レストラン「ネイチャー・ブレッシング」があるので、客として潜入捜査をする。
[メンバー]
・光白
・闇黒
---
光「闇黒くん、任務、久しぶりだね」
闇「今回も頑張ろう!」
光白は、店のドアを開けた。
店員「いらっしゃいませ!」
店員が、笑顔で挨拶をしてくれた。まるで、食中毒の可能性があるとは思えなかった。
光「闇黒、私は、防犯カメラを仕掛けてくるね」
闇「分かった!」
光白は、コントローラーを取り出すと、超小型のドローン型の監視カメラを厨房に飛ばせた。
その時。料理長が、明らかに怪しい粉を入れていた。
料理長が粉を入れた料理を、闇黒が注文した。
彼は、食べるふりをして、少しづつ、料理を袋に入れている。
袋に入れ終わった後、二人は、お金を払って店を出た。
後日解析に回してみると、毒だという事がわかった。
防犯カメラの映像と照らし合わせて、犯人が分かった。
紛れもなく、料理長だった。
そして、料理長は逮捕された。
スパイたちの集合住宅で、二人はみんなに褒められていた。
任務こそ簡単なものだったが、一番下の階級で、あれだけてきぱきと効率よく出来た事は、とても驚かれていた。
光白「ありがとうございます!」
闇黒「これからもがんばります!」
(原文:ラック・リック)
16歳のスパイの少女「野々田 光与(ののだ こよ)」コードネーム「光白(こうびゃく)」が、「食べた2日後に効果が出る毒」の食中毒事件のあるレストラン「ネイチャー・ブレッシング」で、客として潜入捜査をする
命の恩人、仲間入り
15歳の女子中学生「響山 律(ひびきざん りつ)」と15歳の女子中学生「参麟 美菜(みりん おかず)」は、謎の少女に隠れるように促される。その少女は、ゾンビが出たと言うのだ。かなりの強敵だと思われていたが、誰かに倒されるところを目撃する。律は、その誰かに仲間入りをする。
?「あの頃は…………懐かしかったな………」
---
?「どう?似合う?」
?「うん!」
?「これで行こうかな〜」
仲良く話している二人の少女、|響《ひびき》|山《ざん》 |律《りつ》と|参《み》|麟《りん》 |美《お》|菜《かず》は、ハロウィンに向けて、衣装を試着していた。
美菜(以下「美」)「魔女とか?」
律「コスプレいいんじゃない?」
美「あ!あれあれ、あの…」
律「あと…」
当日。
美「おはよー!」
律「今日ハロウィンじゃん?」
美「さっそく服着て行こ!」
律「うん!」
カチャッ…
美「えーと…どこ行く?」
律「どっかコスプレの集まりとか行けば良いんじゃない?」
美「そうだね」
?「すいません!」
突然、謎の少女に声をかけられた。
美「は、はい?」
?「只今緊急事態が発生しているので、私について来てください!」
律「え…?」
?「出来るだけ足音を立てずに!」
美「えーっと…?」
?「着きました!入ってください!」
そこは、集合住宅だった。
律「どういう事ですか…?」
美「その前に、あなたは誰ですか…?」
?「すいません、名前は言えないです…|匿《とく》|名《めい》と呼んでください」
律「匿名さん、緊急事態ってなんですか…?」
匿名(以下「匿」)「それは……ゾンビの出現です」
律・美「ゾンビ…!?」
美「ドッキリ…?」
律「違うでしょ」
匿「これまでも、ゾンビが何回か出現していました」
律「……」
匿「ゾンビメイクをするので…ついて来てください」
律「はい」
美「……やばい」
律「……生きていけるかな………………」
?「こんにちは」
律「匿名さん、この人が?」
匿「はい、ゾンビメイク担当です」
?「よろしくお願いします」
律・美「よろしくお願いします」
?「こちらに座ってください」
律「あ、すごい、速っ」
美「すごいリアル……」
?「ゾンビのにおいの香水、少しかけますね」
律・美「くっさ!」
?「はい、くさいです」
律「反射的に言っちゃいました」
?「大丈夫ですよ」
律「すいませんね」
?「このメイクも香水も、人体に影響はありません」
美「……………………」
?「これならばれないので、外に出ても良いですよ」
律「へぇ…」
匿・?「しかし、これまでになく賢いゾンビがいたら……命を落としてしまうかもしれません」
律「まじか」
匿「通常、ゾンビになると知能が低下するのですが……」
?「ゾンビメイクをしても、見破れるような知能をもっていれば…………」
匿「ですね」
?「あと、外に出る際は喋らないでくださいね」
匿「流石に見破られてしまうので…………」
律・美「わかりました、ありがとうございます」
匿「あと、このプレートを持っていてください」
律・美「…わかりました」
匿「他の人間が来た時に、それを見せてください」
律・美「はい」
?「……そういえば、名前をまだ言っていませんでしたね……」
律「…………………」
?「まあ、名前は言えないので……名無しとお呼びください」
美「ありがとうございます」
律「あ、窓がある」
美「ゾンビいる…」
名無し(以下「名」)「はい……」
律「あれ?二人、もういない……」
美「とりあえず、どうする……?」
ゾンビ(以下「ゾ」)「ゔぉあああああ!」
ゾ「ぬ゛ぅううううう!」
ゾ「お゛ぇえええええ!」
美「え?」
律「ゾンビが…」
美「誰かに……」
律・美「倒されてる……」
?「はっ!」
?「こっちはもういない!」
?「あっちだ!」
?「倒した!」
律「ゾンビって日中でも動けるんだ……」
?「うおおおおおおお!」
ゾ「あ゛ぁあああああああ!」
?「ふう………」
律「すごい………あ、ここに人がいる」
美「他にも避難している人がいるのかな」
?「ここにはもういないな……」
律「って!さっきの人じゃん!」
美「匿名さーん!!名無しさーん!!危ないですよーー!!!って、聞こえてないか……」
?「|風《ふう》|緑《ろく》さん、やっと終わりましたね」
風緑・|戦《せん》(以下「風」)「ほんとですよ、まさかここにゾンビが出るとは……|水《すい》|青《せき》さんは大丈夫ですか?」
水青・|戦《せん》(以下「水」)「疲れましたよ………運動不足でしょうかね………」
風「まあ、かなり動きましたし、運動不足ではないと思いますよ」
水「よかったです……」
風「休憩する暇もないですよ………」
水「大変ですね……」
律「なんとかしてゾンビを消さなきゃ……」
美「何もできないけどね……」
律「できるように…………なるのよ………………!」
美「マジで!?!?」
律「だいぶぶっ飛んでるけど……何もしないよりは人生有意義でしょ!」
美「まあ……それはそうかもね………」
---
律「そこからてんやわんやあって、あの属色組に入れたよね…………」
---
律「私のコードネームは………「|灰《かい》|音《おん》・|治《ち》」…………やるぞ………!」
---
青「あ、灰音さん、今時間ありますか?」
緑「少し手伝ってほしいんですよ……」
律(以下「灰」)「はい、行けます!」
青「ついてきてください!」
灰「はい!」
(原文:ラック・リック)
ハロウィンの日、誰かに守られたことによって、その人の仲間に入る
魔法使いの冒険(長編)
魔法使いの「アース」は、友達の魔法使いの「スカイ」にパーティに招待される。しかし、アースの家はスカイの家からかなり遠く、パーティに行くかどうかを迷っていた。だが、飼い猫の「ランド」に背中を押されて、パーティへ参加しに行く。10日以上の長旅に、魔法を使って出発する。
これは、ある魔法使いの物語。
---
ある日、森の奥深くに住んでいる魔法使いの家に手紙が届いた。
魔法使いの名をアースと言う。
ア「こんなところに手紙?いったい誰が…」
《偉大なる魔法使いアースへ
アース、久しぶり!元気だった?
今月、満月が空に昇るとき、私の家でパーティーを開きます。是非、お越しください。昔みたいに、みんなで楽しもう!待ってるよ!
あなたの大親友スカイより 》
ア「スカイからパーティーの招待状か…。『偉大なる』って…w行きたいけど…うーん。どうしよう。__でもせっかくこんなところまで来たのに今更みんなのところに行けないよ。怖いなあ。あーでも、パーティー、楽しそう。行きたいけどな。どうしよう__」
魔法使いのアースはとても悩んでいます。ブツブツブツブツ独り言を言っている。
悩みの理由は、森の奥深くに住んでいることに関係があるのだろうか。
?「にゃーににゃやんでるんだ?」
アースが一人でブツブツ言ってると、どこからか声が聞こえてきた。
だがここに人は一人しかいない。一体、誰が話したのだろうか。
ア「なによランド。私は今真剣に考えてるんだから話しかけてこないで」
ラ「だから何をそんにゃに悩んでるんだ?俺様に言ってみろ!」
これは驚いた。アースは飼い猫と話をしているようだ。猫の毛色は黒色で、艶があった。目は美しくきらめくエメラルドで、シャープな体つきをしている。
飼い猫はアースの肩に飛び乗り「ニャー」と一声鳴き、話しだしまた。
ラ「もしかしたら、この偉大にゃ俺様が力ににゃれるかもだぜ」
この猫は自分に自信があるよう。いいことだ。
ア「分かったよ。あのね、~~~」
ラ「にゃるほど~。つまりアースは怖がりで大の意気地なしってことだにゃ」
ア「どういう事よそれ!」
ラ「だって友達にでさえ会うのが怖いんだろ?俺様にはにゃにが起こったのか知んにゃいけど、過ぎたことをぐずぐず引きずってる奴はただの意気地なしだ」
ア「ランド~」
アースは泣きそうになっている。
ラ「ま、俺様はアースの過去なんか知らにゃいから。あとは自分で考えるんだにゃ。俺様は昼寝の続きでもするかにゃっと」
ア「もう、ランド!助けになってくれるって言うから話したのに」
ラ「俺様は助けににゃるにゃんて一言も言ってない。__助けににゃれるかもにゃんてのは言ったけど。__アースはパーティーに行きたくにゃいのか?」
ア「それは…」
アースはだまりこんだ。
ア(パーティーには行きたい。行きたいよ。だけど…。私にはみんなのところに行く資格がないんだよ。みんなのところにいられるなら、今頃こんなところに住んでないよ)
ラ「その顔は、行きたい、って顔だにゃ」
ア「そんなことない!」
ラ「そんなことあるから言ってるんだ!分かった!俺様も付いて行ってやるから、一度パーティーに行ってみたらどうだ?__俺様はご馳走食べたいし__」
ア「それ、ただランドがパーティーでご馳走食べたいってだけでしょ」
ラ「にゃ!?ば、ばれたか…」
アースはもう一度考えこみ、ひとりでに頷くと言った。
ア「よし!ランド準備して。これから長旅が始まるけど、大丈夫だよね?」
ラ「大丈夫だにゃ!」
---
1時間後、1人と1匹は家から出てきた。
1時間、何をしていたかというと…大掃除だ。なぜなら、いつ戻ってくるのか分からないから。魔法使いスカイの家は一体どこにあるのだろうか。「森の中にはない」ということは確かだが。
ラ「で、どのくらいでそのスカイって魔法使いの家に着くんだ?」
ア「早くて10日くらいかな。旅の途中何があるか分かんないし」
ラ「10日!?俺様体力持たにゃいぜ?どうやって行くんだよ!」
ア「ランド…。私の事馬鹿にしてる?」
アースは怒りと呆れを帯びたオーラをそこら中に発した。
鳥は空へ、動物たちは巣穴へ逃げ出した。ランドも震えている。
ラ「ごめん!ごめんってば!アース!やめてくれ!」
ア「よろしい」
アースはオーラをしまい込み、両手を前に突き出した。
ア「あらゆる生命を司る大神よ。大地の精霊、森の精霊たちよ。今我に力を貸したまえ」
「|ship《船》」
呪文を唱えると、辺り一帯シンと静まり返る。
**ゴゴゴゴゴゴゴゴ**
大きな音がした。
森全体が淡い光で包まれていき、数秒後、アース達の目の前には大きな木造の船が出来ていた。
ラ「アース、すげー!アースはやっぱすごいんだにゃ!」
ア「ふふっ。さぁ乗って!出発するよ!」
1人と1匹は荷物を持って乗り込んだ。
---
1人と1匹が荷物を置いて船の甲板のところに行った。
※甲板はデッキともいう。船の上部にある平らな床のこと。
柵になっているところから身を乗り出した。
ラ「ん~!高い所ににゃるだけで空気がおいしく感じられる!景色もきれいだにゃ」
ア「まだまだ、これからだよ」
「|Flotation《浮け》」
アースが呪文を唱えると船が浮いた。空高く、ぐんぐんと昇っていく。
ラ「うわー!家がどんどん小さくなってるぞ!」
ア「あたりまえでしょー!ライド、よーく見てて」」
「|Move《動け》」
今度は前進しだす。
船は、空を飛んだ。鳥に並び、森が小さくなり、雲を突っ切った。
ラ「うぉぉぉぉぉお!すっげー!!」
ア「びっくりしすぎ」
ラ「お前天才だにゃ!」
ア「今頃ぉ?」
ラ「再確認した。てかこれ快適すぎだろぉぉぉぉぉ!」
1人と1匹は快適に移動していく。空高いところで、船から景色を眺めながら。
---
3日後
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ラ「アース!俺様にゃんか退屈ににゃってきた。なんか面白いことにゃいかー?」
ア「面白いことって言われても…」
アースは部屋の中を見渡した。
部屋の中は遊ぶものでいっぱいだった。トランプ、オセロ、将棋、囲碁、人生ゲーム、折り紙…etc
小説もあったし、スケッチブックもあった。
しかし、ライドは重度の飽き性だった。何をやってもすぐに飽きてしまうのだ。
アースはため息をついた。
ア(ライドはこれだから長旅に向いてないんだよ…。遊びにはすぐ飽きるし。だから大丈夫か聞いたのに…)
ア「まだ3日しか経ってないのに。じゃあ今度はトランプで七並べして遊ぼう」
ラ「嫌だ!あんにゃ遊び面倒くさいだけだにゃ!」
ア「じゃあ将棋崩しでもしよう!」
ラ「俺様のこの可愛らしい手じゃ、そんにゃ遊び出来ないにゃ!」
「退屈だー!にゃんかにゃいのか?」
「そうだ、アース!この船を宙返りさせてくれよ!ジェットコースターみたいにゃスリルが楽しみたいぜ!それが終わったらいつもとは違うご馳走を出してくれよ!3日間パンとチーズだけの食事を我慢したんだからさ__」
その時船が大きく揺れた。左右に大きく揺れる。
ラ「おー!アースやるじゃにゃいか!楽しい!」
ア「私じゃない」
ザーッという壁に何かが当たっているような音がする。だんだん音が大きくなってきた。
船も左右に大きく揺れ、棚から物が落ちてきている。
ア「私、違う。こんなことしない」
ラ「へ?」
1人と1匹は顔が真っ青になった。
アースが外へ出る。
**ゴォォォォォォ!**
ア「うわ~」
アースの体が浮いた。
ラ「アースッ!」
ライドの声が聞こえたのを最後に、アースの意識は途絶えた。
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ア「うぅ…」
アースはゆっくりと起き上がった。
ア「ここは…」
アースは周りをゆっくりと見渡した。
薄暗く不気味な森の中。壊れた船の残骸とみられるものがそこら中に落ちている。湿った地面。ライドは、いない。
気に覆われていて空が見えない。
ア(夜ではなさそう。まだそんなに暗くない。明け方?とれとも夕方?どちらにせよ、早くライドを探さなくちゃ)
アースは歩き出した。自分が今どこへ向かっているのかさっぱりわからなかったが、ライドを探しに行かなくてはならなかった。
ア(独りぼっちになるのはなんだか久しぶり。1人は怖い。1人は寂しい。ライド…)
アースは険しい森の中を何時間も何時間も歩き続けた。それなのに、何かがおかしい。ライドが見つからないどころか、森から出られないのだ。殺風景すぎる森だからか同じところをぐるぐる、行ったり来たりしている気がする。
辺りはどんどん暗くなってくる。何時間も歩き続けたせいか、足が痛い。
アースはもう限界だった。その場に座り込む。
そのままアースは寝てしまった。
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ラ「アース!アース!」
ライドは大きな木の上にいた。猫だが高い所が苦手なライドは、なかなか降りることが出来ずにいた。周りは丘のようになっていて、大きな木以外何もなかった。
ラ「アース!なんでこうにゃったのかにゃ。俺がいろいろ言うから、天の神様が怒っちゃったのかにゃ。アース…」
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ア「ライド!」
アースは飛び起きた。夢にライドが出て来たのだ。
ア「ライド…!ああライド!きっと寂しがっている。怖がっているはずだわ。私が助けてあげなくちゃ!」
(ライドは猫なのに高いところ苦手だもの。今頃あの木の上で…)
アースは歩き出した。ライドがいる木を目指して。
その時はまだ気づいていなかった。暗闇に不気味に光る眼をしたバケモノが後ろにいることに…。
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バ(グへへヘ、人間ミ-ツケタ。アイツノ心ヲ読ンデヤロウ)
『ライド…!ああライド!きっと寂しがっている。怖がっているはずだわ。私が助けてあげなくちゃ!ライドは猫なのに高いところ苦手だもの。今頃あの木の上で…』
バ(ライド…。ナルホド、アイツハライドトイウ猫ヲ探シテルンダナ。ソレナラコッチハコウダ)
バケモノは一瞬消え、猫になって現れた。ライドとは程遠いボサボサしている茶色の毛、不気味に光る黄色の目、大きな体。まるで化け猫のよう。
バ「ニャー」
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バ「ニャー」
ア「ライド…?」
後ろを振り返るアース。そこにライドはいなかった。
ア「あれ?確かにライドの鳴き声がしたんだけど」
バ「ニャー」
今度は前から鳴き声が聞こえた。見ると前の方に不気味に光る黄色い目をした猫がいた。
ア「ライドじゃない…。でも、こんな森の中に1匹だけでかわいそう」
心の優しいアースは、バケモノ猫と一緒にライドを探そうと思った。それなら自分も心細くないし、猫も安心するんじゃないかと思ったからだ。
ア「猫ちゃん、こっちにおいで。私と一緒に探し物してくれるかな?」
猫は素直にこっちに来た。
自然と顔がほころぶ。
バ(コノ人間バカダナ。ソレモイイ。コレデイツデモ喰ウコトガデキル)
ア「探し物って言うのはね、実は猫なの。ライドって名前なんだけどね。黒い毛色の猫なんだよ。大きな木の上にいるはずなんだけど、知らない?」
猫は黙って歩き出した。アースを置いてずんずんずんずん歩いて行く。
ア「ちょっと待ってよ~!」
バ(シメシメ。ツイテクル、ツイテクル。コノママ俺ノ住ミ家ニ連レテイコウ)
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アース達は先ほどよりも険しい道を歩いていた。顔には泥が付き、服もボロボロだった。
アースの息はだんだん荒くなってくる。上り道だからか、空気が薄い。猫は相変わらず、ずんずん進んでゆく。時々こっちを見るが、どれだけ遠くにいても見えるところにいたら、そのまま進んでいく。とにかく早い。異様に早い。
ズルッ
ア「あぁ!」
足環滑らせて下に転げ落ちた。幸い木にぶつかって止まることが出来たが、アースは下まで落ちてしまった時の事を考えて顔を真っ青にした。
ア「いてて...」
どうやら足をひねってしまったようだ。なかなか立つことが出来ない。
見かねた猫がこちらまで下って来た。
どうやら猫の様子がおかしい。さっきよりも大きくなっているように見える。口が開き、鋭い牙が見えていた。
バ「ドウヤラ、モウ、限界ノヨウダナ」
しゃがれた声だった。
猫はむくむくと大きくなっていき、しまいにはアースの身長を優に超えると思われる高さになっていた。
一瞬猫は消え、バケモノになって現れた。
アースが見たことのない種族のバケモノであった。
全身振るえる。顔は真っ青。足は動かすことが出来ない。すなわち、逃げることが出来ないという事。
バ「オマエニハ死ンデモラウ。ジャアナ」」
大きく口を開いた。真っ赤な舌。鋭くとがった歯。
食われる、そう思った。
ア「ライド…ごめんね。見つけられなくて。スカイも、ごめん。みんな、ごめ__」
死ぬ覚悟をしたその時だった。
?「あぶない!」
シャキンッ!
バ「**ギェェェェェ!**
何かが着れるような音と、バケモノの叫び語が聞こえた。
目の前にあった大口がなくなり、安心していた。
ア「あ、あの!あなたの名前は?」
ヒ「ヒートヘイズと申します。あなたは何をしているのですか?」
ア「私は、飼い猫を探していて...。あの...~~~~」
ヒ「あー、そこなら私が案内しましょう。付いて来てください」
ア「ちょっと待って!」
ヒ「何でしょう」
ア「ごめんなさい。ただちょっと問題が発生してまして…」
ヒ「なんですか?」
ア「足が…」
ヒ「足?」
ア「ひねったみたいで。立てないんです」
ヒ「ちょっと見せて下さい」
ズボンをめくって、靴下を下げた。ライトを当てると、赤く腫れあがっているのが分かった。
ヒ「うーん…。私にはよくわからないのですが、歩けないなら、おんぶしますね」
ア「はい。よろしくおねが...へ?あ、ちょ、まっ」
あっという間におんぶされた。そのまま険しい山道を下っていく。
アースはただただ感心することしかできない。
少しばかり平坦な道に出ると、目的地まではすぐだった。
ア「あ、ライド!」
ラ「アース!来てくれると思ってたにゃ!ん?そいつは誰だ?」」
ア「この人はヒートヘイズさん。私をバケモノから守ってくれたのよ」
ヒ「どうも」
ラ「それはそれは、それはよく守ってくれました。俺様からもお礼を言わせてください!」
ヒ「どういたしまして」
2人と1匹はすっかり仲良くなった。
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ア「これでよし!」
船を作り直したアース。
2人と1匹は船に乗り込み、大空へ飛び立った。
無事満月の夜に着くことが出来、皆でわいわいパーティーを楽しんだ。
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--- 完 ---
(原文:あめじすと💎)
主人公:アース(ア)
飼い猫:ランド(ラ)
友だち:スカイ(ス)
「相手の心を読み幻覚を見せる」という特別能力を持ったバケモノ:バ
勇者 :ヒートヘイズ(ヒ)
今回はあめじすとが執筆しました。
一話完結はやっぱり難しい…。
時間がなくて無理やり終わらせる形になってしまいましたが、ご了承ください。
カオスデー
11歳の男子小学生「暖久 理里男(のんく りりお)」は、知らない男に声をかけられる。その男は、今日はカオスデーだから、カオスにしないといけないと言うのだ。しかも、警察もカオスデーの事は逮捕できない。理里男は、カオスデーで楽しもうと行動する。
とある少年は、コンクリートの道を、一人で歩いていた。
そこら辺に、タンポポや猫じゃらしが生えている。
この道は、少年の学校の通学路だった。
少年の名前は、「|暖《のん》|久《く》 |理《り》|里《り》|男《お》」。
丁度今、下校中だったのだ。
落ちていた長い枝を振り回しながら、退屈そうに家へ向かう。
理里男(以下「理」)「…………ん?バッタ?……草か……」
?「**んりてへすんるむねけすつむりんねめつけすんねめつねるす!**」
?「**はははははは!あーっはっはっは!あぁー!っはっは!あー!**」
理「ん?うるさいな……」
?「**おい君な〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜にしてんだよぉ〜!?**」
理「え!?何ですか!?」
?「**君もカオ〜〜〜〜〜〜〜スにしなきゃいけないんだよぉ〜!?**」
理「え……なんでですか!?」
?「**今日はカオ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜スデ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
理(変な人に絡まれた……)
?「**放課後からカオ〜〜〜〜〜〜スにするんだよぉ〜〜〜〜〜〜!**」
理(逃げよう!)
理里男は、走って逃げた。
?「**ま〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ってよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
理「警察〜!」
理里男は、防犯ブザーを鳴らし始めた。
警察(以下「警」)「君!大丈夫ですか?」
理「あ!警察さん!助けて下さい!」
警「ああ、あの人ですか?」
理「そうなんです!カオスデーとかカオスにしろとか言ってくるんですよ!」
警「…すいません、あの人を逮捕する事はできません」
理「え…なんでですか?」
警「カオスデーの事は本当なんです……」
理(逃げられない……あ、終わった…こんな人生の終わり方したくなかった…来世では幸せに生きたい…)
警「ただ、警察、消防などの緊急は、カオスにする事は禁止されていますし……」
理(それは良かった)
警「犯罪を起こした場合は普通に逮捕するので、安心して下さい」
?「**誤解させちゃったよねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
理(いる!)
?「**ごめんなさぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!**」
理「カオスデーって言うのは……」
?「**本当だよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
理「あ、じゃあ……」
?「**カオスやるよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
理「**あ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
?「**い〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
理「**う〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
?「**え〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
理「**お〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
?「**ところでお名前を教えてくれるかぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い?**」
理「**仮名でよかったらぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
?「**仮名でいいよぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
理「**ノリオで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す!**」
?「**僕ノリノリで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す!**」
理「**そういう事じゃな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜い!**」
?「**たろうで〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜す!**」
理「**よぉ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ろしくねぇ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
たろう(以下「た」)「**ほぉ〜〜〜〜〜〜んとかったりぃ〜〜〜〜〜〜!**」
理「**算数・数学教育費もある意味では、この後からもらった命を!**」
た「**ある意味ではないかな体制で頑張って真似しましたよねねな!**」
理「**いいかと言われても仕方ないかと言われているし過ぎたから!**」
た「**予測変換ごっこたぁ〜〜〜〜〜〜〜のし〜〜〜〜〜〜〜〜〜!**」
理「…」
た「__10分後に地震が来る__」
理「え…?」
--- 理「夢かよ」 ---
理「一応防災対策やっとくか…」
10分後
テレビ「ピロンピローン!ピロンピローン!」
スマートフォン「地震です!地震です!」
かなり揺れた。
震度七らしい。
暖久家は全員無事だった。
理「たろう、ありがとう…」