このシリーズは「英国出身の迷ヰ犬」という前のアカウントで書いていた文スト二次創作で張っていた伏線などを頑張って回収しながら書きたかった最終回を目指していく話の続きです((長いわ
注意⚠︎
・文スト二次創作
・小説ネタバレあり
・オリキャラ多数
・オリジナルストーリーのみ
・伏線を全部回収できるわけがない((
・英国出身の迷ヰ犬と少し設定違うかも
───
収録章
六章「幾つにも枝分かれした未来で(後半)」
エピローグ
プロローグ〜四章「全世界放送」はこちら↓
https://tanpen.net/novel/series/5083fb82-6328-48db-b68b-ffe12ef9c781/
間章〜六章「幾つにも枝分かれした未来で(前半)」↓
https://tanpen.net/novel/series/3781522c-c8c3-4eee-a305-4a1336251051/
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目次
前回までのあらすじ&2周年忘れてたね
天泣「てことで、この物語も3つ目の枠組み(?)に入りましたね」
ルイス「いや巫山戯んなよ」
アリス「完全に祝いそびれてるじゃない」
天泣「テヘッ☆」
エマ「死にたいならここにお手軽な凶器が沢山あるよ!」
アーサー「スゴイネー」
テニエル「あ、アーサーさん! つ、ツッコミを諦めないでくださいよ……っ!」
天泣「まぁ、皆が言いたいことはわかる。これが新年一発目の投稿で、今日(1月18日だけど日付かわりそう)なのがいけないんだろう? 知ってるとも!」
ヴィルヘルム「何故こんなに自信ありげなんだ、コイツは」
コナン「いつものことだろ」
シャルル「まぁ、諦めるのが賢明だな」
天泣「オリキャラ達がひどい」
ユイハ「云わせてるのお前だよ」
海「確かにその通りですけど、そんな言い方しなくても……」
天泣「海くんは優しい設定にしておいてよかった!!」
ロバート「というか誰も俺のこと覚えてないだろ」
全員「「……。」」
ヴィルヘルム「貴様の出番、過去編だけだからな」
ロバート「現代もちゃんと働いてるっつーの!」
ヴィルヘルム「一回もそんな描写ないけどな」
天泣「とりあえず! 無事に2周年(投稿不定期だけど)を迎えられたのは、今、この小説(?)を読んでくれているあなたのお陰です!! ありがとう!!! 愛してる!!!!」
レイラ「こんなに愛してるが軽いことあるかしら」
グラム「……さぁ、どうでしょうね」
シャムス「……。」
天泣「てことで、2周年を迎えたことの話はこの辺で終わらせて前回までのあらすじに入りましょ〜」
---
天泣「ということで、ここからは解説“天泣”と、」
──「忘却の果てにいる名もなき少年、改め“──”が実況をしていきます」
天泣「あ、それ名前なんだ」
──「キミだよね、この名前を付けたの」
天泣「良い仮の名前なくて」
──「酷い」
天泣「それで──さん、現在の状況はどんな感じでしょうか?」
──「色んな世界線をお届けしてます」
天泣「とりあえずレイラが存在ごと消えた世界線(Ending.1)と仲直りできた…か微妙な世界線(Ending.2)ですね。いやぁ、どうですか“忘却の果て”から見ていて」
──「ボクの出番まだ?」
天泣「まだ☆」
──「ということで、実況も解説もやる気がないので最初から読んでください」
天泣「コメントくれたら喜びます!」
---
さて、改めまして天泣です。
4章までの内容なら‘番外編「前回までの英国出身の迷ヰ兎」‘を見れば何となく分かります。
間章は伏線はりと、5章が書けないから暇潰しです。
6章が名前の通り「幾つにも枝分かれした未来」ということで、様々なEndingをお送りしています。
現在は名もなき少年くんと話してたときの2つですね。
まだEndingは考えてるので、「英国出身の迷ヰ兎」は続きます。
ぜひ、これからも応援よろしくお願い致します。
それじゃまた!
6-1(c)「見極め時」
https://tanpen.net/novel/26d6c035-b803-461f-bed8-d82504d93feb/
時系列的には↑のちょっと前ぐらい?
ユイハside
俺がワンダーランドに戻るのと同時ぐらいだろうか。
アリスがレイラに刺されているのを、鏡が映していた。
同時にエリアを移動し始めた与謝野を、俺は追いかけた。
向かっているのは、ルイスが基本的にワンダーランドへ送る時に辿り着く“空白のエリア”。
与謝野「っ、アリスさん!」
俺達の予想通り、アリスは“空白のエリア”へ運ばれていた。
何か呟いているようだが、今はどうだっていい。
ユイハ「待て、与謝野……っ」
与謝野「離しな! 妾だって、ルイスさんみたいに誰も死なせたくない!」
その姿は、いつか見た少女と重なって見えた。
これは誰の記憶だ。
でも、そんなことを考えている暇はない。
ユイハ「死なせたくないなら! 尚更俺の話を聞け!」
グッと与謝野の腕を掴む力が強まる。
ユイハ「アリスなら大丈夫だ。気を失っているとしても、“偽りの身体”で怪我を負ったから死ぬことはない」
与謝野「でも……!」
ユイハ「“虚像”は傷付かない。そう彼奴は云っていた。それはマフィアのとこ嬢みたいに自己回復能力があるからだ」
与謝野「……そ、れは、」
ユイハ「医者なら分かるだろ! 過度な外部からの治療は回復能力を低下させるだけで、お前自身だって何も影響がないわけじゃない!」
異能の使用は、個人差があるが疲労に出る場合が多い。
ここでアリスを治療して、他の重傷者を治せなかったらどうなるのか。
此奴は、それが解らないほど莫迦じゃない筈だ。
ユイハ「……誰も死なせたくないなら、何処でその力を使うかちゃんと見極めることだな」
俺はアリスを背負い、怪我人が休むエリアとは別の場所へ向かった。
此処はいつも俺が世話になってるエリアで、きっと人目を気にせずに休めるだろう。
ユイハ「言い過ぎたか……? クソッ…例の件といい、俺は本来サポート役なんだよ……っ」
独り言を呟いても、何も変わらない。
ただ、自分が次にやるべきことは分かっていた。
6-2(c)「少女は笑みを浮かべていない」
ユイハside
アリス「──ッ、此処は……?」
ユイハ「目が覚めたかよ、死にかけ」
アリス「ユイハ……。貴方、どうして私をこのエリアに?」
ユイハ「んなの、お前がこれ以上に傷付かねぇようにする為だよ」
アリス「……何処まで知ってるの」
ユイハ「虚像でいる時に一切肌を見せていない。そして太宰が観測した“存在しうる未来”で、お前の状態は大体察した」
はぁ、と深い溜息を吐く。
俺は椅子に浅く腰掛け、トントンと自分の膝を指先で叩いていた。
ユイハ「お前、本当に死ぬぞ」
アリス「……そうね」
ユイハ「そうね、って……分かっててあんな無理してるのか! 莫ッッッ迦じゃねぇの!?」
アリス「……あら、今頃知ったの? 私は莫迦よ、本当に」
ユイハ「与謝野に治療させなかったのに、こんな気分になるとは……ホント、過去一で最悪だ」
アリス「それは悪かったわね」
気まずい空気になり、俺がエリアを出ようとすると声を掛けられた。
アリス「……この割れている身体で、何処まで出来るのかしら」
ユイハ「知るかよ」
アリス「自分で寿命を削るとか…ははっ、本当に莫迦ねぇ…私、」
ユイハ「何が云いたいんだよ」
アリス「きっと太宰君が見た未来になるでしょうね。この争いで私は死んでしまう」
ユイハ「〜っ、だからお前は何が──!」
振り返った俺は、そこで言葉を止めた。
アリスは、いつものように優しい笑みを浮かべているものだと思っていた。
ルイスの為なら命を懸けられると云っていた、あのアリスなのだから。
--- 俺の視線の先にいたのは、ただの少女だった。 ---
全てを置いていってしまうことに謝罪をしている。
永遠だった筈の命が簡単に消えそうことに怯えている。
これから先、自分の選択一つ一つの責任が重くなっている。
誰にも相談せず、一人で抱えていたのだろう。
少女は──アリスは笑みを浮かべていない。
いつもと声色を変えてはいなかったが、溢れた涙が彼女の服を濡らす。
アリス「まだ死ねない。ルイスが繋いでくれるレイラとの対話は、まだ終わっていない。でもきっと私は、この戦いが終わったら私は……っ!」
ユイハ「……。」
アリス「生きたいっ、死にたくない……、でもこの世界にとって本物でも、私は偽物だから。ルイスを死なせるぐらいなら、私はッ、」
ユイハ「……虚像をもう一つは作れないのか」
アリス「無理よ。やり方が分からないもの」
ユイハ「俺が今まで吸収した異能にあるのは“仮死状態にする”能力だけだ。お前の気持ちを汲むなら、賭けには出れないな」
自分の無力さを、初めて呪ったかもしれない。
命を助けられて俺は此処にいるのに、何も返せないなんて。
ユイハ「……呼ばれるまで休め。俺が言えるのは、これぐらいだ」
悪い、と俺はエリアを越えた。
6-3(c)「諦めは瞳に宿らない」
ユイハside
ユイハ「なぁ、名探偵」
なに、と名探偵は興味がなさそうに返事をする。
視線の先にある鏡ではレイラとルイスの戦いが映されている。
ユイハ「アリスはもう前線に出せない」
乱歩「出させるな、の間違いじゃない?」
ユイハ「……うるせぇ」
しばらくの無言の後、口を開いたのは名探偵だった。
乱歩「このままだと、ルイスは負ける」
ユイハ「殺されるのか」
乱歩「そして、僕の予想ではアリスが次に表に出れば消滅する」
ユイハ「なっ……!?」
乱歩「アリスの消滅は“鏡の国のアリス”の消失にも繋がる」
ユイハ「……、どうしたら良いんだよ」
乱歩「誰もが納得する結末なんてない。そう、思ってたんだけどね」
名探偵は眼鏡を外し、此方へ振り返った。
その表情は悲しそうに見えたが、きっと違うのだろう。
瞳に“諦め”は宿っていない。
乱歩「この際、レイラの討伐は諦めた方がいい」
ユイハ「……は?」
???『どういうことかな、乱歩』
乱歩「君が覚えてないわけがないでしょ、ルイス。|この空間《ワンダーランド》から外部に干渉できる異能力者は限られている」
ルイス『……異空間とはいえ、そちらを戦場にはしたくないんだけど』
乱歩「君がレイラを閉じ込めるエリアを作ったらいい。かつてアリスを閉じ込めていたようにね」
鏡の先のルイスには迷いが見えた。
この世界でも異能は機能する。
死者たちがこの世界に呼び出されて倒されたとき、その魂は何処へ向かうのだろうか。
乱歩「指示さえあれば全員避難させるよ。まぁ、そんなもの必要ないだろうけど」
6-4(c)「答えははじめから決まっている」
ルイスside
乱歩の云っていることは、理解できた。
でも、心のどこかで別の道を探す。
ワンダーランドに連れ込むということは、縛られている人たちを諦めるということ。
ロリーナを、助けられない。
ユイハ『馬鹿野郎!』
目の前にある刃。
ユイハの声がなければ良けれなかった。
ルイス「……ごめん、僕には無理だ」
乱歩『ユイハによればアリスはもう動けない。君が一人で決める必要はないけど、覚悟は決めたほうがいいよ』
ルイス「覚悟、ね」
なら、と剣を持ち直して踏み込む。
殺す覚悟はできている。
ルイス「レイラの異能を消しに行こう」
レイラ「私の異能を消す? 急に何を言ってるのかしら」
ルイス「ユイハ!」
ユイハ「人使い荒いなぁ!」
レイラが顔を上げると、ユイハが落ちてきている。
纏うは、雷。
シヴァが残した《《異能を分離させる方法》》。
それはきっと、異能を消すのにも通用する。
ユイハ「巻き込まれんなよ!」
ルイス「云われなくても!」
レイラ「っ、志賀直哉……!」
ユイハ「もう居ねぇよ。アリスが|殺した《救った》からな」
レイラ「それなら──、!」
気がつくと、目の前にユイハがいた。
ユイハ「ルイス!」
レイラに向けられていた筈の雷撃。
離れていたはずなのに、何でユイハが目の前にいる。
いや、考えている暇はない。
どうにかして避けないと、この作戦は──。
──僕にも有効だ。
6-5(c)「全部、無駄になった。」
ルイスside
ルイス「あ、がっ……」
中也くんも、この苦しみを味わったのだろうか。
気絶されることの許されない、朦朧とした意識の中で立ち続けないといけない。
膝を付けばそこで終わりだ。
いや、もう終わってる。
ユイハ「おい! ルイス! 返事しろって!」
ルイス「みんなは……ワンダーランドはどうなった……?」
ユイハ「わかんねぇ。誰も反応してくれねぇし、テニエルからパクってる異能力で行くのも出来ねぇ」
ルイス「どうしよう、僕は、ワンダーランドが、うぐっ、」
まだ身体に雷が残っている気がする。
レイラの姿は見えない。
視界が悪いのもあるけど、このままだと逃がしてしまう。
ルイス「返事をしてくれ、アリス」
返事はない。
ルイス「誰でも良いから無事だと云ってくれ……!」
レイラ「……あははっ、」
--- アハハハハハハハハハ ---
レイラ「もう、この戦いに意味はないわね」
笑い声が木霊する。
全部、無駄になった。
作戦失敗だ。
何も守れなかった。
戦神なんて、名前だけだった。
ルイス「……ははっ、もう、無理だ」
ユイハ「っ、おい!」
レイラ「グラムはヨコハマにいるし、ロンドンの全員巻き込んで世界をやり直しましょう」
|虎人《リカント》はこの街にいる、とレイラは笑みを浮かべていた。
あぁ、“白紙の文学書”探しに敦くんが必要なんだっけ。
ユイハ「立てよ! なぁルイス!」
レイラ「全員私が大切に使ってあげるわ」
ユイハ「ルイス・キャロル!」
何かのボタンを押す音が聞こえた。
それから先のことは、覚えていない。