中1の音々は吹奏楽部の体験で、
サックスの先輩に恋をする-。
甘酸っぱい青春ラブストーリー💗
続きを読む
読み方
1話ずつ表示します。
閲覧設定
名前変換設定
この小説には名前変換が設定されています。以下の単語を変換することができます。空白の場合は変換されません。入力した単語はブラウザに保存され次回から選択できるようになります
1 /
目次
第1楽章
「|音々《ねね》ちゃんって、何部入るの?」
そう聞いてきたのは、
中学校の入学式で仲良くなった、
同じクラスの|舞紘《まひろ》ちゃん。
「う~ん、運動音痴だし、
吹奏楽部しか選択肢ないかも」
「同じ!じゃあ今日の体験行こっ」
放課後、二人で音楽室に向かう。
「こんにちはー!この写真の中から
やりたい楽器を選んでね」
「こんにちはっ。え~、どれにする?」
「私はこれ、フルートが良い」
舞紘ちゃんは担当の先輩に連れて行かれた。
「ねぇ、サックスにしない?」
横から伸びてきた手が、楽器の絵を差す。
「はいっ?」
「ほら、こっちおいで」
「あっ…はい」
前を歩く高身長の男子の背中を、
慌てて追いかけた。
「座って。はい、リード舐めて」
小さな木の板を渡される。
「こう咥えて、息入れてみて」
プーーーー
「お、上手いじゃん。じゃ掛けるね」
首にストラップを掛けられて、
顔が近づいた。
「こう構えて…ここ押して」
指同士が触れて、胸がドキッとする。
「こんな感じ」 プーーーー
なんか吹いてる所カッコいいかも。
って何考えてんの。
そしていくつかの音階を吹いた。
「あのさ、名前は?」
「柏木音々です」
「音々ちゃん?吹部入ってね」
「わ、分かりました」
クールそうだけど、笑顔がギャップだな。
「アルト、吹きたいって!」
他の1年が来て、次の楽器に移動した。
「また来てね?」
「は、はいっ」
翌日、舞紘ちゃんにこのことを話した。
「それって恋!?」
「違うよ!!」
つい声が大きくなる。
「ただ…先輩の男子だからっ」
「大人っぽくて素敵に見えるよね~」
この気持ちは何だろう。
「吹部に決めたの?」
「サックスになるかは分からないけどね!」
彼の姿が頭から離れなかった。