文豪ストレイドッグス!
編集者:ののはな
文豪ストレイドッグスの夢(?)小説です!
まぁ読んだら分かるのでとりあえず見てください!
すべてが原作通りではないですっ!その点、誤解無いようにお願いします!
※女主
※異能も本文で公開
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目次
文豪ストレイドッグス!
主人公 泉 桜月(いずみ さつき)
16歳←現在の!(双子という事なので、ちょっと鏡花ちゃんの年齢変えさせていただきます!)
鏡花ちゃんとは双子で、妹が桜月。
異能力 四季・奇獣
四季は、春、夏、秋、冬の4つがあって、春は桜舞い、夏は花火切な、秋は落ち葉霧、冬は氷雪
という風に、季節のもの(?)が出せる。
桜は花びらが鋭くとがっていて、攻撃に向いていて、視界を遮るのにも使える。
花火は強い光で目くらましに使う。味方には効かない。
落ち葉は、落ちていく葉のように、落下する速度が遅くなり、怪我をしなくて済む。霧を出すこともできる。
氷、雪は相手を凍らせたり、雪を降らせたりする。
奇獣は、不思議な動物(ユニコーン、朱雀など)を呼び出せる。なお、
怪我したときは、治すのに人間と同じくらい時間がかかる。
しかし、操るのは鏡花ちゃんの携帯からで、自身には操作できない。(夜叉白雪と同じ)
背が低くて、147㎝ぐらい!
ちび~~~~
~桜月・鏡花の過去~
桜月side
---
今日はお父さんが早くかえってきた!お母さんもたのしそう~、、
今はお姉ちゃん、鏡花とまりであそんでる~♪
鏡花「桜月、よそ見ダメ」
あっ!いけないいけない
「ごめんなさい~!鏡花~!まりの続きしようよ!」
鏡花「はぁ~、、いいy」
パァン(銃声)
えっ?な、なに?
「ね、ねぇ、お父さん!大丈夫?」
父「あ、あぁ!だいじょうぶだ、、っ⁉」
鏡花「え、ぇ、っ、、」
どうして、、私たちに銃を向けてるの、、、⁉
お父さんは、、血が耳に入っていった、、あ、操られて、る?
父「う、ぅ、、僕を、斬れ、、、!」
母「っ夜叉白雪!」
ザシュ
まただ、、血が、、ッお母さんの耳に入って、、
母「あ‘‘ぁ‘‘!っウゥ、、」
鏡花「ヒッ!?、、」
「お母さんっ!!嫌!やめてっ!」
母「夜叉、、白雪と、、、奇獣たち、、、娘を、、守りなさいっ!!」
ザシュ
二人「お母さん、、お父さん、、、?、、⁉」
時がたち---
私、桜月と姉の鏡花は、、、かれこれ3年ほど野宿が続いて、二人で頑張ってきました!
この後、あんなことになるとも知らずに、、、
鏡花「桜月、おはよう」
お姉ちゃんが起きた!
「おはよ~!」
鏡花「今日は私がご飯集めてくる番だ、、行ってくる。」
「行ってらっしゃ~い!」
とは言ったものの、一人さみしいな、、
私がいるのは、貧民街、すりばち街の道端!
「少しいいか」
まぁ治安が悪いんだよね~!
「聞こえていないのか、、?」
じゃなくて、一人やだ~~!
「おい」
「え?私?っていうか誰ですか?」
「僕は芥川。ここらで探している人の目撃情報があった。来てみれば、、その妹がいるとは、、
まったく、、予想外だ。ジッ」
ゾクッ、、この人怖い、、、嫌だ、、
「お姉ちゃんに何か用ですか。」
芥川「いや、たいしたことではない。少し、、手伝ってもらいたいことがあるだけのこと。
それが故、、貴様にも手伝ってもらおう。」
ザザッ
っ!!やられた!!こんなに大人数がいるなんて、、
「大人数で私を拘束して、さぞかし楽しいでしょうね」
芥川「餌になってもらうだけのことだ。終わったら返す」
トコトコ
お、お姉ちゃんが帰ってきてる、、終わった、、
鏡花「っ⁉桜月!!」
「お姉ちゃんっ、、ごめんなさ、いっ、、」
芥川「貴様が泉 鏡花か。妹が息絶えるのを見たくはないだろう。ならポートマフィアに来い。」
ポート、、マフィアっ⁉何でそんな人が、、、お姉ちゃんに、、、、
鏡花「わかった、っ、、行くから、桜月をは、離して!」
芥川「そうか、、、殊の外容易かったな。いくぞ。」
そ、んな、、、お姉ちゃん、、、
ウッ、、、こんな時に、、パタッ…
パチッ
あ、あれ、、私は、、 、そうだ!お姉ちゃんは!、、ッ
ー私は、一人になっちゃったんだ、、、ー
初投稿で~す!
過去から入っていくという、、
それと短いね!
まぁ次回から、現在の話なので!
じゃあ、ばいば~い!
文豪ストレイドッグス!2
つ・づ・き!
追加設定!桜月は自分が異能を持っていることを知りません!鏡花ちゃんは知ってる!
奇獣は、夜叉白雪と同じように、お母さんから引き継がれた異能。
桜月side
みなさんこんにちは!
私の名前は泉 桜月!
故あって、、餓死寸前です、、、、
いや、だめっ!姉はポートマフィアに連れていかれた。私のせいで、、、、、
だから、助けるまでは絶っっっっっ対に死んではいけない!
どうしようか、、、
って、、え⁉
----敦くんside
ぇ、、、(川を流れている人?)
これはノーカンで、、
ピーピー🐤バサバサ
う、、、
「わぁ~!」
バッシャ~ン💦
え?
ちょっと待って、、僕より小さい(?)人が、、助けてる、、
というか一緒に溺れてる、、、、
もう、、、
「ええ~い!バシャバシャ」
桜月「ぷは~っ!あっ!川流れてた人!大丈夫ですか⁉」
いや君も流れてたんだよ、、、
「君!大丈夫?」
---
桜月side
❔「君!大丈夫?」
この人、、助けてくれた人だ!
「はい!大丈夫です!有難うございました!私の名は泉 桜月です!」
敦「いえいえ!ご無事で何よりです!僕は中島 敦!」
❔「助かったか、、、チェッ」
、、、、、、、、、、、へ?急に起きたよこの人ww
ていうかチェッって言ったよ!?この人⁉助かってだよ!?
敦「か、川流れてて、、大丈夫ですか?」
❔「君たちかい?私の入水を邪魔したのは」
え?入水?
「え?どういうことですか?入水?」
敦「じゃ、邪魔なんて、僕はただ助けようと!、、、入水、、?」
❔「知らんかね、入水。つまり自殺だよ」
は?💦頭おかしいでしょ、、
❔「私は自殺しようとしていたのだよ。それを君たちが余計なことを、、、、ヤレヤレ」
「なんかごめんなさい(?)」
❔「ハァ、、どうしたものか、、パチッ(目が合う)、、⁉」
え? 何に驚いたの?
「え、どうしたんですk」
❔「君!私と一緒に、、、心中してくれないか⁉✨」
は?今なんて?
敦「急にどうしたんですか、、、」
「無理です。断固拒否!」
❔「えぇ~!ちょっとでいいから~!」
いや、、ちょっとって、、、
❔「まぁいいや、、それより、迷惑をかけたのはこちらの落ち度。何かお詫びを」
敦「グゥ~~~」
あ、お腹すいたな、、、
❔「空腹かい少年?」
敦「じ、実はここ数日何も食べてなくて、、、」
「わ、私も、、ほとんど何も食べてないです、、、」
グゥゥ~~
❔「私もだ、ちなみに財布も流された」
うそでしょ、、、
敦「えぇ?」
「助けたお礼にご馳走っていう流れだと思ったのに、、」
おぉーい
?だれだろ、、、?
❓「こんなところにおったか唐変木!」
❔「おー!国木田君ご苦労様!」
国木田「苦労はすべてお前のせいだ!この自殺マニア!」
❔「そうだ!彼は私の同僚なのだ!彼に君たちのご飯をおごってもらおう!
君たち、名前は?」
敦「中島、、敦ですけど、、」
「い、泉 桜月です、、」
❔「ついて来たまえ!敦君、桜月ちゃん、何が食べたい?」
敦「はぁ、、あの、、茶漬けが食べたいです、、」
食べたいものか~、、
「私は、、甘い物なら何でも、、」
❔「クスッ空腹の少年と少女が茶漬け、甘味を所望か!
いいよ!国木田君にたくさん奢らせよう!」
国木田「俺の金で勝手に太っ腹になるな太宰!」
太宰って、、この人の名前?
敦「太宰?」
太宰「あぁ、私の名だよ」
「太宰、太宰治だ」
モグモグ アムアム パクパク
国木田「おい太宰、早く仕事に戻るぞ!ヤレヤレ
仕事中にいい川だねとか言いながら飛び込む奴がいるか!」
そんな人だったんだ、、、
太宰「国木田君は予定表が好きだねぇ」
国木田「これは予定表ではない!!我が人生の道しるべだ!そしてこれには、、
仕事の相方が自殺マニアとは書いていない!」
国木田さん、、ご苦労様ですね、、、
敦「#%&?」
敦くん、飲み込んでからしゃべろうね。
国木田「五月蠅い。出費計画の頁にも、俺の金で小僧と娘がしこたま食い物を食うとは
書いていない!」
なんかすいませんね、、
敦「”#$%&’=‘{+*?」
「何言ってるのか全く分からないんですg」
国木田「だから仕事だ!!俺と太宰派軍警察の依頼で猛獣退治を_」
太宰「君たちなんで会話できてるの?」
「ですよね、、私にも理解不能です、、」
---
敦「はー食った!もう茶漬けは10年は見たくない!」
「おいしかった~!ごちそうさまです!国木田さん!」
国木田「お前らな、、💢」
敦「いや、ほんっとーに助かりました!孤児院を追い出され、食べるものも寝るところもなく
.............あわや斃死かと」
「敦くん、、、、、」
太宰「ふぅん、君たち、施設の出かい?」
敦「あ、えっと、、僕は施設を追い出されたのです、経営不振だとか事業縮小だとかで、でも、、」
「私は昔からあちこちで、、両親は亡くなりました。ゆういつの肉親の姉は今どこにいるのか、、」
太宰「そうか、、二人とも苦労してきたものだねぇ、、」
国木田「おい太宰、俺たちは恵まれぬ子供に慈悲を垂れる篤志家じゃない。仕事に戻るぞ。」
敦「お二人は、、何の仕事を?」
確かに、、何してるんだろう、、
太宰「なァに…探偵さ」
、、、、、、ポカン( ゚Д゚)
国木田「チッ探偵と言っても猫探しや不貞調査ではない。異能力集団、武装探偵社を知らんか?」
うそでしょ、、、この二人、武装探偵社、、⁉
敦「桜月ちゃん、どうしたの?大丈夫?」
「え?あ、大丈夫!」
敦「そっか、よかった!そ、それで、今日のお二人の仕事は、、?」
国木田「む。、、、、虎探し だ。」
敦「、、、、、虎探し?」
「虎なんて出るんですか、ここらへん。」
太宰「近頃街を食い荒らしている人食い虎だよ。
倉庫を荒らしたり、畑の作物を食ったり、好き放題さ。
しかも、厄介な異能がいっしょにあるみたい」
ガタッ
「敦くん、、?どうしたの?」
敦「あ、な、な、何でもありません!ぼ、ぼぼ、僕はこれで失礼します!」
え?いや何もないわけないでしょ。おどおどしすぎだよ、、
国木田「待て。」
敦「む、無理だ!奴に人がかなうわけない!」
はっ⁉何言ってるの!?知り合い⁉
国木田「貴様、、人食い虎を知っているのか?」
敦「あいつは僕を狙っている!殺されかけたんだ!この辺に出たなら早く逃げないと_」
ガシッ バタン
敦「...ッ⁉」
「あ、敦くんっ!?国木田さん!!?」
国木田「云っただろう、武装探偵社は荒事専門だと。茶漬け代は腕一本か、すべて話すかだな」
うわ、めっちゃ痛そう、、大丈夫かな、、
太宰「まあまあ国木田君、君がやると情報収集が尋問になる。
いつも社長に言われてるじゃないか、、それで、虎に狙われているというのは?」
敦「、、、うちの孤児院は、あの虎にぶっ壊されたんです。畑も荒らされ、蔵も吹き飛ばされて_
死人こそ出なかったけど、貧乏孤児院がそれで立ち行かなくなって、口減らしに、、」
---
院長「お前が_」
「お前の所為だ。この穀潰し_」
敦「何故です、、僕は何も、、!」
院長「この院に穀潰しは要らぬ。いや、天下のどこにもお前の居場所はありはせん_
この世の邪魔だ_皆の邪魔故疾く消えよ」
---
敦「.............」
「そんなことがあったんだ、、」
太宰「そりゃ災難だったね、、」
国木田「それで小僧、殺されかけたと云うのは?」
敦「あの人食い虎_孤児院で畑の大根食ってりゃいいのに、、ここまで僕を追いかけてきたんだ!」
---
敦くんside
孤児院を出てから鶴見川のあたりをフラフラしてた時_
虎、、⁉と、、、なんだろう?あの影は、、
「あいつ、僕を追って町まで下りてきたんだ!」
---
桜月side
敦「空腹で頭はもうろうとするし、、どこをどう逃げたのか、、」
太宰「それいつの話?」
「たしかに、それが分かれば、、」
敦「院を出たのが2週間前。川であいつを見たのが_4日前」
国木田「確かに、2週間前から虎と不明の異能の被害がこっちに集中している。
それに、4日前の鶴見川でも目撃証言がある。」
「じゃあ、敦くんは虎に、、、、」
敦「.............ッ」
さて、虎に命を狙われている敦くん、いったいどうなるのやら、、
そして、虎と行動を共にする異能の正体とは!?
文豪ストレイドッグス!3
前回の続き~!虎におびえる敦くん、それを慰め半分怖がり半分で見ている桜月ちゃん、
「理想」と違う様子にいら立つ国木田さん、そして、
虎と一緒にいるという異能に何か気が付いた様子を見せる太宰さん!
おやおや?何か起こりそうですね、、、?
桜月said
太宰「ねぇ敦くん、桜月ちゃん、これから暇?」
え‘‘、なんか嫌だし。
敦「猛烈に嫌な予感がするのですが」
おぉ~!同じこと考えてるww
「敦くんに同じwなんか嫌な予感がしますww」
太宰「まぁまぁそんなこと言わずに!
二人とも、虎と、一緒にいる異能二つを探すのを、手伝ってほしいんだ。」
国木田「はぁ⁉正気か?太宰!?まずは情報の裏を取って、、」
太宰「いいからいいから!国木田くんはこのメモを社長に渡しといてね~!」
「いや。お二人で話を進めないでもらってもいいですか?」
敦「そうですよ~!行くなんて一言も言ってないですよ!」
太宰「.............報酬出るよ?」
いやそんなのにつられるほど馬鹿では、、
敦「(報酬✨)ち、ちなみに、参考までに聞きますけど、おいくらほど、、?←一文無し」
敦くん、、、
太宰「これくらい」
ゑ?
---
太宰「(完全自殺読本)フムフム、、、、」
うわ、、よくあんなの読むわ、、
敦「うげ、、、」
「そういえば、本当にその虎たち、ここに現れるんですか?」
太宰「あぁ。絶対にね。」
その自信は何処から来た、、
敦「ぅ、、、」
「敦くん、、大丈夫だよ、太宰さんも、一応探偵社員って言ってたから、、」
太宰「え、一応ってひどくない?」
敦「プッアハハハ!そうだよね、、!」
ガシャン
「ひっ⁉な、何⁉、怖い、、、」
敦「あ、あ、ぁ、、、奴だ、、奴が来たんだ、、、」
太宰「二人とも、落ち着きたまえ。虎達はそんなところから来ない。」
「じゃあ何だっていうんですかっ⁉」
敦「人食い虎だ、、僕を食いに来たんだっ!!」
太宰「そもそもおかしいとは思わないかい?
経営が傾いたのなら、一人二人追放しても解決しないよ。」
敦「な、なに、、を、、」
「どういうこと、、ですか、、、?」
太宰「この世には、2種類の異能力者がいる。その力で成功するか、破滅するかの、ね。」
敦「う‘‘ぅ‘‘、、っ、、」
「敦くんっ!?」
太宰「君も異能のものだったのだよ。君だけが知らなかったんだ。
現身に飢獣を降ろす、月下の能力者__」
敦「ギロッ(桜月をにらむ)グルルルルル」
ダッ
「ゾクッ、、敦くん!!いや、やめてっ!」
太宰「桜月ちゃん、危ない。こっちにおいで」
「太宰さん、、、ハッ!もう一つの、、異能のほうが見当たりません、、、」
太宰「彼らももうすぐ来るだろうね。」
「「奇獣たち、白虎を手助けして。」」
「なっ⁉お姉ちゃん⁉っていうか何あの動物、、⁉」
太宰「ごめんね、ちょっと失礼するよトンッ(桜月を気絶させる)」
「だざ、、さ、、ど、して、、」
スゥ、、パタッ
太宰「やはり、奇獣は消えた、、桜月ちゃんの異能で間違いないだろう、
そして敦くん、君では私を殺せない。」
「私の能力は、あらゆるほかの異能力を触れただけで無効化する。、、ポスッ」
「.............男と抱き合う趣味はない」
国木田「おい太宰!」
太宰「ああ、遅かったね!虎達は捕まえたよ」
国木田「!そいつら、、、じゃあその二人が、、」
太宰「うん。虎の異能力者と、奇獣を操る異能力者。
虎は、変身してる記憶がなかったんだね」
国木田「全く_次から事前に説明しろ!肝が冷えたぞ。
おかげで非番のやつらも駆り出す始末だ。皆に酒でも奢れ」
与謝野「なンだ、けが人は無しかい?つまンないねぇ」
江戸川「はっはっは、中々できるようになったじゃないか。僕には及ばないけどね!」
宮沢「でもその人たちどうするんです?自覚なかったわけでしょ?」
国木田「どうする太宰、一応区の災害指定猛獣だぞ。」
太宰「うふふ、、実はもう決めてある、、、うちの、社員にする」
.............はぁぁぁぁぁぁ⁉⁉
これが事の始まり_
怪奇ひしめくこの町で
変人ぞろいの探偵社で
これより始まる怪奇譚
これが先触れ前兆し__
中島敦__能力名『月下獣』 泉桜月__能力名『奇獣・四季』
「さつき、もうすぐ会えるかな、、」
「お姉ちゃん、、早く会いたい、、」
疲れたぜ~!wwなっがwwピッタリ2000文字だよ~ww
文豪ストレイドッグス!4
前回の続きで~す!
https://th.bing.com/th/id/OIP.IMrM5Rx9fKMLGc2tjQ89KgHaJ4?pid=ImgDet&rs=1←川で初めて会った時の服のイメージ
桜月side
ピイピイ(夜が明ける)
ふぁぁ~!
めちゃくちゃ眠い。
ていうかここどこだっけ、、あ!
そうだ、私太宰さんと国木田さんに助けてもらって、、、、!
プルルルル
え、電話なってる!?ボタンどれ⁉⁉⁉
「あ、もしもし!泉です!」
太宰「嗚呼、桜月ちゃん、おはよう!よく眠れたかい?」
「はい!こんな素敵なところに止めて頂けてほんとうに何と言ったらいいのか」
太宰「それは良かった。ところで、敦くんにも云ったのだが、助けてほしい。」
うん?わからない。
「兎に角すぐに来てくれ」
はぁぁぁぁぁぁ、こっちは寝起きだぞ!
とりま着替えるか、
http://img.harajukuii.com/430713_0.jpg←これのスカートバージョンみたいな(?)
着替え終わったぞ~!
よし、レッツラゴー!
---
「うん。これは何ですか?」
敦「僕も思った。」
太宰「なんだと思う?」
2人「「朝の幻覚」」
太宰「残念だけどはずれ~!いや、このような自殺法があると聞き、試してみたのだが、、、
苦しいばかりでいっこうに死ねない。」
敦「探偵社の皆さんに助けを求めなかったんですか?」
太宰「求めたよ。でもなんて言われたと思う?」
---
「助けて。死にそう。」
「「よかったじゃん」」
---
太宰「ってね。」
納得、、、って言ったら怒られるな。
はあぁ、
「あ、そういえば、お仕事探すの手伝ってくださるってほんとですか?」
太宰「ああ、本当だよ。でも先ずは武装探偵社に行って、私の仕事に着かないと。」
敦「ですね!じゃあ行きましょう!」
やった~~!これであの野宿生活ともおさらばだーっ!!
「よろしくおねがいします!」
テコテコテコ
「でも本当にお仕事紹介していただいて大丈夫なんですか~?」
太宰「大丈夫だよ。問題ない。」
敦「よかった、、、」
太宰「まぁ任せたまえよ二人とも!
私は太宰、民の尊敬と探偵社の信頼を一身に浴する男、、」
国木田「おい太宰!何をしている!この包帯無駄遣い装置が!!」
太宰「グサッ 国木田くん、、、今のはひどいと思うよ、、、」
緊急事態?
ドッカンボコボコドンガラガッシャーン
「あ、あの、、国木田さん、緊急事態とは、、、」
国木田「ああそうだ、こんな奴にかまっている暇はない!探偵社に、、
爆弾魔が人質連れて立てこもった!!」
人質、ッ、!!
「いや、いや、いや、、!」
敦「桜月ちゃん⁉どうしたの!?」
太宰「まさか、彼女の姉の一件と人質が関係あるのか、、?」
---
過去:桜月side
芥川「妹が命を~~~~~~!」
鏡花「わかった。だから桜月の命は~~~~~!」
いやだいやだ、、お姉ちゃんは私のせいでッ、、
過去終了
---
...ちゃ..........
...ちゃん..........
...さ.....ちゃん.....
...桜月ちゃん!...
「ハッ!?あ、あ、、」
太宰「大丈夫かい?」
「あ、あ、大丈夫です、すいません。」
敦「無理しないでね、、?」
「うん!分かった!」
(探偵社の中に入る)
太宰「どうする?」
国木田「こうなったら、、、」
じゃんけんほい!
あ、太宰さんが勝った、、、
太宰「ニタァ」
国木田「プルプル、、イライラ、、、」チッ
あ、舌打ちしてるwwwwwwww
国木田「おい少年、落ち着け。」
爆弾魔「五月蠅い!お前は探偵社員の国木田だな?
お前もあの嫌味な能力とやらを使うんだろ⁉」
太宰「まずいな、、すべての社員のことを把握済みか、、、(敦と桜月を見る)ニタァ」
、、、嫌な予感、、、
---
敦「ややややめなさーい!お親御さんが泣いてるよー!」
敦くん、、だめな人間の演技上手w
爆弾魔「う、うるさい!お前なんかに僕の気持ちが分かってたまるか!
第一アンタ探偵社員じゃないだろ⁉」
敦「と、通りすがりの一般人です、でも、僕なんか、
虎になっちゃうらしくて、軍警に捕まったらたぶん縛り首だし、、、」
爆弾魔「え?そ、それは、、、」
敦「人生生きてたらいいことあるよ、、!」
爆弾魔「い、いい事ってなんだよ!無責任に言うな!」
敦「え、え、、お、お茶漬けが食べられる!」
爆弾魔「は、はぁ?」
あーもうだめだ、、
太宰「桜月ちゃん、行ってらっしゃ~いニコォ」
ああもうやだ、、、(2回目)
テコテコ
「こんにちは!爆弾魔さん!」
え、私なんかした?
「「「はぁ~~~~!?」」」(敦&爆弾魔さん&国木田)
おーわりっ!ねむいむむい
文豪ストレイドッグス!5
続き~!ちなみに、桜月ちゃんの探偵社で着る制服(?)は
https://th.bing.com/th/id/OIP.us4HZbxpmNSCS6QdA_Q_GQHaHa?pid=ImgDet&rs=1
こんな感じのとか、
https://th.bing.com/th/id/OIP.bixDHJOhD0i_UinNbDHLiQHaJ4?pid=ImgDet&rs=1
こんなのとか、
https://th.bing.com/th/id/OIP.i7Hj7yI4a1zXc0mt7PgWVAHaJ4?pid=ImgDet&rs=1
こんな感じで、基本黒色です!私服もまたいろいろ紹介します!
「「「はぁ~~~~!?」」」
---
あ、これやっちゃったやつじゃん
まーいっか!←
敦「き、君も騒ぎを聞いてここに来たの?」
そっか~知り合いなの知られちゃだめだもんね!
「じ、実はそうなんですけど、、、」
敦「危ないよ!離れていて!あそこに人質がいるから、、、ハッ!」
「爆弾魔さん、つらいことがあったのは見てわかるけど、周りを巻き込んじゃだめだよ~!」
爆弾魔「五月蠅い!さっきも言った!僕の気持ちがわかるわけが、、」
「そんなことないよ。私の両親は惨殺され、唯一の肉親である姉は私のせいで行方不明。」
爆弾魔「!、、、、そっか、、」
「ねぇ!それでも私、頑張ってるから!一緒にがんばろ!」
爆弾魔「っでも、、、っ!これは高性能爆弾だ。ボタンを押したらみンな吹き飛ンじゃうよ!」
「やめて!そんなことしたら、たくさんの人が、、」
爆弾魔「近づくな!それ以上近づいたらみンな吹き飛ばすよ。」
敦「止めろっ!そんなことしちゃだめだよっ!」
「、、、わかった。じゃあ取引をしよう。」
爆弾魔「と、取引、、?」
「人質を交換。彼女から私に。」
爆弾魔「それで僕に何の利があるンだ!」
敦「何を言ってるの!?」
太宰「(彼女は何をしようとしてるんだ、、?)」
「だって、考えても見て。普通に考えて、一般市民を守るのが普通でしょ。」
爆弾魔「たしかに、、じゃあ探偵社員の彼女よりも、、、」
「私のほうが人質に向いている。だから彼女を開放して!」
爆弾魔「わ、分かった、、」
敦「だめだよ!君!!危なすぎる!」
太宰「まずい、、このままいくと彼女は爆弾魔の人質に、、」
爆弾魔「彼女は解放したよ。じゃあこっちに来て」
トコトコトコ
爆弾魔「さあ、今から君が人じt((ドゴッ」
ドサッ
「黙って人質になるわけないでしょ!www」
みんな「......え?」
「捕まえた!異能力、氷雪!(氷が手錠の形になる)」
敦「ピッ ぴっってなに!?」
「「!?」」
爆弾のタイマーが、動いてる、、、
残り5秒、、、、、
かぶせるものは、、!?
---
敦side
のこり4秒
まずい、このままじゃ爆弾が、、
残り3秒
ドサッ(爆弾に覆いかぶさる)
残り2秒
なにやってるんだ、、?ぼく、、、、
「莫迦!」
1秒
ッ!
あ、れ、、?
---
桜月side
え、なんで爆弾が爆発しないの??
敦くん、、、
「敦くん!!!グスッ」
生きてる、、、
国木田「まったく、、、、」
太宰「彼らには自殺マニアの才能があるよクスッ」
敦「桜月ちゃん、、無茶しすぎだよ、、っていうか、太宰さん??」
「これってまさか、、、」
太宰「そ。入社試験。」
敦「それで、結果は、、、」
社長「合格だ。」
「「「入社おめでとう~!!🎉」」」
「紹介する仕事って、、、」
太宰「武装探偵社だよ!」
「いやいやいや無理ですよこんなすごい仕事」
敦「そうですよ無理です」
太宰「桜月ちゃん、お姉さんの手掛かりがつかめるかもしれないよ?」
「え、?」
敦「桜月ちゃんのお姉さん、、」
「、、やります、、、っていうかやらせてくださいぃ!!!!」
太宰「そうか!私もうれしいよ!入社おめでとう!」
敦「僕も、、強制的ですよね、、?入ります、、、」
太宰「よかったよかった!」
---
カフェ、うずまきにて
谷崎「すンませんでしたっ!」
敦「え、いやそんなに、、」
「そうですよ!もう仲間なんですし、、」
谷崎「いやでも、桜月ちゃんとかもう人質にしようとしてたし、、、」
「あれは私が発案したものです!だから谷崎さんに責任はありませんよ!」
ナオミ「よろしくお願いしますわっ!」
「わ~!同い年くらいですよねっ?呼び捨てでもいいですか?」
ナオミ「もちろん!桜月、と呼ばせていただきますっ!」
「やった~!ナオミ、よろしくね~~!」
敦「女の子どうし、仲良くなるの早いですね、、、」
谷崎「ですね、、でも女子友達が増えてナオミもうれしそうですし!」
プルルルルr
「依頼?はい。事務所に?」
ガチャ
谷崎「依頼です。もう事務所にいらっしゃるそうです!」
「わっ!緊張する、、」
ナオミ「ウフフ、大丈夫ですわ!」
敦「うぅ、、、」
---
探偵社
谷崎「で、怪しげな人物らが会社の周りをうろうろしている、と?」
依頼人「はい、で」
太宰「美しい!私はあなたと心中をs((」
国木田「すまない。気にせず続けてくれ。」
依頼人「え、あ、はい。証拠さえあれば被害届を出せるので、その」
谷崎「証拠を押さえてほしいと。」
依頼人「はい。お願いします。」
ガチャ
あ、太宰さんしばくのから国木田さん帰ってきた。
国木田「敦、桜月、行って来い。谷崎も、付き添いで行ってやれ。見張るだけの簡単な作業だ。」
「は、はい!」
敦「わかりました!」
谷崎「じゃあ行ってk((」
ナオミ「お兄様が行くのならナオミも着いて行きますわ~!」
テコテコ
疲れた~~~~~~!ねみぃな←
次回、おかしい!
文豪ストレイドッグス!6
これから毎回一つづつ、桜月ちゃんの私服を公開していきま~す!
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今回はこれ!
谷崎「おかしい」
「え?おかしいんですか?確かに誰も見ないけど、、、」
敦「嫌な予感がする、、、」
谷崎「違法業者などの臆病な連中は、逃げ道を作っておくんです。
でも、ここは袋小路。追い詰められたら逃げ場がない。ですよね?えっと、、、」
樋口「樋口です。」
谷崎「樋口さん。おかしいと思いませんか?」
樋口「、、、、その通りです。すいませんが、罠に嵌めさせていただきました。
芥川先輩、捕らえました。」
芥川「重畳。5分で向かう。」
「あ、くたがわ、、」
谷崎「芥川だって?」
樋口「我が主のため、、、ここで死んでいただきます。」
ドドドドドドドドドド
谷崎「っ、、⁉ナオミっ!!!」
ナオミ「お兄様、、だいじょう、ぶ?」
バタッ
「いやっ!ナオミ!目を覚まして、、!!」
谷崎「あ、敦くん、、止血帯持ってない?与謝野先生に見せなきゃ、」
樋口「カチャ お兄様も、健気な妹さんの後を追ってもらいましょうか。」
「谷崎さんっ!!後ろ!」
谷崎「あ?チンピラごときが、、、よくもナオミを傷つけたね?」
「ナオミ!!起きてよっ、、!!」
敦「そんな、、どうすれば、、、」
谷崎「許さない、、僕の細雪は雪の降る景色自体をスクリーンに変える。」
樋口「なッ、、姿が、、消えていく!?」
「谷崎さん!目くらましに花火打つから!しばらく見えないはず!」
谷崎「ありがとう!」
「異能力 花火切な。切ないよね。きれいに一瞬で散る花火って。」
ドォォォン
樋口「なっ⁉花火と雪が⁉いったいどうなって!?グッ、、」
谷崎「死んでしまえ(首を絞める)」
樋口「クッ、、、」
グサッ
芥川「死をおそれよ、殺しをおそれよ。 死を望む者、等しく死に、望まるるがゆえに」
谷崎「カハッ」
バタッ
敦「谷崎さんっ!!ナオミちゃんも、、」
「ぁ、ぁ、、ぅ、、っ!芥川さん!お姉ちゃんを返して!」
敦「え⁉桜月ちゃん、芥川と知り合い⁉」
「お姉ちゃんを攫っていったのが芥川さんだった。」
芥川「あぁ、鏡花の妹か。久しいな。」
「ッその口で、、、お姉ちゃんの名を呼ぶなっ!!」
敦「桜月ちゃん、今は落ち着いて。」
「、、、ごめんなさい」
芥川「だが、鏡花はもうそちらには戻らぬ。闇に染まった花だからな。」
「黙れ。お姉ちゃんが血で染まっているのなら、其れはお前たちの所為だ。」
芥川「そうか、だがお前たちも人殺しに等しい。
そこに転がる二人は、貴様らの巻き添えだからな。」
敦「谷崎さんも、ナオミちゃんも、、?」
「私たちの巻き添えってどういうこと、、」
芥川「もとより僕達は貴様ら二人だけを狙っているということ。」
敦「っそんな、、二人とも、、桜月ちゃん、桜を。早く倒して二人を与謝野先生に見せよう。」
「もちろん。異能力 桜舞い」 「異能力 月下獣」
「私の桜は、相手の視界を遮り、鋭くとがった花びらで傷つける。」
芥川「そうか、、やはり、、、、」
「なに、、?」
芥川「いや、何でもない、が、近いうちに分かるだろう。」
敦「グルルルルルル」
じゃあ後は任せる!桜を追加したり、、、樋口さんに聞くことがあるしね~!
「さっき会ったばかりですが、今から聞くことに、、、
正直に言わなければ私の異能の桜や氷に命を奪われるでしょう。」
樋口「仕方がありません。この仕事に就いたころから覚悟はしていましたが、、
まさかこんな少女にやられるとは。残念です。」
芥川「樋口、、!」
プルルルルrガチャ 「「奇獣たち、ポートマフィアの仲間を守って。」」
樋口「芥川先輩!!すいません!ありがとうございますっ!」
ガキィン「痛!!?何この動物、、、これ、この前敦くんが虎になった時の、、!」
敦「桜月ちゃん⁉大丈夫!?」
「うん!大丈夫だから自分のことに集中!」
敦「分かった!」
樋口「彼女と双子というのは本当らしいですね」
「えぇ、あなたたちの所為で生き別れた。」
ただ一人の、お姉ちゃんと、、、、、、、、、
太宰「はぁーい!そこまでー!」
「太宰さん!?なぜここに!?」
敦「太宰さん!!!!」
芥川「太宰、さん、、、、、」
太宰「美人さんの行動が気になっちゃう性質でね~!すべて聞かせてもらった。」
樋口「ハッ!まさかあなた!盗聴器、、、」
芥川「クククいいでしょう。今回は引きましょう。けれど、次出会ったときは、、」
太宰「どうしてこの二人にこだわるの~?」
芥川「簡単なこと。人虎には懸賞金がかかっている。泉桜月に関しては、、、まだ言わない。」
「何があっても敦くんは渡さない、、、!」
フラッ
あ、れ、、?みんな、の顔が、、見えな、、、
パタッ
大きく進展したことによって疲労もたまりますね、、、ここで倒れてしまった桜月ちゃん。
果たして疲れの具合は、、、?はたまた、疲れによるものでは無いのか?
文豪ストレイドッグス!7
今日紹介する私服はこちらで~す!
https://th.bing.com/th/id/OIP.ldGXVeGJ5PpVEIjRqdUctQHaHh?pid=ImgDet&rs
一応今は冬ってことで!
じゃあ参りましょ~!
夢の中 桜月side
---
「お姉ちゃん!こっちこっち!」
鏡花「まって!お庭の外はだめ。危ない。」
「え~、、はぁーい!じゃあお姉ちゃん、」
あれ、?
いない、、、?
「お姉ちゃん、お姉ちゃーん!、どこにいるのっ⁉」
シーン
うそ、消えた、、?
私は、ここで一人になってしまうの、、??
嫌だ。
「お姉ちゃん~~!返事してーっ!!グスお姉ちゃん、、ポロポロどこ、っ、、ウゥ」
そっんな、、ヒック置いて行ったの、、?グスッ
「「うぁ~~ん」」
自分の泣く声だけが響いている。
かつて家族4人そろって暮らしていた、あの家に。
---
パチッ
あ、れ?ここは、、、
頬が熱い、、泣いてたのかな、、
お姉ちゃん、、、
与謝野「おや、目が覚めたかい?」
「与謝野先生?」
与謝野「あそこで気絶したのを、太宰が回収してきたんだ。あとでお礼言っときな。」
「は、はい!先生も、ありがとうございます!」
与謝野「あぁ、気にしなくていいよ。それより、大変なのがいてねェ、、」
「え、どうしたんでs」
敦「桜月ちゃん⁉目が覚めたの⁉」
太宰「ふぅ、、良かったよ。幸い、疲れていただけだ。」
「ご迷惑をおかけしました、、」
国木田「全くだ。次からは気をつけろ。適度な休息を忘れるんじゃないぞ。」
「はい、、、ごめんなさい、、」
敦「まだ動かないほうがいいんじゃないかな桜月ちゃん!」
「いやもう大丈夫!全快だよwww」
敦「そう?じゃあよかった!」
太宰「ほらほら国木田くぅん!言いたいことがあるんじゃないのかい??」
「?言いたいこと、ですか??」
国木田「そ、その、、あぁ⁉もう!、、疲れたらいつでも周りを頼れ、、、」
「わぁぇ⁉あ、ありがとうございますっ!」
太宰「わぁ国木~田くん名言出た」
国木田「ウッ、、そ、そんなことはない!」
ワイワイワイワイ
敦「桜月ちゃんに大事がなくってほんとによかった、、、」
賢治「あ、みなさん!準備できましたよ~~!」
与謝野「賢治!ありがとねェ~今行く!」
「あ、そういえば、谷崎さんたちは、、?」
与謝野「大丈夫だよ。もう回復している。何せ3日も眠っていたんだからねェ」
「3日⁉そんなに寝てたんですか⁉」
乱歩「パクッモグモグほう!ひいはははふひへ~!(もう!いいから早く来て~!)」
太宰「乱歩さんがお呼びだ。さぁ、行くよ~!」
敦「え、僕もですか⁉」
国木田「そうに決まっているだろう。早く行くぞ。」
「は~い!」
テコテコ
何だろー!気になる、、
太宰「じゃあ、敦くんと桜月ちゃんは、私が良いと言ったら扉を開けてね。」
「わかりました!」
敦「なんだろ、、、」
「なんだろうね、、?」
太宰「いいよ~!」
敦「じゃあ行こっか。」
「せ~の、」
バタン
「「「入社おめでとう!!」」」
「、、、え?」
太宰「いや、二人とも、ちゃんとしたお祝いができていなかっただろう?」
敦「う、嬉しいんですけど、、」
「このお菓子の量は何ですか?」
賢治「あぁ~!乱歩さんが大好きだからね!」
乱歩「ああ、そうだ!桜月ちゃん、服買ってきてるんだけど、来てくれない?」
「、、、ん?」
太宰「いや、いろんな服が似合いそうだねぇってことで、ちょっと、ね?」
「嫌ですよ。」
乱歩「先輩命令!そしたらねるねるねるね分けてあげるから!✨」
「うーん、、(ねるねるねるねって何なのか気になる、、)わかりました、着ます!」
1個目
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これ!
「着てきました~!」
「「え、かわい」」
「いや、可愛くないです💦」
ナオミ「桜月は可愛いですわっ!」
「ナオミ~⁉良かった無事で!!!谷崎さんも!!」
谷崎「おかげさまで!ありがとうございました!」
「いや私じゃなくて敦くんと太宰さんに」
太宰「次はこれを着たまえ!私が選んだのだよ!」
https://www.mariage1919.com/costumes/pic/22/cos.jpg
これです!
「太宰さん、、これって、、、プルプル////」
国木田「おい太宰、、、、(呆)」
ナオミ「桜月は可愛いのですわ!何を着ていても!」
「もう脱ぎます、、次はどれですか、、」
太宰「あ、ちょっと待って!写真撮らないとカシャカシャ」
「、、、💢」
与謝野「これ、アタシが選んだやつだよ。」
3個目
https://item-shopping.c.yimg.jp/i/n/vsmile_lq0179
です!
「わぁ!与謝野先生センスいいですねっ!」
与謝野「もちろん!太宰とは違うよニコ」
太宰「うっ、、、、」
賢治「あの、、僕が選んだの着てもらってもいいですか?」
「はい!わかりました!」
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➚
賢治「やっぱり!思った通り、似合ってます!」
「この服素敵です!ありがとうございますっ!」
国木田「あ、あぁ、良く似合ってると思うぞ。」
「わ!国木田さんに褒められたよ~!」
与謝野「すごいねェ、、国木田に褒められるなんて、、、」
敦「えっと、、僕のも、、いい?」
「敦くんこのこと知ってたの⁉」
敦「いや、まったく知らなかったよ!今走って買ってきたんだ!」
「お、おぉ、、わざわざありがとう、、、」
https://ae01.alicdn.com/kf/HTB1BumjXtfvK1RjSszhq6AcGFXaR/Japanese-Preppy-Style-Women-Parkas-Hooded-Thicken-Warm-Winter-Cute-Outerwear-Harajuku-Kawaii-Korea-Pink-Sweet.jpg
敦「僕が白い虎で、桜月ちゃんが茶色の虎だね!」
「ふわふわでかわいい~!ありがとう、敦くん!」
敦「エヘヘ~」
皆「「あの二人の周りにだけふわふわとしたものが見える、、、」」
乱歩「ねぇ、もう一回!今度はこっち着て~!」
「は、はい、、」
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乱歩「これで桜月ちゃんも探偵だ!」
「名探偵桜月!なんちゃってエヘヘ」
皆「「かわいい」」
谷崎「僕のもお願いします!」
「わ、わかりました!」
https://cdn.michill.jp/img/articles/68648/0.jpg
「ふわふわ!✨」
皆「「天使がいる」」
「あ、もうこんな時間、、」
敦「もうそろそろパーティーはお開きにしますか、、」
乱歩「え~!いやだ!もっと遊んでる~!」
国木田「ですね!今日1日は息抜きとして!」
太宰「うぅ、、桜月ちゃん、、、」
「何してるんですか太宰さん」
ワイワイワガヤガヤワイワイガヤガヤ
ちゃんとねるねるねるねも貰いました!
このまま夜までパーティーを続けた結果、次の日にみんな遅刻し、社長に怒られましたとさ♪
ながかった~~~~~~!
めっちゃ行ってるwww
じゃあね~!
文豪ストレイドッグス!8
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今日の私服!↑
今回は番外編?みたいな感じです!
それじゃあ行ってみましょ~!
季節違うけど別に間違えてないよ??
今日は.............謹賀新年だーっ!
みんなを誘って初詣行って、
お餅とおせち食べて、
いろんなことするんだー!♪
じゃあまずはこの人をさそっt
敦「あれ?桜月ちゃん!明けましておめでとう!」
「わっ⁉びっくりした、、、」
.............びっくり。
敦「あ、びっくりさせちゃった?ごめんねー!💦」
「あ、そうだ!あけおめ~!」
敦「エヘヘわざわざあいさつに来てくれたの?どうもありがとう!」
「うん!あ、そうだ、!探偵社のみんなで初詣行かない?」
敦「だからその恰好をしてたんだ!」
「そうなの~!変かな、、?」
敦「え⁉いやいや可愛いしすっごく似合ってるよ!//」
「ほんと?パァァありがとっ!」
着てる着物はこんなの!
https://th.bing.com/th/id/OIP.Ya-1lf3Et5v9kH1iHV4ATwHaKb?pid=ImgDet&rs=1
イラストでごめんね~!
「じゃあみんな誘いに行こっか!」
敦「そうだね!」
ピンポーン(?)
「賢治くん!あけましておめでとうございます!」
ガチャ
賢治「わぁ!桜月ちゃんに敦さん!あけましておめでとうございますっ!!」
「みんなで初詣でもどうかと思いまして!」
敦「予定とか大丈夫ですか?」
賢治「全っ然大丈夫です!」
「じゃあ行きましょう!」
ピンポーン
「あけましておめでとうございます!」
与謝野「あぁ桜月かい?」
ガチャ
与謝野「今年もよろしくねェ」
敦「よろしくお願いします!」
賢治「みんなで初詣はどうですか?」
与謝野「そうだねェ、、わかった!行くよ!」
「やったぁ!じゃあ次のおうち行きましょう!」
みんな「「可愛い」」
ピンポーン
「明けましておm」
ドタバタドンガラガッシャンガチャ
太宰「ハァハァ、、桜月ちゃんじゃないか!明けましておめでとう!」
「あ、あけましておめでとうございます、、」
敦「太宰さん、、桜月ちゃんが引いてます、、」
与謝野「だねェ、、よし、太宰は置いていくかい?←」
「そうします?←」
賢治「じゃあそうしましょう!←」
太宰「みんな私にひどくないかい?」
「はぁ、、早く行くので準備してください、、」
太宰「ワ~イ!♪♬♫♩」
ピンポーン
「あけましておめでとうございます!」
国木田「あぁ、明けましておめでとう。」
敦「みんなで初詣行きませんか?」
賢治「行きましょう!」
与謝野「何か損するわけでもあるまいしねェ」
国木田「う、、、分かり、ました、、(10時23分からの予定が3時間半ほど狂ってしまう、、lll)」
「わーい!あとは、谷崎さんたちと、社長、乱歩さんです!」
国木田「ここまでのメンツをよくもまぁそろえたもんだな、、、」
太宰「私もいるよ~!忘れてもらっちゃあ困るなぁ!」
「「……。」」
太宰「え⁉さっきからひどくないかい!?」
「行きましょうか」
太宰「え⁉桜月ちゃん⁉」
ピンポーン
「あけましておめでとうございます!」
ナオミ「桜月~!あけましておめでとうございます!」
「ナオミ~!会いたかったぁ~~!」
谷崎「あぁ、あけましておめでとうございます!」
「じゃあ初詣行きますよ~!」
ナオミ「もちろん行きますわっ!」
谷崎「ナ、ナオミ、、、」
「ってことで次乱歩さん宅へ!」
ピンポーン
「あけましておめでとうございます!」
乱歩「あぁ、明けましておめでとう。で、じゃあ寒いから帰るね~ばいば~い!」
「あ、ちょ、ちょっと待ってください。初詣行きませんか?」
乱歩「そんなの行って何が面白いんだかブツブツ」
与謝野「お菓子があるよ?」
乱歩「よし、行こう」
決断するのはっやwww
最後に、、 ピンポーン
「あけましておめでとうございます!」
社長「ああ。」
「初詣、皆で行きたいんですけど、、社長は如何なさいますか?」
社長「.............その人数で行くのか?」
皆「「「あ。」」」
「まぁいいじゃないですか!行きましょう!」
社長「もちろんだ。」
テコテコテコテコ
「神社に着いたーっ!」
ワイワイガヤガヤ
ナオミ「お兄様、おみくじがありますわ!」
谷崎「ほンとだ!皆で引く?」
「さんせーです!」
敦「行こう!」
太宰「私は自殺みくじを、、、」
「「「そんなものはない」」」
国木田「神社でそんなことを云うんじゃない。」
太宰「えーっ!いいじゃないか!」
与謝野「乱歩さん、いちごあめやチョコバナナもありますよ?」
乱歩「ホントだー!早く行こうよ!✨」
---
「いちごあめも綿菓子もチョコバナナもおいし~!」
これ!
https://th.bing.com/th/id/OIP.ipQfEQ5SXMPCmA6w9GGB6gHaJ4?pid=ImgDet&rs=1
綿菓子
https://baebae2020.com/wp-content/uploads/2021/04/c87ccb192ba4e8367dbf72e94696d480b_41817964_210428_4-e1619620704951.jpg
いちごあめ
https://storage.googleapis.com/storage-omatsurijapan-com/articleimg/2020/07/shutterstock_793589713.jpg
チョコバナナ
敦「だね!あ、こっちには金魚すくいが、、って乱歩さん!?食べすぎじゃ⁉」
乱歩「はいはい美味しければいいのー!」
与謝野「さっきからこれしか言わなくてねェ」
wwwww
---
国木田「ほら、これ当たったぞ。」
わぁすごい。ぬいぐるみが射的で当たったの?!
「え、貰っていいんですか?」
国木田「あぁ。俺が持っていても仕方がないからな。」
これ!
https://th.bing.com/th/id/OIP.xXP1Xkz9__KHnkHn5zq0AQHaHa?pid=ImgDet&rs=1
「やった~~!国木田さんありがとうございます!」
太宰「ほら、私のとった金魚も2匹あげるよ!」
これ!
https://imgcp.aacdn.jp/img-a/1200/900/aa/gm/article/4/1/6/5/9/4/201706231355/topimg_original.jpg
「わぁ~!かわいい!ありがとうございます!って、、
金魚、どれだけすくってるんですか、、、、、ww」
---
「まだ行くの?💦」
ナオミ「もちろんですわ!まだまだ行きましょ!」
あちこち回りすぎてもう足が棒になっちゃう、、
谷崎「ナオミ、それくらいにしたほうが、、」
「そうですね!ベンチに座って話でもしましょう!」
ナオミ「分かりましたわ!じゃあそこに座りましょう!」
---
結果:いろいろ貰って色々食べて色々なところに行く桜月ちゃん達でした!
おーわりっ!チャンチャン♪
因みに、おみくじの結果は
桜月:中吉
敦:小吉
太宰:半吉
国木田:大吉
谷崎:大凶
ナオミ:中吉
与謝野:大福←西宮の恵比寿神社(?)というところに実在します!大吉の上!
乱歩:凶
賢治:吉
社長:大吉
でした!
文豪ストレイドッグス!9
今日の服はこちら~!
https://images.stylepress.jp/files/article/990357/large_990357_0.jpg?1548638626
だよ~!
敦くんside
---
前、僕や桜月ちゃんが襲われた時、
関係のない谷崎さんやナオミちゃんまで
巻き込んでしまった、、、
❓「ぁ…く.......ぁっ...くん...!敦くん!」
「あ、さ、桜月ちゃん!」
桜月「どうしたの?何かあった?」
「いや、何でもないよ!それより、ちょっと出かけてくるね。」
桜月「え~?ほんと?なんかぼーっとしてるけど、、大丈夫?」
「うん!大丈夫!ありがとう!行ってくるね~💦」
桜月「変なの、、、」
マフィアの武闘派、黒蜥蜴が、ある場所で事件を起こした。
そいつらの敵は皆殺しだ。
もしもそんな奴らが探偵社になだれ込んだら.......
---
プルルルル
❔「何方ですか。」
「僕だ。」
樋口「⁉人虎⁉、、先日はお仲間に助けられたようですが、次はそうはいきません。
それで、ご用件は。」
「僕は探偵社を辞める」
樋口「な.......⁉」
「辞めて一人で逃げる。捕まえて見せろ」
樋口「成る程__「だから探偵社には手を出すな」と?」
「.......ガチャ ツーッツーッツーッ」
---
樋口said
まさかこう出るとは、、、ッ
「「黒蜥蜴を呼べ」」
---
敦said
国木田「!こんなところにおったか小僧、お前らの所為で大わらわだ。
手を貸せ。こいつを__」
スッ
桜月「あれ?敦くん、用事済んだの?ちょっと手伝ってほしいことが、、、ってあれ?敦くん?」
「もう心配いりません。これでもう探偵社は安全です」
国木田「 はぁ?」
桜月「え?どういうこと?」
「桜月ちゃん、御免。」
ダッ(走って逃げる)
---
桜月said
え?
どういうこと?
敦くんは、どこへ行くの?
また私を置いていくの?
敦くんも私を置いて行ったってこと?
何で私に謝るの、、、ッ
「どうしてよ、、っグス」
---
No said(ポートマフィア)
広津「遅い。2分遅刻だ。」
立原「ジィさんは神経が短くっていかんね。何だ、陰気くせぇ銀の野郎も遅刻かよ?」
広津「もう居る。後ろだ。」
銀「.............ジトッ」
立原「相変わらず気味の悪い男だ。癪に障るぜ」
銀「.............ギロッ」
シュッ
立原「.......やんのかよ?」
広津「「辞めろ愚図ども」」
「二人とも襲撃に際し戦死と報告されたいか?」
ゾクッ
立原「ちっ..分かったよ....喰えんジーさんだ。」
プルルル
広津「全員集合した。それで、われら三人がかりで潰す目標とは?」
樋口「ご苦労です。目標は__武装探偵社の事務所」
広津「探偵社?人虎では無くか?」
樋口「前回の失敗は探偵社の容喙が原因___
同じ轍は踏みません。まずは護衛たる武装探偵社を殲滅します。」
広津「皆殺しでいいか?」
樋口「「構いません。ただし、35人殺しの妹を除いて。」」
広津「了解した」
プツッ
樋口「(芥川先輩が…武装探偵社ごときに退くなどあってはならない…!)」
ザッ(全員ドアの前に並ぶ)
---
桜月said
敦くんを追って事務所の外に出たものの、、、やっぱり戻るか。
タッタッタ
国木田「敦は見つかったか?」
「いいえ、、、ごめんなさい、、、、」
国木田「いいや、いいんだ。あいつなりに何か思ったのかもしれない。」
与謝野「そうだよ。気にしなくてもすぐに戻ってくるさ。」
バタン
与謝野「ほらね、、って、、、」
国木田「、、、何⁉」
広津「失礼。探偵社なのに事前予約を忘れていた。それからノックも。
大目に見てくれ。用事はすぐ済む。」
「はぁ⁉ちょ、こっちこないで!?」
立原「わりぃな。皆殺しにしろという命令だ。」
「もうやだ!やめてよ!?異能力 氷雪!」
立原「スッ(避ける)」
「みんなも、、、、って、、え?」
立原「グハッ」
「あれ?終わったんだけど、、、」
賢治「よそ見は禁物!ですよ~!」
「あ、ありがとうございます!」
敦「やめろっ!!!」
国木田「おぉ、帰ったか。」
「敦くん、今までどこいたのかな~?ニコニコ」
敦「え?えぇ~っと、そのぉ、、、、」
「みんな死ぬところだったのに、一人で外にいたのかなぁ??」
敦「す、すみませんでした、、、」
乱歩「桜月ちゃん、後ろ!!」
「え?わっ!!!」
ガシ(桜月の腕を拘束)
ポートマフィアの人「この人は何が何でも連れて帰れという命令だ。じゃあな!」
敦「待てっ!!!」
「は、なし、て、、っ」
国木田「桜月ッ!!!」
「た、たすけ、、、っ!」
シュッ
賢治「そ、そんな、、、」
敦「桜月ちゃん!!!!」
与謝野「行ってしまった、、、桜月も、、ッどうすれば、、!」
wow
これからのみんなの運命は?!
あ、ラストは4パターンあるので、順に書いて行こうと思いまーす!
文豪ストレイドッグス!10
今日の服!
https://images.stylepress.jp/files/article/990357/large_990357_0.jpg?1548638626
---
桜月said
パチッ
あれ、、、ここは何処だっけ、、、
!!そうだ、、私はポートマフィアに、、、
でも誰もいない、、、
動けるかな?、、
ジャラジャラ
チッ鎖、、、
動ける範囲で、、出口を探す!
❔「無駄だよ?」
「⁉だ、だれ⁉」
森「私は森 鴎外。ポートマフィアの首領だ。」
そんな人がなぜ私を、、、⁉
皆は無事、、?
森「いきなりだが、君をここに連れてきたのは、、」
「お姉ちゃんを返して。」
森「ハァ、、それは最後の話だ。まず、提案だ。」
「どんなですか、、?」
森「ポートマフィアへの勧誘だよ。」
「無理。却下。入るわけない。」
森「だろうと思ったよ。ならばこれでどうだい?
君はマフィアに入る。その代わり、他の探偵社員に
一切手出しをしない。むしろ、助けてあげよう。」
「そこまで私をここに入れたい理由は何なの、、?」
森「桜月ちゃん、君の異能は計り知れないほど強大だ。それに加えて体術も優秀。」
「そんな人他にもいるじゃないですか?どうして私なんですか⁉」
森「いいかい?奇獣は、他の異能とは別物なんだ。そして、、
鏡花ちゃんの姉妹ということもある。」
「お姉ちゃんは関係ないでしょ!!」
森「桜月ちゃん、君が命令を拒める立場ではないことをわかっているかい?
下手したら、君のせいでみんな死ぬかもしれない、となったら?」
「っそんな、、みんなに手を出さないで!」
森「じゃあ此処に入るんだ。」
「敦くんにも手を出さない?」
森「もちろんだ。」
「わ、かった、、、はいる、、」
森「賢明な判断をしてくれて助かるよ。君は中原君の下に着くんだよ。いいかい?」
「はい。首領、、」
森「よしニコところで、、、、エリスちゃんとこの服を一緒に着てくれるかな?」
「.............え?」
エリス「無視していいわよ!えっと、、、」
「桜月です。」
エリス「桜月!一緒に遊びましょう!」
「あ、、首領、、?」
森「いいよ?」
「分かりました。ありがとうございます。」
ワイワイガヤガヤ
---
森「桜月ちゃん、そろそろほかの人たちに挨拶しに行くよ。」
「はい。じゃあエリスちゃん、またね!」
エリス「ええ、桜月!また遊びましょう!」
トコトコ
森「(桜月ちゃんからの無言の圧が怖い)」
紅葉「おや、鴎外殿、其の子は何方かのう?」
「今日からポートマフィアで働きます。泉桜月です。よろしくお願いします。」
紅葉「泉、、と言ったかえ?」
「はい。鏡花は双子の姉です。」
紅葉「雰囲気がよく似とるのう、、」
森「ほかの人にもあいさつに行くよ!桜月ちゃん!」
「はい。今行きます。」
梶井「あっれ~?その子は?」
「泉桜月です。」
梶井「フンフン、、新入りか!レモンをあげるよ!本物だよ?💦」
森「さぁ、行くよ!」
「あっ、、、」
「「あ、」」
樋口「せ、先日はすいませんでしたぁぁ!!」
「あ、いえいえこれからお願いします、、、」
広津「よろしく。」
「はい、、」
立原「ス、スイマセンデシタ。」
「い、いえいえ、、、、、」
森「あぁ、君が部下になる人にも会いに行かなくては。こっちだよ。」
「はい。今行きます。」
中也「、、首領、こいつは誰ですか、、?」
「今日から中也さんの下で働かせていただきます、泉桜月です。」
中也「はぁ⁉俺の⁉」
森「すまないね。彼女を頼むよ。」
中也「、、、、了解です。、、、チッ」
え、待って舌打ちされたよ!?
怖いわこの人!
っていうか森さんに聞こえない音量だったよ!?
怖いのか森さんの事w
待って⁉お姉ちゃんに会ってないよ!?
「首領、姉に、、、会わせてください、、!」
中也「は⁉手前もしかして泉鏡花の妹か⁉」
森「そうだよ。悪いけど、今不在なんだ。会うことはできない。」
「どうして!帰ってきたときに会わせてください!」
森「残念だけど、会うことは不可能だ。」
「どうしてですか!仲間なのだから会う事なんて建物の中でできるでしょう⁉」
中也「口の利き方に気をつけろ」
「ッ、、、はい、、、、」
森「じゃあ失礼するね。」
中也「行くぞ。」
「分かりました、、、。」
やばいよやばいよ
これからどうなっちゃうの???!!!
自分で書いててなんだけど、、
桜月ちゃんかわいそうすぎないか⁉←
wwww
じゃね~~~!
文豪ストレイドッグス!11
今日の服!!
https://th.bing.com/th/id/OIP.Q9Z3WBF3jPqG0Rvddyu5CQHaHa?pid=ImgDet&rs=1
だよ~~~!
今回は探偵社目線で行きま~す!
ほとんど主人公ちゃん出てこないかもwww
初めのほうは〇〇saidなしでいきます!!
それではど~ぞ!!
敦「どうしよう、、」
国木田「こんな時に太宰は何をしてるんだ、、、ッ」
谷崎「さ、つきちゃん、、何処に、、」
乱歩「ッ許さない!!社長!!」
社長「嗚呼、もちろんだ。現在のすべての業務を凍結して、彼女を助けろ。」
警察の人「すいません!!緊急の依頼です!殺人事件の!!」
与謝野「チッこんなときに、、、」
乱歩「でも桜月が!!」
社長「乱歩、行って来い。」
乱歩「、、分かった。」
谷崎「敦くん、着いて行ってあげて。」
敦「え⁉でもどうして、、」
乱歩「電車の乗り方、判んないもん。」
---
箕浦「遅いぞ探偵社!」
乱歩「ん きみ誰?安井さんは?」
箕浦「俺は箕浦。安井の後任だ。本件はうちの課が仕切る。
貴様ら探偵社は不要だ。」
乱歩「莫迦だなぁ。この世の難事件は須く名探偵の仕切りに決まっているだろう?」
箕浦「フン 抹香臭い探偵社など頼るものか」
乱歩「何で」
箕浦「殺されたのが__俺の部下だからだ」
杉本「スッ...(遺体のシートを取る)」
箕浦「だからこそ素人上がりの探偵などに任せられん。さっさと__」
『お~い!網に何かかかったぞォ!!』
敦「何です?あれ」
杉本「証拠が流れていないか、川に網を張って調べているのですが__」
「「ひっ人だァァ!!」」
箕浦「何だと、、!」
敦「まさか、、」
「第二の被害者⁉」
太宰「やぁ敦君仕事中?おつかれさま」
敦「何してるんですかこんな時に!!!」
太宰「何かあったのかい?」
敦「桜月ちゃんが、、ポートマフィアに、、ッ」
太宰「何だって、、⁉」
乱歩「今はこっちの事件に集中しよう。」
敦「分かりました、、。」
「.............という訳なのです」
太宰「何とかくの如き華麗なるご婦人が若き命を散らすとは…!
どうせなら私と心中してくれればよかったのに!!」
箕浦「誰なんだあいつは」
乱歩「同僚である僕にも謎だね」
太宰「しかし安心し給えご麗人
稀代の名探偵が必ずや君の無念を晴らすだろう!ねぇ乱歩さん?」
乱歩「ところが僕はいまだ依頼を受けていないのだ
名探偵いないねぇ困ったねぇ きみ、名前は?」
杉本「え?じ、自分は杉本巡査です。殺された山際女史の後輩_であります!」
乱歩「よし杉本君、今から君が名探偵だ!60秒でこの事件を解決しなさい!」
杉本「へっ⁉あ、え~⁉いくら何でも60秒は」
乱歩「はいあと50秒」
杉本「ぇーとぁーと」
敦「(普段の僕きっとこんな感じなんだろうなぁ)」
杉本「そ..そうだ!山際先輩は政治家の汚職疑惑とマフィアの活動を追っていました!」
敦「マフィア、、、」
杉本「そういえば!マフィアの報復の手口に似た殺し方があった筈です!
もしかすると先輩は、、、」
太宰「違うよ」
杉本「え.............?」
太宰「マフィアの報復の手口は身分証と同じだ。細部が身分を証明する」
---飛ばすね~(めんどくさいからなんて言わせない((
---
杉本「打つ心算は…なかったんです
彼女は、、政治家の汚職事件を追っていた。そこで、、
ある大物議員の犯罪を示す証拠品を手に入れたようなのですが、、」
「議員も老獪。警察内のスパイを使って証拠を消そうとしたのです」
乱歩「そのスパイが、、君というわけだね」
---
杉本「山際さん、相手は本気です!」
山際「ではこちらも本気になるだけよ。馴染みの検察に渡りを付けたわ
後は証拠を渡すだけ」
杉本「、、、、ッ」
チャキ
山際「杉本くん、、?」
杉本「証拠を渡してください
もし僕が証拠の奪取に失敗したら、次は殺し屋が動く。その前に」
山際「獣を降ろしなさい。貴方に私は撃てない。」
杉本「その通りだ。僕には撃てない。だから、、脅し方を変える!」
山際「!やめなさい!!」
ドンッ
杉本「..........................!」
山際「~~~~」
ドサッ
---
乱歩「このままでは殺人犯。警察も首になる。
混乱したきみが頼れるのは皮肉なことに一人しかいなかった。」
箕浦「山際が入手したという証拠は何処だ」
「その議員は山際の仇だ!云え杉本!!!」
乱歩「ねぇ杉本くん、
彼女の最後の台詞を当てて見せようか」
「「ごめんなさい」」
杉本くん「……本当に
凡てお見通しなのですね……
証拠は、、、机の抽斗に.............」
---
箕浦「.............世話になったな。それに……実力疑って悪かった
難事件があったらまた頼む」
乱歩「僕の能力が必要になったらご用命を
次からは割引価格でいいよ♪」
敦「凄かったですね乱歩さん!真坂全部当てちゃうなんて本当に凄いです!」
太宰「半分、、くらいは判ったかな」
敦「判った って、、何がです?」
太宰「だから先刻のだよ。君はまだ知らなかったか。」
「乱歩さんは異能力者じゃないのだよ」
「「へっ⁉」」
乱歩「早く帰るよ!!桜月ちゃんの行方を探さなきゃ!!!」
太宰「そうだ。詳しく説明をしてくれるかい?」
敦「____ってことがあって、、、」
太宰「そうか、、不味いことになった、、、!」
一個目~~!
いよいよ話進んできたよ!
あと三つ上げるのでお楽しみに~~!
文豪ストレイドッグス!12
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https://th.bing.com/th/id/OIP.uL7PqQHow2aay_4K87s1yAHaHa?pid=ImgDet&rs=1
https://th.bing.com/th/id/OIP.qQrCPode3bEOhKaXaZ1frwHaHa?pid=ImgDet&rs=1
ポートマフィアでは桜月ちゃんこんな服を着てま~す!
じゃあ本編どぞ!
ポートマフィアにて
芥川「鏡花、この男を捕縛せよ。」
鏡花「判った。」
「「夜叉白雪」」
---
「”お姉ちゃん”、私は、、何て言ってでも任務に着いて行く。あんな爆弾、、、」
「一緒にいよう。絶対に。”桜月。”」
「爆弾は私がお姉ちゃんのふりをしてつける。だから逃げて!”探偵社”に。」
「それじゃあ桜月が、、」
「いいの。私はお姉ちゃんに会って、助けるために生まれてきたんだから、、」
「ッ、、、ごめん、、こんなお姉ちゃんでごめん、、ねグスッ」
「いいの、もう一度会って、話せたから。楽しかったよ。ありがとうニコ」
「”またね。”桜月。もう一度会おうね。」
「!!、、うん。また会おう、お姉ちゃん。」
「桜月、私は六ヶ月で35人殺した。」
「それでもお姉ちゃんはお姉ちゃん。私が全ての罪をかぶるから。」
「、、、ありがと、、、っ」
---
誰か「ねぇお嬢ちゃん誰か待ってんの?」
鏡花「……」
誰か2「こいつ昨日から同じ姿勢だぜ。死んでんじゃね?」
誰か「あ、今瞬きしたよ」
鏡花「……」
ピクッ
誰か「うおっ」
誰か2「動いた!」
鏡花「パシッ(服を掴む)」
太宰「__え?私?」
鏡花「……見つけた」
太宰「.............これはまずい」
---
国木田「太宰が行方不明ぃ~?」
敦「電話もつながりませんし、下宿にも帰っていないようで」
国木田「また川だろ」
賢治「また土中では?」
乱歩「また拘置所でしょ」
敦「しかし先日の一件もありますし、、真坂マフィアに暗殺されたとか、、」
国木田「阿保か。己自身が殺せんやつをマフィア如きが殺せるか。」
敦「でも、、」
国木田「それよりも今は桜月だ。思ったより不味い状況らしい。」
敦「え、、」
谷崎「僕が調べておくから、敦くんはさつきちゃんを優先!」
乱歩「太宰の危機察知能力は異常だからね~~
たとえば今から10秒後」
敦「?」
与謝野「ふぁ~~あ 寝過ぎちまったよ」
敦「与謝野さん」
与謝野「あぁ新入りの敦だね。どっか怪我してないかい?」
敦「えぇ大丈夫です」
与謝野「チェッところで、誰かに買い出しの荷物を頼もうと思ったンだけど、、、
あンたしか居ないようだねェ」
敦「え!?」
---
敦「まだ買うんですか?」
与謝野「落とすンじゃないよ?」
ピリリリリ「電車が出発します」
敦「え!!」
与謝野「乗るよッ!」
---
ガタンガタン
与謝野「ところでさ、アンタ、マフィアに足を喰い千切られたそうじゃないか」
敦「あぁ、、」
与謝野「ふゥん、綺麗なもんだねェ」
敦「あ、あの、何か問題でも?」
与謝野「別に。妾が治療できなくて残念だって話さ
でも次はないよ。本来奇襲夜討ちが本分だ。夜道には気ぃつけるんだね。」
「「こちら車掌室ゥ」」
「「誠に勝手ながらァ?唯今よりささやかな実験を行いまぁす!」」
「「~~~~~~~では早速ですがぁこれをお聞きくださぁ~~い」」
ドォォン
「「今ので二、三人は死んだかなぁ~~?」」
「「さてさて被験者代表敦くん!君が首を差し出さないと、、
乗客全員天国に行っちゃうぞぉ~~~~?」」
敦「な、、、!」
与謝野「云った傍からお出ましってわけだ、、、!」
敦「ど、どうしましょう!?」
与謝野「連中をぶっ飛ばす。何しろアタシらは武装探偵社だからねェ
さて敦、手分けするよ。妾は前、アンタは後部だ。」
敦「もし敵がいたら?」
与謝野「ぶっ殺せ!」
---
敦said
爆弾を撤去できないと、、
この人たちが死ぬ
できるのか……僕に?
ヒュッ
敦「君!危ないよ!そっちには爆弾が__!」
---
鏡花(桜月の変装)said
敦くん、、ごめんなさい、、!
プルルル「「お前の任務は爆弾の死守だ。邪魔者は殺せ。」」
ゴッ(敦くんを奇獣が襲う)
「「奇獣、夜叉白雪」」
---
解説~!
桜月ちゃんが、鏡花ちゃんに変装して戦っています!
けれど、異能の効く範囲(?)内に鏡花ちゃんが乗っているので、
夜叉白雪が声に応じました!
そして、桜月ちゃんの本来の異能力もあの電話からの声に応じるため、
その二つの異能に声をかけたということです!
結果:奇獣、夜叉白雪は二つとも発動していて、戦っている。
そして、敦くんと対面しているのは、鏡花ちゃん本人ではなく、桜月ちゃん!
なので、鏡花ちゃんと書いてあるけれど本当はさつきちゃんです!
ややこしくてすんません(o_ _)o))
---
敦said
敦「ゼェゼェ、、」
鏡花「……」
ドドドドドドドドドド
敦「がっ、、、、!!」
「「敵のことごとくを切り刻め。奇獣、夜叉白雪」」
ガキンッ
つ、、強すぎる、、、
「何故、、君みたいな女の子が、、、」
---
桜月ちゃんsaid
いやだ、、でも命令に従わなければ、、、
「、、私の名は鏡花」
違う!私はお姉ちゃんじゃない!!
「あなたと同じ孤児」
そう、私たちは孤児だった
敦「、、⁉」
「好きなものは兎と豆腐。嫌いなものは犬と雷」
そう。お姉ちゃんが連れていかれた日も雷だった。
「マフィアに拾われて、六月で35人殺した。」
お姉ちゃんが教えてくれるまで、知らなかった事実。
敦「!」
そりゃ驚くよね。
「「爆弾を守れ。邪魔者は殺せ。」」
敦「35人、、殺し、、、!」
グルルル
「あなたが白虎なら、私は聖獣使い。」
ドスッ
敦「(殺される、、)」
---
敦くんsaid
ここで死ぬのか僕は?
また僕の所為だ
僕と同じ電車に乗った
それだけの所為で
皆死ぬ
その時唐突に__
あるアイディアが浮かんだ
馬鹿げた発想だ。
でも頭から離れない
僕が彼らを、、無事家まで返せたなら
生きていてもいいということにならないだろうか?
---
桜月said
「来ないで」
敦「ごめん、もう無理だ」
ガキィン
ドスッ
殺す、、私が、、、敦くんを殺すの、、?
ジャキッ
「!!」
虎、、、!
ガガガガガガ
全部避けられる、、、
やだ、、殺したくない、のに、、、っ!
「はっ⁉」
敦「終わりだ」
「……」
敦くん、、私が負けたか、やっぱ強いな、、ハハッ
敦「この能力を止めて爆弾の場所を教えろ」
「私の名は鏡花。35人殺した。一番最後に殺したのは
4人家族。夜叉が首を搔き切った。」
それもお姉ちゃんから聞いた。
爆弾は、、
ぐっ
敦「……何てことだ
君は、、何者なんだ。言葉からも君自身からも感情を感じない。
まるで殺人機械だ。」
そうかもね。でも、お姉ちゃんは違う。私のことを想ってくれたから。
敦「言葉にしてくれ。望みがあるなら言葉にしなきゃ駄目だ。」
「「こんな事が、本当に君のしたいことなのか?」」
「「こちら車掌室。敦まだ生きてっかい?」」
敦「与謝野さん!」
与謝野さん、、、来てたんだね、、、
「「その爆弾は遠隔点火式だ!解除には非常時の停止ボタンしかない!」」
敦「君が、、持ってるのか?
渡して」
カチッ
敦「これで解除、、?」
ピッ
⁉
何故、、⁉
「「それを押したのか鏡花」」
嘘、、⁉
「「解除など不要。乗客を道連れにし、マフィアへの畏怖を俗衆に示せ」」
ビーッ
ビーッ
ビーッ
敦「それを外せ!」
ごめんお姉ちゃん、もう会えないかも
「間に合わない」
ドン
「私は鏡花。35人殺した。もうこれ以上1人だって殺したくない」
スタッ(電車から飛び降りる)
鏡花(本人)「桜月~~~~~っっっ!!!」
敦「ドンッブチッ」
ドォォォォン
ザパァン
けほけほ
敦「桜月ちゃん、、、⁉」
!!しまった、メイクが水で落ちて、、!!
鏡花「桜月っ!!!」
桜月「お姉ちゃん、、、ごめん、、」
鏡花「何で謝るの!!桜月は何も悪くないでしょ!!」
桜月「!でも私の所為で、、」
鏡花「もう一人で抱え込まないで、、?私はお姉ちゃんなんだから」
中也「探したぜェ桜月」
桜月「!!中也さんっ⁉」
中也「手前らの温い計画に気が付いてないとでも思ったか?」
鏡花「そ、んな、、、」
中也「行くぞ、桜月!!」
鏡花「わ、たし、、?」
中也「あ”ぁ”?んなもん知らねぇよ。芥川に聞け。」
鏡花「、、、いない」
敦「桜月ちゃん!」
桜月「、、(怯)」
敦「逃げてっ!」
中也「チッ重力操作」
ズドォン
敦「あがっ」
鏡花「っっ」
シュン
鏡花「桜月が、、」
敦「今の小さいのは誰だ、、、とりあえず君、」
鏡花「泉鏡花。」
敦「じゃあほんとに姉妹なんだ、、、取り敢えず探偵社に急ごう。」
鏡花「コク」
---
芥川「幾ら強くとも駒は駒か。しかも、、姉妹が入れ変わっていたとは、、まぁいい」
「貴方はどうだ?駒か、或いは__」
ひぎゃあああああ(?)
なんかテンションバグ(?)
うっひゃああああああああああああ(?)
ばいばああああああああああああい!!!!!
文豪ストレイドッグス!13
さて本日の服は~~!
https://cdn.wimg.jp/coordinate/a7l1e1/20201125223022731/20201125223022731_500.jpg
とか
https://th.bing.com/th/id/OIP._p-h09GJzmQhWPTUiviTUAHaHa?pid=ImgDet&rs=1
でぃ~っす!!
中也「さて、どういうことか説明してもらおうかァ?」
桜月「ヒッ、お、お姉ちゃんをた、助けたかっただけ、です、、」
中也「ア”ァ”?助けたかった”だけ”だと?手前巫女戯んなよ!!」
ドォン(重力で壁を凹ませる)
桜月「ご、ごめんなさ、い、、ゆ、るしてくだ、さい、、っ」
中也「罰を受けろ。内容は、首領と話し合って決める。ついて来い。」
桜月「っは、はい、、」
---
中也「首領、中原です。」
森「あぁ、入りなさい。」
中也「桜月の処罰について、どのように思われますでしょうか。」
森「?なぜ処罰するんだい?
結果、作戦を遂行してくれたじゃないか。姉の代わりに。」
中也「で、ですが、会ってはならないという命令に背き、しかも勝手に外出したのですよ!」
森「まぁいいじゃないか。その代わり、太宰君に会う時、一緒に連れて行きなさい。」
中也「なッそれじゃあ罰ではないですよ!」
森「大丈夫だ。元探偵社員の彼女にとっては、、
仲間が傷つくのが何よりも嫌だろう。」
桜月「⁉他の探偵社員に手は出さないって言ったじゃないですか!!」
森「?今となっては考えが変わったのだよ。」
中也「手前は一旦黙れ。」
森「ってことでいいね?」
中也「わかりました失礼します。桜月、行くぞ。」
桜月「はい、、」
トコトコ
---
地下牢にて
太宰「♪♬♩♫」
芥川「……」
ヒュッ
太宰「!、、ああ君いたの」
芥川「此処に繋がれた者が如何な末路を辿るか__知らぬ貴方では無い筈だが」
太宰「懐かしいねぇ、君が新人の頃を思い出すよ。」
芥川「貴方の罪は重い。突然の任務放棄、そして失踪
剰え今度は敵としてマフィアに楯突く。とても__
とても元幹部の所業とは思えない」
太宰「そして君の元上司の所業とは?」
ゴッ
芥川「貴方とて不損不滅ではない。異能に頼らなければ毀傷できる。
その気になればいつでも殺せる。」
太宰「そうかい。偉くなったねぇ。今だから言うけど君の教育には難儀したよ
飲み込みは悪いし独断専行ばかりするし
おまけにあのポンコツな能力!!」
芥川「貴方の虚勢もあと数日だ。数日のうちに探偵社を亡ぼし人虎を奪う。」
太宰「へえ。桜月ちゃんはもう仲間、、と云うことで確定だね。できるかなぁ君に」
太宰「私の新しい部下は君なんかよりよっぽど優秀だよ」
芥川「!!っ」
ドゴッ
---
ガチャ
中也「コソッ桜月、来い。入れ。「相変わらず悪巧みかァ太宰!こりゃ最高の眺めだなァ」
太宰「最悪。うわっ最悪、、」
中也「良い反応してくれるじゃねぇか。嬉しくて縊り殺したくなるぜ。それと、おまけだ。」
桜月「太宰さん、、、」
太宰「桜月ちゃん。マフィアに入ったのかい?」
桜月「っちがう!私は!」
中也「そうだよ。しかも、俺の直属の部下だ。」
桜月「、、、探偵社に手出しはしない、、そう云われたから、、」
太宰「で、この様か。」
桜月「向こうは噓を付いていた、、私に、!」
中也「手前が自分でこっちを選んだ結果だよ莫迦」
太宰「わあ黒くてちっちゃい人がなんか喋ってる」
桜月「黒くてちっちゃい人ww」
中也「Σ( ̄□ ̄|||)」
太宰「前から疑問だったのだけれど、、その恥ずかしい帽子どこで買うのクスクス」
中也「ケッ云ってろよ放浪者。いい年こいてまだ自殺がどうとか云ってんだろどうせ」
太宰「うん」
中也「否定する気配くらい見せろよ、、、
だが今や手前は悲しき虜囚。泣けるなァ太宰。
否、それを通り越して__少し怪しいぜ。何をする積りだ」
桜月「え、何かする積りだったんですか」
太宰「いや、、何かって、、、見たままだよ。捕まって処刑待ち」
中也「あの太宰が不運と過怠で捕まる筈がねぇ。そんな愚図なら俺がとっくに殺してる」
太宰「考え過ぎだよ。心配性は禿げるよ ハッまさか、、、、」
桜月「中也さんは禿げ隠しに帽子をかぶってたんですか」
中也「違えよ太宰の言葉に納得するな!」
「俺らが態々ここに来たのは手前と漫談する為じゃねぇ」
太宰「じゃ何しに来たの」
中也「嫌がらせだよ」
太宰「、、、、!」
桜月「えッそうなんですか⁉」
中也「だけとは云ってねぇぞ!!」
桜月「え、、、」
中也「あの頃の太宰の嫌がらせは芸術的だった。敵味方問わずさんざ弄ばれたモンだ。だが__」
ドゴッ(鎖を壊す)
桜月「中也さん⁉頭狂いましたか⁉首領になんて言うんですか!!!」
中也「いーんだよ。そう云うのは大抵後で10倍で返される。」
「手前が何を企んでるか知らねえが__これで計画は崩れたぜ。」
「「俺と戦え太宰」」
桜月「はっ⁉私はどうすればいいんですか⁉」
中也「戦い方ってのを教えてあるから座って見てろ!」
「手前の腹の計画ごと叩き潰してやる」
太宰「、、、、中也」
中也「あ?」
パチンッ
ジャラッ
桜月「な、、ヘアピンでカギを、、、⁉」
太宰「嗚呼。君たちが私の計画を阻止?、、、冗談だろ?」
中也「何時でも逃げられたって訳か、、いい展開になってきたじゃねぇか!」
桜月「えぇ~~⁉そこは首領に報告した方が!!(中也さん機嫌よくなってる?)」
太宰「はぁ~桜月ちゃんすっかりポートマフィアになりきってる、、」
中也「あ”ぁ”!?こいつはポートマフィアだ!なりきってんじゃねぇ!」
ドゴォォン
あー疲れた
さっきまでのテンションは何処に行ったのやら
ばいばーい
文豪ストレイドッグス!14
https://th.bing.com/th/id/OIP.l0mZ-Ydg7Q5lfIOSRRYJOgHaJ4?pid=ImgDet&rs=1
服は載せときま~すww
なんかここがどんどん雑にwww
鏡花「スゥ~スゥ~💤」
敦「、、、(こうして見ると姉妹で似てるなぁ~)」
鏡花「パチッ」
敦「あ、起きた!大丈夫?」
鏡花「、、、、桜月」
敦「、、っ桜月ちゃんは、、、」
鏡花「判ってる、、、」
国木田「起きたか」
敦「、、はい。桜月ちゃんの調査はどうですか?」
国木田「収穫なしだ。さすが手間をかけただけあって、意地でも手放さないつもりだな。」
鏡花「、、、、」
敦「何も手掛かりは、、、、」
国木田「そうだ。掴めていない、、、それと、娘。お前の上司について吐け。」
鏡花「、、、」
敦「く、国木田さんそんな言い方して、、」
国木田「それが桜月を助けることになるかもしれないんだぞ?」
鏡花「、、、、!」
敦「確かに、、、!」
鏡花「橘堂の湯豆腐」
国木田「それがなんだ」
鏡花「、、、美味しい」
国木田「食わせろという事か」
鏡花「食べたら話す」
敦「なんだ!其の位いいよ!」
国木田「、、、ハァ」
---
敦「く、国木田さん、、、」
国木田「俺は知らんぞ。自分で払え」
鏡花「、、おかわり」
敦「チーン」
店員「いらっしゃいませ~!二名様ですね!」
敦「此処結構有名なんですね、、」
国木田「だな」
店員「お席にご案内します!」
---
桜月said
中也「ってか手前湯豆腐なんて好きだったのか?」
懐かしいな~、、、
「いや、昔家族と来たお店で、ぇ⁉⁉」
うそでしょ、、、何でいるの⁉
鏡花「ポカン」
国木田「敦。」
敦「はい。」
中也「チッめんどくせえことになりやがったな、、」
此れだけは中也さんに同感←
逃げた方が良い?3対2で不利だし、、
「逃げますか、、?」
中也「否、、、手前の忠誠心を確かめさせてもらう」
はっ⁉どういうことよそれ
中也「どんな手を使ってもいいからあいつらを叩きのめせ。」
い、嫌だ、、手を出さないって約束で入ったもん、、、
「無理、、です、、、」
中也「ハァ、、今は手前はポートマフィアの準幹部だ。そんな奴が探偵社に戻れると思うのか?」
「じゅ、準幹部⁉⁉」
中也「嗚呼。それで、やるよな?」
「っ、、、はい。」
中也「よし。じゃあ行ってこい」
嫌だのに、、、
テコテコテコテコ
「お姉ちゃん!敦くん!国木田さんも、、ご無事でよかった、、」
国木田「今までどこへ行っていたんだ!お前の所為で探偵社は大騒ぎだぞ!」
「すみません、、ポートマフィアに捕まってしまって、、今解放されたところなんです!」
中也「(いいぞ。このまま、、上手くだまし続けたらダメージを与えられる、、)」
敦「怪我は、、無さそうだね!良かったぁ、、、」
鏡花「桜月、、良かった、、」
「あ、あ、あ、敦くんごめんね~~!昨日?一昨日?めっちゃ怪我だらけにしちゃって、、」
敦「ああ、気にしてないよ!ポートマフィアの所為だし!」
優しいなぁ~、、そんな人をまた傷つけるなんて、、私サイテーだ。
「そうだ!お詫びに見せたいものがあるんだ!三人とも来て~~!お金払っといたから!」
国木田「(なんだか様子がおかしい気もするが、、)」
テコテコテコテコ
「ほら~!」
敦「?何も、、無いよ?」
国木田「真坂、、」
鏡花「桜月、、、こっちに来てよ、、」
「ごめんね皆!私は、、」
「「ポートマフィアの暗殺者になった。」」
敦「⁉っそ、そんなわけないよ!」
国木田「ふざけたこと言うんじゃない!社にどれだけ迷惑をかけるつもりだ!」
鏡花「、、、嘘じゃないの?」
「ええ。私は中也さんに一生ついて行く。」
中也「桜月、よくやったぜェ!幹部に進級だ。あの糞太宰に負けたのは悔しいが、、」
「私が幹部に、、、姉さんとももっと喋れる、、!」
中也「そうだ。姐さんとも話すといいぜ。」
「わ~い♪」
鏡花「まっ、って、お姉ちゃんは私じゃ、、無いの?」
「ごめんね。私はポートマフィア。探偵社の人間と、血縁関係でいるわけにはいかない。」
国木田「、、、クッ、、、」
敦「そ、そのまま行かせるわけないでしょ、、!引き止める!」
「私の四季の者たちは、武器での攻撃は通じないよ?国木田さん。」
国木田「な、んだと、、」
中也「俺の部下を舐めるんじゃァねぇぜ」
「敦くん。無限に出てくるこの花を切り裂いても、体力の無駄だよ?」
敦「ッハァハァ、、な、んでこんなこと、するの?仲間、だったのに、、」
「今ではもう仲間じゃない。」
「鏡花。貴女も私を食い止めるのなら、、手加減はしない。」
鏡花「止めない。」
敦「え?」
国木田「は?」
「どうして?」
鏡花「引き止める理由がないから。」
「ッ!!そ、うなんだ。じゃあもう行く。さよなら」
中也「これ以上こいつに手ェ出すんじゃねぇぞ」
シュン
---
中也「それにしてもいきなりどうしたんだ?この前までは散々、、」
「もういいの!探偵社はあきらめた!こっちの世界で、、生きていくから!」
中也「!、、そうか。」
「じゃあ行きましょう。幹部の集まりがある。」
中也「あ、あぁ。」
---
森「この度、桜月ちゃんが幹部に昇格した。異例のスピードでの出世だが、異論は無いね?」
尾崎「勿論」
芥川「、、はい。」
樋口「はっ!!」
梶井「すごいなぁ~、、」
中也「フッ」
立原&広津「はい。」
銀「コク」
「あ、ありがとうございます!力を尽くしてポートマフィアに貢献していきたいと思います。」
森「よし。ニコじゃあ桜月ちゃん、エリスちゃんと服を」
エリス「桜月、聞かなくていいわよ!遊びましょう!」
「え、えっと、、」
森「うぅ~、、エリスちゃんが反抗期、、、」
「あ、遊びましょうか、、アハハ」
ワイワイ
「「天使がいる」」
「桜月、こちらを見てみr」
「姉さん!!ギュゥ」
エリス「あ~!桜月が取られた~!」
尾崎「桜月は愛いのう」
「姉さんの方が可愛い!!」
中也「姐さん、これは認めないと終わりませんよ」
「、、あの子、、、どうして牢屋の中にいるの?」
尾崎「ああ、Qか。会ってみるかえ?」
森「紅葉君、流石にそれはリスクが高すぎると」
尾崎「大丈夫じゃ。此の子らの異能は相性が良い。」
Q「僕は夢野久作!お姉さんは?」
「私は、、泉桜月!久作可愛い!」
Q「え、え?ありがとう(?)」
尾崎「桜月、近づき過ぎてはならんぞ」
「どうして?」
芥川「精神操作の異能を持っているからだ。あまり皆に迷惑をかけるな。」
「あ、芥川。」
芥川「な、なぜ僕だけが呼び捨てなんだ!」
「え、なんとなく?」
ワ~~ワ~~ギャーギャー
探偵社みたいとは言えないけど、こっちで楽しんでいくとするか!
ポートマフィアの一員として。
わぁ~~~~~!!!!!
文豪ストレイドッグス15
わ~!
今日は服紹介無し!!
敦said
国木田「~~ということがあって、現在この状況です。」
鏡花「桜月、、、、」
そう。彼女はポートマフィアに入ってしまった。
「どうしてこんなこと、、、」
乱歩「何でだよ!僕らのこと、、、嫌いだったの?」
与謝野「そンな、、、」
ナオミ「桜月に限ってそんなことありえませんわ、、、!」
谷崎「そうだよ、、無理矢理なだけ、、!」
国木田「太宰については?」
谷崎「いまだに情報がつかめていません。」
そうなんだ、、
「これからどう動いたら、、、」
社長「ひとまず桜月については保留だ。本人の意思の可能性が有る。」
「、、っそんなわけない、、、」
鏡花「少し行くところがある。」
ガタン
「それなら僕も行く。付き添いで行きます。」
社長「判った。」
国木田「気を付けろよ」
バタン(ドアを閉める)
「ところで何処に行くの?」
トコトコ
鏡花「、、、ここ」
「!!ここって、、、!!」
警察署!
鏡花「もう十分楽しんだから。35人殺して、妹をこんな事にした、、、
私は生きていることが罪だから。マフィアに戻っても処刑されるだけ。」
芥川「処刑などせぬ」
!?芥川、、、!何故ここに!!
ドスッ
「!!ガハッ」
ガタン(トラックに放り込む)
芥川「鏡花、帰るぞ。」
鏡花「ッ、、、」
---
桜月said
太宰さんを、探偵社に返そう。会うことがもう嫌だ。
「中也さん、」
中也「あぁ?なんだ?」
「太宰さんとの戦い、決着ついてないです。」
というかあの後、、
急に食べたいものあるかって聞いてきたからビビったwww
まぁその所為であの人たちに会って、中也さんの機嫌治ったんだけどww
中也「!!!!!!!!!!!」
「びっくりしすぎです」
中也「あ、嗚呼。じゃあ地下牢んとこ行くのか?」
「はい。戦い方を見て学びます。」
中也「よし。ついて来い」
テコテコテコテコ
ギィィ
「太宰さん?生きてますか~」
太宰「桜月ちゃん!一緒に入水しに行こうか!」
「お断りします」
中也「まだ云ってんのかァ?いい加減懲りねェなぁ」
「ほんとですよw」
太宰「ハァ桜月ちゃんもついにポートマフィアに入ったのか、、、」
「、、、そうですけど、、プイッ」
中也「みじめだなァ太宰!」
「クスクスですね!」
太宰「桜月ちゃん、染まったねぇ」
「?私はポートマフィアですから!太宰さんには早くここを去っていただきたいんですよ!」
中也「あとは俺に任せろ」
「了解!」
中也「フッ」
ドガガガガガガ
シュッ(太宰避ける)
中也「!」
ドッ
「中也さん!」
中也「なんだその打撃」
ゴッ
「!」
太宰さんのほうが武術のレベルが低いんだ、、、
中也「按摩にもなりゃしねぇ」
中也「手前の格闘術はマフィアでも中堅以下だ。異能力無効化は厄介だが、
この状況じゃ異能を使うまでもねぇ。立てよ。パーティーはまだ始まったばかりだぜ」
太宰「……流石はマフィアきっての体術使い。防御した腕がもげるかと思ったよ。」
中也「(寸前で腕を揚げ防御したのか。攻撃を読まれているな)」
「中也さん、大丈夫ですか?」
中也「あァ、全くケガしてねェよ」
太宰「君とは長い付き合いだ。手筋も間合いも動きの癖も完全に把握している」
「じゃなきゃ、相棒は務まらない。だろ?」
中也「ピキ」
シュンッ
太宰「(迅い!)」
中也「じゃあこの動き読まれているんだろうなァ⁉
打撃ってのはなァ こうやって打つんだよ!」
ガッ(太宰の首をつかむ)
太宰「グッ、、」
中也「動きが読める程度で勝てる相手と思ったか?
終いだ。最後に教えろ。ワザと捕まったのはなぜだ。此処で何を待っていた。」
「答えてもらいましょうか。太宰さん?」
みじかくてごめ~んね!
文豪ストレイドッグス!16
主人公ちゃんイメ画です!
https://vps1-net000.sfc.keio.ac.jp/pushiomaker/works/6798c8e1ed169.png
ぷしおメーカーで作ったよ!
マフィア時の服(のつもり)
今日の服は
https://cdn.wimg.jp/coordinate/6gafq1/20201024225516149/20201024225516149_1000.jpg
ってことでどぞ~~!!
太宰「……一番は、敦くんについてだ」
「敦くん、、?彼がどうかしたの?」
私じゃ、無いんだね。
中也「?敦ィ?」
太宰「嗚呼、君たちがご執心の人虎さ。懸賞がかけられているのを忘れたかい?桜月ちゃん。」
「忘れるわけないでしょう?70億もあったらみんなが助かるんだから。」
太宰「それが一番に出てくる言葉か、、まぁいい。
---
一番にそんなこと考えるわけないでしょ、、ッ私だって、みんなを傷つけたくない。
だからこそ、もうこっちの世界で生きてゆくと決めたんだから。
---
...彼のために70億もかけたお大尽様は誰か知りたくてね。」
中也「身を危険にさらしてまで?泣かせる話じゃねぇか、、と言いたいが、
その結果がこの様じゃあな。麒麟も老いれば駑馬に劣るってか?」
「「歴代最年少幹部さんよ」」
!!だから私が太宰さんに負けて悔しいって云ってたんだ!
中也「ま、運にも見放されたしな。」
太宰「...くくっ」
「、、何笑ってるの?」
中也「何がおかしい」
太宰「良いことを教えよう。明日、五大幹部会がある。」
「なにそれ?」
太宰「教えてもらっていないのかい?幹部に成ったのに」
「⁉なぜそれを知ってるの!」
太宰「同じ建物内にいるんだ。声の大きさに気を付けた方が良いよ?」
「盗み聞きしたの?」
太宰「そうだよ。で、そっちの小さい人は大丈夫かい?」
中也「五大幹部会?莫迦な、、あるならとっくに連絡が、、、」
「そうなんですか?」
太宰「理由は私が先日組織上層部にある手紙を送ったからだ。で、予言するんだけど、、
きみたちは私を殺さない。
どころか、懸賞金の払い主に関する情報を私に教えたうえでこの部屋を出ていく」
太宰「それも、内また歩きのお嬢様口調でね」
中也「はぁ⁉」
「え、、無理。いやだ。」
太宰「私の予言は必ず当たる。知ってると思うけど」
「いや私知らないでs」
中也「巫女戯る、、、、手紙?」
太宰「手紙の内容はこうだ。太宰、死没せしむるとき、汝らのあらゆる秘匿、公にならん。」
「ハッ!!まさか、、」
中也「、、、?
!!」
中也「真坂手前、、」
「太宰さんが死んだら組織の秘密がばらされる、なんて、、」
太宰「検事局に渡れば幹部全員百回は死刑に出来る。幹部会を開くには十分な脅しだ。」
「全員、、なら私も死刑だね、、、」
中也「手前は、、殺しをしていない。未だ。しかも助けていた側だ。死刑にはならねぇ。」
「嫌。みんなが死ぬときは、、私も一緒に。」
太宰「、、兎に角、私を死刑にかけるかは幹部会の決定事項だ。それより前に、」
「私刑にかけたら中也さんが罰される、、」
中也「そして俺が周り形振り構わず手前を殺しても」
「「手前は死ねて喜ぶだけ?」」
「随分と思い切ったことをしたものですね。」
太宰「勿論だ。中途半端なことはしないよ。ってことで、やりたきゃどうぞ」
中也「💢」
「ほら早くチョイチョイ」
中也「💢💢」
太宰「まーだーかーなー?」
「それはうざいです。」
カラン
「!!」
中也「糞......」
太宰「何だ。やめるの?私の所為で組織を追われる中也ってのも素敵だったのに。」
「へ⁉」
中也「真坂、、、2番目の目的は俺に今の最悪な選択をさせること?」
太宰「そ」
中也「俺らが嫌がらせをしに来たんじゃなく、、、実は手前こそが、、」
「嫌がらせをするために待ってたってこと、、!?」
太宰「二人ともなんだかんだ言って久しぶりの再会だ。これくらいの仕込みは当然だよ」
「はぁ~~っ!?中也さんを組織に追わせるわけないでしょう!?」
中也「死なす、、絶対こいつ死なす、、ガクッ」
太宰「おっと、倒れる前にもうひと仕事だ。鎖を壊したのは君だ。このままだと、、
逃亡幇助の疑いをかけられるよ?君たちが言うことを聞いてくれるなら、、」
「あーもうこの人嫌い」
中也「死なす、、、」
太宰「探偵社の誰かが助けに来たように偽装してもいい」
中也「.......それを信じろってのか」
太宰「私はこういう取引では嘘を付かない。知ってると思うけど」
「ひとつ言います。探偵社には行かない。心中はしない。」
中也「それはさせねぇよ。、、で、望みは何だよ」
太宰「しんじゅ」
ドゴッ
「しません」
太宰「ひどいな~冗談だよ。さっき云った。」
「心中はしません?(圧)」
太宰「ハイ。ワカリマシタ。」
中也「人虎がどうとかの話なら、芥川が仕切ってた。
奴は2回の通信保管所に記録を残してたはずだ。」
「え、ちょ、中也さん、、、だからあの時言ったのに、、、」
太宰「あ そう。予想はついてたけどね」
中也「てッ、、、💢、、、用を済ませて消えろ。」
太宰「どうも。でも一つ訂正。今の私は桜月ちゃんのような人との心中が夢だ。
君に蹴り殺されても毛ほどもうれしくない。」
「ニコッ?」
中也「桜月に心中はさせねェよ。今度自殺志望の美人探しといてやるよ。」
太宰「中也、、君は実はいい人だったのかい?」
中也「早く死ねってことだよバカヤロウ
言っておくがな太宰。これで終わると思うなよ 二度目はねぇぞ」
「わ~中也さんに一億回ぐらい共感した~」
太宰「違う違う!何か忘れてない?」
中也「パキッ」
「え、嫌だ、、」
太宰「勿論、桜月ちゃんも✨」
ゴゴゴゴゴ
太宰「✨」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
中也「二度目は無くってよ!!」
「、、お覚悟なさってください!!💢」
太宰「wwwwwwwwww」
ちゃんちゃん♪
文豪ストレイドッグス!17
今日も~!
https://th.bing.com/th/id/OIP.zET9kMO7LBrdsDO3hTKhhQAAAA?pid=ImgDet&rs=1
ヘイヘイヘイ
トコトコ
中也「ッチ太宰には逃げられるわ散々な目にあわされるわ、、、今日はついてねぇな」
桜月「ですね、、アハハ、、、(太宰さんむかつく、、)」
まぁ、私を連れ出す目的じゃなかったことから、
私はもうどうでもいいのだろう。知らんけど。
どっちにしろ私がここにいるのは変わらないけど
プルルルル
中也「はい。あぁ。分かりました。」
プツッ
中也「桜月、芥川がここで苦戦しているらしい。行って来い。」
「分かりました!この船の上ですね!じゃあ、、「奇獣 朱雀!」行ってきます!!」
バサッバサッバサッ
中也「あいつ、いつの間に奇獣を操れるように、、、?」
---
ここか。
芥川と、、、敦くん、、!
そして、そこで寝ているのがお姉ちゃんか。
どう行こうかな。
よし。
「あぁ~!見っけた~!芥川やっほ~~!」
芥川「、、桜月か。それにしても遅い。」
「ごめんごめん!ちょっとトラブったの~!解決済みだけど!で、状況は?」
芥川「相変わらず僕に敬意を払わぬのか、、、」
「まぁまぁ!」
芥川「人虎は僕が仕留める。あの人に認めてもらう為が故に。」
「じゃあ私が援軍としてきた意味は、、」
芥川「無い。其の鳥の上で寝てでも居ろ。」
「はいはい」
敦「桜月、ちゃん、、どうしてこんなこと、、」
芥川「黙れ。貴様の相手は僕だ。桜月では無い。」
ドスッ
敦「ぐはっ、、さ、つき、ちゃん!もう辞めてよ!探偵社に戻って」
シュッ
敦「ぁがっ」
芥川「桜月。手出しするな。」
「まって?この人に、罰を差し上げなくてはいけないから。」
敦「ば、つ、、?」
「もう辞めて?探偵社に戻れ?巫女戯ないでくれる?私は無理。戻るなんてもってのほか。」
敦「でも君は、探偵社員だ。自覚しているんでしょ?」
「ッ!!そ、そんなわけない!私は中也さんに着いて行くの!」
芥川「貴様、何故朱雀を操れる。」
「!、、、探偵社、社長の、、、異能力、、、、!!!」
敦「社長のおかげで奇獣を操れるようになったんだね、、」
「いいえ!違う!私は探偵社員じゃない!」
芥川「貴様の相手は僕だと云っただろう」
敦「ッ!」
「ボソッごめんなさい。もう私に関わらないで。お願いだから、、」
パタッ
「じゃあ私は朱雀にのって寝てるけど、大丈夫~?」
芥川「無論。心配無用。」
「へぇ~!じゃあ後はよろしくね~」
---
鏡花said
気が付いていた。
桜月が居ることに。
でも、そのことに気が付くと、逃げてしまうと思った。
だから、まだ倒れているまんまでいた。
貴女はどうしたいの?
「言葉にして」
私が言えることじゃない、、
でも、姉として、言わずにはいられなかった。
もう戻りたくないの?
、、、もう私は姉じゃないの?
---
桜月said
私はポートマフィア。
武装探偵社に戻りたいとは思わない。
中也さんに一生着いて行く。
でも、姉は鏡花、ではなく紅葉姉さん。
探偵社と一緒ではだめだから。
でも、私自身は?
判らない。心が、探偵社に未だ傾いている事は否めない。
私はポートマフィア。
探偵社の敵。
私はポートマフィア幹部。
探偵社に戻ることは許されない。
もう二度とね。
---
中也「桜月、あまり思い詰めんなよ。耐えれなくなるぞ。」
「ハッ、、、!、、はい。」
---
「私はポートマフィア!」
敦「、、、じゃあもう敵なんだね。」
「そう。鏡花とも、国木田、、さ、んとも。太宰さんとも。与謝野さんとも、皆とも。」
敦「じゃあ手加減はしないよ。」
芥川「貴様の相手はこっちだ人虎!!」
「第2ラウンドと行こうか」
---
中也かっこいいいい~~~~~~!!!!(灬ºωº灬)
文豪ストレイドッグス!18
今日の服!!
https://th.bing.com/th/id/OIP.0bj8q10X1scGreWFLxRAxAHaNL?pid=ImgDet&rs=1
はぁ、、、寝てろと言われても、、、
仕事だも~ん!!
どうしましょうか、、、
ま、とりあえず会話に耳を傾けておいて、やばかったら手伝うか!
敦「懸賞金をとりっぱぐれるぞ」
芥川「気にするな。もはや貴様を生かして渡す気など無い」
敦「お前は許せない」
芥川「僕とて同じこと」
ドガァァン
ジュウウウ
芥川「羅生門_!」
ガキン
ゴッ
あ、芥川殴られ
芥川「無益」
てなかった、、、
ガッ
ゴォォォォオォォ
芥川「その程度か人虎」
敦「くっ、、、」
やっぱすごいわ芥川。強すぎ、、、
芥川「嬲る趣味はない。一撃で首を落として遣ろう。
呪うならば己が惰弱さを呪え。貴様は武装探偵社という組織に属した。
故に自らも強いと錯覚した弱者。探偵社にも幸運で属しただけだ。」
敦「今日は随分良くしゃべるな」
芥川「.......無口だと申告した覚えはないが」
たwたしかにwwwwww
敦「お前の言うとおりだ。僕は弱い。けど一つだけ長所がある!」
芥川「何だ」
敦『おまえを倒せる』
すごいなぁ~
志が高い、、
芥川「(!虎化を解いて腕を!!)」
ピシッ
ダスッ
芥川「ちっ」
敦「(やっぱりだ。空間を削る防御には発動時間がかかる!」)
そろそろ敦くんが気付いたかな。
さて、もうやばい感じかな?
否、もう少し待つか。
芥川「ガキの殴り合いには付き合えぬ。悪いがここから貴様の奮闘を見物させてもらう」
コォオォオォオォォ
ズドン
バキン
敦「ぐっ」
ゴキ
ベキッ
敦「(この距離は奴の間合い__何とか接近かないと)」
ガッ
あーあ。今のはもろに入ったね。敦くん。
ヒュオォォォオォ
「え、⁉」
芥川「⁉(爆発の破片にのって跳躍を__⁉)」
敦「うおぉぉぉあぁぁぁっ」
ドゴォッ
「芥川っ!!」
芥川「ゴホッゲホ、、ゴホッ」
---
太宰「能力発動が遅い!」
芥川「ぐ、、」
太宰「敵は君が起きるのを待ったりしない。立て!異能で反撃しろ!」
芥川「っうわあぁああぁぁ!」
ヒュッ
ドゴッ
太宰「その程度では組織で生き残れないぞ!それとも、貧民街の野良犬にまた戻りたいか!」
芥川「ごほごほっ、、キッ」
太宰「よし。もう一度だ。」
---
敦「(さすがに傷を受けすぎた、、、、)チラ(鏡花ちゃんを早く探偵社に、、)」
「芥川。選手交代ね。」
ドスッ
「、、、⁉」
敦「がは、っ、、、」
芥川「何故だ。なぜ貴様なのだ、、」
敦「、、、、⁉」
いや流石にそれは八つ当たりじゃ、、、
芥川「あの人にあのような言葉二度と云わせぬ!!」
ドゴッ
ジャキッ
敦「__逃げ場が、、無い、、」
芥川「羅生門_彼岸桜」
ザクッ、、
ボタボタ
敦くん、、、!!
芥川「此奴を倒したところで__」
敦「待…て…」
うそでしょ、、⁉今の食らって生きてるの、、⁉
芥川「どうして、、、」
敦「お前はそんなに強いのに、どうして、、、彼女達を利用したんだ」
え、私!?
主にお姉ちゃんでしょ!?
否、まぁ現状は確かに私がそうなってるけど、、、
自分でここにいるって決めたもんなぁ、、、
芥川「夜叉白雪は、そして奇獣は、殺戮の異能だ。利用ではない。僕は価値を与えただけだ。」
私にはそれ以外価値がない。
そう思っていた。私の所為でお姉ちゃんが行ってしまった時から。
でも、、皆と会った時にすべてが変わった。
敦「それだ。誰かに生きる価値があるかを、お前が判断するな。」
「敦くん、違う。私は自分の意志で決めた。」
敦「え、でも、、」
「だから、私の事は忘れて。元から居なかったかのように振舞ってよ。」
ドスッ
敦「人は誰かに生きていていいよと言われなくちゃ生きていけないんだ!」
「、ッ!?」
敦「そんな簡単なことがどうしてわからないんだ!芥川も、桜月ちゃんも!」
「私は関係ない。それで苦しんでいるのはお姉ちゃんだよ!!私の所為で連れていかれたから!」
敦「桜月ちゃんも同じだ!!
それを引きずって、生きていていいのかわからなくなっているんでしょ!?」
「そ、そんなことない!私じゃなくて、お姉ちゃんを助けてあげてよ!!もう、、」
「辞めてよ。これ以上私に何か云わないで。」
芥川「桜月、大丈夫か?」
「大丈夫。芥川は?」
芥川「無事だ。」
「じゃあ元のところに戻るね。」
ガンッ
ザッ
敦くん、瀕死状態でしょ。
流石にエグい。
敦「ぐぅあぁぁあああぁぁ!!」
芥川「!!虎の超再生!!」
再生したから回復、、、すご、、、
芥川「羅生門___早蕨ッ!!」
敦「がぁっ!」
え、再生したばっかなのにもうやばいじゃん
ブチブチッ
引きちぎってるよ、、、
バッ
え!芥川⁉何丸腰になって、、
オォォオオォオオ
罠!!
「羅生門 獄門顎!!」
もうさ、めんどい。最早。私何もしてなさすぎ、、ww
、、!!拙い!間に合え、、ッ
ダダッ(芥川のところまで走る)
芥川「なっ!?虎の尾⁉」
ドンッ
「虎のしっぽにひかれて落ちるよりましでしょ?じゃ、後はよろしくね~!!」
ドゴッ
敦「うおおぉぉあぁぁああァァァァアアああっ!」
「ぅぐ、、ゲホッ、、、」
敦「え、桜月ちゃんが何でここに⁉芥川のつもりで殴って、、⁉」
私、、海に落ちてってる、、、終わった、、、
敦「落とさせないよ、、」
ガシッ
「敦、くん、、!」
い、しきがやばい、、、
鏡花「、、、桜月も。一緒に帰ってきた、、、?」
ガクン
鏡花「!落ちる、、」
ドサッ
国木田「この大馬鹿野郎!、、よくやったぞ!」
ブオォォォォオオォ
国木田「っというか何故桜月が居るんだ⁉」
---
太宰said
「やあご無沙汰!」
黒スーツ「え?ど、どうも」
ガチャ
さて__70億も支払って虎を買おうとしたのは__何処の誰かな?
、、_此奴等は、、?_
---
❓「時間だ」
・・・・
❓「島国の田舎マフィアめ。時間も守れないとはとんだはんちくだな!」
❓「聞こえたか?懸賞金作戦は失敗。どうしたものか」
❔「どうぞお好きに」
クリスティ「わたくし達が手袋を汚すほどの相手ではありませんもの」
フョードル「すべて予想の通りです。いずれにしてもぼくたちは勝手にやらせてもらいますよ
神と悪霊の右手が示すままに」
フランシス「ち、、協調性のない貧乏人どもめ、、まあいい。
二番手が利益にあずかれる道理は何もない。
『約定の地』はわれら『組合』が必ず頂く。」
擬音語ヘタでごめんね~
最近夜中投稿が多いww
おやすみ~~(っ ̯- )˚˚˚ᙆᙆᙆ
文豪ストレイドッグス!19
今日の服~!
https://th.bing.com/th/id/OIP.eAKF1KE14Q8H08f1HJ6GwAHaHa?pid=ImgDet&rs=1
ですで~す!!
https://th.bing.com/th/id/OIP.gAc_oe41-e9bCCYIGL6GkAHaHa?pid=ImgDet&rs=1
これは今回出てくるピアスです!
「パチッ」
あ、そうだ!私は探偵社に連れてこられて、、、
マフィアのみんなに迷惑かけるなぁ~、、
ていうか、本来どっちの味方なのかな?
もう、、行ったり来たりしすぎてわかんないよ、w
私の味方は誰?戦争のとき、どうすればいいの?
ガチャ
鏡花「桜月?起き、た⁉」
「、、、うん。」
そっか、私結構重傷だったのか。
与謝野せんせ、、、与謝野さんがいるからすぐ治ったけど、、
敦「さ、桜月ちゃん!!あの時はほんっっっとにごめん!!!」
「え、あ、いや、大丈夫!ほら全然ピンピンしてるし!!」
国木田「桜月、、、」
乱歩「、、、、」
太宰「桜月ちゃん!!さっきぶり~!」
「あ、あの時は中也さんがお世話になりましたけど、、、」
太宰「桜月ちゃんも可愛かったね~!」
「あ、あれは!!だ、太宰さんに言われてやむを得ずやっただけです//!!」
国木田「お、おい太宰、どういう事だ、、、真坂、本部で会ったとでも云うのか⁉」
太宰「その通りだよ~!それも、あの中原中也君と一緒にね~!」
「「「⁉」」」
嫌味言ってるよこの人
「ていうかお姉ちゃん、服どうしたの」
谷崎「いや~、彼女、何着ても似合うんだよ~~」
そりゃ、お姉ちゃんだもん。
「ところで私、マフィアに帰ります。」
谷崎「桜月ちゃん!なンで、、マフィアに行きたいの?」
ナオミ「ナオミたちと居るの、楽しくなかったの、、?」
「違う!私は、、もう迷惑かけたくないの。
マフィアに一度入ってしまったら、抜けるのは容易ではないですから。」
下手したら、全面戦争が勃発するかもしれない、、、
社長「取り敢えず、今入った依頼だけでも行って来い。」
「しゃ、社長、、、急に、、」
敦「ね?じゃあ桜月ちゃん、行こうか。」
「は、はい、、」
---
事件の内容はこう!
先ず車がびょ~んってして!
車の中がぐちゃぐちゃで!
身元不明の死体!!
というか、
誰か「~~~~らしいねん、、、!」
賢治「~~~?」
誰か「~~~~!」
賢治「分かりました!ありがとうございます!」
「何か分かったんですか?」
賢治「ギャングですね!」
もう容疑者特定?
敦「ヒィ~ッ、、、、、」
「なぁにビビってるの敦くん?」
敦「そそそそそっそんなことないよよよよ???」
「一応ポートマフィアだから、、大丈夫!」
敦「あ、そっか」
賢治「マフィアっていうのも結構役に立つんですね~!」
「あ、ここですね。拠点」
ガチャ
賢治「失礼しまーす!」
え、うそでしょ、、
そんないきなり入る?
敦「けけけけけ賢治くん??」
「失礼しま~す!!」
ギャング1「あ”ぁ”??」
「この前、車が吹き飛ぶという不可思議な出来事が起こったのですが、、」
賢治「情報を集めています!ってその鎖とても素敵ですね~っ!!」
ギャング2「触んなっ!!」
賢治「あ、すいませ~ん!」
「みなさん、彼らは武装探偵社です。」
ギャング3「それが何だってんだよ??」
「ポートマフィア。聞いたことありますよね?」
ギャング1「し、知らねぇわけがねぇだろ。この界隈の人間が。いや、ヨコハマの人間が。」
「そうです!私は其のポートマフィアの幹部ですよ!」
「「えぇ~~~~っ⁉⁉」」
ギャング「しししし失礼しました~っ!!!」
ギャング「お、俺らがやりました!!」
敦「え、じ、自白、、、⁉」
賢治「流石幹部さん!!僕の出番がなかったですね!」
「犯人も分かったことだし、帰ろっか。」
敦「そうだね!」
賢治「帰りましょう!!」
---
「てことで帰っていいですか」
太宰「駄ぁ~目!」
「はぁ、、、中也さんになんて説明しよう、、、」
パラパラパラ
「え、へ、ヘリが、、、」
私逃げたいんだけど
ふぃ、フィッツジェラルド!!
マフィアを弄んだ奴、、、
私は部屋の外で待機。
社長「あれは社の魂だ!~~~」
まあ結構聞こえてくるけど
ナオミ「お客様がお帰りで~す!」
賢治「あ、僕が」
「私がやります!休んでてください!ニコ」
---
~エレベーターで~
ルーシー「そのピアス、素敵ね!」
「ありがとうございます!良かったら今度一緒にお店見に行きます?」
ルーシー「ええ!見に行きましょ?」
/4\←エレベーターの階のやつ(?)
/3\
/2\
/1\
チーン
ルーシー「ねぇ、似合うかしら?」
フランシス「さっきの女の子の方が似合っていたよ」
ルーシー「ムスッ」
( ’ω’)っ⌒◦ポイ
カラン
トコトコ
---
此処は、、、どこ?
あの女の子に閉じ込められた?
!ピアスがない、、!
っていうか何?腕に捕まれてぶら下げられてる?
なんかやだ
桜で切っても落下の運命だし、、
\( ^∀^ )/オワタ
---
敦side
国木田「何?桜月が行方不明だと?」
「最後にあいつらが言い残した言葉、、、」
太宰「もうニュースになってるよ」
どうしろというんだ、、、
桜月ちゃんは無事かな、、、?
国木田「取り敢えず必ず二人以上で行動しろ!」
「はい!」
谷崎「探しに行こっか」
ナオミ「ナオミも行きますわ~!」
「分かりました!」
あ~ねむ!!
文豪ストレイドッグス!20
今日の服!
https://th.bing.com/th/id/OIP.oyk4VPAdKtGLU-xJbI6OegAAAA?pid=ImgDet&rs=1
です!!
私、泉桜月は組合《《ギルド》》の一人、ルーシーに捕まっています、、
もう何時間此処に居るの?
流石に体力の消費がきつくて、、、
もうむ、り、、、
ご、めん、、、、、、
少し、寝させて、、ね、、?
---
No side
谷崎「ナオミは帰った方が良い!異能を持っていないンだよ?」
敦「た、確かに、、、」
ナオミ「え~~っ!!でも、何かあればお二人が守ってくれますわ!」
敦「た、確かに、、、」
谷崎「敦くん!ナオミは君と違って、異能力がないンだ!」
敦「確かにそうです、、、ってあれ?」
谷崎「ナオミ?」
敦「ナオミちゃん?」
谷崎「ナオミ、、大変だ、、、、ナオミ~~~~~~っっっ!!!!」
ダッ
敦「谷崎さん!単独行動は危険で!」
谷崎「(見つけた、、、)」
ルーシー「、、、ニィッ遊びましょ?」
---
敦「(此処は、、、)」
ルーシー「皆さん!深淵の赤毛のアンの部屋へようこそ!」
ジッ
ルーシー「あらやだこんなにたくさんの人に見つめられたら緊張しちゃう!
でもちゃんと説明しないと皆さんお困りよね!ウンウン」
谷崎「ナオミは何処だ」
ルーシー「あらごめんなさい!それを一番に言うべきだったわ!
探偵社の皆さんはあちらのドアの中よ!」
敦「!!」
谷崎「!!」
ダッ
敦「桜月ちゃん⁉」
谷崎「ナオミ、、!」
~説明省きます~
ルーシー「残ったのはあなた達3人だけ?」
❓「この女の子を知らないかい?
天使のようにかわいい子なんだ」
敦「いえ、、」
谷崎「知らないです、、」
❓「そうか、、、エリスちゃんと云うんだ」
ルーシー「ルール説明するわね!
皆さんにはこの深淵の赤毛のアンと鬼ごっこをしてもらうわ!
そして、あのドアにこの鍵を刺して開けれたらあなたたちの勝ち!
みんな開放するわ!、、、彼女、桜月を除くみんなをね!」
敦「何だって⁉」
谷崎「何で!」
ルーシー「簡単なことよ!彼女はギルドに来てもらうだけ!で、誰がまず参加する?」
敦「コソッ後で勝った後交渉しましょう」
谷崎「わかった」
敦「危ないので後ろに下がっていてください」
❓「わ、分かった」
谷崎「二人一気に参加することはできるのか?」
ルーシー「勿論いいわよ!じゃあ、、」
「レディー ゴー!」
シュン
谷崎「なッ⁉」
敦「ッ⁉」
ルーシー「ニッ一人目ぇ~!」
谷崎「うわあぁああぁぁ!」
敦「谷崎さん!!」
敦「もう、、無理だ、、太宰さんを、、、、!」
ルーシー「仲間を置いて逃げる気?」
❓「敵はそっちじゃないよ 少年」
グイッ
敦「っ!!
でももう無理だ!太宰さんを、皆を呼んだら」
❓「彼女の話していることが本当だとすれば、出た瞬間にすべて忘れるんだよ?」
「ハッ!!」
ルーシー「話し合いは終わりかしら?じゃあ再開よ!」
ドンッ
敦「(つかまれた、、、ッ!!)」
シュゥゥゥゥン
ルーシー「はい!おしまーい!で、おじさまはどうするの?
虎の彼を逃がさなかったお礼に、見逃してあげても良くってよ!」
「まだ終わってない!」
ルーシー「っ⁉なぜ外にいるの⁉」
「私の桜はあらゆるものを斬る。それでドアと縄を斬った。みんなの分は無理だったけど。」
谷崎「細雪」
森「初めから二人で、途中から三人で戦っていたんだよ。」
「なっ!?」
ルーシー「3対1、、!」
「何故森さ((」
❓「シーっ!!」
「!は、はい
っあ、敦くん!腕を離さないで!!」
敦「大丈夫!」
「で、でも吸い込まれて!」
敦「僕を信じて!」
「っわ、分かった!無茶、しないでよ!」
敦「うん!」
グイッ
ルーシー「ひもが、、⁉」
ガシッ
敦「異能を解除して。でないと、君は永遠に閉じ込められることになってしまう。」
ルーシー「で、でも、この作戦を失敗させるわけには、、」
敦「今から手を離すよ。扉が閉まるまでが君の決断時間だ。」
ルーシー「まってっ!!!」
ヒュンッ
---
元の世界、、戻ってる。
そうだ、森さん。
「森さん!!」
エリス「桜月!!!!心配したのよ!!」
「ごめんね!!」
森「桜月ちゃん、取り敢えずみんな事情は知っている。だから、頑張って戻っておいで?」
「勿論です。」
敦「お~い!桜月ちゃん、と、、お医者さんの!」
敦「あの時はほんっっとうにありがとうございました!」
「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」
森「じゃあ、また会おう。」
エリス「*˙︶˙*)ノ"マタネー」
桜月「(๑•᎑•๑)ノシ」
谷崎「そういえば、桜月ちゃん、知り合い?なんか雰囲気が知ってそうだったけど」
「いや、以前お世話になっただけです」
敦「そっか」
ルーシー「ッグスッ」
「ごめんね、、、」
敦「あ、あの!もし僕にできることがあれば、、!」
ルーシー「キッ」
ダッ
「取り敢えず探偵社に戻ろ、、疲れた、、、」
「「うん!」」
眠いんだって~~!!
文豪ストレイドッグス!!21
今日の服!!
https://d3reun7bhr7fny.cloudfront.net/uploads/2019/01/18095909/c2de8558beafdf791775d78e4c717dcf_1547805544-267x320.jpg
それじゃあどうぞ!!
探偵社にて
「太宰さん!仕事放置して自殺に行かないでください!」
太宰「え~いいじゃないか少しぐらい」
「それは少しと言いません」
太宰「あ、そうだ!桜月ちゃんも来るかい?」
「いや私は自殺なんてお断りしま」
太宰「まぁまぁ来てくれ給え!」
「え、ちょっと太宰さ」
国木田「おい太宰!」
敦「あ、アハハ、、、、」
「ちょっと苦笑いしてないで助けてください!」
太宰「ってことで桜月ちゃん借りてくね~」
バタン
国木田「全くあいつは、、、、」
トコトコ
「で、何の話ですか?」
太宰「え、心中しよう」
「そうじゃなくて!!マフィアに入るのを止めるのでもなく!」
太宰「そうだね、、、話すか。」
「太宰さん。私たち、何度か」
「「《《会っているだろう? 会っていますよね?》》」」
太宰「フフッ考えることは同じか。じゃあそのピアスは、、、、」
「はい。彼、《《織田作之助》》にもらった、あの時のものです。」
太宰「懐かしいねぇ、、まだ12才だったのか、、、」
「少し、思い出話でもしましょうか。」
太宰「そうだね。退屈しのぎにはちょうどいい。」
「織田さんは、私の命の恩人だったんですよね。」
太宰「そういうことになるね。」
「あの時、あんなことにならなければ、今も彼は、、、」
---
四年前___
夜の闇が今よりもずっと
青かった頃____
太宰「遅かったね、織田作」
織田「不発弾の処理に思ったより手間取ってな。」
太宰「不発弾の処理✨✨」
安吾「!!」
太宰「やぁ 安吾!」
安吾「こんばんは、太宰くん。」
織田「お前がやったら吹っ飛ぶ」
太宰「吹っ飛ぶ!安吾聞いた?私吹っ飛ぶって!!」
安吾「ヤレヤレこっちは買い付けに手間取って、手に入れたのはこれだけですよ。」
がさっ
飛ばすね~~
---
太宰said
暗証番号で守られた最高保管庫である武器庫が、
「ミミック」という組織に襲撃されたらしい。
しかも、その現場に一人の女の子が居たという。
「謎だ、、、」
何でそんな女の子が?
ミミックとは何者だ?
狙いは?
トコトコ
広津「お待ちしておりました。太宰幹部。こちらが現場でございます。そして、、、」
太宰「この子が例の少女か。」
❓「此処は何処なんですか?お姉ちゃんに帰って早く会いたいんです!!」
「残念だけど、ここにきてしまったいじょう、普通に帰すことは、、、、」
ハッ!!
旧式拳銃?
これは、、、
---
織田作said
安吾の部屋を捜索しているが、、
相変わらず何もない部屋だな。
?通気口の中に何か、、、、
ガサッ
ゴソゴソ
金庫か、、、?
---
ドォン!
「⁉っグハッ、、」
---
「!!」
ゴロッ
ドドドドド
パリィン
俺の異能力、『天衣無縫』は、
少し先の未来を読める。
逃げるか。
奴らはこの金庫が狙いか、、、?
スタタタタッ
!!追手が来ている、、、
不味いっ、、!
ドォンッ
「、、⁉」
太宰「大丈夫か?」
桜月「ハァ、ハァ、は、走るの早すぎ、です、、って今の音、っ、、、」
チラッ
織田作「見るな。
スッ(手をかぶせる)
桜月「じゃ、あ、今の音、、銃声、、、!!」
カチャカチャ
ガチャッ
太宰「あ、開いた。、、、これは、、、、!」
「「ミミックのエンブレムである旧式拳銃、、」」
織田作「まさか、、、安吾が裏切ったと言うのか?」
太宰「昨夜、酒場に寄った安吾は取引後だと言っていたけど、、、、
持ち物や出で立ちからして密会を隠してたんじゃないか、、、?」
織田作「情報員の安吾には言えない密会の一つや二つあるだろう」
太宰「それならそう云えばいい。詮索するような僕達じゃないだろう?」
桜月「あ、あのっ!!」
織田作「取り敢えずお前はいつも世話になってる店に来い。面倒を見てやる。」
桜月「分かりました!、、お姉ちゃんは?」
太宰「少しお別れだけど、また直ぐに会えるよ」
桜月「それなら、、これから少しの間、宜しくお願いします。えっと、、」
織田作「織田作之助だ。」
桜月「織田さん!!」
太宰「太宰治だ。」
桜月「太宰さん!!」
太宰「コソッ織田作、安吾を頼む。」
織田作「、、、!、、嗚呼。」
---
🍛
桜月said
私は迷子になってしまった。
その時、、誰も近づか無い、ポートマフィアの建物の方から物音がした。
何でその時そう思ったか分からないけれど、無性に気になった。
見に行った時。
あの時の恐怖は忘れられない。
銃を向けられた。死ぬ。そう思った瞬間。
後ろから、
「子供~~、~当たらないように~~~。~」
はっきりとはわからないけど、声がした。
次の瞬間。
私に銃を向けていた人が、血を流しながら倒れていた。
自分が助かった安心と、
目の前で人が撃たれた恐怖と、
後ろにいる人へのいろんな疑問が一気にわいてきた。
そして、その人とあとから出会ったその人の仲間はそれぞれ、
太宰治、織田作之助という人たちで、二人ともポートマフィアだった。
無事に(?)私は保護され___
何故か私はカレー屋さんのお手伝いをしています。
周りにいる子たちも皆親を亡くした子供たちだ。
人を殺さないんだって。織田さん、ポートマフィアなのに。
カランカラン
「いらっしゃいませ~!って」
太宰「やあ」
織田作「久しぶりだな。」
「お二人ともご無事で!この前の人たちのこと、何か進展はありましたか?」
太宰「まぁまぁかな」
織田「彼ら、ミミックは軍人崩れの海外の異能犯罪組織で、
米国の異能機関からも追われて欧州から逃げてきたらしい」
太宰「このカレー辛いよ!!」
店主「いつも織田ちゃんはこれ普通にパクパク食べてるよ」
「卵とろとろでおいしいです!」
太宰「え、桜月ちゃんもこれ食べてるの、、、?」
店主「いや、あの子は甘口にしてるよ」
「え~っ⁉言わないでくださいよ~っっ!!」
子供達「あ~っ!桜月だけずるい!カレー食べる!!」
「いや、私食べてない!!」
織田「だいぶ馴染んで来ているようだな。」
店主「あの子は偉いよ。手伝いもしてくれて皆の面倒も見てくれて静かで。」
「いや!私はうるさいですよ!」
店主「いやいや、あの子たちに比べたらこんなのかわいいもんさ」
楽しいな。
もうしばらく、皆と居させて。
それまでごめんね。お姉ちゃん。
多分、監視の意味もあって此処に預けられたから、抜け出すのは無理だ。
本当にごめん。
ちょっといじったよ何か所かwww
眠いんじゃ~~~~~!!!!!!!!
おやすみー!
文豪ストレイドッグス!22
今日の服!!
https://th.bing.com/th/id/OIP.18fwNtDzIAsjW3intf3Y1AHaL2?pid=ImgDet&rs=1
これは今日出てくる服です!
あとこのヘアバンドも出てくる奴です!
https://th.bing.com/th/id/OIP.X_mMEGKRQND-tnEPYPubwgHaHa?pid=ImgDet&rs=1
それじゃあどうぞ!!
太宰「桜月ちゃん、ポートマフィアの首領に会ってみないか?」
「へぁっ⁉ど、ど、うい、う事で、、すか??アワアワ」
織田作「お、、、おい!!さすがにそれはまずいんじゃないか?」
太宰「そうなんだけどね、彼女のことを話したら、ぜひ会いたい。らしいんだもん」
「だもんって、、、、」
織田作「何を考えているのか、、、見当もつかない、、、」
太宰「マフィアに引き入れたいんだってさ。」
織田作「こんな小さな少女を?」
太宰「ハァ~、、森さんは何時も~~~~~」
「会ってみたいです。」
「ハァァァ!?」
「そしたら、お金稼げて、お姉ちゃんの苦労が減りますよね?」
織田作「い、いや、それはそうだが、、、、」
太宰「まぁ会ってみるくらい大丈夫じゃないかな。」
「ほんとですか!!パァァァ✨✨」
織田作「全く、、、、俺は知らないぞ、、、」
太宰「とにかく新しい服を買った方がよさそうだね。」
「何でですか?」
織田作「何でって、、そんな動きやすさ重視!の服で首領の前に出れるわけがないだろう」
太宰「よし、買いに行くか。」
---
太宰「これはどうかな!?」
「あんまりです」
織田作「これはどうだ?」
「可愛いけど、、、シンプル過ぎじゃないですか?」
太宰「それじゃあこれは?」
「逆に派手すぎます」
織田作「あっちの店の方がよさそうだな。」
「あ、これ可愛いです、、、」
太宰「じゃあ僕が買ってくるよ」
織田作「いや、俺が買う。」
スタスタ
「あ、行っちゃった」
太宰「あ、そうだ。少し買ってきたいものがあるから、待ってて」
「分かりました」
一人なっちゃった、、
それにしてもこのショッピングモール広いな~
モブ「おい、お前、ポートマフィアのやつと一緒にいただろう。ちょっと来い。」
「すいません、無理です。、、おじさん誰ですか?」
モブ「♡グサッ←おじさん」
「え、大丈夫ですか?」
モブ「こうなったら無理矢理、、、」
グイッ
「ヒッ⁉や、やめてください!」
「「奇獣、朱雀。泉桜月を守れ。」」
グシャッ
え、な、何が起こったの、、、!!
芥川「大丈夫か。」
「誰ですか」
芥川「僕は芥川。太宰さんの指示で此処に来た。」
「な、なんかよくわからないけど、、、ありがとうございます!」
太宰「桜月ちゃん⁉と芥川君か、この死体は?」
「私が連れていかれそうになったのを、助けてくれました。この芥川さんって人が、、」
織田作「そうか。危なかったな。にしても太宰は何で桜月の元を離れたんだ。」
太宰「いや~、このヘアバンドを買ってあげたら喜ぶだろうな~って思って」
「わぁ!!かわいい!!✨」
太宰「でしょ????」
「かわいいです!!!ありがとうございます!!」
織田作「それと、服だ。」
「ありがとうございます!!大事に使います!!」
芥川「太宰さん、僕はどうしたらいいですか。」
太宰「罠に鼠がかかったか、確認だ。あとで僕も行く」
「じゃあ私は、、」
織田作「着替えた後、首領とご対面だ。」
「こ、こわそう、、、」
桜月ちゃんの「首領」脳内イメージ
---
「失礼します!」
首領「ノックぐらいしろ!!!」
「は、はい!!申し訳ありません!!」
首領「うるさい!少し黙れ!何しに来た!!」
「(言ってることが矛盾してる)面談(?)です!」
首領「面談するなんて誰とも話していない!とっととこの部屋から出て行け!!」
「すいませんでしたぁ~っ!!」
バタン
---
「みたいな人じゃないですか、、?」
太宰「ククククッ」
芥川「クスッ」
織田作「プッ」
「え、織田さんが笑ってる」
太宰「何だって⁉しっかり写真に収めねば、、、カシャカシャ」
「え、首領さんってそんな感じじゃないんですか」
太宰「大丈夫だよ。むしろその正反対に近いかな。」
「Σ((゚Д゚|||)⁉」
織田作「もうそろそろ行くぞ。」
太宰「あれ?何時の間に芥川君は行ったのか、、、」
「あ、いないですね、確かに、、、」
太宰「まぁいっか。じゃあまた後でね~」
織田作「ほら、行くぞ。」
---
ポートマフィア建物内
「着替えたはいいものの、、、」
「こんな高い服着ても大丈夫なんですか、、?」
織田作「大丈夫だ、似合ってるぞ。」
「ありがとうございます!」
太宰さんのくれたヘアバンド、可愛いな、、、
この服もすごくかわいい、、、、
「でも緊張する、、、」
織田作「そこは大丈夫だ。それより心配なのは、、、、」
「あ、ここですね」
織田作「そうだな。(心配)」
「泉桜月です!失礼します。」
森「どうぞ、入ってくれ給え。」
ガチャ
森「やっぱり可愛いねぇ、、、よし、エリスちゃんと並んで。」
織田作「ボソッ、想像通りになった、、、」
「え、え?」
エリス「あなたが桜月?一緒に遊びましょ!お菓子もあるわよ!」
「い、いいんですか?」
森「勿論だ。くつろいで行ってねニコ」
「わぁ~い!!」
エリス「このチョコおいしいわよ!」
「パクッホントだ、、美味しい!!」
「「ワイワイ」」
森「織田君、彼女をポートマフィアに入れることに賛成かい?」
織田作「俺は、、、
反対です。」
「えっ⁉な、なんでですか?」
森「それはどうしてかね?」
織田作「この仕事は、殺人もよくあります。
そんなことをこれほど小さな少女にさせるのは、、、、」
「さ、殺人、、、、」
そんな事、誰も一言も言ってなかった。けど、、
私の前で死んだ、私を連れて行こうとした人は、、
「ミミック」という組織の人たちは、、、
「皆死んでる。」
森「彼女は異能力を持っているよ。」
「いのうりょく?」
織田作「!本当ですか?」
エリス「桜月、クッキーもおいしいわ!」
「サクサク!!あれ、こっちふわふわ、、、おいしい、、、」
エリス「よね~!!」
森「もし、此のままにしていたら、いずれ自分自身を傷つけることにもなりかねない。」
織田作「それはそうですが、、、」
森「殺人の仕事はさせない。これでどうだい?」
「!人を殺さなくて、、いいんですか!!」
織田作「それならば、、、!」
森「じゃあ決定だ。桜月ちゃん。ポートマフィアへようこそ。」
過去編!!!!!!!!!
むずかし、、、、
文豪ストレイドッグス!23
久しぶりの本編~!
織田作「取り敢えず、俺は安吾の方へ行く。桜月は太宰に着いて行け。」
「わかりました!」
太宰「僕についてくるんだよ~!」
「( ´ ▽ ` )ノは~い!」
太宰「可愛いなぁ」
「(∀`*ゞ)エヘヘ」
織田作「じゃあ太宰、桜月を頼むぞ。」
「また後で!織田さん!」
あとで、、会ったらカレー食べてもらおう。
少し上手になれた!!
太宰「じゃあ行こうか。」
「はい!」
テコテコ
---
太宰「桜月ちゃん、見ちゃだめだよ。」
トスッ(目を隠す)
「!太宰さん、、じゃあ、、一瞬見えた、あ、赤いも、物、って、、(震)」
太宰「そうだよ。で、状況を説明してもらおうか。」
芥川「(桜月を連れて、、!?)、、全員斬り捨てた。何か問題でも?」
太宰「それは見たらわかる。そこよりも前の話だ。」
「ぁ、ぅ、、」
血の匂い、、、
気持ち悪いよ、、、っ
芥川「一人はすでに自分で。もう一人は転がる仲間から銃を奪った。
倒れる2人目を打ち、僕らを狙った。已むを得ない。」
太宰「へぇ~!つまり君は仲間を助けた英雄というわけか!実に素晴らしいよ!」
「太宰さ、、そんな言い方しなくても、、」
太宰「桜月ちゃん、芥川君はね、攻撃するだけではなく、
《《守る》》こともできる異能を持っているんだ。」
「え、、じゃあ、、殺さなくても、、、」
太宰「そうだ。そうしていたら、全てが分かっていて、今頃終わっていただろうね。」
「そんな、、、」
太宰「今から君がしたことを繰り返す。自分のしたことだ。」
ダァン
「、、ヒッ⁉だ、ざいさんっ⁉いや、いや、、っ」
芥川「、、っ」
パッ(目を隠してた手を取る)
「あれが、、守る異能、、?」
芥川「そんな、、、今まで成功したことはなかったのに、、、」
太宰「けど成功した。実に光栄だね。」
「守る、、私が、守る、、?お姉ちゃん、、」
守れるの?私に。
---
太宰「次失敗したら2回殴って5発撃つ」
「だ、だざいさん!嫌な予感がします!って桜が、、」
太宰「へぇ、、予感までできるのか、、面白いボソッ」
「太宰さん?」
太宰「いや、何でもない。行こうか。あ、それとそうそう、
織田作は本気で怒らせない方が良いよ?」
「織田さん?とっても優しいです!!」
ガチャ
「だ、太宰さ、ん、、、急いでくださいっ!!桜が紅く染まっているんです!!」
太宰「それは何の予感なんだい?」
「、、、、、不吉の象徴です。死、大きな病や怪我。」
太宰「⁉、、、いそごう。」
---
ドォォォンッ
な、何、、⁉
「きゃぁぁっ!!」
吹き飛ばされる!
太宰「桜月ちゃん!!僕の手を掴め!!」
「!はいっ!!」
ガシッ
「ホッありがとうございます、、」
太宰「うん。で、ここに隠れて待とう。急に出て行ってもよくない。」
「はい、、」
安吾「?、、、あれ、なんです?」
織田作「?毬、、?」
「!!織田さん!触っちゃだめですっ!!」
間に合わないっ、、
太宰「桜月ちゃん⁉飛び出しちゃ、、」
安吾「~~~~、失礼します」
「織田さん!!織田さんっ!起きてください、、ッ!」
太宰「取り敢えず近くの病院へ。毬には絶対に触れるな。」
「は、っはい!」
う~~ぅ~う~
パトカーのサイレン、、
おねえちゃん、、げんきかな、、、
兎に角、、今は織田さんを助ける、、、、
私の予感は、的中率があまり高くない。おまけに、あまり頻繁に教えてくれない。
今回は助かった。桜のおかげで。
今回は、だけど、、、
まだ、大きな問題が残っている。
太宰さんから聞いた。
「ミミック」そして「ジイド」
この二つをつぶさない限り、、、
今回の予感で、織田さんが、、、、
逝ってしまうと出た。
それだけは、、、
絶対に止める。
まさかまさかの主人公ちゃん昔会っていた、、!!
織田さんとかかわりあったとは、、、
自分で作った話だけど☆
じゃあね~
文豪ストレイドッグス!24
今日の服!!
https://base-ec2.akamaized.net/images/item/origin/bc713e265a2f860bc98cf233d69747eb.jpg
織田さんは、病室の中にいる。
無事、一命はとりとめたけど、、、
どうしてあの時、もっと早く忠告しなかったんだろう、、ッ
どうして、どうして、どうして、、!!
織田「桜月か、、、?」
「織田さん⁉ぉ起き上がらないでください!まだ毒がっ!」
太宰「織田作?」
「あっ!太宰さん!」
織田「二人とも、済まなかったな。助かった。」
「っ、、、すみませんでしたっ、、、もっと早く、言っていればこんな事には、、」
太宰「桜月ちゃん、君は気にしなくていいよ。それより、安吾のことだ。」
織田「俺はもう動ける。」
「っでも、」
織田「駄目だと言って、俺が聞くと思うか?」
太宰「たしかに織田作は言うこと聞かなそう~っ!」
「で、ですね、、」
織田「安吾の事もだが、あいつらは、、ミミックはどうした。」
太宰「昨日の五大幹部会で、ポートマフィア全勢力を持って
犯罪組織を迎撃することが決められた」
「私も、場合によっては人を殺します。仲間を守るためなら。」
織田「おい!それは駄目だ。そんな事、、、お前の姉がなんと言う?」
「っ!!お、お姉ちゃんも守ることになるんですから、、」
太宰「流石にそれは僕も反対だ。君はまだ子供なんだから。」
「皆が戦ってる中、私は一人で何をしたらいいんですか⁉
嫌です。周りで仲間が倒れているのをただ見るなんて。」
織田「援護に徹すればいいんじゃないか?桜月の霧で」
「たしかに!あれは目くらましになりますしっ!」
太宰「ピンチの仲間を助ける英雄だね!」
「か、かっこいい、です、、、、」
がんばろう。
織田「じゃあ、俺も戦場に行く。」
「え⁉だ、だから、、、」
織田「借りの多い人生だ。だからこそ苦戦している部下の助けとなる必要がある。」
太宰「ハァ~、、相変わらず無茶するねぇ~」
「織田さん、絶対守ります。」
織田「、、、、嗚呼。頼んだぞ。」
---
あちこちから血の匂いがする。
お姉ちゃんは無事なのかな。
ミミックに殺されてはいないだろうか。
「織田さん!芥川さんが!」
織田「、、、分かっている。」
「きをつけてくださいね?」
織田「桜月も、死ぬなよ」
「もちろんです。」
「芥川さん!!こっち!」
芥川「五月蠅い、、ッゲホッ」
「ッ速くこっち!不死鳥の涙には治癒能力があるらしいから!」
ポウ
芥川「何時の間に不死鳥など、、⁉」
「なんかいつの間にか居た!」
芥川「おいおい、、そこははっきりしろ、、、」
「今そんなこと言ってる場合じゃないですよ!織田さん苦戦してるみたいなので!」
芥川「、、、、」
スッ
黙って行っちゃった
お礼ぐらい言ってよ!
織田「っおい!?」
え、ちょ、なんで芥川さんが織田さんを攻撃してんの⁉⁉
一撃で止めたし、、
「織田さん!芥川さんをこっちに!」
織田「!あぁ、頼む!」
トサッ
「っ、、なんで織田さんを攻撃したの、、、」
何か恨む原因あった?
え、なにお汁粉取られたとか?
いや織田さんに限ってないな。
「ハッ!こっちに、銃口が、、、向いてる、っ⁉」
ドォン
私、死ぬ、、、ッ
「っ⁉織田さん!!」
うそ、かばって、、
トトトトッ
「織田さん⁉大丈夫ですかっ⁉」
織田「あぁ、防弾チョッキを着ている。芥川を連れて先に逃げろ。
こいつは思ったよりも不味いぞ。」
「わ、分かりました!お気を付けて。」
---
結局私は荷物だった。
何もできなかった。
助けた芥川さんも織田さんと喧嘩して、邪魔になってたし。
私が行ったら何?
誰かの助けになる?
いいや、なれない。
私は永遠に誰かの足手纏い。
---
太宰「そんなことがあったんだね。」
「そうなんです。私、どうしたらいいのか分からなくて。」
太宰「その前に、不死鳥、、、奇獣の異能力か?」
「え?」
太宰「いや、何でもない。」
「織田さんにどんな顔をして会ったらいいのか、、、」
太宰「それは大丈夫だ。そんな事で織田作が怒ったりはしない。」
「そうですか、、」
太宰「そうだ、私たちがいつも3人で《《行っていた》》店に連れて行ってあげるよ。」
「え、私行っていいお店なんですか?」
太宰「大丈夫。私たちは常連だからね。織田作も誘っていこうか」
「はいっ!!✨」
---
「此処、私は行ってはいけないですよ、、、お酒飲めないです、、」
太宰「まぁまぁ、大丈夫だから!ねぇ織田作!!」
織田「あぁ、まぁ大丈夫だろう。基本他に客が居ることも殆どないからな。」
「ぅ、、分かりました。じゃあ入ります、、、」
太宰「大丈夫だと言っているじゃないかヾ(・ω・`)」
カランカラン
「!、、、あなたは。何故ここに居るんですか。」
太宰「やぁ、安吾。」
織田「久しぶりだな、安吾」
安吾「お久しぶりです。太宰くん、織田さん、そして、新人さん。」
「お二人とも、予想していて私を連れてきたんですか。」
太宰「そうだよ?ま、勉強勉強!!校外学習だ。」
次回:波乱の校外学習
うわぁぁん泣
リクエストが多すぎて書けないよぉぉぉ
誰か助けてぇ泣
文豪ストレイドッグス!25
今日の服!!
https://th.bing.com/th/id/OIP.sPbUb_41mvXJy3V_KUB-oAHaKA?pid=ImgDet&rs=1
最初の方ほんとに飛ばしたい(´;ω;`)
「何故、知っていて私を連れてきたんですか。」
太宰「来て欲しかったから」
織田「気が乗らなかったからだ」
「お二人とも、答えになってません」
安吾「新人さんも、苦労が絶えないようですね、、、」
「はい。先輩は時々変になりますから。」
2人「グサッ」
織田「安吾、お前は何者なんだ。」
安吾「僕は~~~~~~」
織田「っ⁉」
敵対組織?
太宰「政府だから、一応国の味方」
「私たちの、、敵?」
織田「そういうことだ」
その後の話はよく分からなかった。
太宰さん曰く、まだ桜月ちゃんには早い、らしい。
特異点とか相反する複数の異能力だとか、とかって。研究されているらしいけど
そしてあの人は去っていった。
太宰「それじゃあ、また後で会おう。桜月ちゃん、織田作。」
織田「あぁ。」
「え、私も?というかどこに行くんですか?」
織田「この前働いていたカレーの店だ。」
「ほんとですか!✨行きます!」
---
「ヒッ、、、」
織田「、、、!!」
「ッ残酷すぎます、、、、」
織田「子供たちは、、⁉」
「私見てき、、あのバン!まさか中にみんな、、、」
織田「⁉」
ダッ
「みんなぁ~っっっ!!」
ドォオンッ
そ、そん、な、、、
「嫌ぁぁぁあぁぁぁあぁぁあぁぁぁぁあぁぁぁぁっっっっ!!」
周りの音が聞こえない。
喉が枯れるなんてもうとっくになってる。
それでも叫び続ける。現実じゃない。ここは現実じゃない。
織田さんもたぶん叫んでいる。
普段の彼からは想像できないくらい。
皆が死んだなんて、、私は信じない、、、、、信じたくない、、真実。
皆、死んじゃった。
24話の前編だね、これは
ごまかしてないよ~
短いからってごまかしてないから!!
文豪ストレイドッグス!26
ど、あ、え、わ、おださくぅぅぅぅうぅぅぅぅぅううぅぅぅぅ!!!
バグ(?)
私もバグ(?)
皆バグ(????)
今日の服!
https://baseec-img-mng.akamaized.net/images/item/origin/0a93d91a86432cfaf20e6bcd8b414ab1.jpg?imformat=generic&q=90&im=Resize,width=640,type=n
皆___
カレーを作ってくれたお父さんみたいな人。
私に色んなぬいぐるみを見せてくれたあの子。
甘えに来てくれた、可愛らしいあの小さい子達。
そして_________
私にお得意のカレーを作ってくれた、同い年のあの子。
壊れた日常。
戻らない日常。
二度と過ごすことの無い日常。
織田さんと、太宰さんと笑い合ったお店でのこと。
もう消えてしまったもの。
もう無くなってしまった。
何故なら、
皆死んじゃったから。
織田さんは、一人で敵軍に突っ込みに行ってしまった。
織田さんまで死んでしまう。
分かっていても動けなかった。
いや、動いても止まらなかっただろう。
死ぬことは、自分自身が一番理解してたはずだから。
私は太宰さんに言われて、ポートマフィアの部屋の中にいる。
織田さんは、無事だろうか。
太宰さんは、あの後どうしたのだろう。
私は_____
本当に此処にいるべきなのか。
いや、自分でも分かっているはずだ。
あの時動かなかった体よ、動け。
震えが止まらない。
でも、無理矢理でも行く。
ダッ
「し、首領!!」
み、見つからない、首領の部屋が。
まさか、太宰さんはこうなることも見越して私をあの部屋に___
ならば、裏をかいてあそこの近くにあるはず。
「私、!奔れぇぇえぇえぇぇっっ!」
絶対に、織田さんのところに行くっ!!
---
森「よく来たね、桜月ちゃん。」
「森、さん、、、ハッハッゲホッ」
疲れた。でも。
「織田さんのところに行かせてください。」
森「駄目だよ。あそこは危ない。君のような弱い子が行っても、何の意味もない。」
言われると想像してた言葉。なら
「助けのために行くんじゃありません。会いに行くんです。」
森「それでも駄目だ。君はまだ子供だ。まだまだ|機会《チャンス》が」
「織田さんが危険な状態なんです!そんな時に、話してなんかいられませんっ!!!」
シュタッ
森「(!!捨て身で逃げるか、、、頃合いかな)」
---
間に合え。間に合え。間に合え。間に合え。間に合え。間に合え。間に合え。
それ以外全部いらないから。ただ
間に合え。
それだけ。
「ゲホッゴホッゴホゴホ」
不味い。
私も元々体は強くないから。
それでも走る。あの人のために。
なのに____________
織田「人を救う側になれ。」
私が出て行っては駄目な状況なのは判る。でも、
お、だ、、さん、、、、?
太宰さんと、何故話していられるの?
向こうに倒れているのは、ジイド。
相打ちになるなんて、、、
織田「桜月、そこに居るんだろ?」
「ッ⁉お、だ、さん、、!」
織田「良い物を遣るから、こっちに来い。」
「っは、はい、、っ」
織田「ピアス。桜月に似合いそうだったからな。大事にしろよ。」
「あ、ありがとう、、、ございます、、、グスッポロポロ
織田「太宰、人を救う側になれ。どちらも同じなら、善い人間になれ。孤児を救い、弱者を守れ。
正義も悪もどちらもお前には大差ないだろうが、その方が幾分かは素敵だ。」
太宰「~~」
もう、無理、、ッ
「グスッヒックうぅ、、ぅ、」
私は泣いちゃダメ。
太宰さんの方が絶対に苦しい。
---
太宰「桜月ちゃん、少し良い?」
「はい、、」
太宰「《《私》》はポートマフィアを抜ける。桜月ちゃん、お姉ちゃんの所に帰るんだ。」
「私って、、⁉」
太宰「きっと心配しているだろう?」
「そう、ですね。」
太宰「知り合いの異能力者に話を付けた。皆の中から、君の記憶を消すというものだ。」
「私を、、初めから居なかったことに、、、、?」
太宰「そうだ。そうしたら、命を狙って追われる事も無いだろう?」
「、、そうします。ありがとうございます。太宰さんはどうするんですか?」
太宰「大丈夫。また必ず逢えるから。」
「!分かりました。では、また。」
こうして私は組織を抜けた。
そして_________
現代。
---
ところどころ曇っていた霧が晴れたようだった。
「初めの方、詳しい所まで覚えていなかったです。」
太宰「そうだろう?でも、懐かしいね。もうこれほど時が経っているとは。」
「はい。織田さん、、」
太宰「彼はまだ生きているよ。私たちが覚えている限り」
「ですね、、、!」
太宰「さて、仕事に戻ろうか。そろそろ国木田くんに怒られるアワアワ」
「!、、、クスッ戻りましょうか!」
これで私のピアスの話は終わり!
って言っても私の過去みたいだけど、、
ま、いいよね。
今でも大事に使っている。
それだけできっと忘れないから。
彼の、私の命の恩人のことをね。
ねむむ、、むっ
ねむくないです!
じゃあねぇ~!
明日はテスト二日目!
文豪ストレイドッグス!27
今日の服!
https://th.bing.com/th/id/OIP.oPHojHr5XeWGiAYbsHPNbQHaHU?pid=ImgDet&rs=1
昔の奴はなるべく子供(小学生高学年?)っぽいの選んだけど、、、
あんまり変わらん。
うん。
ってことでどうぞ~!
私はどうするべきなのか。
探偵社で、皆と他愛もない話をしたり、
依頼をこなしたり、
町の見回りをしたり。
でも、ポートマフィア。
向こうに居るのも皆、
怖そうだけどいい人。
何方に行っても裏切っちゃうわけだから、
もう分かんない。
どうしろって言うんだ逆に
ま、今はいいか。
ガチャ
国木田「おい太宰!!今の今まで何をしていたっ!!!!」
太宰「Ω\ζ°)チーン」
「ちょっww太宰さんwΩ\ζ°)チーンってwwwww」
敦「太宰さん、それはお亡くなりにられた時の用の奴です(?)」
「敦くん、テンパってるねぇ~~!!」
ナオミ「桜月が太宰さんに連れ去られたんですもの、大騒ぎですわ!」
「え、私のせい?なんかごめんね」
鏡花「桜月は悪くない」
太宰「私の所為ではないのだよ!!」
「いや太宰さんに拉致られたんですけど」
太宰「Ω\ζ°)チーン(本日二回目)」
「、、、もう私はしーらないっ!」
乱歩「お詫びにお菓子ちょうだ~い」
「あ、これ、帰り道ついでに買ってきたのでどうぞ!!」
乱歩「いっただっきまーす(*´▽`*)」
国木田「どこへ何をしに行っていたんだ?」
「えーと、、、、昔話をしに、ですかね!」
谷崎「昔話?」
与謝野「あぁ桜月。無事だったかい?」
「?無事とは?」
与謝野「怪我は?」
「あ、してないです。」
与謝野「 チェッ」
「舌打ちしないでくださいっ!!」
wwwww
やっぱりここは楽しいな。
でも、
中也さんも、芥川も、ひぐっちゃんも、銀も、檸檬も、エリスちゃんも、森さんも、
そして紅葉姉さんも
良い人たちだ。
裏切る?
どっちが味方?
どっちが何?
味方、、、敵、、、、
どっちも味方だったらいいのにな。
---
今日は今からお姉ちゃんの初仕事!
って訳で、敦くんも一緒に付き添いで来たんだけど、、、
依頼人、法廷の判事はまさかの
私のお父さんの友人でした。
多分お姉ちゃんは覚えてないけど。
うちに一回だけ来てた!
「じゃあ、行ってらっしゃい!お姉ちゃん!!」
鏡花「行ってきます」
鏡花「入れない?」
警備員「許可が必要です。そこの手続き書類に記入して、受理まで待ってください。」
鏡花「…私は探偵社員。これを届けに。」
警備員「どのような件でも同じです。」
鏡花「……約束の時間が」
警備員「規則ですから」
あちゃー、、、
敦「どうも連絡の行き違いみたいだ」
「あの警備員さん、、、邪魔としか言えないw」
鏡花「ぇ……消す?」
敦「探偵社はそういう仕事の進め方はしません」
「私たちの異能力は逆に目立ちすぎて駄目だし、、、」
コツコツ
鏡花「!判事!」
ガシャン
チーン
「エレベーター乗って行っちゃったね、、、」
鏡花「……探偵社員はあきらめない」
---
「だ、ダメでしょこれは!?」
敦「だ、、大丈夫かな?」
「どう考えても大丈夫じゃないって!!!」
鏡花「これでも元暗殺者。潜入の技は叩き込まれてる」
敦「確かに時間もないし、他に方法はなさそうだけど、、、」
「これじゃあ私たち不法侵入者だよ⁉」
鏡花「大丈夫。必ず仕留める。」
ガチャン
敦「……ん?」
「えっ⁉」
「ちょっと待って仕留めるって、、お姉ちゃん止めないと私たち犯罪者だよっ⁉」
敦「え、ど、ど、どうしよう、、、」
色々あって_
---
めっちゃ怒られた。
ま、初仕事だもん。仕方ないよ。
「大丈夫だよ、お姉ちゃん。次がんばろ?」
鏡花「……」
敦「二人とも、はい」
くれーぷ✨、、、
敦「大変だったね。判事には社長が話を付けてくれたよ」
「大丈夫。私も初仕事はグダグダだった_______と思うから」
鏡花「(絶対ちゃんとこなした人だ)」
敦「その電話、まだ捨ててなかったんだね」
「捨てる、、なんて、っ」
鏡花「大事なものだから」
敦「その、、可能性の話なんだけど、もし君の異能の謎が解けて、
桜月ちゃんの奇獣みたいに夜叉を操れるようになれば_」
鏡花「駄目!」
「敦くん、私の奇獣と夜叉は全く違うものなの。」
敦「判った。でもどうして」
♪♬♩♩♫🎵
「ッ⁉」
紅葉姉さんだ、、、っ
ピッ
「「夜叉白雪よ、桜月と鏡花に近寄り嘘の世界を教えるものに、罰を与えよ」」
「お姉ちゃん逃げてっ!!」
鏡花「ぁ、、、、」
「ぁ、つし、くん、、、っ」
紅葉「害獣の血でも飛沫く様は美しいのう。そうは思わぬかえ、愛しの二人や」
「紅葉、姉さん、、、、」
紅葉「桜月、首領が待ちくたびれて居ったぞ。」
「首領が、、、ッ、、⁉」
紅葉「そう。して鏡花も。息災じゃったか?」
鏡花「、、、っ」
うわぁぁぁぁぁぁ
ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁ
ひぇぇぇぇぇぇぇ
お騒がせしました
文豪ストレイドッグス!28
今日の服
https://th.bing.com/th/id/OIP.RU13amHh6j77_37ytfdhLwHaJ4?pid=ImgDet&rs=1
紅葉姉さんに着物を着せられました()
ついでに銀ちゃんに刀を、
髪の毛はこんな感じに
https://cdn.wimg.jp/coordinate/q5dvnf/20161213143940209/20161213143940209_320.jpg
ひぐっちゃんにやってもらった~っ!!
紅葉「私がどれほどそなたらを案じ、胸を痛めたか。このような__
獣畜生共の下にそなたらを残すことになって」
ガッ
敦「グアッ!?」
紅葉「じゃが私が扶けに来た。もう心配は要らぬぞ。」
「姉さん!敦くんに手を出さないで、!」
あれ?そもそもなぜ電話に_
鏡花「何故、貴女が電話を……」
紅葉「簡単じゃ。此の小童が言う業者とやらを刺して吐かせただけの事」
メリッ
ミシミシ
敦「が.....!」
「姉さん。私がポートマフィアに行くとでもお思いで?」
鏡花「え.…?」
紅葉「いいや、そなたは時を待っていただけじゃと信じておる。さぁ、おいで。」
「行かない!」
「私は、黒にはならない。いや、なれない!」
鏡花「!」
「私は__許したもらったとしても、探偵社の人を数人傷つけた。それを忘れないで。」
鏡花「っ、、、」
「だからさ、余計に恩返ししないと。」
紅葉「私が守ってやろうぞ」
敦「彼女達はもうマフィアには戻らない!彼女の力は探偵社で振るわれるものだ!」
つぅ___
姉さんが、、、
泣いてる!?
紅葉「矢張り、、鴎外殿の許可など待たず迎えに来るべきであった。
このような欺瞞と偽善の巣にそなたらを1秒も置いてはおけぬ。
可愛そうな桜月や。甘言に唆されそこが光の世界と勘違いしたのじゃろう。」
「じゃがこの人たちは絶対に言うぞ。夜叉白雪を使え、とな」
「それは厭であろう?じゃが案ずるでない。
異能目当ての屑共など私が微塵に切り裂いてくれる。」
敦「マフィアがそれを言うか、、!
ドスッ
____ッ⁉」
紅葉「遅いのう」
「敦くんっ⁉姉さん辞めて!この人を傷つけないで!」
紅葉「何故じゃ?そなたはポートマフィア。探偵社の輩など如何でも良い。」
「、でもっ、私は探偵社で____!」
ああ、やっぱりこうなった。
味方はどっちなの?
敵なんて正直作りたくもない。
この人たち、どちらかが敵でどちらかが味方。
どっちか選べ。
お気に入りを選べとでも言っているようだ。
そんなの_____
「選べるわけないでしょ、、グスッ」
敦「がは、、っ」
ドスッ
敦「っ!!」
「もう辞めて!姉さん!」
紅葉「悪いのう童。これも仕事でな」
鏡花「やめて!」
「辞めてよ、姉さんッ」
紅葉「嗚呼、その表情!愛いのう。何でも聞いてやりたくなる。しかし済まんの。
鴎外殿の命は此の小童の始末でな」
「!」
鏡花「っ」
紅葉「小僧だけでない。首領は探偵社員悉くの壓殺を所望じゃ。
戦争じゃよ。すでに全幹部が動き出している」
「じゃあ、中也さんも、、、!?」
紅葉「勿論じゃ。今戻ればそなたの言ったこと全て黙っていてやろうぞ」
「中也さん、が、、、」
紅葉「して桜月、そなたも幹部じゃ。きっと鴎外殿は動いてもらうことを望むじゃろうな。」
「つまり、探偵社を、」
紅葉「壓殺する手助けじゃ。」
「そんな、、、」
紅葉「悉くの探偵社員、と言ったが、そなたらは私の嘆願によって助命された。
戻るのじゃ二人とも。そなたらは闇の花。闇の中でしか憩えぬ。」
「私は、確かに闇の花かもしれない。でも、悪じゃない。」
鏡花「違う。私は闇の花じゃない。」
すごいな、お姉ちゃんは。言い切れて。
私は全否定できなかった。
やっぱり私は_____
紅葉「、、、恨むぞ小僧。あの子らは光に目が眩んでおる。
貴様らが見せた光じゃ。しかし幸い、まだ手はある。」
ジャキッ
敦「!」
敦くんの、首が落とされちゃう、!
紅葉「小僧なき探偵社はさぞや居づらかろうて。そなたらの所為で殺されたとなれば尚更。」
「、、、辞めて(同時)」
鏡花「待って(同時)
判った。戻ります。だから、、」
「!ボソッお姉ちゃん、、」
紅葉「、、、ニコッして、桜月はどうするのかえ?選択肢はないじゃろう。」
「答えはもう出ていますよね。敦くんから離れて。行きましょう。」
紅葉「、、凡てそなたらの為じゃ。孰れ判る時が来る。」
ズルッ
ドサッ
敦「ぐ、、、、!」
紅葉「さ、桜月、鏡花。行こうか」
敦くんから離れた。
今だ!
ダッ
「私はポートマフィアには戻らない!この一択しかない!」
トサッ
鏡花「、、、(睨)」
紅葉「、、、、!!」
ギギギギッ
「お姉ちゃん!」
まさか、お姉ちゃんも同じことを考えているとは、、、
紅葉「流石じゃ桜月。して鏡花も。まるで、、、殺気を感じなんだ」
カチャッ(携帯)
「、、お姉ちゃん、私も完全には操れないから、そっちからも呼び出して。」
鏡花「うん。
明るい世界を見た。知らなかった頃にはもう戻れない。」
紅葉「それを使うか鏡花。使えばそなたは__」
「お姉ちゃんのすることです。自分自身で決めたことに口を出さないで下さい。」
鏡花「夜叉白雪」
「奇獣たち」
「「私たちの敵を倒して!!」」
ガキィィン
キィン
「お姉ちゃん、ちょっとお願い。不死鳥だけ連れてくね。」
鏡花「判った」
「敦くん、大丈夫?今傷を__」
紅葉「まるで夜叉じゃ。して、奇獣も。傷つけることが」
「知ってる!知ってるからっ!もう言わないで!ッうぅ、、グスッもう分かってるから、っ!」
知ってる。
ガキン
紅葉「、、、のう鏡花や。そなたの気持ち、、、判らぬでもない。じゃが__
無理なのは無理なのじゃ。生来の暗殺者たるそなたが如何に光を追及しようと_
闇に咲く花は闇にしか憩えぬ。光を求めても、その熱量に焼かれるだけじゃ。」
鏡花「でも、そうだとしても、一度見た夢を頭から消すことは__」
キィィン
「っお姉ちゃん!」
紅葉「戻れ鏡花、桜月。判っておる筈じゃ」
「云わないで!言っちゃ駄目!お願い、辞めて__」
耳を塞いだ。
何も聞かない。
ただ轟々と、心臓の音がするだけ。
聞きたくなかった。判ってたとしても。
お姉ちゃんが__あらゆる殺戮を正当化することも。
そして私たちの異能力が、親を惨殺したのも。
覚えてる、お姉ちゃんは知らないだろうけど。
敦「そんな、、、どうして、、、、」
駄目、聞いちゃだめだ。
でも聞かなくても目に入ってくる。
夜叉白雪と奇獣たちが消えるのも。
私の部下の立場の黒服たちも。
私の、部下____
スッ
紅葉「桜月、もう行くぞ。」
駄目、ダメなのに、、
体が勝手に動く。着いて行く。
もう無理だ。
向こうには私の上の人、首領も
私の部下、黒服や黒蜥蜴も
それに、中也さんも___
「、、はい。」
紅葉「ニコッ後は任せたぞ。」
ドドドドドドドドド
敦くんが、死んじゃう、、
賢治「頭、下げてくださ~い!!」
ゑ?
おぉ~、、
こういうところで終わってみたかった一度、、、!
なんか面白くない??
※とても個人の感想です
じゃあ、テスト最終日頑張りまーす!
ばいばーい
文豪ストレイドッグス!29
今日の服!
https://ae01.alicdn.com/kf/HTB1sOYkRVXXXXawXFXXq6xXFXXXj/ROLECOS-New-Arrival-Gothic-Lolita-Medieval-Renaissance-Women-Costumes-Victorian-Long-Dresses-Retro-Vintage-Women-Dress.jpg
途中で出てきます!
今回殆ど出てこないよ~
桜月ちゃん。
まぁ許してちょーだい!
賢治「頭、下げてくださーい!」
ギュオォオォォ
え、うそでしょ。
車が飛んできましたよ??
え、ど、ど、どうしよう、、、
幻覚が見え始めた??
※いいえ、違います
ガシャァァン
「、、、おぉ、、、」
賢治「飛んだ飛んだ」
敦「国木田さん、、、何故」
国木田「彼女らの携帯に受信があれば信号を出すよう、手を入れておいた。
立て。何時まで守られ役でいるつもりだ。刺されても立ち上がる根性骨が人虎の売りだろう」
紅葉「探偵社の毒虫め、、、この子らにこれ以上毒の光を見せるな!!」
国木田「組織同士の全面戦争というわけか。この忙しいときに」
「私は。どちらの味方もしません」
「「はぁっ!?!?!?」」
❓「ワァ!タイミング最高!衝突1秒前って感じだ。
あと少し遅く来れば楽できたのに。君やる?」
❔「構わないが…大勢からの注目が…痒い」
ジョン「仕方ない。ギルドの給料分は仕事しますか!」
此奴ら__ギルドの異能力者?
ジョン「そこ、危ないよ。|パッケージ《荷物》が届く頃だから」
ゑ?
あっ!!
「そこの黒服さん、危ない!」
ドガァァァン
紅葉「___いかん!撃て!!」
ドガガガガガガ
シ_ン
コツコツ
❓「ポオ殿とオルコット殿はどちらに?」
❔「高い所をお恐れあそばしてお残りに____死ねばいいのに」
‽「楽な仕事だったね!皆余った時間でドライブに行かないかい?」
スタスタ
‽「あれ?無視?」
トテテテテ
シ_ン
---
黒服「首領、紅葉様の部隊と連絡が途絶えました。恐らく__
そして、泉桜月がギルドに連れ去られた模様です。」
森「_______ギリッ」
中也「、、!」
---
敦くんsaid
「ぅ、、、」
確か僕は敵にやられて、、
此処は、、、、、医務室?
「⁉」
ブォオオオォォオオォオオ
ギュイイィィイイィィイイン(?)
与謝野「さァ、治療の時間だよ!!」
やばい。死ぬ。
「ひっ」
「ひぎゃぁぁぁぁぁぁぁあぁぁあああぁぁ」
---
No said
ズゥ~ン
すごい光景。
全員つやっつやで寝てる。
与謝野「全く、不甲斐無いねェ。妾の能力が無きゃ今頃揃って土の中だよ」
社長「具合はどうだ」
国木田「ハッ社長、申し訳ございません。俺が居ながら、、、」
社長「佳い。少し出る」
敦「でも今外出は」
バタン
与謝野「ハァありゃ相当頭に来てるね」
敦「?」
---
ポートマフィアにて
エリス「(´~`)モグモグ」
森「ねぇエリスちゃん、食べ過ぎは体に良くないよソワソワ」
エリス「なんで?甘いは正義モグモグ」
森「そうだけどでも、、、」
エリス「前リンタロウが買ってきたフリルつきのドレス、着てあげてもいいニコッ」
森「お代わり要る?」
中也「首領、生存兵によると|ギルド《組合》襲撃後、
我々より僅かに先に現場に着いた探偵社が、配下の異能者及び紅葉の姐さんを
連れ帰ったとのことです。おそらくは捕虜として。
そして__桜月は探偵社がくる以前から姿を消していて、
その時点で怪我を負っていたそうです。」
森「姑息な連中だねぇ」
中也「如何しましょう。我々と雖も五大幹部の1翼を人質に取られては」
森「よし!探偵社の社長を殺そう!」
中也「!」
森「暗殺が善いな。外部の連中を使えば労力も掛らず私達は対組合に傾注できる。
そして桜月ちゃんも。」
中也「!手配します。」
---
No said
パチ
紅葉「!!」
太宰「やあ姐さん。ご無沙汰。」
紅葉「、、この程度で私を縛められると思うたか」
太宰「真坂。だから私が見張りに」
紅葉「確かに久しいのう。裏切り者よ。組織の誰もが其方の首を狙っておるぞ」
太宰「ははっ行列に並ぶよう言わないと」
紅葉「、、、、童、桜月は、、、鏡花は無事かえ」
敦「彼女たち、姉妹は.....行方知れずだ。貴女の所為だ(睨)」
紅葉「くく.....くくく」
敦「何が可笑しい!」
グァッ
パシッ
敦「!」
太宰「彼女は私に任せ給え。君は外に。」
敦「太宰さん」
太宰「善いから」
バタン
太宰「却説、早速で悪いけど開戦まで時間がない。そして捕虜には大事な役目がある__
マフィアの戦況、今後の作戦を教えて貰おうかな」
紅葉「ハッ マフィアの掟を忘れたかえ坊主?江戸雀は最初に死ぬ」
太宰「、、、姐さんの部下に拷問専門の班が在ったよね。
でも稀にその班にも口を割らない鉄腸漢が現れることがあった。
そんな時は私が助太刀したよね。
私が訊いても口を閉ざしたままの捕虜が一人でも居たっけ?」
ガチャン(鍵を閉める)
太宰「此処からは大人の時間だね」
---
~その頃桜月は~
パチ
ここは何処?
なんか豪華な所、、
❔「お目覚めかな?Ms.いず、、Ms.いずま、、」
「いずみ。泉桜月。」
❔「それだ。」
「それで?態々私を此処へ呼んだ訳は何ですか?フィッツジェラルドさん。」
フランシス「理由は一つ。|ギルド《組合》に入らないか?」
え、私どれだけスカウトされんの?
でも!
私は!
「断ります。」
フランシス「何故かな?」
「お金なんて、欲しくありませんから。」
フランシス「そうか、、、なら善い。この服はあげるよ。入ってくれる記念にと思ったのだが、、
じゃあ君も元の場所に返そう。」
「はっ⁉え⁉ちょまッ!?スカート要らないですっ⁉」
---
って訳で、、
国木田さんと遭遇する
3秒前!
2!
1!
「国木田さん~!!助かりましたぁ~~!」
国木田「はっ⁉今は社長と電話、、」
社長「桜月?帰ってきたのか。」
「はい!迷惑をおかけして申し訳ありません。」
社長「構わん。無事で何よりだ。」
国木田「で、晩香堂ですか?」
社長「あの講堂は極限られた人間しか知らぬ。拠点を秘匿せねば数で勝る敵に押しつぶされる」
国木田「(社長は矢張り戦争の覚悟を)」
社長「御訪客のようだ。2人___否3人か」
プツッ
国木田「社長?社長!!」
「如何しよう!?」
敦「どうしたんで、、桜月ちゃん!?」
「あ、お久~」
国木田「社長なら大丈夫だ
で、お前は何があった。何故貴族のような恰好をしている。」
「えーっと、フィッツジェラルドに捕まって、なんか入らないかって聞かれて、
断ったら返してもらえました。で、その際にこの服を渡されまして、はい。」
敦「、、、え?」
国木田「か、返してもらえた、だと?」
「?はい。」
敦「なんか服も貰えたって⁉」
「うん。要らないけど」
「「はぁぁぁぁ~~っっ!?!?」」
なんかやっぱ私擬音語駄目だな
助けてぇぇぇぇ
文豪ストレイドッグス!30
今日の服!
https://th.bing.com/th/id/OIP.1INAxKEmLLLUJ33AtsQPugHaHa?pid=ImgDet&rs=1
晩香堂にて、いつ敵襲があるか分からないのでこんな感じに武器も隠してます!
因みに、毎回の服は友達のチョイスだけど、どう?
私には分からない!
ー晩香堂にてー
桜月said
コツコツ、、
「!社長!!」
社長「皆聞け。嘗て_2日3日前には戦争を免れる途はあった。しかしその途も今閉された。
社の壓殺を謀るマフィア、社の簒奪を目論む組合。
この両雄より探偵社を守らねばならぬ。太宰、説明を」
太宰「はぁい」
私は__
中也さんと、
紅葉姉さんと、
ひぐっちゃんと、
立原くんとも、
檸檬とも、
銀とも、
、、、、芥川とも、
__エリスちゃんとも、戦わないとだめなのだろうか。
そんなの嫌だ。
でも、やらなければ探偵社の信用を失う。
でも、やったらマフィアで築いた友情も崩れる。
どうしたらいいの?
お姉ちゃんは無事なの?
みんな仲良くは無理なの?
どうして、どうして。
太宰「桜月ちゃん?話聞いていたかい?」
「え、あ、ごめんなさい、聞いて無かったです。」
びっくり。
太宰「もー、、、人員をオフェンスとディフェンスに分けるのだよ。」
「私は?」
太宰「ディフェンスだ。何より、桜月ちゃん個人も狙われているからね。」
「っ、、、判りました」
太宰「仲良くなった人と戦うのは辛いかい?」
「そりゃそうです。できることなら戦いたくありません。でも___」
社長「探偵社側に着く。」
「はい。」
太宰「そこも考慮してディフェンスにしたんだ。しっかり与謝野先生を守るんだよ?」
「分かりました。最善を尽くします。」
---
~メンバー~
ーディフェンスー
・福沢
・乱歩
・与謝野
・賢治
・桜月
ーオフェンス「甲」ー
・国木田
・谷崎
ーオフェンス「乙」ー
・太宰
・敦
---
太宰「この戦の肝要はこの拠点を秘匿することです。
敵の異能者総出で此処に雪崩れ込まれるとディフェンスが保ちませんから。」
そっか。ここを隠している限り敵は来ない。
ポートマフィアに遭遇する確率が低い。
オフェンスに比べるとね
でも___
若し、来たら?
相手が
ひぐっちゃんだったら
銀だったら
立原くんだったら
紅葉姉さんだったら
檸檬だったら
中也さんだったら
私は真面に戦えない。
多分、いやきっと。
あの人は此処に来る。
今頃皆は何してるかな?
---
乱歩「むぁぁ~!暇だ~外出たいぃ~」
与謝野「今出たらマフィアか組合に頸を捥ぎり取られちまうよ」
「おかし食べます?」
乱歩「全部食べたもん~!」
「え、あれだけ買ってきておいたのに」
社長「監視映像に異常はないか」
与謝野「今の所は退屈な映像ばかりだねェ」
「これだったら何か持ってきておくべきだった、、、」
乱歩「あ、これで花札しよ~!
❕」
「乱歩さん?どうしたんですか?」
与謝野「如何したンだい?」
乱歩「社長、オフェンスを呼び戻した方が良いよ」
社長「敵か?襲撃規模は何人だ」
乱歩「一人」
「っあ!?中也さん、!何故ここが、、、!」
中也「ニッ桜月、迎えに来たぜ」
与謝野「監視映像弐番と五番が停止」
社長「自動迎撃銃座を起動せよ!」
ウィィィン
この場で私達か中也さんが、、、
否、きっと方法はある。
与謝野「桜月は奥に隠れた方が良いんじゃないかい?」
「そんな、、!?」
乱歩「否、それで突破されたら厄介だ。社長。」
社長「お前も私と同意見か」
コツコツ
「私も行かせてください。主な主力全員が出払って、私一人だけ残る訳には」
社長「、、、私は大丈夫だが、乱歩が」
乱歩「彼女は行かない方が良い。」
「何で!?どうして?何故?」
乱歩「君が行ったら絶対にポートマフィアに戻るから」
「ッ!?」
全部、この人にはお見通しか。
「、、判りました。ここで待機します。」
中也「~~~~~。お宅の社長は?」
与謝野「そこだよ」
コツ、、、
中也「うちの首領から、お宅の社長にプレゼントだ」
写真?
あ、あの時の組合の2人だ
社長「此れは、、組合の団員?」
中也「奴らを餌で釣った。現れる場所と時間もここに書いてある。
こんな好機滅多に無ェだろ?憎っくき組合に一泡吹かせてやれよ。それと__
桜月、居るんだったら返事しろ。」
「!でも、、」
社長「コク」
「はぃ、、中也さん、、、、!」
中也「何してンだよ。全員に心配かけておまけにまた裏切ろうってのかァ?」
「違う!私は__
どっちの味方もしたくないの!」
中也「はァ?」
与謝野「へッ?」
賢治「え?」
乱歩「、、、」
社長「。。。」
「私は、どうしても仲のいい人と戦わなければならなくなってしまう。いやだ。」
中也「こっちに来い。守ってやるし、仲の良い奴もこっちに多く居る。あと、」
「私は中也さんと離れられない。そういう運命。」
中也「早くこっちに来い。」
乱歩「何莫迦なこと言ってるの?桜月ちゃんは探偵社で一生過ごすんだ。」
中也「其れで苦しんでる彼奴の気持ちは強くかよ⁉」
む、むう、、、
文豪ストレイドッグス!31
今日の服
https://th.bing.com/th/id/OIP.5NBy0KpH8Hx4m058KR9orwHaJ4?pid=ImgDet&rs=1
中也「桜月、自分でわかってンなら、話は早ェよな?」
「でも、、探偵社の、、、」
皆も傷つけたくない。
でも、戻らなかったらこっちの皆が今傷つく。
戻ったら戻ったで結局傷つく人もいる
どうすれば、、
与謝野「桜月、大丈夫だ。ここはアタシらに任せろ。」
「、!」
与謝野「さて、確かに面白い提案だねェ。けどもっと善い案があるよ
アンタの手足を削ぎ落してから何企んでるか吐かせるってのはどうだい?」
中也「そりゃ凄ぇ名案だ。やってみろよ」
また、私の所為で人が傷つく_
また、私の所為で____
否、傷つけさせない。
「辞めて!」
乱歩「桜月ちゃん⁉」
与謝野「桜月!?」
「その人は重力使いの中原中也です。」
中也「其処までしてくれてンなら期待に応えねえとなァ」
ドゴォォッ
中也「さァ、重力に潰されてェのはどっちだ?」
「待ってください!私がそっちに行くのに、穴ぼこだらけじゃ困ります!」
社長「チラッ」
「コク」
乱歩「桜月ちゃんがそっちに行くのに、重力で戦っていたら、間違えて潰しちゃうかもね~!」
中也「ッチ来るんなら早く来い!」
「はい!」
今、探偵社の人には、皆を守るために行くように見えてるけど、
私の中には本音も渦巻いている。
きっと乱歩さんにはお見通しだ。
「中也さん。遅くなってごめんなさい」
中也「、、心配した」
「ぇ⁉」
中也「もう二度と、俺の前から居なくなるなよ。」
「、、もちろんです!ニコッ」
社長「答えよ。ポートマフィアの特使。」
「!」
社長「貴兄らの提案は了承した。
確かに探偵社が組合の精鋭を砕けば貴兄らは労せずして敵の力を殺げる。
三者鼎立の現状ならば、あわよくば探偵社と組合の共倒れを狙う策も筋が通る。」
中也「だがお宅にも損はない。だろ?ニコッ」
社長「その話が本当にそれだけならばな。」
「ぇ、、?どういうこと、、?」
社長「探偵社が目先の獲物に喜んで噛みつく野良犬だとでも思ったか?
敵に情報を与え操るは高等戦術だ。この様な木理の荒い策で我々を操れると考えるなら
マフィアなど戦争する価値もない」
中也「・・・・敵の頭目から直々に挑発を賜るとは。光栄だな」
「価値のある戦争など、ありません。戦争は人が死ぬ。唯其れだけで終わる、虚しい物です」
乱歩「やれやれ、、桜月ちゃんの言う通りだ。しかし、、」
社長「何を隠している」
中也「何も」
社長「この件の裏でマフィアはどう動く」
中也「《《動くまでもねえよ》》」
「えっ⁉中也さん⁉」
乱歩「・・・成る程。そういうことか」
「え、一人で納得しないでもらって」
乱歩「ごめんね、桜月ちゃん。まぁ待ってよ。やぁ、素敵帽子くん。
組合のご機嫌二人組に情報を渡したのは君かい?」
「ぇ⁉wすw素敵帽子www」
中也「あ?・・・・・・そうだが(素敵帽子・・・)」
乱歩「組合は僕たちと同じように罠を疑った筈だ。けれど彼らは喰いついた。
あまりにも餌が魅力的だったからだ。「何で組合を釣った?」」
中也「ニヤッ」
「真坂、、、」
社長「事務員を餌にしただと⁉」
「そんな、、中也さん、、なんで、あの人たちは無関係じゃ」
中也「一応探偵社だから無関係じゃねぇし、直ぐ避難すりゃ間に合う
そのうえ組合はお宅らが動くことを知らねぇ。楽勝だ」
社長「・・・・ッ乱歩、奴の言葉に嘘は有るか」
乱歩「無いね。残念ながら。こういう時は真実が《《一番効く》》」
与謝野「つまりアンタらは事務員の居場所を探り出して組合に密告し、
それをさらに探偵社に密告。自分達は汗一つかかずに二つの敵を穴に落とした」
中也「穴だと分かっていても探偵社は落ちずにいられねえ。首領の言葉だ」
「ナオミ、、春野さん、、、、!」
社長「至急事務員に避難指示を。それと__
国木田につなげ。桜月がポートマフィアに戻ったと。」
「っそれは、ちが!」
中也「?何がだ?」
「ッ何でもありません。お願いがあります。」
中也「・・・・・出来る事なら叶えてやる。」
「っありがとうございます。組合の団員が向かった場所に行かせてください。」
中也「はァッ⁉手前ェ自分が」
「私はポートマフィアです。でも、ナオミの友達です。お願いです、行かせてください。」
中也「・・・・向こうに面は割れてねぇな?」
「はい!」
中也「・・・判った。行って来い。但し、自分の安全を最優先しろ。」
「っえ?いいんですか?」
中也「嗚呼、余りにも手前が必至だからな。」
「ありがとうございます!絶対、ポートマフィアに帰ってきます!」
中也「勿論だ。待ってるぜ」
「はい!」
おぉ~、、(?)
文豪ストレイドッグス!32
今日の服!!
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なんか長い
只今私は朱雀に乗って移動中!
でも、聞いた感じだと探偵社から数人送られるっぽいし・・・
鉢合わせ無いように頑張る!
というか、
もう気配するし、
始まってるっぽくない!?
「朱雀、もう少し急いでお願い!」
ヒューン
国木田「独歩吟客」
「ッ国木田さん⁉」
しまった、先を越されてる、、
やむを得ない。出ていくか。
新しい技を皆に見せたいし♪
ま、先ずは何時もの!!
「四季:桜・花火」
ジョン「がっ⁉」
国木田「桜月!?ポートマフィアに行ったと社長が」
「取り敢えずそう云う事にしといてください!でも、それ以前に私はナオミの友達です!」
谷崎「ナオミ達は列車に乗る。そこまで辿り着いたら__」
「判った。協力する。でも、一つ約束。」
国木田「ッなんだ?」
「列車に彼女らが乗るときには、私も乗らせて!朱雀で追いつくから」
谷崎「別に僕たちは善いけど、、どうして?」
「嫌な予感がする!最後までちゃんと送ってあげたいの!」
国木田「そうか。判った。電車内ではお前だけが警護できる。頼んだぞ」
「はい。絶対に守りま」
ドゴォン
何あ、れ、、!?
「ゲホッコホッ_⁉うぅ、っ、、」
鈍い感じに体に響くな、、
国木田「桜月!無事か⁉」
「私は全然大丈夫です!」
パァン
谷崎「拳銃が、効かない___⁉」
グニャァ
谷崎「なッ、、」
「っ谷崎さんを放して!四季:桜!」
バシュッ
なにこれ、、
切り裂いても全然ダメージを受けてない、、
っていうか再生してる!?
国木田「!?」
「国木田さんっ!!」
ドゴッ
国木田「くはッ・・・」
「二人ともしっかりしてっ!」
そんな、、
二人共触手(?)に捕まった、、、
あれは何者?
ジョン「うわぁ今のは痛い、、さて、
これで形勢逆転だ。」
「二人を離して!」
ジョン「ごめんね~!ちょっと無理かな~。
だって君は組合に入るべき人だから傷つけちゃ駄目なんだ」
「入るわけがないでしょ。金で人を___操る組織に。」
ジョン「、、ギロッ」
「、、、、わー怖い!ちょっと奇獣扶けて!!」
ま、ユニコーンと朱雀、白龍、獅子を呼びますか。
ジョン「やっぱりそっちの女の子も捕まえた方が良さそうだね」
「え、辞めて。大人の男の人2人と女子高生1人だよ⁉理不尽!」
ジョン「悪いね。妹の為なんだ。」
「妹さんの名前は?」
ジョン「ルーシー」
「若しかして貴方の苗字、スタインなんちゃらじゃないですか?」
ジョン「スタインベックだけど、、何故それを?」
「多分昔留学の時にお世話になった」
ジョン「え⁉家に?」
「うん」
※嘘
ジョン「妹の友達か、、傷つけたら悲しむかな」
「結構仲良くなったからね~」
※大噓
というか、留学に行った人いたんだ。
適当に言ったけど、スタインベックさん(?)の所に行った人が居て良かった、、
ありがとうございます!
ジョン「うーんやっぱり君は傷つけたらだめかなぁ(-ω-;)ウーン」
今のうちに攻撃した方が良いの?
此れってどうなの??
国木田「ウンウン」
あ、国木田さんうなずいてる
うーん、妹さんごめんね
「奇獣:白龍!」
ジョン「(パニック)」
ラヴクラフト「じゃあやる」
あ、\(^o^)/オワタ
あの人の存在忘れてたわ
「きゃぁぁぁぁぁ離して下さぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ラヴクラフト「五月蠅いし視線が痒い」
ギリッ
え、待ってガチ目に死ぬ
苦しい
「ゲホッ」
国木田「ぐっ・・・・・!」
ラヴクラフト「こいつらは・・・殺すのか?」
ジョン「えっと、妹の友達の女の子は殺しちゃ駄目で、
どうだろう、、、人質って5人も要るかな?
まぁいいや。女の子達を捕まえてから指示を仰ごう」
「やめ、て、、、ナオミ、に、手を出さないで、」
---
ジョン「よし。業務終了!地元警察が来る前に撤収だ」
谷崎「くッ・・・」
二人が捕まっちゃったんだ、、
ジョン「妹さんとそこの、、桜月ちゃん?だったかな。借りてくよ」
「え、私?」
国木田「桜月?」
「はい?ナオミに手を出したら許さないですけど?」
ジョン「え、自分の事よりそっち?」
谷崎「ナオミを・・・・・・如何する気だ」
ジョン「担当じゃないから何とも。まぁお二人とも監禁か拷問か」
「ナオミに指一本でも触れたら許さない、、、」
ゾワッ
ジョン「ッ!すごい殺気だね~」
「私には最後の手段があるから!それを使えば敵は、、一瞬でバラバラ♪」
ジョン「何をふざけた事を、、、」
「でもね。私には出来ない事なんて沢山ある。谷崎さんを、、見てごらん?」
あれ程まで兄妹関係が強く結ばれてるのは、、、
私ができるのは援助だけだから。
あそこ迄は出来ない。
谷崎「ボクにとってナオミは、、違うンだ。道徳や悪。モラルやエゴ。
そう云うのより次元が上で、較べられない。」
ジョン「・・・・・・?あの貨物車、車線から外れている、、、」
谷崎「喩えるなら誰も神を何かと較べたりしない。そうだろ?」
ジョン「まさか、、、運転手にはこちらが道に見えているのか⁉」
谷崎「「それがナオミの為なら、
ボクは喜んで世界を焼く」」
ドゴォッ
「こ、っちにトラックが、、、」
国木田「桜月、行くんだ。俺等もこの場を離れる。」
「分かりました。お気を付けて。」
谷崎「桜月ちゃん、頼んだよ。」
「はい!」
---
ジョン「連中は?」
ラヴクラフト「気配が無い、、姿を消して逃げられた」
ジョン「追おう」
ファンファンファン🚨
警察「動くな!本部、通報の誘拐犯らしき二人組を発見!」
ジョン「、、、事前に通報してあったって訳だね」
谷崎「|д゚)」
国木田「|д゚)チラッ」
うわぁ、、、
なんか下手になってるよ
ごめんね、、
紅葉姉さんのファンレターが来たって桜月ちゃんが喜んでたよ!
あざます!
あ、あと、新技出してなかったね☆
許して~
文豪ストレイドッグス!33
今日の服!!
https://th.bing.com/th/id/OIP.P7Yveh-xFTzcRb-Aw6fpQgHaJ3?pid=ImgDet&rs=1
これの上にちょっとした上着を着てます!
急ぐ。
朱雀よりもスピードの出る青龍に乗ってる。
絶対にナオミ達を守る!!
ガタンガタン
電車が見えた!
「青龍、電車の真上で降ろして。」
もう少しで追いつく、、、
あれ?
なんか変な気配がする、、
まるで、精神が不安定になるかのような、、、
まさか、
Q、つまり久作くんが来てるってこと!?
いや、でもあの子は座敷牢に居たはず。
解き放たれたら、、
逢った時に聞いた、
『精神操作の異能』が発動する。
きっと邪悪で、たくさんの命を奪っただろう。
でも、其れはきっとあの子の思いじゃない。
願ってあの異能を手に入れたんじゃない。
「いま!青龍、降ろして!」
シュンッ
「ナオミ、春野さん!」
ナオミ「桜月、、良かったですわ、、、」
春野「桜月さん、、」
「二人とも、無事で良かった、、」
Q「あ、」
「あ、」
やっぱり会った
如何しよ、、、
Q「シーッ」
「!コクン」
何を企んでるのか、、首領も分からない人だなぁ、、、
「「次は、〇〇駅です。お降りの方は、お忘れ物の無いようご注意ください。」」
「降りましょう。太宰さんと敦くんが居て、守ってくれる手筈です。」
春野「分かりました。」
ナオミ「分かりましたわ!」
Q「ねぇねぇお姉さん、僕も一緒に行って良い?」
「あ、」
春野「私は別に良いですよ!」
ナオミ「私も構いませんわ!」
「なら一緒に行こうか、えーと、、、」
ガタン
プシュー
あ、電車止まった
敦「春野さん!ナオミさん!桜月ちゃんも!!無事で良かったぁ!」
「いや私は一応警護でついてたから!」
敦「あ、そっか」
「あれ?太宰さんは?」
敦「ドッグフードの食べ過ぎでお腹壊したって」
「ゑ?」
ナオミ「そうだ、紹介しますわ!列車の中で知り合ったのですけど・・・」
ドンッ
敦「おっと」
「あ、二人とも、大丈夫?」
あれ?
呪いの発動条件って、、
「「籠の中の鳥は 何時何時出遣る 後ろの正面だぁれ?」」
「久作くん!辞めて!」
敦「____ッ」
ヒッヒヒウヒキャハハハハハッ
敦「ウ、ゥ、、」
ガシッ
「敦くん!?春野さんを離してっ!?」
春野「、、、っ⁉」
ナオミ「敦さん!?」
此のままじゃ敦くんが春野さんを殺してしまう、、
「春野さんを、、、離して!」
ドゴッ
敦「ウゥ、、ゥギロッ」
「、、ヒッ!?」
何故私を睨むの?
ヒュンッ
敦「ウゥ、」
な、速い、!
ガシッ
「かは、っ」
首を掴まれた、、
力では到底勝てない、、!!
敦「見ろ!此れが僕だ!此れが僕の力だ!!」
「ケホ、、っ」
息が、、、
もう、無理、、、、
し、
ぬ?
私は、、敦くんに殺されるの、?
「ナオミ、春野さん、逃げ、て、、、」
ナオミ「っ!」
春野「でも、!」
「私じゃ、この敦くんに、、勝てないから!速く、!」
意識が、、
太宰「辞めるんだ、敦君!!よく見ろ!」
「だざ、い、さん、、?ッバタッ」
もう、無理、、だ、、、、
プツッ
---
敦said
「え、、?」
桜月「だざ、い、さん、、?ッバタッ」
ナオミ「桜月、、!」
春野「、ッ、、、」
「そんな、最初から僕が、、僕は何も、、、ただ、、守ろうとして、、、」
桜月ちゃんを傷つけた。
太宰「!
消えろ。『人間失格』」
Q「太宰さんの新しいお友達、ずいぶん壊れやすいんだね。
けどいいんだ。太宰さんを壊す楽しみが残っているもの」
太宰「それはおめでとう」
Q「僕を閉じ込めたお礼にいっぱい苦しめて壊してあげるね」
---
桜月siad
ハッ!!
ナオミは、春野さんは、?
太宰「善く覚えているよ。君一人を封印するために大勢死んだ。」
え、、?そうなの?
太宰「けど次は封印などしない。心臓を刳り貫く」
Q「ふふふ
また遊ぼうね、太宰さん☆」
バタン
「待って!」
ガタンゴトン
太宰「桜月ちゃん⁉目が覚めたのかい?」
「いや寝てたわけじゃないですから。」
ナオミ「桜月、、私達を庇ってあんな事に、、、」
春野「御免なさい、、、」
「いや、お二人とも勘違いしてますよ?」
二人「え?」
「だって私はお二人の警護を任されたんですから。庇うのは当たり前!」
ナオミ「、、そうですわ。ありがとうございます!」
春野「ありがとうございます。」
「いや逆にそれはそれで、、」
ナオミ「桜月が照れていますわ!!」
「照れてない//、、で、敦くんと太宰さんは話し終わりましたか?」
敦「う、ん、大丈夫、、?」
スッ(手を出す)
ビクッ
「あ、ご、ごめんなさい。」
敦「あ、ぅ、うん、、、」
太宰「あぁ。で、桜月ちゃんはこれから___」
「ポートマフィアのビルに」
敦「その前に少し来てほしい所があるんだけど、、良い?」
「___うん。」
---
其処に居るのは___
「紅葉姉さん!!」
紅葉「おぉ桜月かえ?久しいのう。無事じゃったか」
「この前は、、ごめ、なさグスッヒック、、ウゥ、ッ」
紅葉「其方が分かってくれたのなら其れで善いのじゃ。」
「う、ん!ニコ」
そう云えば、、、
今頃、太宰さんは安吾さんに会ってるのかな。
私も久しぶりに会いたかった。
あの頃の私の知り合いの、数少ない一人。
「じゃあ、私は戻るね。」
敦「あ、う、うん。」
紅葉「寂しいのう。私もすぐ戻る。」
「待ってる!!」
紅葉「おや、嬉しい事じゃ。」
「じゃあね。」
ガチャン
---
「中也さん!戻りました!」
中也「あぁ桜月!無事帰ったか、ってはァッ!?
手前ェその首の痣、何処で何したらそんなことに」
「あ、これ、、、、、」
敦くんに首を掴まれた時の____
中也「云いたく無ェんだったら無理すンな。その代わり、首領に痣治してもらってこい」
「!、、、はい!」
樋口「あ、桜月!戻っていましたか!」
「戻ってます!クスッ」
立原「おゎっ!?戻ってる!?」
「戻った!というか帰れた」
銀「|無事で何より|」
「だね!ニコ」
芥川「いい加減先輩に敬意を払え、、貴様」
「私は貴様という名前ではないでーす」
芥川「イライラ」
やっぱここでわいわいするのが好きだな、、、
桜月ちゃんは!
ポートマフィアに!
戻りました!
じゃあ明日は?
明後日は?
何時引っ張られるか分からないからね~!
見逃しは勿体ない!
次回、文豪ストレイドッグス!33話
文豪ストレイドッグス!34
今日の服!!
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だー!
敦said
この前、桜月ちゃんを危うく殺すところだった。
Qの異能力の所為で。
その後、ポートマフィアに行った。
ちゃんと謝れなかった。
逢えた時、はっきり謝らなくっちゃ。
それにしても太宰さん遅いな、、
フランシス「待たせたかな」
な、え、あ、!?
フランシス「金と優秀な部下を持つ者にとっての強敵は
暇だ。」
「なっ、、、!?」
フランシス「ありきたりな反応だな」
バッ
パシッ
フランシス「これもつまらん」
受け止められた、、
!?
フランシス「部下の反対を押し切って組合の団長自ら迎えに来たのだぞ?
君達は俺を楽しませる義務がある筈だろう」
「ぐああぁっ、、、、!?」
真坂、戦闘系の異能力、、、⁉
でも、此奴を倒せば
戦争は終わりだ!
ゴッ
フランシス「今の蹴りは善いな。一万ドル程度の価値はありそうだ。だが」
ドゴッ
な、ッ
「ガハ、ッ、、げほ、、、」
「「待って」」
---
桜月said
お姉ちゃんを見つけた。
今度は一緒に行動する許可も貰っている!
「待って」
鏡花「待って(同時)」
フランシス「おや?君は確かマフィアの下級構成員だな。報告書では行方不明とあったが?
そして____久しぶりだな。ラッキーガール、フェイトフルール、いや、今は
双子の妹、泉桜月と云った方が良いかもしれないか。」
え、何の話?
ラッキーガール?
フェイトなんちゃらって何?
鏡花「私の名は鏡花。探偵社員。よろしく」
じゃあ打ち合わせ通りに。
フッ
シュッ
「あー、なんで避けるのー!」
フランシス「何という野蛮な国だ。
こんな少女達が、そこに迫った瞬間まで殺気を感じないとは。」
「敦くん、来て!こっち!」
ガッ
鏡花「、、、」
ダッ(橋から川に降りる)
ドン
「船、丁度で良かった!さて、向こうはどう出る?」
トトトトトッ
敦「くっ、、、」
「敦くん、大丈夫?」
敦「大丈夫。根性骨が人虎の売りだ。二人こそ、、、」
「ま、私はポートマフィアに。」
敦「こ、この前はごめんね、」
「いやいや!あんなの多分日常茶飯事だから!どこかの自殺マニアさんの所為で、、」
敦「そっか、、クスッで、鏡花ちゃんは?」
鏡花「裏路地や貧民街、、、、嘗て私達の居場所だった所。
でも其処はもう私たちの居場所じゃない。其れより先ずは組合の対処。あれ」
「偽の通報しちゃって、、」
鏡花「警察と一緒なら組合も手出しはし難いから仕方ない。来て。」
「まぁね~、私もポートマフィアだし!」
鏡花「私の居場所は探偵社だけ。だから戻った。
生まれて初めて成りたい物が出来た。だから戦う。自分の中に潜む何を使っても。」
「私は___お姉ちゃんと戦いたくないのにボソッ
あ!お巡りさん!すいません!」
警察「如何したんだい?」
鏡花「そこで刃物を持った人たちに襲われて、、、」
警察「何だって___大丈夫かい?酷い怪我じゃないか!警部!」
警部「ああ。ブツブツ」
「私と彼女は双子で、此の子は武装探偵社。勿論私達も。」
警察「そうなんだ___」
警部「お嬢ちゃん達、歳は?」
「私達は13__」
鏡花「______!」
警部「本部、こちら、、」
お姉ちゃん、何か動きが変___
「お姉ちゃん、ダメっっっ!!!!」
ザシュ
警察「君!?」
警部「今の動きは、、」
警察「警部を庇った模様です!」
「ッゲホッ」
鏡花「さ、つき、、⁉」
敦「桜月ちゃん⁉」
警察「桜月って、あの、りょ___」
警部「それを云うんじゃない!斬りつけた子を逮捕するんだ!救急車を!!」
「呼ばないで!」
警察「ちょっと!怪我が__」
「この程度大したことじゃありません。自分で治すので辞めて下さい」
警察「で、でも、、、」
「私は大丈夫だから!」
警部「君のお姉ちゃんは何者なんだい?」
「私の姉。それ以外の答えはありません!!異能力、奇獣。」
フッ
「この子に怪我は治してもらうので。では。」
警部「ちょっと待って!お姉ちゃんを呼んでくれるかい?」
「どうしてですか?」
警察「少し聞きたいことがあるだけだよ。」
「其れだけですか?」
警部「あぁ。其れだけだ。」
「なら___」
プルルルル
「敦くん、お姉ちゃんを連れて戻ってくれる」
敦「桜月ちゃん、逃げろ!」
プツッ
「え、あ、すいません!逃げろって言われたんで逃げます、」
シュン
警部「は?」
警察「え?」
警部「と、兎に角あの殺人未遂の女の子を逮捕しろ!」
警察「は、はい!」
そして____
お姉ちゃんが捕まった。
また私の所為で。
---
中也「手前、最近ボーッとしてるけど何かあったのか?」
「え、ぁ、何でもありません。すいません。」
中也「いや、俺は謝れって言ってるンじゃ無ェけど、、」
「、、、」
中也「何か在ったンだったら話、聞いてやっから。
無理すンなよ。」
「グスッうあぁぁぁんヒグッちゅ、やさ、ごめ、なさっウゥ、」
中也「お、落ち着け。俺は此処に居るからな。」
「あ、りがとござ、ます、、ッヒック、ウゥ」
中也「あぁ。で、何があった?何にそんなに追い詰められてンだ?」
「お、ねぇちゃん、が、、グズ、」
中也「捕まったァ!?!?」
「ごめんなさ、い、ッウ、ヒックグスッ」
中也「いや、少し首領に伝えて来る。少し大丈夫か?」
「い、や、こ、わいで、すフルフル、、ッ」
ギュ
中也「そうか、なら落ち着く迄横に居てやる。」
「、ッ、、、」
ナデナデ
「!?、、ぁ、」
中也「嫌だったか⁉悪ぃ、、」
「嫌、じゃ、無いです。」
中也「そうか、じゃ」
ナデナデ
これ落ち着く。
掌にすっぽり包まれてる様な感じ
あったかい、、
ぽかぽか、
「スゥー、スゥー、」
中也「え、寝てンのか?、、寝てンな。」
中也「クカー、クカー、」
「スゥー、スゥー、」
首領「おやおや」
芥川「、、、仲が良い、、?」
樋口「桜月可愛い、、、」
立原「仲こんなに良かったか?」
銀「(頭コテンってくっつけてる、、、)」
梶井「科学の完成形だ。」
最後に至っては謎
おやすっみ~~~!
文豪ストレイドッグス!35
今日の服!!
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皆さんありがとうございます。
これからもよろしくお願いします。
桜月said
「ふぁぁ、っ、、」
眠い、、
しかも何故か重た
って、
「えぇぇぇぇえええぇぇぇぇええぇえぇっっっ!?!?」
ちゅ、ちゅ、ちゅ、中也さんが、わた、私のう、上にののの乗っかってる、、、、
中也「クカー クカー 」
寝てる顔めっちゃ綺麗だな✨
いいなぁ羨ましい、、
ドドドドドドドドド
「え、何かこっちに来てる!?」
バタン(ドアが開く)
銀「桜月!?って、ぇ、」
「え、銀ちゃん喋った」
樋口「桜月無事ですか⁉、、ぇ?」
「な、何が」
芥川「羅生門」
「あ、ちょちょちょ待て」
立原「ったく、上司命令で此処に来たけど、、、職権乱用じゃねぇか?それ、、、、、は?」
「え?」
エリス「桜月が無事なら善いの!!、、、、えぇっ?」
森「エリスちゃぁん、ドレスを着てくれる約束で来ただろう?、、、中原君?」
中也「ふぁ、、寝起き早々うるせ、、
はァッ!?なンでこの狭い部屋に全員集合してンだよ⁉」
「私が知りたいです」
樋口「桜月が叫んだ声が聞こえたので」
銀「|兄さんに知らせて|」
芥川「僕が黒蜥蜴を呼び」
立原「俺もそこで知った後、首領に会って」
エリス「私も知ったの!」
「檸檬は?」
森「仕事中だよ。船を沈めた後、休暇でね」
中也「いや其処よりも気になる処有るだろ」
「あ。」
樋口「何時の間にお二方其処まで仲良くなったんですか?」
「いや、上司だから自然と」
中也「と、取り敢えず桜月は顔洗ってきた方が善いんじゃねェか?寝起きだし」
「そうですね!行ってきます!」
テッテッテッテ
立原「で、昨日何有ったんですか?目の下、涙の痕がありましたけど」
中也「そうだ、其れの件で首領に報告が____」
森「そうなんだ。そんな事が彼女らに在ったとは、、」
「今戻りましたー!?何の話ですか?」
中也「いや、何でもない。全員朝ごはん終ってる様だし、食べに行くかァ?」
「行きます!!!」
中也「じゃあちょっと待ってろ。財布取ってくる。」
「いや私持ってるので」
中也「俺が払う」
「え、すいません、、」
中也「善い。俺が言いだした事だしな。」
他の人「(俺/私/僕ら空気?)」
「じゃあ行きましょ!」
❔「きゃああぁぁぁ!!」
❓「うわぁぁぁっ!!」
首領「何だろう?」
「見に行ってみましょう!」
バタバタ
立原「何だ、、こりゃ」
モブ「ウ”ゥ”、、ッ」
バタン
「しっかりしてください!」
中也「何が起こってやがる、、、?」
「この痣、、、真坂、Qじゃ、」
中也「首領、指示を。」
首領「じゃあ、死守で頼んだよ。」
「「はい!」」
---
中也「交通網を死守しろ!襲ってくる奴は倒せ!
此の儘だとウチが商売する場所まで灰になっちまう!首領の指示だ!死ぬ気で守れ!」
「了解!」
あ、あんな所に赤ちゃん!?
不味い、その先には穴が!
「待って!!」
ドンッ
敦「間に合った、、って桜月ちゃん!?とポートマフィアの、、」
立原「てめえは、、、!」
「ちょっと今は喧嘩してる場合じゃ」
「オギャァァァァァ」
敦「ご、ごめんね、、、」
立原「ハァ、、、」
パァン
「痛っ、、、敦くん、さっきまで何してたの?弾が上から撃ってきたんだけど」
敦「そうだ、僕この人形を太宰さんに!」
立原「どうやったらこの状況なるんだよ、、」
「取り敢えず人間失格で!早く行って!敦くん!」
敦「判った!済みません!この子頼みます!」
立原「はぁ⁉待て!クソ探偵社!」
「オギャァァァァァ」
立原「お、お前に言ったんじゃねぇよ!」
「大丈夫?」
---
「中也さん、人間失格が働いた様です。痣が消えています。」
中也「よし、ならこれで今回は無事、、、」
部下が数人、亡くなった、、、、、
仲間思いの中也さんだから。
耐えられないんじゃ、、
中也「戻るか。犠牲者を纏めないといけない。」
「そうですね。」
---
ねっむ!!!
文豪ストレイドッグス!36
今日の服!!
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旧双黒に悶絶する私ですw
尊すぎるw
「中也さん、、ここの方、全員、、ですか?」
中也「嗚呼。」
私の前にはたくさんのブルーシート。
袋の上からでもわかる。
「この人は私とよくお喋りしてくれた。」
「この人は何時もお菓子をくれた。」
「この人は悲しい時慰めてくれた。」
「この人は_______」
中也「もう辞めろ、桜月。」
「皆が、死んでしまったとは信じられないんです。」
中也「俺もだ。だが手前も俺も幹部だ。俺らがしっかりしないで如何すりゃいいンだ。」
「厭です。」
中也「ならそいつ等の為に自分が出来る償いをしろ。今、動くことがそうじゃ無ェのか?」
「、、、、そうですね。首領の元に戻ります。被害総数を確認したいです。」
中也「そうだな。」
コツコツ
中也「被害総数は?」
首領「直轄構成員が18名、傘下組織を含めると百近い死者が出ている。
首領として先代に面目が立たないねぇ」
「百人近くも、、、。太宰さんに感謝、すべきですか。」
中也「あぁ。、、、癪ですが、太宰の木偶が異能を無効化していなければ、
これの倍近い被害が出ていたかと」
「倍、、、」
ウィーン(ドアが開く)
「?、、、、紅葉姉さん!?帰ってきた!」
首領「おや紅葉君!」
紅葉「太宰の奴に探偵社を追い出されましてのう。
役立たずの捕虜を置いていても世話代が嵩むからと」
「こ、紅葉姉さん、その封筒は?」
紅葉「ああ、これかえ?、、首領に、探偵社の社長から、茶会の誘いだそうじゃ。」
中也「はッ?」
「え?」
首領「成る程そう来たか」
「よ、予想してたんですか」
首領「勿論だよ。」
紅葉「で、行く?其れとも行かぬか?」
首領「行こう。」
「誰を連れて行きます?」
首領「此処に中原君を残そう。何か有った時の指揮を頼む。」
中也「はい。」
首領「そうだねぇ、、、黒蜥蜴の子二人、其れと、桜月ちゃん。」
「え、私ですか?」
中也「探偵社の狙いの一つである此奴を連れて行っては、、、」
首領「大丈夫だ。私の考えは何時も論理的最適解から出される。」
「判りました。」
首領「よし。」
中也「、、」
---
中也said
桜月が探偵社の社長との密会で、護衛として首領に着いて行くらしい。
正直言うと、俺から離れて欲しくない。
こんな時だから余計に心配だ。
疑うことを知らないような奴だから、
誰にでもホイホイ着いて行きそうで怖ェな。
桜月「お茶会は何時なんです?」
首領「◎月◎日だよ」
桜月「判りました。ありがとうございます。」
一応俺の部下、、、なンだよな?
「おい、探偵社に会う時は気を付けろよ。」
桜月「わわわわわ分かりました!ががががっがががんばります!」
此奴本当に大丈夫か?
---
桜月said
不味い。
本当に不味い。
何故って?
話し合いの場所に、取り敢えず先に行けと言われたは善い物の、、、
只今_____
絶賛太宰さんに腕捕まれ中です。
「太宰さん、離してください。」
太宰「離す訳が無いだろう?」
「首領と話し合いに来たんじゃないんですか?」
太宰「未だ来てないじゃないか。」
「私は先に行って様子を見て来いと云われただけです!
腕を掴まれて来いとは言われてません!」
太宰「えぇ~、、」
「えぇ~じゃありません。桜でズタズタにしましょうか?」
太宰「その時には話し合いも決裂だねぇ~」
「う”、、、、」
太宰「おまけに今は私に腕を掴まれているから異能が使えないだろう?」
「い、良いんです!!すぐ首領が来てこの状況を見て話し合い終わりますから!」
太宰「その時は最悪桜月ちゃんが人質だ」
「はい!?」
太宰「ってことで、腕は離せないねぇ~」
「もういい加減にしてくださいぃ~~~~!(泣)」
太宰「ニコニコ」
「太宰さん嫌いになる!プイッ」
太宰「え」
「プンッ」
太宰「それは辞めてくれるかい?」
「なら腕放してください」
太宰「腕は放すから嫌いに為らないでくれるかい?」
「、、、、分かりました。」
太宰「ヨッシャ」
「なんか言いました?」
太宰「何も云っていないよ?私は桜月ちゃんの声しか聞いていないのだよ~!」
「私が居なくなってから、探偵社の治安悪くなってません?」
太宰「あ、首領」
「え、やばいピシッ」
ってことがお互いのトップが来る前にあったとさ♪
太宰さん可愛くね?
中也が可愛すぎない?
ちょっと、、、
大分可愛すぎて死ぬ
文豪ストレイドッグス!37
今日の服!!
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テレビでね、シーズン4の最新話見たら、、、
衝撃が走った。wwww
ネタバレなってないよね?これ
「って、太宰さん!!いい加減腕放して!!」
太宰「いーやーだー」
「じゃあ嫌いなってもいいですか⁉」
太宰「スンッ」
あ、拗ねたな
え、ちょ、首領来てるって!
ニコニコしながら来てるって!!
首領「久しぶりだね、太宰君。」
太宰「お久しぶりです。ようこそ、首領。」
首領「私があげた外套はまだ使っているかい?」
太宰「もちろん。
焼きました」
「首領、此の腕如何にか為らないですか?」
首領「うーん、諦めようか。」
「え、辞めて下さい!諦めたら私一生腕捕まれてます!」
首領「ま、飽きたら離すだろう。」
「どれだけ捕まれてるか分からないですよ!!」
社長「それくらいにしとけ、太宰。」
首領「武装探偵社社長、福沢諭吉殿。」
え、今スルーしなかったら腕放してもらえてたのに
泣いていい?
え、ひどいと思わない?
社長「ポートマフィア首領、森鷗外殿。」
銀「ッ、、」
立原「、、、」
皆此れ見て如何も思わないの⁉
敵に腕捕まれてるんだけど!?
「コソッ太宰さん、放してください。」
太宰「コソッ嫌だよ~」
社長「遂にこの時が来たな」
首領「探偵社とポートマフィア。横浜の二大異能組織の長が、
こうして密会していると知ったら政府上層部は泡を吹くでしょうねぇ」
「コソッ太宰さんいい加減に」
太宰「無~理~」
社長「単刀直入に言おう。探偵社の或る新人が貴君らポートマフィアとの同盟を申し出た。
私は反対した。非合法組織との共闘など社の指針に反すると。」
太宰「コソッ敦くんが云った事からえらく大事に為った物だねぇ~」
「コソッあ、敦くんが提案したんですか⁉」
太宰「うん。そうだよ?」
社長「だが其れはマフィアに何度も拐され斬られた者だ。
故に社長として耳を傾け笊を得なかった。」
首領「お互い苦労の絶えん立場ですな」
社長「結論を云う。同盟はならずとも《《一時的な停戦》》を申し入れたい」
首領「興味深い提案だ」
「もう太宰さん⁉ほんとに腕放してください!」
国木田「おい太宰、、」
太宰「判ったよぉ国木ぃ田くぅん」
「やっと自由だ、、、」
社長「理由を云___」
首領「T.シェリングを読まれたことは?」
社長「.............何?」
首領「J.ナッシュにH.キッシンジャーは?」
太宰「いずれも戦争戦略論の研究家ですね。昔誰かさんに教え込まれた」
「そうなんですか?」
太宰「うん。」
「どんな方ですか?」
太宰「・・・・忘れたよ」
「え」
社長「・・・孫子ならば読むが」
首領「国家戦争と我々のような非合法組織の戦争には共通点があります。」
「協定を違反しても罰するものが居ない・・・・!」
首領「その通りだ。先に裏切ったものが利益を得る状況下では限定的停戦は成立しない。
あるとすれば完全な協調だが____」
太宰「其れも有り得ない」
「ぁ、有り得ないんですか、、、」
首領「そうだよ。マフィアは面子と恩讐の組織。
部下には探偵社に面目を潰されたものも多いからねぇ」
あ、あの時の黒蜥蜴とか?
社長「私の部下も何度も殺されかけているが?」
その中に私は入っているのかな、、、?
首領「だが死んでいない。マフィアとして恥ずべき限りだ」
社長「ではこうするのはどうだ?今此処で、凡ての過去を清算する」
ゾクッ
「ヒ、ッ、、、
ダッ
!銀!立原君!行っちゃ駄目!」
キィン
首領「___刀は捨てたはずでは?孤剣士『銀狼』福沢殿。」
社長「メスで人を殺す不敬は相変わらずだな___森先生。
相変わらずの幼女主義か?」
それ言っちゃ駄目
首領「相変わらず猫と喋って居られるので?」
フッ
「谷崎さん⁉」
首領「、、立体映像の異能か、、、
大変楽しいお茶会でした。続きはいずれ戦場で」
スッ(立ち上がる)
「では。」
太宰「、、、」
社長「今夜、探偵社は呪いの異能者、Qの奪還に動く。」
「久作くんの_?」
首領「それが?」
社長「今夜だけは邪魔をするな___互いの為に」
首領「何故?」
社長「それが我々唯一の共通点だからだ。『この町を愛している』
街に生き、街を守る。組織として異国の異能者に街を焼かせる訳にはゆかぬ」
首領「組合は強い。探偵社には勝てません。
ではまた。太宰君。勧誘話はまだ生きているよ。」
太宰「真坂。私をマフィアから追い出したのは貴方でしょう。」
「ぇ、、?太宰さん?ハッ織田さん、、」
首領「君自らの意思で辞めたのではなかったかね?」
太宰「森さんは懼れたのでしょう?
何時か私が首領の座を狙ってあなたの首を掻き切るのでは、と。
かつて貴方が先代にしたように。」
「首領が、、先代に?」
太宰「鬼は他者の裡にも鬼を見る。私も貴方と組むなど反対ですニコッ」
「行きますよ、首領。黒蜥蜴の皆も。」
首領「そうだね。今行くよ。」
銀「コクン」
立原「ぁ、ぉ、おう。」
太宰「、、、、」
太宰さんは思い出しているのだろう。
おそらく”彼”の事を。
あぁぁぁぁぁぁぁ
眠いぃぃぃぃぃぃぃぃ
文豪ストレイドッグス!38
今日の服!!
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「ほんと最悪」
中也「其れはこっちの台詞だバカヤロー」
「私だって嫌ですからね!太宰さんに弄られる役なんて!」
中也「ハァッ⁉俺だって嫌なンだよ!上司命令だ!」
「い・や・で・す・よ!!」
中也「ニコォ」
「・・・・・アリガタキシアワセデス。ツツシンデオウケイタシマス。」
中也「よし」
「ハァ、、、、なんか中也さん怖くなってきてる?」
中也「何か言ったか?ニコニコ」
「何も云っておりません!」
中也「フゥン?」
「ほ、本当です!」
中也「ま、いいか。あ”ーあんの糞太宰になんで俺が協力何か!!」
「私が弄られ役受けるんですからマシなんじゃ在りませんか。」
中也「フッ(勝利の笑み)」
「何なんですか~っ!?」
中也「てか其れって俺らが決めれるもンなのか?」
「あ。」
中也「あ。」
「私知りません」
中也「思考回路から逃げんじゃ無ェよ!!」
「厭ですぅ~」
中也「チッ」
「舌打ちしたら幸せ逃げますよ」
中也「知るかそんなモン」
「知らないですって。あー太宰さんが目に入った」
中也「ハァ」
「弄られ役私じゃありませんからね!」
中也「さっき上司命令しただろうが!!」
「私ら決めれないって言ったじゃないですか!!」
中也「言っ、、、たっけか?」
「はい」
中也「過去の自分殺してェ」
「現在の中也さんも消えますね」
中也「あっそ」
「あ、太宰さんが敵に潰される!助けてあげてー」
中也「手前ガチで一旦黙れ」
ドドドドドドドドド
あ、突っ込んで行った
私も行くか、、、
中也「云っとくがなァ、此の塵片したら次は手前ェだからな?」
太宰「ハァ、、、こうなる気がして居たから朝からやる気が出なかったのだよ…」
「私のこと忘れないで下さいます?」
「「……」」
「え、本気で忘れてたんですか⁉」
ジョン「き、君は、妹の友達、、、」
「あ、そうだっけ」
ジョン「、、、、葡萄」
太宰「はい其れ禁止ねー」
ジョン「なっ、、、異能無効化!?」
「(あれ?今日どっちも弄られてない?)」
ゴッ
「あ、中也さん、何処に行ったのかと思ったら太宰さんに隠れて」
中也「違ェからな」
「隠れてたんじゃなかったら一体何を、、、、」
中也「其処から可笑しいンだよ」
「え?」
太宰「桜月ちゃんは相変わらず莫迦そうで良かったよ~!」
「莫迦じゃないです!」
太宰「え、そうなのかい?」
「はい」
中也「手前は莫迦って事にだけ太宰に同意」
「さり気無くドアの入り方で喧嘩しないでください」
太宰「この素敵帽子くんがどうしても喧嘩したいと云う物だからねぇ~」
中也「一度も言ってねェよ!!」
「どうでも良いですけど久作くん居ましたよ?」
太宰「ナイフ君たち持っているかい?」
「中也さんが」
中也「ハァッ⁉、、、あれ、、、此処に」
太宰「あっ!さっき念の為に掏っておいたんだった!」
「太宰さん💦」
中也「手前、、、!イラッ」
太宰「さて、やるか。」
スッ
「、、、やるんですか。私より幼い子供を」
太宰「どちらでも?」
中也「やれよ。首領には生きて連れて来いと云われているが、この距離じゃ手前の方が早ェ」
「久作くん、、でもあの人たちは。、、、!」
太宰「じゃ遠慮なく」
ザッ
「っ、、、、」
中也「フン、、甘え奴だ。そういう偽善臭ぇ所も反吐が出るぜ」
「自分の命も守るためでしょう?」
太宰「そうだよ?」
「そう云えば、Qの被害大丈夫でしたか。」
太宰「大丈夫。国木田くんが少し、ねぇクスッ」
中也「社員に呪いが発動したのか。その時どうした?」
太宰「勿論全部録画したけど?」
「ハァ」
中也「(今すぐぶっ殺してぇ)」
おやすみ、、、、💤
文豪ストレイドッグス!39
今日の服!!
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「私を挟んで喧嘩しないで下さ」
中也「あぁ糞!昔から手前は俺の指示を露程も聞きゃしねェ!この包帯の付属品が」
太宰「何だって?中也みたいな帽子置き場に言われたくないね」
「お二人とも人間じゃなかったんですね!」
中也「は?」
太宰「え?」
「え、だって包帯の付属品も帽子置き場も物じゃないですか」
中也「俺は帽子置き場じゃねェ!」
太宰「私は包帯の付属品じゃないね!」
「何なんですかお二人とも」
太宰「悪口の言い合いをしているのだよ」
「いや其処からおかしいです」
中也「此奴が勝手にやってるだけだ!」
「あ、そうなんですか」
太宰「フッ成長期未だ来てない癖に」
中也「何だと⁉この貧弱野郎!」
太宰「ちびっこマフィア」
「プッwwww」
ちびっこマフィアだってwwwww
中也「社会不適合者!」
太宰「その程度の悪口じゃそよ風にしか感じないねぇ」
中也「ぐ、、、、」
「ちょっと何時敵襲あるのか判らないんですから落ち着いてください!!」
中也「手前が泣かした女全員に今の住所伝えるぞ」
「おぉww」
太宰「ふん
そんな事、、、、」
「え、良いんですかww」
太宰「、、、、それは辞めてくんないかな?」
「女給さんに嫌われてる人」
太宰「今は桜月ちゃん一筋だから善いのだよ~!」
「え」
中也「は」
「どう考えても女給さんの方が可愛いです」
中也「先ず突っ込む所其処か?」
「別に何処でも善いんです~」
太宰「仕方が無いよ、桜月ちゃんは莫迦なのだから」
中也「そうなのか」
「納得しないでください!もう、、、外に出るので気を付け____
ヒュッ
中也「⁉」
中也さんっっ⁉大丈夫ですか?」
何あのうねうね
気持ち悪っ
ラヴクラフト「さっきから妙に、、、肩が凝る、、、、」
「あ、この前の!」
ラヴクラフト「武装探偵社の、、、、」
「私はポートマフィア!!」
ラヴクラフト「どっちでも良い、、、、面倒くさい、、、」
ドゴォォン
中也「ぬおぉぁァッ!?」
「どこ飛んでってるんですか~っ⁉」
トトトトトッ
「全く、、大丈夫ですか、ぁッ!?」
中也「踏むな!!イライラ」
「如何するんですかこの化け物」
中也「如何すンだよ太宰」
太宰「如何するも何も私なら小指の先で撃退」
パァン
「太宰さんっ⁉」
中也「太宰ィ!?」
「ちょっ太宰さん頼みます!私こっちに居るんで早く戻って来てください!」
中也「お、おう、、」
「相手はこっち!うねうね~!」
ラヴクラフト「敵、、、邪魔、、、、、」
シュンッ
「桜!」
バシュッ
「あ、斬れるんだ!此れ以外に柔らかい、、?」
ラヴクラフト「斬られた、、邪魔、、、、痛い、、、、、」
「奇獣、四神!」
新しく降ろしたんだ!
「私たちの敵を倒して!」
ヒューンッ
「って事で私も太宰さんの所へ」
太宰「異能力じゃないんだ」
中也「はァ、、、⁉」
「あのうねうねが?」
太宰「桜月ちゃん?奴の相手をしてたんじゃ」
「四神に頼んでます!こっちの様子を見に来たかったので」
太宰「其れは私の事がすk」
「違います」
中也「ふざけてねェで如何にかする方法を考えろ!」
「私も判らないですよ!!”旧双黒”見せて下さいよ」
太宰「そうだね、、、、作戦暗号、恥と蟇蛙」
中也「、、、判った。」
「ある程度はダメージ与えましたー!」
さて、邪魔しないように周りで見てよっ!
「え、太宰さん?何突っ立ってんですか⁉」
太宰「ニコニコ」
シュンッ
後ろに中也さん!
ドォッ
中也「重力操作」
ドォォン
「え、物の一分でこの化け物を?」
太宰「うん」
「よっぽどお二人の方が化け物で」
中也「何か言ったか?ニコニコ(デジャヴ(」
「何も云ってません!さ、帰りますか!」
シュッ
ボタボタ、、
「っ、、ゲホッ、、、苦し、ぃ、、!」
中也「桜月、、⁉」
太宰「桜月ちゃん⁉」
重力で沈んでたのに、、
形変わってるし
首絞められてる、、、!
死ぬっ、
中也「させるか」
ドォォン
「わっ⁉ゲホゴホッ」
太宰「大丈夫かい?桜月ちゃん。」
「あ、ありがとうございま、す」
中也「少し休め。」
「わか、ゴホりました。ゲホッ」
太宰「さて、こうなったらもう残った手は一つしかないね!」
「え?」
中也「手前、真坂、、、汚濁をやる気か?」
双黒、、
闇社会を取り仕切るポートマフィアに存在した、
最強最悪のコンビ。
一晩で何と敵組織を建物ごと潰したらしい。
其れこそ『最恐』のコンビだ。
「すごい、、」
中也さんが暴れまわってる、、
自我を無くしている状態だから。
本来ならこれ使った時点でアウトなんだけどw
それに、あの中には太宰さんが仕込んだ爆弾もある!
ドォォン
ほらね!
ってやばっ!
こっち来てるって!
逃げろー
中也「ハハッハハハハッハハハッ」
パシッ
太宰「敵は消滅した。もう休め、中也。」
「中也さん!大丈夫ですか!?」
中也「ったく、、終わったらすぐ止めろっツーの」
「でも面白かったです」
中也「人が傷だらけなのを面白がるなよ」
「(∀`*ゞ)エヘヘ」
太宰「じゃあ桜月ちゃんは一足先に戻って居給え。」
「え、でも、大丈夫ですか?」
太宰「大丈夫大丈夫!」
「じゃ、じゃあお先に、、」
後から先に帰った事を後悔するとは思わなかった。
何故なら____
太宰さんが中也さんをあそこに置いて行ったから!
取りに行くの~?私~?
やっぱりあの時に一緒に連れて帰ったらよかった、、、
チャンチャン
ねっむ
ねむ、、
ねむすぎ
文豪ストレイドッグス!40
今日の服!!
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笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑笑
「じゃあ散歩に行ってきまーす!」
中也「んー」
樋口「行ってらっしゃ~い!」
首領「気を付けて行って来るんだよ!」
「はーい!」
じゃ、行って来るか!
一応武器も持ったし~!
ガチャ
「「ケェキの移動販売だ~っ!!✨お財布持ってきて善かった!」」
しかも列が少ない!あの超人気のお店が!!
これは並ぶしかないでしょ✨
「おすすめはどれですか?」
店員「こちらのケェキは期間限定となっております」
「じゃあ其れを10個と、こっちを15個下さい!」
店員「こちらを10個とあちらを15個の、計25個ですね?」
「はい!それでお願いします!」
店員「かしこまりました。5万2800円です。」
「はーいブラックカードで!」
店員「は、はい!?お客様はまだ子供では」
「私、ちゃんと検査受かったもん!」
店員「そ、そうですか、、、大変失礼いたしました。どうぞ。」
「ありがとうございます!」
トコトコ
店員「ありがとうございました!またお越しください!(二度と来るなチビ)」
とか思ってるんだろうな~
ま、いいや。
あれ?前からくる2人って、、、
乱歩「あれ?桜月ちゃん!其のケェキって、、」
「そ、そうですけど、、私たち喋ってはいけないんじゃ」
与謝野「おや桜月かい?久しぶりだねェ」
「お久しぶりです!」
乱歩「あ、そーだ。今から行くところ、桜月ちゃんも着いて来てよ」
「え?」
与謝野「乱歩さん、、流石に其れは、、、、、」
乱歩「善いから善いから!」
「良くないですよ!」
与謝野「善くないよ!」
乱歩「善いの!早く行こうよ!」
与謝野「はァ、、、」
「いやいや、、、、、私怒られるの嫌ですよ!!」
乱歩「絶対に怒られないから」
与謝野「なンで分かるんだい?」
乱歩「名探偵に不可能は無い!」
「其れ使い方可笑しくありませんか?」
乱歩「ほら話してる間に着いた」
「え、何が行われるんですか」
与謝野「推理ゲェムだッてさ」
「へぇ~!面白そうですね!」
『〇〇〇は▢▢▢である。〇〇〇は▢▢▢ではない。』
乱歩「与謝野さん、ペン貸して」
「本当に怒られるの嫌なので逃亡します!さようなら!」
ピューンッ
与謝野「あ」
乱歩「あ」
---
「って事があったんですよ~」
首領「お散歩の途中にそんなことが、、、災難だったねぇ。
所で桜月ちゃん、エリスちゃんと一緒にきてほしい服があるんだけど」
「お断りします」
中也「手前本当にツイてねぇなァww」
「私にとっては笑い事じゃないですよ!!」
柊「失礼します!」
首領「どうぞ入り給え」
「誰ですか?」
首領「紹介するよ。柊君だ。」
「か、可愛い、、、」
柊「よ、宜しくお願いします。」
首領「ポートマフィアの中では桜月ちゃんより先輩だ。」
「え、せ、先輩!!」
首領「って事で折角3人そろったのだから一緒に服を」
エリス「厭よ!!二人は一緒に遊ぶの!!」
「あぁ天使ちゃんが増えたなぁ(*´ω`*)」
柊「柊です。10歳で、一応福沢先生の弟子です。」
「え、社長の⁉」
首領「体術では太宰君よりも強いよ」
「こんな可愛いのに⁉」
柊「それは強さと関係ありません!//」
「あ、照れてる!可愛い(●´ω`●)」
首領「桜月君、先輩をからかい過ぎない様に」
「からかってません!可愛い可愛いしてます!」
柊「いや其れ何だかんだ言って桜月さんの方が可愛いじゃ」
「何言ってるの?柊ちゃんの方が可愛いに決まって」
柊「先輩をちゃん呼びは失礼です!」
「後輩をさん呼びは可笑しいです!」
柊「桜月!」
「柊先輩!」
中也「年齢の所為か違和感しか無ェな」
「っていうか社長の弟子って凄いですね、、、」
柊「でしょでしょ」
「(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪」
紅葉「おや柊に桜月かえ?今日も二人は愛いのう💕」
「紅葉姉さん今日も綺麗です✨」
柊「姐さんは何時も通り綺麗です✨」
同じこと考えるなぁ
やっぱ柊先輩可愛い
年下の先輩ってすごい違和感
「あ、私の自己紹介未だだ」
柊「大丈夫!首領から色々聞いてる!」
「え、首領?勝手に話さないで下さいよ!!」
首領「まぁまぁ」
「というか次の任務は」
首領「この流れで桜月君と柊君に行ってもらおうか」
「やった~!柊先輩と!✨」
柊「桜月とだ!✨」
「一緒に頑張りましょ~っ!!」
柊「うん!!」
皆「「(可愛いなぁ)」」
こんな感じでいいでしょうかっ?
また教えてください!!
文豪ストレイドッグス!41
今日の服!!
https://th.bing.com/th/id/OIP.NY9hgCuw3fKLC6fV8ONBYwHaLH?pid=ImgDet&rs=1
今回凄いよ✨💗遂に______
「じゃあ、柊先輩!任務行きます?」
柊「行こ~っ!」
中也「あ、一寸此奴借りても善いか?」
「え、何々なんですか」
柊「了解!じゃ、桜月頑張れ~!✨」
首領「桜月君、頑張れニコニコ」
紅葉「桜月、、、中也ならば安心じゃのう、、」
芥川「桜月、、何故中也さんに連れていかれた?」
樋口「芥川先輩!え、っと分かりません、、、」
---
「な、え、あ、中也さん?」
中也「、、、気に入らねェ」
「え、な、はい?」
中也「部下は部下でも一応手前ェも幹部じゃねェか。何で敬語なンだよ」
「な、なんとなく、、、、」
中也「幹部で同じなんだからタメにしろッ!」
「は、はいっ⁉いや私部下ですからねっ⁉」
中也「ンなこと知らね」
「い、否だめですよ」
中也「俺が良いッつってんだから善いんだよ!!」
「わ、判りま、、、判ったよ、中也さん。でも呼び方と合ってないけど、、、」
中也「、、、呼び捨て」
「いや流石に其れは駄目で」
中也「上司が良いって言ったら善いんだよ!!」
「そ、そうなんですか、、(?)」
中也「そうだ!だから手前は俺を呼び捨てにしろ!」
「ちゅ、中也。」
フリーズ
「え?え、えぇ?」
フリーズしてるよこの人大丈夫?
「中也さ、中也?」
中也「な、何でも無ェ!!早く任務行って来い!!///」
「わ、判った!」
ピューン
「い、行きましょう、柊先輩。」
柊「うん!えとね、こっちの筈!」
「判りました!」
そう云えば、さっきの中也さんなんか可笑しかったなぁ
顏が赤かったし。
熱でもあったのかな、、、?
あ、だから早く行って来いって言ったのか!
寝れないから!
わぁ、、申し訳ないことしたな、、、
帰りにおかゆとか買っていくか。
柊「どうしたの?」
「ななななな何でもありません!行きましょう!」
柊「う、うん、、」
「な、何でもないですよ⁉」
柊「判った判った」
「あ、此処ですね。」
柊「なんか結構新しい建物、、、」
「入ってみますか、、」
柊「ウンウン」
「「誰か居ますか~!」」
敵「アァ?」
「あ、居たんだ。」
柊「いやwいw居るに決まってwwるwww」
「確かに、、!」
敵「侵入者か⁉全員戦闘態勢に就け~!」
柊「あ、そーだ!私の異能、見せてあげる!」
「やった~っ!ワクワク!!」
柊「異能力:女神たちの踊り」
スゥ~ッ
「え、あ、え?く、黒服さんがいつの間にか来てる?」
柊「幻覚だよっ!」
「え、あ、な、へ?」
柊「私の異能は、幻覚を見せることができるの!」
「す、すごっ、、、、、」
柊「でねでね~✨」
敵「に、人数が多すぎる!!投降しないと死ぬぞーっ!!」
ワァァァァ
「か、勝ってる!」
柊「で、終わり!!」
「終わっちゃった!?お、終わっちゃったんですか⁉」
柊「うん!お疲れ様!」
「私何もしてないです」
柊「あ、確かに」
「あ、そうだ!私、帰りに寄る所あるんで此処で!」
柊「じゃあまた後でね~!」
「( ´ ω ` )ノはーい!」
ってことで、おかゆの材料と熱さまシートと一応毛布も買って!
「中也さん?」
中也「ウォァッ!?手前帰ってたのかよ⁉」
「あれ?熱下がったんです、、の?」
中也「はァ?日本語喋れなくなったのか?」
「え、風邪は?っていうか違う!敬語が!」
中也「風邪何かひいてねェよ!!」
「えぇぇぇぇ⁉⁉」
中也「逆に何で風邪引いてる事になってンだよ⁉」
「顔赤かったもん」
中也「あ、あ、ぁ、あれは違ェよ!!」
「じゃあ何なの!」
中也「、、、もう寝る。肩貸せ。」
「え、えっ、あ、ちょ、」
中也「💤」
「、、、顔綺麗だなぁ、、、」
何でこんな顔整ってんの⁉
最強じゃんこの人
---
中也said
「もう寝る。肩貸せ。」
桜月「え、えっ、あ、ちょ、」
慌てすぎだろ此奴
取り敢えず寝たふりするか。
「💤」
桜月「、、、顔綺麗だなぁ、、、」
はッ!?
今此奴なんて言った!?
顔綺麗だなぁ!?
、、、反則だろ此れは、、、///
---
桜月said
「ふぁ、え、ぇ、え?」
理解不能。
私がソファにもたれるように寝ていて、
その横で中也が寝ているとは??
どういう事?
寝起きドッキリ?
そうかそういう事か。
「中也さん寝ないでください人の肩で!!!」
中也「ん、、後一寸、、、」
「ぅ、、そんな可愛い顔してたら断れない、、」
中也「ハァッ⁉//////」
あれ?起きた
中也「ば、ハァ!?何なンだよ昨日と言い今日と言い!!!」
「何がですか⁉」
中也「手前心の中が全部声に出てンだよ!!」
「えっ」
中也「気付いて無かったのかよ、、」
「うわっ恥ず過ぎるんですけど全部忘れてください!」
中也「無ー理ィ」
「忘れてくださいぃぃぃぃ」
その日は一日中ショックを受けた桜月ちゃんでしたとさ♪
三者鼎立の中のとあるほのぼのとした一日でした!
っていう話!
結構落ちが誰か分かった人多いんじゃないかな、、、
文豪ストレイドッグス!42
今日の服!!
https://th.bing.com/th/id/OIP.lC9Pajn0Krt6G2wFQugFqgHaLH?pid=ImgDet&rs=1
あと桜月ちゃん達のドレス!
本編読んだらどれが誰か分かるよ~!
https://ae01.alicdn.com/kf/H60c2219aa19c41d1b3e227844ce3370cb.jpg?width=750&height=820&hash=1570
https://th.bing.com/th/id/OIP.vlu9nOHRcxsx9S9oZejVDAHaJ4?pid=ImgDet&rs=1
https://th.bing.com/th/id/OIP.mfJku5_vpNmG8EtfqPITcAAAAA?pid=ImgDet&rs=1
それと、こっちも!
https://th.bing.com/th/id/OIP.Uqeo4gRqDS9TMJXkXXTqggHaHa?pid=ImgDet&rs=1
「其れ、本気で言ってます??」
首領「うん。芥川君が突っ走っ」
「判りましたって」
中也「ドン( ゚д゚)マイ」
「ちょっw中也その顔辞めてwww」
柊「帽子がずれ落ちそうになってるよねwww」
「なってますねwwww」
中也「手前らァ!!上司を敬えェ!!」
「は~(゜ー゜)い」
柊「は~(´ー`)い」
紅葉「ふっwww」
中也「何で其処で動きがそろうンだよ!!」
「だって柊先輩ですもーん」
中也「俺に敬語を付けるなッ!」
「はいはい判った」
首領「最近は可愛い3人が揃っていて嬉しいねぇ!って事で」
「「厭です」」
首領「頼むよぉ~」
エリス「その必死さが嫌」
「嫌ですね」
柊「嫌だ」
エリス「あ、でも桜月と柊が着てくれるなら一緒に着るわ!」
「ゑ?」
柊「耳が可笑しくなった、、、?」
首領「ニコニコ」
「これは逆らえないです、、」
柊「降伏しよう、桜月。」
「うぁぁぁ嫌ですよぉぉぉぉ」
首領「まぁまぁ!って事で服選んでおいで~」
「え、そんなに沢山あるんですか?」
首領「勿論!気に入った物はあげるよ~!」
「いやいや、、、、、」
柊「取り敢えず行くよ!桜月!」
エリス「二人とも早く!!」
「は、はい!」
「流石に多すぎ~~~~っっ!!」
柊「やまびこ帰ってきてるよw」
エリス「全くリンタローったら、、、」
「でもいっそのこと全員似た感じの雰囲気にしてみるのも、、」
エリス「それいいわね!」
柊「そうしよっ!」
「どんな感じにします?」
柊「如何しよ、、、」
エリス「ふわっとした感じで善いんじゃないかしら!」
「じゃあ良さそうな感じの、、、黒色探します!」
柊「おぉーっ!じゃあ私は白の」
エリス「私は赤色よ!この中から探すの大変そうね、、、」
「ま、まぁ頑張りましょう」
「こ、これで善いんじゃないでしょうか、、」
エリス「私も見つけたわ!」
柊「私も!」
「こんな感じです」
エリス「却下」
柊「却下」
「え」
私が選んだのは、控えめで黒いシャープなデザインのドレス。
でも、、、、
エリス「桜月!今からでも遅くはないわ!選びなおしましょう!」
「え、えぇ、、、」
柊「もうちょっと可愛らしいのにしてっ⁉」
「いや、、二人を後ろから目立たせる様な存在になりたいのd」
「「桜月もちゃんと前に出て!!」」
何でですか、、先輩
「私が!前に!出る理由は!何ですかっ⁉」
エリス「だってチ」
柊「さ、桜月も可愛いんだから、ねっ!」
「うーん、、、其れは如何かと、、」
柊「善いから選びなおすの!」
エリス「早く行くわよ!」
「はーい、、、」
何とか決まった、、、、
「は、早く着ましょう、、」
エリス「そう、ね、ゼェゼェ」
柊「つ、か、れた、、、」
「う、後ろ如何やって留めれば、、、」
エリス「遣ってあげるわ!」
「ありがとうございます!じゃあ私は柊先輩のを!」
柊「やったぁ!」
「これでオッケーですか?」
柊「フムフム、、審査合格!」
「(((o(*゚▽゚*)o)))ヤッターッ!此れで全員準備オッケー!」
エリス「じゃあ私から外に出るわね!」
「向こうには皆さん居らっしゃるんですよね、、、」
柊「はいはい緊張しない!」
「は、はひ、、、」
エリス「フフン」
「「わぁーっ!!」」
首領「可愛いよエリスちゃぁぁぁぁん」
エリス「リンタローうるさい」
紅葉「矢張り可愛ええのう」
樋口「か、可愛い、、、」
中也「だな」
「じゃ、じゃあ次はどっちが、、」
柊「私行くね!」
「お願いします!」
柊「じゃじゃーん!」
「すごーっ!!」
や、やばい、、
凄い歓声が、、、
あの可愛い可愛い可愛い二人の後に私が行ったら、、
物凄く醜く見えるよぉ(泣)
うわっ、、嫌だ
首領「桜月ちゃ~ん!」
「無理ですよ~っ!!」
樋口「桜月っ!見たいのに~、、こっちに来て欲しい、、、、」
ひ、ひぐっちゃん、、
何故此処に?
「いやいやいやいや無理無理無理無理あの天使二人の後に行ったら私牛に見えるよきっと」
首領「大丈夫大丈夫!桜月ちゃんも十分可愛いよ!」
「柊先輩とエリスちゃんが来たら私は豚ですよ!!」
中也「ハァ、、、一寸待ってろそっち行くから」
「ゑ?今幻聴が聞こえたんですが」
立原「幻聴じゃないから安心しろ!」
「安心できるかぁぁぁぁぁ!!!!」
中也「入って大丈夫か?」
「いやちょ、大丈夫じゃないですよ」
ガチャ
中也「、、、別に豚でも牛でも無ェじゃねぇか」
「そんな事ありません、、」
中也「ほら、手繋いでて遣るから、、行けるか?」
「は、はい、っ///」
ギュッ
なんか安心する、、、
中也「じゃあ、カウントダウンするぞ。3。」
「2」
「1」
ガチャ
「「 」」
「えっ?」
中也「、、、ウォエァッ!?ち、違ェよこれは!!」
「な、何がですか?」
あ、手をぱって離した
首領「桜月ちゃん、、、毎日其の服で居るかい?」
「嫌ですよ!」
中也「似合ってるんじゃ、、無ェか、、、」
銀「|可愛い|」
樋口「芥川先輩、ご安心を!しっかり写真は撮りました!」
「ちょっと!?」
ま、いっか。
「二人とも本当にかわいいですねぇ」
柊「(*´艸`*)桜月も可愛いよ~!」
エリス「そうよそうよ!もっと自慢していいわ!」
「いやいや、、、折角ですし、三人で並んで写真撮って貰いましょうか。」
エリス「そうね!」
柊「桜月を真ん中!」
「いやそれは駄目です!」
エリス「じゃないとどっちかが桜月の隣に為れないじゃない!」
「ぁ、、、そっか(?)」
ほのぼの二日目w
只今絶賛眠気に襲われ中の
ののはなです!
眠いからおやすみ~!
文豪ストレイドッグス!43
今日の服!!
https://ae01.alicdn.com/kf/Hcf7f3886b49d49cab2feb56576ea4350k.jpg
この前、あれだけ楽しんでたけど、今は3社鼎立の最中だからね?
で、芥川が一人で白鯨に突っ込みに行きました。
其れに着いて行って欲しいとの命令が下りたのは_____
まさかの私。
私が、、
敵の本拠地に乗り込み、
芥川をなだめ、
敦くんとの喧嘩を止められるとでも!?
いや無理無理
「とか言い乍ら上手く乗せられちゃって、出発準備中なんだけどね、、、」
中也「気ィ付けろよ?」
「判ってます、、」
樋口「(私が芥川先輩に人虎が白鯨に居るという情報を漏らした、、スイマセン桜月っ!!)」
「じゃ、行ってきます!」
首領「頑張ってね~」
立原「頑張れよ~」
銀「(* ᷇ω ᷆*)ゞ」
樋口「(* > <)⁾⁾(桜月スイマセンーッ)」
柊「ファイトーっ!!٩(*´︶`*)۶」
「銀とひぐっちゃんと先輩可愛い、、、じゃ、朱雀」
「白鯨に連れて行ってっ!!」
ヒュゥゥゥン
あっという間に皆が小さく見えるなぁ
っていうかあれじゃない⁉
浮かんでるやつあれだよね?
よし、乗り込みます
ガタンッ
「ぅゎ芥川、、、之は引くわ」
ヘリコプターの中がすっごく血の海だよ☆
怖いね~☆☆
芥川「~~~~?」
「あ、こっちだ。」
コツコツ
敦「芥川、、、⁉っていうか桜月ちゃん⁉」
芥川「人虎、、、!桜月など連れてきては____」
「居るんですけどージトッ」
芥川「なっ、何故僕を」
「首領の命令ですー(-_-)私はフィッツジェラルドが居る処に行くけど、二人は?」
芥川「僕は此奴、、人虎を殺す」
「却下」
敦「リモコンで白鯨の落下を止めないと___!」
「え?あぁ。最上階だっけ?フィッツジェラルドが居る処もだけど、一緒に行く?」
敦「う、うん!」
「じゃあ先に行くね~!芥川を如何にかしたら来てね!
其れまで頑張ってフィッツジェラルドの相手しとくから」
敦「え、ちょ、ま」
「異能力:秋・旋風」
ビュウゥゥン
これが新しい四季の種類!未だ幾つかあるけど
ってことで頑張れ、敦くん!←めっちゃ他人事
ドガアァン
「はぁ、、、」
ドォォン
大方、殴り合いを始めた処で太宰さんの連絡につられた芥川、とでも言った処かな。
「こんにちは、お久しぶりです。」
フランシス「久しぶりだな。フェイトフルール」
「だから其れ何語ですか、、」
フランシス「其れを君に教える義務は無いだろう?」
「人にはちゃんとした名前があるので辞めて下さい」
フランシス「孰れ意味が解るだろう。」
「あっそうですか」
フランシス「で、君は制御端末を奪いに来たんじゃないのか?」
「其れを教える義務は無いですよね?ニコッ」
フランシス「其れもそうだな。ではこれは此処に置いておくとするよ。」
「渡して貰っても宜しいですか?」
フランシス「うーん其れは無理だな。これは俺の所有物だ。」
「なら、、、此方の方も来たとなると如何ですか?二人、一気にお相手願います。」
敦「え、桜月ちゃん⁉色々訳が分からないんだけど、、、」
「大丈夫!二人一気に戦っていただけますかっていう話」
フランシス「3人ではないのか?」
「芥川、遅いけど、、、置いてきたの?」
敦「え、ぁ、あぁ」
「ま、いっか。途中参加で善いんじゃない?」
フランシス「なら始めようか。」
「「華麗なるフィッツジェラルド」」
「四神」
敦「ガハッ、!?」
「あ、敦くん!?」
フランシス「準備運動は済んだか?」
「五月蠅い。私の相手をしたらどう?」
フランシス「いや、一人ずつだな。」
「ふーん、タイマンって訳?それ程に弱かったんだ。
二人が一気にだと勝てないんだ。組合の長って言うのもダメだねぇ」
フランシス「フッならいいだろう。二人一気に来い!」
芥川「おい桜月!邪魔をするな!」
「何でこのいい時に来る訳⁉」
芥川「知るかそんな事!僕は人虎と戦っているだけだ!」
「はいはい、ってことで取り敢えず仲良くね~!そしたら太宰さんに会わせたげるから」
芥川「協力してやる。作戦を云え。」
wwwwww此奴扱いやすっwwwwww
訂正版ね~
文豪ストレイドッグス!44
今日の服!!
https://redies-fashion-brand.com/wp-content/uploads/2019/05/sub3-38.jpg
「芥川っ!そっち頼む!私は一旦離脱するからっ!」
芥川「判った。出来るだけ直ぐ戻って来い」
敦「え、何々この状態で何しに行くの??」
フランシス「お喋りにはもう飽きた。サッサと来てくれると有り難い」
「いいから!太宰さんと繋がってるマイクは何処っ⁉」
敦「え、さっき居た所に投げ捨てたっ!グハッ」
芥川「チッ人虎!余所見をするなっ!!」
敦「芥川こそ桜月ちゃんと喋るな!!」
芥川「其れはお前に決められることではない!!」
「じゃ、後でね~」
フランシス「君たちは実に似たもの同士だな」
敦「此奴と」
芥川「一緒に」
「「するなぁぁぁっっ!!」」
www
がんばれww
「さて、何処に放り投げられたかな。」
機械室、、?
「此処まで落ちたら壊れてしまってるかなぁ、、」
この場所で見つからないことを願う、、、
ガシャン
ガサガサ
ドスン
「あれ?下にもないし、、何処かに引っかかって」
ガタァン
「ひぇっ⁉降下が始まってる、、!二人とも早くしてっ、、、、、」
ない。
ない。
ない。
「まさか、あの出っ張りの所!?」
朱雀。
「周りに当たらないように、あそこ迄連れて行って。」
ヒュンッ
「ありがとう。」
見つけた。
カチッ
「太宰さん、お姉ちゃんは、計画を実行する事を、、、」
太宰「やぁ桜月ちゃん。探偵社員に為るという事に未だ余り、、、」
「そうですか、、、」
太宰「35人、」
「私、遣ります。お姉ちゃんの所に行って、一緒に。」
太宰「その場合、桜月ちゃん。君も___」
「死ぬ可能性は有ります。
けれど、その作戦をお姉ちゃん一人でさせるわけにはいきません。おまけに、」
太宰「彼女は自分が死ぬ一択しか無いと思っているからね。
入社試験だから知らせるわけにも、、」
「だから、私が行きます。座標は何処ですか。」
太宰「~~~~~だ。所で、失敗した時は如何する積りなんだい?
助けて、二人で脱出するかい?」
「いいえ。失敗は有りません。この街にこの船を、絶対に落とさせません。」
太宰「____そうか。頼んだよ、桜月ちゃん。」
「はい。頼まれました!ニコ」
プチッ
まず、私がこの計画を知っているのは、こっそり連絡を取っていたから。
私がこの船に来ることも読まれていた。
そして、
死の家の鼠がこの船について企んでいる事も。
それを絶対に阻止する。
たとえ、この身がバラバラになっても、皆は必ず守る。
お姉ちゃんと。
「芥川、敦くん、ごめん、私そっちに戻れない。二人で頑張って!」
芥川「おい桜月!?、、チッ何する気だ。」
敦「、、気を付けてね。」
「うん。じゃあ頑張って。」
敦「ぁれ、何で!?」
「「旋風」」
ヒュゥゥゥッ
この風は、つむじ風。
竜巻にも、なり得る。
其れを制御したのがこれ。
上手く行くと人が乗ることも可能。
後ろから敦くんの慌てた声が聞こえる。
きっと鼠たちの作戦が始まったんだ。
「青龍、白龍、朱雀、ユニコーン、ペガサス。この辺りに止まって居るヘリを探して。」
そして私は、
見つかったお姉ちゃんのヘリに向かう。
居た。
「お姉ちゃん!」
鏡花「ぇ、⁉」
ガシャァァン
窓を割って入った☆
「お姉ちゃん、太宰さんから話は聞いてるよね。」
鏡花「うん、でも、私は35人、、、」
「其れ位大した事無い!」
鏡花「ッ⁉な、え、」
「殺した人が居るんだったら、助けたら良いでしょっ!!
それだけが、生きてる時に出来る罪償いだよ!ひたすら助ける。」
鏡花「、、でも、此れをしたら私は、」
「ヨコハマの人を全員助けられる。そうでしょ。」
鏡花「ぁ、!」
「それに私は、お姉ちゃん一人で死なせる事はしない。」
鏡花「何を、言ってるの、、⁉」
判ってるけど、聞きたくないんでしょ。
私は、一緒に死ぬ。
「私も一緒に|逝く《行く》よ。」
ちょっと、嫌な思いされた方いらっしゃるかもしれません、
すみません。
文豪ストレイドッグス!45
今日の服!!
https://th.bing.com/th/id/OIP.6b0MBpFuulak71nBMhWHAQHaIi?pid=ImgDet&rs=1
「じゃあ、繋ぐよ。」
向こうに私が此処に居ること、これからしようとしてる事を云わなくちゃ。
鏡花「、、うん。」
パチッ
画面に映った。
「敦くん、芥川、聞こえる?」
敦「えっ!?ちょ、桜月ちゃん⁉」
芥川「おい桜月!何処に居る!」
鏡花「私の所」
芥川「!?←テンパり状態」
敦「何で鏡花ちゃんの所に桜月ちゃんが⁉」
「私が、」
鏡花「私が、」
「「この街を守るために、此の場所に居る。」」
敦「え、、?其れってどういう、、」
「善いから聞いて!」
鏡花「このヘリは白鯨の近くに飛んでる。」
「どのみち白鯨の落下は免れない。」
芥川「真坂、、、」
鏡花「これをぶつけ、落下地点を海にずらす。」
「全部太宰さんから聞いた。もう時間が無い。」
敦「でもそんな事をしたら2人は!」
鏡花「ありがとう。」
「ごめんね。」
芥川「もうヘリが迫って来ている。行くぞ、人虎!」
敦「駄目だっ!考え直して」
「一つだけ、中也さんに”大好きです”って言っといて欲しいな。」
芥川「、、、、必ず伝える。」
敦「っ、、、!」
「「さよなら」」
プツッ
「、、お姉ちゃん。」
鏡花「桜月、手をつないで、っ」
「勿論。じゃあ行くよ。3、」
鏡花「2」
「1。今までありがとうニコッ」
鏡花「うん。私もありがと」
「「0」」
ドガァァァァン
「不死鳥っ!!」
「夜叉白雪!!」
「「私を助けてっ!」」
何があっても、この手は離さない。
バシャァン
「ッ、、!」
海、!
鏡花「コク」
バシャバシャ
陸だ、、!
「プハァッ」
鏡花「桜月、大丈夫?」
「うん、。私たち、助かったんだ。」
私達、助かった、!
鏡花「あそこに、皆居る。」
「ほんとだ。行こっ!」
タタタタタタッ
敦「ふ、二人とも、、何故此処に、⁉」
芥川「真坂、幽霊、、?」
鏡花「生きてる」
敦「っ二人とも、生きてる、、ウルッ」
ギュッ
「え、ちょ、敦くん苦し」
鏡花「、、苦しい」
芥川「、、、太宰さん!」
太宰「桜月ちゃん、お疲れ様。鏡花ちゃん、おめでとう」
「全く、、本当に死ぬかと思いましたよ」
太宰「まぁまぁ生きているんだから善いじゃないか。
理想の入水相手を死なせる訳が無いだろう?」
「そういう問題じゃありません!」
鏡花「え、、?」
敦「それって」
芥川「真坂」
「私はすべて知ってましたっ!!太宰さんの共犯です!」
「「えぇ~~~~っっ⁉」」
テヘペロ
芥川「だ、太宰さん、今日こそ僕の力を」
太宰「もう君ボロボロでしょ?」
「ちょっと太宰さん、その言い方は」
太宰「よく頑張ったね」
ポンポン
え、なでてる?
ポンポンしてる??
太宰さん、芥川に???
芥川「、、、」
バタッ
「あ、倒れちゃった」
「「おぉーい」」
あ、皆
私はポートマフィアの所に戻ろ。
「じゃあね、お姉ちゃん。」
鏡花「、、、うん。またね。」
太宰「桜月ちゃん、一つ聞いていいかい?」
「?はい。」
太宰「芥川君に頼んでいた伝言は本気かい??」
「えーっ、、と、、、あ。」
ちゅ、中也さんの事だ、、、、
\(^o^)/オワタな
「あ、アハハ、、、」
太宰「ま、本気だとしても奪うけどね」
「え、えぇ、、、」
太宰「じゃあ、あのチビにも宜しく言って置いてくれ給え!」
「は、はい、、、」
え、
\(^o^)/オワタな、私
あああああああああああ
太宰さんんんんん
何をする積りですかぁぁぁぁぁぁ
中也さんにばらさないでぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ
---
中也「クシュッ」
紅葉「おや、風邪かえ?」
首領「誰かが噂話でもしているんじゃないかな?」
中也「(絶対ぇ太宰だろ)」
---
「ふぅ、、、只今戻りました。」
首領「桜月君、、、」
紅葉「死にかけたとは何事じゃ!!!」
中也「気ィ付けろって言ったよな??ニコニコ」
銀「ジトーッ」
樋口「ウルウル」
エリス「ウルウル」
ゴゴゴゴゴゴ
「皆様、圧が凄いで御座いますよ(?)」
中也「まず何が有ったか0から説明しろォォォォォォォォォ!!!!」
「ひえぇぇぇぇっっっ!!!!」
---
「~~と云う事があって、死にかけては無いけど死にかけました。」
中也「あんの糞太宰」
首領「まぁ、桜月ちゃんが無事で何よりだよ」
紅葉「鏡花も桜月も生き延びたことに感謝するべきかのう」
「そう言えば芥川は?」
首領「体調は悪くないのだけれど、何故かずっと譫言を呟いているよ」
「あ、無理矢理叩き起こして仕事をさせた方が、彼の為になりますよ」
首領「桜月君、君中々大変なことを云っているよ?」
「(∀`*ゞ)エヘヘ」
中也「一寸桜月借ります」
「え、借りられます」
首領「行ってらっしゃい!」
トコトコ
え、何
私なんかしたっけ
あ、ま、ま、真坂、
太宰さんばらしたなっ!!!
中也「あ、そ、その、昨日芥川が、」
おい芥川ぁぁぁぁぁぁぁ!!!
中也「頼まれた伝言があるって言って来た事なンだが、、、本当か?」
「、、、、、はい」
え、まって
はいって言っちゃった
\(^o^)/オワタ
中也「ふーん、、、ま、俺もだけどな」
「そうなんですね、って、ぇ?へ、?今、幻聴が、、」
中也「幻聴じゃねェよ!!」
「え、じゃ、じゃあ、」
中也「俺と付き合ってください」
「勿論、です、、、」
中也「(ガッツポーズ)」
「な、何で敬語になってたんですか//////」
中也「な、、なンとなくだよッ!!///よろしくな、桜月。」
「は、はい///」
其れを後ろから皆がこっそり見ていたのは、
私達も誰かに言われるまで知らなかったことだ。
首領「ニコニコ」
紅葉「(桜月が取られた。。。)」
樋口「(仲良いなぁ)」
「えへへっ///」
中也「ハハハッ///」
白鯨と死の鼠の家の者たちによる一連の事件に、一段落付いたと思われた、
その次の日の東雲頃にあった出来事の話。
ポートマフィア幹部、
同じくポートマフィア幹部とお付き合いを始めました。
うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ
文豪ストレイドッグス!46
今日の服!!
https://cdn.wimg.jp/coordinate/8ayqxz/20180919132115201/20180919132115201_500.jpg
えっと、ね~
タイタニックの新事実発覚!!みたいなテレビ見ててね、
ガチ目に船乗りたく無くなった。。。。。
怖すぎないあれ???
ていうか社長サイテー!!!
ていうか映画で嫌な人に書かれてるけど現実めっちゃいい人
っていう人物がかわいそうすぎる
え、マジで思わない???
ちょっと、、、私船恐怖症なった(は?)
悲しい
涙腺崩壊してる今も
見てた人教えてっっっ
リアタイで見てたから0では無いはず、、、
えー、只今、
ポートマフィア幹部、泉桜月は、
中也「お前のほっぺ、ぷにぷに過ぎ無ェか?」
ポートマフィア幹部、そして私の上司、そして私の
_____彼氏でもある中原中也に、頬っぺたをぷにぷにされてます
「いひゃっ!?、ひ、ひひゅ、、(仕事中ですよっ!?)」
中也「スンッ」
紅葉「矢張り今日も愛いのう、、、」
柊「桜月、中原さんと付き合ったって、、、、」
「本当です」
中也「本当だ」
柊「おめでとぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっっっ!!!!!」
「あひはほほははぁぁあぁぁぁぁぁぁぁふ!!!!(ありがとござます!!!!)」
え、待って先輩今日も可愛いですね(?)
立原「さっきから五月蠅いけど何かあった、ってはあぁぁぁぁぁっっっ⁉」
「ん?ほーひはほ?(ん?どーしたの?)」
立原「ちゅ、中也さんがさ、桜月、、、、幹部の頬っぺたをぷにぷにしている、?」
「え、駄目だったの?っていうか今幹部ってあとから付け加えたでしょっ!!」
立原「悪ぃ悪ぃ。ってか何時の間にそんなに仲良くなったんだ?」
「えーっと、昨日!付き合い始めたからね( ・´ー・`)ドヤ」
立原「ふーん、そうなのか、、、ってはああああぁぁぁぁっっっっっ⁉⁉」
芥川「五月蠅いぞ立原!!って、、、、は?桜月?、何をしている??」
「いや、私じゃなくて中也さんに言ってよ」
芥川「中也さんが、、、無言でずっと桜月の頬をぷにぷにしている、、、、」
中也「何で桜月は俺の事をさん付で呼ぶんだよ」
「だ、だって幹部で対等でも先輩ですし上司ですし、」
中也「さん呼びは合わ無ェ!!」
「え、じゃ、じゃあどうしろと」
中也「呼び捨((」
「無理です」
中也「途中で遮るなよッッッッッ」
「お腹空きました。パンケーキ食べに行きます。」
中也「なら俺も行く」
すごく唐突だな~、、、、
「じゃあおすすめの所あるんで一緒に其処行きましょう!!」
中也「応!!」
「じゃあ、首領、行って来ますね~っ!」
首領「行ってらっしゃい!楽しんでおいで~」
バタン
「そうそう此処の川沿いに行って」
中也「太宰が良く流れてる川じゃねェか」
「あ、確かに此処ですね!!」
中也「絶対ェ彼奴にだけは着いて行くなよ」
「はーい!」
中也「あ、あそこか?」
「あ、そうそう其処です!」
中也「美味そうだなァ、、、」
「あ、この全部盛りのパンケーキ食べてみたいです!」
中也「じゃあ此れと、俺はブラックコーヒーで、桜月は何にする?」
「うーん、、、オレンジジュースで!」
中也「プッ」
「な、なんで笑うんですかっ⁉」
中也「い、いや、//桜月らしいなッて思っただけだ」
「ほんとですか~?」
中也「あ、嗚呼。///」
絶対子供っぽいとか思ってる!!
「もうっ!///注文しますよ!」
ピンポーン
店員「ご注文ですね。」
「えっと、オレンジジュースと、」
中也「ブラックコーヒーと、」
「全部乗せパンケーキください!」
店員「はい。オレンジジュースとブラックコーヒーと全部乗せパンケーキですね。」
「お願いします!」
うわぁ楽しみ✨
中也「この店の雰囲気善いな。」
「ですよねですよね!!」
店員「お先に失礼します。ブラックコーヒーとオレンジジュースです。」
「ありがとうございます!やっぱり美味しそうーっ!✨」
カシャッ
「あれ?今何かシャッター音しませんでした?」
中也「き、気の所為じゃねェか?」
「そうですか?、、まぁいいや!いっただっきまーす!」
え、待って何時も思うけどさ、
このお店おいしいぃぃぃ!!
中也「この店のコーヒー美味いな」
「やっぱりこのお店良いですねぇ✨」
中也「だな」
店員「お待たせしました。カップル様限定全部乗せパンケーキでございます。」
「ありがとうございます!美味しそーっ、、、ぇ?」
中也「はァ?」
「か、か、」
「「カップル~~~っっ⁉」」
「まさかそんなメニューだったとは、、、」
中也「はぁ、、ちゃンとどんな物か確認して頼めよ、、、」
「は、はい、、、」
中也「パクッあ、でも美味いな」
「あぁ~っ!!私も食べますっっ!!パクッ
うまぁ~~っっ!!」
幸せだぁぁ✨°˖✧◝(●´▿`●)◜✧˖°
中也「(可愛い)」
「ま、結果オーライって事にしときましょっ!!」
中也「パクパク」
「めっちゃ食べてますね」
---
「あ、お会計私行きます!」
中也「いや俺が」
「私が言い出したので!」
中也「俺が払うッッ!」
「申し訳ないですよ、、」
中也「善いンだよ俺は”彼氏”だからなァ!!」
「うっ//////」
か、かっこいい、、、
「じゃ、じゃあお願いします、、、」
中也「フフン」
---
「って感じでメッチャ楽しかったんですよ!!」
ポトマ女子「「(めっちゃ仲善いなぁ)」」
平和だぁぁ
文豪ストレイドッグス!!47
今日の服!!
https://i.pinimg.com/736x/72/ae/cc/72aeccfe2664b85d3654712b214b4228.jpg
今日暑かったよね~!
ってことで半袖です!
なんと今日、初めて、、、、
拷問班の手伝いをします!
皆にめっちゃ止められたけど、、、
「というわけで、お願いします」
もぶ「は、はい(めっちゃ礼儀正しい幹部だなぁ)」
モブ「お願いします(かわいい)」
藻分「此方の部屋で御座います。(めちゃくちゃきれいな人、、)」
「ありがとうございます!ニコッ」
「「バタッ」」
えっ大丈夫かな?
もぶ「い、行きましょうか。」
「はいっ!」
捕虜「俺は何も吐かないぞ!」
「この人は何で此処に居るんですか?」
モブ「武器保管庫に侵入していて、裏に【死の家の鼠】が関与しているらしいので、、」
「教えてくださいっ!」
捕虜「俺は何も知らないっ!!」
「えーと、じゃあ先ずは朱雀に目を抉り出して貰います?」
モブ「えっあ、ぁ、はい。」
「あ、でもかわいそうだなぁ~、、」
「「(可哀そうなの?)」」
「よし、じゃあここは、、、」
「こちょこちょこちょ~っ!」
捕虜「ヒーッヒーッウヒャヒャヒャや、やめろッハハハッ」
もぶ「ゑ?」
「ん、じゃあ話して貰おっか!」
捕虜「は、話さないっ!」
「え~話して貰わないと困るのに~」
シュン
もぶ「ぐはっ」
モブ「ぐはっ」
藻分「ぐはっ」
捕虜「うっ、、俺は死の家の鼠の回し者だ。」
「ほんと⁉ありがとーっ!!」
もぶ「嘘だろ此奴話した⁉」
モブ「すげー、、」
藻分「流石幹部様」
「で、貴方は誰に命じられて、どんな流れで此処に来たの?」
捕虜「フョードル様に命じられて、ウイルスがドウノコウノみたいなことを言っていた。」
「ウイルス、?」
捕虜「確かプシュキンとか言うやつだった、、」
「なーんか聞いたことあるなぁ」
捕虜「そいつは傷つけた相手にウイルスを発動する異能力者だ。」
「ふーん、、、、ねぇ藻分さん、首領を今すぐ此処に呼んで。」
藻分「(雰囲気が変わった、、)了解です。」
「さて。今から聞くことに答えなければ、少し乱暴する事になるかもね。ニコッ」
捕虜「ヒッ」
もぶ・モブ「ビクッ」
「まず、プシュキンとやらはどこにいるの?」
捕虜「俺は言われていない!」
「ん~、太宰さんが言っていた事は強ち間違いじゃなさそう。
じゃあ次の質問。フョードルの異能は何?」
捕虜「知らない!俺には言われていないんだ。」
「そっか~。じゃあ、」
パァン
「ッく、、!」
銃を、、隠してたんだね、、、っ
モブ「そんなっ⁉」
もぶ「桜月幹部⁉」
「二人とも、私は大丈夫。」
捕虜「フッ何処を見たら大丈夫なのか笑いたいぜ」
「だって、、不死鳥。」
°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
「さて、復活したけど、、言い残すことはある?」
もぶ「うぉぉぉっ!!✨」
モブ「すげぇぇっ!!✨」
「でしょでしょ」
藻分「っ、、桜月幹部!首領はエリス様と出掛けているそうです!」
「そんなっ、!今すぐ援護に行って!!早くっっ!!」
藻分「り、了解。黒蜥蜴を連れていきます。」
「うん。頼んだよ。________さて、どうしよっかぁ、可哀そうな捕虜さんっ?ニコッ」
捕虜「す、すみませんでしたっっっ」
「謝ってるし、許してあげ___」
捕虜「ホッありがとうございますっっっっ!」
「るわけないでしょ」
捕虜「ヒッ」
「じゃ、まずは桜で指を切り落とそっか♪」
捕虜「ひぎゃあぁぁああぁぁぁぁああぁぁああぁぁぁあ」
その日は1日中ポートマフィアの建物内に捕虜の叫び声が響いてたとさ♪
ちゃんちゃん♪
文豪ストレイドッグス!48
今日の服!!
https://tanosimo7.com/wp-content/uploads/2018/07/75a103c9073f782c_4481-w312-h312-b0-p0-rustic-14.jpg
カチャンと乾いた音がする。
私は受話器を置いて、溜息をついた。
「はぁ~…」
中也「溜息つくなよ、、モチベーション下がるじゃねぇか」
「すでにダダ下がりだもん」
芥川「それで、僕の報告は聞いていなかったのか、、」
「やつがれぇぇごめんね~~」
芥川「僕はやつがれではない」
「やつがれはやつがれだ」
芥川「僕は貴様の先輩だ」
「しーらないスンッ」
芥川「(#・ω・)」
「______ぴぇぇぇぇぇぇっっ!!」
中也「お前等そこ迄にしとけ。首領が重傷なンだぞ?」
「、、、はい。すいませんでした。」
紅葉「はぁぁぁ、、如何した物かのう____」
「えっと、私、今探偵社の方と連絡を取っていたんです___」
中也「はァァァッッ⁉⁉」
芥川「太宰さんは!?」
紅葉「あやつらは何と言って居った⁉⁉」
「え、えっと、太宰さんは一命は取り留めたものの重傷。
社長も同じく重傷で、目覚めていないそうです。」
中也「向こうの様子もこっちと似たもンか、、、」
「ところで、芥川が対峙したナサニエルってあの、、、」
芥川「組合の残党だ。あの牧師は正気を失っている、、、」
「でしょうね」
芥川「で、分かった情報をさっさと言え。」
「はいはい。まず、首領らが盛られた毒は、共喰いという異能。
二者のうち、何方かが死ねば____もう片方の異能も解除される。」
中也「ンじゃ、武装探偵社の社長を殺せば善いって話か?」
紅葉「成程、、、難しい問題じゃのう_____」
芥川「太宰さん太宰さん太宰さん太宰さん太宰さん太宰さん太宰さん太宰さん」
「芥川ちょっと黙って!太宰さん無事だから!!」
中也「これは、、、、、
やるしか無ェな」
紅葉「鏡花とは戦いたくないのじゃが、、、桜月に頼むとするかのう。」
芥川「桜月、貴様は如何する。」
「私___?私は、、、、如何したら善いの、」
中也「お前は一度探偵社に戻れ。」
「え、?ち、中也!?何言って」
中也「ンで、一旦スパイとして」
「でもっ!____ッ」
紅葉「少し思ったのじゃが、一度福沢殿を殺した後、
不死鳥を使えばどうなのじゃ?」
「、あ、、っ!」
中也「首領を助けることも出来るし、其れなら桜月に掛る負担も、、」
「駄目です!若し間に合わなくて、」
芥川「貴様、探偵社に味方する心算か?」
紅葉「気持ちも分かるが、今の桜月はポートマフィアじゃ。
今から返り咲くことは諦めた方が善いと思うがのう。」
「そ、んなっ、、、
判りました。スパイとして探偵社に潜入します。」
唐突に理解した。
私はポートマフィアである以上、彼らと、
お姉ちゃんと関わり合ってはいけない存在なんだと。
中也「、、桜月、其れで善いのか?」
「…はい。私が、この役目を引き受けます。」
紅葉「済まぬのう、桜月。」
芥川「其れが上手く行き次第、向こうの作戦を聞いて突入する。」
「了解。では、暫くお別れです。」
中也「何時でも、会いに来いよ。」
「うん、中也も風邪ひかないでね、皆、死なないで生きて会おうね。」
紅葉「十分に気を付けるのじゃぞ、、」
芥川「、、、良い報告を待っている。」
「うん!じゃあ、皆にもよろしく伝えておいてね!ばいば~い!」
バタン
にしても、私行ったり来たり忙しいなぁ
でも、これでみんなの事を裏切るのは何回目かな。
もう嫌だ。
あれ?
もしポートマフィアの皆に偽情報を渡せば、、
探偵社の皆は助かるし、
ポートマフィアの皆も無駄な死傷者を出すことはない。
その間に、私一人で{プシュキン}を追えばいいんじゃないかな、?
馬鹿げている。
危険すぎる。
でも、此れが一番善いんじゃないか。
というより、これ以外の方法を考えられなかった。
よし、やろう。
でも、どうしようかな、、
ウイルス異能力者の居場所とかはすぐ見つけられた。
でも、死の家の鼠頭目、フョードルを如何しても見当たらない。
何か変だ。
白虎の嗅覚や視力、聴力をもってしても見つからない、それどころか、
情報一つも掴めないなんて。
取り敢えず、プシュキンを捕まえよう。
どのみち、今私は宿主ではない。
絶対に彼奴を捕まえる。
先ずは、偽の情報を流すところから始めよう。
「中也、久しぶり!!(4日ぶり)」
「))久しぶりだな。何か情報が掴めたのか?」
「探偵社は明日、〇✕病院から社長を移動させるって。」
「))そうなのかァ?なら俺らも大きく動くとしたら明日か。」
「うん。じゃあよろ~!」
「))桜月も最後まで頼んだぞ」
「はいはーい!」
たったこの5日という短い時間で、
私は23人殺すことになってしまった。
殆どが私の事を狙ってきた、死の家の鼠の仲間だった。
返り討ち。
殺したくなかったのに、状況がそうさせた。
お姉ちゃんと同じように、私のも異名が付いた。
35人殺しの姉と、
『紅い天使』
『紅い妖精』
私の血に濡れた姿を見た人等が広めた。
さて、じゃあまず一人目、倒されたいのは誰かなぁ?
私の前に並ぶ、死の家の鼠の人達に、私は問うた。
「プシュキンを早く出してくれる?」
それと同じ頃、
探偵社の皆とポートマフィアの皆が向かい合っていたとも知らずに。
何か謎回(?)
文豪ストレイドッグス!49
今日の服!!
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「んで、何の用ですか?」
私はフョードルの手下、イワンの奇襲により、捕らえられた。
此奴、幸福がどうのこうのってマジでムカつく、、、
イワン「単刀直入に言うと、貴女を死の家の鼠に勧誘するために来ました。」
「________はぁ?莫迦なの?莫迦でしょ?あたおか?え、何?こわこわ無理」
っていうか、私色んな処に勧誘されすぎじゃない?
あーもう私可哀そう
いや引かないでくれます?そこの画面の前の君((メタいよ
「あ、そうだ。私が入って何の得があるの?」
イワン「あぁ__幸福です。」
「何で?」
イワン「私は主様に不幸を感じる部分を切り取って頂きましたから」
「ふーん。で?」
イワン「貴女は今、自分が幸福だとは思わないでしょう?」
「だから何?私の大切な人を傷つける組織に入り、偽の幸福で楽しく暮らし、
それを私が望んでいるとでも言うの⁉」
イワン「_____。」
「何も答えないのならもう話は終わりという事でいい?」
イワン「もう一つあります。ニコニコ」
「_______手短に。」
イワン「あなたのその異能、本当の貴方の異能ではありません。」
「何を戯けたことを云っているの。私の異能は、奇獣と四季。それ以外には無い。」
イワン「ふふっ」
「、、、どういう事なの」
イワン「そのままです。つまり、奇獣と四季は貴女自身の異能ではない。」
「そりゃそうでしょう。母の異能を受け継いだの__」
イワン「奇獣だけではありません。四季も、自身の異能ではないでしょう?」
「何故、其れを____っ⁉」
イワン「フフ、主様が仰っていた通りでしたね。貴女の本当の異能は」
「其れを言うな~っ!!!」
イワン「何故です?フフ、こうでもして脅したら、
私達の仲間になる。そこ迄主様は読んでいたのです」
「何故、私を其処までして仲間にしたいの。」
イワン「貴女の異能、『幸福の招猫』が欲しいからですよ。」
「異能目当て、ってことですね?」
イワン「えぇ。それ以外、何の理由があるとでも思いましたか?」
「如何でも良い。私は貴方を倒し、プシュキンを追う。」
イワン「出来る事ならやってみ」
「よそ見してる暇があったら避けたら良いのに」
ドゴッ、と重い一撃を入れる。
残念ながら、彼の異能は私には効かない。
何故なら、龍が全て嚙み砕いてしまったから。
ま、開けてるけどドーム状になった、この屋外の場所だと私が有利。
奇獣を呼び放題だし。
取り敢えず此奴凹る
イワン「クッ、、フフッ幸福です、、、」
「貴女、頭は大丈夫?、、、じゃないだろうね」
イワン「先ほども言いましたが、不幸だと感じる部分が私には無いのです。」
「うんその時点で可笑しい」
まぁいっか
「取り敢えず四季:氷、拘束。」
イワン「ニコニコ」
何なの此奴キモっ
「じゃあ、暫く助けが来るまでじっとしてろ~」
ってことでプシュキンを追います。
「白虎!それと五月雨!イワンの監視をお願い!白虎はプシュキンを探して!」
五月雨は私の気分によって強さが変わる。今は私が怒っているから強い!
雨粒一つ一つが攻撃になっていて、まぁ桜と似た感じかな!
さてさて、あのトロッコに乗っている人を追いますか。
「龍の一族、彼奴を追って。」
キィィィン
「なっ、⁉」
プシュキン「へへっ」
しくじった。
龍と私が宿主か。
ウイルスが発動した。
「私は未だしも、龍を巻き込むなんて、、、許さない。」
幸福の招猫
不幸を寄せ付けず、
幸福をおびき寄せる。
本人の気付かない内に発動している事が多い。
この異能によって、母の「奇獣」の異能が、桜月に渡された。
「四季」については、生まれつき持っていた異能ではないが、
他人から渡されたものでもなく___
ーーーーー
最近謎ですね((乙
いつもファンレター下さる皆さま!
本当にありがとうございます!
こんな私ですが、これからもよろしくお願いします!
文豪ストレイドッグス!50
今日の服!!
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暑いと思ったら寒さが戻ってきた、、、
皆さんも体調にはお気を付けて!
私は、プシュキンが乗ったトロッコを追っている。
_______はずだった。
そいつだと思い、追っていたのは、イワンによって作られた土人形だった。
しかし、私にかけられたウイルスは本物。
もともと私が来ると見越して、仕込んで置いたのだろう。
一気に形勢逆転。
右足、あばら骨一本、左腕の骨が折れていたが、不死鳥に治してもらった。
でも、それも一時的な物。
この量の傷を直ぐに治すほどの力は、不死鳥には無い。
私は頭を強く打ちつけられ、意識が朦朧としていた。
「く、っ、、、」
イワン「フフフッ」
「ほんと、気持ち悪いからその笑い方、辞めてくれる、?w」
イワン「無理ですね。私は今幸福ですから。」
「何処が幸福なの」
イワン「何もかもがですよ。」
「そんなの、幸福だとか言える物じゃない。
母が私に遺してくれた『幸福』を侮辱しないで!」
幸福って言うのは、友達や、自分、周りの人が、心の底からの笑顔で居られる事だ。
幸福は、無理矢理の、人工的な行動によっては生まれない。
不幸では無くても、其れは幸福じゃない。
イワン「貴女もこうなれば分かりますよ。」
「残念だけど、お断り。私には守るべき人が居るから。」
だから私は戦う。
イワン「他人の為に自己を犠牲に、、、貴女は不幸ですね」
「そんな事、言われずともとっくに分かってる」
イワン「矢張り私達の下に来て、幸福になるべきです。貴女はそうすべき人です。」
「、、っ」
此奴は強い。
精神的に弱っている私には、________勝てない相手だ。
最初から分かってたけど、負ける訳には行かなかった。
中也を、皆を守りたかったから。
でも、
こんな苦しい事して何の意味がある?
私が痛い思いをする意味なんてある?
一人で戦う意味なんて、ある?
「貴方達の所に行ったら、私は幸せになれるの?」
大事な人を失う、辛い思いを何度もした。
イワン「勿論。主様がきっと幸福にして下さります。」
「もう、痛くならない?」
散々攻撃を受けてきて、傷だらけになった体。
イワン「幸福になれば痛いことなど怖くありません。」
「私の事を、見捨てない?」
これは経験したことが無い。
でも、似た事ならある。
そして、一番怖い事。
イワン「必ず見捨てないと約束しましょう」
「っウゥほ、んとに、っ?ヒグッほんとっに、見捨てない、の?」
イワン「仲間を見捨てる訳が無いでしょう?」
「っ、うぁぁああぁああぁああぁぁあっっ」
何故か、涙が溢れてきた。
でも、誰かにも言われた気がする。
その言葉。
あぁ、そうだ。
中也だ。
でも私は、あの人を守りたくて、此処まで走って___あれ?
何で私は泣いてるんだろう?
____嫌だったから。悲しかったから。苦しかったから。でも、
仲間に入れてくれて、嬉しかったから。
私は本当に死の家の鼠になりたいのかな。
____幸福になれる。不幸から逃げれる。だから、なりたい。でも、
大事な人たちを、傷つけることが、私のしたい事なのかな。
でも、そうするしか道は
敦「違うよ、桜月ちゃん。」
芥川「違うに決まっている。桜月。」
「、、っえ?何で二人が一緒に居るの、?如何して私を留めるの?」
敦「さっき言ってた。そんなもの、幸福じゃない、って。」
「云った。けど、偽物でもそれを自分が幸福だと思えるなら、それが本物だと言える、」
芥川「裏切り者」
「五月蠅い!元々私は貴方達を助けるために此処に来て____!」
芥川「僕等を助けるためにやった事、か。ならば何故鼠になろうとしている。」
「其れは、っ」
敦「その考えは間違えているよ、桜月ちゃん。」
「何処がよ!っ私はマフィアの皆も探偵社の皆も___っ!」
敦「君は自分一人で抱え過ぎたんだよ。」
「そんなのっ、!貴方達には関係ないでしょう!!」
敦「あるよ。」
芥川「ある。」
敦「君が無理したら、悲しむ人がたくさんいるんだよ。桜月ちゃん」
芥川「いい加減目を覚ませ、中也さんが、心配していた。」
「中也、が、、、?裏切ったと思われてる私を?」
芥川「貴様が裏切る訳が無いと言い出したのは中也さん。
その思いを踏みにじる気か?」
「っだって、それは、」
イワン「あんな奴らの言葉に耳を貸してはいけません。
貴女は不幸です。それを辞めたいとは」
敦「お前が桜月ちゃんの事に話を挟むな!桜月ちゃんは幸せだ!」
「っ、!!」
敦「色んな人から可愛がられて、大事にされて、なのに、
今の桜月ちゃんは、前の僕みたいだ!」
「前の、敦くん、、?」
敦「過去の出来事に甘え、芥川にまで愚かと言われた、そんな僕みたいだ!」
「な、っ、、!」
芥川「いい加減戻って来い。」
「私は、皆の所に戻りたい、!」
イワン「行かせる訳が」
敦「此処に居るのは彼女だけじゃない!」
芥川「僕も居る」
イワン「2人増えた所で如何ってことはありません。」
敦「桜月ちゃん、さっきの土人形のトロッコにはちゃんと彼奴が乗っている。」
「えっ⁉」
敦「だから追うんだ。僕達が此奴を足止めしておくから。」
芥川「一人で話を進めるな、人虎!」
「、、、フッ分かった。気を付けて!」
___有難う、敦くん、芥川。
うん。
起こる出来事一つ一つちゃんと意味あるよ!
多分←
文豪ストレイドッグス!51
今日の服!!
https://th.bing.com/th/id/OIP.gm8NkOULmAT2JM2KGWfvCwHaHa?pid=ImgDet&rs=1
「見つけたっ!待って!」
プシュキン「待つわけねーだろ!」
「うーん、私は死の家の鼠の仲間なのに~」
プシュキン「Σ(゚Д゚;)」
「だ~から待ってってば!」
プシュキン「へんっ嫌だね~」
「そっか~残念!」
プシュキン「は?」
「だって、そのトロッコが向かう出口には、皆が居るのに~」
プシュキン「な、何言ってるんだ!!」
「マフィアも探偵社も全員集合してるし、あっちの二人もそろそろ勝ってるよ」
プシュキン「ななっ、、」
「あ、そうそう!トロッコからは降りれないよ!
何故って、氷で閉じ込めてるから!」
プシュキン「クソっ、、」
「残念でした~!」
そして、トロッコがトンネルから出た。
「ほら、ちゃんと連れてきたでしょう?」
首領「其の様だね。疑って済まなかったよ」
中也「は?」
樋口「えっ?」
鏡花「え、、」
「私は常に協力者を抱えているの!その人の協力の下で、動いてる!」
中也「そ、そンじゃ、今回のも、、、」
「そう!首領にちゃんと前もって言っといたの!」
社長「助かった。」
国木田「事が起きる前に、こうなると予測していたという事か、、、」
与謝野「凄い洞察力だねェ」
谷崎「さ、桜月ちゃんってそンなに賢かったっけ、、、」
「フフッで、この人は如何します?」
プシュキン「じ、自首するし、今回の事は謝るから扶けてくれっ!」
首領「うーん、、自首するなら、、」
社長「だな((。。)」
「え~w許すんですね?」
首領「そうだねぇ」
プシュキン「ホッ」
「「んな訳あるかぁ!!」」
めっちゃ勢いよく殴られてるしww
かわいそw
まぁ、自業自得っていう事で!
「ところで、フョードルは?」
敦「))いません!」
「なっ、」
首領「逃げられる筈は無いのだけどねぇ」
社長「太宰は」
敦「))元々此処に居なかったんです!」
「やられた、、初めからフョードルは此処に居なかったのか、、、」
国木田「如何する、!」
「ね、このカフェに行きたいんだけど善い?」
中也「手前っ!こンな時にのんびりしてる場合かッ!?」
「大丈夫だから」
首領「うーん、そうだねぇ」
紅葉「今は桜月を信じて行動した方が善いのでは無いかえ?」
首領「よし、行っておいで。」
「はーい!じゃ、青龍~!」
皆がどんどん遠ざかってる。
太宰さんが云ってたのはこういう事だったのか。
もっと早く気が付いていれば善かった。
まぁ、今頃太宰さんがフョードルを吃驚させてる頃だろうな。
「あ、いた!太宰さーん!」
太宰「桜月ちゃん!遅かったね。」
「まぁ、ウイルスの異能力者たちは捕まえましたから!」
フョードル「成程、、お二人とも気が付いていたのですか。」
「勿論!勘だけど」
太宰「さて、安吾、後は頼んだよ」
安吾「分かりました、太宰君。」
「あ」
あの時の人、、、?
織田さんの時のあの
消えてった人?
安吾「コク(今はその話は無しで。)」
「!(分かりました。)」
部下「?、、フョードル・ドストエフスキー。手を見える場所に上げろ。」
手錠、、彼奴に効くのかな
太宰「待て!そいつに触れるな___」
信じられない光景だった。
確かに何もしてないのに、
彼奴に触れた人が
血飛沫をあげて倒れた。
死んでいる。
安吾「、、怪しい真似をしたら即射殺する。」
フョードル「勿論です。行きましょう」
「、、、またね(口パク)」
安吾「えぇ、また。(口パク)」
「太宰さん、あの人の記憶はあるんですね。」
太宰「うん、安吾は___信用《《は》》出来るからね。」
此れにて『共喰い』終了ーーーーー
探偵社・ポートマフィアともに死亡者なし。
負傷者十数名あり。
幸い、重症ではない。
そして___
紅い妖精は何時しか呼ばれぬ異名となった。
「殺さずのマフィア。」
織田さん。
そんな彼と同じ行動を、
あの人____
芥川が、6か月の間、殺さずのマフィアとなるとは、
私にも予想がつかなかった。
そして、それを敦くんに誓う事も。
孰れにしろ、私はポートマフィアとしてこれからも在り続ける。
「あれ?なんか忘れてる気がする」
中也「(カフェの時の写真は俺が撮っていたなんて言えねぇ)」
紅葉「桜月と鏡花が愛いかったのう」
「私は此処に居ます!」
中也「そ、そうだな(・Д・;」
「何焦ってるの中也」
中也「な、何でもねぇ!」
「(* ̄- ̄)ふ~ん」
無事、皆の誤解も解きました
なんかスーパードライで共喰い編終っちゃったんですが()
どうしよ
桜月ちゃん目線で書くと如何しても色んな所を見れないじゃないですか
ま、仕方ない。
これは宿命だ!(?)
と言う訳でこれからもよろしくお願いします!
文豪ストレイドッグス!52
今日の服!!
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後出てくる奴
https://th.bing.com/th/id/OIP.1boG0Pr_0csUy_hd8nEy9AHaKW?pid=ImgDet&rs=1
「どっちかなの~!?どっちもじゃなくて!?」
首領「流石にどっちも食べるのはなぁ~、、」
「だって甘い物は全部美味しいんですよぉぉぉ」
首領「それじゃあ、此のドレス20着を着てくれるなら善いよ✨」
「うげ、、」
まぁ、いっか。
「分かりました!服着るからどっちも食べたいです!」
首領「勿論善いよ✨後5個追加するね」
「(≧▽≦)ヤッターッ」
エリス「桜月、早く着て食べましょ!!」
「うん!」
中也「楽しみ、、(彼女さんの姿を一番に見たいと思っている人1)」
立原「どんな事になるんだろーな、、、(秘かにワクワクしてる人1)」
芥川「汁粉、、食したい、、(誤魔化してるけど秘かに楽しみにしてる人1)」
樋口「桜月絶対可愛い✨(馬鹿正直に楽しみにしてる人1)」
銀「✨(顔に出て楽しみにしてる人1)」
紅葉「絶対に愛いのう💕(実は(?)誰よりも楽しみにしてる人1)」
檸檬「宇宙大元帥、、、(本当に無関心な人1)」
「え、何か首領の好みが変化してない⁉」
エリス「変わってるわね」
「なんかすごい、、、」
戦闘系って感じがする、、
え、本当にこれ首領が選んだ服???
本当?
エリス「前の服よりは動きやすくていいわ!」
「た、確かに、、、?」
---
「ど、如何ですか///」
エリス「フフン」
凄いなエリスちゃんあんなに自信満々で
皆「ポカン( ゚д゚)」
「えっ⁉いや変でしたよね!?」
中也「いッいやそういう訳じゃねェ!!/////」
首領「如何しよう紅葉君。エリスちゃんが可愛すぎる。」
エリス「リンタロウキモイ」
「ッwwww」
立原「お、おぉ///(似合ってる、、)」
芥川「じーっ」
樋口「可愛いっっっ」
銀「ウンウン」
「エリスちゃんは可愛いよねぇ~」
樋口「違う違う桜月も」
立原「芥川さん、逃げましょう。」
芥川「そうだな。」
ピューン
「?どうしたんだろ、二人とも」
中也「大丈夫だろ(桜月のこと見すぎだ彼奴ら)」
紅葉「フフッ桜月、中々大変じゃのう」
樋口「頑張ってください!(?)」
銀「|がんばれ|」
「え、何を」
首領「桜月ちゃ~ん!今度はこっちも着てっっ!!」
「げっ」
中也「首領、そこ迄にしてやってください。此奴も疲れてるようなので。」
その通り。私は今何着着たか分からないほどの量の服を着た!!
「てことで、甘い物巡り行って来ます」
中也「俺も着いてく」
之が何時もの流れです☆
チャンチャン♪
いつもの流れって言うのをやりたかった(?)
文豪ストレイドッグス!53
あぅ、、んむ、、、だぁ~っ!!
あぅあぅ、、
誰だこれ←
シーズン4のネタバレ含みます(?)
微妙
No said
桜月「あぅ!ちゅーや!」
中也「だ~!」
芥川「ムスン___やちゅがれは、らしょうもんが、できるっ!!(読みにくい)」
首領「此処は保育園じゃないよ??」
樋口「あ、芥川先輩っっ⁉⁉そのお姿は如何なされましたっっ⁉⁉」
紅葉「桜月が、、愛いのう、、、、、バタッ」
立原「どうなってんだよ此れ、、、(常識人)」
首領「エリスちゃん、皆と並んで写真を撮るよ」
エリス「美味しそうなものを持って来たわ!!」
桜月「ングング、、これちゅき!✨」
エリス「此れはいちごみるくって云うのよ」
「いちごみうく!!」
皆「グハァッ」
桜月「ぅ~?もっといちごみうく!!」
中也「おれもいちごみるく!!」
芥川「やちゅがれはいらぬ!!」
立原「此れ、、いつの間にこうなったんスか?」
首領「昨日任務に行ったメンバーが帰って来なくて、心配して見に行ったらこの状態」
立原「あ、、、(・_・;)(犯人に心当たりがある人)」
紅葉「暫く此の儘でも良いかのう💕」
桜月「いちご、、みうく、っえぇぇえぇぇん」
中也「いちごみるく、、、」
芥川「や、やちゅがれは、いらぬ、、もん」
首領「何なの此の可愛い子達」
エリス「桜月、、可愛いわ、、」
紅葉「よしよし、愛いのう桜月、ほれ、いちごミルクじゃ」
「いちごみうく~~っ!!」
中也「おれもいちごみるく~~」
芥川「や、やちゅがれは、、、、、い、いらぬ、、、、(本当は欲しい)」
首領「ハイハイ二人のいちごミルクね」
中也「いちごみるく✨」
芥川「や、やちゅがれは、、、」
首領「ほーら!要らないなら飲んじゃうよ~?」
芥川「いる」
エリス「あ、探偵社の人達も呼びましょ!!」
「「え”」」
立原「大丈夫か、、?」
エリス「もう呼んだわよ!」
「こーよーちゅき!!」
紅葉「私もじゃぞ桜月、、、愛い。」
太宰「桜月ちゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
中也「うるせーっ!!だざい!!」
芥川「だざいさん!やちゅがれを認めれ下さい!!」
太宰「やだ小っちゃくなってるよこの子達」
エリス「だから呼んだのよ」
鏡花「桜月、、、、可愛い」
「だぁれ?」
鏡花「、、、泉鏡花」
「きょーか!」
鏡花「可愛い」
紅葉「あの空間だけ異常に平和じゃのう」
太宰「私は太宰!太宰だよ!!だーざーい!」
「だざいうるさい、、、」
中也「笑」
太宰「そ、そんな、、、、」
国木田「にしても何故こうなったんだ?」
「あっ!国木田だーっ!!」
国木田「な、何故俺を知っている??」
首領「覚えている人と覚えていない人が居るみたいでね、、」
「ね~ね~!ボォルで遊ぼうよ!」
首領「さっき保育園児だったのに幼稚園児になってるよ、、」
太宰「大きくなるの早くない??」
---
皆飽きるほどチビっ子たちの写真を撮っていました☆
そして___
---
「え。何みんな笑ってるの」
元に戻った
「ねぇ~何ってばっ!!」
太宰「何時の間に元に戻ったんだい?笑笑」
「え?戻ったって何に?」
中也「手前俺等より小さくなってたんだなww」
「だから何が」
首領「この写真」
「誰これ」
「「桜月/桜月ちゃん」」
「はぁっ⁉」
見事にチビになっている時の記憶が無かったです☆
首領「ちゃんといちごミルクの映像も残っているからねぇ」
立原「(思っていた犯人じゃ無かった)」
「とっ兎に角その写真消して~~っっ💦」
????????????????????
文豪ストレイドッグス!54
えっと、まず今日の服ッ”!今私、こわ”レ”て”るカら気に”シナい”で””
なんてね~
初音ミクの消失久しぶりに聞いたら結構聴力落ちてなかった!!
匿名Mの方が好きだけどね☆
いやでもそれより旧双黒の方がLOVE♡💗💕💖❤だけど((
私には推しが多すぎるのだっ!
じゃなくて今日の服ね((おい
https://base-ec2if.akamaized.net/images/item/origin/b96cde58a082f01bb510acbc5925be5c.jpg
今日はね~、ちゃんとシーズン4入ろうかなっ♪
でもねでもね、如何しても探偵社設立秘話がね、桜月ちゃんを入れれなくってですね、、
年齢的に。()
如何しようか悩みました。笑笑
その結果が此方で御座います
あと、シーズン4のネタバレに入っていくのでNGの方はUターンお願いしますっ!
私達は、無事、”共喰い”も終わり、暫くは平和が続くと思っていた。
そう。私達、ポートマフィアは。
でも、この前ね、与謝野先生から一つのお話を聞いたんだ。
その時に、頭に閃光が走ったように感じた。
このままじゃ、探偵社が崩れてしまう。
「ねぇ~中也ぁ~っ!!」
中也「なンだよ朝から五月蠅ェな」
「だってだよ、この前ね、一寸したお話を聞いたんだけど、、」
中也「いや、、誰から何の話を聞いたンだよ」
「与謝野先生から、探偵社が出来たときの話を聞いたの!」
中也「ンで、其れが如何したァ?」
「与謝野先生が死んじゃう~~๐·°(৹˃ᗝ˂৹)°·๐」
中也「ウワッ!?いきなり何言ってンだよッ!順を追って説明しろ!話の内容は?」
「判った、、グスッ」
---
12年前____
ある一人の男が立っていた。
その男の名は福沢諭吉。
嘗て、政府の暗殺者だった者。
然し、剣を捨てた今は用心棒として生活していた。
だが、その依頼人である女社長が何者かによって殺されてしまった。
現場に行くと、その秘書の男が部屋中に書類を並べていた。
秘書曰く、犯人は既に捕らえ、隣室に拘束して居ると云った。
その状況の中、一人の少年がやって来た。
彼はこの事務所の面接を受けに来ていた。
しかし、彼は
「「社長を殺したのは秘書だ」」
そう言い始めた。
さらに、多くの状況証拠まで推理で云い並べて見せる。
秘書に騙され、この一連の事件の犯人に仕立て上げられていた暗殺者、
織田作之助は秘書を撃ち殺し、逃亡。
やってきた少年、即ち、江戸川乱歩によってこの事件が解決した。
その後、福沢と乱歩はとある劇場へ向かった。
次の依頼場所であるが為に。
劇場でも優れた名推理を見せた乱歩。
福沢は彼に、異能力の事を伝えた。
お前が特別な推理力を持って居る、
という事が、乱歩を昔から苦しめてきた”物”から解放した。
---
中也「一寸待て色々言いたい事が在るが、先ず長ェ!!!」
「だってお話して貰うのに一時間は余裕で越えてたし」
中也「もうちょっと簡単に説明出来ねェのかよッッ」
「はいはい語彙力なくてすいませんねー」
中也「ハァ、、ンで、続きは?」
「えっと...」
劇場で殺人事件が起きた。
でも、被害者は死んでいなかった。
さらに、途中で乱歩さん・観客の一人、背広の紳士が消える。
乱歩さんはVと名乗る人物の元に。
観客の一人は、捜査の手掛かりに杖を残したまま消えた。
無事乱歩さんが社長の元に戻って、背広の紳士の元を二人で尋ねた。
その人は、社長が「異能開業許可証」を得るために探し当てた人物、
夏目漱石だった。
「という流れで探偵社ができたらしい、んだけど、、」
中也「まだ続きがあンだろ?」
「ぇ、っと、よ、与謝野先生がね、」
ガチャ
黒服「中原幹部、泉幹部、首領がお呼びで御座います。
至急、首領室に、との事です。」
「判りました。直ぐに行きます。お伝えくださってありがとうございます。」
中也「戻ったら話の続き、な?」
「何だぁ、中也、お話聞くの楽しかったの?」
中也「ハァッ!?ち、違ェよ!!た、、唯気になっただけだ!!」
「判りました判りました、そーゆー事にしとくから」
中也「スンッ」
「拗ねないの!!」
テクテクテクテク
「首領、泉です。」
中也「中原です。」
首領「入り給え」
「失礼します。」
一体全体、何を言われるんだろう___
何か今日さ、殆ど話進んでない。
めっちゃ頑張ったのにぃぃぃ
文豪ストレイドッグス!55
今日の服!
https://arine.akamaized.net/uploads/photo/external_photo/data/544650/large_7226e75b-8209-490c-b36b-b349d0474457.jpg
眠たーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーくない((なんやねん
「えっと...」
エリス「桜月!!待ってたわよ!!」
「エリスちゃんっ!久しぶり~~!!」
~~~~ホワホワタイム~~~~
中也「(俺の彼女可愛すぎねェか??)」
首領「(天使が2人舞い降りたようだねぇ)」
中也「ゴ、ゴホン何の御用でしょうか、首領。」
首領「ア、そうだ桜月ちゃんも、一寸相談があるのだけれど...」
「はぁぁぁぁぁぁああぁぁぁあぁあああぁぁぁ⁉⁉⁉」
中也「はァァァァァァアアァァァアァアアアァァァ⁉⁉⁉」
首領「うん、二人で叫ばないでくれ給え。」
「いやそりゃ叫びますよっ!!!!」
首領「一寸一旦落ち着」
中也「いやいやいや有り得ませんよ」
「私が……」
「武装探偵社に一週間宿泊研修って!!!!!!
行った瞬間殺されますよ此れ罠ですか??あ、罠ですね私死ぬんですか」
首領「ごめんねぇ……もう既に日程も決まってしまって居るのだよぉ……」
芥川じゃ駄目なのかな?
太宰さんいるし
首領「桜月ちゃん以外が行くと殺されかねないだろう?」
中也「それでも危ない事には変わりないですし何より太宰の愚図がッ!!」
「そうですよ絶対絡まれますしそもそも何の為に!!」
首領「いやぁ……
お互いの|構成員《メンバー》も何か成長できることがあるんじゃないかと思ってね」
「そ、それは確かにそうですが…」
中也「ハァ」
結果:探偵社に宿泊研修一週間。
スタート・・・3日後
頑張ろう...
「と言う訳なのでみんな一週間バイバーイ!」
黒服「(゚д゚lll)ガーン」
黒服「Ω\ζ°)チーン」
黒服「\(^o^)/オワタ」
樋口「(´;ω;`)」
芥川「(-"-)」
紅葉「(‘-_-`。)」
エリス「(/ω;)」
中也「_:(´ཀ`」 ∠):_」
「み、皆そんなに落ち込まないで(・_・;)」
首領「うぅ~...行かないで桜月ちゃん~っ!」
「いや、行けって命令だしたの首領じゃないですか?」
首領「其れはそうだけどぉ」
中也「桜月、頑張って来いよッ!」
「わ、判った!頑張る!」
樋口「早く帰って来て...」
「ひぐっちゃん、やつれてる」
紅葉「まぁまぁ、兎に角、特に太宰には気を付けるんじゃぞ?」
「あーい!!」
というわけで、行って来まーす!!
あ、ちゅやの話の続き。
忘れてた\(^o^)/
まぁ帰って来てからでいっか。
短いけど眠くないから許して(?)
文豪ストレイドッグス!56
今日の服!!
https://zhongces3.sina.com.cn/products/202004/5fc6160851230f8b13da96db94eede99.jpg
野外活動頑張りましたです!
現在、マフィア内の自室。
もうすっかり慣れて、綺麗に片づけられた自分の部屋。
でも、、
いよいよ明日、探偵社に行くのかぁ...
緊張する。
まぁお姉ちゃん居るからね!!
流石に殺されはね!!
しないと思うんですけど!!!
プルルルルルル
「あ、首領。」
電話、?
何だろう。
取り敢えず出てみるか。
「もしもし、泉桜月です。」
「桜月ちゃん...彼の事を伝えることを忘れていたよ。」
「し、首領、、彼、とは?」
「探偵社員の国木田君が、今、牢獄に居るんだ。」
あの国木田さんが、?
「判ってます。」
「、?知って居たのかい?」
「いえ、少し、探偵社の人物からとある話を聞いて居まして...」
「その話の内容を聞いても善いかね?」
「...」
少し、迷った。
この前中也に話した事は問題ない。
でも、...
その続きが。
「判りました。」
そして、云った。
中也に話した部分、だけ。取り敢えず。
「成程……然し、其れが何故、国木田君と?」
あぁ、駄目だ。
話しちゃ、。
私が話したら、駄目だ。
でも、
話さないと、判って貰えない。
一体、如何したら、、
与謝野先生の、《《天使》》の話。
「...話せない事情があるのだね。まぁいい。それと、もう一つ報告だ。」
「___すみません、、。」
「大丈夫だよ。その報告というのがね、」
「探偵社への研修がなくなったぁぁぁぁ⁉⁉」
「痛い痛い!!電話越しに叫ばないで!?」
「いや、え、叫びますよ⁉⁉」
「いや、少しトラブルが在った様でね。」
「何が有ったんですか、!」
「___天人五衰が現れた。」
「!、、それ、私が纏めていた報告書の組織、?」
「其の通り。桜月ちゃんが調べた者だ。」
「あいつ等が、現れた___」
ヤバい。
私が恐れてた通りだ。
本当に、探偵社が、潰れちゃう。
不味い。
探偵社が、
大切な人たちが、
本当の意味での犯罪者になっちゃう。
「すいません、一旦切ります。」
「判った。そう云う事だから宜しく頼むよ。」
「はい。失礼します、。」
プツッ
「はぁ、ッ......」
電話を切った瞬間、物凄い冷や汗をかいていた事に気が付いた。
私が訊いた話。
それは、与謝野先生の過去の話。
---
与謝野先生は、11歳。幼い乍らも軍医だった。
と云うよりは、軍医である森鴎外の、補佐をしていた。
どれだけ酷い怪我をしていても、戦場では当り前。
そんな怪我を直ぐに治せるのが与謝野先生の力だった。
前線で戦って居る兵士たちが居た。
その中の一人の、若い兵士は与謝野先生の事を
「天使」と呼んだ。
その兵士は、与謝野先生にあの蝶の髪飾りを渡した人。
あの、何時も付けている髪飾を。
そしてその兵士は、与謝野先生に助けられた回数を、
金属片に正の字で刻んでいた。
「君が居てくれて良かった。」そう云っていた。
しかし、治療しては何度も前線に送り出され、
治療すると同時に、兵士には途轍もない苦痛を与えることになっていた。
なのに、首領は____
与謝野先生に治療を強制して、断ると傷付いた兵士を銃で撃ったり。
そんな事だから、兵士の中にも、与謝野先生を憎む人が出て来た。
蝶の髪飾りの兵士は、
自死を選んだ。
何度も治療されては死ぬような目に遭って。
疲れ果てた。
あの金属片には、無数の正の字が刻まれ、
横には「君は正しすぎる」
そう書き置かれて。
「殺すために治療している様なモンだよ。」
与謝野先生は、そう云っていた。
その出来事がきっかけで、与謝野先生は心を塞ぎこんでしまい、
最終的には軍に隔離されて時が過ぎて行った。
最終的に敗戦したあの戦いから三年。
首領は、もう一度与謝野先生を使い、
前の戦いのときに練っていた構想を実現させようとしていた。
しかし、その時に首領の前に立ちはだかったのが社長だった、
与謝野先生を連れて行かせないために、
首領に斬りかかった。
その時、与謝野先生の元にとある人物が来ていた。
江戸川乱歩。探偵社員。
首領達が戦っている間に、乱歩さんが与謝野先生を連れ出す作戦だった、
それに対して、
与謝野先生は自分が生きていては駄目だと云う考え方をするようになって居た。
自分が生きていたら、周りの人間の命の価値が下がってしまう、と。
そんな与謝野先生に、乱歩さんはこう云った。
「君の異能が欲しいんじゃない。欲しいのはその優しさだ。
誰にも死んで欲しくなかったんだろ?だからそんなに苦しんでる。」
「「その優しさに、意味があるんだよ。」」
自分の異能を見て、自分の価値を判断して居ると思った与謝野先生だったけれど、
乱歩さんのその言葉でハッとした。
その後、与謝野先生は探偵社に入った。
---
首領に、私がこの事を知って居ると知られたら良い顔はしないと思う。
それに、この出来事がきっかけで____
いや、今は天人五衰。
彼らの動きをしっかり見とかないと。
「大事な人達を守るためなら、殺人でも犯罪でも、何でもする。」
そう呟いて、私は窓から空を見上げ、睨んだ。
すいませんまたまたなんか進まない回になりました。
一寸今日ね、疲れてるんで頑張って寝る、、と思う。
と言う訳で皆さん、おやすみなさ~い!
文豪ストレイドッグス!57
今日の服!!
https://arine.akamaized.net/uploads/photo/external_photo/data/263103/xlarge_c53c6e63-80c1-4e1c-be32-8e724cb54fde.jpg
暑いです💦熱中症に気を付けて!!
探偵社を襲った悲劇。
天人五衰について。
分かったことを少しまとめてみた。
---
犯罪組織、天人五衰。
その説明の前に、
探偵社の現状。
とある事件を捜査していた時、
小栗虫太郎という男が関与していることが判明。
後に犯人だったことも判明。
然し、その男もまた別の組織に唆されていた。
結果、彼も生死不明。
その後、様々な事件が重なり、
異能特務課長官、種田は重体。
社長、福沢諭吉:獄中。私には詳しい事は調べられなかった。
情報が出て来ない所から見ると、其の通りと考えられる。
太宰治:マフィア時代の罪が塗り、逮捕。
探偵社の、
---
書類に分かっていることを書き出している、その時だった。
中也「オイ桜月ッ!!」
「えっ!?吃驚した中也かぁ~驚かさないでよ!」
急に中也が部屋に入ってきた。
息を切らして、まるで、
まるで…
「何でそんなに慌ててるの?」
中也「探偵社を____」
「「助けに行く。」」
「な、何...?どう云うこと?」
中也「今、説明する時間も無いほどやべェンだ。取り敢えず来い。」
「__判った。」
そうして連れて来られたのは、ヘリコプターだった。
山の奥の建物に向かって、一直線に進んで行く。
「もう一回聞くけど、今如何いう状況なの?」
中也「___|彼奴等《天人五衰》が、探偵社を嵌めた。」
「...…なるほど。」
中也「もう一つ言って置くが、猟犬が来てるぞ。」
「え、マジ?」
中也「___マジ」
「え、猟犬ってあの!?政府がもうてんやわんやの⁉あの頭可笑しい奴ら!?」
中也「...」
「うわっあいつ等が来てたらそりゃピンチだわ」
猟犬。
軍警の中の、最強特殊部隊。
5人居るらしいけど...
私4人しか知らん。
あと一人は何処へ?
中也「見えて来たぞ。」
「じゃ、私が先に攻撃仕掛けておくね。与謝野先生ヤバそうだし。」
中也「あッおい!」
中也が止めるのも聞かず、私はヘリから飛び降りて、
霧と桜を呼び起こした。
季節外れも度が過ぎるなぁ、なんて思いながら。
?「なッ何です?これは...」
?「...😠」
「済みませんが、此の方たちを傷つけるのは許しませんよ。」
谷崎「こ、この声は若しかして...」
国木田「(谷崎、云うな。の目)」
与謝野「なンで此処に...?」
賢治「嬉しい朗報ですねっ!」
?「...あなたの様な心音、初めて聞きますね。処で、何方様で?」
「...そう云う物は、貴方が先に名乗るのが礼儀では?」
条野「確かに、其の通りですね。私は条野採菊。猟犬に所属している者です。」
「条野さん、ですか。其方のお方は?」
鐵腸「末広鐵腸だ。」
「...鐵腸さん。」
条野「何故名前??」
「...何となく名字がしっくり来ません。」
条野「さて、貴女の名前は何です?」
「私は、泉桜月。」
条野「桜月さん、ですか。」
「最初から名前呼び!?」
条野「何となく、ですよ。貴女は何故彼らを、探偵社を扶けに参ったのですか。」
「そんなの、ねぇ」
「「皆が大事だからに決まって居るでしょう!!」」
そう云った瞬間に、ヘリから縄が降ろされる。
中也「莫迦やってンなァ!探偵社!」
「首領の命令で拾いに来ました。捕まって早く登って!」
中也「ホラ!銃撃戦だ!」
「重力操作!/四季、桜!」
そう云い、猟犬の二人を攻撃する。
その間に、全員がヘリに乗り込む。
彼奴ら、話には聞いていたけどヤバすぎ。
実際に会うとやっぱり貫禄が違う。
カッコいい。
あ、中也とはまた違う意味のかっこいいだからね!?
勘違い辞めてね??ね???ね????
でも、気になる事が。
「ねぇ、お姉ちゃんは?」
国木田「...まだあの建物の中だ。敦と」
「大丈夫。きっと、大丈夫だよ。また会えるよ、、」
そう呟いた私の言葉は、勝手に震えてて、
弱気になってた。
でも、
中也「大丈夫だ。絶対ェまた会える。な?」
そう云って、頭を撫でてくれた。
それだけで安心する。
「うんっ!」
取り敢えず、一人も死人が出なくて良かった。
此処に居るメンバーの、再開を祝して。
一人心の中で、少し安心していた。
ねむーい
文豪ストレイドッグス!58
今日の服!!
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因みに桜月ちゃん、癖毛が下の方、酷いらしいので
先っぽがくるんってしてるそうです((何処情報だ其れ
セミロングが似合う人っていいですよねぇ~
中也「ホラ!銃撃戦だ!」
「重力操作!/四季・桜!」
探偵社員を扶けに来たポートマフィアの構成員、中原中也。
そして泉桜月。
彼らの銃撃戦の間に社員はヘリに乗り込む。
然し、見当たらない人がチラホラと...
彼女の姉も、また、例外ではなく...
「お姉ちゃんは?」
国木田「...まだあの建物の中だ。敦と」
「大丈夫。きっと、大丈夫だよ。また会えるよ、、」
心なしか震える手。
現在残った唯一の姉。
血縁者。
失う事が怖いのは当然だ。
然し、その頭を優しく撫でる人が。
中原中也。
彼女の恋人で在り、
彼女を守るためなら手段を択ばない人。
中也「大丈夫だ。絶対ェまた会える。な?」
「うんっ!」
彼の行動により、桜月の強張った顔も何時しか解れていた、その時だった___
---
国木田「まさかポートマフィアに助けられるとはな…」
「あ、ええと...それが...」
中也「助ける?バカ言うな。お宅の社長がボスと取り引きしたんだよ。
救助の対価は社員一人のマフィア移籍だ。使いやすい異能犯罪者は大歓迎だぜ」
「っ……でも、そんなのっ...」
お姉ちゃんがまた人を殺す?
谷崎さんが暗殺者になる?
太宰さんがまた織田さんの過去を____?
国木田さんが、あの国木田さんが一般人を傷つける?
あの純真な、キラキラしている賢治くんが、人を死なせる?
敦くんが______殺人をする?
確かに殺人を犯しそうになって居た。でも、寸前で止めて貰った、太宰さんに。
其れを、棒に振る?
いいや、違う。
首領の狙いは、
与謝野先生。
でも、与謝野先生は選ぶな。
そう云われていた。
選んだ場合、取引は____
谷崎潤一郎「…でもあのままだと全員逮捕され…与謝野さんも殺されてました」
その言葉に、ハッと現実に引き戻される。
「本当に無事で良かったです...。」
国木田「その通りだ。理想論ばかりでは命は救えん。現実的にならねば…」
「は⁉⁉⁉⁉」
え、あの理想主義の理想絶対の理想は全ての国木田さん⁉⁉⁉⁉
与謝野「!?頭でも打ったのかイ…?」
宮沢賢治「本体が切られたせいでは?」
谷崎潤一郎「本体?ああ…手帳の事か」
「え、あっちが本体なんですねクスッ」
何て、少し落ち着いていた時だった。
ガァン
機体に衝撃が走った。
「ひぃっ!!!」
瞬時的に周りを見渡すと、
血だらけの賢治くんが居た。
鐵腸「逃がさん!」
「て、鐵腸さんっ!!!賢治くんを、、離して下さい!!!」
中也「おいおいマジかよ」
真坂の真坂、鐵腸さんの刀がびよーんと伸びて、機体を貫通し、
賢治くんの体に引っ掛け、その刀を元の長さに戻しながら此方に飛んできた。
驚きでちゃんと説明できないけれど、
怖い。この人の運動能力が。
こんなの、如何すれば。
国木田「谷崎!必ず真犯人を暴け!」
「なっ、国木田さん、何をしようと!!」
いきなりヘリの戸を開けた国木田さん、
末広鐵腸「悪邪即滅」
国木田独歩「頼んだぞ」
末広鐵腸「雪中梅!」
《《頼んだぞ》》
そう一言叫ぶと、飛び降りた。
そして、鐵腸さんに飛び乗った。
二人の間でどの様な会話が成されたかは分からない。
でも、
こんな事をするなんて。
国木田さん、。
彼は自分の手帳を鐵腸さんの首に押し付け、二人諸共
爆発の炎に飲み込まれて行った。
谷崎「国木田さぁぁぁぁぁんっっっ!!!」
「そん、な、っ……」
---
結局私達は、猟犬から逃れることが出来た。
____国木田さんのお陰で。
生きてるかな。
無事かな。
死んで無いよね...。
嫌だよ。
探偵社は、みんな揃って探偵社だよ。
一人でも欠けちゃ、駄目。
首領「どうかね?ポートマフィアの隠れ家の住み心地は?
一週間程度なら猟犬の目から隠れられるハズだよ」
「首領、国木田さんは、、敦くんは、太宰さんは、お姉ちゃんは!!!」
首領「落ち着くんだ。大丈夫誰も死んではいないよ。きっと、ね。」
「!!...っ」
力が抜けたようにへたり込んだ。
きっと、死んで無い。
その言葉が永遠に頭に響いているようだった。
首領「残念ながらわかったのは太宰君の顛末くらいだ」
「ぁ...」
私は、知ってる。
今、太宰さんが何処に居るのか。
調べ尽くしたから。
首領「太宰君は人質事件より以前に猟犬に逮捕されていた。
身柄を軍警から法務省、さらに公安、その先は杳として知れずだ」
首領、私は知って居ます!その言葉を、苦い薬を飲みこむようにして、砕いた。
今此処で私が何か云ったら、全て崩れてしまうかも知れない。
欧州の異能刑務所、ムルソー。
あそこに、太宰さん。
そして、其のチェスの相手、フョードルが居る。
番外編、若しも桜月ちゃんがムルソーに行ったら、うきうきお悩み相談会は...?
フョードル「うきうきお悩み相談か~~い
と言う訳で司会は僕フョードルが」
「いやいやいきなり何ですか!?」
太宰「はい待ちたまえ一旦待ち給え」
フョードル「何です?」
「え、何がですか?」
太宰「何が?」
フョードル「何って何が?」
太宰「あぁ~そう云う事ね。」
「いや分かんないんですけど!お二人で納得しないで下さい!」
フョードル「詰り、我々は持ち前の頭脳のお陰で相手の思考を読むことが出来ます。
然し、それ故に他社に相談という行為を行いません。」
「あ、自分よりも頭脳が劣ってるから...」
太宰「其の通り。だからこの機会を利用し、」
フョードル「互いの悩みをぶつけ合おうという企画です。」
「な、成程……?」
フョードル「面白そうなのでお先にどうぞ。」
太宰「はぁ~い」
「いや面白そうって」
太宰「喫茶店の女給さんと、桜月ちゃんの
何方もを手に入れるには如何すれば良いでしょう?」
「えっ!?いや私は中也の」
フョードル「お二方とも監禁すれば簡単な事でしょう。
最も、僕は桜月さんだけで良いと思いますが。」
「ちょっと!!!!だから私は」
太宰「成程ぉーー。此処から出たら先ずは桜月ちゃんを監禁するかな。」
フョードル「いいえ、僕が先にします。」
「訳の分からない話しないで頂いて良いですか?
というか私なんで捕まってるんですか?」
太宰「え?作者の都合という物だよ」
フョードル「桜月さんが此処に入って貰えないと、話が進まないそうです。」
「本来はお二人で話してるんですよね!?」
太宰「まぁ良いじゃないか!と言う訳で、私は此処から出たらまず桜月ちゃんを」
フョードル「僕が先です」
「其れ辞めて下さい!!ヤンデレの集まりっ!!!」
文豪ストレイドッグス!59
今日の服!!
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与謝野「ふざけんじゃないよ!探偵社の無実を証明する手伝いはできないィ?」
「何で、、首領、!」
首領「うん。出来ないよ。福沢殿との取り引きは、
君達のうち誰か一人がマフィアに移籍する対価に君達の安全を守る事だけだ。」
与謝野「笑わせるな!アンタの狙いはこの私を手に入れる事だけだろ!?」
与謝野先生が、首領の胸ぐらを掴んで云った。
探偵社を助ける。
首領は出来ないとは云った。
でも、私達にするなとは云っていない。未だね。
だから、個人的にやってやる。
探偵社を犯罪者にはさせない。
首領「そうだがそれが何か?福沢殿はその事も承知で取り引きした。」
与謝野「社長がそんな事言うハズない。」
私は、実は取引の話を聞いてたんだ。
次の命令を出されていた時、社長からの取引の電話が鳴ったから。
---
社長〈対価の望みは何だ?〉
首領〈探偵社員一人のポートマフィアへの移籍〉
社長〈条件がある。与謝野君は選ぶな。彼女に貴君の助手は二度と堪えられぬ〉
---
首領「福沢殿は君を指名してもよいと言った」
冷たい目で先制を見下ろす首領と、
呆然とする与謝野先生。
私が訊いた、先生の過去の話。
幾ら首領でも、
こんな事は承服できない、っ!
「首領、云わせて頂きます。私は取引の話を聞いておりました。」
首領「そうだね。確かに聞いていた。」
「あの時、社長は条件を出した!与謝野先生は選ぶな、と!
それを破られる御心算ですか⁉…到底、私には耐えられません!」
首領「然し、其れを証明できる人は誰も居ない。
君が一人で迷言している可能性もある。分かるかね?」
「ッく...」
広津「ボス、お取込み中失礼します、入口にこの無線機が。」
広津さん...
私は、必死に溢れそうな涙を抑えていた。
何で...
何でっ
何でよっ!
何で、与謝野先生にまたあの苦しみを味わせるなんて事を...。
嫌だよ...
もう、誰かが傷付くところを見たくない。
嫌だ。
嫌だ
嫌だ...っ!
もう二度と、。
その時、与謝野先生と目が合った。
目が合った瞬間、少し微笑んで、口を小さく動かした。
《《有難う》》、と。
思わず私は、抑えていた涙を少し、
ぽつっ、ぽつっ、と、小雨の様に少し零してしまった。
でも、善い。
少しでも、与謝野先生の苦しみが癒えたのなら。
フランシス「よう、元気かオールド・スポート。
時間がないので手短に話す。リカントの少年をそちらに向かわせた」
「リカント…敦くん!!」
谷崎「生きてたンだ!」
賢治「善かったです…」
首領「少年が来る理由は?」
フランシス「取り引きだ。俺の為に治癒異能を使え。
対価に探偵社復活の糸口となる情報をやる。集合は20分後5番通りで」
「ぇ……?」
賢治「探偵社復活の糸口ですって!」
谷崎「これで希望が!」
森鷗外「妙だね…どうやって奴はこの隠れ家を発見した?」
谷崎「それこそ、例の《《アイズ・オブ・ゴッド》》とやらで…」
首領「それだよ。この隠れ家がわかったのなら、
探偵社などより軍警と取り引きすべきだ。」
「弱った探偵社より強大な猟犬に恩を売った方が利益が大きい。
私の知るフランシスは強い側、勝ちそうな側に味方する男だ」
「「この取引、罠じゃないかね。」」
「フッ私の知るフランシスとは少し違ったイメージをお持ちの様ですね、首領。
彼は、変わったんですよ。」
---
結局、私達は取引の場所へ向かった。
私達、つまり、私も含めて。
無理矢理吹っ切って、着いて来た。
与謝野「さっきは有難う、桜月。」
「えっいや、その...っ」
与謝野「アタシは何も出来なかった。でも、庇ッてくれた。だから、」
「私は、大好きな人達に傷付いて欲しくなかった!ただ、其れだけですから。ニコッ」
そう云って、私は微笑んだ。
やっぱり、この人たちが大好きだ。
「~~~!」
「~~~~。」
「~~~~~?」
「~~、、」
谷崎「だから理由を教えてください。
マフィアのボスと過去に何があったんです?
ひょっとして猟犬の言っていた“死の天使”と何か関係があるんですか?」
「谷崎さん何でその言葉をっ、!」
云ってしまってからハッとした。
《《猟犬が》》云って居た、死の天使。
そう言葉にしてた。
あの、、私達が助けに入っていた時、条野さんは与謝野先生に刃を向けてた。
あの時だ...
条野さん、鐵腸さん...
貴方達は悪く無い、と思う。
でも、やっぱり行き過ぎた「善」。
判断を見誤ってる。
与謝野「はァ…これ以上気を遣わせる訳にもいかないね…いいよ。」
「っで、でも与謝野先生...」
与謝野「アタシは大丈夫だ。」
「、、、先生が大丈夫なら。。」
そして、この前聞いた話を、もっと詳しく聞くことになった。
---
「昔、社長と森先生は三刻構想の盟友だった。だが今では敵同士だ。なぜだと思う?」
「アタシのせいなんだよ…」
十四年前、大戦末期____
「太平洋上に突如出現した島、常闇島。
夜しかないその無国籍島が大戦末期の主戦場だった」
「オーロラの電磁波が電子機器を破壊する為、
島は前近代的な白兵戦が繰り広げられていた」
与謝野〈いつまで寝てんだ!ダメ兵士共!〉
〈異能力!「君死給勿」 〉
「痛くない!」
「見える!目が見えるぞ!」
与謝野「弱いからケガするンだよ!」
「すごい!奇跡だ!」
「君こそ我らが神!」
そう云って、与謝野先生の周りに集まっていた。
本来は明るくて、優しくて、
そんな兵士たちだった。
与謝野「来るな!うっとうしい💢」
首領「私の与謝野君がそんなにお気に召したかね?」
そう、周りの兵士たちに銃を向けるのがロリコnンン"ッ"現、首領。
あの頃は、国防軍第356歩兵師団、隊付一等軍医。
与謝野先生は、軍医委託生だった。
与謝野「‘‘私の与謝野君‘‘って!いつアタシがアンタのものになったのさ!森先生!
耳を食い千切るよ!!」
首領「だって私は君の上司だろう?
その態度と口の利き方を矯正させる権限もあるのだよ」
与謝野「軍規なんて知らないね。
先週まで和菓子屋の店番だったアタシを、
アンタが無理矢理徴用したんだろう!?」
首領「その気の強さ、いい!」
キモいな。
与謝野「死にかけた直後に小説かい?」
とある兵士に話しかけた与謝野先生。
「小説じゃない。これは詩集だよ」
与謝野「はぁ!?アンタ、泣いて感謝しろと言わないけどさ、
完治した分ちょっとは早く戦闘に戻ろうって気概はないのかい?」
「感謝はしてるさ。だからこれを君に贈るよ」
そう云い、持って居た本の頁を捲った。
すると、
中から驚く程美しい蝶が一羽。
その蝶は羽ばたき、与謝野先生の髪に止まった。
そして一度輝くと____
金属で出来た蝶の髪飾りに。
「ありがとう、天使さん」
与謝野晶子「て…天使!?」
顔を真っ赤にする天使こと、与謝野先生。
その後ろの方には、ジトッと二人のやり取りを見ている首領が居たとか居ないとか。
与謝野「けど…今のどうやったんだい?アンタの異能力?」
「大した能力じゃないさ。君のように世界を変える程の力はない」
与謝野晶子「アタシが世界を?そんなわけ___」
「一兵卒だから見える事もある。異能ドクトリン。」
「欧州列強が発明した異能力戦争は戦争の概念を変えつつある。
我々が敗れぬ為には一刻も早くその価値を軍上層部に証明せねばならない。
だから森衛生科長は君を入営させた。」
「でしょう?森衛生科長」
首領「私が奏上した“不死聯隊”論文を読んだのか?あれは軍の機密文書の筈だが」
与謝野晶子「何の話だい!軍上層とか不死とか…
アタシはただ人の命を助けたくて来ただけで!」
首領「行こう与謝野君。次のケガ人が待っている。エリスちゃん、次のカルテを」
エリス「はい、ご主人様」
ーーー
とある日の戦場にて___
「おい!上を見ろ!!」
「!!」
「みんな伏せろ___!!!!」
目が眩む閃光が一筋刺した後の記憶は、その兵士には無かった。
何故なら、その光によって全身を焼かれ、体を失ったから___
ーーー
「あぁああああああ!」
その兵士は悪夢から目を覚ました。
「ハァ…ハァ…右腕がある…」
与謝野「体は平気かい?」
「君の方こそずいぶん疲れた顔だね」
与謝野晶子「疲れもするさ。一度に80人も治療したんだ。
一番の重傷は体が半分ふっ飛んだ奴さ。
異能力で体は治ったけど…心までは戻らなかった。今は自分の名前すら言えない」
体だけを直しても、精神を病む者、心を失う者、多々存在した。
「それ以外のみんなは?」
与謝野晶子「死んでない奴は前線に戻ったよ。人手不足だからね……
《《何が天使だよ…これじゃ殺す為に治すもんじゃないか…》》」
「そうじゃない」
その兵士は、与謝野先生の苦悶の発言に対して否定を見せた。
そして、一つの金属片を取り出した。
首にいつも下げている、ネックレスの様な物を。
与謝野晶子「そいつは?」
「回数を数えてるのさ。君に命を救われた数を」
「今日でちょうど5回目だ。この“正”の字が僕は好きでね」
「成した事を数えて“正”の文字が完成する度、
この世に一つ正しさが増える気がするんだ。これが君の正しさだ」
「君がいなければ、僕は故郷の両親や弟に二度と会えなかった。
君がいてくれてよかった」
与謝野晶子「ありがとう…その…」
その兵士にだけ見せた、表情があった。
照れたような、心配する様な、複雑な表情を。
「おい上等兵!治ったならすぐ戻れ!」
「了解」
でも、彼らの奮闘を嘲笑う様に戦況は悪くなる一方だった。
この状況なら、普通の軍は撤退していた。
然し、そうは為らなかった。
与謝野先生が居たから。
首領「治療だ」
「父さん…母さん…すぐ帰るから…」
そう、譫言を呟いて居たのは、
あの兵士だった。
髪飾をくれた、あの人。
与謝野「治したくない…」
首領「彼のケガを放置すると?」
与謝野「ああ、そうさ、後方で療養させてやりゃいい!」
首領「成程…この戦場から彼を逃がしてやりたいわけか…
困ったねぇ。私は立場上君に命令せねばならないが、
少女のお願いには弱くてねぇ……」
「だがお前は別だ!やれ!」
頭を鷲掴みにし、脅す首領。
そして、恐怖に置かれた与謝野先生。
でも、治療しなかった。
「今、異能が戦争を変えつつある!
変化を軍に理解させるのが君の役目だ。やれ。
___でなければ国が滅ぶ。」
与謝野「断る!アタシは目の前の命を助けたいだけだ!」
首領「いいだろう」
すると、首領は兵士に銃を向け、撃った。
首領「これで瀕死だ。治せ」
誰もこの戦場からは逃れられなかった。
先生の似顔絵を描いてくれた兵士も、
先生を妹に似てる、と頭をなでた兵士も…
先生に美味しいコーヒーを淹れてくれた兵士も…
皆死んだ。
与謝野先生が絞り出したように発した言葉。
「アタシさえ居なければ、唯の怪我で此処から出られたのに。」
「“全滅”って言葉があるだろ?
アレは兵士の半数が戦闘不能になった時に使う言葉だ。
“半数が死亡”じゃなくてね。
つまり半分がケガをすれば軍は撤退し戦いは終わる。
けど、アタシがいる限り撤退はない。だから負けない。
“負ける”ってのは人の権利だ。なのにアタシが負けを奪っちまった。
負けを奪われた軍隊が落ちていく先は一つだけ…
明くる日、それは、先生が身内の兵士に命を狙われた日の事だった。
幸い、腕を刺され、怪我をしただけで終わった。
でも、離れなかった。先生の頭を、その兵士の叫びが、声が。
「その女のせいでみんなが死ぬ!」
与謝野〈ん?髪飾りがない…どこかに落としたンだ…
あの人に貰ったのに…見つけないと…〉
その時だった。
何処からか、スピーカーから声がした。
あの兵士の声だった。
〈与謝野さん、君に伝言を頼みたい〉
〈耐えると誓った…けど君の異能力…
その“正しさ”に教えられたよ…誰の心にも限界はある…〉
〈君を天使だと言っただろ?でも君はそれ以上だ〉
奔った。先生は、只管、唯只管彼を探し続けて走った。
〈君は戦場に君臨する“死の天使”だ。僕の家族にさよならを伝えてくれ〉
___涙を薄ら浮かべて。
でも、辿り着いた彼の居場所には、
声も出ない様な光景が広がって居た。
金属片に刻まれた、
恐ろしい程の、怖い程の正の字。
そして、君は正しすぎる、との書置き。
その横には、
彼の首を吊った姿があった_________。
その場には、先生の叫び声が、永遠に思えるほどの長い間、木霊して居た。
---
与謝野「そこからの記憶は正直曖昧でね。
話じゃ基地空母を沈めようと爆薬を仕掛けて逮捕されたらしい。」
「戦後もアタシは施設に隔離され続けた」
谷崎「じゃあその与謝野さんを助け出したのか探偵社だったんですね」
「違うんですよ、...谷崎さん、、、っ」
与謝野「そうだったらよかったんだけどねぇ…」
それは敗戦から3年後。
---
首領〈ようやく見つけたよ。もう一度君の力が必要だ〉
其処には、瞳に全く光の無い
少女の姿があった。
そして、首領を引き留めようとする社長の姿も。
死闘する、二つの組織の長の姿が。
社長「彼女を再び地獄に引き戻すだと!?それが人の所業か森先生!」
首領「彼女こそ三刻構想の、町の平和の要です。
強大な現ポートマフィアのボスを打破するには、
与謝野君が率いる不死聯隊が最適解!」
社長「何が最適解か!貴君の論理には心がない!」
首領「心!?戦争とは心を配慮した方が先に負けるゲームです!」
社長「ならば!貴君との同盟は今日限りだ!」
首領「今日限りなのはあなたの命です!」
ーーー
乱歩「あ、これはね、社長が戦ってる内に君を逃がす、そういう作戦」
与謝野「戻して…戻して…外に出てはいけない」
乱歩「何故?」
与謝野「アタシの異能力は命を簡単に救う。
だからアタシの周りでは命の値段が安くなる。
これ以上生きているわけには…」
乱歩「はぁ…バカらしい。どうでもいいよそんなの。
いやなら異能力使うのやめれば?」
与謝野「それができたら…」
乱歩「出来る訳が無いって?何故?君の治癒能力がすごいから?
君の力をみんなが利用しようとするから?」
乱歩さんは、車いすに座った与謝野先生の前に立って云った。
乱歩「違うね!僕の超推理が世界一異能力!」
それを始めてちゃんと見て、見上げた、与謝野先生。
乱歩「後はどうでもいい能力!僕がいれば全部解決するからね!
僕の力を疑うなら証拠を見せようか?」
急に右手を広げ、閉じた乱歩さん。
それを開くと其処には___
タオルに包まれた何か。
あの時失くした筈の、
蝶の髪飾りが。
与謝野「これは…!」
「何で…これの事は誰にも話してないのに!」
乱歩「古い基地空母で見つけた。ほらね!僕は何でもわかる。
試しに何か聞いてごらん。何でも答えるよ」
与謝野「なら…アタシは…これからどうすればいいの…
大切な人がアタシの所為で死んだ…
きっとこれからも同じ…
アタシの意思とは別にこの力を利用しようとする人間は必ず現れる…
アタシが生きていい場所なんて本当にあるの!?」
顔をまた俯かせて、表情を、顔をくしゃくしゃにした与謝野先生。
その瞳に向けて、乱歩さんは云った。
乱歩「ある。この世には一か所だけ君を必要としない場所がある。
君は武装探偵社に入れ」
そして、先生と目線を合わせた。
乱歩「君の異能が欲しいんじゃない。欲しいのはその優しさだ。
誰にも死んでほしくなかったんだろう。だからそんなに苦しんでる。」
「「「《《その優しさがあるから君を誘いたい》》」」」
その一言で、与謝野先生の光が無かった目に、
大粒の涙が、沢山溢れた。
乱歩「異能力なんか無くたって良い。その優しさに、意味があるんだよ。」
---
これが、与謝野先生の過去だった。
ちゃんと話して貰うと長かった。
でも、やっぱり何回聞いても悲しい。
そんな辛い思いをしてたなんて。
辛い思いをするのは、私だけでいいのに。
「もう少しで、着きますね。」
え、え、え、え、
やっぱり此処の乱歩さんカッコいいね!!!!!
ね!!!!!!!
よね???????(圧)
うん。
文豪ストレイドッグス!60
今日の服!
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シーズン4終わったら(終わらなくても)その時の状況での番外編が発生します()
「もう少しで、着きますね。」
谷崎「ほンとだ。」
賢治「早く敦さんに会いたいです!」
その時、ポートマフィアのメンバーで、口論が聞こえた。
立原「何でだよじいさん!探偵社なんか売っちまおうぜ!首領が言っただろ!
フランシスは軍警側かもしれないから取り引きには近づくなって!
なのに連中は指示を無視して抜け出した」
「立原さん、如何したんですか?」
立原「探偵社だよ...あいつらは首領の指示を無視して取引に向かった。つまり、
首領が舐められてるって事だろ!」
「そんな事...」
広津「元ギャングの思考が抜けぬな立原。
ポートマフィアの行動はナメられたか否かではなく。
ボスの意思に沿うか否かで決まる。
誰にも探偵社を傷つけさせるな。命にかえても守れ。それが我々への命令だ。
つまりボスは探偵社が危険な取り引きに向かう事をわかっていた。」
「そうだよ。命令が先に出てたんだから。それと、
探偵社に何か手出ししたら……私が殺すから。」
空気が歪むほどの殺気。
探偵社を、大事な人を傷付けようって云うなら、
喩えそれが仲間だったとしても、
手加減はしない。
「ね、皆出てきていいよ?」
与謝野「まったく心配性だね。フランシスとの取り引きは罠じゃないさ」
広津「根拠は?」
与謝野「敦が信じたから。
魂をさらして命の交換をした相手にウソは通用しないもんさ」
指示通り、云われた通りの車が来た。
あの車に敦くんとお姉ちゃんが___
いや、違う。
何かが変。
何か可笑しい!
あれに近づいちゃ駄目!
賢治「車が来ました!待ってましたよ」
「賢治くん!其れに近づいちゃ駄目っ___!」
間に合わな___
急に爆発した車。
賢治くんが巻き込まれてる...
不味い。
嵌められた。
でもこれはフランシスじゃ無い。
なら、
私達の中に、軍警との内通者がいるって事だ……
与謝野「賢治!」
「動くな!包囲完了!」
囲まれたっ!
不味い。
本当にヤバい。
これじゃ、皆捕まる___
賢治くんには谷崎さんが駆け寄って行っ
賢治「うわああぁぁぁっっ!」
その斃れた体には、猟犬の刃が食い込んでいた。
道路に串刺しにされて...
「皆逃げて!フランシスとの取引は一旦中止にしてッ!!」
賢治くんに駆け寄った与謝野先生。
だけど、
与謝野「賢治!」
顔が隠れた服を着た人物が、
刀に触れずに刀を操っている。
それが宙に浮くと、
賢治くんの体も___
賢治「うぁぁあぁああ!」
谷崎「刀が...抜けないッ!!」
何で、、
彼奴は五人目の猟犬!!
金属操作の異能力者だ…
この状況ならあの人が適役...
「広津さんっ!!」
|あの異能《落椿》で刀を無理やり外す。
広津「ポートマフィアの秘密通路に逃げる。来い」
「ありがとうございます、広津さん。」
---
ひとまず安全な場所に行った私達。
通路の途中だけどね。
与謝野「アタシが治すよ」
そう言って賢治くんの傷を治した先生。
賢治「与謝野さん、ありがとうございます。助かりました」
私は中也に電話を架けるも、繋がらなかった。
心配で仕方がない。
こんな時分だし、
何が誰の身に起きても可笑しくない。
広津「ポートマフィアの武闘派が応戦しているが防衛線を崩されつつある。
猟犬の5人が来ればこの避難通路ごと潰されるだろう」
「そうですね。主要戦力は現在使えませんし...(私も今無理だし。)
でも、既に一人は来ていましたよ。猟犬の五人目が。」
与謝野「谷崎、賢治、話がある。バラバラに逃げよう」
谷崎「ダメですよ!みんな一緒にいないと!」
与謝野「わかってる。だが今なら猟犬は一人だ。散らばって逃げれば二人は助かる」
与謝野「約束してくれ。誰が生き残っても探偵社再建に命を懸けると」
谷崎「わかってます」
賢治「やりましょう」
通路の先へと進んで行った。
迷路のように曲がりくねった道を抜けると、地上に出られる。
バラバラに分かれる三人には、其々進む方向の地図を渡した。
「三人共、お気を付けて...
っお姉ちゃんに会ったら!、よろしく...お願い、します、、」
如何か、唯一残された家族を、守って下さい。
三人がバラバラに進むと、私達ポートマフィアは本部へと戻る。
「そう云えば、猟犬の五人目の正体、誰なんでしょうね。」
銀「そればかりは対面しないと分からない...」
立原「俺は別に興味ねぇな。邪魔する奴は潰しゃァ良いだけだ。」
広津「かなり厄介なのは目に見えているが、な。」
その時、与謝野先生が向かった方から戦闘音が聞こえた。
どうやら、其れは他の皆にも聞こえていたようで。
「さっさと行きますか!」
立原「フッ首領の命令とあれば仕方がねぇな。」
思いっきり息を吸う。
「スゥゥゥゥゥゥゥ与ぉ謝ぁ野の先~生ぇぇ~~~~!!!!」
フルスピードで向かった私は思わず地面に激突。
「痛ったぁ...」
与謝野「アンタ達何で来た!?」
立原「ボスの命令は絶対だからな」
「大事な人を守る為。」
広津「悪の花道 道化の標 驕れる正義の刃ごときにこの道譲れる筈もなし」
「異能力 落椿」
「広津さん危ない!異能力、四季:桜っ!!!」
広津さんの攻撃によって砕けた刀。
それでも尚浮遊して刀単体の攻撃が来る。
これは...
氷と相性が良さそう。
「異能力、四季:氷!」
そう言って、刀やその破片を氷や雪で包む。
金属操作でも、その表面を認識できなかったら、
幾らなんでも異能を使えないはず。
広津「ありがとうございます!泉桜月幹部!」
思った通り、刀の動きが止まる。
そして、相手の動きを封じる。
多分そんなに長くはもたない。
「今のうちに早く行きましょう!広津さんは首領の元へ戻って、報告を!」
今夜で17轍目。
文豪ストレイドッグス!61~続き~
服はさっき乗せたから書きません!
さっきの続きです!
あ、それと、、
この話終ったら番外編入ります(*^o^*)
撃たれた、
与謝野先生、
そん、な、
瞑っていた目を開いた。
「...え、?」
与謝野「、っ?」
銃弾が、与謝野先生を、外してる、?
いや、この距離で外す訳が無い。
答えは、一つしか。
態と、撃たなかった。
与謝野「...良いのか?」
立原「...」
「...ところで、私は、」
条野「猟犬の6人目、泉桜月さん。」
「へっ!?」
与謝野「はッ!?」
条野「貴女は、猟犬に入る人物です。」
「絶対嫌!私は猟犬になんか入らない!」
条野「これは、貴女のご両親が|うち《猟犬》と取引した事ですよ。」
「な、⁉」
---
猟犬の人「~~、~~~。」
母「何を言っていらっしゃるのか、よく分かりません。」
父「娘には、其々のしたい事をさせます。将来を奪う事は、断じてしません。」
猟犬「ですが、彼女には素晴らしい異能があります。
真坂、本人に伝えていないとでも?」
母「其の通りですが、何か問題でも?」
猟犬「知らず知らずの内に自覚なしで、という事ですか。なら尚更都合がいい。
泉桜月は、16歳になったら猟犬に入って貰います。」
父「断る。」
猟犬「しかし、無条件で、とは云いません。あなた方の現職を停止します。
諜報員としての記録も消し、
今後の生活に全くの支障を出さないようにもしましょう。
絶対的な安全も保障いたします。
さて、如何です?彼女の16歳からの人生と、それまでの生活。
何方を賭けますか?」
母「...こちらからの条件があります。」
猟犬「何でしょうか。」
母/父「娘達を、絶対に傷付けたり、
ましてや死なせたりなど、
しないと誓ってください。」
猟犬「___彼女らが犯罪でも犯さない限り、手を出さないとしましょう。」
そうして取引した。
__私は何も知ることなく。
なのに、
彼奴は安全を保障する。そう云ったのに、
お父さんもお母さんも死んだ。
だから、私達は行方知れずとなり、
---
「今の今迄私を猟犬に引き入れることが出来なかった。」
条野「ご理解が速くて助かります。」
「でも、貴方達は契約を破った。父も母も死んだ。なら、私だって」
条野「安全を守る事は、誓っていませんよ。」
全部、理解した。
ホント、此奴らは狡賢い。
でも、
「何があっても私は猟犬に入りません。」
鐵腸「入らない場合、犯罪者として投獄する。」
「成程ね。そうなると抜け出すことがより難しくなる。
だから、私が猟犬に入らざるを得ない、と。」
「母と同じく、此方からも条件を出させていただくとしましょう。」
条野「何でしょうか?」
--- 「私の大切な人達に、今後一切手を出すな。」 ---
条野「それは少し難しいですね。なんせ、探偵社はテロ組織、天人五衰ですから。」
「ならば、少なくともポートマフィアには手を出さないで。それと、」
条野「未だあるんですか?」
「____期限付きの入隊として下さい。」
与謝野「桜月...」
鐵腸「それは?」
「私は、ポートマフィア幹部として、皆を裏切りません。...誰かとは、違って。
だから、探偵社を直接傷付ける事は、しません。」
立原「ッてめ」
条野「いいですよ。事が片付く迄の、期限付きで。
ようこそ、猟犬へ。」
「与謝野《《さん》》、ごめんなさい...。
__一度、ポートマフィアに連絡しますね」
プrrrrrrr
「「首領、私、期限付きで猟犬に入ります。」
「え、ん?何を言ってるのかな?」」
「「両親が取引して居たらしいので、天人五衰が片付いたらすぐ戻ります。」
「一寸中原君呼びにって来るよ??」」
「「え、はい」
「手前何考えてンだよ⁉⁉死ぬ気かッ!?⁉」」
「「いやいや、生きて戻るよ」
「……俺から離れたら、心配だよ」」
「「……絶対に、また一緒にクレェプ食べに行こ!」
「、約束だからなッ!!」」
「「うん!またね!」
「任務なんか放って手前の帰り待ってるぜ!」」
「え、中原君!?」」
「桜月の一大事に太宰何かの所に行ってられるかよっ(←相手首領なの忘れてる)」」
「そ、それもそうだね。他の構成員に頼んでおくよ。」」
「「な、何か分からないけど切りますね、首領。またね、中也。」
プツッ
条野「ほぅ…マフィアに大分溺愛されている様ですね、貴女。」
「だからといって弱い訳では無いので!舐めないで下さいね。」
立原「……?(自分と桜月の関係性がよく分からない人)」
「で、猟犬に入って何するんですか。」
条野「取り敢えずは軍の保護にある建物に住んで頂きます。
任務については後日順を追って説明します。」
「とりあえず自分の家に戻れ、と。」
鐵腸「案内する。」
「は、はいっ...」
燁子「かかっ、儂は大倉燁子じゃ。」
鐵腸「末広鐵腸だ。」
条野「御存じの通り、条野採菊です。」
立原「……立原道造。」
福地「そして、猟犬部隊の隊長、福地桜痴だ。」
「……宜しくお願いする気はありませんので。」
私、
どれだけの組織に入ったらいいんですか???
探偵社にポートマフィアに、一時的にだけど鼠も。組合にも誘われた事が在ったし。
あ~やだやだ。
中也に早く会いたい。
ってか、立原くんと気まずすぎない?
もういいや。
諦めよ。
泉桜月、本当の天人五衰を突き止めるために、期限付きで猟犬に入りました。
勿論、本当の目的は天人五衰を捕まえる事。
探偵社は捕まえさせない。
はぁ~~~~~~
今日文字数バグってるぅぅぅぅぅ
文豪ストレイドッグス!番外編~仲直り?~+ちょっと本編
告知してた通り、番外編で~す!
あ、でも、最後の方本編はいるから見といた方が善いよ!!
「はぁ...」
私は大きな溜息を吐いた。
何故なら、ポートマフィアを一時的犬希、猟犬に入っているから。
さっき、取り敢えず自分の部屋の案内と軽い自己紹介だけ済ませられた。
ま、仲良くする気は無いからいいや。
一人、ソファに座り込んで、クッションに凭れていた。
中也、大丈夫かな。
姉さん、お姉ちゃん、無事だといいけど。
太宰さん、ムルソーで上手くやってるかな。
敦くん、探偵社の命運を握ってる。頼んだよ。
銀ちゃん、広津さん、怪我は私が治したよ。
広津さんに関しては、こっそり、ね。
でも、まだあまり動きすぎないでね。
首領。皆を、守って下さい。
社長、探偵社は私が扶けます。
皆、私、頑張るよ。
コンコン
ノックの音。
誰だろう。
鐵腸さん?
条野さん?
燁子さん?
隊長?
それとも___
「何方ですか?」
?「...俺だ。」
声を聞いたら直ぐ分かった。
何度も聞いた、声だったから。
「立原くんだよね。何の用?」
今は、あまり話したくない。
正直言って、少し嫌いになりそうだった。
大好きな人達を、好意を、踏み躙って、騙してたから……
立原「少し、話がしたい。中に入れて貰っても良いか?」
ドア越しに聞いた声は、落ち着いていた。
マフィアに居た時とは、まるで違っていた。
そうだよね。演技なんだよね。全部...。
皆で、黒蜥蜴の皆と笑い合って居たのも。
「ごめんなさい。今は、一寸。」
立原「頼む。俺の事が嫌いになってるのは本当に分かってる。少しで良いから。」
「___判った。一寸、だけね。」
立原「ありがと、な。」
ガチャ、とドアを開けると、猟犬の服に身を包んだ立原くん。
思いのほか似合ってた、けど、
やっぱりマフィアに居た時の、あの服の方が好き。
「___何の用?...。」
正直、その文に「裏切り者が、」と付け足したかった。
ギリギリ我慢したけれど。
立原「俺の事、やっぱり嫌いだよな。」
「えっ?」
意外な問いかけに、俯いて居た顔を上げた。
それ聞く?普通。
立原「いや、だ、だって...正直言って、お前から見た俺は裏切り者だし、...」
「何か、気、弱くなってない?」
立原「は、はァ⁉そんな事ねーよ!!」
「...何だ、元気じゃん。」
「正直言って、もう好きとは言えないと思う。マフィアの時は、大好きだった。
守りたいって思う、人の一人だった。」
立原「...俺、ちゃんとマフィアだったか?」
「ん?」
さっきから何なのこの子!?
変な質問ばかりしてくる!!
変なもの食べた!?
立原「何か、マフィアの俺と、猟犬の俺、どっちが本当か分かんなくなる...
でも、マフィアの俺は、ちゃんと本当の俺だった気がする。」
「私は、私にとっては、マフィアの立原くんが本当の自分だって、思ってた、」
--- 「そうに決まってるでしょ⁉⁉」 ---
立原くんは、涙目になりながら叫んだ私の顔を見て、驚いていた。
だって、私は大好きな人達の事を、疑った事なんてないもの。
偽っている人には寄り添う。
苦しんでいる人、悩んでる人の話は聞く。
怒っている人は、宥めて話を聞いて、元の自分にしてあげる。
そんなの、当たり前の事だよ。
立原「...そう、だよな……」
「っ私は、大好きな人を疑ったら、皆消えちゃいそうで怖いよ...」
立原「__悪かった。騙してたのも、そうやって傷付けたのも。
でも、きっと、最初に出会ったのがマフィアだったなら、
俺は何があってもそこを離れなかったと思う。」
「多分、私は此れからも、《《マフィアだった》》立原くんは、
余程の事が無ければ好きになれないと思う。」
立原「...判ってる。」
でも、と私は付け足した。
「《《猟犬としての》》立原くんをこれから、
守りたい人だって思う事は、出来るかもしれない。」
その言葉に、顔を上げた立原くん。
「私は、守りたい、大事だって思う人は、敵味方関係なく守るから。」
立原「__ぜってー思わせてやる。もう一度、。」
「待ってる、よ。」
お願い。
私の大事な人を、もう一度取り戻して。
その時、立原くんが何か呟いた。
「如何したの?」
立原「い、嫌、何でもない。そろそろ猟犬の服、届くと思うぜ。」
「そっか。」
楽しみ、とだけ返す。
立原「俺はお前にとっての、唯の「大事」になりたいんじゃねーんだけどな。」
さっき呟いてた言葉、本当に何だったんだろ。
はっきり聞こえなかったし。
コンコンッ
「はーい!」
条野「猟犬の服、届いたので着て頂けますか?」
「分かりました!」
ドアを開けると、そこに条野さん。
条野「おや、貴女、何かありました?先ほどよりも明るくなってる気が...」
立原「彼女の元々が此れですよ。」
条野「そうだったんですね。何にしろ、本調子に戻って良かったです。」
「ふ、服貰えます?」
条野「あ、そうでした。どうぞ。」
受け取った服は、思っていたよりも可愛かった。
暗器を隠すのにちょうどいい所、それから、女子だというのを考慮してくれたのか、
胸元にリボンが付いていた。
動くのに邪魔になり難そうだし、普通に可愛い。
少し、嬉しかった。
「どうでしょうか、。」
立原「良いんじゃ、ねーか。」
条野「ふぅん、貴女、意外と似合いますね。」
「い、意外とって失礼なっ!」
条野「フッ、良いと思いますよ。似合ってます。」
「っ///や、辞めて貰えます⁉私、一応彼氏持ちですからっ!!」
立原「条野さん、これ以上彼女を見てたら俺ら、🏹られます。」
条野「随分とガードの堅い彼氏さんですね。」
「__そろそろよろしいでしょうか?他の方々にも見せたいのですが??」
立原「あ、あぁ。そうだな。行くか。」
条野「ブツブツ」
「?何て言ってるか聞こえなかったのですが...」
条野「いえ、何でもありません。行きましょう。」
「鐵腸さん、いらっしゃりますか?」
鐵腸「居るぞ」
「わっ⁉」
急に後ろから、ヌッ、と現れた鐵腸さん。
吃驚した。
っていうか、
「何で羊羹に醬油!?」
条野「この人は同じ色の物の食べ合わせは良いと思って居るんですよ。
ハァ、今すぐ死んで欲しい。」
「普通は羊羹に黒糖じゃ無いんですか⁉」
立原「は⁉」
条野「えっ⁉」
「だって甘い×甘いは滅茶苦茶甘くて美味しいですよ?」
条野「変食は貴女もでしたか...」
立原「偏食の字、違いますよ。」
条野「意味的には此方で合ってます。」
「メタい話しないで下さい。」
鐵腸「?(話に着いて行けてない人)」
大倉「貴様ら、何を話して居るのじゃ?」
「えっと、私の服が届いたので、皆さんに見せに行こうと...」
大倉「中々に似合って居る!!」
「あ、ありがとうございます...?」
この人何歳??
鐵腸「隊長は現在不在だ。」
立原「じゃ、またの機会にしますか。」
「はい!」
何か、猟犬って思ってたより...
ほのぼのしてる。
下手したらポトマの武力派より平和かも←
此処は此処でいいけど、
やっぱり私は中也に会いたい。
部屋に戻ったら電話しよ。
「もしもし中也~!」
「如何した!?何かされてねェか⁉怪我してねェか⁉」
「だ、大丈夫だよ!でも、猟犬の服届いたよ!あ、LI〇Eで写真送るね!」
そして自分の姿をパシャリ。
「中也~、如何かな。似合って、、る?」
「……」
「えっ中也!?」
「可愛い。」
「へっ!?//////」
「でも、、戻って来たらすぐその服着替えろよ。」
「?」
「「猟犬の服」ってのが気に食わねェ...」
「な、何それフフッ」
「わ、笑うなよッ!」
「んーん、無理!クスッ」
「(-.-)」
「フフッ、じゃあまたね!」
「あぁ!また連絡しろよ!」
「はーい!」
プツッ
今日は楽しかった。
皆、思いの外優しかった。
良い人そうだった。
でも、探偵社の敵。
なら、私は馴れ馴れしくしたくない。
「おやすみなさい。」
誰も居ない部屋に向かって、一言小さく呟いた。
---
ムルソーにて
フョードル「これで彼女は猟犬の仲間です。」
太宰「な、」
フョードル「彼女が出した条件は、彼女は探偵社を追わない。」
太宰「...つまり、助ける事も出来ない、」
フョードル「其の通りですよ、フフッ」
太宰「...彼女が猟犬に入ったなら__尚更幸運だ。」
フョードル「__?其れは何故です?」
太宰「理由は2つ。彼女の異能は幸運を呼び寄せる。
彼女の進む先には、彼女が好きな者達にとって、
幸運を招くものだからだよ。」
フョードル「……一つ目は、よく分かりました。然し、2つ目とは?」
太宰「簡単な事だ。彼女は、」
--- 「周りの人間を必ず虜にする様な人だからだよ」 ---
https://static.mercdn.net/c!/w=240/thumb/photos/m85279394344_1.jpg?1624882635
桜月ちゃんの服。
もうちょっとスカート短い。多分これだと戦いにくい。
これにコートを着ます。
同じく短めの、腰位までの奴。
文豪ストレイドッグス!62
今日の服!
https://i.pinimg.com/736x/f1/54/3e/f1543e1d99c2401d614f22a478858e1a.jpg
猟犬になり、初めての集まり?の様な物に出席する事になった。
条野さん曰く、全員自由気儘なので、緊張せずとも大丈夫です、だそうだ。
それでも緊張するよね??ね???
っていうか……
「燁子さん泣かないで下さいぃっ💦」
大倉「うえーーん!」
「燁子さぁん……」
条野「やぁ立原君!」
「立原くん助けて」
立原「お、おう...?」
条野「長期潜入任務ご苦労様でした。さっそく次の任務ですが」
条野「アレを何とかしなさい」
条野さんがいう《《あれ》》とは、
拷問の対象者を直ぐに壊してしまい、ぎゃん泣きしている燁子さんだった。
「私が幾らなんて言っても聞く耳を持たないよ...」
立原「うっわ...」
結局、立原くんが肩車してくれて、ニコニコしていた燁子さん。
その後、無事、会議が行われる建物に入った。
立原「ではまず捜査状況を整理します。
凶悪なテロ組織“天人五衰”ですが、
4日前の人質事件でその正体が武装探偵社であると判明しました」
「ぃゃ、そ、れは……」
絶対違う。
フョードル、シグマ、ゴーゴリ...
後の二方は分からない。
でもどちらかは政府関係者。
さて、
誰が|ビトライドッグ《裏切り者》かな。
鐵腸「探偵社の…目撃…情報は」
立原「最後の目撃情報は二日前の銀行襲撃っすね」
鐵腸「銀行を…襲う…とは…卑劣な…ううっ!」
「鐵腸さん、会議中に筋トレしないで、あと其れに乗らないで、条野さん。」
条野「会議中の筋トレ禁止!」
立原「目撃情報が途切れた理由は何でしょう」
大倉「おそらく手に入れたのじゃ。
逃げ惑う逃亡犯が何より欲するのは拠点、そして司令塔じゃ」
「いえ、皆は__逃亡はしていても、
天人五衰、テロの犯人とは絶対に別人物です。
何なら、私の命を賭けても宜しいですよ?」
---
えっと、現在の私の状況を説明します。
一人で行動させたく無いとの事なので、
必ず一人、猟犬の誰かに着いて行くように、との事でした。
でも……
何故か、カフェに迄連れ回されています。
あの、探偵社の下のカフェ、「うずまき」に。
マスター「いらっしゃいませ。ご注文は?」
条野「カフェラテを」
「えーっと、苺のフラッペで。」
鐵腸「しょうゆラテ」
マスター「承り…しょうゆ?」
条野「私と同じもので結構」
「マスター、お久しぶりです。」
マスター「はい。ご無事で何よりです。転職でも?」
「まぁ、そんな感じですね。あの太宰さんが良く口説いていた女給さんは?」
マスター「彼女も、ルーシーちゃんも元気ですよ。」
「それは良かったです...」
条野「ならぱ勝負です。どちらが先に探偵社の居所を掴むか」
鐵腸「望む所」
「私を挟んで火花を散らさないで下さい」
マスター「警察の方ですか?」
条野「ええ、事件の聞き込みの最中でして…
事件といえば店長、今話題の凶悪テロ組織
武装探偵社はちょうどこの店の上にあったらしいですね」
マスター「ええ、たまにこの店でも見かけました」
だって此処は皆の憩いの場所、溜り場だったから。
どうぞ、とマスターが、
私の前に苺フラッペを、
条野さんと鐵腸さんの前にカフェオレを置いた。
此処によく来てた時は、これをよく頼んでた。
甘酸っぱい苺の香り。
少し苦いコーヒーの香り。
ふわっふわの生クリーム。
全然変わってない。
条野「この子はお店の女給ですね?」
いきなり条野さんが出した写真には、
マスター「ええ、今日は休暇を取っていますが、彼女が何か?」
ルーシーが映ってた。
え?
ルーシーは何も悪い事、してないよ...?
何で?
えっ...
何で?
条野「我々が得た情報では彼女は探偵社と非常に親しい。
逃亡の手助けをしたと考えられます」
マスター「ただの下働きを頼っても何の役にも立ちませんよ」
いや、、其れは違う。
ルーシーは只の下働きなんかじゃない。
深淵の赤毛のアン...
アンが居る空間では、彼女たちは最強だ。
条野「素晴らしい。おいしいコーヒーを淹れる方は尊敬します。
私が所有する商業施設に引き抜きたいくらいです。ただ、唯一の問題は…」
「あなたが下劣な噓つきという点だ」
マスター「嘘?」
条野「あなたの呼吸音でわかります。
あなたは先程、探偵社はただの下働きを頼らないと言った。
しかしそれは噓です。あなたは彼女の異能力を知っている」
私にも聞こえた、マスターの凍り付くような呼吸音を、心拍音を。
私は、手術を受けていない。
猟犬の全員が受けた、身体能力を通常の何倍にもする手術を。
でも、
それと同等の力が、私にはあるらしいから。
マスター「仰る意味がよくわかりません」
条野「貴方、半年分の豆を一括で買うそうですね。
ですがこのコーヒーの香りは実に新鮮だ。何故か…」
彼女の部屋に在庫を保管するからです。
異能空間は時間の遅滞化が可能。大量の豆でも新鮮に保ってる」
条野「まだ続けますか?
あなたは先程ルーシーさんは今日だけ休暇を取ったと言った。
これも嘘です。彼女は無期限の休暇を取った。
戻れるかどうかわからないから。なのにあなたは彼女を行かせた
それは何故か?」
「条野さん...」
自分が思ったよりも、低い声が出た。
ルーシーは、私の大切な人の、中に入ってるから...
条野「理解したからです。探偵社を救えるのは彼女しかいないと。
さて、困りましたねぇ。あなたの罪はテロの事後従犯です。
この上、彼女の行方を隠すならば、二度とコーヒーを淹れられなくなりますよ?」
それを聞いて思わず私は、条野さんの臑を蹴り飛ばした。
それと同時に、鐵腸さんも自身の刀で条野さんの足を刺していた。
条野「いたたたっっ!何するんですか!」
「あれ?言ってませんでしたっけ。私の大切な人に手を出せば...
殺す、と。」
鐵腸「わざと相手を殴り焦りを楽しむのはお前の悪いクセだ」
鐵腸「店長、大切な恩人に報いたい、その想いは罪か?約束する。
今彼女の行方を教えるならば、彼女は一切の罪に問わぬ。
我々にはその権限がある。
そして少女の純心さが報われる世界こそ我々が守るべき世界」
マスター「私が助かって欲しいのはルーシーちゃんだけではありません」
鐵腸「探偵社だな?彼らにも必ず公平な裁判を受けさせると約束する」
「公平なんて、誰から見た物だか。」
小さく呟いた言葉は、誰に届くことなく、苺で嚙み潰した。
条野「やれやれ~やはりこうなりましたか」
鐵腸「我が剣に誓おう。約束を違えればこの腹をさばくと…頼む!」
マスター「ルーシーちゃんは言いました。
残りの人生が台無しになっても構わないと…彼女の人生を救ってください」
鐵腸「任せよ!」
鐵腸さん、って結構いい人なのかな...?
まだ配慮が足りていない部分はあるけれど、他の人に比べると...
大分確かに《《公平》》ではある。
他の猟犬メンバーに比べると、だけどね。
眠たくない~
文豪ストレイドッグス!63
この間言われた、猟犬メンバー全員が受けている手術を受けなくてもいいという事実。
受けずとも、同等の力があるという、謎めいた言葉。
最近分かった。
理解した。
彼らは、奇獣に向かって云った。
奇獣のお陰で、私は此処まで強者として立っている、と。
そう云われた。
つまり、私は、
奇獣が居なければただの役立たず___
___ただの奇獣の入れ物。
--- 「彼女が向かった先は、天空カジノです」 ---
天空カジノ。
曰く、世界各国から客が集まる、その名の通り天空に浮かぶ島。
そしてその支配人___
シグマ。
他の猟犬メンバーは、この情報を掴んでいるのだろうか。
シグマが、天人五衰であることを。
シグマ。フョードル。ゴーゴリ。
後の二人は私も掴めていないけれど。
実は、こっそり花袋さんと連絡を取っている。
朱雀に頼んでね。
あの子なら、人目につきにくい場所を行き来する事も可。
花袋さんって、本当凄い。。
どうやったらあんなに情報収集が速いのか…
でも、《《猟犬の》》私達に出された命令は一つ。
--- 天空カジノへ行き、テロリストを捕らえよ ---
つまり、天空カジノへ行けば、探偵社員の誰かとは合流できる。
捕まえるのは、私には出来ない。
それでも、シグマとの接触を試みる。
少し、気になる事があったから。
---
天空カジノ、支配人の部屋にて
燁子「この施設にテロリストが潜入しておる。証拠もある」
私達は支配人であるシグマと、直談判しに行っていた。
「支配人、これを」
座っているシグマの横にいるスタッフが、写真を差し出した。
写っているのはルーシー。
サングラスと、麦わら帽子を被って変装している。
燁子「そやつはテロリストの仲間じゃ。亜空間の異能力で一味をここへ運び込んだ」
「カジノの封鎖を要請します!」
シグマ「断る!」
立原「てめぇ!今がどういう事態かわかってんのか!」
シグマ「無論わかっているとも」
すると、一丁の銃を此方に向けた。
シグマ「その銃は“指向性共振銃”という対異能者用に造られた銃だ。音波が脳を直接揺さぶり、照射1秒で意識が、10秒で命が消える」
「なんなら試してみるか」
そう云ったシグマの瞳には、強い意志と光が灯っていた。
なら、私だって応えないと駄目だ。
「やってみなさいよ」
シグマ「は?」
立原「お、おい!やめとけって!」
燁子「彼女を殺すという事は| 不文律《ルール》に反するという事。政府に盾つく気か」
シグマ「政府?このカジノは国際法上いかなる国家の警察権も適用されない。言わば独立国。すなわち私が法だ。客として金を落として帰るならよし、さもなくば」
--- 「「消えろ!!」」 ---
するとピクリと身を強張らせた燁子さんと、びくっとした立原。
燁子「貴様…わしに消えろと言ったか…」
立原「げっ…ヤバい」
あぁ…凄い、雰囲気が変わった…。
燁子「わかった☆ここの警備は万全じゃ!」
「え、?てる、こ…さ……」
急に満面の笑みを浮かべた彼女は、またもや雰囲気を変えた。
え、別に大丈夫じゃん。
立原は何にそんなにビビってるのか…
すると何だかいきなり外が騒がしくなった。
シグマ「何だ!?」
「何者かが発着場を爆破しました!」
シグマ「はあ!?」
めっちゃ顔を青ざめて慌ててるシグマ。
え、何かこの人可愛い…?
燁子「これでこのカジノからは誰一人出られぬ!これより手分けしてカジノを探る!」
アンタの仕業か…
一寸立原がビビる理由が理解できたかも…w
---
私は三手に分かれた後も、暫く隠れてシグマの様子を見ていた。
「狼狽えるな!第一に防ぐべきは客のパニックだ。配電不良の事故だと伝えてホテルルームに誘導せよ!」
「顧客番号A4098番は不安定だ。専属の警備を送れ!」
「心臓に持病を持つE2988には医務院の回診を!」
「すごいな!すべての顧客の名前と性質を一瞬で暗記できるそうだ」
「さすがはカジノの支配者になる為に生まれてきた男!」
「この程度なら来週には忘れる軽いトラブルだ」
「理解したなら対処してみせろ!」
--- 「「はい!!」」 ---
…。
何か、テロリスト、って感じしないんだけど…
本当にこの人が天人五衰の一員の、シグマ?
必死になって何かを守っている一般人、みたいな印象が…
でも、取り敢えず今は後。
私は先に行った立原の後を追う事にした。
走って追うと、しゃがみ込んで居るのを見つけた。
「如何したの?」
立原「おわっ!?、いや、探偵社の奴が此奴を落して行ったんだ…あの部屋に。」
「…行ってみる?」
立原「あぁ。」
けれど、入って行ったという部屋は蛻の殻。
誰も居なかった。
立原「…人の気配がねぇ」
「消えた………わっ!?」
と思ったら、絨毯に躓いて転びそうになった。
立原「警察がこんなドジで大丈夫かよ…」
「う、五月蠅い!…ありがと。」
何だかんだ言って手を引っ張って立ち上がらせてくれた。
立原「でも、…何だ、これ」
そう云われて見ると、私が躓いたのは絨毯に不自然に線が入っているところだった。
触れてみると、それは簡単にはがせた。
下にあったのは、硬い床。
でも、
立原「床の下に何かある」
--- 「金属操作」 ---
蓋のようになっていたそれは、立原の異能によって簡単に開いた。
中にぎっしりと詰まって居たのは、
「色んな国の、お金…?」
立原「それも硬貨だけ…」
何だろう、嫌な予感がする____
あー疲れたぁぁぁぁ
あ、デェトの約束したんだ☆
月曜日、中間考査一週間前だけど☆
シルバーウィークで塾もない☆
学校も三連休で休み☆
部活も考査前一週間で休み☆
うれぴ☆☆
文豪ストレイドッグス!64
シグマside
私は監視カメラで、猟犬の動きを確認していた。
隠している《《アレ》》を見つけられていないか、確認するために…
ん?
「なっ!何故だ!」
「何故猟犬がアレを見つけている!?あり得ない…」
「何の変哲もない部屋に偶然入ったとでも言うのか!?落ち着け…今殺せば秘密は守られる」
---
フョードル〈シグマさん、同僚としてあなたに助言しましょう。もし計画の途中で猟犬に見つかったら、すべてを捨てて逃げなさい。《《あなたに勝ち目はありません》》〉
---
捨てろだと?
このカジノを…
そんなの、出来る訳が無い…。
「すまない」
私は小さく息を吐いて、硬貨爆弾のスイッチを、
コンピューターのキーを押した。
---
「あ、っ!」
私は咄嗟に、仰向けに寝転がった。
手に持った硬貨を投げ捨てて。
その予感は当たった。
パン、と何かが破裂する音がして、立原が倒れた。
---
シグマ「終わった…あの距離なら即死は免れない」
「硬貨に偽装した高性能爆弾。天人五衰の次なる世界テロの中枢をなす凶悪兵器。アレを見られた以上、生きて帰すわけには…」
立原〈ふぅー!危機一髪だったぜ!〉
シグマ「何!?」
桜月〈ホント、ビビるから辞めて欲しいんだけど〉
立原〈何を?〉
桜月〈狸寝入り〉
立原〈ハイハイ〉
仕留め損ねた、!どうする!?
……いや…まだ最後の切り札がある…
だがアレを使えばカジノにも甚大な被害が及ぶ。
如何する…。
---
立原、倒れてるけど大方、異能で止めてるだろうなぁ。
私の手に持って居た爆弾も、投げ捨てた場所で煙を上げていた。
危なかった…
何か、変だったんだよね。
可笑しな線?切れ込み?が入ってて。
立原「ふぅー!危機一髪だったぜ!」
「ホント、ビビるから辞めて欲しいんだけど」
立原「何を?」
「狸寝入り」
立原「ハイハイ」
だって一瞬、本当に死んでるかと思ったし。
立原「異能力で金属を止めたのはいいが、爆風でひっくり返っちまった。…まさか金庫の中の硬貨が全て爆弾!?」
---
《あなたに勝ち目はありません》
その通りだ。私は超人集団天人五衰にあって最も戦闘能力を持たぬ男…カジノと他には何も持たぬ凡人。
みんな誤解している。私に才能などない。
客のプロフィールやカジノの知識は睡眠を削って必死に暗記してるだけだ。
カジノを失いたくなかったから…
--- 「故に私は!」 ---
---
「「嘘だろ⁉/嘘でしょ⁉」」
私達が窓の外を見ると、部屋に無人航空機が突っ込んで来ていた。
「あぶな、」
立原「下がってろ!」
私を庇う様にして前に出た立原。
でも、大きすぎる。
幾らなんでも、金属操作でこのサイズを止めるのは…!
燁子「下がっておれ。軟弱者め」
「てるこさ、ん」
眩しい光に目を瞑って、もう一度目を開いた。
其処には、大人の姿の彼女が居た。
声もすっかり低い。
ただ、飛行機のお陰でボロボロだが。
何とかなったと思ったその時だった。
航空機の中から、ジャラジャラと硬貨爆弾が出て来たのは。
立原「噓だろ!そこまでやるかよ!」
燁子さんが航空機を押し返すも、間に合わな__
燁子「成程のう、硬貨爆弾か」
立原「硬貨は客によってカジノの外に持ち出され、更に経済流通によって世界に行き渡った後、一斉に起爆する。つまり、このカジノ自体がテロリストです」
「っていうか、何故お二人ともピンピンしてるんですか」
燁子「なぁに、これ位の事日常茶飯事じゃ。」
所々掠り傷はある物の、重傷を負った様子はない。
私だけ?
奇獣で治してもらう羽目になったの。
え、何か罪悪感…すみません…。
立原「で、どうします?」
燁子「中央通信室を奪いカジノの陰謀を全世界に暴露する」
「なら今すぐ行きましょう。手遅れになる前に。」
歩き出した私達の前には、部屋から顔を出した数人の客が居た。
「何かあったんですか?」
立原「ご心配なく。我々は警察です」
「立原下がれ!!」
間一髪の所で私が間に入った。
下を見ると、何故か血がポタポタ垂れている。
漸く気付いた。自分の血であることに。
立原「わ、悪ぃ!大丈夫か⁉ってか、此奴ら…」
「私は大丈夫。奇獣に治してもらう。っ」
思わず、マフィアの時の調子で命令口調に…。
一応、マフィアでは立原より立場、上だからね。
シグマ「攻撃せよ!繰り返す!この3人を見つけ次第攻撃せよ!罪には問われない!」
部屋の中から漏れている、ラジオの音。
これの所為か。
シグマ「攻撃した者にはカジノの負債を帳消しとする。負傷させれば1万ドル、殺せば100万ドルだ!」
見る見る廊下には人が集まってくる。
各々、武器を持って。
警察に人を傷つけさせようとするって…
あ、でも私マフィアだし。
ともかく、早く中也のとこに戻る為にも早く終わらせなきゃ。
---
その頃、探偵社。
敦「、、、!戦闘音だ!猟犬が動き出した!」
---
安吾〈以上が天人五衰の次なる計画。全人類を無差別に殺す世界的テロです。ですが真の狙いは、その後にくるパニックです〉
〈貨幣、すなわち国家信用の根幹が人を殺す。経済恐慌ところか、次の世界大戦すら起こりかねない。これが天人五衰が裏頁を使う前に計画している世界的テロ、間違いありません〉
---
敦「このテロを止める第一歩として猟犬に硬貨爆弾を発見させ通信室を制圧させる」
敦「僕達は猟犬と共闘して共にテロを阻止し、テロリストでない事を証明する。そして頁の在り処を知る天人五衰の一人、シグマを確保する」
敦「それが太宰さんの計画だ」
そう云った彼の瞳には、隣にいるルーシーの、鏡花の瞳には、
覚悟が光っていた。
---
ムルソー、太宰とドストエフスキー。
太宰「なぜシグマをカジノの守護者に選んだ?」
フョードル「何の話でしょう?」
太宰「とぼける気かい?実はシグマという男を掘り下げた所、面白い事がわかってね。彼の人生は3年前欧州警察に逮捕された記録から始まる。彼には過去がない」
太宰「まるで途中から始まっている小説のような男だ。わかったのは異能力だけ。触れる事で相手と己が最も知りたい情報を交換する能力」
太宰「その能力で種田長官から頁の情報を抜き取った。だが彼が必要なのはその一瞬だけ。その彼になぜカジノを預けた?」
フョードル「あなたの考えは?」
「私の考えではそもそも彼はテロリストではない。
天空カジノは13年前、戦勝国による秘密会議で設立が決まったとされている。
だがどんな諜報機関にも情報がなかった。それで気づいた。
天空カジノが建造されたのは13年前じゃない。
8日前だ。8日前に頁に書き込まれ一瞬で現れた。13年分の歴史と共にね。
最初の質問に戻ろう。シグマをカジノに配置した理由は?」
フョードル「彼が最も強いからです。この世で最も強いのは誰だと思います?異能力者?権力者?違います」
「最も強いのは、他に何も持たぬ者」
「シグマは過去の自分を持ちません。彼は記憶喪失なのです」
--- 「この世で最も恐ろしいのは、必死になった凡人なのですから」 ---
過去を持たない男。
地の底に居てなお、地上を支配する魔人。
その魔人に同等、匹敵する頭脳を持つ太宰。
果たして、嵐が止むときは来るのだろうか。
文豪ストレイドッグス!65
___一般人を傷付ける?
警察が?______
でも、|やらなきゃ《反撃しなきゃ》私がやられる。__
燁子「貴様ら…そんなに死にたいか」
立原「(ヤベェ)」
…燁子さん、キレたら何かしらの考えがあるって事では?
---
「おいばあさん、二人組が来ただろ?」
「はい~?」
私がいるのはせまい箱。
しょうじき、すごくせまい。
はやく外にでたい。
となりにいる小さい立原はかわいいけど。
「おい!こいつをみろ!」
「下の階に逃げたか」
ドタバタと聞こえるさわがしい足音がどこかにいった。
そしてカタカタと小さくゆれながら進んでいく、私達が入っている箱。
「何だばあさん、ここ立ち入り禁止区域だぞ」
「ああ~そうですか~」
外から聞こえてくる、先ほどとはちがった声。
ガタン、と急に箱がゆれた。
外からはまぶしい光が、箱の中にかすかに届く。
燁子「くそ犯罪者をブチのめしに来たんじゃ」
「コソッね、立原、そろそろいいんじゃない?」
立原「コソッだ、だよな。」
立原「あのー…もう出ていいですか?」
並んで顔を出した。
私達が入って居たのはおばあちゃんが使うような、ゴロゴロの鞄(?)
燁子さんの異能力で私達は小さく、逆に彼女はお婆さんとなってこの警備室迄来た。
燁子「二人共、その姿中々に似合っておる!次の慰労会はその姿で司会をせよ」
立原「勘弁してくださいよ!」
「ぜっっっっっっっっっったいに嫌です!」
そして倒れている警備さんに向き直り、能力を発動させた。
眩しい光と共に、警備員の絶叫が響いた。
燁子「わしの異能力は年齢を操作する能力!さて耳が遠くなる前に聞く。この先にある中央通信端末の制御はどう奪う?」
「端末の制御は…ッ支配人の持つ鍵で……再起動するしか…!」
---
ムルソーにて
太宰「記憶がないからシグマが強い?それなら行きつけの女給は最強だ。いつも私の注文を忘れる」
笑顔でそう言った太宰。
太宰「いくらシグマの覚悟が深かろうと、猟犬とは格が違いすぎる」
フョードル「格?格というなら猟犬だけではありません。僕やあなたですからシグマとは比べ物にならない格下だ。シグマの血液には悲しみの音楽が流れている」
に対して、冷たい笑顔に向き合っているフョードル。
フョードル「彼は究極の異邦人。そんな彼にとって天空カジノは唯一己と同じもの。だから失うわけにはいかない」
太宰「まさか」
目を見開いた。
雷に打たれた、とまでは行かないが、笑顔だった太宰のその表情は硬くなっている。
--- フョードル「そう…シグマは3年前本の書き込みよって生まれた」 ---
フョードル「無から忽然と」
太宰「バカな…そんなものが本当に人間と呼べるのか」
---
フョードル〈家が欲しくありませんか?〉
---
フョードル「彼は自分に名前をつけた。“シグマ”」
「ようやく見つけた彼の帰れる場所は天空カジノだけ」
それ以外には、何もなかった。
自分でつけた名前と、自分という存在。
そして、天空カジノ。
---
「私も、行きます。」
燁子「…儂に後れを取らぬというのなら」
「…。立原くん、また後で。」
立原「あ、あぁ。」
燁子「投降の準備はできたか?」
燁子「これからそこの通信装置を破壊し世界を救わねばならんからのう」
シグマ「この装置はただの端末だ。この鍵で制御を上書きしない限り起爆信号は阻止できない」
燁子「やはりか…仕方ないのう」
彼女は不敵な笑みを浮かべた。
シグマ「勘違いするな。鍵は渡す」
「え、?」
宙を舞う鍵。
シグマが放り投げた、?
そして、燁子さんが掴ん_____
シグマが何か叫んだ。
と同時に、私達に向けて銃が乱射された。
「奇獣、玄武__」
掌を翳すと、玄武が現れた。
玄武にとって、銃弾なんて何ともない。
ちらりと燁子さんの方を見ると、手でつかんで全て止めていた。
これが、猟犬の異能技師による手術、そしてその賜物…。
其の侭二人で同時にシグマの背後にある装置を破壊した。
これで玄武の仕事は終わり。
戻ってもらった。
燁子「諦めよ。最初から貴様程度に勝ち目はない」
「ごめんなさい」
シグマ「しかしここまで全て予定通り!」
手を上に掲げた。
その手に握られていたのは、
「指向性共振銃!」
それを向けられた瞬間、何も判らない様な、考えられない様な痛みと苦しさが私達を襲った。
苦しい。
ただ声を上げる事しか出来ない。
文豪ストレイドッグス!66
「うあぁぁぁぁああぁぁぁああっっっ!!」
頭に響くもう一つの声は、燁子さんの物だろうか…
シグマ「指一本動かせないだろう。耳から入った音響波が脳内に発砲共振を起こしているからだ」
シグマ「しかもこれは出力5倍の改造銃。見たか猟犬!これがここに至るすべてが思いの力だ!」
いやだ、痛い、痛い、痛い、痛い、いたい!、!っ
--- 助けて ---
---
「あんなもの聞かなくていい。自分が聞くべき声は、はっきりしているでしょう?」
---
シグマ「バカな!なぜ立てる!?」
燁子「思いの力じゃと!?なら聞くがなぜ思う!?思いの力を宿すのが」
--- 「アンタだけって、ね」 ---
そう云った私の耳には、冷たい手に包まれていた感覚が残っていた。
何だろう、
さっきの白い髪の綺麗な女の人、見た事が…
いや、今はシグマに集中。
燁子「猟犬の超身体能力は異能技師による身体改造の賜物じゃ」
燁子「しかし人外の手術故、一月毎の維持手術を一度でも怠れば全身が腐って死ぬ」
そう話す彼女の耳からは血が流れていた。
まさか、自分で…?
だから、あの銃が効かなかった……?
シグマ「なぜそこまでして…お前達は…」
燁子「この国の秩序の体現!秩序なくば暴力が得意な人間が民の上位に立ってしまう。
--- そんな世界はクソじゃ!」 ---
はっきり言って、驚いた。
猟犬の事を、私は勘違いしていたかもしれない。
仲の良い人に対する情に流されて、周囲の人を見る目が、狂っていたのかもしれない。
彼女は、根っからの善人。
いや、善人よりも上の、何か。
人のため、世の為なら、自分の身を厭わない。
そういう人なんだ。
燁子「故に猟犬は最強の暴力をを行使する。社会の奴隷としてたとえ秩序の炎が己自身を焼き尽くそうとも!」
「燁子、さん……」
何故だか、頬が熱かった。
そして、争いの終焉。
燁子「最後の勧告じゃ。投降せよ」
ぶち抜かれて外の空が露になった壁。
シグマの頸を掴んで、外へとぶら下げた。
シグマ「断る!凡人でも必死ささえあれば越えられぬ壁など」
燁子「そうじゃな…凡人の必死さは確かに恐ろしい。じゃがその先は…わからぬか?」
そんな事を言う彼女の瞳は、唯淡々と事実を話すこと以外何も語っていなかった。
燁子「凡人の必死さで壁を越えた先にあるのは、同じく必死になる天才との対決じゃ。ここは必死さが相対的に意味を持たぬ世界。我々の世界へようこそ」
何故だかそうしなければいけない気がして、私はシグマの手を、
正確にはその服の裾を掴んだ。
シグマ「よくわかった。私に勝ち目はない。私もカジノも破滅だ。ならせめて」
シグマ「一方だけでも救う!」
燁子「何!?」
「な、っ」
一瞬、何が起こったか分からなかった。
気が付くと私の左手は空を搔いていて、足は地に着いて居なかった。
カジノを護る為に、自分の犠牲と共に私達を道連れに…。
なんだ、悪い人じゃ、無さそうだね。
私は輝子さんが手を放した後も、シグマの腕の服の裾を掴んでいた。
「ねぇ、シグマ___うぁっ!?」
落下している時、急に何かがぶつかってきた。
そして、足の感覚。
「あ、」
「敦くんっ!!、な、何で?っていうか、何が、ぇ、え?」
敦「後から全部説明するよ。気を付けて。ここはカジノの基底部。電源ボックスの上。落ちたら今度こそ終わりです」
シグマ「お前は探偵社!なぜ私を助けた?」
敦「決まってる。探偵社を救う為には頁を手に入れるしかない。そしてあなたはその在り処を知っている」
「なるほどね、」
シグマ「知っていたとしても話すと思うか」
敦「思います」
そう言って私達に見せた画面。
そこには、
「安吾さん!」
安吾「僕の異能力を使えば、あなたから頁の記憶を読み取る事ができる」
シグマ「…悪いがお前の異能への対策はしてある」
安吾「ならば喋りたくなるまで痛めつけるだけです。種田長官を刺した男に」
--- 「手加減をする気はありませんから」 ---
シグマ「刺す気はなかった…ただの脅しのつもりだったんだ……。何でも聞け…、もう疲れた…
何の為に生まれてきたのか…最期までわからなかったな…」
「、!」
その言葉に、私は酷く頭を揺さぶられた気がした。
安吾「敦君、最後の任務です。シグマを地上まで送り届けてください」
敦「わかりました」
その時、私達が立つところに影が差した。
見上げると、そこには__
「…ナサニエル・ホーソーン、!」
文豪ストレイドッグス!67
この状況で私はどう動くか。
考えている間に、まず動いた人影があった。
ナサニエル「有罪」
彼奴が呟くと同時に、シグマがうめき声を上げた。
「シグマ!…大丈夫、?」
後ろを振り向くと、
攻撃を食らった衝撃で落ちそうになっているシグマと、それを支える敦くんがいた。
そして、敦くんを狙う牧師。
ナサニエル「罪を償え」
「させない、!奇獣、玄武!」
そして、それと同時にシグマへと手を伸ばした。
シグマ「手を放せ、…君も死ぬぞ」
敦「ダメだ!何の為に生まれてきたのかわからなかったなんて!そんなの最期の言葉にして人は死んじゃいけないんだ!」
「シグマは…っ悪い人じゃない!」
それが私の、選んだ本音だ。
シグマ「…優しいな、君は…。でもいいんだ…」
「駄目っ!!」
敦「ダメだ!」
--- ー「凡人なりにやれるだけはやった」ー ---
その言葉と同時に、敦くんの手からシグマの手が離れた。
…それでも、
「離さない!奇獣、朱雀!!」
辛うじて私は朱雀の足を掴んだ。
右手で。
左手は、シグマの服の裾。
|既視感《デジャヴ》が…。
驚いた様にシグマが言った。
シグマ「何故…其処迄して、、私なんかを?」
「私が扶けたいと思ったから。それ以上の理由なんてない!」
長時間は朱雀もこの重さに耐えられない。
私も握力はそこまで強い方じゃない。
今も実際、どんどん落ちて行っている。
「如何すれば…っ」
ちらりと上を見れば、敦くんとナサニエルはルーシーによって転移されていた。
シグマ「もう良いんだ…君も、私を掴んでいたら落ちてしまう」
「でもっ!!」
シグマ「ありがとう」
繋いだ手に衝撃が走った。
一瞬の眩暈。
呆然として下を見ると、
笑顔のシグマの姿がどんどん遠くなっていた。
「そん、な、私は…。また、助けられなかっ、た……?」
だけど、
少し分かった事があった。
シグマによって、彼の記憶が私に伝えられた。
--- ___彼の死を、無駄にはしない…! ---
---
ルーシーの部屋にて_
ナサニエルを牢へと閉じ込めていた。
捕らえる事に成功。
ルーシー「やった!ついに奴を捕らえたわ!勝ったのよ!」
安吾「いいえ、僕達の負けです。シグマを死なせてしまった。これで頁の在り処を追えなくなりました。その上、シグマ救出を猟犬に目撃されてしまった」
さらに|彼女《桜月》まで、…
___生死不明
安吾「…猟犬の目には仲間のテロリストを助ける探偵社と映った事でしょう。
おそらくは、全てフョードルの計画通りに…完敗です…」
---
ムルソーにて
太宰「なんて奴だ…」
フョードル「僕は何もしていません。ただここに座って祈っただけ。祈りは神に通じるのです」
太宰「硬貨爆弾テロすら囮か…猟犬と探偵社を同時に天空カジノへ呼び出す為の…何故だ」
フョードル「フフッ…その方が美しいでしょう?」
フョードル「あなたはあなたで陰謀の糸を張り巡らせたのでしょうが、神は完璧と調和を好みます。故に僕は神の御心に従い、頁にある一行を加えておきました」
---
猟犬、立原___
立原「テロリストの情報を集めねぇと…」
手元を見た立原。
一封の封筒の上に、データのメモリが置かれているのに気が付いた。
立原「何だ?」
思わず使っていたコンピュータに差し込んだ。
ーー
敦「これを見るあなたが心ある人と信じ、事件の真相をお話しします」
ーー
立原「探偵社!」
ーー
敦「テロの首謀者は五人の異能力者“天人五衰”です。奴らは頁と呼ばれる現実改変装置を盗み出し、探偵社に罪を押し付けた上…」
敦「そして計画の最終段階で頁に国家の消滅を書き込むつもりです。以上が全世界テロの全容であり」
ーー
燁子「立原!どうした?」
立原「いえ…別に…」
立原「捜査攪乱を狙ったいつもの偽情報です」
そう云って、無表情でメモリをポキリと折った。
---
太宰「探偵社の無実を信じない改変だと!?」
フョードル「ええ、世界中全ての警察および捜査機関は探偵社を陥れた真犯人がいる証拠を入手しても本気で検討しない…そう頁に書き込みました。つまり、猟犬を味方に引き入れる作戦は最初から実現不可能」
---
桜月side
立原「もう一度ポートマフィアに潜入しろ!?」
燁子「うむ。地上と連絡をとった」
燁子「硬貨爆弾の件で探偵社は完全に一線を越えた。事は最早一国の刑事事件に収まらぬ。世界が動き出すぞ」
燁子「逃げた残り二人の探偵社員の潜伏先を聞き出せ」
立原「……ただ最近…マフィアとして行動すると妙にイライラして…」
「…立原、連絡中ごめん」
立原「うぉっ!?お前、何処に…」
「少し、死にかけてた。」
立原「は!?」
「…大丈夫。私、今、怒ってるんだ。」
立原「そ、そうか」
魔人、フョードルに。
悉く、守りたい人の命を奪うなんて。
シグマ、。
ありがとう。
---
ポートマフィアにて
立原side
病人用のベッドで身を起こしている二つの影。
そしてそれに対して…
広津「立原、お前も無事だったか」
「思いのほか軽傷でね」
銀「私達と同じですね」
広津「ああ、私も派手な出血に反して傷は軽い。まるでパフォーマンスの為攻撃したかの様な…」
俺は普通に立っていた。
見舞い、って奴だな。
…アァそうだ。
どうしても、マフィアの奴を殺せ、って云われても、な。
「なァじいさん…俺はポートマフィアに向いてると思うか?」
急に笑い声が部屋に響いた。
「な、なんだよ!俺は真面目に…」
---
太宰「ハハッ!君は神について何もわかってないね」
太宰がにやりと笑った事に対してか、フョードルは自然と口角が下がって行った。
フョードル「聞きましょう」
太宰「完璧と調和?そんなもの神は毛穴程も気にしちゃいない」
太宰「あいつの売りは偶然性と不調理だ。何度も見てきた」
そういう太宰をめぐる記憶の中には、あの男の斃れた映像が強く写されていた。
太宰「幾千の神算鬼謀を巡らそうと、我々がいるのは結局ここ…地の果ての牢獄だ」
太宰「実際に世界を回すのも偶発性の嵐の中で叫び、走り、血を流す者達…その魂の強度の前に」
太宰「君も私も立ち尽くすしかないのさ」
いい終える頃には、フョードルの表情は完全に笑みが消えていた。
太宰「それがどういう事かわかるかい?」
---
広津「立原、お前はマフィアの中のマフィアだ。無謀さ、血の熱さ、蛮勇…ポートマフィアは皆、お前を手本にすべきだよ」
何だ、この感じ…
ポートマフィアに潜入したのは兄貴の敵を取る為…
いや、違う…そんなのは言い訳だ…。
俺は俺より優秀だった兄貴でも兄貴の逆でもない誰かになりたかった。
--- だからあの時…俺は女医を…… ---
---
与謝野「立原…兄さんの事…、すまなかった…」
---
クソッタレの探偵社…凶悪なテロリスト…こいつら一体何なんだ!?
首領「探偵社は決して諦めない。組織の潔白を明かす為なら命を投げ出し抗うだろう。命を投げ出す彼らに有罪判決は有り得ない。無罪か、死かだ」
首領「世間は彼らが有罪だと決めてかかっている。が、私はそうは思わない」
少なくともボスは最初から探偵社は無実だと考えていた。
あのボスが勘や情で探偵社を信じるとは思えねぇ。
「なぁ二人共、探偵社の事どう思う?連中が本当にテロリストだと思うか?」
広津「頭でも打ったか?立原」
銀「考えるまでもありません。探偵社がテロリストなど絶対にありえない」
広津「立原、お前もポートマフィアなら当然にわかるだろう?」
---
そうだ…。どう考えても明白な話じゃねぇか……。
何やってんだ俺は、!
「武装探偵社がテロリストなわけない!政府は犯人を間違えてる!政府を説得しねぇと!」
???「やーっと気付いたんだ、立原。」
「!?」
桜月「…ありがと、立原。気づいてくれて。」
「…あぁ、」
---
太宰「君の言う通り人間は罪深く愚かだ。だが君が考えてる程つまらない存在じゃない」
---
????「ハハハハ!さぁ!死者復活マジックの時間だ!楽しいな♪」
---
桜月「ありがと、立原。気づいてくれて。」
「…あぁ、」
桜月「ほん、とに、ッありが、と…」
「…何で泣くんだよ」
桜月「だッ、て、ずっと一人、でっ、誰も、味方がいなく、て」
急によく分からない組織に放り出されて。
急に親しい人たちと対立せざるを得なくなって。
此奴は、未だ15歳。
立派な未成年だってのに、
俺らはなに子供にこれだけの責任を負わせてんだよ…
「…今は気が済むまで泣け。集まるのはそれからだ。」
「うん、ッありがと、ニコ」
鐵腸「…?」
条野「…」
燁子「…(暫くまた立原はマフィアに行くが…大丈夫かのう)」
……あの猟犬を黙らせる此奴の涙って、
--- 破壊力どうなってんだよ() ---
ふと窓の外を見ると、綺麗に虹の橋がかかっていた。
…あれ、虹って不吉の象徴じゃ___
シーズン4の終わり方、こんなにふざけていていいのか…?
まぁいいや((
次回からはいよいよシーズン5!
これからも「文豪ストレイドッグス!」を、宜しくお願いします!
ここまで応援して下さった、呼んでくださった皆様。
本当にありがとうございました!
これからも頑張りまーす!
文豪ストレイドッグス!68
--- 『平穏な日常』 ---
とあるニューヨークの市街地。
キッチンカーのタコスの店では、常連客と店員の会話が。
「いつもの」
「はいよ。タコスロールね」
「はい、7ドル50セント」
その時、爆発が起きた。
キッチンカーは爆心地となり、爆発の炎と煙の中に消えた。
それを画面越しに見ている男。
「この爆発をユーロポールは遠隔起爆機能の誤作動と発表。原因とされる偽装貨幣は天空カジノのテロ摘発で発見されたものと」
テレビのアナウンサーの音声が無機質に響く。
其処に居るのは探偵社員、国木田独歩。
条野「悲惨な事件ですね。思う所はありますか?」
国木田「同じ意見だ」
眼鏡の奥の表情は見えない。
条野「あなた達テロリストがした事です」
国木田「探偵社は無実だ」
条野「…まあいいでしょう。梨を持ってきました」
国木田「くれるのか?」
条野は口の端をゆがめた。
条野「勿論あげません。見えないかもしれませんが、私は貴方を尊敬しているのですよ」
条野「あの時、空中で自爆する瞬間」
条野「貴方は鐵腸さんを抱え、手榴弾の爆風から身を守る盾にした」
条野「あれがなければうちの異能技師でも貴方の治療は不可能だったでしょう。賞賛に値する才能です。そこで、貴方だけは無罪にする方法を考えました」
少しの間が空く。
条野「国木田さん、猟犬に入りませんか?」
国木田「…何、!?」
条野「猟犬として武装探偵社を追い逮捕する事、それが自由の値段です。毎月の維持手術を受けねば死ぬ以上裏切りは不可能。この提案を受け入れて治療手術をしなければ、貴方は理想どころか持てる能力全てを失いますよ」
国木田「能力だと?」
条野「手帳です。両手がないのにどうやって書くんです?」
---
???「…もう一度云ってもらっても?」
安吾「…現在泉桜月さんは猟犬に所属しています。それは知っていますね?」
???「…勿論だ。でも僕が聞きたいのは其処じゃない」
安吾「泉桜月さん、そしてポートマフィア在籍、ジョン・テニエル。そのお二人がムルソーへ派遣されることになりました。彼女を指名で協力要請が来たので」
???「…何でポートマフィアが出てくる?ただ単に移動手段としてなら、他にも政府にその道の能力者はいる筈」
安吾「しかし彼女らには___」
その先の言葉に詰まった。
彼が、
信頼、
その言葉を、彼女にかけていいものか。
迷ったからだ。
彼女の命を救った者たちを、裏切り、殺したも同然の自分が、
信用などと云う言葉を、彼女に渡していいものなのか。
安吾「__彼女らは、別の人物と組ませるよりも利点が多いと”上”が判断したので」
???「僕達に口出しする権利はない、と。」
安吾「…君にはこの派遣の事を桜月さんに伝えてほしい」
???「それは皮肉?」
安吾「…これも上の判断です。僕が接触すれば彼女は何かしら嫌な感情を持つことは確定しているので、」
???「だからってなんで僕が、、僕だって実際会っていい立場じゃ___」
安吾「仕方ないんですよ、こんな状況じゃ」
???「…あぁそう。...わかったよ」
安吾「、次、いつ呑みに行きます?」
???「明日にでも」
安吾「…判りました」
次回、???の名前登場...?
文豪ストレイドッグス ! 69
数週間前__
「嘘、だ」
「嘘だよ」
「ねぇ、嘘って云って、」
「ッねぇってば、!!」
ここ数週間、大きな出来事が幾つもあった。
一つ目。
探偵社員が全員暗殺の危機にさらされ、そののちに全員逃亡。
2つ目。
とある客室乗船で、幾つもの出来事が起きた。
安吾さんを通じて手に入れた情報によると、
天人五衰頭領、神威。
その正体は、現猟犬隊長、福地。
乱歩さんが超推理で見つけた後、ポオさんの能力で脱出、取り残された敦くんと芥川対福地の戦闘が始まる。
結果、敦くんは脱出、生還。
安吾さんが連れ、ルーシーのアンの部屋。
芥川、_____死亡。
「…嘘、だよね、」
「ねぇ、タチの悪い悪戯だよね、」
安吾さんから聞いて、マフィア本部へ走った。
中也の胸ぐらを両手で掴んで、何度も問いかける。
中也「…嘘でも悪戯でも何でもねェ。芥川は死んだ。」
「、……ッ」
その日、お通夜があった。
芥川が、本当に死んだなんて。
幾ら仲が悪かったとしても、
それでも、一人だった時、救ってくれた仲間の一人、だよ、
涙が止まらなくて、ひたすらしゃくりあげていた。
顔がぐしゃぐしゃになるまで泣いた。
そんな時、黒服の一人がひぐっちゃんに近づいて、何かを囁いた。
凄く吃驚したみたいで、飛びあがって、その後走ってどこかに行ってしまった。
「…如何、したんだろ、ッ」
未だ涙の止まらないのも無視して、一心不乱に走るひぐっちゃんを追った。
辿り着いたのは薄暗い裏路地。
樋口「、~~!」
ひぐっちゃんが、誰かと話してる。
思わず覗き込んだ。
小さな悲鳴をあげそうになったのを、必死に堪えた。
___芥川。
芥川が、慥かにそこに立っていた。
樋口「ッ私もう何がなんだか…、だって…たった今まで貴方の葬儀をしてたんですよ、っ!?
__ようやくわかったんです私…何も伝えずに終わるのはイヤだって…」
凛とした声が響く。
芥川が薄暗くてよく見えない顔を此方に向けて、ひぐっちゃんの肩を掴んだ。
樋口「先輩、!?…私まだ心の準備が…」
...何かおかしい。
様子が変だ。
そう思った瞬間、ひぐっちゃんの苦痛の声が耳に届いた。
芥川が、肩に噛みついている。
...血が溢れるほどに___。
キーン、と耳鳴りがして、何が何か分からないまま、足の力が抜けた。
その後、偶然そこを通りかかった条野さんに抱えられて、運ばれた。
...一体全体、何が起きてるの、?
どうなってるの、
皆は無事なの、
あの芥川は何、
ひぐっちゃんは、大丈夫なの、
...中也は、大丈夫、なの?
---
猟犬本部__。
条野「立原君、報告を聞きましょう」
立原「はい…でもあれをどう表現すればいいか…ポートマフィアに戻った俺は組織の招集を受けました」
立原「でもその先で|姐さん《樋口》が銀を…」
噛んだ。
立原「わけがわからなかった」
立原「広津のじいさんが最初に動いた。だが…」
立原「あれは人間じゃなかった」
立原「異能を使えば潜入捜査がバレる。そう躊躇した一瞬で次は」
広津さんがやられた。
彼が何とか、その召集を受けた倉庫から、能力を使って外に弾き飛ばしてくれた。
--- 「そこで俺が見たものは…」 ---
黒服さんも、皆サングラスを付けていたけれど、分かった。
同じ状態にあると。
条野「感染型の無差別異能テロですか…」
燁子「感染の速度が早過ぎる。唯一の解決策は異能自体の滅却。即ち発生源たる異能力者を殺すしかない」
全員が座って話している中、私はガタン、と立ち上がった。
視線が1点に集まる。
「…立原、中也は、ボスは、紅葉姉さんは、首領は、皆は、っ!!」
余りの私の気迫にたじろいだのか、立原がわたわたとした。
燁子「、落ち着け」
鐵腸「桜月、涙が出ている。これで拭け」
「ッありがと、ございます、グスッ」
力が抜けたように、また椅子に座り込んだ。
安吾さんからの情報が慥かなら、いや、絶対正しいから、
皆をあんな目に遭わせたのは天人五衰、神威、つまり…
福地。
会議中、ずっと其方を睨まないように意識している。
条野「しかしその発生源が誰なのか…」
鐵腸「武装探偵社。タイミングから見て連中が仕掛けた次なる世界テロに相違ないだろう」
「「違う、!!!」」
私が叫んだことで、空気がピリリと震えた。
「…っこれ以上私の大切な人を傷付け、消そうと云うなら___」
--- 「私は手加減しないから___!!!!」 ---
席について居る人を順に睨んでいく。
条野さん。
鐵腸さん。
燁子さん。
立原も睨もうとしたけれど、ハッと思い直してそのまま隊長__神威をすぐ睨んだ。
立原は、探偵社が真犯人じゃないと思ってる。
仲間が傷つけられたことを、本気で怒ってる。
立原「__必ず真犯人がいます、!邪悪な黒幕が...!感染型異能もそいつの仕業です!俺に捜査の許可をッ!」
条野「だそうですが…どうします?隊長」
神威「真犯人探しは…許可しない。感染型異能を食い止めるには立原、お前の異能力が不可欠だ。今抜けられては困る」
立原「俺の力をそこまで買って頂いてるとは…わかりました。諦めます」
「ッそんなに簡単に引き下がって__」
立原「でもちょうどいい代案があるんです。天空カジノで手に入れたこれを探偵社擁護派の主要人物、安井副総監に渡しましょう」
「、!」
目を見開いた隊長。
ポーカーフェイスが崩れつつある。
立原「カジノで俺が壊しましたが、金属操作でどうにか復元しました。隊長、どうか許可を」
神威「わかった。許可する。安井君とは昵懇だ。儂が渡しておこう」
立ち上がり、メモリを手渡す立原。
燁子「こら立原!隊長に慮って頂くなど猪口才じゃぞ!羨ましい!」
そんな立原に飛び掛っている。
立原「隊長、ならせめて副総監には俺から声をかけておきます」
神威「頼む 」
御免なさい名前発表次回になります
文豪ストレイドッグス!70
その後、立原は消え、吸血種は世界中に瞬く間に広まっていった。
私は__
「…ムルソーへ?」
???「そう。|泉桜月《お前》と、ジョン・テニエルが。」
「…でも、どうして」
???「正確に言えば、テニエルはムルソーへの護送係。泉から連絡がつけば、日本へと連れ戻す。」
「そもそもボス、生きてる、の?」
???「…あぁ」
「っ!御願い、!会わせて!マフィアの生き残りに、ッ!!」
???「もう許可は下りてる。話してこい。猟犬ならこの建物内殆ど自由だろ」
「…判った、。所で、貴方は?」
???「…ただの下っ端」
「な訳ない。私にこれだけ重要な事を伝えるくらいなんだから、そこそこの地位にいる筈」
???「…記憶のパペット」
「、え?」
???「僕は雫。叶、雫。仲良くする気は無い」
彼はそのまま、私が声を発する間も無く、す、と消えて行った。
「ぅ、ぼ、ボスっ、生きててッよか、った、ぁ、ッ」
ボス「...あぁ」
思いきり抱き着いた私を受け止めて、背中をトントンとし続けてくれているボス。
「…みんッ、な、は...?」
ボス「…マフィアは壊滅状態だ」
「、ッそんな、!!」
雫「ムルソー本部、欧州との約束の時間が迫って来ている。泉を転移して」
ボス「命令か?」
雫「僕よりも上の人の言葉だ」
「…私がいない間に死なないでよ、ボス」
ボス「ったり前だろ、《《桜月》》」
すっかり見慣れた光の筒に吸い込まれて、落ちて行った。
「っていうかすみません、いきなり落ちてきて。」
管轄「い、泉様!大変申し訳御座いません!」
「いっ、いえ!私みたいな小娘に〈様〉付けなど…あっ、えと先ず私指名での協力要請って、?」
管轄「それが、最近入った二人__フョードル・ドストエフスキーと、太宰治、共通で親しい人物、尚且つ実力のある者を洗い出した際...」
「確かにフェージャと太宰さん共通の親しい(?)人物ですけど...」
管轄「さらにポートマフィア幹部、元武装探偵社社員、現日本の軍の特殊部隊、最強と名高い猟犬の一人...」
管轄「これ以上の適任の方はいらっしゃらないと思いまして」
「わ、私は何をすれば?」
管轄「上にあげた二人の表立った見張り、そして警備を任せても大丈夫でしょうか、?...二人に接触する機会も、安全を保障した上で作られますが…」
「…何故私?」
管轄「前の担当が心を壊しかねない事態に」
「納得です」
「だから彼らを良く知る人物、と…」
管轄「其の通りです」
「判りました。お引き受けしましょう」
...後々私は、この選択を恨む事になる。
---
「…って事で、太宰さん、お久しぶりです」
太宰「やぁ桜月ちゃん!会いたかったよぉ」
「私は会いたくなかったです」
太宰「何か前より辛辣…」
「何も聞いてないんですか?」
太宰「…いいや、知っているよ。」
「それ、云って大丈夫な事ですか?」
太宰「この会話は桜月ちゃんが頼んで管轄に訊かれないようになってる。フョードルも同様だろう?」
「…はい。」
太宰「…苦しかったね」
優しく頭を撫でられた。
今更ながら、私ムルソーの太宰さんの独房に入ってるんだよね。
「…もう涙は涸れ果てましたからね」
太宰「そりゃそうか」
「っていうか、前任の人に何したんですか」
太宰「思ってることだだ判りだったから、暇だったから全部読み上げた」
「と云うのは建前ですよね。本心は?」
太宰「こうすれば欧州はどういう対応するか、予想がついたからね」
「つまり?」
太宰「桜月ちゃんを呼ぶため」
「前任の人ごめんなさい」
---
「殺さないで下さい。あと全部説明して」
フョードル「失礼ですね、こんな所に来て尚僕が楽しんで殺人をするとでも?其れと何をです?」
「だってフェージャと独房に二人だよ?殺されるしか思いつかないもん、、...何って、貴方なら全部解ってるでしょう?」
フェージャ「ふふ、この間話した時とは大違いですね」
「あれはきちんとした不可侵の決まりがあったから」
フェージャ「こんな所ではそれも叶いませんね」
「残念そうに言わないで下さい」
フェージャ「にしても、随分と辛い思いをされてきたようですが…僕だったら寂しいなどと思わせないものを」
「監禁は御免です。」
フェージャ「ふふ、貴女は思考を読みやすいのに、予想はつかない...面白いですね」
「何を。凡て、此処にいる私は貴方の副産物にすぎない、ですよね。」
フェージャ「勿論」
〈駄目だ...ここ地獄〉
この一文が、こっちに来てから初めてボスと話した言葉だった。
下の名前と上の名前、それぞれ別々の方からいただきました…!
ありがとうございました!
文豪ストレイドッグス!71
通話でボスと話す。
とはいえ国と国単位での通話なだけあって、大分重いけど。
〈フェージャ、問い詰めたいんだけどできない...〉
〈いや頑張れよ〉
〈だって普通に何となく...〉
〈あ、報告〉
〈何々?〉
〈俺、一時お前の代理だから仕事やってる〉
〈...全部やっといて☆〉
〈嫌だよ莫迦〉
〈えぇ…〉
〈で、いま日本時間深夜だからな〉
〈あ、時差ボケだね〉
〈おい〉
〈ごめんね!おやすみっ☆〉
〈おi〉
一方的に切った。
じゃないとボスが寝ない。
...ボスから今の状況を大体聞いた。
から、書類に纏めておこうと思う。
【現状況】
・猟犬空港に集合
条野さんが行方知れず。
・探偵社もおそらく来ている。
・旅客機で兵器『|大指令《ワンオーダー》』の受け渡し作戦。
しかし安吾さんが掛け合い、保護膜を張ったとの事。
つまり、福地の手にワンオーダーが渡っても、吸血種の全軍侵攻が開始するまでは使用できない。
ここから探偵社はワンオーダーの受け渡し作戦を妨害に出る、との事。
「…どんな状況なの、、、」
太宰「何をしてるんだい?」
「わ、っ太宰さん、驚かせないで下さい、、、」
太宰「ふふ、吃驚している桜月ちゃんが可愛いからつい、、、許して?」
「はいはい、、」
フェージャ「おや、、太宰君と二人でお喋りですか、羨ましい限りです」
「太宰さんと話したいなら私に云っても意味ないですよ」
フェージャ「いえ、桜月さんとです」
「…そうですか。私は嫌です」
太宰「フラれてる…」
こっそり笑ってる太宰さん。
彼も大概だけれど。
太宰「にしても暇だねぇ」
その時、胸ポケットの通信機が震えた。
「、、、はい、泉です。」
『警告です!監獄第一層搬出口に侵入者あり!対異能即応部隊ヘカトンケイルが全滅しました!』
「、!!出動要請ですね、了解しました。すぐ向かいます。」
そのまま、ポカンとして居る二人を放って私は侵入者の元へと向かった。
タッタッタ、と走る私の軽い足音が廊下に響く。
「…全滅、ってことはかなりの手練れ、……」
ふわりとした服の袖から隠し小刀を取り出し、手に握った。
もう一歩足を踏み出した。
その瞬間、足元が抜けた。
...ボスとはまた違った感覚。
「…え、嘘ぉぉぉおおっっっ!!!!」
ゴツッ、と頭が床にぶつかって鈍い音がする。
「いっ」
「たぁぁ…」
???「おや、さっきぶりですね」
???「凄い音がしたけど…大丈夫かい?」
???「ハハハーハハ!!これで演者は揃ったね!助手、大拍手―!!!」
???「だから誰が助手だ!!」
「太宰さんとフェージャが脱獄して侵入者がコーリャと死んだはずのシグマってどういうこと???」
話を聞くと、落ちて行ったシグマをコーリャが助けた、らしい。
その後、ムルソーに来て...
そして、能力を使って二人を外に出した。
「…簡単に説明をお願いします」
フェージャ「まず僕達を監房から出した目的は何です?」
コーリャ「ああぁ我が親友!逢いたかったよ~!」
コーリャがフェージャの両手を勢い良く握って、笑みを浮かべた。
ポカンとした顔のフェージャ。
コーリャ「君の無事を知れて胸が張り裂けんばかりだ!」
後ろで何とも言えない顔をしているシグマと、満面の笑み(?)のコーリャ。
コーリャ「私が何をしに来たんだって~?そんなの決まっているんだろう___」
一瞬でコーリャの気配と表情が変わる。
ゾッとするような恐ろしい顔に、ぞわりとするような恐怖を感じさせる気配。
コーリャ「君をブチ殺す為だよ」
フェージャ「ふふ」
その言葉に微笑むフェージャもどうかと思うけど。
太宰「ワァオ」
「駄目ですよ太宰さん引いたりしたら!!」
そして何とも言えない顔のシグマ。
コーリャ「親友を救いたいと願うこの情動は実に揺るがし難い!故に不退転の意志でそれを打破する。それこそ、一種の自由意志の証明ッッ!」
太宰「、、君いい友達持ってるねぇ…」
コーリャ「だがだがだがー!!ここで哲学的難問がひとぉ~~つッッ!単にフョードル君を殺しても、それは自由意志を証明したがる己の本能の発露にすぎず」
コーリャ「動物的感情の証明でしかないのではないか!?この問いに脳が千切れる程煩悶した末、ついに一つの結論に辿り着いた!」
コーリャ「この二つの想いを同時に満たす妙策を得たのだ!」
--- 「君達二人に今から脱獄決闘をして貰う!!!」 ---
太宰「君、本当にいい友達を持っているねぇ」
フョードル「でしょう?」
「私呼ばれた意味」
文豪ストレイドッグス!72
注射器を手にした二人。
フェージャと太宰さん。
そしてシグマは冷や汗をかいて顔を顰めている。
太宰「これを打てば30分で死ぬのだね?」
コーリャ「そー!全身から血を噴き出しながらね」
フェージャ「芸術ですね」
真っ白な、無機質な部屋に響く、3つの異常者のものの笑い声。
シグマの心の叫びがよく聞こえる。
シグマ「(この部屋で真面な人間は私だけか…!?)」
声に出して無くても顔に思いきり出てる。
「(大丈夫、私も)」
目と目を合わせて、声に出さずに会話した。
地獄ってこの場所の事を云うんだろうなぁ…
コーリャ「勝負は単純!このムルソーから先に脱獄した方が勝ちさッ!君達二人にはその注射をして貰い、先に脱獄した方だけが」
そう云って一旦言葉を止め、一つの箱を能力で取り出して開いた。
中にあるのは、瓶に入った液体薬と注射器。
コーリャ「この解毒薬を得る!つまり」
フェージャ「30分以内にぼくか太宰君のどちらかが死ぬ」
コーリャ「太宰君には申し訳ない話だ。私が本来殺したいのはフョードル君だけ。だがこうでもしないと彼は毒を呷らなくてね」
太宰「何故謝るんだい?これぞ最高の好機。天の恵みだ」
さっきからずっと注射針を構えているままの二人が怖い。
やめて。
フェージャ「たしかに、。ですが後30分でチェスの相手を失うと思うと寂しくもありますね」
嘘つけ絶対そんな事思ってないでしょ。
太宰「もう勝つ気かい?」
影の多い、けれどハイライトの入った目。
フェージャ「それ以外何の結末が?」
赤く、黒い影が揺らぐ瞳。
そして、二人は針を腕に差した。
毒を躊躇いもなく差した…
クククク、とまた恐い笑い声が響いている。
シグマを見ると、顔が引きつっていた。
シグマ「(こいつら…致死毒の注射を笑いながら…)」
「(これが2人の通常運転。仕方ない)」
シグマ「(仕方ないって、、おい、、...ッ)」
コーリャ「ふふ…これより背神の遊戯」
--- 「ニコライゲームを開始する」 ---
、、、私はどうしたらいいのかなぁ、?
---
『ムルソー 地下第四層』
太宰「今から三十分で」
フェージャ「どちらかが死ぬ」
コーリャ「さあて…さてさてさて」
全員が不敵な笑み、もしくはこれ以上にない程の不安の表情、困り果てた顔のどれかをしていた。
...私は困り果ててるけど。
コーリャ「さて!今更だが説明しよう!」
コーリャ「君達が先程収監されていたのは最下層!」
「…このムルソーの中でも危険異能力者の収容の為の異能空間、通称、”|無限賽室《ハッピーボール》”です」
コーリャ「そのとぉぉり!そして今居るのはその上、通常監房の地下第四層だ」
「だとしてもこの刑務所にはこれ以上ない様な最高峰の制御網が敷かれていますよ?」
コーリャ「まず各層の廊下は数十もの“セル”と呼ばれる区画で区切られて、通り抜けるには十二桁の暗証番号が必要となる」
「隔壁の解除番号は六時間ごとに変更されますし、入力を一度でも間違えば二度と開きません」
コーリャ「隔壁の厚さは扉も壁も驚異の120センチ!しかも耐異能性特殊金属で破壊は不可能」
「でも、!たとえ隔壁を抜けても更に厄介な昇降装置があるし…」
コーリャ「上層階には、この昇降装置で上るしかないが、動かすには掌紋・声紋・網膜・遺伝子認証がすべて必要だ」
これだけで耳を塞ぎたい量の警備だと思うけれど、本題は他にある。
コーリャ「すべての階層で重武装の警備兵が巡回!警告なしで発砲してくる!いやーさすが私の企画だけど~百万回死んでも脱出は無理だね~~!」
コーリャ「あ☆一番悪い情報を伝え忘れてた」
「不審者が見つかると即隔壁が閉鎖されます。十秒後に注水が開始され、ご丁寧にも普通の水ではなく同位体元素で構成された重水。普通の水より比重が重いため、潜って泳ぐのが非常に困難。おまけに人体に有害で多量に飲むと死亡。もちろん30分経っても注射した毒が人を殺します、ね」
コーリャ「さっすが桜月ちゃん!どう?泣きたくなってきた?」
という表情とは正反対に、めちゃくちゃ嬉しそうな顔。
...その訳は。
シグマ「(こいつら…相手が溺れ死ぬ様子を想像して喜んでる)」
もう単純にヤバい奴らの集まりだね。うん。
コーリャ「さて!最後はいい知らせだ!死地に赴く君達に敬意を表して私から気まぐれプレゼントがあるよォ! !」
...本当に気まぐれじゃん、、
文豪ストレイドッグス!73
はい助手、例の物を、と云って何かを用意させるコーリャと、助手じゃないと怒りながら何かを用意するシグマ。
カラカラカラ、と音を立てて運ばれてきたカートの上には、何かが並んでいる。
コーリャ「この中から各々一つだけ持ち出しを許可する」
コーリャ「まずは巡回警備兵が使う無線機」
コーリャ「警備の動きを読むにはこれに頼るしかない」
黒光りする無線機。
これがなければ警備員との遭遇率も大幅に高くなる、という事。
太宰さんは顎に手を当てて、何かを考えている様子。
じっとコーリャからの気まぐれプレゼントを見ている。
コーリャ「二つ目は、最高警備長級認可の開扉カード」
コーリャ「洋上ヘリポートへの扉はこのカードでしか開かない」
SECURITY、と書かれた銀色のカード。
これが無ければヘリポートへ入ることができない、つまり詰みなんじゃ__?
フェージャは顎に手を当てて、口の端を歪めて笑みを浮かべている。
何に対して笑っているのだろうか。
コーリャ「三つ目は硬貨爆弾。火薬増量型。ここに侵入する時に使った残りだ」
大小色様々な硬貨。
これ全部爆弾って…結構強い。
コーリャ「四つ目は衛星通信電話機。電波の通じる第一層まで行けばこれで世界中の協力者に応援を要請できる。ある意味で最強の武器だ」
「…私、スマホ持ってるけど」
コーリャ「|遊戯《ゲーム》中の使用は禁止!使った場合...ドォォン!だ!!」
「…絶対使わない」
コーリャ「でも此処で何を選ぶかによって運命は大きく変わるからねー!」
太宰「成程…勝負は既に」
フェージャ「始まっているという訳ですか」
太宰「お先にどうぞ」
フェージャ「では、お言葉に甘えて」
フェージャ「私はこれを」
そう言って指したのは、開扉カード。
コーリャ「成程!いいだろう」
にぃ、と笑ってそう答えたコーリャ。
フェージャの思考は誰よりも読めない、悪魔のような所がある。
けれど、深く知る人なら分かる。
誰よりも合理的で冷徹であることを。
コーリャ「さぁ、太宰君は何を?」
--- 「私はこれがいいね」 ---
そう云って指差したのは、シグマだった。
シグマ「…え、?私!?」
コーリャ「ハハハーハッ!!いいよ君!最高だッ!!」
フェージャ「一体何を」
シグマ「(考えてる...!?)」
「…で、私はどうしたらいいの?」
コーリャ「桜月ちゃんはねぇ...どうしよっか☆」
「考えてなかったの⁉」
コーリャ「なんとなく☆」
「えっヤバぁ☆」
コーリャ「そうだね、この際太宰君か我が親友、何方かと共に行動するのは如何だい?」
「うーん、私猟犬っていう仕事があるんですけど」
コーリャ「大丈夫さ!どうにかなるだろう!」
「えー、そう...」
フェージャ「僕の方に来れば過去の話ができますよ???」
太宰「こんな胡散臭い露西亜人よりもよく見知った私の方がいいよね???」
「え、、?」
シグマ「…私は知らん」
「え、、、?」
フェージャ「さぁ僕と一緒に来てくださ」
太宰「さぁ私と彼と一緒に行こうじゃないk」
コーリャ「桜月ちゃん、自分で選んでね☆(圧)」
「…私は」
私は、
...どうしよう、、
......でも私が付く側は、私が味方する側だ。
つまり、何方に勝ってほしいか。
そんなの、一目瞭然。
「私は太宰さんが、探偵社が大好き。だから、助かってほしい。」
--- 「私は、太宰さんに着いて行きますっ!!」 ---
太宰「ふふ、嬉しい事を云ってくれるねぇ、私のことが大好きなんて」
「あっいやっそういう訳じゃ」
フェージャ「残念です…ではまた後程になりますね」
「、何が…?」
フェージャ「お気にせず。大した意味はありません」
...脱走の手伝いしちゃうことになっちゃった……
ダメだ…
まぁいっか。
ボスとも暫く連絡できないなぁ…
あのシーンだけ(?)なのかな、ドス君の一人称が「私」になってるのって…
伏線ですか⁉
それとも私の単なる勘違い!?
文豪ストレイドッグス!74
シグマ「何故あの中から私を選んだ!何を企んでる!」
太宰「私が今何を考えているかわかるかい?」
「勝手に考えててください」
シグマ「正論毒舌…」
太宰「酷い…」
「で、何を考えてるんですか」
太宰「広ーい!狭苦しい独房に比べたらまるで舞踏会場だ!」
太宰「踊ろう!」
そう云うや否や、私とシグマの手を取ってくるくると踊り出した太宰さん。
シグマ「うわっ!」
「ぴゃっ!?」
シグマ「私を何に利用する気だ!フョードルをどう倒す?」
「どうして回りながらそれを聞けるの⁉」
シグマ「止まれ!」
その瞬間、ぴたりと背面と全面で、顔がかなり近い距離で止まった。
太宰「止まったよ?」
「っ近いです太宰さん離れて下さい!!」
眉をひそめて怒る事しか出来ない私。
に反して、シグマは無理矢理に怒鳴った。
シグマ「お前…少しは真面目になれ!この時間もフョードルは出口に近づいているんだぞ!」
太宰「それはどうかな…」
---
未だ開始場所の部屋でのんびりと目を閉じながら座っている男。
ゴーゴリ「動かないのかい?」
ゴーゴリ「ゲーム開始からもう5分だよ?今なら選んだ気まぐれプレゼントの交換も可能だけど?」
フョードル「僕にはもう一つ手札があります」
ゴーゴリ「成程…細工は流々…という訳だね」
手に持ったステッキをひゅんひゅんと勢いよく回しながら、魔術師は云った。
---
太宰「あ~楽しいな~♪自由っていいな~♬」
シグマ「おい、いつまで踊っている!?勝負を忘れるなよ!!」
「あぁもうこんな人に皆の運命が掛かってるなんてっ」
太宰「ちょっと監獄観光してく?滅多に来られる場所じゃないし」
シグマ「お前は地獄でも観光してろッ💢」
「よし私仲間の警備員にこの人引き渡して来ようかな」
太宰「ヤメテヤメテヤメ...あ、そうだ!」
そしていきなりニコニコ笑顔を浮かべてこちらを見る太宰さん。
シグマ「おいどこへ行く?」
太宰「職員用配膳室にいく。囚人食に飽きたから甘いものをたらふく食べたい!」
流石に怒ったシグマ。
目は冷めきって、全く信用していないのが伺えた。
くるりと背を向けて、逆方向に一人で歩き出したシグマ。
シグマ「私は一人で行く!お前ではフョードルに勝てない!それがわかった!」
「どうして?」
シグマ「私には負けられぬ理由があるんだ!」
---
『五日前』
天空カジノから落下したシグマを助けた日、その現場で。
シグマ「フョードルの異能を暴けだと!?助けて貰った事には感謝するが…そんな難題こなせる筈が…第一何故私なんだ!」
ゴーゴリ「なんか面白そうだから」
シグマ「(そういえばこういう奴だった)」
ゴーゴリ「だがこの要請は君の為でもあるのだよ?」
ゴーゴリ「君の暗殺に失敗した事はじきフョードル君も気付くだろう。つまり彼を殺さない限り、君の安息の家は手に入らない」
シグマ「家…」
その言葉が自分でも驚く程心を揺さぶった。この世の誰もが生まれた家を持つ。
__私以外は。
私は無から生まれ、それから常に誰かに利用され続けた。
フョードル…ニコライ…
そして…太宰に、泉。
シグマは横目で二人を見た。
フョードルを倒す。
そして誰にも手出しできない私だけの家を手に入れる。
これ以上誰も私を利用させない、__!
---
太宰「そういう感じか」
太宰「君、面白いね!」
後ろから肩を組みに行く太宰さんに、巻き込まれ事故を貰った私。
太宰「よし!君をここから生きて出すと約束しよう!」
シグマ「くっつくな!」
「…ね、シグマって文学書から生まれたんだよね、?」
シグマ「…あぁ。だが何故急に__」
「私も、私も文学書によって、私っていう存在になったの、っ!」
シグマ「…え?」
「元々の人生から書き換えられて、今の私になってるの、...」
シグマ「なら仲間、なのか?」
「仲間、?」
シグマ「いやその変な意味はなくて、っただ、似た境遇の者同士、解り合える部分はあるんだろうな、って」
「じゃあ、お友達になってくれるの、?」
シグマ「友達、?勿論だ」
「…ふふっ友達が何か分かってないでしょっ!」
シグマ「っすまない、...」
「大丈夫!友達っていうのはね、利用したりされたりなんてしないの!ただ隣にいて、支え合って、笑い合える存在なんだよっ」
シグマ「そう、なのか…」
--- 「だから、お友達になってくれる、...?」 ---
シグマ「っあぁ、!」
今度こそ、”友達”が何か分かったシグマは笑顔で深く頷いた。
文豪ストレイドッグス!75
太宰「ねぇねぇ私も混ぜてくれないかい?」
「え、太宰さんは友達じゃなくて上司ですよ?」
シグマ「お前は普通に人間だろう!?」
その時、上の方から物凄い物音が聞こえて来た。
私のイヤホンにはまた入る無線。
また侵入者。
と思ったらぷつりと音が途絶えた。
シグマ「音が収まった?」
太宰「侵入者だ」
「ですね!」
シグマ「何故わかる?」
太宰「天使が囁いてくれた」
とんとんと指で耳を示す太宰さん。
「普通にイヤホンに無線で」
私の説明には納得したらしいシグマ。
太宰さんの方に向き直って問いかけた。
シグマ「そもそも侵入者は何者だ?」
太宰「ひとつしか有り得ないだろう?」
「…フェージャの手駒、?」
『B3』、つまり先程の一階上に辿り着いた。
其処は酷い惨状だった。
穴だらけ、デコボコの壁や床。
斃れる警備さん達に、散乱する武器。
シグマ「これは…」
太宰「成程…侵入者が誰かわかった」
「えっ!?」
...なんとなく勘付いていた。
けど、信じたくない。
信じられない。
そんな訳がない。
けれど、この戦いの後の特徴が、ぴったりその思いついた人と一致している。
『第四層に侵入者!応援を求む!』
斃れた警備員さんの無線と、私のイヤホンの無線から同時に聞こえてくる声。
太宰「フョードルめ…厭な手札を切ってきたな」
「侵入者は」
太宰「重力を操る異能者…」
--- 「中原中也」 ---
その名前に絶望する。
両手で頭を押さえてしゃがみ込んだ。
「っいや、嫌だ...っそんな、中也なわけがっない、、そう、、そうだよ、、何かの間違いだよ、ッ」
シグマ「中原中也!?」
太宰「…そもそもの戦闘力を見たのも勿論、桜月ちゃんへの精神ダメージが主目的だろうね」
「そ、んな、っ」
脳裏に浮かぶ中也。
笑顔で、意地悪で、でも優しい。
慣れた温かい手つきで頭を撫でる中也。
それが、吸血鬼化して、フェージャの手駒に...?
赤く染まった瞳孔。瞳。白目の部分まで、砂嵐のようにザラザラと赤い。
そして目の周りに浮かぶ特徴。
伸びた牙。
シグマが、勝てる訳がない…と絶望した顔をするのが見えた。
...どうして、私の周りの人達はみんなこんな事に、…っ
そもそも私がいなかった方が皆平和に暮らせてたんじゃ、...
太宰「桜月ちゃん、大丈夫かい?」
心配そうに私の背をゆっくりと撫でる太宰さん。
優しく寄り添ってくれているシグマ。
「…っ取り乱してごめんなさい、。大丈夫です、…」
___吸血鬼化してるって、もう死んでるってことだろ?
___この声は、雫、と云った、人だっただろうか。
___マフィアは壊滅状態だ
___テンパってボスに詰め寄り叫ぶ私の声。
___どうして。
「どうして、ッこんな事に、!皆、ッやだ、死んじゃやだよ、っいや、待って、置いて行かないで、っ」
シグマ「落ち着くんだ。大丈夫。吸血鬼化したからって死んだと確定したわけじゃない」
「でも芥川は、っ!!」
太宰「葬儀の後でも、吸血鬼化した彼は居たのだろう?」
「そう、ですけど、っ」
太宰「なら、一概に死んだとは言い切れないんじゃないかい?」
「…わかり、ました、……」
また歩き出した。
...中也に会いたい、けど会いたくない。
シグマ「本当に大丈夫なのか?敵はあの重力使い中原中也!」
太宰「大丈夫さ。この七年間毎日中也を殺す方法を考えてきたからね」
太宰「それに天使も助けてくれるし」
シグマ「天使?さっきも言っていたな。もしかしてそれは外部協力者の助言か?」
太宰「…三歳にしては鋭いじゃあないか」
文豪ストレイドッグス!76
___その頃、探偵社ら、空の港ニテ
福地より先に文の運ぶプラムを確保しようと奔走する敦。
その途中、猟犬隊員である燁子と遭遇した。
猟犬を味方にする僅かな可能性に賭け「乱歩に会わせろ」という燁子の要望に応じる。
...しかし、燁子の言葉にはどこか違和感があった。
敦「…わかりました。はい、乱歩さんも気をつけて」
ガチャン、と受話器の置く音。
敦「122R滑走路で乱歩さんと合流します。行きましょう」
燁子「うむ。では早速虎の背に乗せよ!」
敦「…はい???」
燁子「貴様は猟犬の下僕!即ち今日より貴様は猟犬専用乗用車じゃ!犬が猫に乗る!かっかっか!痛快じゃな!」
ニコニコと笑みを浮かべる彼女に、敦は何とも言えず愛想笑いをした。
そして気付く。...こっち系の人全般苦手なんだ、と。
その脳裏に浮かぶのは、ポートマフィアの尾崎紅葉に芥川龍之介。そして、探偵社女医の与謝野晶子。
燁子「さあ往け!この空港はでっかい遊園地じゃ!」
何だかんだ云い乍らも肩に燁子を乗せて敦は歩き出した。
敦「わかりましたから…本当に協力してくださいよ」
燁子「協力?」
敦「ほら、他の猟犬が探偵社を攻撃しないように説得を」
燁子「あぁ、無論部下には無線で指示するが、鉄腸はともかく条野は行方不明じゃからな…保証はできぬぞ」
その時、敦の足が止まった。
敦「あれ?条野さんは吸血種に敗れ連れ去られた、…それが乱歩さんの推理だ。そして敵はそれが探偵社の犯行と発表した…つまりおかしいんだ…!貴女が今条野さんが行方不明と語るのは、!」
すた、と敦の頭上を越えて軽く飛び降りた燁子。
燁子「何だそんな事か。それは探偵の推理ミスじゃ。あとで説明してやる」
そう云いながら、振り返ってどこか陰のある笑みを浮かべた。
敦「乱歩さんは推理ミスをしない」
敦は自分でも気づかぬままに、眉間にしわを寄せていた。
燁子「___はぁ…、参った。普段は白状させる側じゃからな…意外と難しいもんじゃのう」
--- 「—鋼鞭 散血華—」 ---
キッと顔を上げた燁子。
そのまま、目にもとまらぬ速さで手に鞭のような武器を構え、敦に一撃を入れた。
燁子「すまんな」
そして、敦の首を掴んだまま能力を発動させる。
__彼女の能力。
それは、
敦「年齢操作…!」
白い光が敦の体を包んでいく。
燁子『仔よ、眠れ』
その数刻か後、別場所で鐵腸と交戦していた賢治。
通信機越しに聞こえた声から、|探偵社の誰か《騙された敦》が拷問を受けようとしていることを知る。
賢治「…拷問?」
頭を鐵腸に捕まれ、体中が傷だらけな賢治。
その姿から、いかに激しい戦いだったのかが判る。
鐵腸「そうだ。気の毒だがお前の仲間はもう助からん」
その時、暗闇の中で《《ナニカ》》が目をぱっちりと開いた。
賢治「…っ助け…、なきゃ…」
鐵腸「…どうやって?」
轟音とともに吹き飛ぶ鐵腸。
そのまま、空港の壁の窓ガラスを突き破り、トラックを拉げさせて止まった。
吐血する鐵腸は勿論、何が起こったか分からない。
賢治「…助けなきゃ…助けなきゃ…」
ふらふらと歩いて近付いてくる賢治。
その姿は黒く、目は青く光っている。
まるで人間ではない様なその躰。
先程鐵腸が突き破った窓硝子から、ものすごい速度で飛び降り、鐵腸に向かって拳を振り上げた。
しかし、彼も猟犬。
軍警最強の部隊の名の下において、賢治に負ける訳には行かない。
鐵腸「おのれ、!嬲るなッ!」
ひらりとその拳を避けたものの、人間離れした動きをする賢治はすぐに体制を立て直して手を振り翳してくる。
その目は、正気を失っている。
---
敦〈そうだ、国木田さん、今日賢治君と仕事に行った時〉
敦〈聞き込みで強面のおじさんが妙に賢治君に優しかったんですけど〉
国木田〈だろうな。ヨコハマには一つの不文律がある。〉
--- 《《“賢治を怒らせてはならない”》》 ---
国木田〈昔、東北のある村で洪水が起きた。五十年に一度の兇悪な土砂崩れは後に地図を書き換えねばならん程だった〉
国木田〈だが、村はほぼ無傷だった。当時調査に向かった社長はその理由を突き止めた〉
村が無傷だったのは、崩れた土砂の方向が、何か大きな力で変えられたからだった。
国木田〈それを成したのは一人の少年。賢治が土砂の流れを変えたのだ〉
曰く、土砂崩れで幼馴染が生き埋めになり、その後の記憶が無い、と。
国木田〈賢治の能力は荒ぶる大自然の力。それをあの温厚な性が抑え込んでいるのだ〉
敦〈じゃあ賢治くんが本気で怒ったら…〉
国木田〈決まって居るだろう。噴火を手で止められる人間など存在するか?〉
---
頭から血を流し、壁に凭れ掛かるように腰を下ろしている鐵腸。
そして未だ正気を失っている賢治。
鐵腸「…殺せ。矢張り正義を追うべきだった。静かな頭で考えれば、条野が俺に”事件を放って助けに来てくれ”と云う訳がない。友を見誤り正義を見誤った結果がこれだ。最早猟犬たる資格はない」
やれ、という鐵腸の言葉に、巨大な壁の破片を持ち上げた賢治。
その破片は凶器となって鐵腸を傷付けん_
__とはならなかった。
何時まで経っても痛みが来ないのを不思議に思い、目を開けた鐵腸。
その前には、何時もの穏やかな笑みで手を差し伸べている賢治。
賢治「その人を一緒に探しましょう」
賢治「静かな頭で考えれば、僕が貴方に怒る理由がありません。貴方はどうです?」
鐵腸は目を閉じ、そして開いて、手を伸ばした。
その手は、差し出された賢治の手をしっかと握る。
手に支えられながら立ち上がった鐵腸と、入れ違うように倒れた賢治。
賢治「その前に...力を使いすぎました。ちょっと休憩を…」
眉を下げて笑う賢治に、鐵腸も倒れこんだ。
鐵腸「あぁ、俺もだ。...俺は鐵腸だ。お前は?」
賢治です、と答えた彼は、目を閉じて笑っている。
鐵腸「賢治...その名を知れたのが、…今日一番の収…穫、...」
二人は、並んで気絶するように眠りについた。
文豪ストレイドッグス!77
そして再びムルソーへ___
太宰「三歳にしては鋭いじゃないか」
「私はッ!?」
太宰「ふふ、彼と張り合っているのかい?」
「ち、違いますよ!ただ、シグマだけ...褒めてもらって狡い、です…。」
頬を赤くしながら俯いてそう云った私。
あわあわとするシグマに、何やら壁に手をついて悶えている太宰さん。
「…何かごめんなさいっ!?」
シグマ「一回落ち着け」
太宰「ふぅ、...で、慥かに私は安吾と連絡を取っているよ。私は伝えたい内容を数値化して自分の心拍数でその値を再現、それを体内の検知器に読み取らせ、外の安吾が読み取った数値を解読しているのさ」
シグマ「嘘だな」
「っていうよりは、本当の事の半分しか云ってない、だよね」
シグマ「あ、あぁ。何故ならその方法には欠陥があるからだ。その方法ではこちらから情報を送る事しか出来ない。地上の情報はどうする?」
「GOする...じゃなくて、教えてくださいよ太宰さんっ!!」
太宰「いい指摘だね。勿論方法はあるよ。フォードルすら欺く、鉄壁の受信方法がね。当ててみるかい?もしどちらかが分かれば桜月ちゃんか君はフョードル以上だ」
「ふ、フョードル以上って…」
…ちょっといいかも。
なんて考えていたら、タイムアップだった。
シグマ「クイズを楽しんでいる場合か!時間がない!早く話せッ!フョードルより先に脱獄しなければ」
太宰「脱獄なんかしないよ」
「、…えっ」
さも当然かの様に云う太宰さんに、今までで一番じゃないかと思える程素っ頓狂な声が出た。
シグマ「は、?何を云っている?いよいよ可笑しくなったか?脱獄しないならどうやって勝つ心算だ?」
「…時間内に、フョードルを殺す、?」
太宰「其の通り!__勝負の時間内にフョードルを殺す」
ふっと不敵な笑みを浮かべた太宰さん。
こういう時の彼は、嘘を吐かない。
---
通路を歩いている吸血鬼中也とフョードル。
数メートル間隔で扉があり、暗証番号を一つでも間違えれば完全密閉。
重水を注入され、藻搔き苦しんで溺れ死ぬ。
『無効な入力番号です。重大な収容違反が発生しました。閉鎖シークエンスを開始します』
その機会音声とともに、赤い光が辺りを覆った。
フョードル「中也さんッ!!」
殆ど反射するように、壁に跳んで殴り掛かるも、びくともしない。
---
太宰「ムルソーの壁は対異能金属。流石の中也でも時間内には破れない」
...今気づいた、恐ろしい事実。
フョードルと行動を共にした、という事が示す未来は。
「中也まで、死んじゃう、...?」
太宰「中也は強い。だからこそ、此処で倒す」
私達が辿り着いたのは、
シグマ「中央警備室...!」
---
『警告!警告!この注水工程は中断できません!』
暗証番号を打ち込む機械を何度も押すも、ERRORという文字が点滅するだけで何も起こらない。
そして、バチッと音を立てて小さく爆発した。
フョードル「既に回線まで…」
左手で思わず掴んだ右腕。
その腕の先の、右手は血と煤で汚れていた。
---
「待って下さいっ!今開けたら私達が外に居る事もバレちゃう…捕まりますよっ」
太宰「もう開けちゃった♪」
てへ、と手を頭にやりながら、開いていく扉を見ていた。
中央警備室。
太宰「一度閉じた隔壁は絶対に開かない。そして注水の解除方法もない。世界一の監獄も伊達じゃないって訳さ」
完全に開いた扉の中を見て、私達は言葉を失った。
シグマ「嘘だろ…」
「…全員斃されてる、!」
シグマ「...一体どうやった?」
太宰さんは綺麗なウインクをしながら云った。
太宰「だから時間を止めたのさ」
...待って。
こんな話をしている場合じゃない。
中也を。
中也をどうしたらいいんだろう。
早く聞かなきゃ。
早く。
---
既に腰上あたりまで水が来ている。
中也は相変わらず壁を殴るも、流石は対異能金属で出来ているからか、未だびくともしない。
フョードル「…これは不味いですね」
そう云いながら、じっと空中を睨んだ。
---
太宰「このムルソーは危険能力者の見本市だ。古今東西の異能が揃っている。そんな中に、そいつは居る。」
違う。
謂わなきゃ。
太宰「異能犯罪者。彼女は世界一の盗賊だ。南米で政府の軍事機密を八つ盗んでお縄になった。彼女の異能力は面白いよ」
中也をどうするのか。
聞かなきゃ。
太宰「数秒の間、自分以外の時間を止める。効果範囲は彼女の周囲数km」
どうやったら救えるのか。
なのに。
太宰「そんな彼女と安吾は司法取引をした。彼女は刑期短縮の見返りに毎朝必ず時間を止める。安吾に指示された回数だけね」
なのに。
なんで、口が動かないの。
シグマ「…異能力無効化、?」
太宰「其の通り。私だけ止まった時間の中を動ける。そして止まった時間の中を動いて警備室を制圧した。これで先程の宿題の答えも出るね」
シグマ「そうか...!外から連絡を受け取る方法...」
太宰「そう。毎朝の時間停止の長さと回数がそのまま暗号になっているのさ。そしてわかるかい?」
シグマ「その方法ならお前以外に読み取り不可能...!」
...それはつまり、初めからフェージャには勝ち目がなかった、という事。
……そして、中也にも。
「…太宰さん、っ中也は、」
...私の声は、凄く震えていた。
文豪ストレイドッグス!78
「…太宰さん、っ中也は、」
...私の声は、酷く震えていた。
そして、その問いに誰かが答えることはなかった。
何かのスイッチをカチ、と入れた太宰さん。
太宰「聞こえるかい?フョードル」
「ふょ、っ!?」
今フョードルって云った、、??
だとしたら今入れたスイッチはマイク...?
太宰「もうじき溺れ死ぬ気分は?」
前の画面に映るのは、肩の辺りまで水につかったフェージャと...中也。
...違う、肩まで使ってるんじゃなくて、ぷかぷかと浮いてるんだ、。
フェージャ「…ぼくは殺せませんよ」
太宰「いいね、その反応。だがどう脱出する?異能力で脱出しようにも扉は破壊不能」
太宰「それに中也の重力は“触れたモノ”に発生するから粉末や液体はやや苦手だ。では君の異能かな?」
「…フェージャの異能は、そんな類ではない、?」
太宰「其の通り。だからこの罠を選んだ。」
キッとこちらを鋭く睨むフェージャと、口を歪めて嗤う太宰さん。
違う。
こんな事を考えてる場合じゃない。
「中也、中也っ!聞いてっ!!お願い、お願いだからッ」
太宰「中也、君ともお別れだ。こんな事になって残念だよ。...出会ってから七年。君とはいがみ合ってばかりだったね」
ぽつりぽつりと話す太宰さん。
「やだっ待って、死んじゃ嫌!!ねぇ、っ」
声を枯れさせながら叫ぶ私。
もう向こうの部屋がほぼ水没してる。
必死に顔を出して藻搔いてる。
「太宰さんっっ!止めて、お願い待って!!中也を助けてよッ、いや、っ死んじゃ駄目ッまた一緒に出掛けるの、一緒に話して、っだから!!!」
声が出なくなっていくのと対照的に、涙は後から後から溢れてくる。
太宰「でも…今思えば時には心を通わせた瞬間もあった」
ひゅ、と喉が鳴って、声が消えた。
幾ら口を動かそうとも、喉が激しく痛んで、口の中が血の味で一杯になるだけ。
喉が、潰れた。
太宰「、例えば……」
目を閉じて口を動かす太宰さん。
彼の脳裏には、どんな情景が浮かんでいるのだろうか。
目を開いた。
でも、どんな感情を浮かべているのか、全く読めない。
かと思いきや、いきなり笑顔を浮かべた。
太宰「ごめん特になかった!それじゃっ」
--- 「グッド・バイ♪」 ---
声にならない私の叫びと涙を後に、中也たちのいる部屋は、水で一杯になった。
水面には、彼の黒い帽子だけが、力を失ったように浮いていた。
---
空港では、ブラムを背負い逃げる文の姿があった。
無線ラヂオ...ではなく、イヤホンとプレーヤーをあげると、女神と呼ばれた文。
---
敦は眠る。
昏々と。
「起きろ敦君」
誰だ、と動かない頭で考える。
太宰「起きろ。時間がない。敦君!」
...叫んでいるのは自分の本能だ。
太宰さんが、起きろと云っている。
ハッとして目を覚ますと、全身を何か機械に固定されていた。
---
走る文。
吸血鬼たちの追ってから逃れてきたところ。
向かう先は地下の駐車場で、背にはしっかりとブラムを背負っていた。
ブラム「この場所は馬がおらぬな」
文「車な、洗濯屋の」
そのままトラックに乗り込んで、扉を閉めた。
文「…なぁブラちゃん、その剣、痛いんやったら抜く方法一緒に探したろか?」
ブラちゃん「フン、愚かなり平民」
文「あっ待ってなんかヤな流れの予感」
頭にむか、と怒りマークを浮かべた文。
ブラム「この封印を解けば、魔の化身である余は解き放たれ暗黒がこの世界を支配するであろう!」
文「ハイハイそういうやつね」
文「ていうか結局その剣何なん?」
ブラム「この剣は元人間である。幾百年前、ある異能力者が死に、その肉体は異能により金鉄に変性した」
ブラム「それを剣へと鍛え直したのが、この聖剣ソルズレヴニだ。死して尚残るその異能は肉体と異能を融合させる能力。本来異なる位階にあるその二者を結いつなぎ、肉体の一部の如くに異能を操る力を与える」
ブラム「この世の理を外れた超異能。それが余に刺さっておる。聖剣が刺さると先端から分枝が伸びて脳に根を張る。そして逆側…剣柄を握る掌に聖紋を刻み両者を接続する。そして今聖紋を刻むは福地の掌。故に奴のみが余の権能を使えるのだ」
文「ブラちゃん、えらい詳しいな」
ブラちゃん「…この剣に貫かれしは二度目である故」
---
神敵誅伐せよ!
口々に叫ぶ人々。
ブラムは今と同じように、胸の上だけの姿。
しかし、彼方此方に剣や矢が刺さっている。
ブラム〈頼む…民は…領民だけは〉
〈黙れ悪魔!〉
言葉も虚しく、剣の白光が目の前を遮った__。
---
文「ブラちゃん、何でそんな悲しそうな顔してんの?」
ブラム「なんでもない。家臣には思い及ばぬ領主の苦悩である」
文「ん?待った。家臣?家臣ってウチの事?」
ブラム「うむ。いや余の事運ぶので家臣というより馬であるな」
文「風呂桶に沈めたろかッ」
右手に拳を作っている文。
ブラム「風呂桶…それがこの時代風の王への拝礼か…勉強になる」
文「天然って無敵やな、、、」
その時、黒い斬撃が瞬いた。
その攻撃はトラックの荷台を上下に真っ二つに割った。
そんな所業を成し遂げた人物は、目の前に立っていた。
__吸血鬼化した、芥川。
ブラム「逃げよ娘…疾く逃げよ!」
恐怖に歪む文の表情。
芥川は、躊躇いもなく真っすぐに攻撃を仕掛けてきた。
文豪ストレイドッグス!79
空港にて__
国木田「谷崎!文の姿はあるか?」
谷崎「いえ、どこにも」
文を捜索する探偵社員達。
国木田「くそ…文が感染異能の元凶を背負って逃走だとッ!?一体どうなっているんだ...」
その時、背後から気配が消えた。
ハッと気が付いて振り向くと、そこには谷崎の靴のみが残されて、姿を消していた。
国木田「谷崎!?」
焦りの表情と汗を浮かべながら、また手に持つ拳銃を握り締めた。
目を逸らした一瞬の隙に、ふわりと此方へ剣を構える猟犬の姿___
---
敦side
--- 「!!」 ---
体が思うように動かない、…のはこの薬のせい、?
固定されている手足。
如何にかならないものか、とゴソゴソ動いていると、音一つ立てずに、僕の首に剣の切っ先を向けている猟犬の少女。
燁子「鼻が痒いか?ならこいつで掻いてやろうか」
そう云う彼女の瞳には、冷酷な光が宿っていた。
---
滑走路にて__
社長「敦との待ち合わせは罠か…源一郎、社員との連絡が取れぬ。お前の仕業か」
そう問いかける福沢諭吉。
その隣には、鋭い瞳の名探偵。
対して、ワインレッドの隊服を着た、白髪の男__福地。
福地「お前の部下、中々に骨があったぞ」
ばさ、と隣に並ぶ二つのベッドの様な物を覆う布を取った。
下から現れたのは、機械だった。
そして、それに固定される谷崎と国木田。
福地「抑制剤で心拍を止めた上で、電気的な外部刺激で心臓を拍たせておる。故に装置の電源を抜けばお前の部下は直ちに死亡する」
その言葉を聞いて、恐ろしい表情で福地を睨む福沢。
福地「…そう怖い顔するな」
数歩、前に歩いた福沢。
後ろで名探偵が動いた。
ズボンのポケットに入っている、ポオの小説に伸ばそうとした手。
しかし、その手を突き抜けた剣。
__福地の空間を渡る攻撃。
乱歩「……ッッ!!!」
福地「悪いがその作戦は既に未来から警告済みだ」
そのまま福地は福沢の横を猛スピードで駆け抜け、乱歩を意図も簡単に気絶させた。
福地「どうする?人質が増えたぞ」
社長「これではっきりした源一郎。お前の目的は国家の消滅ではないな。その先に何か真の目的がある。でなくば人質など無用だ」
冷静ながら、はっきりした言葉。
福沢は、先ほどとは打って変わり、落ち着いた表情だった。
福地「…流石の腐れ縁だな。いいだろう。では中ててみせよ。五分以内に正答せねば人質を全員殺す」
その時、空港にもう二つ、新たな声が響いた。
--- 「…はぁ、猟犬の”代理”っつーのに、人使い荒過ぎだろ政府」 ---
--- 「...面倒臭い。早く帰って|彼奴《坂口》と飲みに行く」 ---
その声には、聞き覚えがあった。
社長「政府の中でもトップレベルの歩く機密情報…記憶の|パペット《操り人形》、叶、雫」
福地「ポートマフィアの生き残り、不思議の国への案内人__ジョン・テニエルか」
敵対し合う二人だが、今だけはその意思がぴたりと同じだった。
--- 『何故此処にしかもその|二人《ペア》で?』 ---
---
燁子「こいつで掻いてやろうか」
彼女はためらいなく、す、と剣を振るった。
しかし、敦の血が散ることはなかった。
剣が裂いたのは敦の手足を捕らえていた機械。
予想外の動きに、敦は呆気にとられた顔をした。
燁子「なんじゃその顔は。取って喰われるとでも思ったか?」
敦「思いました」
暫くポカンとしていたものの、すぐに溜息を吐いた。
燁子「はあ…貴様に容易くバレて思い知ったわ。テロリストの演技は難しい」
燁子「今朝、真相を聞かされ覚悟を決めたつもりでおったが、思えば貴様のような相手への拷問は初めてじゃ。犯罪者でも悪人でもなく、子供の身を純粋に案じるようなお人好し相手の…」
燁子「さて、そんな訳でお主と儂は留守番じゃ。隊長殿が大望を達するまでの間のう。猫よ、暇潰しに芸でも見せよ」
敦「…芸なら一つとっておきが」
--- 「テロを止められます。貴女には正義の心がある。まだ間に合います。一緒にテロを止めま__」 ---
そこで敦の言葉は止まった。
何故か。
答えは簡単。
躰の小さなその少女が、その数倍あろうかという機械を軽々と蹴り飛ばしたからだ。
轟音が劈く室内。
燁子「あと一言その戯言を続ければ捻じ殺すぞ」
そのまま敦の首を掴み、持ち上げて云った。
燁子「儂は隊長の側に立つ事を選んだ!自らの意志で!その対向に差し出せるのが正義などという言葉ひとつか!」
しかし敦はその言葉に答えず、静かに、強い意志を持った瞳で燁子を見つめた。
燁子「よかろう。ならばひとつ勝負をしよう」
乱暴に敦を放り投げ、云った。
燁子「今から貴様に天人五衰の真の目的を伝える。すると貴様は心を砕かれ二度と立ち上がれずこの部屋に留まる」
燁子「必ずそうなる。それでも聞くか」
文豪ストレイドッグス!82
---
シグマ「おい!」
太宰「時間停止の信号が途絶えた。恐らく協力者が殺されたんだ」
「そんな、っ」
フェージャ「太宰君、正直なところ少し驚きました。洪水の試練にではありません」
フェージャ「七年来の相棒でありながら重力遣いに洪水を防げないと考えたその絆の浅さにです」
「太宰さんの中也の絆は浅くなんかっ」
フェージャ「隔壁のレールを事前に重力で歪めておいたのです」
その言葉にハッとする。
事前に歪めていたら...そもそも閉まる事も無い。
水が漏れだす、その隙間から__?
フェージャ「いかに世界一頑健な隔壁であろうと、その設計思想は簡単には開かないを実現する事。故に結果として、開いた状態から閉じる事もまた困難にしているのです」
フェージャ「隔壁の故障の為、完全に扉が閉まらず水が漏れました」
「その隙間から、脱出した、...」
フェージャ「この程度も思いつかないとは、重力遣いを使役する資質に欠けているのでは?」
シグマ「…ッそれは事前に浸水攻撃があると知っていなくては不可能な対応だ、」
太宰「、吸血種だ…!何日も前から警備の誰かを吸血種に変え潜ませていたんだろう。そいつからの連絡が途絶えた事で制圧を推測したんだ」
「フェージャ、っ一個だけ教えて、中也は其処に居るの、?」
その問いに、少しだけ間が空いた後、同じ滑らかな声で答えが返ってきた。
フェージャ「…えぇ、勿論です。」
思わず安心してしまったのは、私の本能、みたいなものだと思う。
フェージャ「洪水の試練は神の下部たるぼくに相応しいものですが、ぼくは虚弱体質なので風邪でも引いたら堪りません」
フェージャ「そこで返礼として貴方達にも同じ試練を」
「、っ!!」
そんな、私達は水の中で溺れ死ぬ、?
吸血種になった皆を助けれず、探偵社の無実も張らせず、死ぬの、?
フェージャ「そうそう、桜月さん、貴女はぼくにとって特別です。ですので、貴女だけ救い出す方法も__」
「結構です」
自分でも驚くぐらい、即答だった。
口が勝手に答えた。
でも、何度考えてもその答えに辿り着くと思う。
太宰さんとシグマを見捨てて、自分だけ助かろうなんて、そんな小賢しい猿みたいな真似はしない。
「それに、フェージャは私の人生を散々弄って来た__私が死ぬのも、少しは痛手でしょう?」
聞くと、図星だったようで何も言わない。
まぁ大切な文学書の数ページを私に費やしているんだからね。
そんなの痛手じゃない訳がない。
そのまま、フェージャは何も言わず、キーボードをカチリと押した。
『エレベーターの不正使用が検出されました。閉鎖注水シークエンスを開始します』
フェージャ「それではぼくはこれで」
四方の壁から出てきた水。
この水が、魚も溺れ死ぬ重水...
三人で背を合わせて如何にかならないかと考えるも、何も打開策は浮かばない。
太宰さんは、光の籠った瞳で、__マフィアの頃とは全く違った瞳で__監視カメラを睨んだ。
「どう、しよう...っ」
そう呟いた瞬間、太宰さんに頭を押さえつけられた。
息を吸う間もなく、目の前に水が迫ってくる。
太宰「潜れ!」
水の中に潜った時、
頭上で轟音と光が劈いた。
---
文side
空手大会で優勝した日、親父は迎えにさえ来んかった。
ウチにとって空手は正義を歩く為の心臓やった。
けど、親父にとっては美しい所作を得る為の身体訓練に過ぎんかった。
〈何故お前はそんなに粗暴で無教養なのだ!姉を見習え!〉
その姉もウチが八歳の時に死んだ。
〈お前は女の失敗作だ!〉
無理や。
無理やねん。
だって、
死んだ人間の完璧さには、誰も勝たれへんから。
文「は、っ!!」
ぼんやりとした視界。
文「ここは…、ウチは確か…」
ブラム「起きたか。気をつけよ。下手に動くと落ちるぞ」
...その瞬間、目の前にパノラマの絶景が広がった。
嘘やろ。
そう思ったけど、耳元で唸りながら髪を靡かせる強風と、その景色が、
嘘じゃないって云ってた。
文「ひいいいいいっ!」
ブラム「小癪なり黒衣の|同胞《はらから》よ、余を殺さず生き餌として使う気だ」
ブラム「この様な目立つ塔に余を晒し寄って来た探偵社員を滅ぼす為に」
そうなのか、?ホンマにそれだけなのか?
せやったら何でアイツは
__ウチを殺さんかったんや?
---
顔を上げると、水面が炎上している。
太宰さんの方を見ると、胸元を指で指して示していた。
シグマが胸元に銃を入れているらしい。
運悪く私はどこかで銃を落とした様だった。
けれど、水中で威力の墜ちた弾丸じゃ、少し壁が凹む程度だった。
__息が。
苦しい。
ちゃんとさっき吸えばよかった。
どうしよう、__っ
--- __中也、_____ ---
文豪ストレイドッグス!80
二人の少年の、歩く後姿。
同じ白髪で、片方は紺と黒の和装を。もう片方は上半身の左肩から右脇腹にかけてを包帯で覆い、兵隊の様なズボンを履いていた。
そして、手に持つのは同じ木刀。
---
斬撃と斬撃が飛び交う。
息を吐く間もなく、二つの剣が交わる。
福地「貴様は儂には勝てん。何故なら貴様には未来を見る術がない」
社長「未来は見えずとも過去は見える!」
社長「二十年以上もの歴史。己の如く隣で感じて来た。お前の癖、呼吸、剣気ならばな」
先程の二人の少年は、今まさに、立った今剣を交わしている敵同士。
--- 「御覚悟」 ---
そう云って、剣の切っ先を鋭く向け、動かした。
__ぽたりぽたり、と滴る血。
しかし、それは福地の掌から、だった。
自らの手に態と剣を刺し、急所に刺されることを防いだ福地。
さらに、その剣を掴み、福沢は剣を離すことでしか動けない状況に。
福地「下らん。戦場に来なかった貴様が儂の何を知るのだ」
戦場。
福地は任官の誘いを受け、桜の木の下で福沢に一言告げた。
共に来てくれないか、と。
それに対し、組織は苦手だ、上官も下僚も自分には向かない、と答えた福沢。
__友なら?
__戦場に在るのは命を奪う所業のみ。
何と言われようと揺らがない、という意思をもって答えた福沢。
福地も、それを察した様に溜息を吐き、立ち上がった。
__わかった。所詮は一匹狼の木刀地藏か。儂は貴様とは違う。仲間が出来た。
--- __もう頼まん_ ---
そのまま、一度も振り向かずに立ち去って行った。
その姿を見送ることなく、剣を手に取った福沢。
__仲間を死なせぬ事と戦争を終わらせる事は違う。俺は戦争を終わらせる。
そして、孤剣士銀狼・福沢は国内の継戦派を斬って世を終戦へと動かし、
一方、英雄鏡獅子・福地は戦場にて修羅となった。
二人の青年は、二つの組織のトップが命を賭して争うのを見ていた。
それは青年達が決してこの二方の争いに入れないほど弱い、という訳ではない。
入るべきではないのを、肌で感じていたからだった。
これは、この二人がずっと、何重年も前から絡み合った糸を解く作業。
ならば、当人以外が介入するべきではない。でなければ、余計に結び目が絡まってしまうから。
---
敦「それが天人五衰の目的…何て事だ…探偵社は知らなかった…何一つ…」
敦は絶望した様に、地面を見つめて手を握り締めた。
燁子「ほれ、鍵は開けたぞ。逃げんのか?」
---
福沢が倒れた。
福地はどうやらまだ殺さない心算らしい。
通話機を手に取り、委員長、と呼び掛けた。
「委員長、送った資料には目を通して頂けたかな」
「、何故ですかッ福地殿…」
「そこに書いた通りだ。五分以内にワンオーダーの封印を解除せよ。さもなくば吸血種による世界同時侵攻を開始する」
「信じません…福地殿…あなたは幾度も世界を救った英雄だ…、そう…そうだ!これも世界を救う為の遠大な計画なのでしょう?」
「愚かだな。、だが心地良い愚かさだ。醜悪な天人を滅ぼしても貴方は殺さず手元に置くとしよう」
福地「さて、人類史最後の五分だ。どうする?」
社長「目的を中てろと言ったな…、お前の目的は復讐か!探偵社を狙ったのは裏切った私への罰だろう。...目的を言ったぞ。皆を解放せよ」
刺された傷を押さえながら、立ち上がって福地を睨んだ福沢。
福沢、と名を呼び、相対した福地。
--- 「外れだ」 ---
その手に持つ刃は、無慈悲に福沢を貫いた。
---
僕は、暗闇の中、一人…
孤児院の、あの暗い部屋で、一人で苦しみ続けて。
芥川「外を見よ」
その声に反応して、顔を上げた。
出口から差す光。
太宰さんは厳しい顔で僕を見ながら、外を指で指し示している。
桜月ちゃんは、眉を八の字に下げながら、泣き笑いの表情で手招きをしている。
何が正しいのか、愚かな僕には決められない。
でも。
でもそれは、僕が動かなくていい理由にはならない。
_社長に、伝えなくちゃ駄目だ。
僕は、ゆっくりと立ち上がり、前を睨みつけた。
文豪ストレイドッグス!81
雫「…泉を呼べ」
ボス「…姉か妹どっちの泉だよ」
雫「云わなくても分かるだろ。妹だ。猟犬の泉桜月を呼べ」
ボス「…何故?」
雫「坂口からの連絡だ。__ムルソーでの連絡作戦に重要役を置いていた、時間を止める能力者の盗賊が消された。」
ボス「は、?つまりそれは向こうでドストエフスキーが何か動いた、そういう事か?」
雫「…この状況で泉まで消されると不味い。かといって太宰治ましてや天人五衰を此方に連れ出すのは不合理的だ」
ボス「俺がお前たち役人の言う事を訊く大人しいマフィアだとでも思っているのか?」
雫「…これは命令。今のお前の立場は猟犬”代理”。拒む権利などない」
ボス「はッ、随分と泉がお好きな様で」
雫「…彼奴が好き?そんなの死んでもお断りだ。僕が政府で使われる犬になったのも何もかも
--- …全部、彼奴の所為なんだから」 ---
---
太宰「じゃんけんぽん!ぽん!ぽん!」
シグマ「何故一度も勝てん!?」
賑やかな声が廊下に響いている。
そりゃあそうだよね。
宿敵以上の相手を打倒して、皆を救った、んだから。
太宰「腕の緊張や視線、動作の間合いで次の手がわかる。それに加えこちらの仕草にさりげなく次の手を交ぜて相手の無意識に刷り込む」
シグマ「…お前がカジノの客でなくてよかった」
...中也を犠牲にして。
ポートマフィアの皆を犠牲にして。
私の過去を知る手がかりも、なくなってしまった。
フェージャが死んだから。
潰れた喉は、不死鳥に治してもらった。
...ね、招き猫ちゃん。
どうして、中也を助けてくれなかったの。
何も耳に入ってこない。
視界に靄が掛ったみたい。
太宰「全部小手先の技術だ。この世には超人も凡人も存在しない」
シグマ「いや、お前は超人だ。たった一人でフョードルを倒した。私など必要なかった。なのにあの時、有用な道具を捨ててまで何故私を選択した?」
太宰「理由は二つある。一つは国木田君だよ」
太宰「私の活躍にびっくりしたり感心したりしてくれる誰かがいた方が楽しいだろう~?」
そしてシグマの前髪を弄る。
シグマ「触るな💢この期に及んでまた適当な!」
太宰「君の異能は死体からでも情報を引き出せる…そうだろう?」
シグマ「ああ…死後間もなければ…」
太宰「君を選んだ理由はそれだよ。フョードルの溺死体から今後の計画を読みとって欲しい」
太宰「奴の異能は恐らく触れた相手に発動するものだが、死んだ今なら問題なく奴に触れられる」
「…私、居た意味ないですね」
太宰「いいや、それは違うよ。桜月ちゃんがいなければ今頃私の心が潰れてる」
「まだ適当な事言う心算ですか」
太宰「酷いね、結構本気なのだよ?」
「…”結構”みたいな中途半端は要りません。中也は私のこと、全部大好きだって言ってくれましたから」
シグマの怯えた表情が見え隠れする。
判ってる。
こんなの八つ当たりでしかない。
太宰さんは悪くない。この選択が最善だった。
こうするしかなかった。
でも、私は受け入れられない。
しばらく無言になった後、太宰さんが足を止めた。
エレヴェーター。
太宰「…これに乗れば目的地はすぐそこだ」
...駄目だ。
もうゴール直前なんだから、気分を切り替えなくちゃ。
パン、と頬を両手で包むように叩いた。
シグマを踏み台にして、安全かどうかを確認する太宰さん。
シグマ「何をしてる」
太宰「念の為、内部機構の確認をね。よし罠はないね」
「罠、無いなら一安心ですね!」
元に戻った私のテンションに、安堵した様子の二人。
太宰「では元気にしゅっぱーつ!」
「おぉーっ!!」
シグマ「さっきの話だが、私を選んだ理由は二つあると言ったな。二つ目は何だ」
太宰「私が選ばなければ、君はフョードルに口封じされていたよ」
何か言いたげなシグマだったけど、結局何も言わなかった。
「…でも、お友達になれたし、良かった、...」
太宰「おかしい」
「長すぎ、ですよね…?」
私の言葉を遮るように云った太宰さんに、私も持っていた疑問を口にした。
同意するように太宰さんが頷いた瞬間、ザザ、とノイズ音がした。
「ひ、っ」
いきなりの音に、思わず体が震えた。
シグマが肩を支えてくれて、崩れ落ちることはなかったけれど。
その時、
アラームの音と共に赤い光でエレベーターの中が染まった。
恐怖で声も出ない。
堪え切れ得ずにペタ、と座り込んだ。
「助けて…助けて!私は何も関係ない!」
知らない、女性の声__もしかして、時間を止めていた人?
「私は頼まれて時間停止の異能を使っただけなの!だから命だけは」
やっぱり、と思った瞬間、懇願の声を完全無視して銃声が響いた。
フェージャ「さて太宰君、濡れて寒いので手短にお伝えします」
「な、んで、?」
聞こえて来たのは、さっき中也と共に水に沈んだはずのフェージャの声だった。
文豪ストレイドッグス!83
苦しい。
息がもう尽きそう、。
おまけに冷たい水で、体温も奪われる。
顔を出したら燃え盛る炎の一部となる。
生き残る道が、全く無い__
「、っ!」
ふっ、と、頭上の光が消えた。
水中で霞む視界の中、顔を上げると、炎が消えていた。
...燃料が尽きたんだ、!
浮上しようとした時、何かが私の体を引き留めた。
物理的ではなく、心情的に。
本能が、フェージャの様な人がそれほどツメの甘い事をするか、と云っている。
いいや、しない。
何か、罠がある筈。
そう思い、咄嗟に隣で空気を求めて上がろうとするシグマを引き留めた。
--- —駄目だ— ---
脳内に響く太宰さんの声。
よくよく考えてみれば、密室内で炎が燃えれば、酸素を急激に消費する。
故に、この空気を吸うと、血液中の酸素が逆に奪われほぼ一呼吸で即死する。
我ながら本能って凄いな、って思った。
でも。
顔を出せないのはつまり、溺死するしかない。
そういうこと。
頭がくらくらする。
私、駄目だ___
ふわ、と力を失った桜月を抱えるシグマ。
急浮上し、銃で何かを破壊しようと撃つ太宰。
扉の開閉を司る張力ワイヤーが破壊された。
それによって、隙間が開く扉。
扉をこじ開けるべく、シグマは渾身の力を込めて腕を呻らせた。
「「げほっ、けほっごほ、っ、」」
揺さぶられる体に、目を開いた。
びしょぬれの服に髪。
太宰さんも、シグマも、私を覗き込んでいた。
「っあ、りがと、ございます、!」
こうしてはいられないと起き上がってもう一度不死鳥に頼んだ。
その時。
『注水プロトコル継続不能を検知しました。これより落下衝突シークエンスに移行します』
機械音声とともに、嫌な音が聞こえて来た。
直ぐにガタン、と大きくゆれて、体が浮かぶ感覚。
それと共に、開いたドアの外の風景が勢いよく移り変わっていく。
「落ちてる、!如何したら、ッ!」
太宰さんが初めに動いた。
シグマを抱えて、落下の勢いを使って構える。
太宰「約束してしまったからね。君は生きて帰すと」
そのまま、ドアの外へと放り投げた__突き出した、。
ふわりと浮く体。
太宰「後は頼んだよ」
手を伸ばしてシグマに微笑んだ太宰さん。
「中也を、助けてね」
落ちる。
この勢いじゃ、奇獣でも助からない。
だからと云って咲夜を呼ぶのも、良くない、気がする。
だって咲夜は、
咲夜は、
苦しませたく、ないから。
こんな事で呼び出すなんて、と思われたくないから。
何より、《《夜叉のような存在》》に、したくなかったから。
「太宰さん」
太宰「桜月ちゃん」
地面に叩きつけられると同時に、受け身を取った。
---
地面に体が触れる直前。
私は強制的に主導権を奪った。
「かは、っ」
能力の主が、何でそんな事を心配しているの__
貴女を助ける為に、貴女が使うために、私は_____。
---
敦「ん…あれ、って乱歩さんが捜せって云っていた女の子...!」
ブラムと文を捜していた敦。
高いタワーの上に居る二人を見つけて、助けようと近付いていく。
文「来たらあかん!此れは罠やッ!!」
ハッとする敦の背後から、黒い布の包囲網が迫っていた。
すみません。
めっちゃ体調崩してます(ました…?)
文豪ストレイドッグス!84
敦「ん…あれ、って乱歩さんが捜せって云っていた女の子...!」
ブラムと文を捜していた敦。
高いタワーの上に居る二人を見つけて、助けようと近付いていく。
文「来たらあかん!此れは罠やッ!!」
ハッとする敦の背後から、黒い布の包囲網が迫っていた。
---
シグマは歩く。
一人で、どうしたらいいのか、悶々と考え続けながら。
その時、何かを踏んだ。
「…何だ、?」
脚をずらして見てみると、メモの様な紙切れだった。
露西亜語で、何か書かれている。
--- |Поморпги мне《たすけて》 ---
---
敦「芥川ッ!!僕だ!わからないのか!」
手足のみを虎化させて、吸血種芥川と対峙する敦。
しかし、何時もなら容易く黒布で防御する攻撃を、そのまま受けきる芥川に敦は眉を顰めた。
敦「黒布の防御がない!?」
殴った時、あれは完全に《《入った》》音がした。
ぼき、と腕から嫌な音がはっきりと聞こえたから。
そのまま一旦離れると、芥川は自身の腕に噛みついた。
すると、見る見る折れていた腕が治っていく。
敦「折れた腕が…、吸血種の権能、!?再生するから体を守る必要がないのか!つまり殺さない限り止まらない、、!」
---
「い”、った、!」
気が付くと、私は地面に体を横たえていた。
着地の瞬間の記憶がない。
ずき、と頭が痛んだ。
生温かい液体が額を流れた。
まさか、咲夜...
いや、今はそんな事より、
「だざいさ、ん」
返事が返ってきて、安心したのも束の間...
同じように、額から血を流しているのが目に入った。
なのに、異能が発動してくれない。
奇獣が呼べない。
あぁ、やっぱり私はこうだ。
大事な時に限って、役に立たない。
太宰「桜月ちゃん、きみは大丈夫、かい...?」
「っはい、!」
太宰「…済まないね、」
その言葉に、どれだけの重みが乗っているのだろうか。
目を潤ませながら、はい、と返事をした。
そして不敵な笑みを浮かべる太宰さんと同じ方向を見て、キッと睨む。
あれは監視カメラのある方向。
フェージャはどうせ笑っている。
なら人生最期くらいは、その笑みを歪ませる。
太宰「なぁ頼むよ…いい加減痛いんだ」
太宰「楽にしてくれ」
ポツ、とかすれている様な、弱々しい声でそう云う太宰さん。
「結局、私の存在意義は分からないままだなぁ、...いっそのこと、そもそもフェージャが文学書に私のことを書いて無かったら__私のことなんか、全く知らなかったら、良かったのに」
---
フェージャ「喜んで」
フェージャ「聞こえますか中也さん。標的は第四層です。殺しなさい」
その時、フョードルの背後後に気配があった。
素早く振り向いたフョードルを、かすめた弾丸。
シグマ「二人への攻撃指示を取り下げろ!次は当てる」
尻餅をついた状態のフョードルと、銃を向けて見下ろすシグマ。
フェージャ「興味深い。シグマさん…貴方は逃走したとばかり」
シグマ「お前に触れて空港での計画を引き出す、そう太宰と約束した。それに、泉は__」
シグマ「私の、初めての友達だ」
フェージャ「成程…流石は太宰君です。ほんの十数分で貴方を操るとは。勿論桜月さんも、嘘がお上手ですね」
シグマ「…何?」
フェージャ「普段貴方はこんな無謀をする人間ではない。彼等を観察して貴方は気づかされた。本当に必要なのは、家という場所ではなく信頼。つまり貴方はこう思った」
--- 「探偵社員になりたい、と…」 ---
フェージャ「そうでしょう?」
にんまりと口の端を歪めて嗤うフョードル。
しかし、彼の予想に反して、シグマはまたフョードルのすぐ傍を撃った。
そして、目を見開くフョードルに向けて、力強く言い放った。
シグマ「確かに操られているのかもしれない。だが太宰はその対価を支払った。客の|賭金《レイズ》には応じるのがカジノの流儀だ!」
それに、と、心の中で云う。
泉桜月_彼女も、このフョードルという男によって傷つけられた、被害者。
それだけじゃなく、私を善の側に立つ人だと云った。
私のような人間を、自分の命を賭してまで、
あの時__天空カジノからの落下の時、手を最後まで、握ってくれていた。
そんな彼女のあの言葉が、嘘の筈がない。
シグマ「寧ろ私を操ろうとしたのはお前だ。太宰への不信感を煽り、この銃を下ろさせようとした。私の操縦勝負は太宰の勝ちだな」
フェージャ「そうですか」
シグマ「これからお前に触れて記憶を読みとる。だがその前に教えろ。お前の異能力は何だ」
シグマ「いや…そもそもお前は何なんだ!」
文豪ストレイドッグス!85
神威『五分以内にワンオーダーの封印を解除せよ』
文「ブラちゃん今の聞いた?あと五分で世界侵略って!」
ブラム「其方が気絶している間、福地が聖剣を握り吸血種に命令を下した。幾許もなく世界は地獄に変ずるであろう」
文「そんな、!あんた世界を滅ぼす魔王様なんやろ!?首だけやろうが剣ブッ刺されとろうが邪悪なフハハハパワーで何とかせんかいッ!」
手をじたばたと動かして慌てた様子の文。
文「実際なんかあるやろろ!今の状態で使える力が!」
ブラム「余の権能の有用な部分は聖剣に奪われておる。残った権能と言えば…日光が苦手…蹄鉄と薔薇の香が苦手…大蒜が嫌い…あとは…鏡に姿が映らぬ…とか」
十字架に胸上だけを磔されている彼の姿は、何とも不思議だった。
どこまでも無表情で。
文「……うん…いや…ええと思うよ」
ブラム「屈辱である」
文「となるとやっぱ剣抜かなしゃあないか」
ブラム「不可能。聖剣の根は其方程度の力では抜けぬ」
文「それでもあと五分で何もせんのはウチの流儀やない!」
そう云ってブラムが張り付いている十字架を斃した。
そのまま、逆側に座り、剣を握った。
そして____引っ張る。
苦痛の声。
苦悶の表情。
白目を向く程の、想像を絶する痛み。
文「ごめん、ッ!でも皆を助けんと!」
剣を引きながら、謝る少女。
ブラム「…構わぬ…やれ…」
文「でもブラちゃん、世界がどうなろうと興味ないって…」
ブラム「興味はない…」
--- 「…世界にはな…」 ---
思いきり顔をゆがめ、剣を引く少女。
その少女にうり二つの少女の顔が、脳裏に浮かぶ。
しかし、その少女は美しいドレスを身に纏って、剣を引く少女とは違う、赤い瞳だった。
---
シグマ「ロシア語のメモが落ちていた。これを書いたのはお前か?」
先程踏んだメモを出して、フョードルに見せた。
フョードル「…、助けて、?」
その時、これでもかというほど目を見開いたフョードルが絶叫し始めた。
言葉にならない声を上げ、助けて助けてと叫びながら頭を抱え、蹲る。
暫くして、声がぱたりとやんだ。
そして、別人のように純粋な瞳を煌めかせたフョードルが、面を上げた。
フョードル「教えてくれ…今何年だ?」
シグマ「は、?」
其処に居るフョードルは、慥かにいつも見ていた彼とは別人だった。
---
右腕と左足を黒布で捕らえられている。
敦「目を覚ませ芥川!お前は強者になりたいんだろう、ッ!」
芥川「きょう、しゃ...?」
言葉を発した芥川に、希望の光を見た敦。
しかし、現実はそう甘くなかった。
芥川は左腕を敦へ伸ばし__
___敦の左足と右腕を、引きちぎった。
---
シグマside
フョードル「聞いてくれ…奴は悪魔だ…奴は邪悪の文字が肉体を得たような男だ。僕では奴を止められない。だが希望もある。君だ、」
そういうフョードルは、ゴソゴソと何かを取り出した。
手に乗せ、差し出したのは__普通のナイフ、の様に見える武器だった。
フョードル「クラデニェッツの宝剣。外見は普通の武器に偽装してあるが、聖十字剣と同じ異能化銀で出来ている」
フョードル「異能であるぼくを殺せる唯一の武器だ。奴は僕の心の弱さが生み出した悪魔だ。自分の異能力に乗っ取られた僕の弱さが…」
二重人格、?
それがフョードルの異能力なのか、?
銃を向けたままだったのを一度下ろし、差し出された剣に手を伸ばした。
__ナイフに手が届くと思った瞬間、フョードルは武器の向きを持ち替えた。
そして、滑らかな動作で刃を私の脇腹に刺した。
フョードル「なんて、ね。二重人格なんて陳腐な筋書きですが、信じると思いましたよ」
咄嗟に床に落とした銃に手を伸ばしたが、呆気なく蹴り飛ばされて蹲るしかなくなった。
フョードル「失礼。覚悟を確かめさせて頂きました。その覚悟に免じて」
今度こそ何も持っていない、手のひらを差し出した。
フョードル「さあ何でも読みとって下さい。ぼくに触れて情報を抜き取ってもらって構いません」
--- 「その勇気があれば…ですが」 ---
手の先に見えるフョードルの表情は、まるで悪魔だ。
それこそ、先ほど演じていた純粋な男を乗っ取った、悪魔のような男。
これが私の人生の最後の賭けになるかも知れない。
しかし、これに乗らなければ後からきっと如何にかしてしまう。
フョードル「知りたい事は?」
シグマ「お前の秘密のすべて...ッ!」
そして、差し出された手を握った。
---
空港にて
ブラム「世界の終わりだ」
文「まだや!」
ブラム「何をする」
文「剣を抜くのに必要なものを探す!」
タッと立ち上がり、彼方此方を見て回る文。
そして、見つけた物。
文「これや!これならなんとかなる!」
何とか引き摺り運んできたのは、文の身長の何倍あろうかという机。
ブラム「何をする気だ」
ロープを思い切り剣とテーブルに巻き付けて結びながら文は答える。
文「この机を…落とす!この高度で剣と机を結んで落とせば重みで剣が抜ける筈や!」
文豪ストレイドッグス!86
色と光が流れになって真っすぐに突き進んでいるのが見える。
何だ…この光の奔流は、!?
フョードルの髪が風に吹かれて、隙間からちらちら見える強い光。
これは...情報...?
斃れ、動かないシグマ。
それを冷たく見下ろすフェージャ。
その表情からは、何を考えているのか、全く分からない。
---
太宰「ああ…この光景を何回も想像したよ…尤も、想像では立ち位置が逆だったけどね」
堪え切れなくなった涙が溢れた。
けれど、じっと前を睨み続ける。
「中也、ッ」
凄く久しぶりの再会、で、嬉しい、はずだった、。
なのに。
吸血種化した中也を見て、全くそう思えなかった。
太宰「どうした?来いよ中也。へなちょこパンチで私を楽しませてみろ」
悪戯っぽい、子供っぽい、それでいて、妙に大人っぽい、ニヤリと音のしそうな笑み。
太宰さんの挑発に乗って、中也が拳を繰り出した。
フェージャ「止まりなさい、挑発です。あなたに触れる事で吸血種を解除する気です。離れて仕留めなさい」
空中で手を止めた姿勢から、銃を構える姿勢に変えた。
そのまま、躊躇いもなく、太宰さんの右肩を撃った。
太宰「うぁぁぁあああっっ!痛いっ!」
...少々わざとらしい様な気もした。
太宰「どこ狙ってんだよこの下手糞!」
ジト、と睨みながらぎゃんぎゃんと吼える太宰さん。
そんな彼の額に、眉間に、銃口を突き付けた。
フェージャ「これで外す心配はありませんね」
太宰「最悪だよ…、痛いし…フョードルには負けるし…おまけに殺される相手は中也だし…桜月ちゃんだったらよかったのに」
フェージャ「万策尽きたという風情ですね」
太宰「どうかな?私が今感動的な台詞を吐いたら、あ、あと桜月ちゃんが愛の言葉を囁いたらかも知れないけど__絆の奇跡が起きて中也が元に戻るかも」
「こんな時に何を言いだすんですかっ!?」
フェージャ「そう思うならどうぞ」
中也の表情をチラリと見ると、物凄くバカにしたような目つきで太宰さんを見ていた。
「…中也、大好きだったよ。沢山、迷惑かけてごめん、ね…ッ」
無理矢理、涙が後から後から溢れてくる顔を歪めて、笑顔にした。
そんな私とは真逆に、太宰さんは落ち着いた雰囲気そのものだった。
撃たれた肩を押さえながら、真剣な顔で、瞳で。
太宰「中也、目を醒ませ。私達の運命はこんな処で完結しない。何故なら私達の」
太宰さんの言葉を遮るように、酷く耳鳴りがして、硝酸の匂いが辺りに立ち込めた。
誰かが、悲痛な声で叫んでる。
ずっと誰かが名前を呼んでる。
暫くしてから気が付いた。
叫んでいるのも、呼ばれているのも、全部、私だ。
二度目の喉を潰す出来事。
だけど、そんなことどうでもよかった。
目の前で、太宰さんが、っ…。
しかも、手を下したのは中也、。
次殺されるのは、私だ。
酷く苦しい状況に、吐き気がしそうだった。
「…やるなら、早くやって下さい」
マイク越しのフェージャに、一切感情のこもっていない声でそう告げた。
フェージャ「…桜月さんは殺しませんよ。中也さん、彼女を僕の元へ」
そう云うや否や、中也は私を抱えて、すたすたと歩きだした。
私に一瞬触れた中也の腕は、冷たいようで、温かいようで、よく分からなかった。
太宰さんが、殺された。
その事実が、酷く心を蝕んでいった。
---
空港では、福地がワンオーダーを手にしていた。
禍々しい程の空気。
黒く光る、矛盾点で出来たような謎の物体が通信機のような形へと姿を変えた。
神威『全軍...侵攻開始!』
カッ、と、ワンオーダーの三つの目が開いた。
---
「そんな!約束が違う!」
机をバン、と叩いて怒りをあらわにする委員長。
「核ミサイル発射管1から8、発射シークエンスへ移行せよ」
「終端誘導システム正常動作確認。発射30秒前」
ヘリコプター。
軍機。
軍艦。
全てにおいてが、戦争を始めんとしていた。
--- 「世界が…終わる…」 ---
---
そんな中、一人の少女は叫ぶ。
文「させるかぁーーーーっっ!!!!」
自分の体重の何倍あろうかという机を、必死に押して押して下へと突き落とした。
首から血を流し倒れる福沢。
眉間から血を流し壁に凭れる太宰。
中也に抱えられ、フョードルの所に運ばれる。
なすすべもなく眠らされている、そんな状況の桜月。
黒い布に手足を捥がれ、手足のちぎられた敦。
そんな人々の姿を脳裏に浮かべながら、思い切り机を突き落とした。
しゅるしゅるしゅると剣とテーブルの繋がったロープが伸びていって、そして、止まった。
文「嘘やろ...」
__剣は、抜けなかった。
文「そんな…。抜けへん……。」
ブラム「己を責めるな。これが宿命なり」
ブラムは先程迄の痛みのせいか、顔に汗が浮かんでいた。
文豪ストレイドッグス!90
カチャ、と重い、金属音がして、剣が地に落ちた。
呆然と立ちすくむ福沢。
空港は、夕焼けに赤く染まっている。
福沢「済まぬ…斬れぬ」
福地「構わぬ。わかっていた」
ボス「ッ待て、!!」
その時、テニエルが何かに反応した。
手を伸ばそうとしたとき、それを雫に阻まれた。
静かに、左右に首を振る。
雫「止めるべきじゃない」
悲しいほどに暗いその瞳の後ろから、剣が肉を裂く音がする。
福地の胸を、剣が貫通していた。
__号泣する、燁子の手によって。
福地「済まぬな…燁子君」
燁子「貴方は狡い…卑怯です!私の想いを知っていて…」
これ以上にないほど、悲痛な声で、表情で、刺さる剣を引き抜き、そして福沢に渡した。
燁子「貴様が殺した。そうせよ。でなくば許さぬぞ!」
キッ、と、猟犬の名にふさわしいその顔で、涙を流しながらも鋭く睨み、そう言った。
倒れこんだ福地を、抱える福沢。
探偵社員の敦が、社長、と呼びながら此方に駆けて来るのが見える。
それを、燁子は一喝した。
何度も何度も、目の前で困り果てる敦に。
その幼い声で。
その整った顔を歪めて。
燁子「来るな小僧!」
戸惑う敦を、雫が制する。
テニエルがなだめ、転移した。
その直前に見せた、弱々しい彼女の声。
燁子「見ないでやってくれ…」
福地「少し疲れた…」
福沢「ゆっくり休め」
俺は世界平和を願う、と云った、正義感にあふれる少年。
世界平和。
それは、こんな方法で為されるべき物なのか。
小説世界で二人の過去を見た、テニエルと雫は、悲しみと、胸の苦しみと、何処からか湧く、名前のない感情を抱えていた。
福沢「他に方法はなかったのか」
そう問いかけても、友からは何も帰ってこない。
ぎり、と歯を噛み締め、一筋の涙を流しながら、やるせなさに叫ぶ福沢の姿が、其処にはあった。
日の沈む方向。
福沢の苦しみ。
敵に打ち勝った。
しかし、誰も笑顔は浮かべていなかった。
鐵腸。
賢治。
文。
ブラム。
鏡花。
ルーシー。
乱歩は少し眉を下げ、ワンオーダーを持って福沢の傍へ寄った。
武装探偵社を設立した時、祝賀会に最初に来てくれたのがこの人だった。
_私が先に生きる路を見つけて少し寂しいのだろう、と、|あの人《社長》は云った。
でも、多分…それだけじゃない、。
乱歩「これをどうするかは社長が決めるべきだ」
そう云い、ワンオーダーを手渡す。
受け取って、数秒それをじっと見つめて、またやるせなさに俯き、
そして、それを持った手を振り上げた。
掠れかけた声で、咆哮を上げながら。
しかし、その手が地面に機械を打ち付ける事はなかった。
途中で、力を失ったように地に落ちていったから。
そう…貴方にそれは壊せない。
それはおじさんが…福地さんが、貴方にかけた呪いだ。
---
ボス「…っ泉達は?」
雫「全員無事、らしい。…残念」
ボス「、残念、?」
怪訝な顔を浮かべるテニエルに、雫は爆弾を投下した。
--- 「…泉が死んでくれたら、個人的には助かったんだけど」 ---
無論、そんな雫にキレないテニエルではなかった。
---
--- ―其の二時間後― ---
空港は火に包まれていた。
何かに吹き飛ばされて、トラックに激突する敦。
テニエルと雫はこの状況でも尚、何か言い合いをしている。
青い月。
…それこそ、桜月の瞳如く蒼い月を背景に、闇空に浮かぶ”何者か”。
また薄紫の閃光が奔る。
気が付くと、敦の隣には謎の服装__羅生門?に身を包まれ、半仮面を付けた芥川が立っていた。
芥川「福地桜痴が始めたこの物語に結末をつける」
敦「僕達二人で__か?」
敦は後ろで言い合いしている二人を伺っているが、向こうが此方に気付いた様子はない。
芥川「これ以上必要か」
腹を決めたように、敦はまっすぐ前を見た。
敦「行くぞ芥川!」
布の刃と、虎の爪と牙、そして金属の剣が、飛び交っている。
これから起こる不吉な出来事の前兆かのように、大きな爆発、そして、爆風が上がった。
テニエル「…っ其れでも、泉自身は責任は無い筈だろ…!!」
一人の少女を脳裏に浮かべ、普段の彼からは想像もできないほどの、憎悪を雫に向けるテニエル。
胸ぐらを掴み合い、向かい合う二人の青年。
雫「…それでも、|彼奴《桜月》の所為で僕は__政府に善い様に使われる、狗になったんだ」
冷徹な瞳で青年は、テニエルに静かな言葉を放つ。
二人の立つ場所も、爆風が飲み込んでいった。
『異能力、|現の久遠《うつつのくおん》___|鏡花桜月《きょうかりんげつ》』
--- —未了— ---
と云う訳で、シーズン5完結です!!
いやぁ、もうちょっと伏線回収するつもりだったって云うのが正直な感想ですね、、。
まぁここからは番外編や他シリーズの更新も着々と進めていこうと思います!
ここ迄物語を共にして来て下さった皆様、
そして、ネ友様、
御本家、朝霧カフカ様に、多大なる感謝を申し上げます。
また、沢山のご迷惑をお掛けしてきましたことを、お詫びいたします。
この様な未熟で弱い私ですが、これからも自分に出来る精一杯で、物語を書き続けていこうと思います。
これからも何卒宜しくお願い申し上げます。
2024/03/21 ののはな
文豪ストレイドッグス!87
迷える少女は夢を見ない。
女神と天使と神の使い。
神の使いの悪役は、神を従える少女を手中に治めた。
矛盾だらけの混沌の世界。
文「何で…!」
ブラム「勇気の不足でも資質の不足でもない。其方は何も悪くない。重量の不足。ただそれだけである」
文「今のでわかった。皆を助ける方法はある」
ブラム「何?」
文は、左胸をギュ、と握った。
文「正義の味方に不可能はあらへん。ここにあるやん。机より重いモン」
ブラム「おい!」
文「ブラちゃん、じゃあな」
清々しい程に悲しい、後悔の無い屈託のない笑顔を浮かべた文の躰が、宙に浮いた。
文「うぁぁあああああっっっ!!!」
ゴン、と音を立ててロープでぶら下がったテーブルに着地した。
その重量と衝撃で___
ブラムは苦痛に叫んだ。
--- ___聖剣が、抜けた ---
そして、文の体は今度こそ、落下して行った。
---
福地「全軍侵攻開始!」
待った。この|好機《チャンス》を。
源一郎の剣には僅かな隙がある。
私だけが知る弱点。
体のあちらこちらに或る切り傷が、じくじくと痛む。
テニエル「福沢諭吉!後ろ__」
必要なのは殺意。友をも殺す覚悟。
私は跳ね起き、剣を振るった。
『立身流之形 一之太刀』
しかし、その剣が切ったのは源一郎の腕。
福地「そう来ると思ったぞ!」
そして空間を渡る雨御前を取り出し、私を貫いた。
__それでも、止まらない。
無敵のお前を破るには剣を手放させるしかない...!
貫いた剣をそのままに、くるりと身を翻した。
その剣先は綺麗に源一郎の首の、性格には喉元を切った。
雫「…斬、った」
そして、ワンオーダーに向けて叫んだ。
「全軍に命令する!侵攻を中止せよ!!」
---
「っ、う、...」
フェージャ「お目覚めですか、桜月さん」
「ふぇー、じ、ゃ」
私はフェージャの背で揺られていた。
「っ自分で歩け、る...」
周りの人を悉く彼に奪われる痛みの所為か、苦しみも、悲しみも、痛みも、憎しみも、何も感じなかった。
ただ、目の前にいる|彼《主人様》に従う、だけ。
フェージャ「…っくく、ふふふ、……漸く僕のものになってくれましたか、」
「…|主人《あるじ》様が望むのなら」
フェージャ「色々と予定外の事も起こりはしましたが…こうしてぼくの元へ《《戻って》》来たので、良しとしましょう」
「…ありがとうございます」
フェージャ「ふふ、ぼくがしているのは洗脳の類ではありませんよ。あくまで、貴女が己の決断に従ったまでですから」
「…はい」
エレベーターを降りると、久しぶりの外に出た。
気が付くと、服も変わっていた。
真っ白な、雪のようなドレス。
一言で言い表すとすれば、それだった。
綺麗すぎる星空。
中也も、太宰さんも、あの中にいるのだろうか。
...うぅん、汚れ切った私に、そんな綺麗な話は語れない。
後から降りたフェージャが声を上げた。
フェージャ「…おや、これは」
空一面を埋め尽くした濃紺。
そこに、幾つもの色の光が集まった星の川。
光の帯と、数えきれない程の星が、浮かんでいる。
フェージャ「太宰君の最期を飾るに相応しい星空ですね」
「…そうですね、」
フェージャ「ふふ、敬語は必要ありませんよ。今まで通りにお願いします」
「…判った」
フェージャ「あぁ、まるで美しい球体関節人形ですね。何もかもぼくの言う通りに、っ」
彼は私の頬をつぅ、となぞると、そのまま左の手の甲に|接吻《キス》を落とした。
あまりにも、綺麗すぎる景色。
場面としては、適していると云うのだろうけれど。
中也なら、私は、正直に微笑んでいたんだろうな、と思った。
コーリャ「ゴォォーーール!フョードル選手今一着でゴールイン!!!素晴らしいの極み!さすが我が親友!超かっこいい!!ところで彼女は?」
彼女、と云うのが私を指すと気付くまで、そう時間はかからなかった。
フェージャ「居るべき場所、あるべき姿に戻っただけです。それと、例のものを」
これの事かなぁ、と銀色の箱を差し出し、開いたコーリャ。
その中には、薬と注射器。__解毒剤だ。
しかし、伸ばしたフェージャの手が届く前に、閉めた。
コーリャ「その前に、訊ねていいかな?太宰君は暗号化した心拍を仲間に読み取らせていたが、君はどうやって外と通信を?」
フェージャ「簡単な話ですよ」
これです、とフェージャが云った時、背後から足音がした。
ゆっくりと振り返ると、3人のムルソーの警備員が立っている。
取ったヘルメットの下の顔は、吸血種。
コーリャ「成程…ムルソーの警備員に協力者がいたのか」
コーリャ「さぁ、君のものだ」
確かに、と云って解毒剤の箱の、持ち手の部分を掴み、受け取ったフェージャ。
...これで、太宰さんと中也…側は、敗北が確定、。
死んでいる時点で、負け、だけど。
そのまま前に止まっているヘリコプターへ、差し出されたフェージャの手を取って歩き出した。
コーリャ「解毒剤は打たないのかい?」
フェージャ「ヘリの中で打ちますよ」
フェージャ「(ぼくに手傷を負わせるとは…やはり太宰君はあの男以来の敵…)」
フェージャ「(いや、命を支払い得たのがこの傷一つならば所詮はその程度…)」
フェージャ「ぼくは怪我で操縦桿が握れません。操縦を頼みます」
「…私は?」
フェージャ「桜月さんは部下ではありません。それに、操縦には不慣れでしょうから」
「…判りました」
コーリャ「そう云えば、シグマ君は?」
フェージャ「勇敢でしたよ。もう二度と目覚めることはないでしょう」
そう云い乍ら、ヘリコプターに乗り込んだフェージャ。
私は操縦席の後ろ、フェージャは助手席の後ろに。
コーリャ「君に逆らうものは悉く非業の死を遂げる...か。それなら君自身と桜月ちゃんはここを出たらどうする?」
「…私は、フェージャの行く先に」
フェージャ「今貴方が云いましたよ?」
理解しえないという顔を浮かべるコーリャ。
フェージャ「取り敢えず、ぼくを消そうとした貴方を消します」
コーリャはくるりとこちらに背を向けた。
コーリャ「いいね…新しいゲームの始まりだ」
文豪ストレイドッグス!88
「…っふぇーじゃ、!!?」
今、左横で起きた事への理解ができずにはっきりと声が出なかった。
ごとん、と音を立てて解毒剤の箱が地に落ちる。
コーリャ「おやおや、解毒剤をそんなに粗末に扱っていいのかい?」
コーリャ「フョードル君?___」
フェージャのお腹を、操縦席から吸血種の看守が突き出した鉄パイプ、?が、貫通していた。
かは、と血を吐いたフェージャ。
コーリャ「何故こんな事に...!」
「っきじゅ、ぅ」
不死鳥を呼び出そうとしたものの、反応がなかった。
...なんで。
どうして、私の周りの人は悉くこんな目に。
太宰「残念だよ。もう少しで死ねたのに」
その声に、かひゅ、と喉が鳴った。
銃で撃たれたはずの彼が、自信満々の笑みを浮かべた、その姿で、立っている。
その事実に、何故か目に涙が溢れて止まなかった。
太宰「でもね、君では私を殺せない」
「太宰、さ...んッ」
濃い茶色の蓬髪が、風に靡いている。
--- 「桜月ちゃん、迎えに来たよ」 ---
---
文「…、ウチ…生きとる…、?」
パチリ、と目を覚ました文。
芥川が異能力でその体を支えている事に気付いた。
文「何でアンタが、!」
ブラム「余が命じた」
声のした方を見ると、全身が戻ってきているブラムの姿。
文「ブラちゃん!その体…」
ブラム「其方が命懸けで聖剣を抜いたお陰だ」
ふわりと宙から降りて、ゆったりと着地する。
同じように、文も丁寧に地面に降ろされた。
ブラム「余は領主にして伯爵」
すると、片膝をついて文に頭を垂れた。
ブラム「だが今この時より、其方の騎士だ」
---
乱歩「起きろ」
眠る敦の鼻をきゅ、と摘んだ名探偵。
暫くすると息ができなくなり、飛び起きた敦。
敦「ぶはあっ!、乱歩さん!」
乱歩「終わったよ、全部」
空港の、滑走路の路端で。
---
太宰side
ふふ、いいねぇ、フョードルのその目。滅多に見られるものじゃあないからね。
フョードル「太宰君…何故…」
ヘリコプターの奥に桜月ちゃん、手前にフョードル、か。
「万象を掌で操る君と違って私の手札は不確定要素ばかりだったよ。だが君には一つ弱点があった。君は己で操れない者を信じない。」
桜月「__仲間、ですよ、ね」
暗く光の無かった桜月ちゃんの目に、眩しいくらいのハイライトが灯った。
その大きな瞳から、大粒の涙を零し続けている。
太宰「其の通りだよ。空港でブラムが異能力を取り戻した。そのブラムと乱歩さんが交渉し、ヘリを操縦する吸血種を操って貰った。事前に打ち合わせられる内容じゃない。だが乱歩さんならそうすると信じていた」
空港の皆が無事だという情報に、余計に涙が溢れている桜月ちゃん。
...その服は何があったのだろうか。
---
視界がまるで歪んで何も見えない中、頭に浮かんだ一つの疑問。
「でも、太宰さんは、頭を撃たれてたじゃないですか、っ」
太宰「あ、これ?実際痛かったよ。あの莫迦が加減を間違えるから」
額に掛る前髪を上げて、さらさらと__じゃなくて。
隣に立つコーリャの顔も謎過ぎる。
中也「誰がバカだ」
「、っ…ぅ、あ...ッ」
フェージャ「…成程…」
ずっと、聞きたかった。その声を。
ずっと、見たかった。その青い瞳を。
ずっと、会いたかった。ありのままの、日常で。
ずっと、話したかった。
__中也、本当の中也自身と。
もう駄目だって、数刻前まで絶望していたのが嘘みたい。
涙は止まる事を知らない。
カラーコンタクトを外して、此方を睨む姿。
それは、本当に、本当に__
「中也、っ…!!」
---
--- 「全軍に命令する!進軍を中止せよ!」 ---
その時、源一郎が此方に手を伸ばした。
剣を奪い返し過去を変える心算か。
「させぬ!」
無意
無心
無己
無我
「立身流之型 二之太刀」
それは私の人生において、二度と放てぬ程、完璧な斬撃だった。
故に、途中で止めるは不可能であった。
盟友の表情を見た瞬間、私は真相と己の過ちを悟ったが、
それは我が剣が親友を寸断した後であった。
「源一郎!」
名を呼び、駆け寄った。
しかし、源一郎の手にあったポオの小説の世界に、引き込まれて行った。
文豪ストレイドッグス!89
中也「くそ…取れねェ!!」
必死に牙を取ろうと奮闘する中也。
中也「ボスが接着しろってッ!!!」
上手く行かず、全く外れる気配もなく、発狂している。
太宰「全ては演目だよ。そもそも私達がエレベーターから脱出できたのも中也が外から重力干渉をしたお陰だ」
「え…っ」
そのまま、フェージャが落とした解毒剤の箱を手に取った。
太宰「そして中也が私の頭を撃つ。弾は頭蓋骨で止まる」
太宰「この手、昔よく使ったねぇ~」
中也「うるせェ!」
太宰「監視カメラ越しでは弾速までは見えない。そして水攻めは本当の目的から君の意識を逸らす為のものだよ」
フェージャ「本当の目的?」
太宰「その傷だよ」
手。
手の怪我がどうかしたのだろうか。
太宰「手を怪我すればヘリの操縦を吸血種に任せるしかない。そして…」
「きゃあっ、!」
いきなりヘリがガタンと揺れ動き、浮かんだ。
フェージャ「待て...!」
まさか、このままヘリごと自爆するんじゃ、っ
中也「おい待て桜月!!飛び降りろ!」
「っで、でもこの高さじゃ」
中也「俺が絶対受け止める。俺を信じろ...ッ!」
太宰「さようならフョードル」
「うぁあああああっっっ!!!」
私が飛び降りるのと、塔に突っ込んだヘリが爆発するのは、ほぼ同時の事だった。
最後に、意味深なフェージャの言葉が耳に届いた。
フェージャ「あぁ...エリ、エリ、レマ、サバクタニ...」
---
二人の少年が、剣道道場で戦っている。
福地「懐かしいな」
福沢「ポオの小説空間だ」
福地「…為すべき事はみな為した」
福沢「あぁ、お前の勝ちだ源一郎」
--- 「お前の目的は世界から戦争を無くす事」 ---
---
敦「気をつけて下さい。まだ薬剤が体に残っています」
目を覚まし、起き上がった国木田。
ぼんやりしているのか、目が半開きに。
隣では谷崎も無事、起き上がっていた。
敦「傷は既に治療されています。この装置の電源を切れば、無傷で賦活するよう設定されていたんです…」
「凡ての始まりは三十六年の時間の重み、…」
---
福地「36年後だ。ある日、雨御前による暗号が届いた。そこには36年後に起こる世界大戦の予言が記されていた」
福地「多国間紛争が火種となり、発達した無人兵器と生物兵器が2憶1千万の人命を奪うと…福沢…お前ならどうする?」
目を見開いて、世界大戦という言葉の重みを感じていた福沢。
福沢「世界大戦…二億一千万、!?」
---
中也「で?貧血野郎は死んだのか?」
目の前には黒焦げのヘリコプターが横たわっている。
...この中に人がいたら、十分こんがり焼きあがっているんだろうな、何て気持ちの悪い事を考えたり。
太宰「フョードルは間違いなく死んだ」
一か所出来ている血溜りから、腕を引っ張って持ち上げた。
...本当に、腕だけ。
コーリャ「そうか…」
太宰「おめでとうニコライ。彼を殺したかったんだろう?」
コーリャ「ああ、その通りだ。、...いや、違う…いや……その通りだ、」
コーリャ「…フョードル君と交わした言葉は決して多くない。だが、彼と会って以降の時間はそれまでとは全く別の人生の様に感じられる」
太宰さんからフェージャの腕を受け取って、ギュ、と両手でそれを握るコーリャ。
コーリャ「フョードル君の言う通り、自分を見失う為に戦って来た。今は…、ただ...…」
中也「いつもみてぇに皮肉は言わねぇのか?」
太宰「いや、今日はやめておこう。解毒剤も手に入ったしね」
「…っ!!」
私は堪え切れずに、思い切り二人に抱き着いた。
中也「うぉっ、!?」
太宰「桜月ちゃ、ん?」
「怖かった…苦しかった…皆、私の周りの人は皆居なくなっちゃうって、嫌だって、怖かった…っ」
またポロポロと涙が溢れてきた。
そんな私の頭を、太宰さんは優しく撫でた。
太宰「大丈夫だよ。桜月ちゃんの傍には一生いる心算だから」
そう云って、悪戯っぽく笑う。
ぐす、と鼻をすすった時、中也が指で私の涙を拭った。
中也「…悪かったな。何も言わずに消える形で別れちまったの」
「、ぅぅん、中也が、太宰さんが、二人が無事で、良かった…っ」
そう云って、笑って、またギュ、と二人の服を握り締めた。
あたたかい。
人の体温が、心地良かった。
---
福地「福沢、戦争は何故起こる?」
福沢「戦争が起こる理由?」
福地「ああ、嘗て戦国のようこの国では藩と藩が戦争をし殺し合っていた。だが今日、県と県が殺し合う可能性はあるか?」
福沢「有り得ぬ」
福地「昔、藩と藩は主権の異なる別の集団、即ち“かれら”であった。だが交流も容易な隣県は同一集団、即ち“われら”となって」
福沢「戦争は“われら”と“かれら”の間でしか起こらない…か」
福地「故に遠い未来、通信・交通の進歩で“かれら”は自然と“われら”になり、放っておいても戦争は消滅するだろう。だが儂はそんなに待てぬ。一年でも早く戦争を“あの地獄”をこの世から消し去りたい。故に儂は人類を皆“われら”にしようと考えた」
福沢「それが国家の消滅か」
福沢「聞け源一郎…人類の統一など不可能だ。数百の国家を一夜で統合など出来ぬ。それに気付かぬお前ではあるまい」
福地「ならば訊くが福沢、国家とは何だ?大雑把に言えば国家とは暴力の権利を持つものだ。“必要な暴力”は須く国がこれを認可する」
福地「お前達探偵社も銃を携行しておるだろう?人類軍の総帥がワンオーダーを使用すれば各国は国家主権の根幹を喪失する。全ての軍が人類軍麾下となれば戦争は起こらん」
福沢「その為のテロ計画か…!全ては人類軍とワンオーダーを手にする為」
福地「今後世界は人類軍総帥を頂点とした超国家人類連邦を樹立する。そこまでお膳立てが揃えば頁がきく。現実が改変され人類は統一されて当然と誰もが思う…戦争は無くなる…永久に…」
福沢「…源一郎、それは無理筋だ。仮に戦争が無くなってもその先にあるのは総帥一人による独裁だ。そして歴史が証する様に独裁は必ず腐敗する」
福地「そうだ。だからお前にアレを使わせる必要があった」
福地「何故ワンオーダーがお前の命令に従ったのかわかるか?」
福地「儂の首を落とせ!テロを止めた英雄として人類軍の総帥となれ!」
そう云って、福地は剣を差し出した。
福沢「最初から私の声にも反応する様に設定されていたのか!?」
福地「…今回のテロ計画に儂は一つの条件を課した。犠牲にする命は500人以下。それが平和の対価。立案したのはフョードル。奴以外は不可能だ」
福沢「、ッ奴の邪悪さを知らぬ貴様ではあるまい…!」
福地「だから監獄に閉じこもって貰った。さしもの奴も地球の裏側から茶々は入れられまい。福沢、儂を斬れ!お前が人類軍の総帥となるのだ。他に探偵社を救う道はない!儂の命か!探偵社か選べ!」
親友であり、敵であり、そして、旧友である男を選ぶか。
自分の手で、周りの手を合わせて作り上げた社を選ぶか。
福沢は、黙って剣を受け取った。
その剣から、光があふれだす。
気が付くと、其処は現実世界。
福地「小説世界を出たか。それでよい」
福沢「云い残す事は」
福地「ない」
福地は目を、瞑った。
福沢はカッと目を見開いて、剣を構えた。
己を律するためか、声を上げながら、剣を振るう。
---
いつの日か。
木の上で、他愛もない話をしていた。
福地「なあ福沢、何でも願いを一つ叶えると言われたら何を願う?」
福沢「そうだな…俺は親しき人を守る強さを願う。お前は?」
福地「俺は世界平和を願う!」
その少年の笑顔は、少年らしく、純粋で…屈託のない、まっすぐな笑顔だった。
season5、次回最終回。
彷徨う迷子の羊さん__...
任務帰りの事だった。
かなりの重労働で疲れ果てた私を、誰かが尾行しているのに気が付いたのは。
...路地裏。
警戒していたものの、全く意味はなかった。
突然腕を掴まれて、暗い路地裏に連れ込まれた。
相手はフードを被っていて、顔はおろか、性別すら分からない。
背が高い事しか判らない。...かなりの細身であることも。
そして、警戒すべきではあっても…敵意も、殺意も、それらに類するものも、何一つ読み取れなかったのが、逆に恐ろしかった。
「…突然何の心算ですか」
警戒をぴしりと強めてそう尋ねた。
相手はそれにすら狼狽えた様子で、ぴくりと反応した。
「…突然こんな事をして、どういう心算なのか聞いているんです」
強い語気を緩めずにもう一度そう云うと、相手はゆっくりと顔を上げた。
「___...だれ、?」
顔を上げた拍子に、《《彼女》》の被るフードが外れた。
その下には、まばゆいばかりに輝く、美しい白の、少し銀色がかった長い髪が在った。
綺麗に巻かれた、長い長い髪が、フードの下には隠れていた。
...そして、私と同じ、お姉ちゃんよりも薄い青色の瞳と、同じ色の目。
私の目は少し色彩異常を起こしていて、通常よりも色素が薄いらしい。
だから、お姉ちゃんよりも薄い瞳なのだと。
__今となっては、血が繋がっていないからだろうと思うけれど。
そんな私の瞳と、同じ色の目。
「…誰、ですか」
???「…やっぱり」
やっぱり、と言われても…
ノイズがかかっているから、変声機を使っているんだろうな、と思う。
すると突然、喉を鳴らしながら笑いだした女性。
「やっぱりって何がですか?一体何がしたいんですかっ⁉」
流石に突然連れて来られた上に急に笑われて、腹が立ってきた。
何がしたいんだ、この人は。
???「…私の苗字は__綾瀬。名前はどうでもいいが…覚えておくといいよ……Cinderella」
不敵に一瞬ふ、と笑うと、その人は姿を消した。
何を言っているのか本当に分からない。
疑問を浮かべながら、私はマフィアビルに今日も帰宅するのだった。
---
「って事があってね、綾瀬って人がいたの」
中也「…手前に何もなくて良かった、が__また来るかも知れねェ以上、警戒を強めた方がよさそうだな」
警戒を強める...?
...警戒する、じゃなくて強める、?
「……前から何か警戒してる事あったの?」
ボス「此奴はただ単にお前に変な輩が絡まないか警戒してるだけだろ」
爆笑しながらボスことジョン・テニエルがそう云った。
...いつの間に来たんだ、この人。
「別に大丈夫でしょー、!」
中也「いや大丈夫じゃねェよ!?」
首領「ナンパ数百件、誘拐数十件、事件との遭遇率もマフィアの中で群を抜いて高い、」
紅葉「…これは大丈夫と言えるものではないと思うがのう」
うっ、と言葉に詰まる私。
だって、、
別に元気だし、良くないですか…?
「っていうかどうしてナンパの件数全部覚えてるんですかっっ!!!?怖いんですけど!!」
首領「いやぁ、大切な幹部に恐れ多くも声を掛けている輩は全員把握しておかなければと思ってねぇ」
「そういえば私の顔の知名度ないですよね、幹部だからそろそろ気付かれてもいい頃(?)だと思うけど」
そう。
他の幹部たちは確かに、顔がそこそこ、というより普通に知れ渡っている。裏社会の中で。
けれど…私はどこに行っても「お前みたいな子供が何の用だ」「お前の様な幼い女がなんでこんなところに」「なんでこんな子供がポートマフィアの御遣いに」
「こればっかりですもん」
中也「まァ...それはそれで潜入任務とかで便利だし、良いんじゃねェか?」
ボス「…おい中原、お前それ語弊が」
中也「…おいテニエルちょっと表出ろ」
とか軽口を言い合うこの二人。
いやその場で頭はたき合うって何事...。
っていうかボス、もう元の態度に戻ってるし!
幹部だからって気を遣わずに、前みたいな感じでいいとは云ったけど…
紅葉「それに、|私《わっち》の桜月の顔が下郎共に知れ渡るのも不快じゃ」
中也「姐さん、それは譲れません...桜月は俺のです!!」
「えっ中也?」
紅葉「…ふふ、よかった…これでもし無反応だったら本当に桜月を貰って行こうと思ったのう」
中也「姐さん!!?」
「はぇ…」
ふしゅう、と魂の抜けた顔をしながら、二人のやり取りを眺めている。
顔が熱い。
きっと今の私の顔は、赤林檎のようになっていることだろう。
紅葉「桜月は相変わらず初心で愛いのう...」
「へ、っあ、ありがとうございますっ…?で、でも紅葉ねぇの方が...綺麗…、です」
紅葉「…鴎外殿、今宵は赤飯としようかの」
首領「うん、誰かに小豆を用意して貰おうか」
「いや何でですかっ⁉」
紅葉「…今日も桜月が愛いから、かのう」
「いやお赤飯ってお目出度い事があった時に食べる物ですから!!」
何とか二人を抑えてお赤飯を止めてもらった。
...なんだか、いつの間にか話が全然違う方向に行ってしまっている。
まぁいっか。
--- ___綾瀬、ってどこかで聞いた事、ある気がした…けど…… ---
「何だったんだろう、」
小さくぽつりと呟いたその言葉は、周りの賑やかさに埋もれて消えていった。
...ただ一人、ボスだけが、じっとこちらを見ていた。
._本当の名前
見てみてください。
一番初めの頃…十六話の、彼女のキャラクターデザインを。
今とは決定的に違う、一つの要素があります。
かつては咲夜と同じだった、それがありますから。
シンと張りつめた空気を、冷たい声が破いた。
「私は泉桜月。…ポートマフィアの幹部です」
そして、過去の詳細が不詳。
人造人間なのか、ただの文字列なのか、日記の文章なのか…さっぱりわかっていない。
ただ、わかっているのはフョードルが白紙の文学書に何か書き込みをした事だけ。
その副産物に過ぎないのか、元々実体のある人間だったのか、それはわからない。
わかってしまいたくない。
わかってしまえば、凡てが変わってしまうかも知れない。
もう、みんなと居られなくなるかもしれない。
だから、
「何も考えずに今日の任務を遂行するために…参りました」
火蓋を切り落とすは、焔龍。
炎を吐くと同時に、私が立つ倉庫街の中に連発の銃声が響いた。
それと同時に、目の前に躍り出た一人の男。
躊躇いなく小刀を彼の首へ振るうと、その男は呆気なくその場に崩れ落ちる。
___置き土産として、私が反応不可能な死角から|電撃銃《スタンガン》を投げてから。
「…! っうぁ…!!」
バチン、と何かが弾けるような音と共に体中に裂けるような痛みが走って、視界が|暗転《ブラックアウト》した。
---
私は、その少女の写真を三葉、見たことがある。
一葉は、その少女の、幼年時代、とでも言うべきであろうか、四歳前後と推定される頃の写真であって、その子供が大勢の白衣を着た大人に取り囲まれ、(それは、その少女がいた研究所の研究者ら、そして私も含んだそれらの大人だと思われる)無機質な白い立方体の部屋に、白のワンピースを着て立ち、首を三十度ほど左に傾げ、硬く笑っている写真である。
硬く?
けれども、鈍い人たち(つまり、子供の表情などに関心のない人たち)は、その少女の顔の完璧としか云いようのない造りばかりに目を取られて、
『可愛らしい笑顔のお嬢さんですね』
といい加減なことを云っても、まんざら嘘には見えないくらいの自然な笑顔であり、何せその少女の元々の顔立ちが異様に整ってはあるのだが、しかし、いささかでも、表情に就いての訓練を経てきたひとなら、ひとめ見てすぐ、
『なんて、いやな笑顔だ』
と頗る恐ろしそうに呟き、毛虫でも払いのけるかのような手つきで、その写真を放り投げるかも知れない。
まったく、その少女の笑顔は見れば見るほど、何とも知れず、恐ろしく悲しいものが感ぜられてくる。
どだい、それは、笑顔ではない。
この子は、少しも笑ってはいないのだ。
その証拠には、この子は、両方の瞳を強張らせて、硬く絞った様な表情を浮かべている。
人間は、瞳を強張らせて笑えるものでは無いのである。
殺される直前の小動物だ。
小動物が、命乞いをするように浮かべる、そんな笑顔だ。
ただ、口角と頬を上げて目をパチリとさせているだけなのである。
『球体関節人形』
とでも云いたくなるくらいの、まことに物悲しく奇妙な、そうして、どこか恐ろしく、変に人の心をざわつかせる表情の写真であった。
私はこれまで、こんな不思議な表情の子供を、彼女以外には見たことがなかった。
第二葉の写真の顔は、これはまた、びっくりするくらいひどく変貌していた。
七歳ほどの姿である。
はたまた、小学生中学年くらいなのか、それとも未だ五歳ほどであるのか、はっきりしないけれども、とにかく、恐ろしい美貌の少女である。
しかし、これもまた、不思議にも、生きている人間の感じはしなかった。
先程の服装よりも少しばかり装飾のついた、同じ白のワンピースを着て、管椅子に浅く腰を掛けて手足をきちんと揃え、やはり、笑っている。
今度の笑顔は、命乞いの笑顔ではなく、かなり巧みな微笑になってはいるが、しかし、人間の笑いと、どこやら違う。
血の重さ、とでも云おうか、生命の渋さ、とでも云おうか、そのような充実感は少しも無く、それこそ、鳥のようで無く、羽毛のように軽く、ただ白紙一枚、そうして、笑っている。
つまり、一から十まで造り物の感じなのである。
仙姿玉質といっても足りない。
芍薬と云っても足りない。
牡丹や百合と云っても足りない。
初心と云っても足りない。
望月と云っても、もちろん足りない。
しかも、よく見ていると、やはりこの美貌の少女にも、どこか物悲しい恐ろしさが感ぜられて来るのである。
私はこれまで、こんな不思議な美貌と儚さをもった少女を、彼女以外には見たことがなかった。
もう一葉の写真は、最も奇怪なものである。
先程迄成長するのに従っていたのが、また三,四歳ほどの幼い少女に戻っていた。
だが、宵闇の様な黒髪はなく、真珠の様な白い輝きを放つ長い髪をもつ幼い少女。
それが、まるでよくわからない円筒の、青黒い液体の中に浮遊していた。
それこそ、先程比喩した”球体関節人形”の様に。
浮遊する少女は、今度は笑っていない。
どんな表情もない。
謂わば、自然に死んでいるような、まことにいまわしい、不吉の感じがする写真であった。
奇怪なのはそれだけではない。
その写真には、わりに顔が鮮明に映っていたので、私は、つくづくその顔の構造を調べることができたのであるが、
その肌も、その線一つも、その眉も、その瞳も、鼻も口も顎も、ああ、この顔には表情がないばかりか、何の色も浮かんでいなかった。
その特徴を言えるとするならば、浮世離れした可憐さを持つ美貌、それだけだった。
たとえば、私がこの写真を見て目をつぶる。
私は既に、この少女の容姿を忘れている。
その美しさが故に、正しく記憶する事すらが叶わない。
不可思議な円筒の装置や青黒い液のようなものは思い出せても、その少女の姿だけは全く思い出せない。
その美しさと、可憐さと、果敢無さのみが記憶に残るばかりである。
眼をひらく。
あゝ、この顔だ、と思い出す。
思い出せたという喜びすら感じられない程に、それは浮世離れした美しさを持った少女だった。
人の記憶にとどめておけない程の、美貌の少女だった。
人間の身体に天女だか天使だかの頭をつけたなら、こんな感じになるのだろうか。
とにかく、どことなく、見る者をして、凍り付かせ、恐ろしい気持ちにさえさせるのだ。
私はこれまで、こんな不思議な容姿の少女を、彼女以外にはいちども見たことがなかった。
---
「愛するものが死んだ時には 自殺しな|けあ《きゃあ》なりません…愛するものが死んだときには、それより他に、方法がない。___そうじゃあ、ありませんか?」
「はっ、知らないな」
目の前で、私を見下すこの男らを思い切り睨みつけた。
異能の効かない金属製の手錠に拘束されていることがこれ程に恨めしいなんて。
後ろ手に手枷、足にも足枷という、そんな絶望的ですらある身動きの取れない状況で床に転がっている。
「…名乗っていたから間違いないとは思うが一応確認する。お前はポートマフィアの花姫、泉桜月__そうだな?」
「私が答える義務は__くっ…!」
鳩尾に入った蹴りの衝撃で口がはくはくと動いた。
酸素が凡て外に出てしまった気さえする。
「今の状況を見誤るなよ、今のお前は所詮、縛られている只の子供だ…もう一度聞く。お前は泉桜月か?」
流石にポートマフィア相手と知って此処までする覚悟のある人たちの前で、既にバレていることを隠す意味もない。
私はただの意地っ張りじゃない。
「…そうだけど」
漸く返事といえる返事を返すと、目の前の一番位が高いらしい男がにんまりと笑んだ。
何コイツ、笑い方怖すぎ。
「ならあの重力使いの化け物の女で間違いないな」
「…はぁ」
口から思わず漏れた声に自分でも笑いそうになった。
何、はぁって。
目の前の男もそう思ったらしく、怪訝そうに此方を見た。
「…いや、だって...人の恋愛関係とか、貴方達に関係なくないですか?ましてや敵組織の」
「敵組織だから関係があるんだよ…アンタには人質になってもらう、泉桜月」
成程、面倒くさい事になったなぁ、と気の抜けた考えをしていると、本日幾度目かの蹴りが入った。
「けほ、っ…人質をこんな乱暴にして、大丈夫なの?」
「別に。嫌がらせにもなって一石二鳥だ」
「…因みに中也を其処迄恨む理由は?」
「彼奴…彼奴が__重力遣いが俺達の邪魔をしてきたんだよ、ポートマフィアの商場をちょーっと荒らしたからって組織の半分、半分が彼奴に潰された!此の儘じゃ組織ごと潰される、だからその前に叩こうって話だ」
「マフィアの市場を荒らすなんて無知にもほどがある…そんなの叩かれて当然で、っあ…!!」
グイ、と髪を掴まれて上を向かされる。
普通に痛い…禿げる。
「図に乗るなよ餓鬼が」
「調子に乗ってるのは貴方達…!餓鬼一人を人質にとったからってどうして中也を殺せると思ったの...!?」
「あぁ?自分の女が人質で何時殺されるか分かんない状況で…果たして重力使いは抵抗できるのか?」
っ私如きで中也を殺せるなんて思ってるなら大間違い、
「中也はあのポートマフィアの幹部。私情を仕事に持ち込むわけがないでしょう」
きっと睨みつけてやると、今度は破裂音が響いた。
痛い。 ?
痛い、痛い、いたいっ ???
銃弾が肩を貫いたらしく、左肩がとても熱かった。
撃たれた、と認識してようやく痛みが脳に届いたらしい。
「っ、ああぁあああ!!」
「悲鳴は年相応、ってか?」
「はっ、お可哀そうで何よりっすね、頭領」
「お前らは下がってろ…作戦変更だ。此奴の態度を叩き直してとことん嬲り…その映像を重力使いに送って助けに来た奴の目の前で殺してやる」
私を鈍く貫くその視線に、背筋が冷やりと凍りついた。
「っそんな事…貴方達に出来ると思って...っ?」
「その状態でいくら凄まれても、なぁ」
「可哀想な子兎ちゃん...いや、仔鼠か?」
「…鼠は絶対嫌です。辞めて下さい」
「そこを断固拒否するのが理解できないんだが」
「兎って云ったらイリナキウサギって可愛いやつがいたっけ」
「いや知るかよ」
なんでこの人たち可愛い動物の話をしているんだろう、と思った束の間、拷問道具を持って来いと云って此方を見た頭目らしき男とまた目があった。
…いつ見ても怖い笑い方するなぁ……
「…って、ゆーかその前に私殺したら中也が貴方達を殺すのに思いとどまる理由がなくなりますけど」
「アンタを殺してすぐ俺らは地下にでも逃げる、単なる嫌がらせにはなるが十分だろ」
単なる嫌がらせとして殺されるのか、私。
地下に潜るくらいで逃げられると思っているこの人たちのお目出度い頭もどうかしてるけれど。
ていうか、これ、任務失敗になっちゃうよね。
…幹部ともいうのに、とんだ失態をしてしまった、。
---
後悔ばかりの生涯を送ってきました。
私には、人間の想いというものが、見当つかないのです。
私は生まれは自分でもよくわかっておらず、少し手掛かりを掴めたと思う度にまた、手と手の指の間をすり抜けてゆくのです。
ただ、自らの認知している我が家は、温かく何も心配する事のない環境でした。
聡く優しい母。強く温厚な父。いつも一緒の双子の姉。
そんな極々普通の笑顔溢れる家庭が壊されてからと云う物は、幾度となく命の危機に晒されながらも生きてきました。
親を失い、姉と逸れても尚、しぶとく生きてきたのです。
ただ状況が悪かった。
ただ私の持つものが悪かった。
それ以外は、普通の人々と、同年代の少女らと、何ら変わる所はありませんでした。
そんな私の数少ない他人との差異は、私が人間かどうかわからない事です。
私は実験によって生み出されたものなのか。
私は異能生命体と何ら変わらない存在なのか。
そもそも私という存在すらが何度も疑えるような状況にさえありました。
"白紙の文学書"という存在があったからです。
もしその一枚の頁に書き込まれて現在の形を形成されたならば、それは人間と呼べるのでしょうか。
人造人間、そう呼んだ方が幾ばかいいでしょう。
そんなひねくれ者だからこそ、私には人の"想い"が、わかっているようでわかっていなかったのです。
人の"想い"。
守るべきもの。
それがわからないと訴えようものなら、優しい周囲は気にせずそれからも私に接してくれるでしょう。
でも、愚かな私にとってはその優しさが余計に沁みるのです。
自分のような者が受け取っていい優しさではない。
それはもっと、他の__人間と呼べるような存在の、私よりも命の価値の高い者にかけられるべきもの。
ただ、その優しさを無碍にできない。
その一心で、私はずっと、"想い"を私がわかっていないことを隠し通し
--- ―――嘘を吐いてきました ---
そうでなければ、忽ち凡て、壊れてしまいそうだったのです。
---
金属のやかましい音を立てながら道具を用意していく男たちを黙って見つめる。
あ、あれ買おうと思ったけど紅葉ねぇが駄目って云ってたやつ...
それからあっちは黒服さんに泣きながら”やめておいてあげてください”って云われて…
…あれ、そういえば何で駄目だったのか聞いてなかったっけ、まぁいいや。
ピッ、とカメラを回す音がして、顔を上げると目の前で厳つい人が此方にレンズを向けていた。
それとは別の男_頭目が目の前にしゃがみ、前髪を掴み上げる。
辞めて。禿げる。…なんて。普通に痛いから辞めてほしい。
じくじくと、今も左肩からは血が流れだしている。
「う…っ」
「…さぁて、始めて行くとしようか。精々可愛らしい悲鳴を上げてろ」
「それで大人しく…っい…あぁああっ.!」
先程銃弾が貫いた左肩を、今度は鉄の棒のようなもので抉られた。
床をのた打ち回っても、蹴られて殴られての始末。
「はぁ、もっと派手に悲鳴上げろよ」
「生憎、そんなんじゃマフィアはやっていけないんで...っうあ__!」
「可愛げの欠片もないやつだな」
「さ、っきも云ったけれど、っんなのですぐ駄目になるようじゃマフィアの幹部なんぞやってられないんですよ!!」
「甚振られるのも殺されるのも怖くねーのか?」
少し、考えてから口を開いた。
…じくじくと傷が痛む。
「…怖い、ですよ…そんなの、嫌だし怖いに決まってるじゃないですか」
それを聞いて言葉を発そうとした男を遮るように、続けて云った。
「でも、そんなこと云ってられないんです。私は、この歳でマフィアやっていけるだけの覚悟決めてるんです。こんなんじゃ__もっと幼い頃Nにされた拷問紛いの実験の方がずっっっっと辛かったっっ!!だから、幼い私が救われないから!!私はここで泣いてなんかいられない!!!」
「…痛いのも殺されるのも怖いなら、命乞いさせてやってもいい」
「、は…い_?」
「だから、震えて命乞いするなら助けて遣ってもいいって云ってんだよ」
「…命乞い、する権利なんて私にはない......命乞いをしていいのは、命乞いをする価値のある命のみが許されたんだもの......そもそもそんな恥さらしを、するわけがないでしょう__大体私が、そんな言葉を信じられるとでも思い、ましたか?」
「信じる信じないの話じゃない、交換条件を達成すれば其の儘逃がしてやるだけだからな」
交換条件。
矢張りそう来るだろうとは思いつ、嫌な予感に顔を顰めた。
「…その条件は?」
--- 「重力遣いを殺す事」 ---
---
私はその嘘を隠し通す為に、また嘘を吐きました。
『』
『』
『』
『』
『』
『』
軈てそれは大きな暴力となって自らを蝕むでしょう。
でも、それでいい。
"想い”が理解できない自分には、それがいいのです。
それがなければ、私はただの|機械仕掛け《アンドロイド》になってしまうから。
私にとって笑顔は、ただただ私の殻を固めるための手段の一つにしかなりませんでした。
だから、私は自然と何も考えずに"想い"を想像するようになりました。
それを理解できていなかった幼子の頃は、だから幾度も幾度も苦しさを味わい、白衣を着た大人たちに叱られていたのだと理解しました。
想いを理解する事の出来ない私には、その想いを推し測る資格も思いを馳せる資格もない。
--- 周囲の想いを理解する人にのみ ---
--- 優しさと云う物も想い遣りと云う物も向けられる ---
そう、理解しました。
そして、理解できない私には、それを向けられる資格などないのに
--- 優しさを享受してしまっていることも ---
---
ガクン、と目の前の男が突然こと切れた。
「は…?」
「と、っ頭領!?何処のどいつが…!!おい餓鬼!!お前何しやがって...」
「一体何が!っつ、次々と死んで...!」
「……中也を……私が殺す...?」
「ヒッ、何なんだコイツっ」
「もういい!う、撃て!!俺らが殺される__」
「……私が、中也を____??」
周囲の男が私に飛び掛らんとした瞬間、私|を此処に《の心を》縛り付けていた手錠がパキッといとも簡単に破壊された。
「…何、云ってるの……?」
恐怖に後ずさる男たちを私は虚ろな目で見据えた。
撃たれた傷は相変わらずじくじくと体を痛みに蝕んでいる。
ぼたぼたと垂れる血を視界の端に入れつつ、私はゆっくり立ち上がった。
急激な外因失血のせいで起こった血圧低下、酸素濃度の低下にふらつく体。
ぼんやりと頭痛のする頭を振って自分の掌を見た。
「…さく、や......?」
其処には、幾年振りかに見る、あの日の__
__嵐を呼んだ日の、あの獣と神の衝突した日の、月色の文様が浮かんでいた。
「…中也を殺して私が助かる…?ありえないよ、そんなこと…そんな事する位なら、ここで死んだほうがずっとまし…」
「なら此処で死ねえっ!!!」
__生れて、すみません
誰かの云った言葉が、これほどしっくり来たのは初めての様に感じた。
---
それを理解してからと云う物、私は思いを理解しているように行動する事へ努めました。
苦しい思いをしていても、
『皆この思いをしている』
『皆が耐えている事』
『自分に出来ないなんて甘い考えをしてはいけない』
『こんな私に痛い等烏滸がましい事を言える権利があるわけない』
そう思い、白衣の大人たちの行動にも、苦しい時間にも、耐えることを覚えました。
何も声を出さずに、何に抵抗も示さずに、凡てを彼らに流されるままにする。
すると、彼らは偉い、と褒めてくれるようになりました。
ああ、これがあっていたんだ。これが正解だったんだ。
ずっと苦しみを味わっていた自分が、漸く我慢する事で褒められることを覚えたのです。
我慢しなきゃ。
白衣の人々の想いを理解して、邪魔をしないようにしなきゃ。
その人々の、力にならなきゃ。
そうすれば、私にも"想い"と云う物は理解できるようになる。
そう考えました。
煩いと言われれば黙り、
早くしろと云われれば幾ら疲れていても奔り、
こうしろと云われればその通りにし、
これをするなと云われれば絶対にしない。
これを覚えてからは、何故こんな単純なことができていなかったのだろうとすら思うようになりました。
初めからこうすればよかったのです。
初めから何も考えずに、"想い"を理解できる、人間としての価値のある人になれるように努めたらよかったのです。
そうすれば、
--- 私達は間違えずに済んだのでしょうか。 ---
---
「…おい、嘘だろ…!何処のどいつだよアンタ…!!」
「急に別人になったぞ!?こんなの聞いてない!!」
「じ、っ銃弾が効いていない___!?」
手を伸ばしていた。
数糎先の銃弾に向けて。
それは美しい桜の壁だった。
儚いその桜によって___凡ての銃弾が防がれているのだ。
「…この子を__一番初めに傷付けたのは誰?」
美しい青の瞳が、だんだんと殺意を帯びる赤に変わっていく。
長い濡れ烏の髪が緩くウェーブを帯びてさらに伸びていく。
暗闇の中に浮かぶ、満月のような髪の色。
何よりも白く咲く、花のような。
それはまさに、夜桜の色だった。
「…此処で私を呼びだすなんて。偶然にしては、上出来ね」
壁になっていた桜がパッと散り、その姿が周囲にはっきりと露になった。
--- 「もう一度問うわ。答えなさい」 ---
--- 「この子を一番初めに傷付けたのは、誰」 ---
「と、頭領です…」
「ほ、本当だッ、俺達じゃない!!」
「ッ誰だよマジでコイツ…!?」
天から舞い降りた天女。
それがまさに、彼女の姿を言い表すに相応しかった。
「__私は咲夜…それ以上でもそれ以下でもない__!!」
外で虐殺が始まろうとしている時、とある場所では桜月と咲夜の会話が始まっていた。
「…ここ、もしかして」
「ええ、《《あの時》》__初めて会った時と同じ空間よ」
「、っ暫く、会えないって云ってたのは…」
「またこうしてこの場で会える事はわかっていたもの」
私にぎゅうと抱き着くその少女を抱き返し、頭を撫でた。
…あれ程甚振られても尚大切な人を想う、か。
「…頑張ったね、桜月ちゃん」
「さく、や...っわ、私…!くやしくて、っ幹部なんだからもっとちゃんとしなきゃって思うのにっ、こんな…め、迷惑ばっかかけてる…っ」
ぽろぽろと涙を零しながら顔をくしゃりと歪めてそう泣く彼女を、もう一度、もう一度、何度も何度も撫でる。
「…貴女は此処迄ちゃんとやったもの。大丈夫よ、よくやったわ」
我慢していた声を上げながら、幼子の様に泣きじゃくる。
さくや、さくやぁ、と何度も私の名を呼びながら。
---
「っ此奴、バケモンだろ…!!」
「なんで化け物を倒す為に呼んだ奴が化け物なんだよ!!」
「マジで殺される!!もう逃げようぜ…」
「無理だっ、逃げ道はふさがれてる…!!」
真っ白だった髪が血に染まりつつある。
その瞳は相変わらずの血の色。
「…まだ生きてるの、あの子を傷付けた貴方達が」
もう一度、桜が空を舞った。
---
そう、私達には人の想いと云う物が理解できていなかったのです。
故に咲夜は幾度も傷付き、
故に私は幾度も凡て忘れた。
何故其処まで奔るのか。
"想い”を捨てたからと云って死ぬ訳でも何もかもが終わるわけでもない、
それなのに、何故其処までするのか、私達には分からなかったのです。
人がまっすぐに目指すもの、
人がまっすぐに向かう場所、
人がまっすぐに守りたいもの、
そんな人の想いすらをわかることのできない私達は
--- 『初めから人間失格だったのです』 ---
幾ら醜い自分を嫌っても拒否しても、影のようにどこまでも付いてくる自分が心底嫌でした。
いつか
いつの間にか
そこは、美しい花園でした
咲夜と、私だけのいる、四季折々が入り乱れる、美しい場所。
私達にしか入ることのできない、優しい場所。
理解のできないものが、何もない場所。
理解できずに周囲を気遣わせてしまうことも、
それに心労を重ねていく自分も、
存在しない、私達だけがただ"在る"、そんな楽園。
失敗してばかりの、後悔してばかりの、間違いばかりの私達が自分と素直に向き合える、唯一の場所。
咲夜は、私が覚えていない間、そこで待ち続けていたのです。
私が何時か、帰ってくることを。
私が思い出して、本当の、怖がりで臆病な自分自身を思い出して、この楽園を見つけ出すことを。
『神に問う__無抵抗は、罪なりや?』
『…いいえ』
ただ、一切が過ぎてゆきます。
『|私《神》だって、無抵抗な者だから』
ただ、一切は過ぎてゆきます。
唯一の安楽を保てるその場所で、花園で、
--- 私達は生きているのです ---
---
「ねぇ、咲夜は、、如何して、急に発動したの、?」
「貴女があの詩を唱えたのではないの?」
「そんなの、唱えてない…っていうか、唱える余裕がなかったの、実は...」
「…私が、こうして動いている|原動力《エネルギィ》は何だと思う?」
「え、急…うーん...|原動力《エネルギィ》、なんて…異能力にあるの、?」
「実際私は自由に動ける訳じゃないわよ、奇獣を使おうとしても使えないときがあるのと一緒、一応一定の制限はあるの」
「…うん、」
「貴女はずっと、大切な人を扶ける為に奔ってきたわ」
「…うん」
「その"扶けたい"が""傷つけたくない"へと変化してしまうこと。それがキーポイント」
「…なるほど?」
「…それでね、貴女は…過去の実験によって、既に知っていたのよ…私の、名前でも詩でもない、異能力名を…」
「っ…!咲夜は、人の、神様の名前で…四季はその"咲夜"に伴って付属した異能だから…!!」
--- 「そう。私の名は咲夜でも、異能力名は”咲夜”ではないのよ」 ---
「それを開放する一つの手段として、あの詩が存在するだけ...《彼》と違うのは、その点よ__貴女は私の異能力名としての名前を記憶的には知らない…彼がそれを荒覇吐と呼ぶように、貴女は私を咲夜と呼ぶ、それだけのことなのよ」
汚濁。汚れつちまつた悲しみに。
それを汚濁と呼ぶように、私にも異能力としての名がある。
全く知らなかった訳ではないけれど、突然の告白に驚き、震えている少女。
ごめんなさい。
だけれどもう少し、伝えておかなければならないことがあるの。
「…私と貴女の切り替えが上手く行かなかった場合、あなたが感情のコントロールができなくなった場合には__互いが互いをコントロールできなくなって、やがて死に至るわ__彼が汚濁を、自らでは制御できない様に…そして、今でこそこの場所でこうして話していても、貴女は傍から見れば、彼が汚濁を使っている時の様な有様なのよ」
「え、…っ」
「そうして身を滅ぼしてきた私の主を、平安の世から何度も何人も見て来た。私と同じ貴女には、そうはなってほしくない」
「わ、たしとおなじ…あなた、には…って、」
「…私は貴方の母に酷似している。けれど血の繋がっていない母だ、と。違うの。__だから私は貴女の元へ来たの」
「…でも、それならお姉ちゃんの方が、」
「…手を加えられた貴女という存在が、きっと私を惹き導いた。あの鼠によって…それでなお、彼らと親子として生きた、家族を、姉を見い出した貴女が」
「実験によって作り替えられ、鼠によって書き換えられる。そんな少女が...他に二人と居ると思う?」
「…思わない」
そして私は__二人の姉とは違い、出来損ないの神。
コノハナサクヤヒメ__その名を持って火の中に死んでいった、中の姉の姿が目に浮かぶ。
二人が揃って嫁に行くことで旦那となる人は神の一族として永遠に生きながらえることができるのだ、といわれて二人そろって嫁に出された姉らは、一番上の姉の醜さに上の姉のみが追い返されてしまった。
そう聞いている。
とても優しく、そして強かった上の姉。
儚く、直ぐに散ってしまいそうだった中の姉。
私はそのどちらでもない、出来損ないの妹。
中の姉が死んでから、受け継いだこの名前。
異能力として使役されるようになった、『手を加えられた』神。
だから__。
--- 「…それじゃあ、そろそろ私は戻るわ」 ---
「待って、私、異能力名を聞いてないよ...」
「それはもうわかっている筈よ、自分自身に聞いてみなさい__絶対に分かるはず」
---
意識を取り戻すと、周囲には生き残って怯えている男たちと、哀れにも咲夜の手から逃れられなかった男たちだった無惨なものが転がっていた。
「ま、また姿が変わった…」
「ひいっ、もう辞めてくれ…!」
云っては駄目だ、駄目だって何度も心の内が云うのに。
私は口を開かずにはいられなかった。
--- 「異能力__」 ---
--- 『重力操作』 ---
ダァン、と頬の横を通り抜けた衝撃に、ハッと我に返った。
この声、この異能...っ
鮮やかな橙の髪。
黒帽子に、はためく外套。
「おい桜月ッ!!」
「っ!ちゅ、や...なんで、」
一直線に私に駆け寄って来るその姿に、思わず安堵で崩れ落ちてしまった。
「桜月、ンでこんなことに…!」
「ちゅう、や...!だいじょ、ぶ…?この人たち、中也のこと…っ」
支えたまま私を地面に横たわらせると、何度も何度も中也は頬を撫でた。
今更ながら、全身が途轍もなく痛い。
「…手前は後で何があったのかたっぷり聞いてやる、今はその前に…」
--- 「…俺の女に手を出した奴ァ…全員前出ろ、俺が潰す」 ---
男たちが前に出るのを中也が待つはずもなく、全員がその場で沈み込んだ。
これでこの組織は壊滅__。
あぁ、また私のわからないこと、増えちゃった。
「ごめ…、ね、めぇ、わくかけちゃった、っう…けほっ」
「あ゙ぁ゙!?一旦手前は黙ってろ!奇獣も呼べない状態で無駄に体力使うんじゃねぇよ」
「わか、った」
自分の体が戻ってきた感覚が漸く感じられた気がした。
私のことを一番分かっているのは、私じゃなくて咲夜の様な気がしてならない。
いや、むしろフェージャの方が……うぅん、その最悪な想定はしないことにしよう、だなんて。
救助班は既に向かってる、と教えてくれた中也の体温が手袋越しに頬に伝わってきた。
やっぱり暖かい。
中也の掌は、とても優しくて暖かい。
何時も安心させてくれるような、そんな…。
そんな事を考えているうちに、意識が落ちた。
---
「…おや、目が覚めたかい?」
「…よ、さの…せんせ…?」
「あまりにも重傷だからってあのポートマフィアが揃いも揃ってアンタを運び込んで来たんだよ、仮にも医者だったってのにあの人も情けないねェ」
「うそ…もうしわけな、い…っ」
「にしても、アンタ何があったんだい?徹底的に半殺しを極められたような有様だったけど」
頭がはっきりしてきて、任務に失敗してからのことを少しずつ思い出してきた。
…あの人達の狙いは、最初から中也。
「…中也への嫌がらせに、私を利用しようとして…ってところです」
「成程ねェ、面倒臭い連中じゃないか…にしてもそいつ等は全員殺しちまったかい?」
「…たぶん、最後の方はほとんど覚えてないけれど…。全滅だとは思います、一人を除いて」
「一人?」
…マフィアだからこその一人の生存者。
「…聞き込みですよ、拷問し返しての」
「ふゥん、まぁそこは|妾《アタシ》の出る幕じゃないだろうし言える事もないだろうけどねぇ、徹底的にやってやりな」
「…え、っと…?」
「アンタがされたこと、全部そのままそっくり返してやりな、妾ならそうしないと気分が悪い」
されたこと、全部返してやらないと気が済まない。
組織性は関係なしに、個人として腹が立つから。
気分が悪いから。
「…そう、ですね…なんなら何倍にもして返してやります、っ」
「その意気さ」
ドタバタ、と賑やかに駆け込んでくるいくつもの足音。
顔を上げると、探偵社の面々の間を縫うようにポートマフィアの面子も揃っていた。
「…首領、っ任務失敗してしまって、誠に申し訳ございませ__っ」
「ふざけるな」
「へ...?」
思わず、下げようとした頭を上げてしまった。
ボスが、テニエルが、まっすぐ私を見据えていた。
「ぼ、す...なんで、そんな、」
涙を溜めて、るの…?
「ふざけんな、っふざけるなよ、!あんだけの重傷負っておいて”任務を失敗してすみません”?マジでふざけるのも大概にしろよ…!!」
ぎりぎりと握りしめているその拳に、どれほどボスが感情を爆発させまいと必死に堪えているのが見て取れた。
でも、なんで...?
「だって、任務を失敗したら、謝るのが当然…だよ、自分が怪我したからって放り出していいものじゃない、でしょう…?」
「だとしても、おかしいだろ…!」
「ほらほら、二人とも其処迄にしておきなさい」
首領に窘められて、何も云わずにボスは俯いて一歩下がった。
わからない、どうしてなのか。
私には、わからない。
何に対して、そんなに感情を露にしているのか。
「まず、桜月ちゃん、君が無事で何よりだったよ。生き残っている一人に吐かせたところ、初め君が気絶させられた時に使われた|電撃銃《スタンガン》は、一般に武器として使われるものの十数倍の電圧がかかるものらしい」
「え、っそう、なんですか…?」
「知らずに普通にしておるのが異常じゃの」
ほほ、と笑みを浮かべる紅葉姉さん。
「…そんな物を受けて普通に立っている者なんて、特異体質の者位だよ、君に責任はない」
「でも、っ私がもっとちゃんと気を付けていたら...こんな事にならなかったのかもしれない、のに…」
「桜月や、お主はちと勘違いしておらぬか?幹部じゃからと云うて凡て成功する訳がなかろう」
「で、でもっ」
「|私《わっち》かて共喰いの時に探偵社に連れられたのじゃから、其処迄落ち込む必要はない」
そ、っか、紅葉姉さんもあの時…。
でも…探偵社はしっかりしてて、あんな組織とは比べ物にはならないもの、。
「…桜月ちゃん。君が今すべきことは贖罪でも後悔でもない。次へ進むことだよ」
「次に、…?」
「そもそもこの件には様々な要因が絡んでいたのだから、先ずはそこの解決の糸口を探すところからだ。君は幹部として、過去を悔やむよりも未来の為に動くことを優先すべきじゃないかね?...まあ、君の気持ちもよくわかると云うのも嘘じゃあないけれど」
「…ゎ、かりました、」
そのまま彼らは一度本部へと戻っていった。
…周囲の”想い”を理解できずに分かったふりをしている私達は、きっと、怖がりなのだろう。
人一倍、怖がりで、だからこそ、隠し通そうとする。
そんな自分に嘘を吐かなくていい、咲夜と私だけがいるあの空間。あの世界。
それでも、
彼らが大好きであるという感情だけは、私は、自分は嘘を吐かなかった。
自分に嘘を吐かなかった。
『…皆が大好きだっていうこの感情だけは、怖くなかったから』
---
「…ならそれでいいでしょう」
「よくないよ…私は嘘吐きだもの」
「この空間だけは嘘を吐かずに済む、その為の場所なのよ」
「今更だけれど、此処は何処?」
此処は、私と私の持ち主だけの世界
「…"それ以外の何でもない"わ」
「どうして、私は、咲夜の異能名を知っているの」
「貴女は私の持ち主でしょう」
「でも、。あの時の実験でつけられた、っていうか研究されたのは、ううん…でも、荒覇吐は実験で…咲夜は、違う、私の招き猫が本物で…ぅ、もうわからない…」
「…仕方ないわよ、此処まで複雑に要因が絡んでしまっていれば混乱するのも当然よ」
「如何したら、善いの…」
「…彼の元に、一度行ってみなさい…抑々此処は探偵社なのだから」
もうそろそろ、貴女も『あの事』を知るべきよ。
---
「___って、云われて」
「…はあ、本当は云いたくなかったのだけれど…仕方ないね、此処まで引っ張ってきた私に罰が当たったのだろう」
「…え、っと?」
ふう、と息を吐いて、一度目を閉じ、そして開く。
真っすぐにこちらを見るその__太宰さんの瞳に、また何かが変わる、そんな予感がした。
--- 「…君の空白の二年間の話をしよう」 ---
そう云って、私達は二人、探偵社を抜けてきた。
勿論その先は、何時もと同じあの公園。
クレェプも勿論買ってもらった。
…おいしい。
「…桜月ちゃん、美味しいのを隠しきれてないよ」
「えっ」
「話す内容を気にして真顔をしていようとしているのかい?可愛らしいね」
「へ、っいや!!ベ、別にそんなのじゃ…」
「まぁ…少々覚悟は必要かもしれないけれど、幾度も森さんから云われているだろう?"過去は既に乗り越えてきたものなのだから大丈夫だ"と」
私の覚えていないこと。
私の知らない事実。
私の記憶にない記憶。
それらを何時も教えてくれたのは太宰さんで、その後隣で何時も慰めてくれたのは中也で、慥かにいつも首領はその言葉を私に云い聞かせていた。
「…大丈夫です。覚悟なんてもうあって無いようなものですから」
「ふふ、なら…単刀直入に聞くけれど、少しでもその二年間について覚えていることは、無いのかい?」
少しの時間、思案して、顔を上げる。
「…在りません」
--- 「__君は、フョードルの元に居たのさ」 ---
びゅうう、と強い風が吹いた。
…悪戯に髪を弄って逃げていく風に、髪を押さえようともせずに私は只呆けて彼の顔を見ていた。
「…今、…何て、?」
「空白の二年間、君はフョードルの元にいたんだ」
ふと、思う。
---
「お目覚めですか、桜月さん」
「…っくく、ふふふ、……漸くぼくのものになってくれましたか、」
「色々と予定外の事も起こりはしましたが…こうしてぼくの元へ戻って来たので、良しとしましょう」
「ふふ、ぼくがしているのは洗脳の類ではありませんよ。あくまで、貴女が己の決断に従ったまでですから」
---
「ムルソーで、"戻ってきた"と彼は云った、」
「…そうだよ、元々君が彼の元にいたんだ」
「これほどあの人を嫌っているのに、フョードルのことをフェージャとずっと呼び続けているのも、」
「その二年間の間に体が覚えたのだろうね、忘れていた事を思い出した拍子に、この呼称も鮮明になったんじゃあないかな」
「…っ何で、如何して...っ」
何故その事実を知っているのか、と問うと、苦笑しながら秘密だと云われた。
大方特務課絡みだろう。
…安吾さんとか。
でも、想像していたよりも嫌な事実に吐き気がする。
皆を苦しめる奴なんかのところに。
二年間も。
「…何が、したいのでしょうか」
ぽつり、と口にすると、太宰さんは|頭《かぶり》を振った。
云えない、のか、わからない、なのか、それは私の頭脳じゃ予測し得ない。
「…でも、それと今回の件が如何関わってくるんですか?」
「君はまた色々と思い出したのだろう?」
「はっ、はい、それはまぁ、…思い出しました、けれど」
「これは昔、咲夜さん本人から直接聞いたのだけれどね、」
「彼女の持ち主によって、異能名は変わるらしいのだよ」
「…異能力名が変わる、?」
「うん、その持ち主の適性に応じて、持ち主と咲夜さんの世界も変化する…云わば心界、内界だ」
「持ち主によって異能が変化する…ってことですか?」
「そうだよ、そして君は咲夜さんとは後天的に出会った...奇しくも、フョードルと白紙の文学書という存在に阻まれた出会いだったものが、ね」
「____フョードルが、何所迄文学書を使って私というモノを操作したか、…ですね」
「流石は桜月ちゃん、理解が速いね」
「…私は、本当に十六歳ということですか?」
「いいや、君は正真正銘の十四歳だ、君の姉も同じだよ」
「__どういうことか、わかりません」
「…本当は、その二年間はなかったものなんだ、君の中にある特異点の話はしただろう?そこに…文学書の書き換えが重なった…故に、存在しなかった二年間が生まれたのだよ」
「なら、私の所為でお姉ちゃんは十六歳と、?」
「君の所為じゃあない、と云っても君はその咎を自らに向けるのだろうね、まあそのようにも云える」
「…、私の所為...ですね、」
「だけれど、その二年間は本来ないものなのだから…それでいいじゃあないか」
だって、本来私もお姉ちゃんも十四歳、私達には二年間の不必要な猶予があった、それはつまり…
--- 「__私の所為で、両親が死ぬのが早まった」 ---
「…そう、ですよね、?」
さあっと体が底から冷えていく感覚があった。
ああ、まただ。
この感覚は、前にもあった。
…あの事件の事を知ったとき。
--- 「ヴェルレェヌの存在を、はっきりと思い出したとき」 ---
…私の所為で元々"こうなる"と決まっていた、この世界が書き換えられた。
--- 「この感覚を、あの時も感じました」 ---
脳内に軽い衝撃が走った。
《《彼の人》》の世界に私がいないのは、即ち___
--- 私は本来、ここではない別の場所に存在するはずだった、。 ---
「やっぱり私は元々、この場所にいる予定の人間じゃなかった…それを、フェージャがこう仕向けて、」
「ほら、また自分の所為にする...君じゃあない、あの魔人の所為だろう?」
だって、
だって、
私は、
「私が抑々いなかったら、お姉ちゃんはもう少しお母さんと、お父さんと、一緒に幸せな暮らしを送れていた…のに、私を知らずに、幸せにもう少し家族で生きていられたのに、」
本当に、
「なんで、私のこと、フェージャは執着しているの、?」
心の叫びともいえるような、その問いに応えられる、相応しい答えはなかった。
存在しなかった。
「…それは彼に聞かないと、私にもわからないね」
「…すみません、。また迷惑かけて」
「いいや、この事実を君に話せるのは私だけだからね。それに、仕方ないことだろう?」
「、そう、でしょうか」
私には、そう思わない。
彼が、何故そうまでして私に理解できない”想い”をともしているのか。
私には、理解できない。
「…少なくとも、フェージャも人間だということですね」
「どういう事だい?」
「解かってるくせに…」
「ふふ、私は君が”想い”を理解できていないとは思わないけれど」
「自分のことは自分が一番理解してるんですから...って私が云っても、信憑性の欠片も無い話なんですけどね、」
「まぁまぁ、きっとすぐに判るよ」
「__そう祈ってます」
---
その後、公園を後にしてポートマフィア本部ビルに戻る。
見張りをして居た黒服さんに会釈すると、安心したような安堵したような笑みを浮かべながらお辞儀を返された。
…いつもお疲れ様です。
「…只今戻りました」
「おや、思っていたより迅かったね」
「…首領、!」
「テニエル君がご機嫌斜めでねぇ、如何にかして貰えないかな」
「ぼ、首領にご迷惑をお掛けしてるんですか…っ!?」
「うぅん…まぁ…彼もいろいろ思う所はあるのだろうけれど…今は中也君に頼んでいるよ」
「そ、そうですか…?わ…判りました、」
半ば異例の入社だったというのに、快く迎え入れてくれた首領にご迷惑をお掛けするなんて…
先程云い争ったとは云え…先程太宰さんと過去の話をしていたとは云え、それを理由にそんな状態のボスを放っておくわけにはいかない。
伝えられた一室へと出向かった。
「…失礼します」
気まずい。
ひっじょぉぉぉおに気まずい。
中也に目線で語りかけても、冷や汗を流しながら無視される。
…えっ、酷い!
ボスはと云うと、椅子を普通の逆向きで背もたれに覆いかぶさるように座っている。
…私や中也には思い切り背を向けて。
「ボス―?」
「ねぇ、ボス?」
「ねーーぇ」
「幹部命令使っていい?」
「やめとけ」
あ、漸く中也が返事した。
…流石に泣いていい???
「…ねぇ中也、因みに、私探偵社で何日くらい寝てたの?」
「いや寝てたって手前な……一週間だよ一週間、莫迦」
「__ごめん、何て…?」
「手前は一週間、治療してもらったにも拘らず目覚めず仕舞いだった」
「…え、そうだったの…!?」
思っていたよりも酷かったらしい事実に、今更ながら驚く。
「探偵社の女医が、”この状態でよく戦ったねェ”だとよ」
「えー…まぁ殆ど私じゃなかったし…」
「…如何云うことだ?」
そういえば、話していなかったっけ。
「咲夜が現れて、楽園に引き込まれた…それだけ」
「いや、それだけって…俺にはさっぱりわからねェからな??」
「…捕縛した奴から今回の作戦のこと、詳しく聞いたでしょう、?」
「あぁ、手前を人質にして俺を叩く心算だったと」
「途中で、…私が中也を殺したら、私は助けて遣る、って云われたの」
「…はぁ…?」
「それで、なんか…」
そうだ、咲夜が云ってた"扶けたい"が""傷つけたくない"へ変化する事がキーポイント、って、
「…このことだったんだ」
「んだよ…」
「とにかく、突然咲夜が発動した原因の一つに、私の中也への…その…こ、好意…みたいな、っ、わ、私が中也を扶けたい、っていう感情が、私の所為で中也が傷付くのは厭だから、傷つけたくない、っていう感情に変わってしまうことがあるかもしれないって咲夜に云われて」
「な、長ェよ…」
「あれ、中也顔赤いよ?もしかして熱あった…?」
「手前に云われたくねェわ!!」
…ああ、楽しい。
中也と、一緒の空間にいられる事が。
それを許されることが、嬉しい。
想いを理解できてない私に、そんな資格はないはずなのに。
「…私ね、本来は此処に存在しない人間だったんだって」
「…あぁ」
「…私は、中也とは違って生粋の人造人間かもしれないんだって」
「否、手前が実験前、つまりオリジナルではない方の可能性もあるだろ」
「だとしてもっ…実験によって今の私が形作られたのは事実で、私には...」
文学書の書き込みで
人間としての
情報が
書き換わってしまっている
「…私には、"想い"が理解できない…うぅん、できてない……」
無機質な部屋に、からんとした私の乾いた声が響いた。
「…それは違うんじゃねーの」
「__ボス」
漸くくるりと椅子ごと回って此方を向いたボス。
何だか見覚えのある真っ直ぐな瞳にあ、と気が付く。
…さっきの太宰さんと、同じ目。
真っすぐな、光の宿った強い意志を灯した瞳。
「…泉は、想いを理解できていなくなんかない」
「何を証拠に、っ適当なこと、云わないでよ__!!」
「適当なんかじゃない!!」
「ぐぇっ」
「えっ」
勢いよく椅子から立ち上がると中也を思い切りぐい、と引っ張って、私の方につきだした。
…ボスと中也の若干の身長差の所為で、中也が吊られているみたいになってる。
「…いや、何してるの…?」
「コイツに対してアンタはどれだけ必死になってるか、自分でも分かってないだろ」
「いや俺下ろせや」
「自分の身を顧みずに其処までするのはアンタの”想い”じゃないのか」
中也のことを思い切り無視して、此方を真っすぐ見据えたままボスは硬い声で云った。
そんな事、云われたって。
「私には”想い”がどんなものかすら判っていないのに、既に私が”想い”を持っている訳なんて、ないよ...」
「なら中原へのそれは何なんだよ」
「だから俺下ろせって」
「それは”想い”じゃなくて"好意"であって"好き"っていう感情だよ、それに私は感情論をしたいんじゃない!」
「なら周りの奴らを、自分の身を投げて迄守ろうとするそれは"想い"以外の何なんだよ!」
「__っそれは、」
「人造人間だろうが何だろうが泉は泉でそれ以外の誰でもないんだろ!!本来の世界がどうこう云おうが俺らの知る世界は泉が、アンタがいる世界だけなんだよ!いい加減理解しろ莫迦!!」
…ボス、すっごくいいこと云われた気がするんだけど。
ごめんね。
「中也そろそろ死んじゃうから下ろしてあげて?」
「…あ」
「…テニエル手前…俺とお前の立場わかってンな…?」
「…泉、お前も幹部だよな…?コイツに対抗できるよな…?」
「えー、私中也の味方だもん」
「はあ!?今俺お前にすっごく響く言葉云っただろ!」
「別に関係ないもーん」
「無理に我慢すんな、鼻赤いからバレてんだよ」
「う、っ嘘!あぁもう…がっ、我慢してたのに…も、ボスのバカっ、バカバカぁぁ!!」
「嘘だろコイツ急にギャン泣きし始めたぞ如何にかしろ中原」
「…いや、…確認だが泣かせたの手前だよな??」
「…な、泣き止ませるのお前の方が得意そうだし…」
「うぅぁああ…、もぉ…っぼ、ボスのバカぁぁ…もうし、っ知らないもん…っう、えぇえん…」
「…ガチでギャン泣きしてるよな…」
「…なんか、此処まで泣いてるの久しぶり...いや初めて見た気がする」
「てかなんで俺こんなコイツに貶されてんの??」
「ばかぁぁぁっ…ぼ、ボスはバカで、でり、っでりかしーなくてっ、ばか…」
だってこんなの仕方ないよ、涙が勝手に止まらないんだもん。
とりあえず原因を作ったボスに莫迦というボキャブラリーが少なすぎる悪口を並べ立てておく。
もう、最初の方の重たい空気はなくなっていた。
…首領に頼まれていたことは達成したし、いいか。
「…わ、っわかんな、いものはわ、かんないのに!ボスはにんげ、っ人間なんだからっ!」
「はいはい」
「いや手前絶対ェこれ流し聞きしたら駄目なやつだろ」
「はぁ…わかった、わかったよ幹部サマ、だからまずコイツ泣き止ませてくれ」
横浜の巨大組織を、一寸違う意味で騒がせた一件が落ち着くまで。
漸く彼らにも、平穏が戻ってきたらしい。
「それとな…俺達は別に何も気遣いやしてねぇよ。何度も言うが俺らにとってお前は普通だ」
「…ばっ、ばか…中也、ボスつぶしてよぉ…」
「え、なんで俺潰されんの?」
「…まァ慥かにデリカシーはねェな」
「酷くね」
『…嵐は孰れ、また来る』
『ならその前に嵐に耐える術を見つけなくちゃ、じゃないとっ』
『ええ、大丈夫。きっと…見つかるはずよ、必ず』
ただ一つ気がかりなのは
彼がまだ花を摘み取ろうとしていないかということ。
魔人と呼ばれる彼だけで十分厄介だというのに
これ以上頭脳が明晰な人に目をつけられるのは駄目
私にも彼女を守り切れなくなってしまう
これが杞憂ならいいけれど
案じるには足る事実があるもの
--- __空白の二年間のこと、未だ彼は凡て話してはいない ---
---
九歳の子供がありました
女の子供でありました
世界の空気が、彼女の有であるやうに
またそれは、凭つかかられるもののやうに
彼女は頸をかしげるのでした
私と話してゐる時に。
中原中也/羊の歌 より。
…2万字越えという異常な文章量のこの駄作を最後までお目通しくださってありがとうございましたっ
さて、かなりの情報量になってしまいましたね。笑
まず喜びたいのが…
前書きに書いておいたキャラデザ、見ていただけましたでしょうか…!
実はあれ、書き始めたばかりの頃に、本当に最初の頃に張った伏線なんです…!!
いや、数年越しの回収。
自分でも奇跡が起きたって思ってます。
びっくり。
でもよかった…
まぁ見てくださったと信じて言いますけれど、(こら
髪の色や長さなど、咲夜と同じだったんですね。
つまり、実験やフョードルによって手を加えられる前の姿なんです。
桜月ちゃん本来の姿。
まぁ今でこそ黒髪に青い目というこの当然の様なイメージを通させて頂いているんですけれどね。
本当、漸く回収できたって感じでいっぱいです。
ホントによかった。
それから鏡花ちゃんをはじめとした家族のお話。
何故原作とは違い、孤児としての期間を生ませたのか。
そのことに関しても触れられて良かったですホントに。
たぶん少なからず、
「鏡花ちゃんは貧民街にいた期間なんてないんだけど何言ってんの??」
「そもそも6か月で35人って言ってるよね??」
って方絶対いましたから。
あなたは思ってましたか?
あ、怒ってないですむしろこちらの変な伏線の張り方の所為なのでごめんなさい!
そして咲夜ぁぁ
まだ異能力名は判明せずですね…
あ、ヒントだしますね!
元ネタは"ロシアの人"の作品で、文豪というよりはその人は"戯曲家"です。
勿論桜にまつわる名前です。
また、この日本国内の文豪の作品の題も参考にさせていただいています。
"菫"という字が、執筆名の中に含まれていらっしゃる方ですね。
先程の方もこちらも共通してタイトルは”三文字”です。
漢字とかそういうのを考えて。
読み仮名とかは無視してください。
少々捻ってはいるものの、元にしたタイトル、って感じですね。
この本編中にもヒントになる所は何か所かあるのでよければ探してみてください!
さて、今回少し慌しくなってしまいましたが…
もう少しで本編再開ですね。
ここからどのような展開になっていくのか…!(これは私もまだ分からないばかり)
フョードルは一体何を考えているのか!(これも私は真意を測れない)
そして桜月ちゃん達はどうなるのか!(一部決まってる)
…ツッコミどころの多いまがい文にはなりますが、これからも楽しんで頂ければ幸いです!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
カウントダウン、開始日から半分に減ってしまいました…
一か月後の本編更新、ぜひお楽しみに…!
【文豪ストレイドッグス!!本編更新開始まで残り】
【31日】
【文豪ストレイドッグス!】
最新刊ネタバレありかも⚠️
…ああ。
始まる。
「…私は貴方を許さないっ…!」
「…私はあの人と共に在る未来を」
「…私は彼とチェスをしているのさ…彼女の為にも」
「…ぼくはあの未来を必ず実現させます」
「俺は彼奴を…絶対ェ守り抜く」
「私は必ず家を見つける…!」
「ハハハーハハ!……自由意志の証明はまだ終わっていないのさ」
「…アンタ…ふざけんなよ……泉が……?」
「僕は事実を云っているだけだ!」
「それでも俺の理想は…!」
「ナオミは…ボクの凡てだ…!」
「…助けなきゃ」
「貴方が死んだら…彼が悲しむからよ」
「…もう二度と」
「見つからない…?」
「ああ…本当に美しい」
「それでも抗って…抗って…抗う…!!」
「矢張りぼくの元に戻るべきです」
「大切な人が存在し続ける限り…!!」
--- 『それが私の存在証明だ!!』 ---
--- 本編更新開始まであと ---
--- 0日 ---
…わ、カウントダウンのこと忘れてた。
もっとちょこちょこしていきたかったのにー!!
いそがしすぎて死にそう。
そしてなんだこの意味不な…これ。
…うん。
頑張って投稿はしていきたいです。
頑張ります。