林菖聖堂学園(りんしょうせいどうがくえん)で大事件発生!!謎の者達に学校を支配され、大規模なバトルロワイアルが始まった。ルールは簡単。殺し合う。ただそれだけ。最後の一人になるとどんな願いでも一つだけ叶えてくれるらしいが…最後の一人になるものは一体…
もしこんな事件に巻き込まれたら…殺す側殺される側…あなたはどちらになりたいですか?
スリルや緊迫感を求める人はお気軽にどうぞ♪
(ぐろてすく出てくる可能性あり)
(第一弾の説明引用)
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目次
最悪バトルロワイアル!!必要なのは戦闘能力と欲だけ!!
登場人物紹介
火焔龍(かえんのりゅう)
目が紫で髪は茶色。
精神年齢が幼い炎のドラゴン族。羽も尻尾も角も生えている。
攻撃力は尋常じゃないが、それ以外は平凡。
音楽とピアノ、甘いものが好き。
杏川火林(あんずがわかりん)
目も髪も目が覚めるような紫。蝶のような透き通った赤い羽根が生えた妖精族。
攻撃力は低いが、範囲が広く、素早い。また、自ら出した炎の形を変えて、炎で綺麗な模様も作れる。
精神年齢が高くピアノが弾ける。
血原野美咲(ちはらのみさき)
目が赤く、髪は黒い。狂気じみた霊。
基本、攻撃する際ナイフや釘バット、包丁を広範囲で容赦なく投げつけてくる恐ろしいやつ。人をじわりじわり痛めつけるのが快感のサイコ野郎。
絵が上手く、周囲の人の人気も高い。…なんで?
「あぁぁ…やぁっと授業終わったよ…」
私の名前は火焔之龍(かえんのりゅう)。林菖聖堂学園(りんしょうせいどうがくえん)に通うドラゴン族の中学一年生だ。龍の角、尻尾、羽根が生えており、おまけにしっかり火を吹く。列記としたドラゴン族である。
ま、自己紹介はこれぐらいにしてっと。今は7時間目の数学の授業を終えたところで大きな伸びをしながら帰る準備をしている。すると…
「いやぁ…もう7時間はきついって…」
と大人びた声が聞こえてきた。赤い羽根に紫の髪、頭に付けた印象的な黒いリボン…声の主は妖精族の杏川火林(あんずがわかりん)。私と同じように火を扱う妖精族。この子は私の親友でもあり、炎を使ったパフォーマンスやバトルのライバルでもある。
「あのねあのねっ!!最後の難しい問題あったじゃん?あれ自力でできたんだよおおおおお」
「ほんといつまでも元気だね…テンション高すぎてこっちがしんどいわ…wwでもそんな火焔は嫌いじゃないよ。」
「うわおうれしいいいいいいい」
「声でか。黙れ。」
「え怖ww」
「ねえねえまた放課後にさ、また炎でバトルしない?」
「おお!!おもしろそおお!!!」
私は飛び跳ねて喜んでいた。しかし…最近連敗が続いている。前回も前々回も火林の圧倒的なスピードで全く太刀打ちできなかったが、自分は攻撃力だけは馬鹿みたいに強いから広範囲技を出せばチャンスはある。だから今回こそ決めてやる!!絶対ッ!!
…そんな妄想をしていると、何やら変な校内放送が聞こえてきた。
〈皆さん、落ち着いて聞いてください。門番のグリフィン像を確認したところ、学校に危険物や刃物などを所持した怪しい男性たちが入ってきたと連絡がありました。今から避難指示を出しますn…うわっ!!何するやめっ!!〉
一瞬教室が沈黙した。
静かな教室に元気いっぱいな男の子の様な声が聞こえてくる。
〈君たち!!よく聞け。この学校は僕たちが乗っ取らせてもらった!今から僕の言うことを聞いてその通りに動くように。いうことが聞けない子は罰ゲームだよ?
さてさて本題に戻ろう。今から君たちにはあるゲームを行ってもらおう。人呼んで、バトルロワイヤル!!この学校。どうやらたくさんの種族が混ざりあい、特殊な攻撃手段を持つ生徒が多いようだね。君たちにはそのご自慢のその特殊技で最後の一人になるまで戦ってもらおう。理解できるかな?つまり、、、いわゆる殺し合い♪でも大丈夫、死んでも生き返られるとんでもない回復系の仲間がいるからね。死んだ人は僕の仲間に生き返らせてもらうよ。そ・し・て…最後の一人には…う~んそうだねぇ…。…おっ。どんな願いでも一つだけかなえてあげるよ。僕にできないことはない。遠慮なく欲を暴露しちゃえばいい。では…楽しませてくれよ?頑張って~。〉
「え?なんかのドッキリ?」
「刃物とか持ったやつ?そんなん私のレーザーで感電させたら終わりじゃんww」
「先生何するやめろとか言ってなかった!?なにがあった!?」
「え、男性とやらに気絶…させられた…?」
「先生方居なくなってる!?」
混乱に満ちた教室にいきなり大きな音でカウントダウンが響いた。生徒たちはさらに混乱し始めた。
「え?えっ?なになになに!?」
「えちょ怖いって!!」
「バトロワ?殺し合い?どいうこと?」
火林と私は顔を見合わせた。
「…なにこれ…?」
「…え、分からない…」
容赦せずに数字は小さくなっていく。あと5秒、4秒、3、2、1。
すると思いがけないことが起きた。さっきまで教室にいたのに…運動場のど真ん中に立っている。
「え?え???あたい…え…?さっき教室に。。。?」
〈えへへ、びっくりした?瞬間移動させちゃいましたっ。あぁ、言い忘れていたことがある。能力がない子のためにそこら中に刀やバット、銃などを隠しておいたから、それもうまく使ってみてね♪では…バトロワ…
スタートっ!!〉
混乱したまま歩き始める。あ、運動場に火林がいる。…これ奇跡じゃない?火林にちょっと協力してもらおう。待ってちょっと色々信じられない。こんなに広いところでバトロワやるの大変じゃないか?何よりも友達と殺し合い…?考えられない…。と、とりあえず…
「かりーん!!こっち来て!!」
「え!?龍!?あ…良かった…ちょっと一緒に居てもらおう…龍~!!!」
「かりーーーん!!!!!」
「龍ーーーー!!!!」
私は空を飛びながらかりんの方向に向かった。とっさに出たのがこの一言。
「ドMなあたいはバトロワいけると思うぞーー。」
「はいはい。取り合えず一緒に組まない?私…ちょっと怖いわwwそれに炎同士が合わされば最強じゃない?」
「…まずは親友と組むよね(笑)あたいら最強!!行こう!!」
「まず体育館に行って武器探す?一応なんか体力なくなった時用に。」
「あー。アリかも。」
「じゃ行きましょう」
こっそり体育館に移動する。敵に見つかったら殺されるか殺すかの二択だからだ。
「そぉぉっと、そおぉおっと…あたい今頑張って歩いてる。」
「体育館についたら一旦鍵閉めよ。その方が見つからないと思うし。」
「賛成!!」
慎重に体育館倉庫まで歩き、大きな白い扉を開ける。
「武器何かある?」
「うーん…おぁっ!!釘バットと銃発見!!」
「え凄!私も探すか。」
二人とも夢中になって武器を探していた。…が…
(ふふふ、二人とも気づいてないなぁ?よし、上から狙おっと。)
何者かが近づいてくる!!そんな気配に龍は全く気付かないまま作業をしていたが…火林がおかしなことに気づいた。
(なんか空気が変に重いな…。?…。はっ!?まさかっ!?)
火林が上を見渡すとギラリと光る赤いナイフが宙を舞っている。そのまま龍がいる方向へ音を立てて近づいていく。
「龍、危ないっ!!」
「え?うわっ!?や、やだあああ来ないでえええっ!!」
龍は思いっきり炎を吐き、赤いナイフをたたき落とした。
龍はナイフの飛んできた方向を見るなり悲鳴を上げた。
「うわあああでたあああああっ!!!!!き、君は…血原野美咲…!?」
血原野美咲。学年一サイコパスなやつで人を殺すことに抵抗を感じないやばい人。なぜ初っ端からこんな奴と戦わなくちゃならんのだ。
「あーぁ…見つかっちゃったなぁ?はぁ…仕方がない。君らとは戦っても面白くないだろうし…なるべく痛くないように殺してあげないとねぇ?」
「龍!!逃げるよっ!!おいっ…。」
こぉいつっ!!泡吹いてやがるッ!!
「早く逃げないと死ぬよ!?」
「あははっwwそんな心配しなくてもいいってwwさっきも言った通り痛くないってw上手に殺してあげるからさー?んじゃっ。さようなら。」
だめ…っ!!切り刻まれるっ…!!もう駄目だと私は目をつぶった。その時!!
どおおおおおんっ!!
大きな爆発音が鳴り響いたかと思うと龍が立ち上がった。
「…りゅ、龍?」
第二話も書いてみますので面白い!!って思った方は楽しみにしててくださいね!!
最悪バトルロワイアル!!必要なのは戦闘能力と欲だけ!!(第二弾)
今回は第2弾でございます、ちょっと難しかったので下手かも…(汗
クオリティそんなに高くないので期待しないでね…。あと、キャラ紹介は書いてオリマセン…それぐらい書けえええって思った方はファンレターでまたアドバイスしてくれたらうれしいです!!
「…りゅ、龍?」
「下がってて、杏。」
「…え…」
龍は大きく息を吸い込み始めた。体に紫の光の玉が吸い寄せられるように集まってくる。
「あれあれ~?何を見せてくれるのかな?ww」
「とびっきり綺麗なあたいのパフォーマンス、見せてあげるよ!!
いっくよー!
真龍鱗光弾(しんりゅうこけらこうだん)、拳(けん)ッ!!」
龍が声を上げると同時に集まった紫の光が弾け、龍の形をした光線が四方八方に広がった。煙が弧を描いて美咲に襲い掛かった。
「う、うわぁっ!?」
「どんな相手でも逃げたら終わり、さ、杏!!こっから出るよ!!」
私は龍に手を引かれ体育館から脱出した。再び運動場に戻ってきた。私は龍にお礼を言おうとしたのだが…
「は、はぁぁ…助かった…龍、ありがと…りゅ…う…?」
「怖かった死にたくないまだ死にたくないあんなん出くわしたら終わりじゃん何痛くないように殺すって職人技やんホラゲーやんこれ無理無理無理無理痛い思いはしたくないもういいわ殺せる奴らは殺していこうかなでもサイコパスとか思われたくないいやだいやだいやだいやだ無理死ぬ次サイコパスな奴にあったら私たぶん死ぬぶつぶつ…」
…お経かよ。よく息継ぎなしでずっと喋れてんな…。ま、まあ…今回は龍に助けてもらったから、今度は私が役に立つ番だ!!絶対活躍して見せるからね!!
*
私の名前は夜兎神瑠璃(やとがみるり)。今は調理室に向かおうと誰もいない廊下を一人で歩き続けている。…なぜ調理室に向かおうとしているかというと、武器を抹消するため。調理室で一番危険なのはやっぱり包丁じゃん?包丁もあれば、コンロだってあるから、器用な人とか物質変換能力を持つ奴は爆弾だって作ってしまうかもしれない。だったら、武器庫を全部消しちゃえばちょっとだけ気が楽でしょ?なんでも頭脳戦さ☆
ちなみに…私は…生き残ってもかなえてほしい願いは無い。でも、サバイバル的なゲームは一応結構好きだし、ぶっちゃけ死にたくはないし。
…はーぁ…仲間がいないとやっぱり心細いなぁ…
しばらく歩いていると調理室の看板が見えてきた。誰も…いないな?よしっ、今だ。んじゃ、目立っちゃうけど…豪快に調理室破壊しちゃおっか♪
「月光散億夜(月光が散る一億の夜)…解ッ!!!!!!」
私の周りに黄に光った輪が生成され、それらが一気に広がって大爆発!!調理室そのものが一気に粉砕され、パチパチと何かが顔に当たる。
おし…やったか?…ガス漏れしてるところらしきものは無いし、調理室も丸ごとバラバラにしちゃったから…多分これで安全。
「次は…理科室破壊するか。」
私は何事も無かったかのように反対方向の階段へと歩いて行った。
「ま、待って…行かないで…。」
夜兎神さん…私がいること…気づいてない…
…もうちょっと活躍したかったのにな…もう…死…。ぬ…
~遡ること数分前~
「ちょっと武器が本当にない、やばいどうしよ…ちょっと調理室で武器みつけて改良しようかな…」
私は新図美香(しんずみか)。私の能力に攻撃手段はなく、今は拳銃とかを探し回っている。ついさっき人が殺されそうになってたところ見たから、、、あんな風にはなりたくない…と心底ビビっているww
私の叶えてほしい願いは、学校でのいじめをきれいさっぱりなくしてほしい、という内容。いじめられてはいないけど、最近ネットとかで話題になっていたり、実際この学校でも一応いじめはみたこともある。誰も味方してくれない…誰も相手にしてくれない、誰もがその子を眼中にないように振舞っている。だから…そんな過酷な状況を二度と私の目に移さないように…。
しばらく探し回っているとなんかでっかい刀見つけた…なんで調理室にこんなんあるの?でもまあ、これも使えそう。おいとこ。うーん…これ以外に武器ないな…もう出ようっと。
私は出口に向かって速足で歩き始めた。すると
「月光が散る一億の夜…解っ!!!!!!」
…え?嘘、誰か外にいるの!?
驚いたのもつかの間。目の前から黄色い輪がいくつもいくつもこっちに向かってきて、私に触れた後、大爆発した。
(え…嘘…い…いっ…いやああああああああっっ!!!!)
自分の腕、腹、足、顔から滝のように血が出ている。信じられない光景に私はただ唖然として立っていた。最後の輪が胸に当たり、そのまま後ろに倒れてしまった。
(い、いた…い…だ、れ…か)
嫌がっても限りなく血は流れ続け、痛みも増してきた。何故かもう動けない。…と、その時、夜兎神さんの姿が目に写った。私は最後の力を振り絞って
「夜兎…神さん…っ!!待って…いか…ないでっ…。」
しかしこんな小さな声で夜兎神さんの耳に届くはずもなく…
「もう…いいや…」
そういって私は力尽きた。
~そのころ上の階の廊下では~
こ、怖いよお…死にたくないよぉ…え、私の名前…?…桃村乙香…。一応攻撃手段はある。で、でも…こんな…私じゃ生き残れないよ…
さっきから廊下の隅に隠れてばっかり…でもこうでもしないと敵に見つかっちゃう…
私は果物の生命を司る妖精族。私の戦い方は林檎とかスイカとか固いフルーツを投げたり、甘い光弾やレーザーを出したりできるけども…一つ困った点がある。近づくとミックスジュースの様な甘い香りがするらしい…半径5m範囲で。場所が分かっちゃったら私…多分勝てないよぉ…ど、どうしよう。。。とにかくもっといい場所に隠れないと…と私は図書館に向かって歩き始めた。
あ、あぁぁ…こ、怖い…みつかったら…殺…される…どうしよ(泣)
その時、私の目の前に手に握られたアイスピックが出現した。
「え…?」
「可愛くて美味しそうなデザート見っけちゃった♪」
「…え…あなたは…」
「うん、恐神真咲。さっきから不味い人間とか妖怪とか食ってたんだけど…飽きちゃって。で、いい獲物を見つけたわけ♪」
ま、待って…何も聞こえなかったし気配もなかったのに!!
「…なんで隠れてたことが分かったの…!?気配まで隠してたのに…!!まさか。。。香りでばれた…?」
「はーいご名答!!んじゃ…美味しく食べてあげるから抵抗しないでね?」
「…。え…っ…。やだ…やだああああああっいやだああっ!!!!!お願い、離してっ!!なんでもするからっ!!」
声をあげて手足をばたばたさせながら喚いた。
「はいはいもううるさいなあ…わかったよ。。分かったから一旦…黙れ。」
真咲ちゃんは私の背中に向かって手を当てた。すると喉が急に痛くなり体の自由が利かなくなった。
「たっぷり虐めてあげようと思ったんだけどさ…ごめんね、怖い思いさせちゃったねぇ?んじゃ一瞬で殺してから虐めることにするね…」
そういうと今度は手に黒く光った縄を握り、私の首に巻き付けてきた。
「うわっ…いやだやめてっ…!!いやああっ!!」
嘘…もう…乙香死んじゃう…と諦めかけたその瞬間だった。
パリンっ!!
いきなり窓ガラスが割れ、ガラスの欠片がキラキラ輝きながらと落ちる。そして
「そいやああああああ。」
となんか…力の無い声(?)感情のない声(?)とともに何者かが突っ込んできた。
「な、何っ!?」
「探したよ、おーちゃん。」(おーちゃん=乙香)
はっ…この声は…っ!!
「たっ…!助けて…媛美ちゃんっ!!」
ええと…こんなのでも気に入ってくださったらファンレターで応援してくれたらうれしいです、3話目も頑張りますね!!
最悪バトルロワイアル!!必要なのは戦闘能力と欲だけ!!
紹介文書いてないですww、ごめんなさいww
前の続きっぽいやつ☆投稿遅くなりました…
「たっ…!助けてっ…媛美ちゃんっ!!」
「あらあらあら…あなたは…居神媛美子(いがみえみこ)さんじゃないですか…。桃村さんを助けに来たのぉ?無駄に足掻こうとするのはやめろ、体力消費するだけだ。でも…丁度良かった…まだまだお腹すいてたんだよね…居神さんも…」
そういうと真咲ちゃんは私(=乙香)を掴んでいた手を放して媛美ちゃんに殴りかかった。
「まとめて殺してやるっ!!」
「だ…っ…だ、めっ!!媛…美ちゃん…逃げて…っ!!」
ところが媛美ちゃんは逃げようともせず、殴られることを望んでいるかのようにただ立っているように見えた。そして私に視線をやると、さっきまで石のように全く動かなかった体が自由になった。私は驚きの声を上げた。
媛美ちゃんは言った。
「おーちゃん…動けるでしょ?逃げて。私、恐神さんに勝てるとは思わないけど時間は稼げると思うの。…もう一度言う。死にたくないなら逃げて。」
「居神さん、余裕があるんだね?んじゃ、お望み通りに秒で負けを認めさせてやる」
「そっ!!そんなっ!!」
だめ…物凄い勢いで真咲ちゃんの拳が飛んでくる…もしあんなのに当たれば頭骨が砕かれる!!こうなったら…私何か術を発動させる!!じゃないと媛美ちゃんが死んじゃう!!と真咲ちゃんに指先を向けた時だった。すると
「見物…我の正義と悪の目(われのせいぎとあくのもく)…」
媛美ちゃんはそういうと自分の目の前に青く光る壁を作り出した。真咲ちゃんは青い壁に思いっきり手をぶつけ、一瞬硬直したたが特に何ともないというように手を振った。
媛美
「早く…行きなさい…早くっ!!行けっ!私…別にここで死んでもいい、何も叶えたい願いはないもん。私の気持ち…無駄にしないで…頑張って、生き残ってっ!!」
「うんっ!!きっと…叶えて見せるから!!媛美ちゃん、無理だけはしないで!!」
そういうと私は全速力で図書館まで走り抜けていった。気が付いたら大粒の涙を流していて、視界が滲む。
「こうなったら媛美ちゃんのために…絶対に生き残ってやるんだ!!ごめん…ごめん媛美ちゃん…ひぐっ!」
ただただ生き残る、それだけのために走った。いや…生き残るではなく媛美ちゃんのためにただただ走った。
*
「う~んなかなか面白い戦いだねぇ…」
ここは放送室。放送室には腕組みをしたまま椅子に座っている少年と、その仲間らしきものたちがさりげなく立っている。一同は放送室のモニター見つめながら深いため息をついたり目を丸くしたり色々表情が読み取れる。
モニターには…そう、学校のすべての場所が映し出されていた。
「はぁあ…確かに面白いんだけどさぁ…中々みんな脱落してくれないなぁ…」
「そろそろ私の発明品が舞台に出るときでしょうか?ねぇ、坊ちゃん?」
「そうだねぇ、思いっきりやってしまおうか?」
「光栄でございます…」
「んじゃみんな、例の準備よろしく。」
「はっ。」
皆が一斉に返事をする。みんなが例の物を準備している間、少年はモニターを見ながら邪悪な笑みを浮かべた。
「さて…一体プレイヤーとこの学校はどうなっちゃうんだろうね?」
「火林~。あたい疲れた…」
「もういろんな人から逃げ回ったり殺し合ったりしてるもんね…」
「真面目に怖いし疲れたしなんであたいらばっかり襲われるんだよ~!!」
「ちょっと私も怖いわ…流石に…」
暗い会話を続けながら私たちは学園の庭の中を歩いていた。静けさと喉から込み上げてくるような恐怖や不安が一層大きくなる。すると
ぶるるるるん!!
とバイクが走るような音が聞こえてきた。
「…聞いた?」
「…聞いた…」
「何あの音…?」
私たちは茂みに隠れ、庭の入り口を見つめてみる。すると!!
ぶるるるるん!!ぶろろろろろろん!!!ぶーーーんっ!!!
豪快な音ともに大きな機械らしきものが姿を現した。
「ぎゃあああああっ!?何あの化け物ぉ!?」
「龍!!そんな大きな声出さないでぇっ!!」
右手には大きなチェンソーを持っており、左手には黒く光る拳銃が握られていた。
私たちの声に反応したのか、機械がこっちに向かって疾走してくる。
「龍、ごめん飛んで!!」
「え!?」
「私のこと背中に乗せて飛んで!!」
「わ、分かった……オラっ!!」
龍は力いっぱいに翼を動かして宙に浮いた。機会はそれを見るとこちらに銃弾を何発も飛ばしてきた。
「ぎゃああああっ!?」
「龍!!学校の中に入ろう!!」
「わ、分かった」
私を乗せた龍は銃弾を荒く交わしながらバサッバサッと大きな羽音を立てて校舎に突っ込んだ。機械もしばらくして校舎の外にやってきたが、私たちを見失ったのか、諦めたように帰っていった。
「はぁぁ…はあっ…なに…あの…機械みたいな…ろぼっと…」
龍はずっと飛んでいて体力が消耗されたのかもしれない。息遣いを荒くしながら私に話しかけてきた。
「理科室から出てきたのかな…?でもなんか理科室破壊されてたよね…?(理科室は夜兎神が破壊しました。)え、じゃあなんか図工室から出てきた?誰か護身用として作ったのかな?」
私たちが首をかしげているとまたあの元気な男の子からの校内放送が聞こえてきた。
〈みんな~よく聞いてね~!!実は僕さ…学校に…封印してた殺人ロボットみたいな機械をうっかり学校の庭に一体放しちゃったんだよねぇ、いっけなーい。あははっ。殺人ロボットっていうのはね、僕の仲間が作ってくれた殺人兵器だよ~。右に大きなチェンソーを持っていて、左には拳銃を持っているんだぁ。プレイヤーのみんな、すまないけど殺し合いもしつつ、ロボットにも殺されないように注意しながら攻略していってね~。プレイヤーが2割ぐらいになったら再び封印しますっ!!じゃ、頑張って~!!〉
「…。」
「…。」
「…は?」
「…は?」
私たちは顔を見合わせた。
第4弾…うぅぅそろそろネタが無くなってきt(黙れ
ゆるく続けていこうと思うのでまた応援よろしくお願いいたしますww
最悪バトルロワイアル!!必要なのは戦闘能力と欲だけ!!(第4弾)
殺人ロボットが暴走しているが、それでもバトルを攻略していくプレイヤーたち。今回は私たち(=火林と龍)が出くわした恐ろしいキャラとの戦闘。
「…は?」
「…は?」
私たちは硬直したが、龍が怒りの雄叫びをあげた。
「おいまたあいつの仕業かぁぁぁぁぁっ!!!!!!!」
「龍そんな怒らないでwwでも2割!?30人ぐらいになっちゃうじゃない!?(林菖聖堂学園は中学校であり、生徒数が少ない。小学校校舎と高校は繋がっているが、被害を受けているのは中学校舎だけという設定。)」
「あぁぁ…もう怖いよう(泣)」
私たちが呆然と立っていると、シャリシャリと氷の上を歩いているような涼しげな音が聞こえてきた。しかし、私はその美しい音から安らぎではなく危険を感じ、後ろに飛び下がった。
「あれ?火林どうしたの?」
「ゆ、ゆかりだ…」
「ゆかり?ゆかりってあの氷柱石ゆかりのこと?」
「うん…、離れてっ、龍。」
氷の音がだんだん近づいてくる。私は攻撃の態勢に入った。
壁からひょっこり顔を出したのは…クールでミステリアスな氷使い、氷柱石ゆかり(つららいしゆかり)である。
「あれ…火林ちゃんと、龍ちゃんだ~。」
やけに落ち着いた口調と態度…何か策に引っ掛けるつもりなのか…?…それなら炎で焼き焦がすのみ!!
「ゆかりだ…どうも~。バトルロワイアル…怖くないの?」
「…普通かな…。でも目の前で人が死んでいくの…ちょっと慣れてない…」
「きっと誰もがそういうわ。」
「あっ!!ゆかり様だ!!やっほー!!」
大きな声で挨拶した後、龍はゆかりにふらふらと無防備に近づいていった。
「まって龍!!近づいちゃダメ!!」
「え?」
私の発した言葉と同時に周りにダイヤモンドダストが出現した。
「うわ…き、綺麗…」
「ま、待って、触っちゃダメ!!」
龍がダイヤモンドダストに向かって手を伸ばした。すると、
「うあっ!?つ、冷たっ!?」
龍の手や足が一気に凍結した。
「なっ!!何これ!?ゆかりちゃん、これ解いて!!」
一応炎技を扱う龍だが、周りの空気の温度の差が激しくなると体がいうことを聞いてくれないらしい。私は龍を拘束している氷を炎でとかそうと考えた。しかし、相当冷たくて分厚いのか、まったくとける様子はなかった。
ゆかりは言った。
「龍ちゃん…本当面白いほど純粋だね…。とりまそのまま頑張って~。私時間稼ぎで術を発動させただけだから。」
「ちょ、ちょっと!!ゆかり様!!」
落ち着いた様子でまた涼しげな音を立てて歩き出すゆかり。大人びた表情とは裏腹に燃え上がるような怒りが込み上げてきた。
「ゆ、ゆかりっ!?ゆ、許さない…許せない…。…はぁっ。
逃がさない…逃がさねぇぞっ!!!!!!!」
私の親友を…こんな風に傷つけるなんて…もういい…消えてしまえばいいっ!!!!と、私は術を発動させた。
「Flame strike sniper(フレイムストライクスナイパー)っ!!!」
この技は命中率が高く、威力も高い。ほぼ必殺技といっても過言ではないだろう。
私の周りに縦に円を描くように炎が集まり、爆発したと思えば炎の塊が何個にも別れ、ゆかりに向かって回転しながら突進していく。
「こんな所で体力は消耗したくないのに…まぁ仕方ないわ。
冷声 氷姫の歌声(れいせい ひょうきのうたごえ)。」
氷の音楽の楽譜のような結界がゆかりをつつむ。するとゆかりが高い声で何かの歌を歌い始めた。
「させるかぁっ!!!」
威勢をあげてみたものの、歌声を聞くと何故か体がくらくらする。ゆかりは平然と歌い続ける。すると今度は音楽記号が私の周りに生成され、次々に私のほうへ飛んでくる。私は急いで体温を上げて辺りを燃やし、なんとか攻撃を防ぐ。
ゆかりの猛攻はとまらない。立て続けに技を放ってくる。
「冷酷 悪しき吹雪の道しるべ(れいこく あしきふぶきのみちしるべ)。」
「凍結 氷柱針(とうけつ つららばり)。」
どれも氷を使った大技である。それなら私も大技を放つとするか。
「Flapping wings of a phoenix(不死鳥の羽ばたき)。」
私の羽が鳥の羽に変化し、それで羽ばたくことによって灼熱の衝撃波を飛ばした。
ゆかりはすかさず自分の周りに氷の結界を張った。
くそっ!!それなら!!
「Fire Magic of the Fairy Tribe(妖精の炎のマジック)。」
色とりどりの火を結界にぶつけ、氷が砕けた。指先をゆかりの首に向けた。
「取ったっ!!」
これでゆかりを焼き払えば!!と指先に炎を集めた瞬間、頬に鋭くとがった何かをあてられた。
「え?」
「大人しくして」
見ると刀か何かだった。珍しく氷を使っていない。私の体温では氷が溶けてしまうと考えたのだろうか?
逃げようとしたが、床につけた足が凍り付き始めていて、私も身動きが取れなくなってしまっている。
「油断するからだよ、じゃあね。」
「だ、だめ…ゆかり様…。だめっ!!」
龍の声が聞こえてきたと思うと、右方向から火が飛んできてゆかりの持っていた鋭くとがった何かを弾き飛ばした。
「はぁぁ…もうめんどくさい、ここはなれよ。」
とゆかりの声が聞こえた。ま、まさかここから逃げるつもりか!?
また攻撃の姿勢を構えた時、廊下に吹雪が吹き始めた。
「さ、寒…」
「火林…あたいも…。」
龍の声が聞こえた時…もうゆかりは姿を消していた。
逃げ足の速いやつが…!!
頬から少し血が出ている。それだけではない、足からも手からもいろいろな所にかすり傷ができていた。
…それよりも…龍のこと温めないと…!!
「ま、待っててね、龍。」
私は炎で龍の体を包み込んだ。
「か、火林…。」
「…いいのよ別に。はやく氷とけてくれないかな…」
氷が水滴を垂らしながら音を立てて溶けていく。私は炎の勢いをさらに上げた。
氷が徐々にうすくなっていき、
ジュッ
と言って消滅した。
「あぁ…もう…龍、大丈夫?向こう見ずなことしないの!!凍結してそのまま死んじゃうかって思っちゃったでしょ!?」
私は声を上げて龍に抱き着いた。
「ご、ごめんなさい…火林…あたいのこと助けてくれてありがとう…」
龍の目は潤っていた。龍のこんな表情を見るのは初めてかもしれない…
「うん…んじゃ、前進もうか…。」
「うん…。」
私たちはまた歩き始めた。
うわああああああああしょうもないいいいいいいい……………www
ちょ待って次からもっとクオリティ上げます…。上げようと思いますww。ごめんなさい文章書くのあたい下手すぎるww
最悪バトルロワイアル!!必要なのは戦闘能力と欲だけ!!(第5弾)
僕は放送室のモニターを見ながら深いため息をついた。
「中々面白い…いやぁ…本当に面白いな…」
深々とうなずきながらモニターを見つめていると一人の女性がこういった。
「お坊ちゃま…一体これの何が面白いというのですか…?少女たちが戦っているのをただ見るだけじゃないですか。」
「いやぁたくさんの戦法があるんだなぁって感心するよ…」
「ふーん…お坊ちゃまは変態なんですね。」
「黙れ。」
相変わらず礼儀のない娘(やつ)だ…。
って…あ!?
みんな目をぴくぴくさせたり口に手を当てて笑っている。
しまった…!!みんなにかっこ悪いところを…っ!!!あ、そうだ。
「みなのものっ!!!!」
僕は声を張り上げた。僕の仲間全員がビクッとした。
「新しい企画を始めようじゃないか!!」
そういって僕は青い髪の小さな男の子を指さした。
「確か君は天候操作能力があったよね?」
「覚えててくれたの!?嬉しいな!!」
男の子は跳ねて喜んでいる。
「うん、僕は君の能力、気に入ってるんだぁ…。
ねえねえ、君はこの学校全体に大雨を降らすことってできるかな?」
「もっちろん!!」
男の子は集中力を高め、豪雨を呼び寄せ始めた。
みるみる空が不気味な黒に染まっていく。窓の外を覗いてみると大雨が力強く降り注ぎ、大太鼓のように大きな雷鳴が空に響き渡る。
「おっけー…いい感じ…。」
僕はにやりと笑いながらマイクに向かって叫んだ。
〈みんな~こんにちは~!!とんでもない大雨が降ってきちゃったね~。あ、雷もなってる!!これだと学校の外には出られないねー。そとにでたら雷に貫かれるか暴風に吹き飛ばされるかの二択だね。学校に非難したほうがいいと思うよ、活動範囲が狭くなっちゃうかもだけど頑張って~!!〉
僕は放送を終わった後にっこり微笑みながらみんなに質問した。
「どう?ぼくのアイデアは!!」
「…素晴らしいと思います。」
みんな声をそろえていった。
「そうだよねぇ…どんなバトルが見れるのかなぁ…」
僕はうっとりしながらまたモニターとにらめっこを始めた。
「やめ…て…はなし…てよ…!!」
「…。」
私は雪庭陽華。人を凍結させたり、低体温症にさせたり、魔力を使って大量出血で即死させたりして人をバタバタ殺した凶悪な雪女だ。今は私の事を不意打ちして襲ってきた同学年の嘴幹心美(はしもとここみ)を絞殺しようとしているところ。
「…っ…!!!あぁ…はぁっ!!」
私は腕全体を使って力任せに首を絞めた。早く始末しないとまた別のやつに襲われるかもしれないから。
心美は苦しそうな声をあげてじたばた暴れたが、次第に動きが鈍くなっていった。
…やがて動きが止まった。心臓のあたりを確認するが息はしていない。多分死んだ…?死んだな…。
こいつは最初私に向かってトリカブトの毒を投げつけた。心美の殺気に気づいた私は辺り一面を氷で覆いつくし、冷気で拘束した後、心美への絞殺を試みて…今の状況に至る。こいつは植物の使い手であり、毒や草木、花を使った攻撃が多い。
私を瞬殺できるように猛毒のトリカブトを使ったんだろうな…。私毒の耐性結構あるから凍結しようがしないがどっちでも良かったんだけど…。
…やることもなくなったし…またどっか他の所行くか…。私は再び下を向いて機械のようにゆっくり歩きだした。静かな廊下に足音が響く。何も考えずぼぉぉっと歩いていると…床に染みついた血痕が目に映った。
「…だれか殺されたのかな…。」
たくさんの人を殺してきたし、殺されるところだって見てしまったから血などは慣れっこだ。
血痕の跡を辿っていくと…大広間の前に来た。信じられない光景が広がっていた。
「…え?…。」
思わず声が出てきてしまうほどの大量の血や人の手が一瞬目に焼き付いた。
幻かと思い何度か瞬きをしたり目を擦ってみたが一向に大量の血や手は目の中から消えない。
…
…!?
「どういう事…?」
驚くほど無残な光景が広がっていた。
内臓が引きずり出されていたり
頭が真っ二つに割れていたり
眼球がえぐりだされていたり
ましてや
私の同学年の友達もそんな恐ろしい光景の一部になっていた。
私が呆然としていると
再び後ろから殺気を感じた。
だ
誰だ…?
明らかに私の後ろにだれかいる…
動いたら
殺されるよな…。
でも
同学年の子なら
殺れる。
そんな大胆な思い込みで私は後ろを振り向いた。でも…。
そこにいたのは
同学年の友達ではなく
なたを振り上げて私を切り殺そうとしている上級生の姿があった。
まさか…こいつがこの光景の作り主か…?
急いで逃げようとしたが体が動かない。
私はその上級生に馬乗りにされて
抵抗ができなくなってしまった。
やめ
やめろっ!!
「うああああああああああああっ!!!!!!!!!」
最期に私の悲鳴と鉈で肉を切り潰す音が聞こえた。
ホラー要素…?気にしないでおこうww
またファンレターでアドバイスしてくださったら幸いですww
え?空白で文字数稼ぎしてるだろって?気のせいですよ、気のせいww