日虎です!もしすっくんがちょい早め(日車さん闇落ち前、渋谷事変前)に大量虐◯やらかしてたらの話です!すっくんなのでグロいかもしれません。しょうがないよねすっくんだもん。BL要素ご注意ください!えっちょっと待って日車さんかわいいんだが。スーツ入って風呂入った上に風呂の縁にもたれる36歳愛しい。3月15日に上げたやつからタイトル変えて上げ直しました。
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第一話 盛岡市で大量殺人事件 犯人は高校生か
グロい方のR18です。注意です。IFです。まだ恋愛要素はありません。ネガティブです。出てくるニュースの原稿とかが拙かったり、世間からの呪術高専の扱いが違ったりするかもしれません。喋るモブが何人かいます。モブに脅迫する五条先生がいるのでお気をつけください。キャラ崩壊注意。
【速報:盛岡市で大量殺人事件 犯人は高校生か】
本日未明、盛岡市で大量殺人事件がありました。手口は概ね殴殺、正体不明の傷口をしているものもあり、捜査を進めています。犯人は、東京都の専門学校生の虎杖悠仁(15)と見られています。
今現在、現場で対応が急がれています。
日車寛見はそこまで読んで、ニュースサイトにまみれている広告のたった5ミリ程度の✕印を押した。
(…そういえば、今日はやたらと救急車やらパトカーやらがうるさかったな)
画面には、淡々と事件を告げる文章と、現場と証明写真の二枚『虎杖悠仁』の写真が載せられている。
(高専生か…刺青。グレたわけだ)
現場の写真にのみ傷のさらに下の頬や鼻、顎にかけて刺青にも似た不気味な模様がある。
証明写真には、それがない。
まるで地獄のようなコンクリートと血の野原になってしまった夜の盛岡の街に『虎杖悠仁』らしき人物が立っている。筋肉質な拳から血が滴っている。
そこまで見ただけでも、『虎杖悠仁』がどうなるかは分かった。
『虎杖悠仁』が大量殺人をしていようがいまいが、これだけ大々的に発表され、拳に血のついている写真まで撮られていれば、有罪はもはや目に見えている。
しかし、高校生という年齢や、「立場上被告人の味方」というこちらの立場によって、弁護士に対してはさも自分が罪を犯していないかのような態度を取るだろう。
日車は白目がちな目を少しだけ細めた。
「……これを担当する弁護士は大変だぞ」
日車は、ニュースサイトと目を静かに閉じた。
「…おい!聞こえてるのか!」
若い呪術師は、虎杖悠仁の肩を揺さぶった。そして、その拍子にガクンと揺れた虎杖の顔が街灯で照らされ、両面宿儺の模様がくっきりと見える。
「……やはり両面宿儺の犯行か。」
後ろから壮年の呪術師がかけてくる。
「上からの命令だ、虎杖悠仁の死刑執行猶予は取り消しですぐさま死刑を行えとのことだ。早くやれ」
「……えっ」
「ほら」
「………………悪いな。こっちも仕事なんだ」
若い呪術師は、腰につけていた呪具に手をかけ、取り出そうとした。
「おっと、ダメダメ」
「…は!?五条さん!?」
いつの間にか、呪具は若い呪術師の手ではなく特級呪術師の五条悟の手の中にあった。
「これ没収ね〜」
「五条さん、困りますよ」
壮年の呪術師が五条に声をかけながら自らの背中に付けた呪具に手を伸ばす。
「…|それ《呪具》、バレてないつもり?」
五条は素早い動きで呪具を奪うと、虎杖を抱え上げた。口にはいつもの軽薄な笑みが浮かんでいる。
「僕のお姫様抱っこなんてそうそうしてもらえるもんじゃないよ、よかったね悠仁」
「五条さん、なんでそんなことをするんですか!そいつは人殺しですよ!」
「あ゙?」
「…ッ!」
五条が軽薄な笑みを浮かべたまま指先にぽうっと呪力の炎を灯すと、壮年の呪術師は舌打ちをした。
「…その薄っぺらい命、欲しかったらそいつを殺すな」
「……!…」
呪術師はふたりとも、特級という圧倒的な力には逆らえなかった。
五条はそのまま、虎杖を連れて補助監督である伊地知潔高の運転する車で呪術高専へと帰っていった。
街はひどい惨状だ。もはや事変といってもいい。
あたりは血や瓦礫で足の踏み場もない。腕や足や骨がそこら中に転がっている。ひどいものだと内臓や、もはや原型をとどめていないものまで散乱している。
どこからも聞こえる叫び声は、ハーモニーになんてならない不協和音のコーラスだ。
「…優希っ!優希ぃ!行かないでよぉっ!!いやっ…いやぁ!」
「痛いよぉ、お兄ちゃぁあん!」
「どなたか、黒のパーカーに黄色いズボンの8歳くらいの男の子を見ませんでしたか!?」
「誰か助けて!おじいちゃんが建物の下敷きになったの!お願い、誰かぁ!!」
「…ふざけんなよ、嫌だよ、お前、死なないって言っただろうが!」
「香菜はどこ!?ねぇ、香菜はどこに行ったの!?」
「あの男はどこだ!?あの高校生くらいの男だ!あいつが美咲を殴って殺したんだ!」
「おかあさぁあん!!やだよぉ!!誰か助けてよぉ!」
一体何人が死んだのだろう。
一体何人分の命が、少年の肩に重くのしかかることになるのだろう。
車の中で、五条は意識のない虎杖の顔を見た。
「…これは、呪術高専総出で頑張らなきゃな」
「…あなたが頑張るなんて、あなたが戦うものはどれほど強大なんですか」
伊地知が少し皮肉を織り交ぜて答える。
五条は自らのつけている目隠しにそっと手を伸ばした。
「……|これ《六眼》じゃ解決できない、世間の声さ。」
「裁判起こす前に虎杖君は死刑なんじゃ…」
「え?ほら、連れて帰ってきてるじゃん」
「えっ、生きてるんですか?」
「生きてるよ」
「生きてるならいいんですけど…上との交渉は大丈夫なんですか?」
「今、上のワンちゃんを二匹脅してきた」
「えぇ…」
「大丈夫、僕最強だから」
「さっきと言ってることが違いますけど」
五条は微笑みながら、目隠し越しに地獄と化した町並みを見つめた。
日車は小さく欠伸をした。
いつもなら寝ている時間だ。
つい盛岡で起きた大量殺人について調べてしまった。
現場は盛岡の中でも日車の事務所とは遠いが、日車の事務所まであたりにろくな弁護士はいない。
(……これを担当する弁護士って、俺かもな)
日車が先程の自分の独り言に対してそう思うと同時に、スマートフォンが揺れた。
「…はい、日車法律事務所です」
「…はい」
「………!…いえ、承知しました」
そして、半ば力のこもった指で電話を切った。
「…………寝溜めしておくかな」
日車はノートパソコンを閉じ、部屋の電気を消した。
まだ何も知らない枯れかけの|向日葵《ひぐるま》は、静かに眠りについた。
読んでいただいてありがとうございます。もしこの小説を読んで時間が無駄にならなかった方は応援コメントくださるとめっちゃ喜んでその拍子にライトに手ぶつけます。誤字・脱字や公式設定の間違い、矛盾などもありましたらぜひ言ってくださるとありがたいです。ラストの向日葵と書いて「ひぐるま」と読んでるのは、「向日葵」をそう読むこともあるらしいからです。そういえば19巻の表紙で日車さんは向日葵持ってましたね。ちょっとでも「おもろいやん」って思った方は二話も読んでいただけるとありがたいです。