ここは谷原小学校6年5組。
23人のクラスのそれぞれの裏の顔を見ていくよ!
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目次
出席番号:1 浅間明菜
記念すべき第一話!
最後まで見てくれると嬉しいです。
こんにちは~~!|浅間 明菜《あさま あきな》です!
軽く自己紹介!
クラスでは超・ポジティブキャラってことになってるけど、
実は超・ネガティブキャラです!(笑顔で言うな)
私は学級委員でクラスのリーダー的存在で、愛されキャラです!
何でかわかんないんだけどいつも私の席にみんなが集まってきます!
意味不明です!
こんな私の悩みを発表しちゃいたいと思います!
友達のことですっっっっっごく悩んでます。
とっても病んでます!近づかない方がいいよ、。
マジで仲良しグループに苦手な子が入ってくるとか意味不明!
その子の悪口とか言ってやりたいけど
私が悪い子ってなるのが嫌だから黙ってる。
ちなみにその子は|福山 青果《ふくやま せいか》っていうんだ。
てか私がこんなにつらい思いしてるのに悪人扱いされたら普通にキレる!
余計に病んじゃうよ。
「明菜サーフィン!おは!」
あ、美里~~!てか明菜サーフィンってなに?って思うけど。
「おはよ~~!」
そう返しておいた。
まあ面白いあだ名だから許す!って感じです!
ちなみに美里は|休屋 美里《やすみや みさと》っていうんだ!
私の仲良しグループメンバー!小学校ずっと同じクラスだったんだ!
マジの親友です!!
「明菜ちゃん。おはよう!」
あ、青果だ。
「おはよ~~!」
そう返しておいた。てか今更仲良しグループにいるんだしちゃん付けはいいよ。
普通に明菜で。まあいいんだけどさ。
「明菜ちゃーーん!おは!」
あ、この声は|前道 実和子《まえみち みわこ》だ。
私この子好きじゃない。てか嫌い。でもとりあえず、
「おはよ~~!」
と言っておいた。実和子はあざと系ぶりっ子兼騙し屋だから嫌い。
私そういうキャラは大嫌いだから。
そのほかの人にもいっぱい挨拶をされた。
全部言ってるとキリがないのでこれぐらいにしておこう。
今日の授業は眠すぎて全然聞いてなかった。
気付いたらもう授業が終わってたの繰り返しだった。
昼休み
「明菜の本当の声を聴かせて。」
いきなり|平道 翔都《ひらみち しょうと》が言ってきた。
てかまず翔都が言うことじゃないでしょ!
気取らないでよ!知ったかぶり屋!
「いや、なんで?」
そう返した。
「明菜って元気キャラでいるけど、なんか偽に見えるんだよなぁ」
そうだった。こいつも学級委員だったんだ。
こういうところは鋭いんだね。
「図星?!俺推理力あるかも?!」
うんあるね(棒読み)
確かにあるわけないわけではないからね…。
「で!どうなの?!」
そう言われたから、
「あんたに言う理由が思いつかないわ!てかなんでそんなこと聞くの?」
と言い返した。
そしたら意外な答えが。
「だって俺明菜のことが大好きだもん。大好きな人を心配するのはしょうがないじゃん?」
あんたもか。
正直言って私は意味は分からないけどモテる。
去年もすっごく告白された。
だけど告白のために仲良くされるのは嫌だと個人的に思ってる。
でも翔都は違うみたいだから、ちょっと印象上がったかも。
頼まれたんだから言うしかないかと思う。
「私、実はネガティブ人間なの…。」
と私のことについて話した。青果のことも言った。
実和子のことも言った。そしたら、
「明菜のこと知れて嬉しい!ありがと…///」
そんな反応されちゃったら好きになっちゃうじゃん…。
「今のあんたの反応であんたのこと好きになれたよ。」
そういった。
「えええええ!嬉しい!じゃあ付き合う???」
いやまだそこまでじゃない!でもその反応も可愛い!
「いや、ちょっとだけだから!」
言い返した。だって認めるのは嫌だもん。
「えー!でも明菜の今の反応可愛かった!耳まで真っ赤だったもん!」
えー!ホントに?
「じゃあ明菜に好きになってもらえるよう、俺頑張るから!見ててよな!」
ホント、カッコよくて可愛いね。翔都。
なんか裏の顔って感じじゃなくなっちゃったんですけど、
最後まで見てくれてありがとうございました!
次回も見てくださいね!!
出席番号:2 井川風太
こんちゃ!俺の名前は|井川 風太《いかわ ふうた》!
去年から気に入らないやつをターゲットとしてこっそり
虐めてます!くそみたいなひねくれものです!
「井川~!おはよ~~!」
こいつは|浅間 明菜《あさま あきな》。
超・ポジティブ学級委員兼6年間同じクラスのやつだ。
俺のマブダチ。ま、明菜は俺の真実を知らないと思うが。
「風太~はよ~~!」
こいつは|福岡 雅太《ふくおか まさた》。
こいつも俺のダチだぜ。
雅太も相当のひねくれもの兼虐めっ子だ。
俺より相当ヤバいぜ。この前なんか2年虐めてた。
「ふーたーはよーーーー」
この声は|休屋 美里《やすみや みさと》。
こいつも6年間同じクラスだ。めちゃめちゃ声がでかい。
そして明菜と仲がいい。
俺は2人6年間同じクラスのやつがいる。
これは相当珍しいことらしいぜ。
そんな俺にも憧れの人がいる。
それは明菜だ。
俺もあんなポジティブ人間になりたいって思ってる。
あ、憧れって恋愛対象じゃねえぜ。
安心しろよ。
まあ明菜はめちゃくちゃモテるからなぁ。
もし恋愛対象で受け取っても無理ゲーだと思うけど。
あ、でも、この前俺の親友兼学級委員の|平道 翔都《ひらみち しょうと》
が「明菜に一歩近づけた!やった!」とか言ってたな。
さすがって感じだな。
5時間目の休み時間
「ねーねー今日遊ばない?」
いきなり声をかけられた。多分かけた相手は翔都だろう。
「いいぜ!遊ぼー」
と言っておいた。どちらにせよ俺今日習い事ないから暇なんだよな~。
「あ、いつものメンバーと明菜と美里が来るけどいいよな?」
そういわれたから、
「いーぜ」
と言っておいた。てかダメなわけないだろ。
ちなみにいつものメンバーとは、
隣りのクラスの |磯山 弘人《いそやま ひろと》と、|中山 昭彦《なかやま あきひこ》と、
同じクラスの |加道 中人《かみち なかひと》と、|城山 良治《きやま りょうじ》のことだ。
いつもなんとなくこのメンバーで遊んでる。特に意味はない。
放課後
「おまたせーっ」
ちょっと集合時間に遅れてしまった。
「いーよいーよ」
翔都は優しいよな。
「別にいいよ、まだ美里来てないし。」
あ、明菜。そうなの?
「ま、美里はそういうキャラだからねぇ。」
確かに。
「おまたせ~~」
「めっちゃ待ちましたよ!じゃ、遊ぼっか!」
とみんなでほのぼのと遊んでいた。
--- それからちょっとして ---
「風太って浮いてるよな。」
「うん」
「マジでうざい」
どこかでこそこそ俺の悪口を言っている奴らを見た。
は?なんてこといってるんだ。
言っている主犯は誰だ?もちろん今日遊ぶ約束をしたメンバーではないはず。
それ、ただの悪口じゃん…。
でも、そうやって言葉にされるとめっちゃ落ち込む…。
それでも気になってしょうがなかったから、その後の会話を
陰で聞いてしまった。
その時、
「ねえ陰で風太の悪口?みっともないわよ。」
そこに現れたのは美里と明菜。
「あんたは、4年の |葉山 彦《はやま げん》でしょ。すぐ気に入らない人を虐める奴。」
と美里。「あんた」とは、おそらく主犯のことだろう。
「風太。大丈夫だよ、私たちやあいつらがついてるじゃん!」
と明菜。
その瞬間、俺は明菜にずっと助けてもらっていることを思い出した。
美里は明菜が言ったことをそのまま実行しているだけだろう。
明菜は俺をいつも必死に助けてくれる。全力で。
そう思った瞬間、明菜の笑顔が俺の頭をよぎった。
可愛かったな。
「やっぱり明菜は優しいな。」と普通の俺なら言うだろう。
でも今この瞬間俺の心臓がバクバクしていた。
--- 俺はこの瞬間、明菜に恋をした。 ---
俺はこのことを胸の奥深くにしまっておくことにした。
どうせこの恋が実ることはないだろうし、
べつに「明菜が欲しい」とかっていう感情はないからだ。
でも、一生明菜は人生のお手本だ。
出席番号:3 伊藤静香
今回は少し短めです。
私はなんておちゃらけているんだろう。
そんなことは重々承知。
得意の体育では張り切りすぎて先生に怒られるし、
グループでもなんか浮いてる気がする。
自己紹介が遅れましたね!!私は|伊藤 静香《いとう しずか》!
野球と体操が大好きです!あと、アクロバット系が得意です!
全然名前があってませんがうわべではすっごく頑張ってます!!
裏では結構反省会…。
私のグループは「運動めんど~~」って感じだからさ。
なんか浮いてる気がするんだよね。
明菜ちゃんはいいなぁ。「超・ポジティブ命!!」
みたいな感じでさ。でも、明菜ちゃんは明菜ちゃんでつらいことあるんだろうなぁ。
なのにあんなポジティブな感じでいられるのすごい。
憧れるなぁ。
この前もグループの子に無視されたし…。
--- 私ってダメな子なのかな ---
こんなこと考えてる暇なんかない!!!
今日も遊ぶ約束してるんだ!!
--- 友達の家 ---
「ねーねーババ抜きしよっ!」
グループのリーダーみたい子の|田浦 咲都子《たうら さとこ》ちゃんが言った。
咲都子ちゃんの命令は絶対だ。
「いよ!」
って言っとく。正直言ってババ抜きは楽しくないけど。
「いいよぉ」
もう一人の|今井湖 真里《いまいこ まり》ちゃん。
うわべではゆるふわーって感じのキャラだ。
結構裏は激しいタイプ。
咲都子と親友。
--- そこからしばらくして ---
「じゃあね~~~~~~~」
ふう。ほっとした。無視されなかった。
楽しかったな。だけど、本当は咲都子ちゃんも真理ちゃんも
私がいたら楽しくないのかなぁぁ。
悩んじゃうよ…。
次の日もその次の日も、特に事件はなかった。
だけど、あまり声をかけてもらえないことが多くなった。
もう、いいや。
どうなってもいいや。
もう、どうでもいい。
そんなことがつい、頭をよぎってしまう。
そんなこと考えてもどうしようもないのに。
グループ抜けようかな…
--- それからしばらくして ---
私はグループを正式に抜けたっていうわけではないけど
あんまりかかわらなくなりました。
もう、どうでもいいんだもん。
グループの事なんか考えてられない。
だから。別の子と仲良くすることにした。
その子の名前は…
--- |福山 青果《ふくやま せいか》。 ---
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