sxfnの二次元創作です。
(CP:桃瑞/紫赫/翠黄)
罪の重い犯罪を犯した者が収容され、絶対に脱獄が不可能とされる【SXFN刑務所】
瑞、赫、黄の3人はそれぞれ罪を犯し、SXFN刑務所へと収容されるが直ぐに脱獄を計画。
3人の担当となった桃、紫、翠は、企みを見事見抜ききり阻止できるのか___。
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目次
 
    
        1.all start
        
            「 」セリフ
( )心情
 ( 動作、状況説明など
        
        
        --- ・・・ ---
登場人物紹介
---
LAN( 24 )
・役割→SXFN刑務所の看守長
・関係→いるま、すちと同僚
雨乃こさめ( 22 )   囚人番号:0623
・罪→ロマンス詐欺
   自身の可愛らしい身体で相手を魅了し、
   恋愛感情を抱かせて付き合う。
   相手は全て金持ちなどで、付き合った後
   油断させて殺しお金だけ手に入れる事を
   繰り返していた。
・関係→なつ、みことと犯罪仲間
いるま( 26 )
・役割→SXFN刑務所の看守
・関係→らん、すちと同僚
なつ( 26 )   囚人番号:0209
・罪→強盗殺人
   飲食店から銀行まで様々なお金がある所
   に強盗に入り、容赦なく人も殺す。
   回数は1000を超えており警察も捕まえ
   られず頭を悩ませていた。
・関係→こさめ、みことと犯罪仲間
すち( 23 )
・役割→SXFN刑務所の看守
・関係→らん、いるまと同僚
みこと( 23 )   囚人番号:1125
・罪→外患誘致
   ロシアに日本に武力攻撃を仕掛けるよう
   誘致し、一歩手前で阻止された。
   頭が良く回転がとても早い。
・関係→なつ、こさめと犯罪仲間
---
本編スタート
---
雨乃こさめside___。
🦈「はぁ、、、」
🍍「なに溜息ついてんだ。幸せが逃げるぞ」
🦈「捕まってるのに溜息つかない奴がどこに
居るって言うんですかぁぁ?( 怒煽」
🍍「あ?なんだてめぇ。」
👑「ふ、二人とも、落ち着いてっ!」
「お前ら!!静かにしてろっ!!」
🦈「なつくんのせいで怒られたじゃん( 睨」
🍍「あぁ?もう一回言ってみろ、言った事を後悔させてやるよ。」
👑「もぉっ!!」
こんにちは、22歳の雨乃こさめです。
今は脱獄不可能と言われるSXFN刑務所へ送らされています。
なんでこんなに若いのに犯罪を犯したかって?お金が欲しかったんだよね。一生遊んで暮らしてたかったからさ、兎に角お金が欲しくって。
お金の為に、老若男女問わず偽りの恋仲を持ってたら、無事逮捕されちゃってね。
これじゃ、元も子もないやん. . .
--- *** ---
「お前らはここで少し待ってろ。うろちょろすんじゃねぇぞ。分かったな?」
🦈/🍍/👑「はーい」
望まずともSXFN刑務所に到着した。俺らを運ぶために運転していた人は、車から降りると俺らを残して建物の中へと足早に入って行った。
俺らは車内の壁に繋がっている鎖を付けられているため、どうにもこうにも逃げれない。なら
今の内に、SXFN刑務所でも観察しておこう。
刑務所を囲むように高い壁があり、外からは中の様子が見えない造りになっている。ロープを使って乗り越えれる高さではなさそうだ。
噂によればこの高い壁には、北東南西それぞれ4ヶ所だけ出入り口があるらしい。恐らく俺らが居るのは南口の扉だ。プレートに【south】と記されている。
分かるのはそれだけ。それほど外にも中にも情報を漏らしたくないのだろう。
観察をしている時、なつくんとみこちゃんから声をかけられて大事な作戦会議をしていたら、
「準備が出来た。今から移動する。」
丁度一区切り付いた所でさっきの人が戻ってきた。俺らの鎖を手錠に変えて、やや強引に建物の方角へと引っ張られる。
🦈「ちょっと、、優しく扱ってよね!」
🍍「生意気なこさめの事を気にしなくて良いですよ〜。ほら行きましょう。」
🦈「もぉっ、、!」
👑「あはは、は ( 苦笑い」
さっき見ていた南口の扉が開き、中の空間を目の当たりにする。
黒を基調とした通路となっており、等間隔に電気が付いているだげで少し薄暗い。こんな陰気臭い場所で働いている看守も大変そうだ。
きっかり125歩目、言い換えれば約100m程通路を歩いていけば目の前に扉がある。この建物の構造をできるだけ把握しておきたいし、歩数を数えておいたのは正解だったと思う。
そんな事を考えていると、眼前にある扉が音を立てて開いた。
「こんにちは、お会いできて嬉しいよ( ニコッ」
扉が開いた先の部屋には看守と思われる人が3人居る。その内の1人の前髪ピンクの看守が嘘を貼り付けたような笑顔を浮かべて挨拶をしてきた。正直、少し不気味だった。
🌸「俺はらん、ここの副看守長をやってる。紫頭がいるま、スイカ頭がすちだよ。この3人は君たち3人の担当になるから名前でも覚えておくといいよ。」
“らん”と名乗る副看守長さんが少し不気味な笑顔を浮かべながら、各々の紹介をされた。
いるまという人は治安が悪そうで怖い、すちという人はほんわかしている雰囲気だと思う。
🌸「雨乃こさめは囚人番号0623ね。身体検査をするからこっちに来て。」
🦈「はーい、今行きま〜す!」
📢「なつは囚人番号0209だ。こっち来い。」
🍍「はぁ...( 近づく」
🍵「みことは囚人番号1125だよ。おいで〜」
👑「わ、はい!」
こさめはらんくん、なつくんはいるまくん、みこちゃんはすちくんが担当するようだ。
身体検査という、機械を使うような大掛かりなものではなく、手で体を触られて確認する簡単なものをすんなりと受ける。
🦈「ねぇねぇ、らんくん!」
🌸「どうした?」
🦈「こさめは、なつくんとみこちゃんと同じ牢獄に入れるの?」
🌸「入れないよ。君たちは共謀して脱獄をしかねないからね。不安の種は摘むよ( ニコッ」
🦈「なら、どのくらいの頻度で会える?」
🌸「そもそも建物や刑務所作業の配属場所も異なるから滅多に会えないと思うよ。」
🍍「それは普通に悲しいんだけど?」
📢「仕方ないだろ。」
👑「それってどうにかならないんですか?」
🍵「ん〜、君たちの関係値の上での判断だからね。よっぽどの事がないと難しいかな。」
事情を聞くに、なつみことは滅多に会えないらしい。流石に会えなさすぎるのは脱獄計画の為にも厳しいし、一番は2人が居ないとつまらない。ここはこさめが一肌脱ぐとしよう。
こさめは顔の前で両手を合わせて、らんくにお願いをする。
🦈「お願い!週一くらいで会わせて!!」
🌸「そんなに懇願しても無理だよ 笑」
🦈「むぅ〜. . . それならっ!( グイッ 」
チュ
らんくの腕を自らの方に引いて体を寄せ、そのままらんくと顔の高さを合わせて唇を重ねる。
小さいリップ音が響いた数秒後、らんくんは状況を理解したのか、顔から笑顔がなくなり目を大きく見開いて唖然としている。
そんならんくんを差し置いて、無理矢理口を開かせて舌をねじ込もうとした所で唇が離れた。
カチャ
🌸「いるま、すち、こさめ、なつ、みこと。
  全員そこを動くな。」
🦈「へ?」
驚いた。離れた途端、こさめのこめかみに銃口を突き付けられている。正直、どうにかして意見を変えようとキスしてみたけれど、こんな展開に転がるとは思いもしなかった。
らんくんは冷徹な暖かみもないピンク色の瞳をこさめに向けながら銃の引き金に指を置いている。全員の視線がこさめ逹に集まってるし、身体検査の手が止まっている。
🌸「俺の気を引いて会えるようにでもして貰おうと思ったのか?0623はそういう事が得意だもんな。俺はそういう軽い奴が気持ち悪くて大嫌いだ。」
🦈「殺してくれるの?こさめのことっ」
🌸「は?殺して“くれる”?」
語尾が上ずる。体の芯が熱くなる感覚がする。
罪による処刑以外での殺人は罪に問われる。らんくんはそこまでして俺を殺すのだろうか?それとも、ただ黙らせたかっただけ?でも今はそんな事どうでも良いい。どこか心が落ち着かなくて、ザワザワしている。
らんくんが欲しい、骨の髄までドロドロになるまで、愛したいし愛して欲しい。今まで偽物の恋しかしてこなかったせいか、こんな感情を抱くのは彼が最初で最後だろう。
多分こさめは興奮状態にある。正常な判断が1ミリも出来ない。そんな事を頭の片隅で考えながら、らんくがの引き金に置いている指にこさめの手を優しく重ねる。
🦈「ねぇ?どうなの?」
🌸「おい、動くなと言っただろ。」
重ねる手に力を入れていく。
🦈「撃ってほしい、このまま殺してっ?」
🌸「はぁ. . . 」
らんくんが深いため息を付いて、こさめに当てていた拳銃をホルスターに戻す。
なつくん達の視線が少し緩んだのがなんとなく分かった。みんな心配してくれたのかな。
🌸「分かったよ。面会を許してあげる。」
🦈「えぇ〜。嬉しいけどさぁ?」
🌸「残念がるな。」
🦈「まぁいっか。」
     「やったね!なつくんみこちゃん!」
👑「もぉ!こさめちゃん危ない事せんといてや!ドキドキしてたんだからね!?」
🍍「今回ばかりはみことと同じ。気をつけろ」
🦈「んふふっ笑 こさめは楽しかったよ!」
🍍「反省してねぇだろ( ジト」
その後、様々な条件がつけられたが、面会は無事認められた。
さぁ、ここからが始まりだ___。
--- ・・・ ---
        
            ここまで読んで頂きありがとうございます!
次話もお楽しみに^ ^
        
    
     
    
        2.捜索開始
        
            「 」セリフ
( )心情
 ( 動作、状況説明
        
        
        --- ・・・ ---
静かな廊下に響くのは2つの足音だけ。なつくん達とは別れて、これからこさめの我が家となる場所へ向かっている。
「0623はA棟、0209はC棟、1125はE棟」という説明を思い出しながら、らんくんが進むがままに着いて行く。
ここの建物は
【1F】          南口
         刑務所作業場
    東口         西口
       A棟 B棟 C棟
           北口
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【2F】          南口
       D棟 E棟 F棟
    東口         西口
         刑務所作業場
           北口
大雑把にいうとこうなっているらしい。
一階にはA〜C棟があり通路を挟んだ向こう側には刑務所作業場がある。二階はD〜F棟であとは場所が逆になってあるだけで、同じような造りになっている。とらんくんから聞いた。地下一階と三階もあるみたいだけど、こさめが不服な顔をして聞いても、教えてくれなかった。
正直、なつくんとみこちゃんが離れたのは結構痛手だ。強盗をやっていたから一番動けるなつくん、一番頭が良く回転も早いみこちゃん。お互いの長所を組み合わせたらスムーズに計画が進むはずだったのに。階が別になったら話は別。みこちゃんには1人で頑張ってもらうしかなさそうだ。
でも、みこちゃん、体力と運動神経がおじいちゃん並に悪いんだよな...幸先不安やな。
--- *** ---
刑務所作業場を通り抜け、A棟の23号室に無事到着。らんくんが牢屋の扉を開けくれて、中に入るよう促している。
軋んでいるベット、悪臭がする簡易トイレ、水が出るか分からない手洗い場、ボロボロな棚、少し綺麗めな机と椅子のセット。見るからに汚いですよ、と言っている牢獄。
うん、、、
ここに住んでた前の人は何があったのかな?
小学生の方がもっと上手に使えるぞ?
🦈「こさめ、これから ここ に住むの?」
🌸「そうだ。」
🦈「すんごい嫌なんですけど. . . ( チラッ」
🌸「我慢しろ。0623の今日の作業はない。牢の鍵は空けてあるから、自由に移動してもらって構わない。」
🦈「えっ!なら他の棟にも行ける!?」
🌸「他の棟に行くには専用キーが必要だ。囚人が1人で行ける場所は限られている。」
🦈「はー...狭い世の中だねぇ〜」
生憎、らんくんは「おとなしくしてろよ」という言葉を残してどこかへ行ってしまった。らんくんと仲良くなりたかったから残念。もう少し話していたかったな。
らんくんが居なくなってしまった訳だし、仲良くなろう作戦は一旦置いておいて、早速脱獄計画の為に動き出そう。思い立ったが吉日、先手必勝みたいにやっていこう。
🦈「いっちょ暴れますか!」
牢に付いているカメラを視線の隅に捉えながら、一人呟いた。音声も拾っているのかな?
--- *** ---
🦈「はッー はッー はッー(マジで疲れた)」
過去一動いた。いや、逃げ回ったっていう感じに近いかも。それに比例して疲れもすごい。
今すぐにでもベットに横になりたい衝動を抑えて、牢の中で唯一まとまな椅子に腰掛ける。
今日得た情報を簡単に整理して、二週に一回の面会でなつみこに伝えなくてはならないからだ。誰も居ない廊下で倒れたフリをしたり、トイレに袋に入れた威力強めの爆竹を流したりして判明した事実たちを分析していく。
一連の動きはカメラに捉えられているだろうけど、特にこれといった問題はないから大丈夫。
刑務所調査中に、急に知らないおっさんが鼻息荒くして押し倒してきた時は、普通に焦った。相手の力が強くて危うかったけど、看守が助けてくれた。
こっちに得が無いのに、こさめの身体をあげる訳ないやんな?ほんま なんちゅう事すんねん。
🌸「0623、今日はだいぶ迷惑を掛けてくれたな。お陰で全員大忙しだったぞ。」
🦈「らんくんっ!」
考え事をしていたせいか声を掛けられるまでらんくんが来たことに気付けなかった。疲れたこさめにとってらんくんは最高の薬でしかない。自然と口角が緩んで、さっきまでの思考がどこかへ吹っ飛んでいった。
🦈「こさめってばうっかりさん♡」
🌸「お前は何を企んでいるんだ?倒れたフリをしたと思えば、トイレに爆竹を流す。どういう神経をしてるんだか...」
🦈「らんくんがこさめのこと考えてくれて、嬉しい!!」
🌸「辞書より分かりやすいポジティブの例えだな。」
🦈「えへへっ笑」
やっぱりらんくんと話してると、心が不思議と軽くなる。初対面の時とは違い、言っちゃ悪いが不気味な笑顔はどこにも無い。かといって優しい訳でもなく、関心のなさそうな顔を浮かべている。それでも、どこか安心できてとても心地が良い。
🌸「明日から刑務所作業がある。初回だけ時間になったら迎えに行く。」
🦈「はーい、了解で〜す。」
🌸「早めに寝るように、おやすみ。」
🦈「おやすみ、らんくん!」
🌸「. . . 」
らんくんは要件を伝え終わったのか、こさめを少しだけ見て牢から去って行った。扉がガチャンという音を立てて閉まる。おそらく夜だけは鍵を閉めるのだろう。
流石にもう動く気力も無くベットに横になる。寝返りを打つたびにギィィという音がして、あまり深い眠りにつけなさそう。
🦈(羊が一個、羊が二個、羊が...)
昔みことくんが言っていた独特な羊の数え方で眠りに付いた。
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            ここまで読んで頂きありがとうございます!
次話もお楽しみに^ ^