好きなボカロの二次創作を入れていきます。
曲を考察して小説化した感じと思ってください。
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目次
きゅうくらりん(前半部分)
きゅうくらりんの2次創作(?)です!
好きすぎて書きたくなってしまいました…
ピピピピ、ピピピピ、ピピピピ…
目を開けると、ぼんやりした視界になり続ける時計が映った。とりあえず、布団の中から腕だけを出して止める。
文字盤には…8時3分を指す針があった。
「〜!?、やばい、遅刻するっ!」
一応寝癖だけでも直すべきかと思って鏡を見る。
自分の顔はいつも通り、少しすんっとした感じだった
(…なんだか……)
「…そんな場合じゃないっ!!」
私はパンを咥えて走り出した。
---
「おはようございまーす!!」
「おいおい〜遅刻しそうだなあ〜w」
「間に合ったしいいじゃん!w」
…
……
………
---
今日も、一日が終わった。
私は…上手く笑ってたよね?
「クラスの明るい子、いい子」
それが私の「キャラクター」だから
明るさを私からとったら、空っぽで深い心の穴が露わになりそうだ。
(隠さないと…)
今日も、あなたは隣の席で、笑ってたね。
私の笑顔は…あなたにはどう見えてるのかな?
これはきっと叶わない恋だろう…
だめだなあ………
私は苦笑いしてタオルを首に巻く。
ここ最近の日課…だ。これをすると、しばらくは楽になる。心の「ぐちゃぐちゃ」が、何か形になってくれそうな気がする…。
きゅっとタオルの両端を掴んで引っ張った。
最初は苦しかったのに、慣れてくると、くらくらするのが妙に心地良い。
こんなに私がおかしい原因は、元は誰もが抱く恋心。
それなのに、ピンク色の|植木鉢《こい》の側には、いつのまにかなんとも言えない歪なモノが出来上がって、結果としてそれは今、|つぼみ《自傷行為》を結んでいる。
なんて愚かな事なんだろう。私だけかな、こんなのは…
前半部分だけとなりました…
後半とかも書こうと思えば、一応ストーリーは考えられてるんですが…結構ネガティブになるかな〜と…
書いてほしいですか?(((((誰が読むか
僕ボカロ大好きなので、もし、ですが、他にこれ書いて欲しい!とかあったら遠慮なくリクエストしてください!!
ここまで読んで下さり、ありがとうございました!!
天ノ弱 書いてみた
自己解釈多く含まれます!
まあ、他の人とあんま変わらんと思うけど!!
一応断っときますよ!?
深夜1時に書いてるからテンション高くいくぞおらああああああ!!!!(本文は真面目に行きます)
to:君へ
件名:ずっと前から思ってた事
---
やあ。
僕が、ずっと前から思ってた事を、言うよ。
最初に言っておく。
友達に戻る事が、やっぱり最善だと思う。
君との合意の上なら、もちろん受け入れる。
でも、恋人としての君に言いたい事がまだ、残ってるから。
君に伝える|恨み言《愛の歌》だ。
そうだな
急に重い話もあれだから、そう、天気の話から始めよう。
…笑うなよ?
今日、僕の住んでる地方は土砂降りだったな。
久しぶりの綺麗な晴天だったよ。君にも見せたいな。
あと、今日は本当に暇で暇でさ。
いや〜なんか、今日も充実してるよ。
君の事なんて、もう忘れちゃいそうだよ。
ずっと今日は君の事ばっか考えてた…わけないけど、少しだけなら…うん、考えたかな?
---
---
僕は思わずパソコンを睨んでしまう。
駄目だ…僕の思ってる事を、素直に言えない。
だから、こんなことになってるのに。
「あいつ」に嫌われたのも、これが原因じゃないかなんてことはなくてそんなことは絶対ないはずでもなくて…………
グルグルと思考が進まない。
いつか乗った、メリーゴーランドみたいだな。
いつのまにか、勝手に指が、腕が動いていた。
---
---
君は僕を愛してくれてた、んだよね。
愛なんてもの、捨てたいのにな。嵩張って僕の腕を塞いでるよ。こぼれそうだよ。どこに置けばいいんだよ。
重いんだよいちいち。
|限りのある消耗品なんていらないつってんだろ!?《君からの愛は僕の記憶に残り続けてる。できればこのままでいたいよ》
---
---
ふう
少し落ち着く為に、書きかけのメールを閉じた。
そして後悔する。なぜなら、僕のメールの履歴は君でいっぱいだからだ。
一つを試しにクリックする。そこには、遠く離れた場所に住む、君からの他愛もない日常が綴られている。
でも、君自身は見えないから。
君が果たして本当の事を言っているのかわからない、から。
できれば、ずっと隣にいて、君の事を、もっともっと知りたい。そうしないと狂ってしまいそうで怖い。
こんな感情はどす黒いかもしれないし重いかもしれないし、素晴らしいものかもしれない。
君からの愛は|捨てたい《捨てたくない》と、いったよね。
僕にも、まだこの感情を捨てる場所がない。
だから、君といつか、本音で、語り合えるんじゃないか、もう一度会えば何か変わるんじゃないかって…思うんだ。
ああ、さっきの言葉から、どう繋げようかな
---
---
まったく、僕はいらないって言ったのに、色々押し付けてきたくせに。
君は止まっている僕を置いて、進んでしまうじゃないか。
君との|隙《好き》は、縮まらないね。お陰様で。
この隙間は、何で埋めればいいんだ?
---
---
ああ、まただ。
気がついたら、こうなんだ。自分の弱い所を見られるのがいやで、そんな事ないはずなのに。
はっきりと君に言えないんだよ。この期に及んで素直になれないよ。
僕はやっぱり天性の弱虫だ。
ああ、そうか。
やっと、認めたんだな。
---
---
僕のこの両手からさ。
溢れそうな、君への愛を、
一体だれに譲ればいいんだ?
できるわけないだろ?どこにも宛てなんてない。
君しかいない。
最初、支離滅裂になっていて、ごめんな。
最後の方は、僕の本音だよ。天邪鬼な僕を認めたからさ。信じてほしいな。
返事は、まってる。
送信。
---
---
あれから一日が過ぎた。
僕は、珍しく素直だから。
寂しいなって思って。一言だけ、催促する。
---
---
もういいかい
---
---
…
………
………………
ああ、駄目なのかな。
そう思ったとき、着信音が、鳴って。
こんな感じですね…!
僕としては全力で頑張りました。それはもう。
ちょっと僕の努力聞いてくれや!(自己肯定感高め)
裏話を日記で出しますわ〜
ふうー達成感〜
よかったらファンレタ((((((
いやいやここまで読んで下さっただけで十分ですよ?
まあ、古今東西だれもが天ノ弱の曲パロくらい書いた事あるだろ!
これに満足出来なかったら他を当たるといいさ!
まちゃん、改めて、ほんっっっとうにおまたせ。
あと、リクくれた方へ…
妄執のゲルニカ、頑張ります。
あの、僕無知なので、リクの曲どれも聞いたことなくて、一から考えてるんです。
許してくだせえ……
では!
妄執のゲルニカ 書いてみた
くらぁ〜いおはなしです。
すくいようもないです。
そこまでじゃなかったらごめんなさい。
あと、遅れました…本当にリクエストしてくださった方、すみません…
からり。
もらった小瓶の中から、大切に、薬を一錠取り出す。
水の入ったコップを傾け、薬を喉に流し込む。
ああ…
目の前が、かが、かがやいてる、すき、きもちい、たのしい、ぐにゃぐにゃする、さいこう、すき、すき、すき。
ゆめみたい。ずっとここにいたい。
すき。さいこう。すき。さいこう。すき。さいこう。さいこう。さいこう。。。
こんな状態が3時間程続く。
薬が切れると、極彩色の夢のような空間はなく、いつもの自分の部屋があるだけ。
なんで。なんで数時間しか続かないの…?
やめられなくて、つい飲んでしまうのだ…
---
二粒目を瓶から取り出す。もう水で飲み込むのも億劫でそのまま噛み砕く。
(早く、はやく…)
そして、やってくる薬の快感。ふわふわとした沼に沈むような感覚があり、思わず私は床にへたり込む。
「あは、はは、あははははあああ!」
そのまま後ろに倒れ天井…今は虹の溢れる美しい空間を、眺めた。周りには異形のモノが溢れている気がするが気にしない。
---
からからから。
何粒目だろう。とりあえず、最初の頃のように一粒では満足できない体質となってしまった。
一度に何粒も消費してしまうのが勿体無くて、せめて、と、口の中で舐め回す。
そして、やってくる快感。やった、やっぱり、さいこう。さいこう。さいこう。
このねつをのがしちゃだめだ。まっててね。
何を考えているのかも曖昧な状態だが、それでも、この幸せがずっと続けば良いのに、という欲望は頭を支配している。
実はもうお金が殆ど無く、さっきまで「薬が買えない!」とパニックを起こし、部屋をぐちゃぐちゃにかき回していた。今はとりあえず落ち着くために、残り僅かな貴重な薬を飲んだのだが…
汚い部屋や、兄の叱る声、全てが遠のいていくから不思議だ。
---
えへへ。
私、自分の生活費を前借りして、お薬買っちゃった。
でも、いいよね?
段々と提示される薬の値段が高くなっている気がする。でも、それを気にすることもできないほど、薬を目の前にすると、貪欲な欲望が私を支配する…
からから。からからん。ころ。
手に出して、貪り、咀嚼する。
はは。あはっはははあああはっはっははっっっははっっっはっは!!!!
両手を広げてひたすらな全能感に身を委ねる。
お金がどんどん無くなってく?そんなのどうでも良い!私はできる!なんでも、でき、る!!!
そう、今ならあの憎い女も、簡単にやっつけられる気がする。
しかも、この時だけ、不思議と普段ならあの女の事を考える時に感じる、憎しみが突き上がってくる感覚、胸が締め付けられる感覚がなくなる。
---
あまりにも生活費を前借りするので、兄がお金を引き出させてくれなくなってしまった。
仕方なく、クレジットカードを何枚も使う。
これは兄には言っていない。
私はもう薬に依存している。依存、ではもうないかもしれない。
薬といえば私。私といえば薬。
ウジが死体に湧くように、切っても切れない醜くて汚い関係。
現実味が全くと言って良いほど最近ない、のだ。
あの薬特有の快楽以外何もない空間。それに慣れ切ってしまった今、現実は苦いことの方が多い。
今までは苦痛でもなかったのに。
今までは、いままでは…
なんて恥知らずな女。
お兄ちゃん、ごめんなさい。お金も、お薬のことも、ごめんなさい。ごめんなさい…
でも、でも!
ああ!
まるで人に優しく触れられるような桜色の幸せ、温もり!
当然、やめるなんてできない、薬がしまえない。
ああ!
誓いの声がしてるよ、「絶対に…、…、……だよ。約束ね。」
逃すわけがない、今度こそ追いついて、追いついて………
ああ、でもやっぱり、逃げたい。
記憶の一欠片、私の人生最悪の出来事。
赤黒い記憶を、薬で、お薬で上書きしたいな。
光る七色の快楽で塗りつぶせば、やはり、黒になってしまう。
元の色も最悪だが、今も到底良いとは思えない。
---
私と、兄はいわゆる孤児だ。
両親はおらず、施設を出たあとは、二人で暮らしていた。
兄はまあ、その顔と生来の優しさを存分に発揮しそこそこ人気のホストとなった。
私はほぼ兄に養ってもらう形で、細々とバイトなどをする生活だった。
そこに割り込んできた、「あの女」。
兄が自分に惚れていると勘違いして、仕事上仕方のないことでも、いちいち責め、兄を半壊させた女。
家に爪が届いたこともあるし、兄を付け回したし、ひたすら兄を孤立させようとしたり…
彼女は「兄を思ってこそだ」などと抜かしたが、私からすれば悪魔の所業だ。
まあ、そして、兄はとうとう耐え切れず、警察に通報。
厳重警告を受け、泣き崩れる彼女に、優しすぎる兄は、優しく「ごめんね。」と謝った。
「ごめんね。でも、絶対に、僕は君の事を忘れないよ。正直結構怖かった…でも、ここまで追い詰めちゃった僕も悪い。罰として、しっかり覚えておくから。もうくよくよしちゃだめだよ。約束ね。」
まあ、言い方のせいでもあるが。女は恋と逆恨みを混ぜてこの後とんだことをしてくれた。
つまり、兄を物理的に包丁で刺して、自分のモノにしよう、という。
私もその現場に居合わせた。兄から血が溢れ、女は狂ったように笑い、通行人は慌て、悲鳴を上げ、私は兄の血の中で崩れ落ちる兄を抱き抱え女を見上げていた。
その時私が何を感じていたのか、はっきりと覚えてはいないが、とりあえず兄をここまで追い詰めやがったあの女は、一生かけて憎んでやる、と心に誓っている。
しかし、女が警察に捕まった後も、心と体に傷をつけられ、私達はボロボロだった。
生き苦しい、と感じている私に、兄のホスト仲間が「薬」を進めて、私はちょうどその時自分用の、バイトで貯めたお小遣いがあったので試しに購入…という流れに至った。
それが、悪夢の始まりである。
つまり、元を辿れば、あいつが、あいつ、が、悪いのだ。
長過ぎ!?
前後編どころか前中後になるかもしれないです。はい。
あと、これpg12で大丈夫ですかね…?よかったらコメで教えてください…
薬物に関しては、素人なので、稚拙な表現となっております。
でも、薬物、ダメ、ゼッタイ。
妄執のゲルニカを小説にするのめちゃむずいです。なんか絵にも伏線ありそうだし…
僕もリクエストで初めて知りました。まだ知らない人は興味あれば聞いてみてください。ただ、色々ネタバレかもしれないです。
まあ、こんなキチガイ小説、ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!!
2459文字もありますよ?おつかれ様です!
ホワイトハッピー 二次創作
独自の解釈です!
みんな、まれつさんを推そう!
一気に神曲が知れるぞ!
ただ、あのMARETUさんの曲ですから!まあね?
一応R15とさせていただくっ
振り回されてばっかり。
なんでなの?
彼は、私を惹きつけるような言葉、容姿、態度で。
でも、本当は私を愛してもいなくて。全ては身体目当てかなんかで。
浮気性で。
それなのに、もう。
彼に洗脳され、依存しきった自分が居る。
でも、こんな最低な関係でも、続くと思っていたんだ。
---
「なあ、俺達…別れない?」
「っえ……!?」
そんなありきたりな台詞。散々使われて、むしろ珍しいくらいの、そんな言葉が、今、私に向けて発せられて…いる。
彼曰く、「他に実は好きな人がいて」「もう付き合うって感じで」「ちょっと前からなんかなーって感じはしてたし…」
嘘、嘘でしょ………?
嫌だ嫌だ嫌だ。洗脳されても彼について行った。浮気を知っても彼を一方的に愛した。なのに、なんで?
思考回路が混線して、私はプライドなんてかなぐり捨てて泣いて縋った。
「わかった、じゃあ、最後一回だけね?」
そうじゃない、そんな事じゃない。
---
(……もう、死のうかな)
彼のいなくなった部屋で意味もなく座り込んで、そう思う。
彼は生きがいだった。間違いなく。
彼のためなら誰だって殺せてしまう自信もある。彼は私の中の標準子午線のようなものだった。
(いや、いっそ、彼を………)
思考が巡る。
ただ、愛してほしかった。
ううん、それよりも…
私の一番になれるよう、彼にもそう行動してほしかった。
恋する私のように、脇目も振らず、一直線に恋に突き進んで来てくれたら…な。
まるでかつての、彼に向かう私のように。
---
部屋の真ん中に座り込んだまま、奇妙な夢を見た。
彼が、動けない私を、弓で撃っている。下手くそで、全然当たらない。
でも、私は動けない。だから自然と彼の下手くそな弓矢が背中に当たった。
続けて、脇腹にも。
ああ、燃えるように、痛いなあ…
---
目が覚めたら、よく分からないが、髪を振り乱した女性が包丁を振り翳していた。
「え…?」
困惑する私をよそに、彼女は気でも狂ったように喚き叫ぶ。
「あんた、彼は何処にいるのよ!それに、このアパートに住んでるってことは、彼の彼女の一人なんでしょ!?
さっさと死になさいよお!ねえ!!??」
「!」
どうやら、夢での痛みは嘘では無かったらしい。
脇腹と背中が、浅く、本当に浅く刺されていた。
命の危機を察知し、体が本能的に包丁を持った女性をかわす。
そのまま、包丁を奪い取り、床に押し付けた。
片手で彼女の首を押さえ、もう片方の手で、包丁を彼女の首の真上で構える。
「もういいわよ…私なんて、見た目が悪いから、誰からも捨てられて……
結局は生まれ持ったものなのね!で、やっぱりあたしは捨てられたってことなの?
もう嫌、あんたは「選ばれた」人間なんでしょ……?」
そして、信じられないことに、彼女は今までの力とは比べものにならない力を発揮し、私の手から逃れ…そして、自分から包丁に突っ込み、首を刺した。
「………!、しっかり!」
いや、もう分かっていた。
彼女は死んだ。
「馬鹿。私だって…………選ばれなかったよ………………」
涙が今更溢れる。溢れた涙と傷の血が混ざり、暗い部屋の中で鮮やかに光る。
彼女も、私とおんなじように、捨てられたのだろうか。浮気をしているのは知っていたが、複数人とは。
もう同情のしようもなくなった。
彼女の死体を前にして、私は決意した。
彼を殺して、自分も死んでやろう、と。
---
しかし、何もしないでこのまま彼を殺しに行くのも少し癪に触ったので、冷たくなっていく彼女にしばらく手をあわせたのち、遺書とやりたいことリストを作る事にした。
何か書いているうちに、気持ちが変わったりするだろうか……
---
・
---
ダメだ、やりたいことが全然思いつかない。
---
---
遺書を書くにも、何を書けばいい…?
私の人生は、彼に捧げたようなものだった。
私の幸せは、全て彼に取られた。取られたけれど、それでも、彼が好きだった。周りを振り払い、自ら一人になった。
だから、だろうか。今の私は、このリスト、この遺書みたいに、真っ白だ。
彼がいなくなった私は、空っぽで、真っ白で、幸せだ。
あははははっ!
殺しに行こ
---
「なあ、やめてくれ………やめてくれ!!」
そんな、彼の嘆願が、まるで分厚い幕が隔ててしまったかのようにぼんやりと聞こえる。
ただ、私の頭の中にあるのは、彼に好いて欲しい、それだけ。
彼には私の一等賞でも取ってもらわないと。
なんて考えていると、奥の部屋から、綺麗な女性が出てきた。叫び声を聞きつけたのだろうか。
その女性が何か叫ぶ。私は、その顔を見る。
ハッとした。
なんて綺麗な顔なんだろう、なんて。なんて私とは違う天使のような存在なんだろう。
気づけば劣等感と嫉妬が膨れ上がった。
こいつか。
こいつに夢中になったから、彼は私を………!
私はまず綺麗な女を刺し殺した。彼女は肉の塊に変わり果てた。
そして、大好きな女を殺され、茫然自失の彼、大好きだった彼を、何度も何度も包丁の刃で抉った。
彼は謎のひき肉になった。
「あはっははっははっはははっははっははははっははははっはははっ!!!」
そして、遂に私は狂った。どうしようもない。やってしまった。もう後戻りはできないし、するつもりもない。
じゃあね。ばいばい。
こんなに私を狂わせた愛が、この世から、どうか、消えて無くなりますように。
そして、私の綺麗な死骸が肉達の上に重なった。
…午前3:40。
これを一人書き上げました。
いやなにこれ
書いた本人が思ってます。
一応ホワイトハッピー要素はところどころに入れてるんですが、あまりにも独自ストーリーを追加しているのと、素人考察なのとで、かなり印象は違うかもしれません…
なので、本家様をどうぞ、お聴きください。
まじでいいよMARETU様は。
ばいびる〜
コインロッカーベイビー 二次創作
結構前なんですがリクエストくれた方、ありがとうございます!
遅くなりすぎましたがコインロッカーベイビーの方から書かせていただきますありがとうございますううう!!
さて。
私は100円玉3枚を握りしめ、駅構内にあるコインロッカーの前に立つ。
たったの300円、それで何ができるのか。
まあ、コインロッカーに、《《荷物》》を入れられる。
重いもの、煩わしいもの…倫理を無視してもいいなら、要らないもの。
膨らんで《《時々動く》》手提げ鞄を両手で抱えて、ロッカーの中に入れる。
耳を澄ますと、微かに笑い声が聞こえた。
小さな笑い声は、駅を慌ただしく歩き回る人間達には聞こえない。これは、私と彼だけの、あってないような秘密。
「あはっ…」
じゃあ、さよなら、|まだ名前もない赤ちゃん《コインロッカーベイビー》。
---
彼に電話した。赤ちゃんができた、と。
「どうしよう」
「私…」
慌てて、怯える私に、彼ははっきりとした返事を寄越さなかった。
いつも、「忙しい」それだけだった。
そんなことが続けば、私だって察する。
「この子がいらないんだな」って。
君にお父さんはいないんだよ。だから、私も君が要らないんだよ。
え?あ、泣いた。まあ、君にはまだわからないか。
人は老いていく。そうすればきっとわかる、どんなに嫌な事でも。君は…そこまで生きられないと思うけど。
ロッカーを閉める。一歩下がってそのロッカーを見つめる。
初めて抱き上げた日、指先から感動を受けたことを思い出した。
あの子をおぶった日、その時背中が震えたことを、なんとなく思い出した。
『子供は二人の愛の証』そう、誰かと言い合ったことを思い出した。
(愛、ね……)
この子を捨てるのも、彼のため。
私は彼が望んでいるであろう事を、先回りしてやってるんだ。あなたの「好きだ」、その言葉のために。
でも、私は彼のせいで。
こんなに傷ついているんだから。
気づいた時には手遅れなところまで来ていたのも
そもそもこの子の種も
じゃあこの子は何も…悪くない?
でも、ごめんね。
君は悪くないとしても、彼の方を愛してるの。
だから、私の恨み、代わりに晴らしてよ。
その身をもって。
それじゃあ…
やっぱり…
さよなら、だね。
---
数日後、久しぶりに彼と会った。
まず、聞かれた。
「あれ、赤ちゃんは?」
…え。
彼の話を聞けば聞くほど、私は青ざめていった。
嘘、本当は赤ちゃん要るの!?
今更!?
だってもう…
「あのこ、冷たくなっちゃったよ」
---
×月×日
〇〇駅構内にて、近くを通りかかった女性の、「コインロッカーから異臭がする」との通報を受け、警察が調査を行ったところ、死後数日と思われる赤ちゃんが中に放置されていました。
赤ちゃんは大きな手提げ鞄に入っており、鞄の指紋から捨てた女性を特定、逮捕しました。
女性は犯行を認め、さらに死体の赤ちゃんは自分の子だとも供述しました。
はい!
いかがでしたか…MARETU様のコインロッカーベイビーの世界感、1mmでも感じられましたか…
深夜に書いています。かなり頭が動いていないです…
ごめんなさい…
まあ、ここまで読んで頂き、本当にありがとうございます!
本家聴きましょう!
最後要注意(警告はしたからなっ)
ばいびる〜
IMAWANOKIWA 書いてみた
かくん、と首が揺れた衝撃で、少し意識が浮上した。
どうやらまた窓の前に置いた椅子に座ったままうとうとしてしまったようだった。いつのまにか、開いた窓からは朝の光と微風の吹き込む時間となっていた。
とても、素敵な目覚めだった。
ドラマは昔から大好きで、ハッピーエンドの余韻に浸りながら眠る事も好きだった。
昨日もまた、私は幸福に浸りながら眠ってしまったようだった。
ドラマを観たのではない。ドラマなんかよりも、もっとずっと素敵なものを見たのだ。あなたを。
あなたは私の天使なのだから。
愛おしい、間違いない、私の天使。
(……来た!)
先程から開いていた窓から気配が伝わってくる。これが、彼女の。天使の気配だ。なによりも濃厚で幸せをもたらしてくれる、暖かいすもも色の気配。
この子が私を幸せにしてくれるようになってから、私は変わったのだ。
---
季節は冬だった。
私は誰にも会いたくなくて、それでも世界は私を無理やり人に会わそうとして。その全てに嫌気が差して、太陽さえ昇らなければ、と恨みのこもった視線を、布団の中から冬の白い太陽に投げかけていた。
冷えた布団は心も冷やして、もういっそ、と思っていたその時に
ぱさり。
不意に、その太陽を純白の小さな翼が遮り____
(!?)
駆け寄って窓を開けると、冷たい風と共に彼女の気配と、純白の羽根がヒラヒラと舞い込んできた。
そして、あなたを見つけた。
---
私は天使の虜だ。
決して悪い事ではない。確かに天使は何もしてくれない。ただその羽根を使って飛び、私の部屋に入ってきてくれるだけだ。言葉さえ発する事なくただ部屋を漂うだけだけれど、とにかく、とにかく天使は綺麗だった。
天使が私の部屋に来てくれる。天使の瞳を見つめる事ができる。当然、私の目は彼女に釘付けになった。天使はどこも見つめていないけれど、それでも私は、彼女をみていられるだけで幸せなのだ。
もう動きたくはなかった。誰がこの幸せの特等席を手放すものか。窓の前の椅子から動かず、ただ天使の訪れを心待ちにする私がいた。
彼女が輪を描くようにして、再び入ってきた窓の方に顔を向けたのをみて、思わず私は「待って」と呟いた。
届かない事は分かっていても、まだ私はあなたと居たかった。
駆け寄って彼女に腕を回し、ぎゅっと抱きしめた。
____が、彼女の気配は霧散してしまい、私は呆気なく元に戻ってしまった部屋でぽつんと佇んでいるだけだった。
腕の中で刹那感じた、天使の気配だけが心の支えだった。
---
あ、違う
違うの、これを観たいんじゃない
ぎゅっと目を瞑る
---
ふんわりとした、普段よりは薄い天使の気配。
きっと居る訳ではないけど、感じていたい桃色の気配。
段々遠のいていくような気がして、怖かった。
ドラマを観たい。ハッピーエンドに浸って眠れるようなドラマが。
また朝の風を顔に受けながら思う。
もう感じられない小さな暖かみが、微かにあるような気がして。
あるような気がするのに本当はない事が、一番私を辛くさせた。
ここにいない人がいると、分かってしまうから。
ああ、どうか、あなたがこの|小さくて冷たい部屋《惨めで苦しい日々》から連れ出してくれますように____
顔を覆いながら天使に祈った。
---
天使はまた、あの気配を纏って私の元に来てくれたのだ。
こんな自分のことすらろくに分からない、私の所へ。
あなたのことを思い出すと辛いはずなのに、何故だろう、天使のあなたを見れば|辛せ《しあわせ》だった。
だから、どうかいなくならないで。
あなたとまだいるために。どうしても幸せが欲しいから。
追加で薬を飲む。自分がぐにゃりと曲げられて何も分からなくなってしまうけれど、確かなすもも色の気配はより色濃くなった。
|天使《ゆめ》はまだ|ここにいる《つづいている》。
全てが嫌になったのだから、もういっそ、|天使《しあわせ》以外全部捨てたっていいじゃないか。
もういいのだ。私の体とかなんかは。
もっとだ。そう、もうちょっと、もうちょっと。
薬を立て続けに飲む私の顔に,不意に天使が近づいて。
(……!)
確かに、優しいキスを落としてくれたのだ。
---
何故か分からないけれど、涙が頬を伝った。
どうして?
だって天使は、居るのでしょう?
悲しむことはないはずなのに。
それなのに私は、何か大切な事を思い出そうとしている気がする。
---
羽のない天使が、手を振っている。羽の代わりに彼女はすもも色のランドセルを背負っている。
そうだ、天使は、私の娘なんだ。
私はこの続きも知っていた。そうだ。
笑顔で私の見送りに応えて、走り出して、そこからは、トラックと歩道とランドセルと娘と赤と黒と白と悲鳴と私の心がぐちゃぐちゃに混ざり合って_____
---
天使___娘はまるで祈るかのようなポーズで私を見た。
娘はまるで、本当に天使になってしまったかのように人間離れした光を背負って、ただ窓から飛び立とうとしていた。
「違うの、違うの、待って……!
天使じゃない!私の、大事な、娘なの…………」
開いた窓から身を乗り出して、飛び去ろうとするその肩を掴んだ。
「お願い!戻ってきて!」
確かに私はその肩を掴んだのだろう。
---
窓から飛び出した私は、まるで殉教者のようだった。
最後まで天使に魅入られて、今際の際を迎えたのだ。
でも、これで私は幸せなのだ。
これで幸せになったのだ。
天使は私を天国へ、娘の元へ、連れて行ってくれるのだ。
ああ、あなたと天国がみたい。
ただ光ある方を見ながら、私は天国へ飛び立つのだ。
---
真っ暗な視界の中で、全ての音が歪み遠のく。
静かになったその先に、天国はあった。