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目次
天異総祭 「無双の強さ」第一話
<注意事項>
・この物語は天下無双が主人公ですが、「~今、無双中です。~ 天下無双の無双記録」の後という設定です
・これはオリジナル作品です
この世界には「異能力」と呼ばれるものが存在する。そして、その力を持つ者を「異能力者」と呼ぶ。異能力者は炎や水を操る者もいればその場から一瞬でワープしたり、ビームを放つ者もいる。
だが、今となっては警察が異能力者に対抗できる力をもっているし異能力者のことを考えた法律も整っている。そして、異能力者は強さごとにランク分けされる。Fランク、Eランク、Dランク、Cランク、Bランク、Aランク、がある。ホント物騒な世の中だ。世界人口の8割が異能力者なんだ。だが、今はCランク以上の者は基本的に「異能都市」に住むことが義務づけられ、異能力者による犯罪は異能都市に集中し都市外の異能力者による犯罪はほぼなくなった…。
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俺の名前は|天下 無双《てんか むそう》。Cランクの異能力者として生きている高校生だ。もちろん、俺も異能力をもっている。俺の能力は「無双する程度の能力」明らかに戦闘用だ。俺が通う学校は異能都市でもトップクラスの学校。そして、異能都市では「天異総祭」という大きな大会がある。「天異総祭」は異能都市を代表する3つの高校の生徒が集まり、強さを競い合う祭り。毎年予選を突破した高度能力者が激しい能力バトルを行う。そして俺は今年、初めて「天異総祭」に参加する。今まで学校では戦っているところを他の生徒に見せたことない。それどころかどんな能力か教えてない。「天異総祭」は全力でやるつもりだから、正直楽しみだ。…歯ごたえある戦いができたらいいんだが…。
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天異総祭 能力バトル 一日目
実況「さぁぁぁーやって参りました!天異総祭、能力バトルの部!今年も選りすぐりの高度能力者が集まっています!いったいどんなバトルを見せてくれるんでしょうか?では、まもなく第一回戦が始まります!」
実況に続くようにスタジアムの観客が声を上げる。俺はそんなスタジアムのコートに出ていく。
実況「第一回戦は日月高校、天下 無双VS天武高校、風竜 豪!」
実況「では、試合の前にルール説明です。まず、試合ではお互い能力を知りません。また、どちらかが降参、場外、戦闘不能になったら負けです。そして、命に関わる攻撃が行われた場合、ストップが掛かり、失格となります」
実況「では第一回戦、スタート!」
風竜「…この戦い…すぐ終わるよ…」
天下「…あ?」
風竜「ボクの能力は風を操る能力…君、吹き飛ばされちゃうよ…」
天下「…」
すると、風竜が右手を前に出す。その瞬間、俺はものすごい勢いの竜巻のど真ん中にいた。
実況「おおっっっとぉぉ!ものすごい竜巻だ!天下選手、場外かぁ⁉」
風竜「その竜巻は瞬時に風速200mに達する…君なんかすぐ吹き飛んd…⁉」
竜巻の方を見た風竜が驚く。
実況「な、なんと!天下選手、竜巻の中でびくともしない!」
風竜「な…なんで…」
天下「まさかお前…この程度か?」
風竜「…」
天下「はぁ…」
そう言うと、天下がものすごいスピードで風竜に迫る。その時間、約0.1秒。
天下「この戦い…お前じゃ死ぬぞ」
風竜「⁉」
そう言い、風竜の胸倉を掴んで場外に投げ飛ばす。
実況「なんということでしょう!風竜選手が一瞬で場外に!」
実況「だ、第一回戦は日月高校、天下選手の勝利です!」
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第一話 完
天異総祭 第二話 「試合はバトロワへ…」
<注意事項>
・この物語は天下無双が主人公ですが、「~今、無双中です。~ 天下無双の無双記録」の後という設定です。
・これはオリジナル作品です
天異総祭 第一試合後
天下「はぁ…正直、第一試合は不完全燃焼だったな…。本気出せずに終わっちまうかな?」
???「お!君は…」
天下「ん?」
???「たしか、最難関の予選を突破して、さっきの第一試合で圧倒的な実力差を見せた天下無双君だね」
天下「そういうお前は、たしか…」
それから、20秒ほどの沈黙が続いた。
???「長いね」
天下「ああ。なんせ名前が思い出せねぇからな」
???「そっか…」
???「私の名前は水無月 飛葉、年齢は16、好きな食べ物は…」
天下(な、なんだこいつ!?いきなり自己紹介に入りやがった。ありえないほどマイペースな奴だ!関わっちゃだめなタイプの奴だ!)
水無月「…かな。どう?分かった?」
天下「あ、ああ。ありがとう。それじゃあ、俺は次の試合があるから…」
そういい、水無月と反対方向に歩き出すと
水無月「あと、最近の趣味は能力者狩り、かな?」
天下「……あ?」
水無月「キミと戦うの、楽しみにしてるね」
水無月が歩いていく
天下「…はぁ」
天下「たくっ、またやっかいな奴にめぇ付けられたな。…前言撤回」
--- 「久しく出すぜ」 ---
---
その後、第一試合が各所で進み、30人だったのが15人まで減った。
第二試合
実況「さぁぁぁーやって参りました!続いては、天異総祭で最も熱い!能力バトルの部、第二試合、バトルロワイヤル!第一試合を突破した高度能力者が集まっています!人数が2人まで絞られる第二試合…。いったいどんなバトルを見せてくれるんでしょうか?では、まもなく開始です!」
実況の声に続くように、スタジアムの歓声が大きくなる。
そして、スタジアムのコートに能力者達が集まってくる。
天下「バトロワか…。これじゃどの道、不完全燃焼は前言撤回だったなw」
実況「それでは第二試合、バトルロワイヤル……スタート‼」
実況の合図と同時、各地で能力者達が戦い始める。
しかし、天下は落ち着いた顔で棒立ちをしている。
天下(15人全員はめんどくせぇな…。いっきに人数を絞るか…)
天下「たしか……こうだったかな……」
その瞬間、コート全体で一瞬、空間の歪みが生じた後、
コートにいた15人能力者の半分以上が地面に叩きつけられた。
その原因は、コートにいた能力者を襲った、
何十倍もの重力だった。
天下「そろそろいいか…」
そう天下が言うと、重力が正常に戻った。
白石「へぇ~」
水無月「おお~」
天音「これは…」
天下「さぁ……お前ら、」
--- かかってこいよ ---
第二話 完
短くてすみません、バトルまでいけませんでした。次回は確実にバトルを入れるので楽しみにしていてください!それでは!バイッ!
天異総祭 第三話 「強者の戦い」
<注意事項>
・この物語は天下無双が主人公ですが、「~今、無双中です。~ 天下無双の無双記録」の後という設定です。
・これはオリジナル作品です
天下(とりあえず人数は減らしたが……)
天下が周りに残った能力者を見て思ったのは、決して『背が小さい』という感想ではなかった。
天下(デカいな……)
人の指標になるものは一つではない。能力もまた、人の大きさを測る指標だった。
静まり返り、お互いの間を流れる風が、より空気をピリつかせる。
その場にいる者全てが出方をうかがっている中、天下の口が動いた。
天下「っは、おいおいw 誰も仕掛けてこねぇのかよ」
五十嵐「……あ?」
天下「ほら、お前らが動かねぇからギャラリーが冷めてるぜ?」
五十嵐「テメェぶっ◯すぞ!」
天下「……んじゃ、頼むわ」
五十嵐「は?」
天下「やってくれるんだろ?やってくれよ」
五十嵐「……」
天下「やった瞬間、お前失格だからよォw」
五十嵐「テメェ……」
天下「ま、どの道お前には、」
--- 「勝算なんざねぇよ」 ---
その瞬間、速すぎてブラーがかかる速度で天下は駆け出した。踏み込む力も強く、踏み込んだところから半径5メートルの地面がひび割れていた。
その天下の右手は重力により強化しており、黒いオーラが纏わりついていた。
それを警戒し、回避しようと五十嵐が動くが、
それはブラグ。直前に右手を引っ込め、力を溜めていた左手を出す。
右手を警戒していた五十嵐は回避も防御も間に合わず天下の攻撃をもろに喰らう。
鈍い音が響いたと同時、五十嵐が衝撃で吹き飛ばされる。
しかし、空中で回転し速度を緩めて着地したため、場外にはならなかった。
天下「たくっ、そのまま場外まで吹っ飛ばしてやろうと思ったのによォ……」
五十嵐「あ?テメェあれでも力抜いてただろ」
天下「……さぁ?どうだろうな?」
向かい合い、お互いの間を抜ける風がよりその場の空気をピリつかせる。
そんな中、突然、一発の銃声が響く。
天下(銃声‼)
素早く気づいた天下が振り向くと、天下を目掛けて銃弾が飛んできていた。
すると、天下は人差し指を銃弾に向けて出した。
次の瞬間、銃弾が指と触れると、勢いを失ったように銃弾が落ちた。
天下「ふぅ……なんで銃なんざもってんだよ」
白石「いやはや、驚きました」
天下「あ?」
白石「先程使った銃はMK15 (TAC-50)と言い、アメリカのマクミラン社が開発したボトルアクション式スナイパーライフルで、.50BMG(12.7x99mm NATO弾)を使用し、ある程度の装甲なら貫通することが可能なんです。君はその銃の銃弾を止めた。いったいどんな手品を使ったのかな?」
天下「っは、手品なんて言うほどじゃねえよ。簡単さ。銃弾と指の間に圧縮した重力を作り出し、銃弾と触れると同時、勢いを掻き消したんだ」
白石「そうですか……」
白石(簡単と言っているが、それをするのにどれほどの集中力、反射神経、精密さが必要か……)
白石(決して簡単な事ではない。この男は、この場にいる誰おも凌駕する……)
--- —別格だ— ---
第三話 完
遅くなっと申し訳ございません!今回も短いですが許してください。お願いします。