私はリン。今日、いじめられた。 あの子に悪口を言われてやめてと言い返したら足を引っ掛けられて転んだ。 私は海辺で密かに涙を流した。 **「人知れず海に沈む涙」** それはやがてどこへ行くのだろう。それを見つめていた。 心の奥ずっと隠し続けた言葉とその涙が重なるように見えた。 　　　　　　　　　　　　なぜ？ 気まぐれに踊る風を浴びて思い出した。 過去の夢を。いじめにも負けない強い心が欲しいという。 そうだ。届かない日々に悩むことが嫌で逃げていたんだ。 街明かりが灯り始めた。それは夕暮れの寂しさを彩っているように見えた。 答えなんてもう諦めたのに。変だな。その街明かりの小さな一つ一つの光。 それがなんだか私を期待しているように見えた。はあ。私はため息をついた。 その瞬間胸がキュッと苦しくなった。 　　　　　　　　　　　　　「どうしたいの？」 「ミカ？」ミカは私の唯一の味方だった。今日のあの時はいなかった。 「悩んでるの？あのこと。」「うん。」 そんなミカは私に語りかけるように言った。 「ピントの合わない未来が蜃気楼と知ったらどうする？」 一瞬言葉の意味がわかんなかっだけどすぐ理解した。あ。 つまり失敗した未来が違って見えるってこと。だから 「何度だって何度だって信じたいと思うのはダメなことかな？」 なんかそんなふうに思えた。変だな。自分でこんなこと思うなんて。 「しょうがないよ。あとそれでいいんだよ。それがリンなんだから。」 あっ。私は思った。自分に嘘をついてたんだ。あの夢を見ながら。 「私は本当の自分を誇るための勇気がほしいけど、届かない。」 「そんなことないよ！なんかこの風景懐かしくない？」「あ、う、うん。」 それは幼稚園の時の記憶だった。こんなことあったな。 夢を見る私とそれを応援してくれたミカ。 「だからきっとあの日みたいに乗りえられるよ。その後悔も！」 「この、傷跡も？」「うんきっと！2人で乗り越えていこう！」 　　　　　　　「うん！」 私は締め付けられるような胸の苦しみなど跡形もなく消えていた。 この瞬間は忘れることなどない。大事な一瞬だ。そう思えた。 なんだか自分が強くなっているような気がした。

雪の降る日。クリスマスだな。私はアサミ。今、こうしてずっと　 親友のリサを待っていた。はあ寒いな。 それと思った。たんだろうこの不思議な気持ち。今の気持ち。 なんだか空から降ってきたみたい。キュンとかじゃなくて。 言葉にできない不思議な気持ちがした。 特別な季節の色。その言葉が頭の中を駆け巡る。 その季節。今じゃないかって思う。なんか他の季節にはない ときめきがあると思うんだ。そう思った。そうしたらリサが走ってきた。 「ごめん待った？」「ううん。全然。じゃあプレゼント買いに行こ！」 歩いていたらふと思った。リサは初めて出会ったときからあの不思議な気持ちみたい に予感が騒いでいた。あのときの不思議な気持ちはリサと出会った時とおんなじ気持ち だと気づいた。それはなんだかメロディーみたい。 そのメロディーを繋いでいくと止められない止まらない気持ちが生まれる！ それはなぜ？「ん？どったの？」「なんでもない」 その気持ちは切なく感情が揺さぶるようだった。 そんな切なさを感じないようなプレゼントを届けてほしい。 だけど運命のように惹きつけられる感じがする。すごく不思議。 それに名前は、ない。「本当にさっきからどうしたの？」 って聞かれたからさっきのことを話した。 そしたら「Snow halation」と言った。Snowは雪。 halationは光の現象。 思いが重なるまで待てずにいた私にピッタリな言葉。 悔しいけど好きだな。そういうのっ！ 純情っていうのかな、、、。 なんか微熱を感じる。ためらってもダメだね。 ためらわないようにしなきゃ！　 その勇気に賛成してくれるかな？今度聞いてみよう！

私は恋大き少女マナ。私は今好きな人がいる。 同じ委員会のソウスケくん　だ。ソウスケくんを見てるとハートがドキドキする。 それに揺れる思うはマシュマロみたいにふわふわしている。 いつも頑張るソウスケくんの横顔。素敵。 まあ私がこんな思いを抱いてみているのにはソウスケ、気づかないよね。 夢の中ならどのくらいだって私たちの距離縮められるのにな。 ああ〜！神様お願い！私とソウスケくんの2人だけの Dream timeください！ ああそんな夢今夜見られるといいな！お気に入りのうさちゃんを抱いて。 よぉし！仕事頑張るぞー！！

今、自分を見失っていた。人魚の自分。リリー。私はリリー。 先月、町を追い出され、人魚から人間になる薬を飲まされ人間へと化した。 それで両親兄弟姉妹を亡くした私。そして今持っているのはナイフ。 町から奪ってきた唯一持っているもの。 私がナイフを握りしめた。そして私には人魚姫のように託された結末。 大切なものを失った先に何が残るのか。 ｜人間《ひと》として生きている私は...私はー。 許せないでいたんだ。あの時何故何故何故何故信じたの？ それがこんな悲劇にされたの？私だけ、、っ！ だけど例えば全てが泡になってしまっても。 私は私と同じ思いをしている人に響く歌声で。 今、私がいる庶民の家。庶民の優しい老人夫婦。 ここで毎日を過ごしている。 歌を届けたい。少しでも相手が元気になれるなら。 もし踊れと言われても今は足があるからこの二つの足で踊ってみせる。 そうしたらダメだと言われたことを思い出した。 みんなから下手だと言われたこと。そうしたら私は傷ついた。 何でこんなこと思い出したのか。 そして私は思った。 私はナイフじゃ怯えない。 私の宿命を切り裂くのは **ナイフじゃなくてプライド** もう戻りたくない。人間として誰彼問わず結婚して、 人間の子供を産んで生きていかないといけない。

私は、ミソラ。 夢はパイロット。今日は学校の作文でそれを発表するんだ。 --- はあ。もう。嫌。 私は作文を読み終えてこう思った。 **傷つくのはもう嫌だな** だってみんなにバカにされたんだから。 運動だってろくにできないくせに、背も低いくせに、そんなことできるはずないって。 5年生になってまでそんな夢のまた夢を見ているのかって。 夢なんか見ない方がきっと幸せだ。 そうやって夢へ羽ばたこうと足掻けば、新たな感情が生まれてくる。 自分を責める感情。それがバグのように見えた。 私の憧れ→衝動→行動→未来を駆け抜けても。 絶対にいいことなんかない。そうにしか思えない。 いつまで経ってもバカみたいに。　 諦め　才能、、、何だっけ、もわからない！ でも、気づいた。私は夢を叶えたい。 だから自分に嘘をつけない！ 「Can I see?Can’t you?see」 自分に聞いてみた。友達から教わった言葉。 自分を見てもいいですか？見えないの？ 自分は何を思っているかわからないの？って。 そこにかけた願いは、｜何時《いつ》か叶うと言い聞かせて。 そんなことをしてみた。夢を諦めずにいられた心の感情が溢れ出たから。 そしたら、本当に自分が見えた。 そしてこの心の消えない消せない傷跡さえも。 **自分を大切にして** という友達の声が聞こえた。　 だからこの傷跡も抱いて、自分として、進まないといけない。　 そうだ。私は諦めたくない。だから決めたココロが高鳴る場所へ、 進まないと私は気が済まない。ってこと。 そんなピュアな言葉で埋め尽くして。 感じる。あの日、友達のユヅキが話してくれた 夢が煌めくの。 夢を諦めないで。 その言葉のおかげで私は、パイロットという夢を持てた。 そして私はユヅキのおかげでもう恥ずかしくも痛くもないから。 ありがとう。ユヅキちゃん。