どこかにあるが証明のできないもの。
私は語り部。君たちに数多の天の無法を教えよう。
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目次
24区-「無いはずの」(1)
これは東京に住んでいるSさんから聞いた話だ。東京23区ってあるじゃないか。しかし、Sさんは「24区目」の存在を言っている。Sさんは生まれつき精神的な病を持ち、31までそのままだった。目覚めるまでは、現実と同じような学校で教育を受けていたが、偉人の名前、業が異なっていたらしい。だがしかし、「修学旅行」で東京の幻の24区に行ったらしく、そこは色彩が狂い、グリッチのように乱れていたらしい。私は語り部である。短くも恐ろしい話を集めている。24個目で、24区の正体が判明すると言う。一応言うが、語り部は単独ではなく複数人だ。
24区-「鉢虫類」(2)
友人であるSは他にもおかしな体験をしていた。Sはアパートに暮らしており、ベランダに置いた植木鉢に向日葵を植えていた。ある夏のこと。ベランダへ行き水やりをしようとすると、鉢が消えていた。そこで自室に戻ると、無かったはずの鉢があった。しかし鉢は左右それぞれ3本、計6本の先の尖った足を生やしており、中には牙と舌が生えていた。気がつくと病院にいた。どうやら熱中症ベランダで倒れていたらしい。Sは自室にいたはずでは…と思ったが、熱中症ということでその時のSがおかしかったのでは?と思った。そう思った矢先、Sはこう言った。「それと、足に切り傷がありました。」