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目次
僕らの何処かに消えない歌を。
僕らの何処かに消えないウタを
窓の外では少し物足りない風が吹いていた。カラフルピーチのシェアハウスのリビングには、いつもならメンバー誰かしらの笑い声が響き、ゲーム実況の賑やかな掛け合いが聞こえてくるはずだった。しかし今この場所に漂っているのは、重苦しく、鋭い緊張感だけだった。
じゃぱぱ:またそこ、ズレてる。何回言ったらわかるんだよ、、はぁ。」
リーダーのじゃぱぱの声が冷たく低く響いた。彼の前にあるモニターには2ヶ月後に控えるからぴち史上最大のライブと大きく書かれた画像が写っている。
ダンスのステップ、歌のピッチ、そして何よりメンバー同士のタイミング。その全てがじゃぱぱのめには不合格というレッテルが貼られていた
「いや、じゃぱぱ、、、今のところはたっつんが、、、」
「たっつんのせいにするな。ゆあん、お前のタイミングもコンマ数秒遅いんだ。このままじゃチケットを買ってくれたファンの子達に、最高なんて言えないだろ。」
ゆあんは言葉を飲み込み、拳を強く握りしめた。負けず嫌いの彼が何も言い返せないほど、じゃぱぱの持つオーラは厳しく、余裕がなかった。
「もう一回、イントロからやり直し」
じゃぱぱの指示に、ソファに腰掛けていたメンバー達も重い腰を上げるのあは不安げにえとの顔を見た。
いつもなら大丈夫、次はできるって!と場を和ませるえとも、今は自分の譜面をじっと見つめたまま黙っている。
ライブまであと2ヶ月。これまではどんな困難も楽しむことでやり遂げてきた。マインクラフトの世界で数々の企画をくり広げ、やり直しの効かない一発勝負の壁を目の前にして、彼らの歯車は少しずつ、確実に狂い始めていた。
「じゃぱぱさん、少し休憩しませんか、、?みんな、もう3時間もぶっ通しで、、」
のあが勇気を振り絞って声を掛けた。優しい彼女の瞳には、今にも溢れ出しそうな涙がたまっていた。大好きなからぴちのみんなが、こんなに険しい顔をして立ち尽くしているのを見るのは、彼女には耐えられなかった。
「のあ、休憩してその間にミスが治る?本番で誰か転んだら、それはからぴちの失敗なんだぞ。
じゃぱぱの言葉は正論だった。正論だからこそ、誰も言い返せない、彼は誰よりもグループを愛している、だからこそ、中途半端なモノをファンに見せることだけは、絶対に許せなかったのだ。しかし、その情熱は今、鋭い派となって仲間の心を削っていた。
うりがギターを構え直す。彼の指先は、長時間の練習で赤くなっていた。もふは冷静に、どこか悲しげな目でモニターの波形を見つめている、どぬくとシヴァはお互いに一言も交わさず、ただ壁の一点を見つめていた。
「今日はもういい。解散だ。」
じゃぱぱがモニターを乱暴に消した。それぞれが逃げるように自分の部屋へと戻っていく。リビングに残されたのは、リーダーとしての重圧に潰されそうなじゃぱぱと、冷え切った11人の音色の残響だけだった。
、、すごく質が悪いですね、、、すみません