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目次
不幸? ううん、不思議だからいいの。
日替わりお題
・親子
・不幸
・不思議
で書きました!
「|莉愛《りあ》ちゃんって、不幸だよね」
唐突に言われたその言葉。私の心にグサリと深く、深く刺さった。
「わかるー! お母さんが幼稚園のときに死んじゃったんでしょ? めっちゃ不幸じゃん!」
周りにいた子たちが言い出しっぺの……|大橋 有栖《おおばし ありす》ちゃんに同意する。女の子だけでなく、男子まで。
「ふ、不幸なんかじゃないよ。お父さんもお兄ちゃんもいるし……」
「お母さんの愛情知らないとか、どういうこと~? 恵まれなさすぎてかわいそっ!」
キャハハ! と馬鹿にするように笑ってくる。その笑い声一つ一つがグサグサグサクザ、私の心をえぐっていく。
「|安藤《あんどう》ってさ、なんかキモくねぇ? 男に育てられたってさ」
「うわっ、なんだよそれ。ふつー母親だろ」
コソコソと男子が話している。その声さえも、心をえぐっている。
堪えられない。そして、ついに言ってしまった。
「ううん、不思議だから、いいの。どっか行って」
「……っえ?」
ピタッとざわめきがおさまる。みんな「何いってんの……」と私の周りからいなくなっていく。
これでいい。どっか行ってくれたから。
安心したのか、恐怖なのか。わからないけど、感情が激しく変化し、
**ブワッ!!**
と、私の背中から巨大化された雀の羽が出てきた。
「……これで、もう誰も近づけない、よね」
私はそう、自分に言い聞かせるようにつぶやいた。
やばいすっごい悲しい(TωT)ウルウル。楽しかったけど。またやりたいです!
『不幸? ううん、不思議だからいいの。』の補足
補足です。よくわかんないなって思ったので。
『雀の羽』 実は主人公の安藤莉愛は前世で鳥の呪いをかけられて死んでしまった――という設定。雀なのは強そうに、恐ろしそうに見えても実は小さくて弱いんだよってことを表したかったので。
『母親が幼稚園のころに死んだ』 莉愛の力が暴走しそうになって(というか暴走しかけて)それを止めたら力尽きて死んじゃった――ということ。お母さん優しい……。
『莉愛の「……これで、もう誰も近づけない、よね」というセリフ』 実はばれるのが怖くて嫌で嫌で嫌で嫌で辛くなって限界を迎えてしまったということ……です!!
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なんかわかんなかったらリクエストのとこから質問してね!
これをベースにオリジナル作るのもいいのかも……と思ってきたZe★
ばいくも~っ!
「花束は、どんな理由?」
・結婚破棄
・ラベンダー
・赤鬼
で書きました!
「……え?」
私は、彼の言ったことが理解できなかった。
「だから、言ってんだよ。お前とはもう一緒にいることはできない。結婚破棄だ」
彼が私に向ける視線は、あきらかに今までのものとは違った。まるで、汚らわしいものを目の前にしたようだ。
「ねぇ……なんで? どうして急に……?」
私は信じられなくて、何回も何回も聞いた。
「さっきから言ってんだろ! お前は、俺の想ってたやつじゃなかった! それだけだ!」
「……うそ……だよね……。うそ、って言ってよ……」
視界が涙でにじむ。その時、
「ね~、早くしよ? 私たち、これから結婚式の打ち合わせなんだけど」
彼の斜め後ろにいた女性が声を出した。
「悪い、|虹花《にじか》。というわけだから、今後一切近づかないで。消えうせろ」
「ちょっと……!」
私は椅子から立ち上がった。止めたい。行かないで、って言いたい。
すると、虹花と呼ばれていた女性がつかつかと私の方に来た。
「……いい加減にしてくんない?」
彼女から発せられたのは、さっきの声とは違う、怒りを含んだ低い声。
「迷惑してんの。あんたがゆ~くんの近くにいるから。私たちはろくにデートすらできなかった。でも、愉快だよねぇ。ずーっと一緒にいて、寝食共にしてきたのに。私に向けられる愛の方が思いなんて……」
ふふふっ、と本当に愉快そうに笑う彼女。
……なによ。私だって、振り向いてもらえるように努力して……
「あんた、物分かり悪いわね。とにかく、どっか行って。今日からここは私たちの家だから」
「……は?」
ふざけないで。なんで私が出ていかなくちゃいけないの? おかしいじゃない!
言いたいことが次々浮かび上がってくる。しかし、言ってしまえば、怒り狂ってどうにかなってしまいそうだ。
「……わかったよ」
そう言うしか、私は自分を守ることができなかった。
---
<『おい』
公園のベンチに座っていた私のところに、一つのメールが届いた。
なに、これ? 知らない連絡先だ。
<『お前、このままでいいのか? 負けっぱなしで。1年前から、騙されていたことに気付かずに』
「え?」
思わず声が出た。
なに? 1年前から騙されていたって。
そんな私の心の中を読んだように、メールは続いていく。
<『1年前に始めてもらった花束。覚えてるか? あれからもう、お前は騙されてたんだよ』
花束。確か、嬉しくて記念に残したいから、写真を撮った気がする。
一度メールを閉じ、フォトを開く。1年前のところにスワイプで移動させ、花束の写真を見つける。
あった。紫色のラベンダーの花束。
<『花言葉、調べてみろ』
言われた通り、『ラベンダー 花言葉』で検索をかける。
そこには――
『ラベンダーの花言葉
・沈黙
・あなたを待っています
・清潔
・疑惑』
と書いてあった。
<『どう思う』
私は思わず、送り主にメールを返してしまった。
『彼は、私が浮気してるって思ったのかな』>
すぐに既読が着き、返事が返ってくる。
<『それだけじゃない。あの男、お前が他の男とホテルに行っている夢を何度も見たんだと。それが多すぎるから、本当なんじゃないかと思いはじめたらしい』
どうして、こんなに知ってるんだろう。
そう思いつつも、怒りがもう一度混み上がってきた。私に確認すればよかったのに。そうすれば、今回みたいなこともなかったはずなのに。
私は
『あなたは何物?』>
と尋ねてみた。返ってきたのは
<『赤鬼だ』
ということだけ。それ以来、私がいくらメールを送ろうが、二度と返事は返ってこなかった。
赤鬼要素が思ってたより少なくなってしまった……!