復讐の月夜

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目次

    1 父様

    新作出しました。 これからもよろしくお願いします!! 「追伸」 いつも閲覧してくれてる方、ありがとうございます! そして!!!!!!!!!! 誠に申し訳ございませんでした!!!!!! 更新遅くなってごめんなさい!

    2 魔王(の家臣)の子育て

    3 新しいママができたけど、立場上魔王とは結婚できないから、ママとパパが私はいるのに、ママとパパは結婚してない!?!?

    お分かりの人も多いとおもいますが、主人公は転生してきた人です!
    ※あとがきですが、おまけ小説をつけようと思いました! 「ふ ろ く」 「ねえアーゼン、私の母様と父様って結婚してないのよね」 「ルーのお母さんは僕のお母さんだぞ」 「知ってるわよ。あんたの父様が私の父様じゃないことも」 アーゼンは何か言いかけて、ふと黙った。 風が庭の木々を揺らし、羽がそっとなびいた。 「でもね、ルー。僕たち、兄弟みたいだと思ってる」 「……ほんとに?」 「うん、だって一緒に笑って、一緒に泣いてるし……家族みたいなものじゃない?」 私は少し照れくさくなって、視線を空へ向けた。 澄んだ青に浮かぶ雲は、ふわりと優しく形を変える。 「そうね……私たちって、変な家族ね」 「変でもいいんだよ! __今家族になれなくても将来夫婦になりたいし__」 「? 何か言った?」 「ううん! じゃあ僕屋敷に戻るから!」 「じゃあね……」

    4 ……父様?

    ギャグ要素は入れないことにします。

    5 ピクニック

    友達に、「なんかめおの作品ってところどころ馬鹿げてるよね」って言われました。 悲しいです、はい。 いや、別にそれを狙っているんですけどね??? 言い方がひどっ!! ……と思った人はファンレターへレッツゴー!!(?) 「追伸」 付録なくなってごめんなさい。 あと終わり方が決まらない。 あと、題名変えてごめんなさい。

    6 人間と魔物

    7 魔王に呼ばれて

    「じゃあさ、父様」 「なんだい?」 私は自慢げに胸を張った。 「大きくなったら、すっごく強くなって父様のこと助けるわ!」 私はその時の父様の表情を忘れない。 驚いたような、うれしいような。 少し、寂しいような。 ―――――――――――――― 夜。 私は父様の言っていた「母」とやらに会ってみることにした。 きっと父様に言ったら怒られてしまうだろうから、ひそかに行くことにした。 「……ルー?」 後ろから声をかけられ、ビクッと体を震わせる。 「何」 パッと後ろを向くと、アーゼンがいた。 「驚かせないでよ。馬鹿じゃないの?」 「なんでそういうこと言うのさ」 アーゼンがむっとした顔で眉を寄せる。 「……で、なんでこんな時間に外に出てるの?」 アーゼンが首をかしげて尋ねる。 私は思わず視線をそらした。 「ちょっと、用事があるのよ」 「嘘だ」 ずっ、とアーゼンが距離を詰めてくる。 この子、こういう時だけ妙に勘がいいのよね……。 「いいでしょ別に。アーゼンには関係ないわ」 そう言うと、アーゼンは不満げに頬を膨らませた。 「あるよ。だって……夜に一人で歩いてたら危ないでしょ」 その言い方が妙に真剣で、私は一瞬言葉を失う。 「……それで? どこ行くの?」 「教えないわ。坊ちゃんは早く寝てなさい」 「やだよ」 大きな声を出しそうになったが寸でのところで止めた。 「本当に、教えないから!」 私がぴしゃりと言い放つと、アーゼンはさらに眉を寄せた。 「……ルーって、そういう時すぐ隠すよね」 「はぁ?  隠すとかじゃなくて、ただ」 私は、ぐっと言葉を止めてしまった。 「ただ何?」 詰められ、言葉が詰まる。 アーゼンは私の顔をじっとのぞき込んできて、その瞳はふだんよりずっと大人びて見えた。 「危ないことしようとしてるんでしょ」 「……っ!」 図星を刺され、息が止まる。 「ち、違うわよ。ただ、地下牢に……」 言いかけてハッと口をつぐんだ。 しまった。 アーゼンは目を丸くした。 「地下牢?  ルー、なんでそんなとこ行くの!?」 「知らないほうがいいのよ。だから……」 「行くなよ、そんなとこ!」 アーゼンは思わず声を上げ、慌てて口を押さえた。 「……っ、ルーが行くなら……僕も行く」 「は?」 私は怒りゲージが満タンになる。 「うるさいわね! あんたには関係ないんだから黙っててよ!」 「関係あるって!」 「ないわっ!」 私はばん、と部屋のドアを閉め、鍵を閉める。 ドアの向こうでアーゼンが何か言っている気もしないでもないが、私はそのまま座り込んでしまった。 今日は母様に会えないみたい。 ――――――――――― 「ねえ、父様」 「昨日は何があったんだ?」 珍しく父様が怒っていた。 「ご、ごめんなさい……。出来心でした……」 すると父様は、小さくため息をついた。 「ルーフェリア。怒ってはいないよ」 「……え?」 顔を上げると、父様は少し困ったように笑っていた。 「ただね。アーゼンが相当落ち込んでいるようなんだ。もし君が……彼女に会いたいというならば、アーゼンには気づかれいないようにしないと」 「……はい」 「ああ、俺は怒ってないからね」 父様がその言葉を足してくれたおかげで、私はほっと安心する。 「何かあったならば、彼には一応何か言っておくべきだと思うし、彼が立ち直れると思うなら、何も干渉しなくてもいいだろう。しかし……」 「……何?」 「今日、アーゼンにあったかい?」 私が考え込んでいると、父様が「会っていないだろう」と言う。 「……確かに」 「そうだろうな」 父様は腕を組んで天井を見上げるようにして少し考え込んだ。 「アーゼンは、素直で強い子だ。だからかはわからないが、昨日のことのせいでルーフェリアが家を出てしまったと思っているらしい」 「……え?」 なによ、それ。 私は面白くてくすっと笑ってしまった。 「まあ、俺は会いに行くべきだと思うぜ」 「そう。私、そうするわ」 ―――――― 結局、アーゼンとは仲直りをして、父上の了承も得て、父上と三人で地下牢へ向かった。 「……誰もいない?」 「……うーん。抜け出されたか、それか転移魔法だね。市民の場所はわかるようになっている可能性もなくはないな」 「……そう」

    8 護衛

    (え……まさか……) 私が後ろを振り返るとドアが開いた。 「アーゼン! うれしいわ!」 言ってから、胸がドキッとした。 顔が赤くなるのが分かる。 こんなふうに素直に言ったのは久しぶりだったから。 アーゼンは、わずかに目を見開いた。 (……あ、嬉しそう) けれど次の瞬間には、いつもの落ち着いた声に戻る。 「……そう言ってもらえるとは思ってなかった」 「え?」 「護衛役に選ばれたと聞いた時は、俺でいいのかって思ったからな」 いつもより声が低くて、でもどこか、照れではなく安堵があった。 「……父親の前でイチャイチャするのはどうかと思うんだけど」 「……ごめんなさい、父様」
    あ、護衛役はなんか将来恋仲になる感じのやつね。 なんか自分が作ったキャラがイチャイチャしてると心が弾むー。 みんなラブコメ書いたほうがストレス発散になるよ。 でもね、一つ気を付けてほしいのが、寝る前に書くと気分上昇しすぎて寝れなくなることですね。

    9 夜の話

    その夜。 「ルーフェリア様、ルーフェリア様!」 「……なによ」 アミュリがウキウキランランで話しかけてくる。 「今日護衛役! きまりましたよね?」 「……アーゼンだったわ」 「よかったですね!!! 結婚が間近ですよぉ!! 護衛役です! しかも十六歳の誕生日で任命されたのです! 魔族式の運命の隣ってやつですよ、これは!」 「そんな儀式聞いたことないわよ!」 「私が今つくりました!!」 「なんで創作をドヤ顔で言えるのよアンタは!!」 アミュリはふんふんと鼻息を荒くしながら、 勝手に話を進める。 「第一にですね、ルーフェリア様の護衛は命よりも優先して守る存在なのです!」 「まあ、それはそうだけど……」 「第二に!! ワイバーン一族の青年が、自分より強い相手を守ると誓うのは!! 伝統的に!! 非常に!! 希少!!!!」 「そんな昔話知らないわよ!?」 「私も知りません!!! でもシレっとそれっぽく言っておけば良いのです!!!」 「アミュリ、落ち着きなさい!!」 しかし落ち着く気配は一ミリもない。 アミュリは私の両手をがしっと掴んで、めちゃくちゃ真剣な顔で言う。 「ルーフェリア様。今日のアーゼン様……雰囲気、変わってました」 「え……そう?」 「ええ。あれは男の目でした!!」 (こっちが恥ずかしいわ!!) 私は絶句する。 「なんていうこと言うのよ」 「? わるいことですか?」 「……」 「で? ルーフェリア様。 護衛がアーゼン様って聞いたとき、どう思われました!?」 「え……?」 そうだ。 アミュリはその場を知らない。 父様の部屋で、私が素直にうれしいわ! と言ったのを。 だから純粋に知りたくて聞いているだけ。 「どう、って……」 言いよどむ私に、アミュリはさらに詰める。 「嫌だったのですか!? まさか!! え、もしかして予想外で心臓止まりました!? それともあ、やっぱりって感じでした!? はいどっち!? さあさあ!!」 「ちょっ……押さないでよ!!」 アミュリは興奮のあまり、上半身を前に倒す勢いだ。 「だって! アーゼン様ってばいつも落ち着いてるのに、ルーフェリア様のこととなると表情が柔らかくなるんですよ!? 絶対に特別扱いしてます!!」 「特別扱いなんてしてないわよ!」 (……たぶん。いや……どうなのかしら……?) 自分でもよく分からないから余計ややこしい。 アミュリはさらに身を乗り出す。 「で!!! ルーフェリア様はどう思われたのですか!? アーゼン様が護衛だと聞いて!!」 「べ、別に……普通よ! 普通!!」 「普通に嬉しかったってことですか!!?」 「なんでそうなるのよ!!?」 アミュリは目をキラキラ輝かせながら叫んだ。 「だって!!! ルーフェリア様、普通じゃない時の声、私ずっと聞いてきてますから!! 今のは絶対普通じゃなかったです!!」 「っ……!」 思い出す。 昼間の私。 『アーゼン! うれしいわ!』 ……あれは、確かに普通じゃなかった。 でもアミュリは知らない。 「ルーフェリア様……?」 アミュリが覗きこむ。 「……図星、ですか?」 「ち、違うわよ!」 「違わないですよね?」 「違うって言ってるでしょ!!」 「ふふふ……?」 アミュリのにやけ顔が強すぎる。 (やだ……この顔、本当に苦手……! すべてお見通しみたいに見えるのよ……!) 「……アミュリ」 「はい?」 私は枕をそっと手に持ち、 「そろそろ黙りなさい!!!」 「きゃーー!!」 部屋に枕が舞った。 けれどアミュリの声は止まらない。 「でも嬉しかったんですよねぇぇ!! アーゼン様~~!! 聞かせてあげたい~~!!」 「やめて!!」 今日、いちばん疲れたのは儀でも護衛でもなく、間違いなくアミュリの相手だった。

    10 朝食

    「おはようございます、ルーフェリア様っっっ!!! 開口一番に言いたいことはあの青年への愛の言b……」 「昨日はアミュリのせいで、全然眠れなかったわ! どうしてくれるのよ!!」 「大丈夫です。寝不足の顔も可愛いですよ!」 「うるさいわ!!! というか!! 何勝手に私の恋の双葉を一気に枯れ木にさせようとしてんのよ!!!」 「……そんなつもりはないですよ? べつに、お嬢様がアーゼン様への思いを私に一方的にしゃべりかけてきたのではないですか?」 「……アミュリ、許さないわよ!!!」 ――――――――― 「……はぁ」 ――――――――― 私はドアの前にアーゼンがいたとも知らずにそう叫ぶのだった。
    食卓に着いたはいいものの、朝から色々あったせいで沈黙がずっと流れている。 しかも父様は私の安全運転なライフに水を差しただけで、朝食にも参加してこなかったのだ。 (余計なことだけして満足して去っていく父様の性格……本当にどうにかならないかしら……) 「……お嬢様、お紅茶をお注ぎ致しましょうか?」 「……結構だわ。ごめんなさいね」 「承知いたしました」 メイド―――セレナは静かに一礼し、余計な詮索もなく控えの位置に下がる。 「セレナはいい子ですよね……」 と、アミュリが耳打ちしてきたので思わず「ふざけんじゃないわよ」と零す。 (あ、まずい。これやある意味婚約者の前では言ってはいけない発言だったのでは……) 「……ルー、この件についてはアミュリが悪いとしておくからちょっと静かにしてくれ」 「いや、でも……」 私は反論しようと思ったが、ぎゅっと口をつぐむ。 これ以上アーゼンを怒らせるわけにもいかないし……。 「……」 また沈黙が続く。 食器の音ひとつしない朝食なんて、魔王城ではとても珍しい。 アミュリはというと、完全に気まずそう。 (あんたが一番悪いのよ!!) と叫びたいけど、今はもう力が残っていない。 セレナは控えたまま、静かに紅茶ポットを磨いている。 (こういうとき完璧すぎるメイドって逆に怖いわね……) どうしよう、この気まずい空気。 何か言わなきゃ、とは思うけれど、何を言っても墓穴を掘る気しかしない。 (……あぁぁぁ、アミュリのせいで状況がややこしくなったじゃない……! お願いだから誰でもいいから助けて……) と思っていた、その時。 コン、コン。 「入るよ」 父様の声が聞こえた。 (……来たわね、最大の爆弾……) 扉がゆっくりと開き、父様がいつもの微笑を貼りつけたまま入ってくる。 「朝からずいぶん静かだね。騒がしいより珍しいんじゃないか?」 「……」 私は助けを求める顔で父様を見たがガン無視されたのであった。

    番外編 アーゼンside

    「ねえ、アーゼン」 「アーゼンったら!」 「ねね、アーゼン!」 「ね、アーゼン聞いてよ」 これは俺のかわいい婚約者の話である。