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目次
 
    
        1.転生
        
        
        罪木「んぅ…」
寮の一室にて、罪木蜜柑は目覚めた。
時計の針が6時を指し、カレンダーは4/5を告げている。
罪木「ももももも、もしかしてぇ…本当に転生しちゃいました!?」
とりあえず変わったところがないか探索しようとして、机に何か置かれていることに気づく。
それは、昨夜書き連ねた「コミュニティ」のノートだ。
愚者:希望ヶ峰学園の仲間たち
魔術師:西園寺日寄子
女教皇:七海千秋
女帝:澪田唯吹
法王:十神白夜
恋愛:小泉真昼
戦車:終里赤音
剛毅:田中眼蛇無
刑死者:狛枝凪斗
節制:ソニア・ネヴァーマインド
死神:日向創
正義:罪木蜜柑
塔:九頭龍冬彦
星:左右田和一
月:辺古山ペコ
太陽:雪染ちさ
悪魔:江ノ島盾子
隠者:花村輝々
運命:狛枝凪斗
審判:探索メンバー
永劫:???
狛枝が2つ司っていたり、永劫が埋まってなかったり…
それは罪木自身のこだわりだった。
それから、見慣れない小さな袋が。
手を突っ込むと、傷薬、ソウルドロップ、スキルカード…盛りだくさんだ!
小さな袋なのに、きっと99個入るだろうと勘付いていた。
それから、机にある本もあった。
それは…『完璧ガイド』だ!
メモが挟まっており、基本は罪木が失敗することはないと書かれている。
罪木の心は高揚していた。
大好きなゲーム、大好きなペルソナ。
早く一日目の登校を心待ちにしていた。
        
    
     
    
        2.まるで魔法
        
        
        罪木「ええっと…まず初めのページはぁ…」
▷一日目
・雪染ちさは会議で不在、他の先生がやってくる。
・「落武者」と言われるため、「誰が落武者だ」と返す。
→勇気UP!
罪木自身にとって、狂おしいほど好きな選択が目の前に現れた。
「腐ったミカン帳」に記すとモロオカに言われたシーン…
そう、ペルソナ4、初めてのステータスアップの瞬間なのだ。
罪木「だ、誰が、落武者…ですかぁ…!」
勇敢で勇気のいるセリフに、罪木は1人の空間でする言えない。
そんな臆病な性格にさよならをするために必死に練習した。
---
先生「はいはい、じゃ転入生を紹介します…さっさと来い!」
その時点で、罪木は思ったよりのクズさに驚き…
ペルソナを覚醒させたように教室に入った。
先生「自己紹介してね、どうせ親のコネとかでしょ?落武者が…」
罪木「…」
カッ、とペルソナのカットインが出た気がした。
罪木はその一言を放った。
罪木「誰が落武者ですか。」
罪木はハッキリと、そして真剣な眼差しで言葉を発した。
先生も罪木が反論してくるとは思えなかったようだ。
先生「…チッ、そういうの、いい、いいから…っ!」
先生は逃げるように去っていく。
教室内は罪木に対する尊敬と驚きの眼差しに変わっていった。
初めての視線に戸惑いと喜びが襲いながらも、心を落ち着かせる。
罪木「罪木蜜柑と言います。何卒どうかよろしくお願いします!」
彼女の言葉は怯えていない、勇敢な武士のようだった。
        
    
     
    
        3.初めての友達
        
        
        その後、チャイムが鳴り、教室内は罪木の噂話でいっぱいだ。
しかし罪木は嬉しくなかった。
そう…自分の席がわからなかったからだ!
罪木「う、うぅ…席…何処でしょうか?」
クラスメイトに聞くのにも、先ほどの勇気はとうに無くなっている。
しかし、そんな罪木の元にある生徒がやってくる。
魔術師のアルカナを司る友人枠___西園寺日寄子だ。
西園寺「ねぇねぇ罪木ねぇ!!!あんな先生に逆らうなんて…!」
罪木「ひゅ、ひゅえっ!?」
西園寺「あ、ごめん、驚いたよね〜!私は西園寺日寄子!よろしく!」
罪木「あ、あぁ…よろしくお願いしますぅ…!」
西園寺「すごいよおねぇ!落武者に逆らうなんて…かっこいい!」
罪木「そ、そんなことないですよぉ…!」
西園寺はウキウキで、しかも懐っこく話しかけてくる。
きっといつもなら「ゲロ豚」と罵るはずなのに。
そう…これは罪木の勇気のおかげなのだ。
西園寺「あ、席わかんないよね!あそこ、一番後ろだよ!」
罪木「はい、ありがとうございますぅ…!」
罪木にとって、西園寺のアルカナが発生した瞬間だった。
【我は汝…汝は我… 汝、新たなる絆を見出したり…
 絆は即ち、まことを知る一歩なり。
 汝、“魔術師”のペルソナを生み出せし時、
 我ら、更なる力の祝福を与えん…】
罪木「…はわ、ここここ、これってぇ…コミュ発生!?!?」
罪木蜜柑は、魔術師のコミュを手に入れた。
そう…つまり!西園寺と友達になれたのだ。
罪木「ふぅ…はわわぁ…嬉しいです…!」
---
罪木「…って、え…?」
狛枝「あは、参ったなぁ…僕も転生されちゃってさ…」
そう、隣の席は狛枝凪斗。そのうえペルソナサウンドトラックを
あのペルソナ3の主人公が使っていた「ヘッドホン」でだ!!!
罪木「私は完璧攻略ガイドとかがあって…」
狛枝「え、本当に?いいなぁ…僕の部屋、何もなかったよ…」
罪木(つまり、私が主人公ってことですか…!?!?)