はい、まあ皆さんお馴染み(?)学園prですね★
odmn様、mmmr様、藍と玲を出す予定でございます!
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目次
 
    
        Prologue
        
        
        「うぇーい、初めての七竹学園登校ですよっ!」
「めっちゃはしゃいでるじゃないですか…w」
 私は星影 藍。一つ下の妹の玲と共に、ここ「|七竹学園《ななのたけがくえん》」に転校して来た高校2年生だ。
 玲と2人で話しながら家を出る。人がひしめく通りに向かって、バッグを何度か持ち直しながら歩く。
 私達が引っ越したのは、父の転勤のせいだ。急に、「ここに転勤することになったから」と言われたのである。母はその辺りでパートをやるので問題ないそうだったので、私達は引っ越しと転校を決めた。
---
 通りに出た。店などはまだ閉まっているが、車や学生達が通っているので道は賑やかだ。こう見ると、意外と自転車通学も多い。突然の引っ越しだったのに、学園に近い距離の家を見つける父の手腕には驚きを通り越して呆れてしまう。
「えーっと… あれかな」
「多分…」
 学園に近付いて来た。七竹学園は、あまりに家が遠い学生の為に寮がある。なので、こうして見るととても大きい。
「お、おはようございます」
「おはようございます…」
 立っている先生と風紀委員に挨拶しつつ、校門を跨ぐ。
「おはようございます」
 そう挨拶を返した風紀委員の少女は、
「れ、レイマリ…さん…?」
 Sレイマリさんに酷似していた。
        
            短いなぁ…
        
    
     
    
        第一話
        
        
        「れ、レイマリ…さん…?」
「え?いや、私は|東雲 真理愛《しののめ まりあ》ですけど…」
 そう言われても、肩までで大体切られている茶髪も、「S」を|模《かたど》った黄緑色のピンも、Sレイマリさんにしか見えないのだ。正直、見間違えて当然だと思う。
「あぁ、そうなんですね。あの、私達転校生なんですが…」
 とりあえず話は流すことにしたらしい。玲がさっさと教室の場所を聞く。
「教室は全て2階にまとまってます。多分、二人とも一組だと思います」
 私はここを離れられませんので、と案内を断られ、真理愛さんに追い払われた。
---
「お姉ちゃん、またあとでね」
 玲が一年一組に入って行くのを横目に見つつ、私も二年一組に入った。
「あ、キミが転校生なのだ?」
 聞き慣れた口調。何となく察しては居たが、やはりこうして見ると驚愕してしまう。
「え、えーと、藍です…」
「藍ちゃん、よろしくなのだっ!
 私は|丸部 驚華《まるべ きょうか》なのだ!」
 おどろくさんは驚華と言うらしい。周辺は…。
 …はい、恋人一組発見。やめてくれよ…。
 私は、恐らく茶子さんとiemonさんのペアをスルーして、その近くにいた白髪の少女に声を掛けた。
「|北園 理流《きたぞの りる》と言います。転校生さん、よろしくお願いしますっ!」
 こっちが名乗る前に自己紹介された。
 彼女は、多分瑠璃ちゃん。名前がまんま過ぎると思う。
「星影 藍です。こちらこそよろしくお願いします、理流さん。…あの、私の席はどこでしょう…?」
 世間話と顔繋ぎも大事だと思うが、まずは席だ。荷物を置きたい。
「えっ?前まで空いてたので、ここだと思いますけど…」
 理流さんに度肝を抜かれたような顔で答えられた。何故かは知らないが、まあいい。
 好印象を与えたいので、いつものようにドンと置くのではなくそーっと置いてみた。
「ふぅ…」
 荷物を整理し、席に座る。思わず溜息が漏れた。
 その後は、驚華さんや理流さんと話をする。
「藍さんは前までどこに住んでたのだ?」
「田舎ですよ。その辺に畑が広がってました」
「え、こっちも田舎ですよ?高層ビルのこの字も無いですもん」
 彼女達は話し方が上手い。夢中で話しているうちに、チャイムが鳴った。
        
            949文字。まあええでしょう。
        
    
     
    
        第二話
        
            これ、一番書きやすいわ…()
        
        
        「はーい、おはようございまーす」
 先生が入って来た。普通の女の先生である。
「さて、今日は転校生がいます。藍さん、自己紹介お願いしますね」
「は、はい…」
 自分で自己紹介させる意味なんて無いだろうが、と思いつつ私は名前がでかでかと書かれた黒板の前に出た。
「えーっと、|星影 藍《ほしかげ あい》です。好きなのは〜…」
 ぐるりと周囲を見回す。明らかに本人たちが並んでいる前で、いや並んでいなくても「おどみんとめめ村さんが好きです」などと言うのは気が引ける。
「…読書です。よろしくお願いします」
 と言う事で、当たり障りのないものにしておいた。さっさと席に戻ると、響華さんが手を挙げて言った。
「せんせーい、皆も自己紹介した方が良いと思いまーす!」
 すると、周りからそうだそうだ、と声が上がり始めた。だが、先生がそれを適当に流したことで話は終わった。いつもそんな感じなんだろうな、と分かる対応の仕方である。
「それは各自でして下さい。では〜…」
 他の細々とした連絡事項を終え、数分の準備時間の後に授業だ。
 …なんだろう、全く落ち着かないんですけど。
 そわそわしている私を見たのか、初対面の二人組が声を掛けた。
「藍さん、初めまして〜。…そんな緊張しなくても大丈夫ですよ?」
 私の顔を見て不安げにそう言ったのは、ななっし〜さんとしぇいどさん…っぽい人だ。
「あ、初めまして…。えーっと、お名前は…」
「|白瀬 奈々《しらせ なな》です」
「|草野 咲《くさの さく》と申します」
「奈々さんと咲さん、よろしくお願いします…!」
 …ななっし〜さんが奈々さん、しぇいどさんが咲さん。よし、覚えた。
 席が近かったので、この二人には今後もお世話になると思う。冗談でも「ななっし〜さん」とか「しぇいどさん」などとは呼べない。
---
 一時間目が終わった。これから10分休憩だ。一年一組に向かってギリギリ歩いているように見える早歩きで向かう。
「こんにちは〜、藍さん」
「あ、こんにちは…」
 めめんともりさんらしき人が向こう側から歩いて来た。
「えと、何で私の名前を…?」
「あぁ、二年生に友達居るんですよね。私、|霊戸 芽々《れいと めめ》と言います」
 めめんともりさん、いや芽々さんは生徒会長やってます、と微笑み名乗った。
「生徒会長、よろしくお願いします…」
 芽々さんは歩き去って行ったが、一年一組に行って玲と話して戻ってくる時間はない。私はとぼとぼと教室に戻った。